誕生花とは?由来や花言葉との違い、誕生日を彩る花の楽しみ方
自分の誕生日に、どのような花が結び付けられているか知っていますか。生まれた日や月にちなんだ「誕生花」は、花に親しむきっかけや、大切な人への贈り物を選ぶヒントになります。
一方で、誕生花を調べると、同じ誕生日でも異なる花が紹介されていることがあります。これは、誕生花が世界共通のひとつの基準で決められているわけではないためです。
この記事では、誕生花の意味や由来、花言葉との違い、贈り物やガーデニングでの楽しみ方を解説します。
誕生花とは?
誕生花とは、生まれた月や日に結び付けられた花のことです。誕生石と同じように、誕生日を象徴するものとして親しまれています。
植物学的な分類ではなく、人と花とのつながりを楽しむ文化的な習慣です。誕生花によって性格や運命が決まるという科学的な根拠はありませんが、花に自分らしい意味や思い出を重ねることができます。
月ごとの誕生花と、日ごとの誕生花がある
誕生花には、大きく分けて次のふたつの紹介方法があります。
月ごとの誕生花:1月から12月まで、それぞれの月に花を結び付けたもの。
日ごとの誕生花:誕生日の日付に合わせて、365日または366日それぞれに花を結び付けたもの。
月ごとの誕生花は選びやすく、日ごとの誕生花は誕生日ならではの特別感を楽しめます。どちらを選ぶかに決まりはありません。
誕生花はどのように生まれた?
花に意味を託す文化との関わり
人々は古くから、花や植物を季節の象徴、祝いの品、思いを伝えるものとして扱ってきました。
花に特定の意味を結び付ける花言葉は、19世紀のヨーロッパ、とくにヴィクトリア朝のイギリスで広く親しまれました。花の意味をまとめた書籍も出版され、植物を通して気持ちを表す文化が広がりました。
誕生花も、こうした花に意味や物語を重ねる楽しみと関わっています。ただし、花言葉の歴史と、現在紹介されている誕生花の一覧が成立した歴史は、同じものではありません。
起源をひとつに断定することは難しい
誕生花の由来として、古代の信仰や神話、季節の花との結び付きなどが紹介されることがあります。しかし、現在の日付別の一覧すべてが、古代からそのまま伝わったと考えるのは適切ではありません。
「誰かひとりが、世界共通の誕生花を決めた」というものではなく、地域や資料ごとに異なる紹介がある習慣として理解するとよいでしょう。
調べる資料によって誕生花が違うのはなぜ?
地域によって身近な花が異なるため
同じ月でも、地域や気候によって咲く花は異なります。また、よく栽培される植物や、祝い事で好まれる花も国によって違います。
こうした背景から、誕生花として紹介される花にも違いが生まれます。
書籍や花店などが異なる一覧を紹介しているため
誕生花は、書籍、花店、園芸関連の媒体などで紹介されていますが、採用する資料や選び方が必ずしも一致していません。
そのため、ひとつの日に複数の誕生花があったり、ひとつの花が複数の日付に登場したりします。
異なる花が見つかっても、すぐにどちらかが間違いだと考える必要はありません。贈り物に使うときは、参考にした一覧の中から、相手に合う花を選ぶとよいでしょう。
誕生花と花言葉の違い
誕生花と花言葉は、一緒に紹介されることが多いものの、意味は異なります。
誕生花:生まれた月や日に結び付けられた花。
花言葉:花や植物に託された、感情や性質などの象徴的な意味。
誕生花は「誕生日とのつながり」、花言葉は「花に込めるメッセージ」と考えると分かりやすくなります。
なお、花言葉にも国や資料による違いがあります。同じ花でも色によって異なる意味が紹介されるため、贈る際には伝えたい意味をカードに添えると、気持ちが届きやすくなります。
月ごとの誕生花にはどんな花がある?
ここでは、英語圏の誕生月の花の一覧などで紹介される代表例を挙げます。日本を含め、すべての国や資料に共通する一覧ではありません。
1月:カーネーション、スノードロップ
カーネーションは、花色や咲き方の選択肢が豊富です。贈り物では相手の好きな色を選びやすい花です。3月:スイセン
春の訪れを感じさせる花として親しまれています。切り花のほか、育てる楽しみにつながる球根植物でもあります。4月:デージー、スイートピー
素朴なかわいらしさや、軽やかな花姿が魅力です。柔らかな雰囲気の贈り物を考える際のヒントになります。5月:スズラン、サンザシ
小さな花が集まって咲く姿に魅力があります。生花に限らず、花の模様を使った雑貨などでも楽しめます。7月:ラークスパー、スイレン
花穂を伸ばすラークスパーと、水辺に咲くスイレン。異なる姿の花から、自分に合うものを探す楽しみがあります。9月:アスター、アサガオ
誕生花の一覧で使われる英名と、日本での園芸上の呼び名にはずれがある場合があります。購入時は植物の種類も確認しましょう。10月:マリーゴールド、コスモス
明るい花色や、風に揺れる花姿が魅力です。誕生花をきっかけに、種から育ててみる楽しみ方もあります。11月:キク
花の大きさや咲き方が多彩です。贈り物では、小輪のものや洋風のアレンジに合うものなど、雰囲気に合わせて選べます。12月:スイセン、ホリー
ホリーはセイヨウヒイラギなどを指し、日本のヒイラギとは別の植物です。花だけでなく、葉や実を楽しむ植物も誕生花に含まれます。
誕生月の花だからといって、その月に日本の屋外で必ず咲くとは限りません。 開花期や流通時期は、植物の種類、品種、地域、栽培方法によって変わります。
誕生花を贈り物に取り入れる方法
相手の好みを優先して選ぶ
誕生花は、贈り物を選ぶためのひとつの手掛かりです。日付に合うことだけでなく、相手の好きな色や香り、飾る場所も考えて選びましょう。
華やかなものが好きなら、明るい色の花束にする
落ち着いた雰囲気が好きなら、淡い色や葉物を組み合わせる
花瓶を持っていない相手には、そのまま飾れるアレンジメントを選ぶ
園芸が好きな相手には、育てる環境に合った鉢花を検討する
誕生花を一輪だけ加えてもよい
花束のすべてを誕生花でそろえる必要はありません。相手の好きな花を中心に、誕生花を一輪加えるだけでも、選んだ理由がある贈り物になります。
「誕生日にちなんだ花を添えました」と短いメッセージを付けると、その花を選んだ気持ちが伝わります。
手に入らない場合は、花のモチーフを楽しむ
誕生花によっては、誕生日の時期に生花を入手しにくい場合があります。
その際は、花のイラストを描いたカード、刺繍、写真、植物柄の雑貨などを選ぶ方法もあります。生花にこだわらず、その花とのつながりを楽しみましょう。
誕生花を育てて楽しむには?
誕生日と植え付け適期は別に考える
誕生花を育てる場合、種まきや植え付けは、その植物に適した時期に行います。
誕生日当日に植えることを優先すると、暑さや寒さで育ちにくくなる場合があります。誕生日には種や苗を用意し、適期になってから育て始める方法でも、十分に記念になります。
家族の誕生花を庭や鉢に取り入れる
家族それぞれの誕生花を育てると、庭やベランダに思い出が加わります。
ただし、記念の花だからといって、すべてを同じ鉢に植える必要はありません。日当たりや水分の好みが異なる植物は、別々の鉢で管理したほうが育てやすくなります。
植物名と家族の名前を記したラベルを添えたり、毎年の開花を写真に残したりするのもよい楽しみ方です。
まとめ
誕生花は、生まれた月や日を花に結び付けて楽しむ習慣です。世界共通の一覧があるわけではなく、国や地域、資料によって紹介される花が異なります。
ひとつの正解を探すことにこだわらず、好きな花や思い出につながる花を選んでみましょう。贈り物に添えたり、自宅で育てたりすることで、誕生日と植物とのつながりを身近に感じられます。