ニゲラ(クロタネソウ・黒種草)の育て方|幻想的な花を楽しむ種まき・ドライフラワーを解説
ニゲラの育て方|幻想的な花を楽しむ種まき・植え付け・切り花・ドライフラワーを解説
ニゲラは、青や白、ピンクなどの繊細な花と、糸のように細く切れ込んだ葉が特徴のキンポウゲ科の一年草です。
春から初夏にかけて幻想的な花を咲かせ、花後にできる風船のような果実も観賞できます。切り花やドライフラワーとしても人気があり、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンには欠かせない植物です。
比較的育てやすく、秋に種をまくことで翌春にたくさんの花を楽しめます。
この記事では、ニゲラの特徴、種類、育て方、水やり、肥料、種まき、植え付け、花がら摘み、増やし方、ドライフラワーの作り方、病害虫、枯れる原因まで解説します。
ニゲラの基本情報
・和名:クロタネソウ(黒種草)
・流通名:ニゲラ
・英名:Love-in-a-Mist
・学名:Nigella damascena
・科名:キンポウゲ科
・属名:クロタネソウ属(ニゲラ属)
・分類:一年草
・原産地:南ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ
・草丈:30〜80cmほど
・開花期:4月〜6月頃
・花色:青、白、ピンク、紫、水色など
・種まき時期:9月〜10月頃(寒冷地では3〜4月頃も可)
・植え付け時期:10月〜11月頃
・耐寒性:強い
・耐暑性:弱い
・栽培難易度:初心者向き
ニゲラとは?
ニゲラは、キンポウゲ科クロタネソウ属に分類される一年草です。
細く切れ込んだ葉の間から、レースに包まれたような繊細な花を咲かせます。
花が終わると、風船のようにふくらんだ果実ができ、その中に黒い種が入ることから「クロタネソウ(黒種草)」という和名が付けられました。
花だけでなく、果実もドライフラワーとして人気があります。
ニゲラの特徴
幻想的な花姿
細い葉に囲まれるように花が咲きます。
繊細で涼しげな印象が魅力です。
果実も観賞できる
花後には風船状の果実ができます。
生花だけでなく、ドライフラワーとしても長く楽しめます。
こぼれ種で増えやすい
環境が合うと自然に種が落ち、翌年も発芽することがあります。
寒さに強い
秋まきで冬を越し、春に元気よく開花します。
暖地では屋外で冬越しできます。
暑さに弱い
梅雨から夏にかけて枯れる一年草です。
ニゲラの名前の由来
「Nigella(ニゲラ)」は、ラテン語で「黒い」を意味するnigerに由来します。
果実の中にできる黒い種が名前の由来です。
英名の「Love-in-a-Mist」は、「霧の中の恋」という意味で、細い葉に包まれた幻想的な花姿を表しています。
ニゲラの主な種類・品種
ミスジーキル
もっとも人気のある園芸品種です。
青い花をたくさん咲かせます。
アフリカンブライド
白い花に黒い花芯が特徴です。
切り花にも人気があります。
ペルシアンジュエル
青、白、ピンクなどさまざまな花色が楽しめるミックス品種です。
ドワーフタイプ
草丈が低く、鉢植えにも向いています。
ニゲラの苗の選び方
茎がしっかりした苗を選ぶ
徒長していない苗がおすすめです。
葉色が鮮やかな苗を選ぶ
葉が黄変していない元気な株を選びます。
病害虫がない苗を選ぶ
アブラムシなどが付いていない株を選びましょう。
ニゲラの育て方
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
日照不足では花数が少なくなります。
用土
水はけのよい土を好みます。
草花用培養土で十分育てられます。
自分で配合する場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石小粒1が目安です。
水やり
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
過湿は避けましょう。
地植えの水やり
根付いた後は基本的に降雨だけで育ちます。
乾燥が続く場合のみ水を与えます。
肥料
植え付け時に緩効性肥料を施します。
追肥は控えめで十分です。
肥料を与えすぎると葉ばかり茂ることがあります。
ニゲラの種まき
種まき時期
9〜10月頃が適期です。
寒冷地では春まきも可能です。
種まき方法
直まきでも育てられます。
覆土は5mm程度行います。
発芽後
本葉が数枚になったら間引きます。
移植を嫌うため、直まきがおすすめです。
ニゲラの植え付け
苗を植える場合は根鉢を崩さず植え付けます。
根を傷めると生育が悪くなることがあります。
ニゲラの株間
20〜30cmほど空けます。
風通しを確保すると病害虫を予防できます。
ニゲラの鉢植え
6〜7号鉢に一株が目安です。
深めの鉢がおすすめです。
ニゲラの摘心
基本的に摘心は必要ありません。
自然な草姿を楽しめます。
ニゲラの花がら摘み
切り花として利用しない場合は、咲き終わった花を摘み取ります。
種を採る場合は花を残します。
ニゲラの切り戻し
切り戻しは基本的に不要です。
一年草のため、花後は自然に枯れていきます。
ニゲラの花が咲かない原因
日照不足
十分な日光が必要です。
肥料の与えすぎ
葉ばかり茂る原因になります。
株が混み合っている
間引きを行い風通しを確保しましょう。
ニゲラの増やし方
種まき
もっとも一般的な方法です。
花後に採種して翌年育てられます。
こぼれ種
環境が合えば自然に増えることがあります。
ニゲラの切り花
開花直後に切ると長持ちします。
細い葉も美しく、ブーケにも人気があります。
ニゲラのドライフラワー
花を乾燥させる方法
花が開ききる前に切り、逆さに吊るして乾燥させます。
果実を乾燥させる方法
果実が十分にふくらんだら切り取り、風通しのよい場所で乾燥させます。
リースやスワッグにも利用できます。
ニゲラの病気
灰色かび病
多湿時に発生しやすくなります。
根腐れ
過湿で発生します。
ニゲラの害虫
アブラムシ
新芽に発生します。
ナメクジ
若い苗を食害することがあります。
ヨトウムシ
葉を食害することがあります。
ニゲラが枯れる原因
水の与えすぎ
根腐れを起こします。
高温多湿
梅雨以降は株が弱ります。
日照不足
花付きが悪くなります。
蒸れ
株元が傷みやすくなります。
ニゲラを庭や鉢植えで楽しむ方法
花壇
ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンによく合います。
寄せ植え
オルレア、チドリソウ、デルフィニウム、カスミソウなどと組み合わせるとやわらかな雰囲気になります。
切り花
繊細な花姿がブーケやアレンジメントによく映えます。
ドライフラワー
花だけでなく果実も人気があり、長期間楽しめます。
ニゲラの花言葉
ニゲラの代表的な花言葉には、「夢の中の恋」「当惑」「ひそかな喜び」「未来」などがあります。
幻想的な花姿や繊細な雰囲気に由来するとされています。
まとめ
ニゲラは、春に幻想的な花を咲かせる人気の一年草です。
花だけでなく風船状の果実も観賞でき、切り花やドライフラワーとしても長く楽しめます。
日当たりと風通しのよい場所で育て、水はけのよい土を使用することが元気に育てるポイントです。
移植を嫌うため、種から育てる場合は直まきがおすすめです。
ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンを彩る植物として、多くのガーデナーに親しまれています。