家庭で育てるフサスグリ｜美しい房状の果実を収穫しよう
フサスグリの基本情報と特徴
基本情報
和名：フサスグリ（房酸塊）
別名：カラント（レッドカラント、ホワイトカラント）
学名：Ribes rubrum
科名：スグリ科（Grossulariaceae）
属名：スグリ属（Ribes）
原産地：ヨーロッパ、西アジア
分類：落葉低木・果樹
成長速度：中程度（年間20〜40cm）
耐寒性：強い
耐暑性：やや弱い（高温多湿に注意）
日照条件：日なた〜半日陰
用途：果樹・鉢植え・観賞・加工（ジャム・ゼリー・シロップ）
特徴
① 樹形と葉の特徴
フサスグリは高さ1〜1.5mの落葉低木で、コンパクトな樹形が特徴です。葉は掌状に3〜5裂し、春から初夏にかけて明るい緑色で庭を彩ります。成長しても大きくならず、鉢植えや狭い庭でも育てやすいです。
② 花と果実の特徴
4月頃に小さな黄緑色の花が咲き、6〜7月に鮮やかな赤や白の果実が房状に垂れ下がって実ります。果実は酸味があり、ジャムやゼリー、果実酒などに加工されることが多いですが、完熟すれば生食も可能です。
③ 生育環境
冷涼な地域に適し、夏の高温多湿に弱いため、関東以南では半日陰または風通しの良い場所に植えるのが理想です。水はけの良い土壌と適度な水分管理が重要で、乾燥にもやや弱い傾向があります。
④ 病害虫
うどんこ病、アブラムシ、ハマキムシなどが発生することがあります。特に梅雨時期には病気が出やすいため、剪定による通風確保と定期的な観察が重要です。
⑤ 剪定・管理のポイント
剪定は落葉後の冬季（12月〜2月）が適期で、古い枝を間引きながら若い枝を育てる更新剪定が基本です。結果枝は2〜3年枝が中心になるため、毎年少しずつ枝を更新していきます。
⑥ 用途
果実は酸味が強く、ジャム、ゼリー、果実酒、シロップ、ベリーソースなどの加工用に最適です。鮮やかな赤や白の果実は観賞用としても美しく、花壇や果樹エリアの彩りとしても優れています。
まとめ
フサスグリは、美しい果実とコンパクトな樹形が魅力の低木果樹です。寒冷地向けではありますが、適切な管理をすれば関東以南でも育てられます。果実の加工・観賞両方を楽しみたい方におすすめの庭木です。
