ゼラニウム(天竺葵)が咲かない原因は?葉が黄色くなる理由と育て方
ゼラニウムの育て方|長く花を咲かせる日当たり・水やり・切り戻し
ゼラニウムは、赤色、桃色、白色、橙色、紫色などの鮮やかな花を長期間咲かせる多年草です。鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケット、窓辺の装飾などに広く利用されます。
丈夫で育てやすい植物ですが、高温多湿と水の与えすぎを苦手とします。日当たりと風通しのよい場所で乾燥気味に育てることが、美しい花を長く楽しむポイントです。
一般的にゼラニウムと呼ばれる植物は、植物学上はテンジクアオイ属に分類されます。宿根草として流通するゲラニウムとは、同じフウロソウ科ですが異なる植物です。
この記事では、ゼラニウムの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、切り戻し、植え替え、挿し木、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
ゼラニウムの基本情報
和名:テンジクアオイ(天竺葵)
流通名:ゼラニウム
学名:Pelargonium spp.
科名:フウロソウ科
属名:テンジクアオイ属
分類:多年草、常緑多年草、低木状多年草
原産地:南アフリカを中心とする地域
草丈:20cm〜100cm程度。品種により異なる
株幅:20cm〜80cm程度。品種により異なる
開花期:3月〜12月頃。真夏と真冬は花が少なくなる場合がある
花色:赤色、桃色、白色、橙色、紫色、複色
植え付け時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
切り戻し時期:5月〜6月頃、9月〜10月頃
挿し木時期:4月〜6月頃、9月〜10月頃
成長速度:普通〜やや早い
耐寒性:弱い〜やや弱い
耐暑性:普通。高温多湿には弱い
栽培難易度:初心者向き。日当たり、過湿、梅雨と夏、冬の防寒がポイント
ゼラニウムとは?
ゼラニウムは、フウロソウ科テンジクアオイ属に分類される多年草です。
南アフリカを中心とする乾燥した地域を原産とし、日当たりと風通しのよい環境を好みます。
茎は成長するにつれて硬くなり、株元が木質化します。葉は丸みがあり、縁に浅い切れ込みが入るものが多くあります。
葉に独特の香りがある品種も多く、虫よけ植物として紹介されることがあります。ただし、植物を置くだけで害虫を完全に防げるわけではありません。
温度が適していれば長期間花を咲かせます。梅雨から真夏、冬の低温期には花数が減る傾向があります。
ゼラニウムの特徴
開花期間が長い
ゼラニウムは、春から秋まで繰り返し花を咲かせます。
暖かい地域や室内では、冬にも開花することがあります。
花がら摘みと適切な施肥を続けると、長期間花を楽しめます。
花色が豊富
赤色、桃色、白色、橙色、紫色などがあります。
花びらへ濃い斑点や縁取りが入る品種、複色の品種もあります。
同じ花色でも濃淡があり、寄せ植えや鉢の雰囲気に合わせて選べます。
葉にも観賞価値がある
葉は丸みを帯び、濃緑色、明緑色、銀緑色、斑入りなどがあります。
葉の中央へ環状の模様が入る品種もあります。
花が少ない時期も、葉色や模様を楽しめます。
乾燥に比較的強い
茎葉へある程度の水分を蓄えられるため、乾燥には比較的強い植物です。
水を与えすぎると、根腐れや茎腐れを起こします。
鉢土を乾かしてから水やりを行いましょう。
高温多湿を苦手とする
日本の梅雨と真夏は、ゼラニウムが弱りやすい時期です。
長雨、蒸れ、熱帯夜が続くと、根腐れや葉の黄変が起こる場合があります。
雨を避け、風通しを確保することが大切です。
茎が木質化する
長く育てると株元の茎が茶色く硬くなります。
自然な成長ですが、古い枝ばかりになると花つきが悪くなります。
切り戻しや挿し木によって株を更新しましょう。
ゼラニウムとゲラニウムの違い
ゼラニウムとゲラニウムは、同じフウロソウ科ですが、園芸では異なる植物として扱われます。
ゼラニウム
テンジクアオイ属の植物
南アフリカ原産の種類が中心
寒さに弱い
茎が木質化する
鉢植えや寄せ植えに多く利用される
赤色や桃色など鮮やかな花色が多い
ゲラニウム
フウロソウ属の植物
耐寒性の強い宿根草が多い
冬に地上部を枯らす品種が多い
自然な草姿を持つ
青紫色や桃色の花が多い
苗を選ぶときは、学名や属名を確認すると区別しやすくなります。
ゼラニウムの主な種類
ゾナルゼラニウム
一般的なゼラニウムとして流通する代表的なタイプです。
葉へ濃い環状模様が入る品種が多く、茎は立ち上がります。
鉢植えや花壇、寄せ植えに向いています。
アイビーゼラニウム
葉がアイビーのような形をし、茎が垂れ下がります。
ハンギングバスケット、吊り鉢、窓辺の装飾に向いています。
一般的なゼラニウムより、やや高温多湿を苦手とする傾向があります。
リーガルゼラニウム
大輪で華やかな花を咲かせる系統です。
ペラルゴニウムとも呼ばれ、春を中心に開花します。
一般的な四季咲きゼラニウムとは異なり、夏や冬に花が少なくなる傾向があります。
センテッドゼラニウム
葉に強い香りを持つ系統です。
ローズ、レモン、ミント、リンゴなどに似た香りを持つ品種があります。
花より葉の香りを楽しむ目的で育てられることもあります。
斑入りゼラニウム
葉へ白色、黄色、クリーム色などの斑が入ります。
花がない時期も葉を観賞できます。
斑の部分は強い日差しで傷みやすいため、真夏は直射日光を避けましょう。
ミニゼラニウム
草丈と株幅が小さく、コンパクトに育つ品種です。
小鉢、寄せ植え、ベランダ栽培に向いています。
ゼラニウムの育て方
日当たり
ゼラニウムは、日当たりのよい場所を好みます。
春と秋は、一日5時間以上日が当たる場所が理想です。
日照不足になると茎が細く間延びし、花数が減ります。
真夏の強い西日や照り返しでは葉焼けする場合があるため、暖地では午後に明るい日陰になる場所が適しています。
季節ごとの置き場所
春は、日当たりと風通しのよい屋外へ置きます。
梅雨は、長雨の当たらない軒下へ移動しましょう。
夏は、午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が適しています。
秋は、再び日当たりのよい場所へ移します。
冬は、霜と凍結を避けられる明るい場所で管理しましょう。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
葉や茎が密集すると、蒸れによって病気が発生しやすくなります。
株同士を密着させず、枯れ葉や花がらをこまめに取り除きましょう。
ただし、強風では茎が折れる場合があります。
雨を避ける
ゼラニウムは、花や葉へ雨が当たり続ける環境を苦手とします。
梅雨や秋の長雨では、軒下や雨よけのある場所へ移動しましょう。
花へ雨が当たると、花びらが傷み、灰色かび病が発生しやすくなります。
用土
水はけと通気性のよい土を好みます。
市販の草花用培養土へ軽石やパーライトを混ぜると、過湿を防ぎやすくなります。
用土を配合する場合は、次の割合が目安です。
赤玉土小粒:5
腐葉土:2
軽石またはパーライト:3
水もちのよすぎる土や、古く粒が崩れた土は避けましょう。
土壌の酸度
弱酸性から中性付近の土を好みます。
極端な酸性土では生育が悪くなる場合があります。
庭植えでは、必要に応じて植え付け前に苦土石灰を少量混ぜましょう。
ゼラニウムの植え付け
植え付け時期
植え付けは、3月〜5月頃または9月〜10月頃が適しています。
気温が15℃〜25℃程度の時期に行うと、根がよく伸びます。
梅雨、真夏、厳冬期の植え付けは避けましょう。
苗の選び方
株元から複数の茎が出て、葉色のよい苗を選びます。
次のような苗は避けましょう。
茎が細く間延びしている
下葉が広範囲に黄色くなっている
株元が黒くやわらかい
鉢土が常に湿っている
葉へ大きな病斑がある
花がらや枯れ葉が多く残っている
害虫が多数ついている
花数だけでなく、株元と葉の状態を確認しましょう。
鉢の選び方
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
大きすぎる鉢は土が乾きにくく、根腐れの原因になります。
鉢底穴が大きく、水が抜けやすい鉢が適しています。
素焼き鉢や駄温鉢は通気性があり、過湿を防ぎやすくなります。
鉢植えの方法
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石を入れます。
用土を少量入れ、根鉢の表面が鉢土と同じ高さになるように株を置きます。
深植えすると株元が蒸れやすくなります。
根鉢を軽くほぐし、周囲へ新しい土を入れましょう。
植え付け後は、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
庭植えの方法
暖地で霜が少なく、水はけのよい場所では庭植えも可能です。
雨が直接当たり続けず、日当たりと風通しのよい場所を選びましょう。
根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、軽石や腐葉土を混ぜます。
根鉢の表面が周囲の土と同じ高さになるように植え付けます。
寒冷地や雨の多い地域では、鉢植えのほうが管理しやすくなります。
ゼラニウムの水やり
基本の水やり
鉢植えでは、土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
土が湿っている間は、水を追加しません。
乾燥には比較的強く、過湿に弱い植物です。
毎日決まった時間に水を与えるのではなく、土の状態を確認しましょう。
水やりの方法
株元の土へ静かに水を与えます。
花や葉へ水をかけ続けると、灰色かび病や斑点病の原因になります。
受け皿へ流れた水は、必ず捨てましょう。
春の水やり
春は生育と開花が活発になります。
土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
日当たりのよい場所では乾きやすくなりますが、毎日必要とは限りません。
梅雨時期の水やり
梅雨は土が乾きにくくなります。
鉢植えは雨の当たらない軒下へ移し、鉢土が乾くまで水やりを控えます。
庭植えでは、基本的に自然の雨だけで十分です。
夏の水やり
夏は朝の涼しい時間帯に土の状態を確認します。
土が乾いていれば、たっぷりと水を与えましょう。
高温で生育が鈍っている株へ水を与えすぎると、根腐れしやすくなります。
真夏の昼間の水やりは避けます。
秋の水やり
秋は生育と開花が再び活発になります。
土の表面が乾いたら、十分に水を与えましょう。
気温が下がるにつれて、土が乾くまでの時間が長くなります。
冬の水やり
冬は生育が緩やかになります。
鉢土を乾燥気味に保ち、十分に乾いてから暖かい日の午前中に水を与えましょう。
低温時の過湿は、根腐れや茎腐れの原因になります。
ゼラニウムの肥料
ゼラニウムは長期間花を咲かせるため、生育期には適度な肥料を必要とします。
春と秋に緩効性肥料を施しましょう。
薄めた液体肥料を使う場合は、7日〜14日に1回程度与えられます。
梅雨、真夏、冬は施肥を控えます。
高温や低温で生育が止まっている時期に肥料を与えると、根を傷める場合があります。
窒素肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂り、花が少なくなります。
リン酸とカリウムを含む草花用肥料を適量使いましょう。
ゼラニウムの花
ゼラニウムは、花茎の先へ複数の花をまとまって咲かせます。
一つの花房の中で順番に開花するため、花がらを取り除けば長期間楽しめます。
一重咲き、半八重咲き、八重咲き、星咲きなど、さまざまな花形があります。
花色は赤色、桃色、白色、橙色、紫色、複色など豊富です。
花がら摘み
花房全体の花が少なくなったら、花茎を付け根から取り除きます。
花だけを一輪ずつ摘むこともできますが、咲き終わった花房は花茎ごと切ると株姿が整います。
花がらを残すと、種を作るために株の養分が使われます。
高温多湿の時期には、腐敗や灰色かび病の原因にもなります。
花茎を手で折ると茎を傷める場合があるため、清潔なハサミを使いましょう。
枯れ葉の整理
黄色くなった葉、茶色く傷んだ葉、株元へ落ちた葉をこまめに取り除きます。
枯れ葉を残すと、蒸れや病気の原因になります。
葉柄を株元近くから切り取りましょう。
無理に引っ張ると、茎の表皮が剥がれる場合があります。
ゼラニウムの切り戻し
切り戻しが必要な理由
ゼラニウムは長く育てると茎が伸び、株元の葉が少なくなります。
切り戻すと、脇芽の発生を促し、株をこんもりと整えられます。
株元の風通しも改善でき、梅雨や夏の蒸れ対策にもなります。
切り戻し時期
主な切り戻し時期は、5月〜6月頃と9月〜10月頃です。
梅雨前に株を整理すると、高温多湿の時期を越しやすくなります。
秋の切り戻しは、夏に乱れた株姿を整える目的で行います。
真夏と冬の強い切り戻しは避けましょう。
切り戻し方法
伸びすぎた茎を、株元から10cm〜20cm程度残して切ります。
葉や脇芽がある節の少し上で切りましょう。
枯れた枝、細い枝、内側へ伸びる枝も取り除きます。
木質化した古い茎を一度にすべて切ると、新芽が出ない場合があります。
株全体の3分の1から2分の1程度を目安に整理しましょう。
切り戻し後の管理
切り戻し後は、雨の当たらない明るい場所へ置きます。
葉が少なくなった株は水を吸う量も減るため、水やりを控えめにしましょう。
新芽が伸び始めてから、少量の肥料を与えます。
摘心
若い茎の先端を摘むと、脇芽が増えて株がこんもりとまとまります。
茎が5節〜6節程度伸びた頃に、先端を1節〜2節取り除きましょう。
摘心すると開花は少し遅れますが、花茎の数を増やせます。
挿し木苗や若い苗の株づくりに向いています。
ゼラニウムの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、根が鉢いっぱいに広がり、古い土の排水性も低下します。
水が染み込みにくい、土が乾きにくい、花が少ない、新芽が小さい場合は植え替えを検討しましょう。
植え替え時期
3月〜5月頃または9月〜10月頃が適しています。
気温が穏やかで、根が動きやすい時期に行いましょう。
梅雨、真夏、厳冬期、満開中の植え替えは避けます。
植え替え方法
鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。
黒く腐った根、完全に枯れた根、長すぎる根を取り除きましょう。
健康な白色や淡褐色の根は残します。
ひと回り大きな鉢へ植え替えるか、根を整理して同じ大きさの鉢へ植え直します。
植え替え後は水を与え、数日間は強い直射日光を避けましょう。
植え替えの頻度
鉢植えは、1年〜2年に1回が目安です。
成長が早い株や小さな鉢では、毎年植え替える場合があります。
ゼラニウムの増やし方
挿し木
ゼラニウムは、挿し木で簡単に増やせます。
4月〜6月頃または9月〜10月頃が適しています。
高温多湿の梅雨から真夏と、寒い冬は避けましょう。
挿し穂の作り方
病害虫のない元気な茎を選びます。
先端から7cm〜10cm程度の長さで切りましょう。
下側の葉を取り除き、上部の葉を2枚〜3枚残します。
花やつぼみがある場合は取り除きます。
切り口を乾かす
切った茎は、風通しのよい日陰へ数時間から1日程度置き、切り口を乾かします。
切り口が湿ったままでは、土の中で腐る場合があります。
挿し木の方法
清潔で水はけのよい挿し木用土を使います。
赤玉土小粒、鹿沼土小粒、バーミキュライトなどを利用できます。
茎を2cm〜3cm程度挿し、倒れないように土を軽く押さえましょう。
明るい日陰で管理し、用土を水浸しにしないようにします。
発根後の管理
新しい葉が伸び始めたら、発根している可能性があります。
徐々に明るい場所へ移し、通常の培養土へ植え替えましょう。
先端を摘心すると、枝数の多い株へ育てられます。
ゼラニウムが咲かない原因
日照不足
日光が不足すると、茎葉は育っても花数が減ります。
一日5時間以上日が当たる場所へ移しましょう。
肥料の与えすぎ
窒素肥料が多いと、葉ばかりが茂ります。
葉色が濃く、株が大きいのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
肥料不足
長期間肥料を与えていない鉢では、花を咲かせる養分が不足します。
春と秋に適量の肥料を与えましょう。
高温
真夏の高温では、生育と開花が一時的に止まる場合があります。
明るい半日陰で夏越しさせ、秋の回復を待ちましょう。
低温
冬の低温期には、花が少なくなります。
明るく霜の当たらない場所で管理しましょう。
水の与えすぎ
過湿で根が傷むと、花を咲かせる力が低下します。
土が乾いてから水を与えましょう。
根詰まり
鉢の中で根が詰まると、花数が減ります。
春か秋に植え替えましょう。
株が古い
木質化した古い枝ばかりになると、花つきが悪くなる場合があります。
切り戻しや挿し木で株を更新しましょう。
剪定直後
強く切り戻した直後は、新しい枝葉の成長が優先されます。
枝が充実すると、再び花を咲かせます。
ゼラニウムのつぼみが咲かない原因
日照不足
つぼみがついても、光が不足すると開かずに枯れる場合があります。
明るい場所へ移動しましょう。
水切れ
つぼみが育つ時期に強く乾燥すると、つぼみが落ちたり、開かなかったりします。
鉢土の乾燥状態を確認しましょう。
水の与えすぎ
根が傷むと、つぼみを維持できません。
土が湿っている場合は水を与えないようにします。
高温多湿
梅雨や真夏に、つぼみが腐る場合があります。
雨を避け、風通しを確保しましょう。
灰色かび病
つぼみや花へ褐色の斑点が現れ、開かずに腐る場合があります。
被害部分を早めに取り除きましょう。
ゼラニウムの葉が黄色くなる原因
水の与えすぎ
最も多い原因の一つです。
土が湿り続けると根が傷み、下葉から黄色くなります。
水やりを控え、排水性を確認しましょう。
水切れ
鉢土が極端に乾燥すると、葉先や下葉が黄色くなる場合があります。
土が乾き、株がしおれている場合は、たっぷりと水を与えましょう。
高温多湿
真夏や梅雨に株元が蒸れると、下葉から黄色くなる場合があります。
枯れ葉を取り除き、風通しのよい場所へ移動しましょう。
日照不足
暗い場所では、茎が間延びし、下葉が黄色くなります。
明るい場所へ移動しましょう。
肥料不足
新しい葉まで薄い緑色になり、生育が悪い場合は肥料不足が考えられます。
春か秋の生育期に適量の肥料を与えましょう。
肥料焼け
濃い肥料や多量の肥料で根が傷むと、葉が黄色くなります。
施肥を止め、鉢植えでは十分な水を流して余分な肥料分を排出しましょう。
古い葉の更新
株元に近い古い葉が1枚ずつ黄色くなる場合は、自然な葉の更新です。
完全に黄色くなった葉を取り除きましょう。
ゼラニウムの葉が赤くなる原因
低温
寒さのストレスによって、葉が赤色や赤紫色になる場合があります。
最低気温が5℃程度になる前に、霜の当たらない場所へ移動しましょう。
リン酸不足
低温で根の活動が弱ると、リン酸を吸収しにくくなり、葉が赤紫色になる場合があります。
気温が上がると改善することがあります。
強い日差し
急に強い日差しへ当てると、葉が赤みを帯びる場合があります。
室内から屋外へ出すときは、徐々に光へ慣らしましょう。
水切れ
強い乾燥によるストレスで、葉色が変わる場合があります。
土の状態を確認しましょう。
ゼラニウムの葉が白くなる原因
葉焼け
真夏の強い日差しで、葉が白色や淡黄色へ変色します。
葉焼けした部分は元に戻りません。
午後に明るい日陰になる場所へ移しましょう。
うどんこ病
葉の表面へ白い粉をまぶしたような症状が現れます。
被害葉を取り除き、風通しを改善しましょう。
ハダニ
吸汁被害によって、葉が白くかすれたようになる場合があります。
葉裏を確認しましょう。
ゼラニウムの葉が落ちる原因
水の与えすぎ
根が傷むと、葉が黄色くなって落ちます。
土が湿っている間は水を与えないようにしましょう。
水切れ
強い乾燥でも葉が落ちます。
鉢土が完全に乾き、株がしおれている場合は水を与えましょう。
急な環境変化
屋外から室内へ移した後や、日当たりが急に変わった場合に葉を落とすことがあります。
徐々に環境へ慣らしましょう。
低温
寒さへ当たると、葉が傷んで落ちます。
冬は霜と凍結を避けましょう。
高温多湿
梅雨から真夏に株が蒸れると、下葉が落ちる場合があります。
風通しを確保し、雨を避けます。
ゼラニウムの茎が黒くなる原因
茎腐病
株元や茎が黒くなり、やわらかく腐ります。
過湿、低温、高温多湿、傷口などが原因になります。
黒くなった部分を健康な組織まで切り取りましょう。
根腐れ
根の腐敗が進むと、株元の茎まで黒くなる場合があります。
鉢から株を抜き、根の状態を確認しましょう。
深植え
株元を深く埋めると、湿気がたまって腐りやすくなります。
元と同じ深さで植え付けましょう。
水がたまっている
受け皿や鉢カバーへ水がたまると、根と茎が腐ります。
水やり後は必ず排水しましょう。
ゼラニウムが枯れる原因
根腐れ
土が湿っているのに株がしおれる場合は、根腐れが考えられます。
黒く腐った根を取り除き、水はけのよい新しい土へ植え替えましょう。
梅雨と夏の蒸れ
高温多湿によって、株元や茎が腐る場合があります。
雨を避け、風通しを確保しましょう。
冬の寒さ
霜や凍結へ当たると、葉や茎が黒くなって枯れます。
冬は軒下や明るい室内へ移動しましょう。
強い水切れ
乾燥には比較的強いものの、長期間水を与えないと枯れます。
鉢植えでは土の状態を確認しましょう。
強い葉焼け
真夏の直射日光で広範囲に葉が傷むと、株が弱ります。
明るい半日陰へ移動しましょう。
株の老化
長年育てた株は、茎が木質化して枝数と花数が減ります。
挿し木で若い株へ更新しましょう。
ゼラニウムの鉢植え管理
ゼラニウムは、季節に合わせて移動できる鉢植えに向いています。
鉢の置き場所
春と秋は、日当たりと風通しのよい屋外へ置きます。
梅雨は、長雨の当たらない軒下へ移しましょう。
夏は、午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が適しています。
冬は、霜の当たらない明るい場所で管理します。
鉢植えの水やり
土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
受け皿へ水をためないようにしましょう。
梅雨、真夏、冬は水やりの回数を減らします。
鉢植えの肥料
春と秋に肥料を与えます。
梅雨、真夏、冬は肥料を控えましょう。
長期間花を咲かせる時期は、液体肥料と緩効性肥料を適量使えます。
鉢の向き
同じ方向から日が当たり続けると、株が片側へ傾く場合があります。
つぼみや花が少ない時期に、鉢を少しずつ回しましょう。
ゼラニウムの庭植え
ゼラニウムは、暖地の水はけがよい場所で庭植えできます。
雨が当たり続けない場所や、軒下に近い花壇が適しています。
冬に霜や凍結が続く地域では、地上部が傷む場合があります。
移動できないため、寒冷地や雨の多い地域では鉢植えのほうが安全です。
庭植えでは、周囲の植物と密集させず、風通しを確保しましょう。
ゼラニウムの寄せ植え
ゼラニウムは、春と秋の寄せ植えに利用できます。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ペチュニア
ロベリア
アリッサム
バーベナ
ヘリクリサム
アイビー
ワイヤープランツ
カリブラコア
ラベンダー
シロタエギク
日当たりと水はけを好む植物を組み合わせましょう。
ゼラニウムは乾燥気味の管理を好むため、水を多く必要とする植物との組み合わせは避けます。
株が大きくなることを考え、密植しすぎないようにしましょう。
ハンギングバスケットで育てる方法
アイビーゼラニウムは、茎が垂れ下がるためハンギングバスケットに向いています。
日当たりと風通しのよい場所へ吊るしましょう。
吊り鉢は地面に置く鉢より乾燥しやすいため、土の状態をこまめに確認します。
強風では茎が折れやすいため、風の強い日は安全な場所へ移動しましょう。
梅雨は雨が当たり続けない場所で管理します。
ゼラニウムの夏越し
ゼラニウムは、日本の高温多湿を苦手とします。
梅雨前に株を軽く切り戻し、枯れ葉と花がらを取り除きましょう。
鉢植えは長雨の当たらない、明るく風通しのよい軒下へ移します。
真夏は、午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所が適しています。
コンクリートの上へ直接置くと鉢内の温度が上がるため、鉢台やすのこを利用しましょう。
水やりは朝に行い、土が湿っている場合は与えません。
高温期は肥料を止めます。
花が少なくなっても、株が健康であれば秋に再び開花します。
ゼラニウムの冬越し
ゼラニウムは寒さに弱く、霜と凍結を避ける必要があります。
暖地での冬越し
霜の少ない暖地では、軒下や南向きの壁際で冬越しできる場合があります。
寒波が予想される日は、不織布や簡易温室で保護しましょう。
寒冷地での冬越し
最低気温が5℃を下回る地域では、明るい室内へ取り込むほうが安全です。
室温は5℃以上を目安にします。
暖房の風が直接当たる場所は避けましょう。
冬の水やり
土を乾燥気味に保ちます。
十分に乾いてから、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
夜間まで土が湿っていると、根が冷えて傷みやすくなります。
冬の日当たり
室内でも、できるだけ明るい窓辺へ置きます。
日照不足になると、茎が細く間延びします。
夜間に窓際が冷え込む場合は、部屋の中央へ移動しましょう。
ゼラニウムに発生しやすい病気
灰色かび病
花、つぼみ、葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生します。
長雨、低温多湿、花がらの放置などが原因になります。
被害部分を取り除き、雨を避けて風通しを改善しましょう。
茎腐病
株元や茎が黒くなり、やわらかく腐ります。
過湿、高温多湿、低温時の水やりなどで発生しやすくなります。
被害部分を健康な組織まで切り取りましょう。
斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れます。
株が密集し、葉が長時間ぬれていると発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、水やりは株元へ行いましょう。
さび病
葉の裏へ黄褐色や茶褐色の小さな斑点が現れます。
症状が進むと葉が黄色くなって落ちます。
被害葉を取り除き、株同士の間隔を確保しましょう。
根腐れ
水の与えすぎや排水性の悪い土によって発生します。
土が湿っているのに株がしおれる、下葉が黄色くなるなどの症状が現れます。
ゼラニウムにつきやすい害虫
アブラムシ
新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、新芽や花が変形する場合があります。
少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。
オンシツコナジラミ
葉裏へ白い小さな成虫や幼虫がつきます。
株へ触れると、白い虫が飛び立つことがあります。
吸汁によって株を弱らせ、すす病の原因にもなります。
ハダニ
高温で乾燥した時期に葉裏へ発生します。
被害葉は白くかすれたようになります。
葉裏を定期的に確認しましょう。
ヨトウムシ類
幼虫が夜間に葉やつぼみを食害します。
昼間は株元や鉢土の中へ隠れています。
コナカイガラムシ
白い綿状の害虫で、葉の付け根や茎へ集まります。
数が少ない場合は、綿棒や歯ブラシで取り除きましょう。
ナメクジ
新芽、葉、花を食害します。
鉢の下や湿った場所へ隠れます。
雨上がりや夜間に確認しましょう。
農薬を使用する場合は、ゼラニウム、花き類または観葉植物への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
ゼラニウムを育てるときの注意点
梅雨の長雨を避ける
雨へ当たり続けると、根腐れ、茎腐れ、灰色かび病が発生しやすくなります。
鉢植えは軒下へ移動しましょう。
水を与えすぎない
土が湿っている間は水を与えません。
ゼラニウム栽培では、乾かし気味の管理が基本です。
日照不足を避ける
暗い場所では茎が間延びし、花数が減ります。
春と秋は十分な日光へ当てましょう。
真夏の西日に注意する
高温と強い日差しが重なると、葉焼けや株の衰弱が起こります。
暖地では午後に日陰になる場所で管理しましょう。
肥料を与えすぎない
窒素肥料が多いと、葉ばかりが茂ります。
肥料は生育期に適量与えましょう。
花がらと枯れ葉を残さない
蒸れや病気の原因になります。
株元まで定期的に確認しましょう。
古い株は更新する
長年育てた株は木質化し、花つきが悪くなります。
元気な茎を挿し木し、若い株へ更新しましょう。
ペットの誤食に注意する
ゼラニウム類は、犬や猫が大量に口にすると体調不良を起こす可能性があります。
ペットがかじらない場所へ置きましょう。
ゼラニウムの育て方に関するよくある質問
ゼラニウムは毎年咲きますか?
多年草のため、適切に夏越しと冬越しを行えば、毎年花を咲かせます。
春と秋が開花しやすい時期です。
ゼラニウムは室内で育てられますか?
室内でも育てられますが、十分な日照が必要です。
明るい窓辺へ置き、風通しと水の与えすぎに注意しましょう。
ゼラニウムが咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料過多、肥料不足、高温、低温、過湿、根詰まり、株の老化などが考えられます。
水やりは毎日必要ですか?
毎日は必要ありません。
鉢土の表面がしっかり乾いてから、たっぷりと与えましょう。
梅雨は屋外で育てられますか?
雨が当たり続ける場所は避けます。
鉢植えは、明るく風通しのよい軒下へ移動しましょう。
ゼラニウムはいつ切り戻しますか?
5月〜6月頃または9月〜10月頃が適しています。
葉や脇芽がある節の上で切りましょう。
挿し木はいつできますか?
4月〜6月頃または9月〜10月頃が適しています。
切り口を少し乾かしてから、水はけのよい土へ挿しましょう。
葉が黄色くなるのはなぜですか?
水の与えすぎ、水切れ、高温多湿、日照不足、肥料不足、古い葉の更新などが考えられます。
冬は屋外で越せますか?
霜の少ない暖地では軒下で越冬できる場合があります。
寒冷地では、明るい室内へ取り込むほうが安全です。
ゲラニウムと同じ植物ですか?
同じフウロソウ科ですが、異なる属の植物です。
ゼラニウムはテンジクアオイ属、宿根ゲラニウムはフウロソウ属に分類されます。
まとめ
ゼラニウムは、赤色、桃色、白色、橙色、紫色などの花を長期間咲かせるフウロソウ科の多年草です。
春と秋に花数が増え、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケットなどで楽しめます。
日当たりと風通しのよい場所を好みます。
春と秋は十分な日光へ当て、真夏は強い西日を避けましょう。
水やりは、鉢土の表面がしっかり乾いてから行います。
乾燥には比較的強い一方、過湿では根腐れや茎腐れを起こします。
梅雨は長雨を避け、明るい軒下で管理しましょう。
肥料は春と秋に適量与えます。
窒素肥料が多すぎると葉ばかりが茂るため、草花用肥料を規定量で使用しましょう。
花がらと枯れ葉をこまめに取り除くと、長期間花を楽しめます。
茎が伸びて株姿が乱れた場合は、梅雨前や秋に切り戻しましょう。
長年育てた株は木質化し、花つきが悪くなることがあります。
春か秋に挿し木を行い、若い株へ更新する方法が有効です。
冬は霜と凍結を避けます。
暖地では軒下、寒冷地では明るい室内で管理しましょう。
十分な日照、乾燥気味の水管理、梅雨の雨よけ、夏の蒸れ対策、冬の防寒を意識すれば、毎年鮮やかな花を楽しめます。