ガーベラ(花車)の育て方|春と秋に鮮やかな花を咲かせる多年草の管理方法
ガーベラの育て方|春と秋に鮮やかな花を咲かせる多年草の管理方法
ガーベラは、赤色、桃色、白色、黄色、橙色などの鮮やかな花を咲かせる多年草です。花びらが放射状に広がる明るい花姿を持ち、鉢植え、花壇、寄せ植え、切り花として親しまれています。
春と秋に花を咲かせやすく、気温が高すぎる真夏や低すぎる冬は生育が緩やかになります。日当たりと風通しのよい場所を好み、雨や水やりによって株元が蒸れる環境を苦手とします。
株の中心部を土へ埋めないこと、花がらや枯れ葉をこまめに取り除くこと、水を与えすぎないことが栽培のポイントです。
この記事では、ガーベラの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、植え替え、株分け、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
ガーベラの基本情報
和名:ガーベラ
別名:ハナグルマ(花車)、アフリカセンボンヤリ(阿弗利加千本槍)
学名:Gerbera spp.
科名:キク科
属名:ガーベラ属
分類:多年草、宿根草
原産地:南アフリカ、アジアなど
草丈:15cm〜60cm程度。品種により異なる
開花期:4月〜6月頃、9月〜11月頃
花色:赤色、桃色、白色、黄色、橙色、紫色、緑色、複色
植え付け時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
株分け時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
成長速度:普通
耐寒性:やや弱い〜普通。品種により異なる
耐暑性:普通。高温多湿には注意
栽培難易度:初心者〜中級者向き。日当たり、株元の蒸れ、深植え、冬越しがポイント
ガーベラとは?
ガーベラは、キク科ガーベラ属に分類される多年草です。
株元から放射状に葉を広げ、葉の間から長い花茎を伸ばします。花茎の先へ一輪の花を咲かせるため、花が葉の上へ浮かぶように見えます。
花は一重咲き、半八重咲き、八重咲き、スパイダー咲きなどがあり、花色も豊富です。
切り花として流通する高性種だけでなく、鉢植えや花壇向けのコンパクトな品種もあります。
本来は多年草ですが、寒さや高温多湿で株が弱ることがあります。適した環境で管理すれば、毎年春と秋に花を楽しめます。
ガーベラの特徴
鮮やかで明るい花を咲かせる
ガーベラは、花びらが中心から放射状に広がる整った花姿を持ちます。
赤色、桃色、黄色、橙色などの鮮やかな色が多く、花壇や鉢植えを明るく見せます。
白色や淡い色の品種は、落ち着いた寄せ植えや室内装飾にも向いています。
花色が豊富
ガーベラには、赤色、桃色、白色、黄色、橙色、紫色、緑色などがあります。
花びらの先端と中心部で色が異なる品種、複数の色が混ざる品種、淡いグラデーションが入る品種もあります。
好みや庭の雰囲気に合わせて選びやすい植物です。
花形の種類が多い
一般的な一重咲きのほか、花びらが重なる八重咲き、細い花びらを持つスパイダー咲きなどがあります。
中心部まで花びらが詰まった品種は、ボリュームのある花姿になります。
花形によって印象が大きく異なるため、複数品種を組み合わせても楽しめます。
春と秋に咲きやすい
ガーベラは、冷涼で穏やかな気候を好みます。
春と秋は生育が活発になり、花茎を次々に伸ばします。
真夏は高温によって花数が減り、冬は低温によって生育が止まる場合があります。
切り花に利用できる
花茎が長く伸びる品種は、切り花に向いています。
花瓶へ生けると明るい印象を与え、ほかの花とも組み合わせやすい植物です。
花茎はやわらかく傷みやすいため、清潔な水で管理しましょう。
株元が蒸れやすい
葉が株元から放射状に広がるため、中心部へ湿気がこもりやすい特徴があります。
深植え、水の与えすぎ、長雨、枯れ葉の放置などによって、株元が腐る場合があります。
株の中心部を土へ埋めず、風通しを確保することが大切です。
ガーベラの主な種類・品種
切り花向けガーベラ
草丈が高く、長い花茎を伸ばすタイプです。
大輪花や花色の豊富な品種が多く、切り花として広く流通します。
庭植えでは風で倒れることがあるため、必要に応じて支柱を使いましょう。
ミニガーベラ
草丈が低く、コンパクトに育つタイプです。
鉢植え、寄せ植え、花壇の縁取りに向いています。
花茎が短く、風で倒れにくい特徴があります。
ガーデンガーベラ
庭植え向けに改良された丈夫なタイプです。
一般的な鉢花品種より耐寒性や耐病性に優れるものがあります。
品種によっては、暖地で植えっぱなしにして毎年花を楽しめます。
一重咲き
中心部の周囲へ花びらが一列に並ぶ、ガーベラらしい花形です。
軽やかで自然な印象があり、中心部の色もよく見えます。
半八重咲き・八重咲き
花びらが複数重なり、華やかな花姿になります。
花が大きく見え、鉢植えや切り花で存在感があります。
花びらの間へ水がたまると傷みやすいため、雨を避けて管理しましょう。
スパイダー咲き
細長い花びらが放射状に広がるタイプです。
繊細で個性的な花姿を持ち、一般的なガーベラとは異なる印象を楽しめます。
ガーベラの育て方
日当たり
ガーベラは、日当たりのよい場所を好みます。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所が理想です。
日照不足になると葉ばかりが伸び、花数が少なくなります。
春と秋は屋外の日なたで管理しましょう。
真夏は強い西日を避け、午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が適しています。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
株元へ湿気がこもると、灰色かび病、根腐れ、株腐れが発生しやすくなります。
鉢同士を密着させず、株の周囲へ空気が流れるようにしましょう。
枯れ葉や花がらを株元へ残さないことも大切です。
用土
ガーベラは、水はけと通気性のよい土を好みます。
鉢植えでは、草花用培養土を利用できます。
保水性が高すぎる場合は、軽石やパーライトを混ぜましょう。
用土を配合する場合は、次の割合が目安です。
赤玉土小粒:5
腐葉土:3
軽石またはパーライト:2
庭植えでは、腐葉土、完熟堆肥、軽石などを混ぜて排水性を改善します。
雨後に水がたまる場所は避けましょう。
土壌の酸度
弱酸性から中性付近の土を好みます。
極端な酸性土では、生育や花つきが悪くなる場合があります。
庭植えでは、必要に応じて植え付け前に苦土石灰を少量混ぜましょう。
ガーベラの植え付け
植え付け時期
植え付けは、3月〜5月頃または9月〜10月頃が適しています。
春は霜の心配が少なくなってから植え付けます。
秋は強い寒さが来る前に根付く期間を確保しましょう。
梅雨、真夏、厳冬期の植え付けは避けます。
苗の選び方
葉色がよく、株元がしっかりした苗を選びます。
次のような苗は避けましょう。
葉が広範囲に黄色くなっている
株元が黒くやわらかい
土から異臭がする
花茎が極端に細く倒れている
株元へ枯れ葉や花がらが多くたまっている
病斑や害虫が多く見られる
花が咲いている苗だけでなく、新しい葉やつぼみがあるかも確認しましょう。
庭植えの方法
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
苗の根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や軽石を混ぜましょう。
株の中心部が地面より少し高くなるように植え付けます。
深植えすると、葉の付け根へ湿気がたまり、株腐れを起こしやすくなります。
根鉢の上部が少し見える程度の浅植えにしましょう。
植え付け後は、株元を避けて周囲の土へ水を与えます。
複数植える場合は、25cm〜40cm程度の間隔を確保しましょう。
鉢植えの方法
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
大きすぎる鉢では土が乾きにくくなります。
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と培養土を入れましょう。
株の中心部が土へ埋まらないように、やや浅めに植え付けます。
植え付け後は、株の中心へ水をかけず、鉢の縁に沿って水を与えましょう。
水やり
基本の水やり
鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
土が湿っている間は水を追加しません。
庭植えでは、植え付け後に根付くまで水を与えます。
根付いた後は、長期間雨が降らない場合に株元へ水を与えましょう。
株の中心へ水をためない
ガーベラの株元には、葉や新芽が集まっています。
中心部へ水がたまると、腐敗や病気の原因になります。
水やりは株の周囲の土へ静かに行いましょう。
花や葉へ水をかけない
花びらへ水がかかると、シミや灰色かび病の原因になります。
葉が長時間ぬれると、斑点病や腐敗が起こりやすくなります。
水やりは株元へ行い、夕方までに葉が乾くようにしましょう。
春の水やり
春は新しい葉と花茎が伸びる時期です。
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
開花中に強く水切れすると、花茎がしおれたり、つぼみが枯れたりします。
梅雨時期の水やり
梅雨は土が乾きにくくなります。
鉢植えは、長雨の当たらない明るい軒下へ移動しましょう。
土が湿っている場合は、水やりを控えます。
受け皿へ水をためないことも大切です。
夏の水やり
夏は鉢土が乾きやすくなります。
朝の涼しい時間帯に土の状態を確認し、乾いていれば十分に水を与えましょう。
高温多湿では根が傷みやすいため、土が湿っている状態では水を与えません。
庭植えでは、葉がしおれる前に株の周囲へ水を与えます。
秋の水やり
秋は再び生育が活発になり、花数も増えます。
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
気温の低下とともに、土が乾くまでの日数が長くなります。
冬の水やり
冬は生育が緩やかになります。
鉢植えでは、土が十分に乾いてから暖かい日の午前中に水を与えましょう。
低温時の過湿は、根腐れの原因になります。
庭植えでは、雨が長期間降らない場合を除き、水やりは必要ありません。
肥料
ガーベラは、長期間花を咲かせるため、適度な肥料を必要とします。
植え付け時に、緩効性肥料を少量混ぜましょう。
春と秋の生育期には、緩効性肥料を定期的に施すか、薄めた液体肥料を7日〜14日に1回程度与えます。
真夏、冬、植え替え直後、株が弱っている時期は肥料を控えましょう。
窒素肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂り、花つきが悪くなります。
肥料は株元へ直接触れないように施します。
ガーベラの花
ガーベラは、株元から長い花茎を伸ばし、その先へ一輪の花を咲かせます。
春と秋は花茎が次々に伸び、長期間花を楽しめます。
真夏と冬は、気温の影響で開花が少なくなる場合があります。
花色や花形が豊富で、鉢植えだけでなく切り花にも利用できます。
花がら摘み
花が色あせたり、花びらがしおれたりしたら、花がらを取り除きます。
花だけを切るのではなく、花茎を株元までたどり、付け根から取り除きましょう。
途中で短い花茎を残すと、枯れて株元へ湿気がたまる原因になります。
花茎は手で左右へ軽く倒して引き抜ける場合もありますが、株を傷めないように清潔なハサミを使用すると安全です。
花がらをこまめに取り除くことで、新しい花茎が伸びやすくなります。
枯れ葉の整理
黄色くなった葉、傷んだ葉、病気の葉は、葉柄の付け根から取り除きます。
葉を途中で切ると、残った葉柄が腐る場合があります。
株元へ枯れ葉を残すと、湿気がこもり、ナメクジや病気の発生につながります。
新しい葉や芽を傷つけないように、外側の古い葉から整理しましょう。
ガーベラの切り戻し
ガーベラは、茎を伸ばして枝分かれする植物ではないため、一般的な草花のような強い切り戻しは必要ありません。
花が終わった花茎と、黄色くなった葉を付け根から取り除く管理が基本です。
夏や冬に株が弱っている場合も、健康な緑色の葉は残しましょう。
葉をすべて切ると、光合成ができず、株が弱る場合があります。
ガーベラの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、根が鉢の中へ広がり、根詰まりを起こします。
水切れが早い、水が染み込みにくい、新しい葉が小さい、花数が減った場合は植え替えを検討しましょう。
古い土は水はけが悪くなり、病害虫も発生しやすくなります。
植え替え時期
植え替えは、3月〜5月頃または9月〜10月頃が適しています。
開花最盛期、梅雨、真夏、厳冬期は避けましょう。
寒冷地では春、暖地では秋の植え替えが適しています。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根の状態を確認します。
古い土を軽く落とし、黒く傷んだ根や腐った根を取り除きましょう。
ひと回り大きな鉢へ、水はけのよい新しい用土を使って植え付けます。
株の中心部が土へ埋まらないように、やや浅めに植えましょう。
植え替え後は株元を避けて水を与え、数日間は強い直射日光を避けます。
植え替えの頻度
鉢植えは、1年〜2年に1回を目安に植え替えます。
成長が早い株や小さな鉢で育てている株は、毎年植え替える場合があります。
ガーベラの株分け
株分けの時期
株分けは、3月〜5月頃または9月〜10月頃に行います。
植え替えと同時に作業すると効率的です。
真夏、厳冬期、開花最盛期は避けましょう。
株分けの方法
鉢や地面から株を掘り上げ、根についた土を軽く落とします。
それぞれに葉の付け根、新芽、十分な根が残るように分けましょう。
手で分けにくい場合は、清潔なナイフを使います。
一株を細かく分けすぎると、回復まで時間がかかります。
株分け後の植え付け
株の中心部を土へ埋めず、やや浅めに植え付けます。
植え付け後は水を与え、数日間は強い日差しを避けましょう。
根付くまで土を極端に乾燥させないようにします。
過湿にも注意が必要です。
ガーベラの増やし方
株分け
ガーベラを増やす一般的な方法です。
親株と同じ花色や花形を維持できます。
大きくなった株の更新にも向いています。
種まき
ガーベラは種からも育てられます。
春または秋に、種まき用土へまきましょう。
種へ薄く土をかけ、発芽まで乾燥させないようにします。
園芸品種から採取した種は、親株と異なる花色や花形になる場合があります。
種から育てる場合、開花まで時間がかかることがあります。
ガーベラが咲かない原因
日照不足
日当たりが悪いと、花芽がつきにくくなります。
葉は育っているのに花が咲かない場合は、日当たりのよい場所へ移しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂ります。
葉色が濃く、株が大きいのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
肥料不足
長期間植え替えていない株や鉢植えでは、肥料不足によって花数が減る場合があります。
春と秋の生育期に、適量の肥料を与えましょう。
株元が深く埋まっている
株の中心部が土へ埋まると、芽が蒸れ、花茎が伸びにくくなります。
植え替える際は、株元が土の表面より少し高くなるようにしましょう。
水の与えすぎ
過湿によって根が弱ると、花を咲かせる力が低下します。
土の表面が乾いてから水を与えましょう。
高温や低温
真夏と冬は生育が緩やかになり、花が少なくなる場合があります。
春や秋の適温期に再び花を咲かせることがあります。
枯れ葉が株元へたまっている
株元へ枯れ葉や古い花茎がたまると、湿気と病気によって新芽が弱ります。
外側の古い葉や花茎を付け根から取り除きましょう。
根詰まり
鉢の中で根が詰まると、花数が減ります。
水切れが早い、新しい葉が小さい場合は、春か秋に植え替えましょう。
ガーベラのつぼみが開かない原因
日照不足
日光が不足すると、つぼみが十分に育たず、開花しない場合があります。
日当たりのよい場所へ移しましょう。
水切れ
つぼみが育つ時期に強く乾燥すると、開花前に枯れることがあります。
土の表面が乾いたら、十分に水を与えましょう。
水の与えすぎ
根が傷むと、つぼみへ十分な水分と養分を送れません。
土が湿っている場合は、水やりを控えます。
気温が高すぎる
真夏の高温では、つぼみの成長が止まることがあります。
午後の強い日差しを避け、風通しのよい場所で管理しましょう。
気温が低すぎる
冬の低温では、つぼみが開かず、そのまま傷む場合があります。
鉢植えは霜の当たらない明るい場所へ移しましょう。
害虫の被害
アブラムシやアザミウマがつぼみを吸汁すると、正常に開かない場合があります。
つぼみや花茎を確認しましょう。
ガーベラの葉が黄色くなる原因
水の与えすぎ
下葉から黄色くなり、株元がやわらかい場合は、過湿や根腐れが考えられます。
水やりを控え、鉢底から水が抜けるか確認しましょう。
水切れ
土が極端に乾燥すると、葉が黄色くなり、株全体がしおれます。
土が乾いている場合は、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
日照不足
暗い場所では、葉が軟弱に伸び、黄色くなる場合があります。
日当たりのよい場所へ徐々に移動しましょう。
肥料不足
生育期に葉全体の色が薄くなり、新しい葉が小さい場合は、肥料不足が考えられます。
薄めた液体肥料や緩効性肥料を適量与えましょう。
根詰まり
鉢の中で根が詰まると、水分や養分を吸収しにくくなります。
水切れが早い場合は、春か秋に植え替えましょう。
古い葉の更新
外側の古い葉だけが少しずつ黄色くなる場合は、自然な葉の更新である可能性があります。
黄色くなった葉を付け根から取り除きましょう。
ガーベラが枯れる原因
水の与えすぎ
ガーベラが枯れる主な原因の一つです。
土が乾く前に水を与え続けると、根腐れや株腐れを起こします。
水やりは土の乾燥状態を確認してから行いましょう。
深植え
株の中心部を土へ埋めると、葉の付け根へ湿気がたまります。
植え付けや植え替えでは、株元を地面より少し高くしましょう。
梅雨の長雨
雨が続くと土と株元が乾きません。
鉢植えは明るく風通しのよい軒下へ移動しましょう。
夏の高温多湿
真夏の蒸し暑さによって、根や株元が弱ります。
午後の強い日差しを避け、風通しを確保しましょう。
冬の寒さ
耐寒性の弱い品種は、霜や凍結によって枯れる場合があります。
鉢植えは霜の当たらない軒下や明るい室内へ移しましょう。
根詰まり
根詰まりすると、水切れと過湿の両方が起こりやすくなります。
春か秋に植え替えましょう。
病気
株元が黒くなる、葉や花にカビが見られる場合は、病気が考えられます。
被害部分を取り除き、風通しと水やりを見直しましょう。
ガーベラの鉢植え管理
ガーベラは鉢植えで育てやすく、季節に合わせて置き場所を変えられます。
鉢の選び方
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
鉢底穴が大きく、水が抜けやすい鉢が適しています。
大きすぎる鉢では土が乾きにくくなります。
置き場所
春と秋は、日当たりと風通しのよい屋外へ置きます。
梅雨は長雨の当たらない軒下へ移動しましょう。
夏は午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が適しています。
冬は霜の当たらない日当たりのよい場所へ置きます。
鉢植えの水やり
土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
株の中心へ水をためず、鉢の縁に沿って与えましょう。
受け皿へ水をためないことも大切です。
鉢植えの肥料
春と秋の生育期に、緩効性肥料や薄めた液体肥料を与えます。
真夏と冬、株が弱っている時期は施肥を控えましょう。
ガーベラの庭植え
庭植えでは、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
暖地では、冬も地植えで育てられる場合があります。
寒冷地や霜の強い地域では、耐寒性のあるガーデン向け品種を選ぶか、鉢植えで管理しましょう。
株元を周囲より少し高くして植えると、水がたまりにくくなります。
梅雨や夏に株が蒸れないよう、ほかの植物と密植しないことも大切です。
ガーベラの寄せ植え
ガーベラは、日当たりと水はけのよい環境を好む植物との寄せ植えに向いています。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
アリッサム
ロベリア
バーベナ
ネメシア
ビオラ
アイビー
シロタエギク
ヘリクリサム
カリブラコア
ガーベラを鉢の中央や後方へ置き、低い草花やカラーリーフを手前へ配置します。
株元を密植しすぎると蒸れやすくなるため、中心部へ風が入るようにしましょう。
ガーベラの夏越し
ガーベラは夏の暑さへある程度耐えますが、高温多湿を苦手とします。
梅雨は長雨を避け、株元を乾きやすい状態に保ちましょう。
鉢植えは、明るく風通しのよい軒下へ移動します。
真夏は午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所が適しています。
コンクリートの上へ鉢を直接置くと、根が高温になります。
鉢台やすのこを利用しましょう。
水やりは朝に行い、株の中心部へ水をためないようにします。
黄色くなった葉や枯れた花茎を取り除き、風通しを確保しましょう。
夏に花が少なくなっても、株が元気であれば秋に再び咲く場合があります。
ガーベラの冬越し
ガーベラは種類や品種によって耐寒性が異なります。
一般的な鉢花品種は、強い霜や凍結を苦手とします。
暖地では、日当たりのよい軒下で冬越しできる場合があります。
寒冷地では、鉢植えを明るい室内や無加温の温室へ移しましょう。
室内では、暖房の風が直接当たらない場所へ置きます。
冬は生育が緩やかになるため、水やりを減らしましょう。
土が十分に乾いてから、暖かい日の午前中に水を与えます。
耐寒性のあるガーデンガーベラは、株元を腐葉土やバークチップで軽く保護すると、庭植えで越冬しやすくなります。
ガーベラに発生しやすい病気
灰色かび病
灰色かび病は、花や葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生する病気です。
長雨、低温多湿、花がらや枯れ葉の放置によって発生しやすくなります。
傷んだ花や葉を早めに取り除き、風通しを確保しましょう。
うどんこ病
うどんこ病は、葉へ白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。
株が密集し、風通しが悪い環境で発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、株の周囲へ空気が流れるようにしましょう。
斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れます。
葉が長時間ぬれた状態や、風通しの悪い環境で発生しやすくなります。
水やりは株元へ行い、被害葉を取り除きましょう。
根腐れ
水の与えすぎや排水性の悪い土によって、根が腐ります。
葉が黄色くなる、株がしおれる、新芽が伸びないなどの症状が現れます。
鉢植えでは傷んだ根を取り除き、新しい用土へ植え直しましょう。
株腐病
株の中心部や葉の付け根が黒くなり、やわらかく腐る場合があります。
深植え、過湿、長雨、株元の蒸れなどが原因になります。
被害部分を取り除き、株元を乾燥させましょう。
ガーベラにつきやすい害虫
アブラムシ
アブラムシは、新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、花や新芽が変形する場合があります。
少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。
ハダニ
ハダニは葉裏へ発生し、汁を吸います。
被害葉は白くかすれたようになります。
高温で乾燥した時期に増えやすいため、夏は葉裏を確認しましょう。
アザミウマ
アザミウマは、つぼみや花びらを食害します。
花へかすれた傷が入り、つぼみが開かない場合があります。
被害花を取り除き、株全体を確認しましょう。
コナジラミ
コナジラミは葉裏へ寄生し、株へ触れると白い小さな虫が飛び立ちます。
数が増えると、株が弱り、すす病が発生する場合があります。
葉裏を確認し、早期に対処しましょう。
ナメクジ
ナメクジは、若い葉、つぼみ、花を食害します。
鉢の下、落ち葉の下、湿った株元へ隠れます。
食害跡や粘液の跡がある場合は、夜間や雨上がりに確認しましょう。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類の幼虫が、葉や花を食害する場合があります。
昼間は土の中や株元へ隠れ、夜に活動します。
葉が大きく食べられている場合は、株元を確認しましょう。
農薬を使用する場合は、ガーベラまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
ガーベラを育てるときの注意点
株元を土へ埋めない
ガーベラの栽培で特に重要なポイントです。
株の中心部を土へ埋めると、葉の付け根へ湿気がたまり、腐敗しやすくなります。
植え付けでは、株元を土の表面より少し高くしましょう。
株の中心へ水をかけない
水が中心部へたまると、株腐れの原因になります。
鉢の縁や株の周囲の土へ水を与えましょう。
枯れ葉と花がらを残さない
株元へ古い葉や花茎を残すと、湿気と病気の原因になります。
葉柄や花茎の付け根から取り除きましょう。
水を与えすぎない
土の表面が乾く前に水を与え続けると、根腐れを起こします。
水やりは日数ではなく、土の乾燥状態で判断しましょう。
日照不足を避ける
ガーベラは日光を好みます。
室内へ長期間置くと、葉ばかりが伸び、花数が減ります。
基本的には屋外の日当たりのよい場所で管理しましょう。
梅雨の長雨を避ける
鉢植えは、日光が入り、雨を避けられる軒下へ移動します。
庭植えでは、水がたまらない場所と株間を確保しましょう。
真夏の西日を避ける
強い西日や照り返しによって、葉焼けや根の高温障害が起こる場合があります。
夏は午後に日陰になる場所が適しています。
古い株は株分けする
数年育てて株が混み合うと、花数が減り、中心部が蒸れやすくなります。
春か秋に株分けして若返らせましょう。
ガーベラの育て方に関するよくある質問
ガーベラは毎年咲きますか?
多年草のため、夏越しと冬越しができれば翌年も花を咲かせます。
日当たり、水はけ、株元の蒸れに注意しましょう。
ガーベラは鉢植えでも育てられますか?
鉢植えに向いています。
長雨、真夏の西日、冬の霜に合わせて移動できるため、管理しやすい方法です。
ガーベラは庭植えできますか?
日当たりと水はけのよい場所であれば庭植えできます。
寒冷地では耐寒性のある品種を選ぶか、鉢植えで冬越しさせましょう。
ガーベラの花が咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料過多、肥料不足、深植え、過湿、根詰まり、高温、低温などが考えられます。
置き場所、株元の高さ、水やりを確認しましょう。
ガーベラの花が終わったらどうしますか?
花茎を株元までたどり、付け根から取り除きます。
短い花茎を残すと、腐敗の原因になる場合があります。
ガーベラの葉が黄色くなるのはなぜですか?
水の与えすぎ、水切れ、日照不足、肥料不足、根詰まり、古い葉の更新などが考えられます。
土の湿り方と、黄色くなった葉の位置を確認しましょう。
ガーベラの株元が黒くなるのはなぜですか?
深植え、過湿、長雨、株元の蒸れによる株腐れが考えられます。
傷んだ部分を取り除き、株元を乾きやすい状態にしましょう。
ガーベラの株分けはいつ行いますか?
3月〜5月頃または9月〜10月頃が適しています。
それぞれに新芽と十分な根を残して分けましょう。
ガーベラは室内で育てられますか?
短期間の観賞はできますが、長期間の室内管理では日照不足になりやすくなります。
基本的には屋外で育て、霜や寒波の時期だけ保護しましょう。
冬は屋外で育てられますか?
暖地では、霜の当たらない軒下で越冬できる場合があります。
寒冷地や耐寒性の弱い品種は、明るい室内や温室へ移しましょう。
まとめ
ガーベラは、赤色、桃色、白色、黄色、橙色など、鮮やかな花を咲かせる多年草です。
一重咲き、八重咲き、スパイダー咲きなど花形も豊富で、鉢植え、花壇、寄せ植え、切り花として楽しめます。
春と秋に花を咲かせやすく、真夏と冬は生育が緩やかになります。
日当たりと風通しのよい場所を好み、日照不足では葉ばかりが伸び、花数が減ります。
水はけのよい土を使い、鉢植えでは土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えましょう。
株の中心部へ水をかけたり、株元を土へ深く埋めたりすると、株腐れを起こしやすくなります。
植え付けでは株元を少し高くし、水やりは株の周囲の土へ行いましょう。
咲き終わった花茎や黄色くなった葉は、途中で切らず、付け根から取り除きます。
梅雨は長雨を避け、夏は午後の強い日差しを避けた風通しのよい場所で管理しましょう。
冬は品種の耐寒性に合わせて霜や凍結から保護します。
数年育てて株が混み合った場合は、春か秋に株分けすると、株を若返らせて花つきを保てます。