セントポーリアの育て方|室内で花を咲かせる光・水やり・温度管理
セントポーリアの育て方|室内で長く花を咲かせる光・水やり・温度管理
セントポーリアは、丸みのあるやわらかな葉と、紫色、青色、桃色、白色などの可憐な花を楽しめる多年草です。コンパクトな株姿で、室内の窓辺、棚、デスク、小さな鉢植えなどに向いています。
一年を通して温度と光が安定した環境を好み、条件が整えば季節を問わず繰り返し花を咲かせます。強い直射日光、寒さ、急激な温度変化、水の与えすぎを苦手とします。
葉に細かな毛があり、水滴が長く残ると傷みやすいため、水やりは葉へかけず、株元の土へ行うことが大切です。根が細く過湿に弱いため、通気性と水はけのよい土、小さめの鉢、安定した室温が栽培のポイントになります。
この記事では、セントポーリアの特徴、種類、置き場所、水やり、肥料、植え替え、葉挿し、株分け、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、葉が傷む原因、病害虫まで詳しく解説します。
セントポーリアの基本情報
和名:アフリカスミレ
流通名:セントポーリア
学名:Streptocarpus ionanthusを中心とする園芸品種
科名:イワタバコ科
属名:ストレプトカーパス属
分類:常緑多年草
原産地:東アフリカ
草丈:5cm〜20cm程度
株幅:10cm〜30cm程度
開花期:周年。環境が整った場合
花色:紫色、青紫色、青色、桃色、赤紫色、白色、複色
植え付け時期:春または秋
植え替え時期:春または秋
葉挿し時期:春から秋
成長速度:普通
耐寒性:弱い
耐暑性:やや弱い
栽培難易度:初心者〜中級者向き。光、温度、水やり、葉をぬらさない管理がポイント
セントポーリアとは?
セントポーリアは、イワタバコ科に分類される常緑多年草です。
東アフリカの森林や岩場に自生し、強い直射日光ではなく、木漏れ日のような柔らかな光の下で育ちます。
株元から丸みのある葉を放射状に広げ、葉の中心から花茎を伸ばします。花はスミレに似た形を持ち、紫色や青紫色を中心に多彩な花色があります。
以前はセントポーリア属として扱われていましたが、現在はストレプトカーパス属へ含める分類が一般的です。園芸では、現在もセントポーリアの名前が広く使われています。
セントポーリアの特徴
室内栽培に向いている
セントポーリアは、強い日差しや屋外の寒暖差を苦手とします。
室内の明るい窓辺や、植物育成ライトを利用した環境に向いています。
温度と光を安定させると、一年を通して育てやすくなります。
コンパクトに育つ
多くの品種は小型で、限られた場所でも育てられます。
棚、窓辺、机の上などへ置きやすく、複数の品種を集めて楽しむこともできます。
花色と花形が豊富
紫色、青色、桃色、白色、赤紫色などがあります。
一重咲き、半八重咲き、八重咲き、フリル咲き、星形咲きなど、花形も豊富です。
花びらへ縁取りや斑点が入る品種もあります。
葉にも種類がある
濃緑色、明緑色、斑入り、波打つ葉、細長い葉などがあります。
葉の模様や形だけでも観賞価値があります。
条件が整えば周年開花する
十分な光、適温、適度な肥料があれば、季節を問わず繰り返し花を咲かせます。
真夏や真冬は生育が鈍り、花数が減る場合があります。
葉挿しで増やせる
健康な葉を切って土へ挿すと、葉柄の付け根から子株ができます。
一枚の葉から複数の子株が育つこともあります。
セントポーリアの主な種類
スタンダードタイプ
一般的な大きさのセントポーリアです。
株幅は20cm〜30cm程度になり、花数も多くなります。
セミミニチュアタイプ
スタンダードタイプより小さく、株幅は15cm〜20cm程度です。
限られた棚や窓辺でも育てやすいサイズです。
ミニチュアタイプ
株幅が15cm以下にまとまる小型タイプです。
小鉢で育てられ、複数の品種を集める楽しみがあります。
乾燥や過湿の影響を受けやすいため、水やりには注意が必要です。
トレイラータイプ
茎が複数に分かれ、横へ広がったり垂れ下がったりします。
吊り鉢や浅い鉢に向いています。
通常のロゼット型とは異なる草姿を楽しめます。
斑入り葉タイプ
葉へ白色、黄色、クリーム色、桃色などの斑が入ります。
強い光では斑の部分が傷みやすく、暗すぎると斑が弱くなる場合があります。
フリル咲き
花びらの縁が波打ち、華やかな花姿になります。
八重咲きや複色品種にも多く見られます。
八重咲き
花びらの数が多く、ボリュームのある花を咲かせます。
一重咲きより花が重く、花茎が倒れやすい場合があります。
セントポーリアの育て方
日当たり
セントポーリアは、明るい間接光を好みます。
レースカーテン越しの窓辺や、直射日光が当たらない明るい場所が適しています。
暗すぎる場所では、葉柄が長く伸び、花が咲きにくくなります。
強い直射日光では、葉焼けを起こします。
東向きの窓辺
午前中の柔らかな日光が入り、育てやすい場所です。
春から秋は、レースカーテン越しで管理しましょう。
南向きの窓辺
光量を確保しやすい一方、直射日光が強くなります。
窓から少し離すか、レースカーテンで光を和らげましょう。
西向きの窓辺
午後の強い日差しで葉焼けしやすくなります。
特に春から秋は、窓辺から離して管理しましょう。
北向きの窓辺
直射日光による葉焼けは起こりにくいものの、光量不足になりやすい場所です。
花が咲かない場合は、植物育成ライトの利用を検討しましょう。
植物育成ライト
室内の光が不足する場合に利用できます。
株の上から均等に光を当て、毎日一定時間照射します。
ライトが近すぎると葉焼けし、遠すぎると徒長するため、製品に合った距離を保ちましょう。
鉢の向き
窓から一方向だけ光が当たると、株が片側へ傾きます。
数日から1週間に一度、鉢を少しずつ回しましょう。
一度に大きく向きを変えるより、少しずつ回すと株姿を整えやすくなります。
温度管理
適温
15℃〜25℃程度が育てやすい温度です。
20℃前後で安定すると、生育と開花が進みやすくなります。
高温
30℃を超える環境では、生育が鈍り、花数が減ります。
風通しを確保し、直射日光と蒸れを避けましょう。
低温
10℃以下になると、生育が鈍ります。
5℃以下では株が傷みやすくなります。
冬は窓際の冷気と夜間の冷え込みに注意しましょう。
急激な温度変化
暖房の効いた部屋から寒い場所へ移すと、葉やつぼみが傷む場合があります。
冷暖房の風が直接当たる場所も避けましょう。
風通し
穏やかに空気が動く場所を好みます。
株同士を密着させると、葉の間へ湿気がこもり、灰色かび病やうどんこ病が発生しやすくなります。
扇風機やサーキュレーターを使う場合は、弱い風を離れた位置から送ります。
強い風や冷暖房の風を直接当てないようにしましょう。
セントポーリアに適した土
根が細く、過湿に弱いため、水はけと通気性のよい軽い土を使います。
市販のセントポーリア用培養土を利用できます。
自分で配合する場合は、次の割合が目安です。
ピートモス:4
バーミキュライト:3
パーライト:3
水もちがよすぎる土や、粘りのある土は避けましょう。
一般的な草花用培養土を使う場合は、パーライトや軽石を加えて通気性を高めます。
セントポーリアの鉢
小さめの鉢を使う
セントポーリアは、株に比べて小さめの鉢を好みます。
鉢が大きすぎると土が乾きにくくなり、根腐れしやすくなります。
株幅の3分の1程度の直径を持つ鉢が一つの目安です。
鉢底穴
鉢底穴があり、水が抜ける鉢を使います。
受け皿へ水をため続けないようにしましょう。
素焼き鉢
通気性がありますが、土が乾きやすくなります。
乾燥しやすい室内では、水切れに注意が必要です。
プラスチック鉢
軽く、土の水分を保ちやすい鉢です。
水の与えすぎに注意すれば、セントポーリアにも利用できます。
セントポーリアの植え付け
植え付け時期
春または秋の、気温が安定した時期が適しています。
真夏と真冬は、株への負担が大きくなるため避けましょう。
苗の選び方
葉に張りがあり、株の中心から新しい葉が出ている苗を選びます。
次のような苗は避けましょう。
葉がやわらかくしおれている
株元が黒く腐っている
葉に水浸状の斑点がある
土から異臭がする
コナカイガラムシがついている
中心部の葉が変形している
花や葉に灰色のカビがある
植え付け方法
鉢底穴をネットで覆い、用土を少量入れます。
根鉢を大きく崩さず、元と同じ深さで植え付けましょう。
葉の付け根や株の中心を土へ埋めないようにします。
植え付け後は明るい日陰へ置き、土の状態を見ながら水を与えます。
セントポーリアの水やり
基本の水やり
土の表面が乾き、鉢が軽くなってから水を与えます。
毎日少量ずつ与えるのではなく、乾いた後に鉢底から流れ出るまで与えましょう。
土が湿っている間に水を追加すると、根腐れしやすくなります。
水温
冷たい水を使うと、根や葉が傷む場合があります。
室温に近い水を使いましょう。
冬の水道水は冷たいため、くみ置きして室温へ近づけると安全です。
葉へ水をかけない
葉の表面には細かな毛があり、水滴が残ると斑点や腐敗の原因になります。
水やりは葉を避け、株元の土へ静かに行いましょう。
上から与える方法
細い注ぎ口の水差しを使い、葉の下から株元へ水を与えます。
鉢底から水が流れたら、受け皿の水を捨てましょう。
底面給水
受け皿へ水を入れ、鉢底から吸わせる方法です。
土の表面が湿ってきたら、残った水を捨てます。
長時間水へ浸したままにすると、根腐れの原因になります。
春と秋の水やり
生育と開花が進みやすい時期です。
土の表面が乾いたら、十分に水を与えましょう。
夏の水やり
高温時は生育が鈍り、土が乾きにくくなる場合があります。
気温だけで判断せず、土と鉢の重さを確認しましょう。
朝の涼しい時間帯に水を与えると管理しやすくなります。
冬の水やり
冬は生育が緩やかになります。
土をやや乾燥気味に保ち、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
夜間まで土が湿っていると、根が冷えて傷みやすくなります。
セントポーリアの肥料
生育期には、少量の肥料を継続して与えます。
セントポーリア用肥料や、薄めた液体肥料を利用できます。
春と秋は、規定よりやや薄めた液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。
温度と光が安定して周年生育している株では、肥料を薄く継続できます。
真夏、真冬、植え替え直後、根腐れしている株には施肥を控えます。
肥料が濃すぎると根が傷み、葉先が枯れる場合があります。
セントポーリアの花
セントポーリアは、株の中心付近から花茎を伸ばします。
一つの花茎へ複数のつぼみがつき、順番に開花します。
花色や花形は品種によって大きく異なります。
適切な温度と光があれば、花が終わった後も新しい花茎を伸ばします。
花がら摘み
花がしおれたら、花だけでなく花柄も取り除きます。
花茎のすべての花が終わったら、花茎を株元近くから切り取りましょう。
枯れた花を残すと、灰色かび病や腐敗の原因になります。
清潔なハサミやピンセットを使い、中心の新芽を傷つけないようにします。
古い葉の整理
外側の古い葉、黄色くなった葉、傷んだ葉を取り除きます。
葉柄を株元近くから切るか、横へ倒すようにして外しましょう。
葉柄を長く残すと、枯れ込んで病気の原因になる場合があります。
一度に多くの健康な葉を取り除かないようにします。
セントポーリアの植え替え
植え替えが必要な理由
根詰まり、土の劣化、肥料分の蓄積によって、生育と花つきが悪くなります。
土が乾きにくい、水が染み込みにくい、葉が小さい、花が少ない場合は植え替えを検討しましょう。
植え替え時期
春または秋の、15℃〜25℃程度の時期が適しています。
真夏と真冬は避けましょう。
植え替えの頻度
1年に1回程度が目安です。
小さな鉢で育てるため、比較的早く根詰まりします。
植え替え方法
鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。
黒く腐った根、完全に枯れた根を取り除きましょう。
株元が長く伸びている場合は、古い根と下葉を整理します。
株に合った小さめの鉢へ、新しい用土を使って植え付けます。
植え替え後は直射日光を避け、明るい場所で管理しましょう。
株元が伸びた場合の植え直し
長く育てると、古い葉を取り除いた跡が茎状に伸び、株元が土から浮いたようになります。
この状態は、首が伸びた株と表現されることがあります。
植え替え時に下葉を整理し、伸びた茎の部分を少し土へ入れるように植え直します。
中心部を深く埋めると腐るため、葉の付け根まで埋めないようにしましょう。
セントポーリアの増やし方
葉挿し
セントポーリアは、葉挿しで増やせます。
春から秋の、温度が安定した時期が適しています。
葉の選び方
株の外側すぎず、中心すぎない健康な葉を選びます。
傷、病斑、害虫のない葉を使いましょう。
古すぎる葉や小さすぎる葉は避けます。
葉挿しの方法
健康な葉を葉柄ごと切る
葉柄を2cm〜4cm程度残す
清潔な刃物で切り口を斜めに整える
清潔で軽い用土へ葉柄を挿す
葉が土へ触れすぎないように固定する
明るい日陰で管理する
用土を軽く湿った状態に保つ
子株が育ったら分けて植える
葉挿し用土
バーミキュライト、パーライト、ピートモスなどを混ぜた清潔な用土を使います。
水もちと通気性のバランスが大切です。
水挿し
葉柄を水へつけて発根させる方法もあります。
葉の部分を水へ浸けず、葉柄の先端だけを水へ入れましょう。
発根後に土へ植え替えます。
水から土への環境変化で根が傷む場合があるため、土挿しのほうが管理しやすいこともあります。
子株の分け方
葉柄の付け根から複数の子株が出ます。
それぞれに葉が4枚〜6枚程度つき、根が確認できる大きさまで育てましょう。
親葉ごと鉢から取り出し、子株を丁寧に分けます。
小さな鉢へ植え、明るい日陰で管理しましょう。
株分け
子株や脇芽が大きく育った株は、植え替え時に分けられます。
それぞれに根が残るように分け、小さな鉢へ植え付けましょう。
セントポーリアが咲かない原因
光不足
最も多い原因の一つです。
葉は育っても花が咲かない場合は、光量を確認しましょう。
レースカーテン越しの明るい窓辺や、植物育成ライトを利用します。
強すぎる光
強い直射日光で葉焼けすると、株が弱り、花を咲かせにくくなります。
柔らかな光へ調整しましょう。
肥料不足
長期間肥料を与えていない株では、花芽を作る養分が不足します。
生育期に薄い液体肥料を与えましょう。
肥料の与えすぎ
窒素肥料が多いと、葉ばかりが増えます。
葉が大きく濃緑色なのに花が少ない場合は、施肥量を見直しましょう。
鉢が大きすぎる
鉢が大きいと根と葉の成長が優先され、花が咲きにくくなる場合があります。
株幅に合った小さめの鉢を使いましょう。
根詰まり
極端な根詰まりや古い土によって、花つきが悪くなります。
春か秋に植え替えましょう。
温度が高すぎる
30℃を超える環境では、生育と開花が鈍ります。
涼しく風通しのよい場所へ移動しましょう。
温度が低すぎる
10℃以下では、生育が止まりやすくなります。
15℃以上を保てる明るい場所で管理しましょう。
花がらを残している
古い花茎を残すと、株の中心へ光と風が届きにくくなります。
咲き終わった花茎を取り除きましょう。
葉が立ち上がる原因
光不足
葉柄が長く伸び、葉が上向きに立ち上がる場合があります。
より明るい場所へ移動しましょう。
株が混み合っている
葉数が多すぎると、中心部へ光が届きにくくなります。
外側の古い葉を少し整理しましょう。
鉢の向きが固定されている
一方向から光が当たり続けると、葉が光の方向へ伸びます。
鉢を定期的に少しずつ回しましょう。
葉が垂れる原因
水切れ
土が乾き、葉全体がやわらかく垂れている場合は水切れが考えられます。
室温に近い水を与え、回復を待ちましょう。
根腐れ
土が湿っているのに葉が垂れる場合は、根腐れの可能性があります。
鉢から株を抜き、根の状態を確認しましょう。
低温
冷たい窓辺や冬の夜間に葉が垂れることがあります。
暖かい場所へ移動しましょう。
高温
真夏の高温で一時的に葉が垂れる場合があります。
直射日光を避け、風通しを確保しましょう。
植え替え直後
根を傷めた後は、一時的に葉が垂れることがあります。
明るい日陰で管理し、過湿を避けましょう。
葉が黄色くなる原因
水の与えすぎ
土が湿り続けると、根が傷み、外側の葉から黄色くなります。
水やりを控え、土の乾き方を確認しましょう。
水切れ
強く乾燥すると、古い葉から黄色くなる場合があります。
土が乾いている場合は、室温に近い水を与えましょう。
肥料不足
新しい葉まで色が薄く、生育が悪い場合は肥料不足が考えられます。
生育期に薄い肥料を与えましょう。
肥料焼け
肥料が濃すぎると、葉先や葉の縁から黄色くなる場合があります。
施肥を止め、鉢土へ水を流して余分な肥料分を排出しましょう。
低温
寒さへ当たると、葉が黄色くなって傷みます。
窓際の冷気を避けましょう。
古い葉の更新
外側の古い葉が1枚ずつ黄色くなる場合は、自然な葉の更新です。
完全に黄色くなった葉を取り除きましょう。
葉に白い斑点ができる原因
冷たい水
冷たい水が葉へかかると、白色や淡黄色の斑点が残る場合があります。
室温に近い水を使い、葉へかけないようにしましょう。
葉焼け
強い直射日光によって、葉が白く変色することがあります。
レースカーテン越しの光へ移動しましょう。
うどんこ病
葉へ白い粉をまぶしたような症状が現れます。
被害葉を取り除き、風通しを改善しましょう。
ハダニ
吸汁被害によって、葉が白くかすれたようになる場合があります。
葉裏を確認しましょう。
葉に茶色い斑点ができる原因
水滴による傷み
葉へ残った水滴に強い光が当たると、茶色い斑点になる場合があります。
葉へ水をかけず、ぬれた場合は柔らかな紙で軽く吸い取りましょう。
低温障害
冷たい窓や冷気へ触れると、葉が茶色く傷む場合があります。
冬は窓から離して管理しましょう。
葉焼け
直射日光によって葉の一部が茶色くなります。
明るい間接光へ移動しましょう。
病気
斑点が広がる、周囲が黄色くなる、葉がやわらかく腐る場合は病気の可能性があります。
被害葉を取り除き、株を隔離しましょう。
葉が小さくなる原因
光不足
光が不足すると、株が弱り、新しい葉が小さくなる場合があります。
明るさを見直しましょう。
根詰まり
根が鉢いっぱいになると、新葉が小さくなります。
春か秋に植え替えましょう。
肥料不足
生育期に養分が不足すると、葉が小さくなります。
薄い肥料を適量与えましょう。
高温や低温
適温から外れると、生育が鈍り、葉が小さくなります。
15℃〜25℃程度を目安に管理しましょう。
株の老化
長年育てた株では、中心部の生育が弱くなる場合があります。
植え替えや葉挿しによる更新を行いましょう。
セントポーリアが枯れる原因
根腐れ
最も多い原因の一つです。
土が湿っているのに葉がしおれる、株元がやわらかい、土から異臭がする場合は根腐れが疑われます。
腐った根を取り除き、新しい用土へ植え替えましょう。
株元の腐敗
葉の中心や株元へ水がたまり続けると、腐敗する場合があります。
水やりは株元の周囲へ行い、中心へ水をためないようにします。
低温
寒い窓辺や冷気で葉と根が傷みます。
冬は15℃前後を保てる場所が理想です。
高温
真夏の高温と蒸れによって株が弱ります。
直射日光を避け、風通しを確保しましょう。
強い直射日光
葉焼けが広範囲に及ぶと、光合成できる葉が減り、株が弱ります。
長期間の水切れ
根が細いため、完全に乾燥した状態が長く続くと回復できない場合があります。
病害虫
灰色かび病、うどんこ病、コナカイガラムシ、ハダニなどの被害が広がると、株が弱ります。
セントポーリアの夏越し
セントポーリアは、真夏の高温と強い光を苦手とします。
直射日光を避け、明るく風通しのよい室内で管理しましょう。
室温が30℃を超える場合は、冷房を利用して温度を下げます。
冷房の風を直接当てないようにします。
高温時は生育が鈍り、土が乾きにくくなることがあります。
水やりと肥料を控えめにし、根腐れを防ぎましょう。
セントポーリアの冬越し
寒さに弱いため、冬も室内で管理します。
15℃以上を保てる明るい場所が理想です。
最低でも10℃程度を保ちましょう。
窓辺は昼間暖かくても、夜間に急激に冷える場合があります。
夜は窓から離し、冷気を避けます。
水やりは暖かい日の午前中に行い、室温に近い水を使いましょう。
セントポーリアに発生しやすい病気
灰色かび病
花、葉、葉柄へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生します。
低温多湿、枯れた花の放置、風通しの悪さなどが原因になります。
被害部分を取り除き、株を乾きやすい環境へ移しましょう。
うどんこ病
葉へ白い粉をまぶしたような症状が現れます。
株が密集した環境や、風通しの悪い場所で発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、空気を穏やかに動かしましょう。
根腐れ
過湿と低温によって発生しやすくなります。
水やりを控え、水はけのよい新しい用土へ植え替えましょう。
株腐れ
株の中心や葉柄の付け根が水っぽくなり、やわらかく腐ります。
中心部へ水をためないことが予防になります。
斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れます。
被害葉を取り除き、ほかの株から隔離しましょう。
セントポーリアにつきやすい害虫
コナカイガラムシ
白い綿状の害虫で、葉の付け根、葉裏、株元へ発生します。
少数であれば、綿棒やピンセットで取り除きましょう。
ハダニ
高温で乾燥した環境で発生します。
被害葉は白くかすれたようになります。
葉裏と株の中心を確認しましょう。
アブラムシ
新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると花や新芽が変形します。
アザミウマ類
花やつぼみへ入り込み、花びらを傷めます。
花へ筋状の傷、変色、開花不良が見られる場合は注意しましょう。
ホコリダニ類
非常に小さく、肉眼では確認しにくい害虫です。
中心部の葉が縮れる、硬くなる、変形するなどの症状が現れます。
被害株はほかの株から隔離しましょう。
キノコバエ類
湿った鉢土へ発生します。
成虫は小さな黒い虫で、幼虫は土の有機物や細い根を食べる場合があります。
土を湿らせすぎないことが予防になります。
農薬を使用する場合は、セントポーリアまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
セントポーリアを育てるときの注意点
強い直射日光を避ける
葉焼けを起こします。
レースカーテン越しの明るい光で育てましょう。
暗すぎる場所へ置かない
光不足では花が咲かず、葉柄が長く伸びます。
必要に応じて植物育成ライトを使いましょう。
葉へ冷たい水をかけない
白い斑点や傷みの原因になります。
室温に近い水を株元へ与えましょう。
土を湿らせ続けない
根が細く、過湿に弱い植物です。
土が乾いてから水を与えましょう。
大きすぎる鉢へ植えない
土が乾きにくくなり、根腐れしやすくなります。
株に合った小さめの鉢を使いましょう。
株の中心を埋めない
中心部を土へ埋めると、腐敗する場合があります。
枯れた花と葉を残さない
灰色かび病や株元の蒸れにつながります。
こまめに取り除きましょう。
冷暖房の風を直接当てない
葉の乾燥、温度変化、つぼみの落下につながります。
購入した株をすぐに植え替えない
満開中や環境へ慣れていない株を植え替えると、花やつぼみが落ちる場合があります。
土に問題がなければ、花が一段落するまで待ちましょう。
セントポーリアの育て方に関するよくある質問
セントポーリアは一年中咲きますか?
温度、光、肥料が安定すれば、一年を通して繰り返し花を咲かせます。
真夏と真冬は花数が減る場合があります。
セントポーリアは日陰でも育ちますか?
明るい日陰では育てられます。
暗すぎる場所では花が咲かないため、レースカーテン越しの窓辺や植物育成ライトを利用しましょう。
水やりは何日に一回ですか?
日数では決めず、土の表面が乾き、鉢が軽くなったら与えます。
季節、室温、鉢の大きさによって間隔は変わります。
葉へ水をかけてはいけませんか?
水滴が長く残ると、斑点や腐敗の原因になります。
水やりは葉を避けて株元へ行いましょう。
セントポーリアが咲かないのはなぜですか?
光不足、肥料不足、肥料過多、大きすぎる鉢、根詰まり、高温、低温などが考えられます。
植え替えはいつ行いますか?
春または秋の、気温が15℃〜25℃程度の時期が適しています。
1年に1回程度を目安に植え替えましょう。
葉挿しで増やせますか?
健康な葉を葉柄ごと切り、清潔な用土へ挿すと増やせます。
子株が十分に育った後に分けて植えましょう。
葉が垂れるのはなぜですか?
水切れ、根腐れ、低温、高温、植え替え直後の負担などが考えられます。
土の湿り方を最初に確認しましょう。
葉に白い斑点ができるのはなぜですか?
冷たい水、葉へ残った水滴、葉焼け、うどんこ病、ハダニなどが考えられます。
冬は窓辺に置いても大丈夫ですか?
昼間は明るくても、夜間は窓際が冷え込みます。
夜は窓から離し、10℃以上を保ちましょう。
まとめ
セントポーリアは、丸みのある葉と、紫色、青色、桃色、白色などの可憐な花を楽しめる室内向けの多年草です。
コンパクトに育ち、温度と光が安定すれば、一年を通して繰り返し花を咲かせます。
強い直射日光は避け、レースカーテン越しの明るい窓辺で育てましょう。
暗すぎる場所では葉柄が長く伸び、花が咲きにくくなります。
室内の光が不足する場合は、植物育成ライトを利用できます。
水やりは、土の表面が乾き、鉢が軽くなってから行います。
葉へ水をかけず、室温に近い水を株元へ与えましょう。
土を湿らせ続けると、根腐れや株元の腐敗を起こします。
セントポーリアは小さめの鉢を好みます。
大きすぎる鉢では土が乾きにくくなるため、株幅の3分の1程度の鉢を目安にしましょう。
植え替えは春か秋に行い、1年に1回程度、新しい土へ植え直します。
花がら、古い葉、傷んだ葉をこまめに取り除くと、病気を防ぎながら株姿を整えられます。
葉挿しでは、一枚の健康な葉から複数の子株を増やせます。
夏は高温と蒸れ、冬は低温と冷たい水に注意しましょう。
明るい間接光、15℃〜25℃程度の温度、適切な水やり、小さめの鉢を意識すれば、室内で長く花を楽しめます。