春のナチュラルガーデンに最適な植物ニオイアラセイトウ(チェイランサス/ウォールフラワー)
ニオイアラセイトウの育て方|甘い香りを楽しむ種まき・植え付け・夏越しを解説
ニオイアラセイトウは、春に紫や白の小花を咲かせ、甘い香りを楽しめるアブラナ科の多年草です。
ヨーロッパ原産の植物で、花壇やナチュラルガーデンによく利用されます。丈夫で育てやすく、一度植えるとこぼれ種でも増えやすいため、春の庭を彩る植物として人気があります。
ストック(アラセイトウ)と名前が似ていますが、別属の植物であり、花姿や性質にも違いがあります。
この記事では、ニオイアラセイトウの特徴、種類、育て方、種まき、水やり、肥料、切り戻し、増やし方、夏越し、冬越し、病害虫、枯れる原因まで解説します。
ニオイアラセイトウの基本情報
・和名:ニオイアラセイトウ
・別名:スイートロケット、ヘスペリス
・英名:Sweet Rocket、Dame’s Rocket
・学名:Hesperis matronalis
・科名:アブラナ科
・属名:ヘスペリス属
・分類:多年草(二年草として扱われることもある)
・原産地:ヨーロッパ、西アジア
・草丈:60〜120cmほど
・開花期:4月〜6月頃
・花色:紫、淡紫、白、ピンクなど
・種まき時期:5月〜7月頃、9月頃
・植え付け時期:9月〜11月頃、3月頃
・耐寒性:強い
・耐暑性:普通
・栽培難易度:初心者向き
ニオイアラセイトウとは?
ニオイアラセイトウは、アブラナ科ヘスペリス属に分類される多年草です。
春になると、十字形の小さな花を穂状に多数咲かせます。
夕方から夜にかけて甘い香りが強くなることが特徴で、英名の「Dame’s Rocket」や「Sweet Rocket」としても知られています。
ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンによく利用され、こぼれ種でも増えやすい丈夫な植物です。
ニオイアラセイトウの特徴
甘い香りを楽しめる
花には甘く上品な香りがあります。
特に夕方から夜にかけて香りが強くなります。
庭や玄関付近へ植えると香りを楽しめます。
花穂を伸ばして咲く
茎をまっすぐ伸ばし、その先に小花を穂状に咲かせます。
群生すると見応えがあります。
ナチュラルガーデンに向く
自然な草姿が魅力です。
宿根草やオルレアなどと組み合わせると、やわらかな雰囲気の庭になります。
寒さに強い
耐寒性が高く、暖地では屋外で冬越しできます。
冬もロゼット状の葉で越冬します。
こぼれ種で増えやすい
環境が合うと自然に種が落ち、翌年も発芽することがあります。
ニオイアラセイトウとストックの違い
ニオイアラセイトウは、ストック(アラセイトウ)とは別の植物です。
ストックはアラセイトウ属(Matthiola属)、ニオイアラセイトウはヘスペリス属(Hesperis属)に分類されます。
ストックは冬から春に咲く園芸植物として栽培されますが、ニオイアラセイトウは春に開花する宿根草として利用されることが多くあります。
ニオイアラセイトウの主な種類
紫花タイプ
もっとも一般的な品種です。
濃い紫色の花を咲かせます。
白花タイプ
清楚な白花を咲かせます。
夜間は香りをより感じやすくなります。
ピンク系品種
淡いピンク色の花を咲かせます。
やわらかな印象の花壇になります。
ニオイアラセイトウの苗の選び方
茎が太い苗を選ぶ
徒長していない丈夫な苗がおすすめです。
葉色が濃い苗を選ぶ
葉が濃い緑色で傷みが少ない株を選びます。
病害虫がない苗を選ぶ
葉裏まで確認し、アブラムシなどが付いていない株を選びます。
ニオイアラセイトウの育て方
日当たり・置き場所
日当たりから明るい半日陰で育てます。
風通しのよい場所が適しています。
用土
水はけのよい土を好みます。
市販の草花用培養土で育てられます。
水やり
鉢植えは土が乾いたらたっぷり水を与えます。
過湿は避けましょう。
地植えの水やり
根付いた後は基本的に降雨だけで育ちます。
乾燥が続く場合のみ水を与えます。
肥料
植え付け時に緩効性肥料を施します。
春の生育期に少量追肥すると花付きがよくなります。
ニオイアラセイトウの種まき
種まき時期
5〜7月頃、または9月頃が適期です。
秋まきでは翌春に開花します。
種まき方法
覆土は薄く行います。
発芽まで乾燥させないよう管理します。
発芽後
本葉が数枚になったら間引き、育苗ポットへ移します。
ニオイアラセイトウの植え付け
秋または早春が適期です。
根鉢を崩さず植え付けます。
ニオイアラセイトウの株間
30〜40cmほど空けます。
大型になるため余裕を持って植えましょう。
ニオイアラセイトウの鉢植え
7〜8号鉢以上がおすすめです。
深めの鉢が適しています。
ニオイアラセイトウの花がら摘み
咲き終わった花穂は切り取ります。
種を採る場合は一部だけ残します。
ニオイアラセイトウの切り戻し
花後に花茎を株元近くで切ります。
葉は残して管理すると翌年も育ちます。
ニオイアラセイトウの花が咲かない原因
日照不足
花芽が付きにくくなります。
肥料不足
春の追肥を行いましょう。
株が若い
秋まきでは翌春から開花します。
窒素肥料が多い
葉ばかり茂り花数が減ることがあります。
ニオイアラセイトウの増やし方
種まき
もっとも一般的な方法です。
こぼれ種でもよく増えます。
株分け
大株になれば株分けも可能です。
ニオイアラセイトウの夏越し
夏は半日陰で風通しを確保します。
高温多湿では葉が傷みやすくなります。
鉢植えは西日を避けます。
ニオイアラセイトウの冬越し
耐寒性が高く、多くの地域で屋外越冬できます。
寒冷地では株元をマルチングすると安心です。
ニオイアラセイトウの病気
灰色かび病
湿度が高いと発生しやすくなります。
根腐れ
過湿によって発生します。
べと病
葉に斑点が現れることがあります。
ニオイアラセイトウの害虫
アブラムシ
春に新芽へ発生しやすくなります。
コナガ
アブラナ科植物のため発生することがあります。
アオムシ
葉を食害することがあります。
ニオイアラセイトウが枯れる原因
水の与えすぎ
根腐れを起こします。
蒸れ
梅雨時は風通しを確保しましょう。
日照不足
花付きが悪くなります。
病害虫
アブラムシや病気の被害が広がると株が弱ります。
ニオイアラセイトウを庭で楽しむ方法
ナチュラルガーデン
オルレア、デルフィニウム、ジギタリスなどと相性がよく、自然な景観を作れます。
花壇
草丈を生かして花壇の後方へ植えると立体感が生まれます。
切り花
香りを楽しめる切り花として利用できます。
ニオイアラセイトウの花言葉
ニオイアラセイトウの代表的な花言葉には、「変わらぬ愛」「献身」「思いやり」などがあります。
甘い香りと優雅な花姿に由来するとされています。
まとめ
ニオイアラセイトウは、春に香りのよい花を咲かせるアブラナ科の多年草です。
耐寒性が高く育てやすいため、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンによく利用されています。
日当たりと風通しのよい場所で育て、水はけのよい土を使用することが元気に育てるポイントです。
花後は花茎を切り戻し、こぼれ種を利用すると毎年花を楽しめることもあります。
香りを楽しめる宿根草として、春の庭づくりにおすすめの植物です。