タチアオイ(立葵)の育て方|高く伸びる花を咲かせる支柱・水やり・種まき

タチアオイの育て方|初夏に高く伸びる花穂を美しく咲かせる方法

タチアオイ

タチアオイは、初夏から夏にかけて長い花茎をまっすぐ伸ばし、下から上へ順に大きな花を咲かせる植物です。赤色、桃色、白色、黄色、紫色、黒に近い濃色など、花色が豊富で、庭の背景や花壇の後方に植えると強い存在感があります。

和名のタチアオイは、茎が立ち上がり、アオイに似た花を咲かせることに由来します。梅雨入りの頃に下部の花が咲き始め、花穂の先端まで咲き進む頃に梅雨が明けるといわれることもあります。

丈夫で育てやすい植物ですが、日照不足、過湿、風通しの悪さ、さび病には注意が必要です。草丈が高くなるため、植え場所と支柱の準備も重要です。

この記事では、タチアオイの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、支柱、切り戻し、種まき、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。

タチアオイの基本情報

  • 和名:タチアオイ(立葵)

  • 別名:ホリホック

  • 学名:Alcea rosea

  • 科名:アオイ科

  • 属名:タチアオイ属

  • 分類:一年草、二年草、多年草として扱われる

  • 原産地:地中海沿岸から西アジア周辺とされる

  • 草丈:100cm〜250cm程度

  • 株幅:30cm〜60cm程度

  • 開花期:5月〜8月頃

  • 花色:白色、黄色、桃色、赤色、紫色、黒紫色、複色

  • 花形:一重咲き、半八重咲き、八重咲き

  • 植え付け時期:3月〜5月頃、9月〜11月頃

  • 種まき時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃

  • 植え替え時期:苗が小さい時期に限る

  • 成長速度:早い

  • 耐寒性:強い〜普通

  • 耐暑性:強い

  • 栽培難易度:初心者向き。日当たり、水はけ、支柱、さび病対策がポイント

タチアオイとは?

タチアオイは、アオイ科タチアオイ属に分類される草花です。

春に株元から大きな葉を広げ、気温の上昇とともに太い花茎を高く伸ばします。花は花茎の下部から上部へ順番に咲き進みます。

一重咲きはハイビスカスに似たすっきりとした花姿を持ち、八重咲きは花びらが重なって華やかです。

多年草として生き残る株もありますが、日本の高温多湿や病気によって短命になりやすく、一年草または二年草のように扱われることもあります。

太い直根を伸ばすため、移植を嫌います。植え付ける場所をあらかじめ決めて育てることが大切です。

タチアオイの特徴

高く伸びる花茎

タチアオイは、草丈が1mを超え、大型品種では2m以上になります。

花壇の後方、塀沿い、建物の壁際などに植えると、縦方向の景観を作れます。

矮性品種は鉢植えや小さな庭にも向いています。

下から上へ順番に咲く

花茎の下部から開花が始まり、少しずつ上へ進みます。

一株でも長期間花を楽しめます。

咲き終わった花を取り除くと、株を清潔に保てます。

花色と花形が豊富

白色、黄色、桃色、赤色、紫色、黒紫色などがあります。

花の中心部が濃くなる品種や、縁へ異なる色が入る品種もあります。

一重咲き、半八重咲き、八重咲きがあり、花壇の雰囲気に合わせて選べます。

日当たりを好む

十分な日光へ当てると、茎が太くなり、花数も増えます。

日照不足では茎が細く間延びし、倒れやすくなります。

直根性で移植を嫌う

太い根をまっすぐ下へ伸ばします。

根を傷めると回復しにくいため、植え替えは苗が小さいうちに行います。

こぼれ種で増える

花後に種を残すと、翌年自然に芽を出すことがあります。

親株と異なる花色や花形になる場合もあります。

タチアオイの主な種類・品種

一重咲き

花びらが一列に並ぶ、自然で軽やかな花姿です。

和風庭園、ナチュラルガーデン、草原風の植栽に向いています。

八重咲き

花びらが幾重にも重なり、ボリュームのある花を咲かせます。

華やかで、洋風花壇や切り花に向いています。

黒花系

黒紫色や暗赤色の花を咲かせます。

白色や淡桃色の花と組み合わせると、強いコントラストが生まれます。

黄色花系

淡黄色から鮮黄色の花を咲かせます。

明るく柔らかな雰囲気があります。

矮性品種

草丈が50cm〜100cm程度にまとまる品種です。

鉢植え、小さな花壇、風の強い場所に向いています。

高性品種

草丈が150cm〜250cm程度になります。

花壇の背景や塀沿いへ植えると見映えします。

タチアオイの育て方

日当たり

タチアオイは、日当たりのよい場所を好みます。

一日6時間以上日が当たる場所が理想です。

日照不足になると、茎が細くなり、花数も減ります。

建物や樹木の影が長時間かかる場所は避けましょう。

風通し

風通しのよい場所で育てます。

葉が大きく、株元へ湿気がこもりやすいため、密植するとさび病やうどんこ病が発生しやすくなります。

株同士の間隔を十分に取りましょう。

風の強さ

草丈が高くなるため、強風で花茎が倒れたり折れたりします。

塀際や建物の近くなど、風を少し避けられる場所が向いています。

風が強い場所では、早めに支柱を立てましょう。

用土

水はけがよく、適度な保水性と肥沃さのある土を好みます。

庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥を混ぜて土を耕しましょう。

粘土質で水がたまる場所では、軽石や川砂を加えて排水性を改善します。

鉢植えでは、草花用培養土を利用できます。

用土を配合する場合は、次の割合が目安です。

  • 赤玉土小粒:5

  • 腐葉土:3

  • 軽石またはパーライト:2

土壌の酸度

弱酸性から中性付近の土を好みます。

極端な酸性土では生育が悪くなる場合があります。

必要に応じて、植え付け前に苦土石灰を少量混ぜましょう。

タチアオイの植え付け

植え付け時期

植え付けは、3月〜5月頃または9月〜11月頃が適しています。

春植えでは、その年に花を咲かせる苗もあります。

秋植えでは、冬までに根を張り、翌年大きく育ちます。

苗の選び方

株元から元気な葉が出て、茎が間延びしていない苗を選びます。

次のような苗は避けましょう。

  • 葉が広範囲に黄色くなっている

  • 茎が細く倒れている

  • 葉裏へ橙色や褐色の斑点がある

  • 株元が黒くやわらかい

  • 鉢土が常に水浸しになっている

  • 根が鉢底から大量に出ている

植え場所の選び方

草丈と株幅を考えて、花壇の後方や塀沿いへ植えます。

高性品種を花壇の前方へ植えると、ほかの植物を隠してしまいます。

太い直根を伸ばすため、後から移植しなくてよい場所を選びましょう。

庭植えの方法

日当たりと水はけのよい場所を選びます。

根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、腐葉土、完熟堆肥、少量の緩効性肥料を混ぜましょう。

根鉢を崩しすぎず、元と同じ深さで植え付けます。

深植えすると株元が蒸れやすくなります。

植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。

株間は40cm〜60cm程度確保します。

鉢植えの方法

矮性品種や若い株は鉢植えでも育てられます。

直根が伸びるため、深さのある鉢を選びましょう。

高性品種では、10号以上の大型鉢が必要になる場合があります。

鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と培養土を入れます。

根鉢を崩しすぎず、元と同じ深さで植え付けましょう。

タチアオイの水やり

基本の水やり

鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。

庭植えでは、植え付け後に根付くまで水を与えましょう。

根付いた後は、長期間雨が降らない場合に株元へ水を与えます。

春の水やり

春は葉と花茎が勢いよく伸びます。

鉢植えは水切れしやすいため、土の表面を確認しましょう。

庭植えの植え付け直後は、根付くまで乾燥させないようにします。

梅雨時期の水やり

梅雨は自然の雨で土が湿ります。

庭植えでは、基本的に水やりは必要ありません。

鉢植えは、土が乾いてから水を与えましょう。

長雨が続く場合は、鉢を雨の当たりにくい場所へ移動します。

夏の水やり

夏は朝の涼しい時間帯に水を与えます。

鉢植えでは、開花中や大型株になると水切れしやすくなります。

庭植えでは、強い乾燥が続く場合に株元へたっぷりと水を与えましょう。

秋の水やり

秋に植え付けた苗は、根付くまで乾燥させないようにします。

根付いた後は、土が乾いた場合だけ水を与えます。

冬の水やり

庭植えでは、基本的に自然の雨へ任せます。

鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えましょう。

冬は生育が緩やかなため、水の与えすぎに注意します。

タチアオイの肥料

植え付け時に、完熟堆肥と緩効性肥料を少量混ぜます。

春に新芽が伸び始めた頃と、花茎が上がる前に追肥すると、株が充実します。

鉢植えでは、春から開花期まで緩効性肥料を施すか、薄めた液体肥料を月に1回〜2回程度与えましょう。

窒素肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂り、茎が軟弱になります。

花つきをよくするには、リン酸とカリウムを含む肥料を適量使いましょう。

真夏、花後、冬は施肥を控えます。

タチアオイの花

タチアオイは、初夏から夏に花を咲かせます。

花茎の下部から開花が始まり、少しずつ上へ咲き進みます。

一重咲きでは中心部の雄しべが目立ち、八重咲きでは花びらが重なって丸みのある花姿になります。

花径は5cm〜15cm程度で、品種によって異なります。

花がら摘み

咲き終わった花は、花の付け根から取り除きます。

種を採取しない場合は、こまめに花がらを摘みましょう。

種を作らせると、株の養分が使われます。

ただし、花茎の上部につぼみが残っている間は、花茎全体を切らないようにします。

花後の切り戻し

花茎を切る時期

花茎の先端まで咲き終わったら、花茎を株元近くから切り取ります。

種を採取する場合は、必要な実だけを残しましょう。

多年草として残す場合

株元の葉が健康であれば、花茎だけを切り、葉は残します。

葉が光合成を行い、翌年の株を育てます。

一年草として整理する場合

病気が多い株や、花後に大きく弱った株は、株ごと抜き取って処分できます。

病気の葉や茎は、土へ混ぜずに処分しましょう。

タチアオイの支柱立て

支柱が必要な理由

花茎が高く伸び、花と葉の重みで倒れる場合があります。

大雨や強風でも折れやすくなります。

支柱を立てる時期

花茎が30cm〜50cm程度に伸びた頃に立てましょう。

大きくなってから無理に支えると、根や茎を傷つけます。

支柱の立て方

株の近くへ、草丈より少し低い支柱を立てます。

茎と支柱をひもで8の字に緩く結びましょう。

成長に合わせて、数か所を追加で固定します。

複数株を植えている場合は、支柱とひもで株全体を囲む方法もあります。

タチアオイの植え替え

タチアオイは直根性で、植え替えを苦手とします。

庭植えでは、一度植えた場所から移さないことが基本です。

鉢植えでも、根鉢を崩す植え替えは避けましょう。

やむを得ず植え替える場合は、苗が小さい春か秋に行います。

根鉢をできるだけ崩さず、ひと回り大きな深鉢へ移しましょう。

大株の移植は、根を傷めて枯れる可能性が高くなります。

タチアオイの増やし方

種まき

タチアオイは、種まきで簡単に増やせます。

春まきと秋まきが可能です。

春まき

3月〜5月頃にまきます。

早く育つ品種では、その年に開花する場合があります。

一般的には、翌年の開花になることもあります。

秋まき

9月〜10月頃にまきます。

冬までに株を育て、翌年の初夏に花を咲かせます。

寒冷地では、苗が小さすぎると冬に傷むため、早めにまきましょう。

種まき方法

育苗ポットまたは直まきで育てられます。

直根を傷めないため、ポットへ一粒ずつまく方法が適しています。

種を土へ置き、5mm〜1cm程度覆土しましょう。

発芽するまで土を乾燥させないようにします。

植え付ける時期

本葉が3枚〜5枚程度になったら、根鉢を崩さず定植します。

苗が大きくなるほど移植の負担が増えるため、早めに植えましょう。

こぼれ種

花後の種を残すと、自然に落ちて翌年発芽することがあります。

不要な場所へ出た苗は、小さいうちに移植または間引きしましょう。

タチアオイの種の採り方

花後に丸い実ができます。

実が茶色く乾燥したら、晴れた日に採取しましょう。

実を割ると、円盤状に並んだ種が入っています。

採取した種は、風通しのよい日陰でさらに乾燥させます。

紙袋や封筒へ入れ、涼しく乾燥した場所で保管しましょう。

園芸品種から採取した種は、親株と異なる花色や花形になる場合があります。

タチアオイが咲かない原因

株が若い

二年草として育つ品種では、種まきした年に花が咲かない場合があります。

株を充実させ、翌年の開花を待ちましょう。

日照不足

光が不足すると、花茎が伸びず、花数も減ります。

日当たりのよい場所へ移動しましょう。

肥料の与えすぎ

窒素肥料が多いと、葉ばかりが茂ります。

葉色が濃く、株が大きいのに花茎が上がらない場合は、肥料を控えましょう。

肥料不足

極端にやせた土では、花茎を伸ばす力が不足します。

春に適量の肥料を与えましょう。

水の与えすぎ

過湿によって根が弱ると、花を咲かせにくくなります。

水はけと水やりを見直しましょう。

根を傷めた

植え替えや移植で直根を傷めると、生育が止まる場合があります。

苗が小さい時期以外は移植を避けましょう。

病気

さび病やうどんこ病が広がると、株が弱り、花数が減ります。

病気の葉を早めに取り除きましょう。

タチアオイが倒れる原因

支柱がない

高性品種は、花と葉の重みで倒れます。

早めに支柱を立てましょう。

日照不足

茎が細く間延びし、倒れやすくなります。

日当たりのよい場所で育てましょう。

肥料過多

窒素肥料が多いと、茎が軟弱に伸びます。

施肥量を減らしましょう。

強風や大雨

花茎が水を含んで重くなり、風で倒れます。

風が弱い場所を選び、複数箇所を支柱へ固定しましょう。

密植

株同士が光を奪い合うと、茎が細く伸びます。

十分な株間を確保しましょう。

タチアオイの葉が黄色くなる原因

古い葉の更新

下部の古い葉が1枚ずつ黄色くなる場合は、自然な葉の更新です。

完全に黄色くなった後に取り除きましょう。

水の与えすぎ

土が湿り続けると根が傷み、下葉から黄色くなります。

水やりを控え、排水性を確認しましょう。

水切れ

強い乾燥でも葉が黄色くなります。

土が乾き、葉が垂れている場合は、株元へ水を与えましょう。

肥料不足

葉全体の色が薄く、新しい葉が小さい場合は肥料不足が考えられます。

生育期に適量の肥料を与えましょう。

病気

さび病や斑点病によって葉が黄色くなる場合があります。

葉裏も確認し、病斑のある葉を取り除きましょう。

花後の衰弱

開花後に株が弱り、下葉から枯れる場合があります。

多年草として残す場合は、花茎を切り、健康な葉を残しましょう。

タチアオイの葉に穴が開く原因

ヨトウムシ類

夜間に葉を食害します。

昼間は株元や土の中へ隠れています。

ハマキムシ類

葉を巻き、その中で食害します。

巻かれた葉を開いて幼虫を取り除きましょう。

ナメクジ

新芽や柔らかな葉を食害します。

雨上がりや夜間に確認しましょう。

コガネムシ類

成虫が葉を食べ、不規則な穴を作ることがあります。

葉の上や周囲を確認しましょう。

タチアオイが枯れる原因

水はけの悪い土

根が過湿になり、根腐れを起こします。

高植えや土壌改良で排水性を改善しましょう。

長雨

梅雨時期に株元が湿り続けると、根や茎が腐る場合があります。

鉢植えは雨を避け、庭植えは株元の水はけを確認しましょう。

さび病

葉の病斑が広がると、光合成ができず株が弱ります。

初期のうちに被害葉を取り除きましょう。

強い乾燥

植え付け直後や鉢植えでは、水切れによって枯れる場合があります。

移植による根傷み

大株を移植すると、太い直根が切れて枯れることがあります。

花後の寿命

一年草や二年草の性質が強い株では、開花と結実後に自然に枯れる場合があります。

タチアオイの鉢植え管理

タチアオイは庭植え向きですが、矮性品種や若い株は鉢植えでも育てられます。

鉢の選び方

直根が下へ伸びるため、深鉢を選びます。

矮性品種でも8号以上、高性品種では10号以上の鉢が目安です。

風で倒れないよう、重く安定した鉢を使いましょう。

置き場所

一日6時間以上日が当たる場所へ置きます。

壁際へ密着させず、風通しを確保しましょう。

強風時は鉢が倒れない場所へ移動します。

水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで与えます。

大型株は水切れしやすくなりますが、受け皿へ水をためないようにしましょう。

肥料

春から花茎が上がる時期に、緩効性肥料または薄めた液体肥料を与えます。

肥料過多では倒れやすくなるため、規定量を守りましょう。

支柱

鉢植えでも高く伸びるため、支柱が必要です。

鉢の縁へ深く差し、茎を複数箇所で支えましょう。

タチアオイの庭植え

庭植えでは、日当たりと水はけのよい花壇の後方へ植えます。

塀沿いや建物の壁際へ植えると、高い花茎を生かせます。

壁へ近づけすぎると風通しが悪くなるため、適度な距離を取りましょう。

同じ品種を数株並べると、縦に伸びる花穂が連なり、見応えがあります。

宿根草や低い草花と組み合わせると、花壇へ高低差を作れます。

タチアオイの寄せ植え

高性品種は寄せ植えには不向きです。

矮性品種であれば、大型コンテナで組み合わせられます。

相性のよい植物には、次のようなものがあります。

  • ラベンダー

  • サルビア

  • ネペタ

  • ゲラニウム

  • アキレア

  • エキナセア

  • ガウラ

  • バーベナ

  • グラス類

  • ロベリア

日当たりと水はけを好む植物を組み合わせましょう。

タチアオイの根を傷めないよう、植え替えが少なくて済む構成にします。

タチアオイの夏越し

タチアオイは暑さに強く、初夏から夏に開花します。

水切れと蒸れの両方へ注意しましょう。

鉢植えは朝に水を与え、土が湿っている場合は追加しません。

株元の枯れ葉や病気の葉を取り除き、風通しを確保します。

花後は花茎を切り、株への負担を減らしましょう。

高温多湿で病気が広がった株は、無理に多年草として残さず、種を採って更新する方法もあります。

タチアオイの冬越し

耐寒性があり、多くの地域で屋外越冬できます。

秋まき苗や多年草として残る株は、株元に葉を広げたロゼット状で冬を越します。

庭植えでは、強い霜が続く地域で株元へ腐葉土や落ち葉を薄く敷きましょう。

鉢植えは、寒風が強く当たらない場所へ移動します。

冬は水やりを減らし、肥料を与えません。

タチアオイに発生しやすい病気

さび病

タチアオイで最も注意したい病気の一つです。

葉の表面へ黄色い小斑点が現れ、葉裏へ橙色や褐色の盛り上がった斑点ができます。

症状が進むと、葉が黄色くなり枯れます。

被害葉は早めに取り除き、株元へ放置しないようにしましょう。

株を密植せず、風通しを確保することが予防になります。

うどんこ病

葉や茎へ白い粉をまぶしたような症状が現れます。

風通しの悪い環境や、昼夜の温度差が大きい時期に発生しやすくなります。

被害葉を取り除き、株同士の間隔を確保しましょう。

灰色かび病

花、つぼみ、葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生します。

長雨、低温多湿、花がらの放置などが原因になります。

傷んだ花や葉を早めに取り除きましょう。

斑点病

葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れます。

葉が長時間ぬれた状態や、株が密集した環境で発生しやすくなります。

根腐れ

水の与えすぎや排水性の悪い土によって発生します。

葉が黄色くなる、株がしおれる、株元が黒くなるなどの症状が現れます。

タチアオイにつきやすい害虫

アブラムシ

新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。

数が増えると、新芽や花が変形する場合があります。

少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。

ハダニ

高温で乾燥した時期に葉裏へ発生します。

被害葉は白くかすれたようになります。

ヨトウムシ類

幼虫が夜間に葉や花を食害します。

昼間は株元や土の中へ隠れています。

ハマキムシ類

葉を巻いて、その中で食害します。

巻かれた葉ごと取り除きましょう。

ナメクジ

新芽、葉、花を食害します。

鉢の下や湿った株元へ隠れます。

コガネムシ類

成虫が葉や花を食べ、幼虫が根を食害する場合があります。

水を与えても株がしおれる場合は、土中の幼虫にも注意しましょう。

農薬を使用する場合は、タチアオイ、アオイ科植物または花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。

タチアオイを育てるときの注意点

日当たりを確保する

日照不足では茎が細くなり、花数も減ります。

一日6時間以上日が当たる場所が理想です。

移植を避ける

直根を傷めると枯れる場合があります。

植え場所を最初に決め、苗が大きくなってから移動しないようにしましょう。

支柱を早めに立てる

花茎が高く伸びる前に支柱を設置します。

倒れてから支えると、茎や根を傷つけます。

密植しない

風通しが悪くなると、さび病が広がりやすくなります。

40cm〜60cm程度の株間を確保しましょう。

病気の葉を放置しない

落ちた葉や病斑のある葉から、翌年も病気が発生する場合があります。

被害葉は早めに処分しましょう。

肥料を与えすぎない

茎が軟弱になり、倒れやすくなります。

施肥は控えめにしましょう。

花壇の後方へ植える

高く育つため、前方へ植えるとほかの植物を隠します。

最終的な草丈を確認して配置しましょう。

種を残しすぎない

多くの種を作らせると、株が弱ります。

必要な分だけ残し、ほかの花がらは取り除きましょう。

タチアオイの育て方に関するよくある質問

タチアオイは毎年咲きますか?

多年草として数年咲く株もありますが、日本では一年草や二年草のように短命になることがあります。

こぼれ種や種まきで更新すると、毎年花を楽しみやすくなります。

タチアオイは何年で咲きますか?

春に購入した開花苗や早咲き品種は、その年に咲きます。

種から育てた場合は、翌年に開花することが多くあります。

タチアオイは鉢植えでも育てられますか?

矮性品種は鉢植えに向いています。

直根が伸びるため、深さと安定感のある大きな鉢を使いましょう。

タチアオイが咲かないのはなぜですか?

株が若い、日照不足、肥料過多、肥料不足、過湿、根傷み、病気などが考えられます。

タチアオイは植え替えできますか?

直根性のため、大株の植え替えはおすすめできません。

苗が小さい春か秋に、根鉢を崩さず行いましょう。

支柱は必要ですか?

高性品種や風の強い場所では必要です。

花茎が30cm〜50cm程度に伸びた頃に立てましょう。

花が終わったらどうしますか?

種を採らない場合は、咲き終わった花を摘みます。

花茎の先端まで咲き終わったら、花茎を株元近くから切り取りましょう。

種はいつ採れますか?

花後の実が茶色く乾いた頃に採取できます。

晴れた日に採り、十分に乾燥させて保管しましょう。

葉裏の橙色の斑点は何ですか?

さび病の可能性があります。

被害葉を早めに取り除き、風通しを改善しましょう。

冬は屋外で越せますか?

耐寒性があり、多くの地域で屋外越冬できます。

寒冷地では、株元へ腐葉土や落ち葉を薄く敷くと安心です。

まとめ

タチアオイは、初夏から夏に高い花茎を伸ばし、下から上へ大きな花を順番に咲かせるアオイ科の植物です。

白色、黄色、桃色、赤色、紫色、黒紫色など花色が豊富で、一重咲きから八重咲きまで多彩な品種があります。

一日6時間以上日が当たる、水はけと風通しのよい場所で育てましょう。

草丈が高くなるため、花壇の後方、塀沿い、建物の壁際に向いています。

タチアオイは太い直根を伸ばし、移植を苦手とします。

植え場所をあらかじめ決め、苗が大きくなってから移動しないことが大切です。

水やりは、鉢植えでは土の表面が乾いてからたっぷりと行います。

庭植えでは、根付いた後に長期間雨が降らない場合だけ水を与えましょう。

肥料は植え付け時と春に少量施します。

窒素肥料を与えすぎると、茎が軟弱になり倒れやすくなります。

花茎が30cm〜50cm程度に伸びたら、早めに支柱を立てましょう。

花がらを摘み、花穂の先端まで咲き終わった後に花茎を切ります。

タチアオイでは、さび病への注意が必要です。

葉裏へ橙色や褐色の斑点が出た場合は、被害葉を早めに取り除きましょう。

密植を避け、落ち葉を残さず、風通しを確保することが予防につながります。

多年草として数年育つ場合もありますが、短命になりやすいため、種を採って更新すると毎年花を楽しめます。

十分な日照、水はけ、支柱、病気対策を意識すれば、初夏の庭に高く華やかな花の壁を作れます。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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