ガウラ(白蝶草)の育て方|蝶のような花を長く咲かせる丈夫な宿根草
ガウラの育て方|蝶のような花を長く咲かせる丈夫な宿根草
ガウラは、細く伸びた花茎に白色や桃色の花を咲かせる宿根草です。花が風に揺れる姿が蝶のように見えることから、ハクチョウソウの名前でも親しまれています。
春から秋まで長期間花を咲かせ、暑さや乾燥に比較的強く、庭植えでも鉢植えでも育てやすい植物です。ナチュラルガーデン、宿根草花壇、ボーダーガーデン、ロックガーデンなどに向いています。
一方で、茎が長く伸びやすく、倒れたり株姿が乱れたりすることがあります。適切な切り戻しや摘芯を行い、風通しを確保することが大切です。
この記事では、ガウラの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、切り戻し、植え替え、株分け、挿し木、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
ガウラの基本情報
和名:ハクチョウソウ(白蝶草)
別名:ヤマモモソウ(山桃草)
流通名:ガウラ
学名:Oenothera lindheimeri
旧学名:Gaura lindheimeri
科名:アカバナ科
属名:マツヨイグサ属
分類:多年草、宿根草
原産地:北アメリカ
草丈:30cm〜150cm程度。品種により異なる
株幅:30cm〜100cm程度
開花期:5月〜11月頃
花色:白色、桃色、淡桃色、濃桃色、複色
植え付け時期:3月〜5月頃、9月〜11月頃
植え替え時期:3月〜4月頃、10月〜11月頃
株分け時期:3月〜4月頃、10月頃
挿し木時期:5月〜6月頃、9月頃
成長速度:早い
耐寒性:強い
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者向き。日当たり、水はけ、切り戻し、倒伏対策がポイント
ガウラとは?
ガウラは、アカバナ科マツヨイグサ属に分類される多年草です。
以前はガウラ属に分類され、学名もGaura lindheimeriとされていました。現在はマツヨイグサ属に含められることが多くなっていますが、園芸ではガウラの名前が定着しています。
株元から細い茎を多数伸ばし、茎の先に小さな花を次々と咲かせます。
花には4枚の花びらがあり、長い雄しべが突き出します。風に揺れる姿が蝶のように見えるため、ハクチョウソウと呼ばれます。
一つひとつの花の寿命は短いものの、新しい花が次々に開くため、春から秋まで長期間楽しめます。
ガウラの特徴
蝶のような花を咲かせる
ガウラの花は、細い花茎の先に軽やかに咲きます。
4枚の花びらと長い雄しべがあり、風に揺れると蝶が飛んでいるように見えます。
繊細な印象がありますが、株は丈夫で育てやすい植物です。
開花期間が長い
ガウラは、春から晩秋まで花を咲かせます。
開花期が長く、花壇の景観を長期間保ちやすい植物です。
花が少なくなった時期に切り戻すと、新しい茎が伸びて再び開花します。
暑さと乾燥に強い
北アメリカの草原地帯を原産とし、日差しと乾燥に比較的強い特徴があります。
根付いた庭植えの株は、頻繁な水やりを必要としません。
真夏も花を咲かせますが、極端な乾燥では花数が減る場合があります。
寒さに強い
耐寒性が強く、多くの地域で屋外越冬できます。
冬は地上部が枯れますが、根は土の中で生きています。
春になると株元から新しい芽を伸ばします。
茎が長く伸びやすい
高性品種では草丈が1mを超えることがあります。
茎が細いため、風や雨で倒れたり、株姿が乱れたりする場合があります。
摘芯や切り戻しによって枝数を増やし、低くまとまりやすい草姿へ整えましょう。
こぼれ種で増える
環境が合うと、花後にできた種が落ち、翌年に発芽します。
自然に広がる姿を楽しめますが、増えすぎる場合があります。
不要な場所の苗は、小さいうちに抜き取りましょう。
ガウラの主な種類・品種
白花系品種
白色の花を咲かせる、ガウラの代表的なタイプです。
緑色の葉と白い花のコントラストが爽やかで、さまざまな植物と合わせやすくなります。
ナチュラルガーデンや宿根草花壇に向いています。
桃花系品種
淡桃色から濃桃色の花を咲かせます。
白花より華やかな印象があり、花壇のアクセントに向いています。
花色は気温や開花段階によって変化する場合があります。
赤葉系品種
葉や茎に赤紫色や銅色が入る品種です。
花だけでなく、カラーリーフとしても楽しめます。
白花や桃花とのコントラストが美しく、寄せ植えにも向いています。
矮性品種
草丈が30cm〜60cm程度にまとまるコンパクトな品種です。
鉢植え、花壇の縁取り、寄せ植えに向いています。
高性品種より倒れにくく、狭い場所でも育てやすくなります。
高性品種
草丈が1m以上になる品種です。
花壇の後方やボーダーガーデンに向いています。
風に揺れる自然な草姿を楽しめますが、倒伏対策が必要になる場合があります。
ガウラの育て方
日当たり
ガウラは、日当たりのよい場所を好みます。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所が理想です。
日照不足になると茎が細長く伸び、花数が減ります。
半日陰でも育つ場合がありますが、花つきと株のまとまりは悪くなります。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
枝葉が密集すると、梅雨や夏に株元が蒸れやすくなります。
株間を確保し、花後に切り戻して風通しを改善しましょう。
高性品種は風の強い場所で倒れることがあるため、支柱を利用するか、早めに摘芯します。
用土
ガウラは、水はけのよい土を好みます。
庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥を少量混ぜます。
粘土質で水がたまりやすい場所では、軽石や川砂を加えて排水性を改善しましょう。
鉢植えでは、草花用培養土を利用できます。
保水性が高い場合は、軽石やパーライトを混ぜると育てやすくなります。
土壌の酸度
弱酸性から中性付近の土で育てられます。
極端な酸性土や、水がたまり続ける場所は避けましょう。
庭植えでは、必要に応じて植え付け前に苦土石灰を少量混ぜます。
ガウラの植え付け
植え付け時期
植え付けは、3月〜5月頃または9月〜11月頃が適しています。
春は霜の心配が少なくなってから植え付けます。
秋は強い寒さが来る前に根付く期間を確保しましょう。
真夏や土が凍る時期の植え付けは避けます。
苗の選び方
株元から複数の茎が伸び、葉色のよい苗を選びます。
次のような苗は避けましょう。
茎が極端に細く間延びしている
葉が広範囲に黄色くなっている
株元が黒く変色している
鉢土が常に水浸しになっている
病斑や害虫が多く見られる
花が咲いている苗だけでなく、株元へ新しい芽があるかも確認しましょう。
庭植えの方法
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
苗の根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や軽石を混ぜましょう。
根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え付けます。
深植えすると株元が蒸れやすくなります。
植え付け後はたっぷりと水を与えましょう。
複数植える場合は、品種の大きさに合わせて30cm〜60cm程度の間隔を確保します。
鉢植えの方法
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
高性品種は根を深く伸ばすため、深さと安定感のある鉢が向いています。
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と培養土を入れましょう。
根鉢を大きく崩さず、元と同じ深さで植え付けます。
植え付け後は、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
水やり
基本の水やり
ガウラは、根付いた後は乾燥に比較的強い植物です。
鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
庭植えでは、植え付け後に根付くまで水を与えましょう。
根付いた後は、長期間雨が降らない場合を除き、頻繁な水やりは必要ありません。
春の水やり
春は新芽が伸び、花茎が増える時期です。
鉢植えでは、土の表面が乾いてから水を与えます。
植え付けたばかりの庭植え株は、根付くまで乾燥させないようにしましょう。
梅雨時期の水やり
梅雨は自然の雨で土が湿るため、庭植えの水やりは基本的に必要ありません。
鉢植えは長雨の当たらない場所へ移し、土が乾いてから水を与えましょう。
過湿が続くと、根腐れや株元の蒸れにつながります。
夏の水やり
庭植えで根付いた株は、通常の降雨で育ちます。
強い乾燥が続き、葉がしおれる場合は、朝か夕方に株元へ水を与えましょう。
鉢植えは土が乾きやすいため、朝に状態を確認します。
土が湿っている場合は、水を追加しません。
秋の水やり
秋は再び生育しやすい時期です。
鉢土が乾いたら、十分に水を与えましょう。
気温の低下とともに、土が乾くまでの日数が長くなります。
冬の水やり
冬は地上部が枯れ、生育が休止します。
庭植えでは、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えでは、土が完全に乾燥し続けない程度に、暖かい日の午前中へ少量の水を与えましょう。
肥料
ガウラは、肥料が少ない環境でも育ちます。
庭植えでは、植え付け時に緩効性肥料を少量混ぜれば、その後は多くの肥料を必要としません。
春の芽出し時期と、切り戻し後に少量の追肥を行うと、花つきが安定します。
鉢植えでは、春と秋に緩効性肥料を施すか、薄めた液体肥料を月に1回〜2回程度与えましょう。
窒素肥料を与えすぎると、茎が長く軟弱に伸び、倒れやすくなります。
肥料は控えめにします。
ガウラの花
ガウラは、5月〜11月頃まで長期間花を咲かせます。
細い花茎に多数のつぼみをつけ、下から上へ順に開花します。
一つの花の寿命は短いものの、次々に新しい花が開きます。
花は白色や桃色で、咲き進むにつれて色が濃くなる品種もあります。
夕方や気温の低い時間帯に、花色が鮮明に見える場合があります。
花がら摘み
花数が多いため、一輪ずつ花がらを摘む必要はありません。
花穂全体の花が少なくなったら、花茎を葉のある位置まで切り戻します。
花がらを残すと種ができ、こぼれ種で増える場合があります。
広がりを抑えたい場合は、種が成熟する前に花茎を切り取りましょう。
花がら摘みと切り戻しを兼ねることで、新しい枝と花の発生を促せます。
ガウラの摘芯
摘芯が必要な理由
若い苗の先端を摘むと、脇芽が増えます。
枝数が増えることで、低くまとまり、花数の多い株になります。
高性品種の倒伏予防にも有効です。
摘芯の時期
春に新しい茎が15cm〜20cm程度伸びた頃に行います。
開花前の若い時期が適しています。
すでに花が多く咲いている株では、花後の切り戻しで代用できます。
摘芯の方法
茎の先端を、葉のある節の上で切ります。
すべての茎を同じ高さで切ると、開花時期がそろいすぎる場合があります。
数回に分けて摘芯すると、花を長く楽しめます。
ガウラの切り戻し
切り戻しが必要な理由
ガウラは茎が長く伸び、株姿が乱れやすい植物です。
花が少なくなった時期に切り戻すと、新しい枝が伸び、再び花を咲かせます。
株元の蒸れや倒伏を防ぐ効果もあります。
切り戻し時期
5月〜10月頃の生育期に行えます。
梅雨前、真夏前、花が一段落した時期が適しています。
秋の開花後にも、伸びすぎた茎を整理できます。
切り戻し方法
伸びた茎を、全体の2分の1程度まで切り戻します。
株元から10cm〜30cm程度残し、緑色の葉や芽が残る位置で切りましょう。
枯れ枝、細い枝、内側へ絡む枝も取り除きます。
丈夫な株は深く切り戻しても回復しますが、弱っている株では軽めに整えます。
梅雨前の切り戻し
梅雨前に切り戻すと、株元の風通しがよくなります。
花数は一時的に減りますが、夏から秋に再び開花しやすくなります。
高温多湿による蒸れや病気の予防にもつながります。
秋の切り戻し
秋の花が終わった後は、枯れた花茎や傷んだ枝を整理します。
暖地では葉を残す場合があるため、緑色の部分をすべて切る必要はありません。
本格的な冬の剪定は、地上部が枯れてから行いましょう。
ガウラの倒伏対策
摘芯する
春に摘芯すると枝数が増え、草丈を低く抑えられます。
高く伸びすぎる前に行うことが大切です。
切り戻す
茎が倒れ始めた場合は、株全体を半分程度まで切り戻します。
新しい茎が伸びると、まとまりのよい株姿になります。
支柱を立てる
高性品種や風の強い場所では、支柱を使います。
株の周囲へ数本の支柱を立て、ひもで囲むように支えると自然に見えます。
肥料を控える
窒素肥料を与えすぎると、茎が軟弱に伸びます。
花つきをよくしようとして肥料を多く与えないようにしましょう。
日当たりを確保する
日照不足では、茎が光を求めて細長く伸びます。
日当たりのよい場所へ植えましょう。
ガウラの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、根が鉢の中へ広がり、根詰まりを起こします。
水切れが早い、水が染み込みにくい、新しい茎が細い場合は植え替えを検討しましょう。
庭植えでは、株が大きくなりすぎた場合や、中心部が枯れ込んだ場合に植え替えます。
植え替え時期
植え替えは、3月〜4月頃または10月〜11月頃が適しています。
春は新芽が伸び始める前、秋は花が終わって気温が下がった頃に行いましょう。
真夏、開花最盛期、厳冬期は避けます。
鉢植えの植え替え方法
鉢から株を抜き、根の状態を確認します。
古い土を軽く落とし、黒く傷んだ根や枯れた根を取り除きましょう。
ひと回り大きな鉢へ植え替えるか、株分けして同じ大きさの鉢へ植え直します。
植え替え後は水を与え、数日間は強い直射日光を避けましょう。
植え替えの頻度
鉢植えは、1年〜2年に1回を目安に植え替えます。
成長が早いため、小さな鉢では毎年植え替える場合があります。
庭植えは、3年〜5年に1回程度を目安に株分けできます。
ガウラの株分け
株分けの時期
株分けは、3月〜4月頃または10月頃が適しています。
春は芽出し前から新芽が短い時期に行います。
秋は花が終わり、寒さが本格化する前に作業しましょう。
株分けの方法
株を掘り上げ、根についた土を軽く落とします。
それぞれに芽と十分な根が残るように分けましょう。
大きな株は、清潔なスコップやナイフを使って切り分けます。
細かく分けすぎると、回復まで時間がかかります。
株分け後の管理
分けた株は、元と同じ深さへ植え付けます。
植え付け後はたっぷりと水を与え、根付くまで乾燥させないようにしましょう。
強い直射日光や乾燥風を数日避けると、株が安定しやすくなります。
ガウラの増やし方
株分け
大きくなった株を分けて増やせます。
親株と同じ花色や草姿を維持できる方法です。
株の若返りにも向いています。
挿し木
5月〜6月頃または9月頃に、挿し木で増やせます。
花のついていない元気な茎を5cm〜10cm程度切り、下部の葉を取り除きましょう。
清潔な挿し木用土へ挿し、明るい日陰で管理します。
発根するまで用土を乾燥させないようにしますが、水浸しにはしません。
種まき
春または秋に種をまいて増やせます。
種まき用土の表面へまき、薄く土をかけましょう。
発芽までは土を乾燥させないように管理します。
園芸品種から採取した種は、親株と異なる花色や草丈になる場合があります。
庭ではこぼれ種によって自然に増えることもあります。
ガウラが広がりすぎた場合の対処
ガウラは、株が大きくなるだけでなく、こぼれ種でも増えます。
広がりすぎた場合は、外側へ伸びた株を根ごと掘り取りましょう。
花壇の外へ出た実生苗は、小さいうちに抜き取ります。
種による広がりを抑えたい場合は、花がらを含む花茎を早めに切り戻しましょう。
株そのものを小さくしたい場合は、春か秋に掘り上げ、株分けして不要な部分を取り除きます。
ガウラが咲かない原因
日照不足
日当たりが悪いと、花芽がつきにくくなります。
茎葉は伸びているのに花が少ない場合は、日当たりのよい場所へ移しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料を与えすぎると、葉や茎ばかりが伸びます。
茎が長く、葉色が濃いのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
株が若い
植え付けたばかりの小さな苗や、種から育てた若い株は、花数が少ない場合があります。
株が充実するまで育てましょう。
水の与えすぎ
過湿によって根が弱ると、花芽を育てる力が低下します。
土の表面が乾いてから水を与えましょう。
切り戻し直後
強く切り戻した直後は、枝葉の再生が優先されます。
新しい茎が十分に伸びると、再び花を咲かせます。
株が古くなっている
長年育てた株は、中心部が木質化し、花つきが悪くなる場合があります。
春か秋に株分けして、外側の若い部分を植え直しましょう。
ガウラの茎が伸びすぎる原因
日照不足
光が不足すると、茎が細長く伸びます。
日当たりのよい場所へ移しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料が多いと、茎葉の成長が強くなります。
肥料を控え、株を締めて育てましょう。
摘芯をしていない
高性品種は、摘芯しないと一本の茎が長く伸びやすくなります。
春の若い時期に先端を摘み、脇芽を増やしましょう。
周囲の植物が混み合っている
ほかの植物の陰になると、光を求めて上へ伸びます。
周囲の枝葉を整理し、日光と風が入るようにしましょう。
ガウラの葉が黄色くなる原因
水の与えすぎ
土が長期間湿っていると根が傷み、下葉から黄色くなる場合があります。
水やりを控え、土の水はけを確認しましょう。
水切れ
鉢植えや真夏に強く乾燥すると、葉が黄色くなり、株全体がしおれます。
土が乾いている場合は、たっぷりと水を与えましょう。
日照不足
暗い場所では、下葉が黄色くなり、茎が間延びします。
日当たりのよい場所へ移動しましょう。
株元の蒸れ
枝葉が密集すると、内側の葉から黄色くなる場合があります。
切り戻しや枝の間引きによって風通しを改善しましょう。
秋の自然な休眠
秋から冬に気温が下がると、葉が黄色くなり、地上部が枯れます。
休眠へ入る自然な変化です。
ガウラが枯れる原因
水の与えすぎ
ガウラは乾燥に比較的強く、過湿を苦手とします。
土が乾く前に水を与え続けると、根腐れを起こします。
水はけの悪い土
粘土質や低い場所では、根の周囲へ水がたまりやすくなります。
軽石や腐葉土を混ぜるか、高植えにして排水性を改善しましょう。
梅雨の蒸れ
枝葉が密集した状態で長雨が続くと、株元が蒸れます。
梅雨前に切り戻し、風通しを確保しましょう。
強い乾燥
根付いた株は乾燥に強いものの、鉢植えや植え付け直後の株は水切れで枯れる場合があります。
土の状態を確認し、極端な乾燥を避けましょう。
根詰まり
鉢の中で根が詰まると、水分と養分を吸収しにくくなります。
水切れが早い、新芽が小さい場合は、春か秋に植え替えましょう。
株の老化
長年育てた株は、中心部から枯れ込むことがあります。
株分けによって外側の若い部分を残し、株を更新しましょう。
ガウラの鉢植え管理
ガウラは鉢植えでも育てられます。
矮性品種を選ぶと、限られた場所でも管理しやすくなります。
鉢の選び方
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
根を深く伸ばすため、適度な深さのある鉢が向いています。
高性品種は倒れやすいため、重く安定した鉢を選びましょう。
置き場所
春と秋は、日当たりと風通しのよい屋外へ置きます。
梅雨は長雨の当たらない場所へ移動すると、根腐れを防ぎやすくなります。
夏も日当たりを好みますが、鉢土の極端な乾燥と照り返しに注意しましょう。
冬は地上部が枯れますが、鉢は屋外で管理できます。
鉢植えの水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
夏は朝に土の状態を確認しましょう。
受け皿へ水をためると根腐れの原因になります。
鉢植えの肥料
春と秋に緩効性肥料を少量与えます。
液体肥料を使用する場合は、薄めたものを月に1回程度施しましょう。
肥料を与えすぎると茎が長く伸びるため、控えめにします。
ガウラの庭植え
庭植えでは、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
根付いた後は乾燥に強く、頻繁な水やりを必要としません。
高性品種は花壇の後方や中央へ植えましょう。
通路の近くへ植える場合は、茎が広がって歩行を妨げないように、切り戻しや支柱で整えます。
こぼれ種で増えるため、自然に広がることを考えて植え場所を選びましょう。
ガウラの寄せ植え
矮性のガウラは、鉢植えや寄せ植えに利用できます。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ラベンダー
サルビア
バーベナ
ペチュニア
カリブラコア
ロベリア
ヘリクリサム
シロタエギク
グラス類
日当たりと水はけのよい環境を好む植物を組み合わせましょう。
ガウラの細い花茎を鉢の中央や後方へ配置すると、軽やかな動きが生まれます。
ガウラの夏越し
ガウラは暑さに強く、屋外で夏越しできます。
梅雨から夏は、株元の蒸れと鉢植えの水切れに注意しましょう。
枝葉が密集している場合は、梅雨前に軽く切り戻します。
庭植えでは、水がたまらないように排水性を確保しましょう。
鉢植えは長雨の際に軒下へ移し、受け皿へ水をためないようにします。
夏に花数が減った場合は、株全体を半分程度まで切り戻すと、秋に再び開花しやすくなります。
ガウラの冬越し
ガウラは耐寒性が強く、多くの地域で屋外越冬できます。
寒くなると地上部が黄色くなり、やがて枯れます。
地上部が完全に枯れたら、株元から5cm〜10cm程度残して切り取りましょう。
寒冷地では、株元へ腐葉土や落ち葉を薄く敷くと、土の凍結を抑えられます。
鉢植えは、寒風が強く当たらない軒下へ移動しましょう。
冬は水やりを減らし、肥料は与えません。
ガウラに発生しやすい病気
うどんこ病
うどんこ病は、葉や茎へ白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。
株が密集し、風通しが悪い環境で発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、株を切り戻して風通しを改善しましょう。
灰色かび病
灰色かび病は、花や葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生する病気です。
長雨、低温多湿、花がらの放置などによって発生しやすくなります。
傷んだ花や葉を早めに取り除きましょう。
根腐れ
水はけの悪い土や水の与えすぎによって、根腐れを起こすことがあります。
葉が黄色くなる、株がしおれる、新芽が伸びないなどの症状が現れます。
水やりを控え、土壌や鉢の排水性を改善しましょう。
斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れる場合があります。
長雨や葉がぬれた状態が続くと発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、水やりは株元へ行いましょう。
ガウラにつきやすい害虫
アブラムシ
アブラムシは、新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、花や新芽が変形する場合があります。
少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。
ハダニ
ハダニは、葉裏へ発生して汁を吸います。
被害を受けた葉は、白くかすれたようになります。
高温で乾燥した時期に増えやすいため、夏は葉裏を確認しましょう。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類の幼虫が、葉や花を食害する場合があります。
昼間は土の中や株元へ隠れ、夜に活動します。
葉が大きく食べられている場合は、株元を確認しましょう。
ナメクジ
ナメクジは、若い葉や花を食害することがあります。
鉢の下、落ち葉の下、湿った株元へ隠れます。
粘液の跡や食害がある場合は、夜間や雨上がりに確認しましょう。
農薬を使用する場合は、ガウラまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
ガウラを育てるときの注意点
日陰へ植えない
日照不足では、茎が間延びして花数が減ります。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所へ植えましょう。
肥料を与えすぎない
肥料が多いと茎が長く軟弱に伸び、倒れやすくなります。
庭植えでは肥料を控えめにしましょう。
梅雨前に切り戻す
枝葉が密集したまま梅雨へ入ると、株元が蒸れます。
花が咲いていても、必要に応じて軽く切り戻しましょう。
深植えしない
株元を深く埋めると、茎の付け根へ湿気がたまります。
根鉢の表面が周囲の土と同じ高さになるように植え付けましょう。
こぼれ種による増加に注意する
環境が合うと、花壇の外や舗装の隙間から発芽する場合があります。
増やしたくない場合は、種ができる前に花茎を切り取りましょう。
株の大きさを確認する
高性品種は草丈も株幅も大きくなります。
通路やほかの植物を圧迫しないように、十分な空間を確保しましょう。
古い株は株分けする
株の中心部が枯れ込んだ場合は、春か秋に株分けします。
外側の若い部分を植え直すと、株を更新できます。
ガウラの育て方に関するよくある質問
ガウラは毎年咲きますか?
多年草のため、適した環境では毎年花を咲かせます。
冬は地上部が枯れますが、春になると株元から新芽を伸ばします。
ガウラは植えっぱなしでも育ちますか?
日当たりと水はけのよい場所であれば、植えっぱなしでも育ちます。
株が大きくなりすぎた場合や中心部が枯れた場合は、春か秋に株分けしましょう。
ガウラは鉢植えでも育てられますか?
鉢植えでも育てられます。
矮性品種を選び、日当たりと水はけのよい場所で管理しましょう。
ガウラの花が咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料過多、過湿、株が若い、切り戻し直後などが考えられます。
日当たり、水やり、肥料の量を確認しましょう。
ガウラが倒れるのはなぜですか?
茎が長く伸びる品種特性、日照不足、肥料過多、強風、雨などが原因です。
春に摘芯し、必要に応じて切り戻しや支柱を行いましょう。
ガウラはいつ切り戻しますか?
春から秋の生育期に行えます。
梅雨前や花が少なくなった時期に、株全体を半分程度まで切り戻しましょう。
ガウラの花が終わったらどうしますか?
花穂を葉のある位置まで切り戻します。
種を作らせないことで、こぼれ種による増加を抑え、新しい花の発生を促せます。
ガウラはこぼれ種で増えますか?
環境が合うと、こぼれ種でよく増えます。
不要な場所の苗は、小さいうちに抜き取りましょう。
冬に枯れたようになりますが大丈夫ですか?
ガウラは冬に地上部を枯らして休眠します。
根が生きていれば、春に再び新芽を伸ばします。
ガウラの株分けはいつ行いますか?
3月〜4月頃または10月頃が適しています。
それぞれに芽と十分な根を残して分けましょう。
まとめ
ガウラは、蝶のように見える白色や桃色の花を、春から秋まで長く咲かせる宿根草です。
和名はハクチョウソウで、細い花茎が風に揺れる軽やかな姿を楽しめます。
暑さ、寒さ、乾燥に比較的強く、日当たりと水はけのよい場所では丈夫に育ちます。
庭植えでは、根付いた後に頻繁な水やりを必要としません。
肥料を与えすぎると茎が長く軟弱に伸び、倒れやすくなります。施肥は控えめにしましょう。
春に摘芯すると枝数が増え、低くまとまりやすくなります。
花が少なくなった時期や梅雨前には、株全体を半分程度まで切り戻しましょう。新しい茎が伸び、夏から秋に再び花を咲かせます。
高性品種では草丈が1mを超えるため、支柱や切り戻しによる倒伏対策が必要です。
こぼれ種で増えることがあるため、広がりを抑えたい場合は、種ができる前に花茎を切り取りましょう。
冬は地上部が枯れますが、春になると株元から新芽を伸ばします。
日当たり、排水性、切り戻し、倒伏対策を意識すれば、長期間にわたって軽やかな花姿を楽しめます。