同じ科でも草・木・つる植物があるのはなぜ?植物分類と形の違いを解説

同じ科でも草・木・つる植物があるのはなぜ?植物の形と分類の考え方を解説

同じ科目

植物を調べていると、「同じ科なのに見た目がまったく違う」と感じることがあります。たとえば、同じマメ科の中には、エダマメのような草花もあれば、フジのようなつる植物、エニシダやハリエンジュのような木もあります。バラ科にも、イチゴのような草、バラのような低木、サクラやウメのような高木があります。

これは、植物の分類が「草か木か」「つるか直立するか」だけで決められているわけではないためです。植物の科は、花のつくり、果実のつくり、種子、葉の特徴、遺伝的な近縁性などを総合して決められます。そのため、同じ科の中に草本、木本、つる植物、多肉植物、水生植物など、さまざまな姿の植物が含まれることがあります。

植物の「形」は、生きる環境に合わせた進化の結果です。一方で、植物の「科」は、祖先や体の基本的なつくりが近い仲間をまとめる考え方です。つまり、見た目の形と分類上の近さは、必ずしも一致しません。

この記事では、同じ科でも草、木、つる植物など形状が異なる理由と、植物の科がどのように決められるのかをわかりやすく解説します。

植物の「科」とは何か

植物の科とは、生物分類の単位のひとつです。

植物は、大きなまとまりから順に分類されます。一般的には、次のような階層で整理されます。

園芸や植物図鑑でよく使われるのは、「科」「属」「種」です。たとえば、サクラであればバラ科サクラ属、ローズマリーであればシソ科マンネンロウ属、キンモクセイであればモクセイ科モクセイ属というように表されます。

科は、植物を大まかな仲間ごとに分けるための単位です。属よりも広く、目よりも細かいまとまりです。同じ科に属する植物は、花や果実、種子、葉、遺伝的な特徴などに共通点を持つことが多くなります。

ただし、同じ科だからといって、見た目がそっくりになるとは限りません。同じ科の中でも、草のように見えるもの、低木になるもの、大木になるもの、つるで伸びるものなど、多様な姿が見られます。

「草」「木」「つる植物」は分類名ではなく生育形

植物を見た目で分けるとき、私たちは「草」「木」「つる植物」などの言葉を使います。

しかし、これらは植物分類上の科や属とは少し違います。草、木、つる植物という区分は、植物の生き方や姿を表す「生育形」に近い言葉です。

草とは

草は、茎がやわらかく、木質化しにくい植物を指すことが多いです。

一年草、二年草、多年草、宿根草などが含まれます。地上部が季節によって枯れるものも多く、木のように幹を太らせて長く残す性質は弱い傾向があります。

ただし、多年草の中には株元が硬くなるものもあり、草と木の境界がわかりにくい植物もあります。

木とは

木は、茎や幹が木質化し、年を重ねても地上部が残る植物です。

木には、高木、低木、小高木などがあります。サクラ、カエデ、キンモクセイ、ツバキ、ソヨゴなどは庭木としてよく利用される木本植物です。

木は幹や枝を太らせながら成長するため、長い年月をかけて大きく育つものが多くなります。

つる植物とは

つる植物は、自分の茎だけでまっすぐ立ち上がるのではなく、ほかの植物、支柱、フェンス、壁面などに絡んだり、巻きついたり、這ったりして伸びる植物です。

フジ、クレマチス、キヅタ、テイカカズラ、カロライナジャスミン、ツルバラなどが代表的です。

つる植物にも、草本性のものと木本性のものがあります。たとえば、アサガオは草本性のつる植物、フジやキヅタは木本性のつる植物です。

同じ科でも形が違う理由

同じ科の植物でも、草、木、つる植物など形が異なるのは、植物がそれぞれの環境に適応してきたためです。

植物は、光、水、土壌、気温、競争相手、動物との関係など、さまざまな条件の中で生きています。その環境で生き残りやすい形に変化してきた結果、同じ科の中にも多様な姿が生まれました。

理由1:光を得る方法が違うから

植物にとって、光は光合成に欠かせない重要な資源です。

木は、幹を太くして上へ伸びることで、ほかの植物より高い位置で光を得ようとします。高木になる植物は、自分の体を支えるために木質化した幹を発達させます。

一方、つる植物は、自分で太い幹を作る代わりに、ほかのものに絡んで上へ伸びます。これにより、少ないエネルギーで高い位置まで葉を広げることができます。

草は、短い期間で成長し、花を咲かせ、種を残す戦略をとるものが多くあります。毎年地上部を大きく作り直すことで、変化の大きい環境にも対応できます。

理由2:生きる期間が違うから

植物には、一年で一生を終えるものもあれば、何十年、何百年と生きるものもあります。

一年草は、短期間で発芽、成長、開花、結実までを終えます。そのため、木のように幹を太らせる必要がありません。

多年草は、地下部や株元を残して毎年芽を出すものが多くあります。地上部は草のようでも、根や地下茎で長く生き続けます。

木本植物は、幹や枝を毎年残しながら成長します。時間をかけて体を大きくし、長期的に光を得る戦略をとっています。

理由3:環境への適応が違うから

植物の形は、生育環境に大きく影響されます。

乾燥地では、水分を失いにくい葉や茎を持つ植物が有利になります。多肉植物のように水を蓄える形になることもあります。

森林では、光を求めて高く伸びる木や、ほかの木に絡んで上へ伸びるつる植物が有利になることがあります。

草原では、火災や草食動物の影響を受けても再生しやすい草本植物が多くなります。

水辺では、湿った土に適応した植物や、水中・水際で生きる植物が見られます。

このように、同じ科の植物でも、生きる場所が違えば形も変わります。

理由4:同じ祖先から多様に分かれたから

同じ科に属する植物は、遠い祖先を共有していることがあります。

しかし、祖先が同じでも、その後に異なる環境へ広がることで、姿や性質が大きく変わることがあります。これを進化の結果として考えるとわかりやすくなります。

もともとは近い仲間でも、あるものは草原で草として生き、あるものは森林で木になり、あるものはほかの植物に絡むつる植物として進化した、ということが起こります。

そのため、同じ科に含まれていても、現在の見た目は大きく異なることがあります。

同じ科で形が異なる植物の例

植物の科を見ると、同じ科の中に草、木、つる植物が混在している例はたくさんあります。

ここでは、庭や園芸で身近な植物を中心に紹介します。

バラ科の例|草も低木も高木もある

バラ科は、園芸や果樹で非常に身近な科です。

バラ科には、草本、低木、高木、果樹など、さまざまな形の植物があります。

バラ科の主な植物

  • イチゴ:草本

  • バラ:低木、つる性低木

  • ユキヤナギ:低木

  • コデマリ:低木

  • サクラ:落葉高木

  • ウメ:落葉高木

  • モモ:落葉小高木

  • リンゴ:落葉高木

  • ナシ:落葉高木

イチゴとサクラは見た目がまったく違いますが、どちらもバラ科です。これは、花のつくりや果実の特徴などに共通点があるためです。

バラ科は、花弁が5枚のものが多く、雄しべが多数ある種類も多いです。果実の形は多様ですが、花の基本構造に共通点が見られます。

マメ科の例|野菜・花木・つる植物がある

マメ科も、形の違いが大きい科です。

マメ科には、草本の野菜、つる植物、低木、高木まで含まれます。

マメ科の主な植物

  • エダマメ:草本

  • エンドウ:つる性草本

  • クローバー:草本

  • フジ:つる性木本

  • エニシダ:低木

  • ハリエンジュ:落葉高木

  • ネムノキ:落葉高木

  • アカシア類:常緑樹、低木または高木

マメ科の特徴として、豆果と呼ばれるさや状の果実をつけることがあります。また、根に根粒菌を共生させ、窒素を利用しやすくする植物も多くあります。

同じマメ科でも、エダマメのような一年草と、フジのように長年生きるつる性木本があるのは、生育戦略が大きく違うためです。

キク科の例|草が多いが低木状になるものもある

キク科は、草花に多い科として知られています。

タンポポ、ヒマワリ、コスモス、キクなど、草本植物が多い印象がありますが、中には低木状に育つものもあります。

キク科の主な植物

  • タンポポ:多年草

  • ヒマワリ:一年草

  • コスモス:一年草

  • キク:多年草

  • ダリア:多年草

  • ユリオプスデージー:低木状

  • マーガレット:低木状多年草

  • ツワブキ:多年草

キク科の大きな特徴は、頭状花序と呼ばれる花のつくりです。一つの花に見える部分が、実は小さな花の集まりになっています。

見た目の草丈や茎の硬さは違っても、花のつくりに共通点があるため、同じ科として扱われます。

シソ科の例|ハーブも庭木もある

シソ科には、ハーブや草花が多く含まれます。

一方で、木質化して低木状に育つものもあります。

シソ科の主な植物

  • シソ:一年草

  • バジル:一年草

  • ミント:多年草

  • セージ:多年草、低木状

  • ラベンダー:低木状

  • ローズマリー:常緑低木

  • タイム:低木状または多年草

  • チェリーセージ:低木状

シソ科には、茎が四角い、葉が対生する、香りのある成分を含むものが多いといった特徴があります。花の形にも共通点があり、唇形花と呼ばれる形を持つものが多く見られます。

シソやバジルは草ですが、ローズマリーやラベンダーは木質化して低木状になります。それでも花や葉、香りの特徴に共通点があるため、同じシソ科に分類されます。

ツツジ科の例|低木・高木・果樹がある

ツツジ科には、庭木としてよく使われる植物が多く含まれます。

ツツジやサツキのような低木のほか、シャクナゲ、アセビ、ブルーベリーなどもツツジ科です。

ツツジ科の主な植物

  • ツツジ:常緑または落葉低木

  • サツキ:常緑低木

  • シャクナゲ:常緑低木

  • アセビ:常緑低木

  • カルミア:常緑低木

  • ドウダンツジ:落葉低木

  • ブルーベリー:落葉低木、果樹

  • エリカ:低木

ツツジ科の植物には、酸性土壌を好むものが多いという共通点があります。花のつくりや果実、葉の性質にも共通点があります。

ブルーベリーは果樹として扱われますが、分類上はツツジ科です。このように、利用目的が果樹であっても、分類上は庭木や花木と近い仲間であることがあります。

モクセイ科の例|香りの庭木・草本・つる植物がある

モクセイ科には、香りのよい庭木や観賞樹が多く含まれます。

モクセイ科の主な植物

  • キンモクセイ:常緑小高木

  • ギンモクセイ:常緑小高木

  • ヒイラギ:常緑小高木

  • ネズミモチ:常緑小高木

  • トネリコ:落葉高木

  • レンギョウ:落葉低木

  • ジャスミン類:つる性または低木状

  • オリーブ:常緑高木

同じモクセイ科でも、キンモクセイのように香りを楽しむ庭木、オリーブのような果樹的な常緑樹、レンギョウのような落葉低木、ジャスミン類のようなつる性植物があります。

科のまとまりは、花や果実、葉の特徴、進化的な近さによって考えられるため、形だけでは判断できません。

ウコギ科の例|観葉植物・庭木・つる植物がある

ウコギ科には、庭木や観葉植物、つる植物が含まれます。

ウコギ科の主な植物

  • ヤツデ:常緑低木

  • カクレミノ:常緑小高木

  • タラノキ:落葉低木

  • ウド:多年草

  • シェフレラ:常緑低木、観葉植物

  • アイビー:常緑つる植物

  • キヅタ:常緑つる性木本

ウドのような草本と、ヤツデのような庭木、アイビーやキヅタのようなつる植物が同じウコギ科に含まれます。

見た目だけでは同じ科とは思いにくいですが、花序や果実、葉のつき方、遺伝的な近さなどから分類されています。

植物の科はどのように決められるのか

植物の科は、単純に見た目だけで決められているわけではありません。

昔は主に、花、果実、種子、葉、茎などの形態的な特徴をもとに分類されていました。現在では、それに加えてDNA解析などの分子系統学的な情報も重視されるようになっています。

つまり、植物の科は「見た目が似ているから」だけではなく、「進化の系統として近いかどうか」を考えて決められるようになっています。

昔の分類は形の観察が中心だった

かつての植物分類では、花の形、雄しべや雌しべの数、果実の形、種子のつき方、葉の形などが重視されました。

たとえば、花弁の数が似ている、雄しべのつき方が似ている、果実の形が似ているといった特徴から、近い仲間として分類されてきました。

このような形の観察は、現在でも重要です。園芸や植物観察の現場では、花や葉、果実を見て科や属を判断することが多くあります。

現在はDNAによる分類も重視される

近年では、DNAの情報を使って植物同士の近縁関係を調べることができるようになりました。

その結果、見た目が似ていると思われていた植物が実は遠い仲間だったり、見た目が違う植物が近い仲間だったりすることがわかるようになりました。

このため、植物の分類は昔と現在で変わっている部分があります。かつては別の科に分けられていた植物が同じ科にまとめられたり、逆に同じ科だったものが分けられたりすることもあります。

科を決める主なポイント

植物の科を決めるときには、さまざまな特徴が見られます。

代表的なポイントには、次のようなものがあります。

  • 花のつくり

  • 花弁の数や形

  • 雄しべ・雌しべの数や配置

  • 子房の位置

  • 果実の形

  • 種子のつくり

  • 葉のつき方

  • 葉脈の形

  • 茎や枝の特徴

  • 根の特徴

  • 化学成分

  • DNA情報

  • 進化的な近縁性

この中でも、花や果実のつくりは分類上とても重要です。植物は葉や茎の形を環境に合わせて大きく変えやすい一方で、花や果実には系統的な特徴が残りやすいからです。

見た目が似ていても同じ科とは限らない

植物分類で注意したいのは、見た目が似ていても同じ科とは限らないことです。

たとえば、サボテンと多肉ユーフォルビアは見た目がよく似ています。どちらも乾燥地に適応し、茎に水を蓄え、トゲを持つものがあります。しかし、サボテンはサボテン科、ユーフォルビアはトウダイグサ科です。

これは、乾燥地という似た環境に適応した結果、見た目が似たためです。このような現象を、収れん進化と呼びます。

庭木や観葉植物でも、見た目が似ているから同じ仲間とは限りません。分類を知るには、花、果実、葉、茎、遺伝的な情報などを総合して見る必要があります。

見た目が違っても同じ科になることがある

反対に、見た目が大きく違っていても同じ科になることがあります。

たとえば、バラ科にはイチゴ、バラ、サクラ、ウメ、リンゴが含まれます。見た目や使われ方は大きく違いますが、花や果実のつくり、進化的な関係から同じ科に分類されます。

マメ科にも、エダマメ、クローバー、フジ、エニシダ、アカシア類などがあります。草本、つる植物、低木、高木が混在していますが、豆果や花のつくりなどに共通点があります。

このように、科は「姿が似ているグループ」ではなく、「基本的な構造や系統が近いグループ」と考えると理解しやすくなります。

草から木へ、木から草へ変化することもある

植物の進化では、草本から木本に近い性質を持つものが生まれたり、木本の祖先から草本的な植物が生まれたりすることがあります。

植物の形は固定されたものではありません。環境に応じて、木質化する力を強めたり、短期間で生活する草本型になったり、つるとして伸びたりする変化が起こります。

たとえば、同じ科の中で多年草、低木、高木が混ざるのは珍しいことではありません。植物は、同じ祖先を持ちながらも、それぞれの環境で有利な形に変化してきたのです。

園芸で「科」を知るメリット

植物の科を知ることは、庭づくりや園芸管理にも役立ちます。

見た目だけでなく、科を知ることで、その植物が好む土、病害虫の傾向、剪定の考え方、相性のよい植物などを推測しやすくなります。

土の好みがわかることがある

同じ科の植物は、土の好みが似ていることがあります。

たとえば、ツツジ科の植物には酸性土壌を好むものが多くあります。ツツジ、サツキ、シャクナゲ、カルミア、ブルーベリーなどは、いずれも酸性寄りの土を好みます。

このように科を知ることで、「この植物は石灰を嫌うかもしれない」「鹿沼土やピートモスが合うかもしれない」と判断しやすくなります。

病害虫の傾向がわかることがある

同じ科の植物は、似た害虫がつきやすいことがあります。

たとえば、ツバキ科のツバキ、サザンカ、カンツバキ、チャノキにはチャドクガが発生しやすい傾向があります。

バラ科の植物では、アブラムシ、うどんこ病、黒星病などが問題になることがあります。

科を知ることで、病害虫の予防や早期発見に役立ちます。

剪定や管理の傾向を考えやすい

科だけで剪定方法が完全に決まるわけではありませんが、近い仲間では成長の仕方や花芽のつき方が似ることがあります。

たとえば、ツバキ科の庭木は花後剪定が基本になるものが多く、強剪定や剪定時期に注意が必要です。

モクセイ科のキンモクセイやギンモクセイは、花芽を切らないよう剪定時期に気をつける必要があります。

このように、分類を知ることで管理の方向性をつかみやすくなります。

植物選びの幅が広がる

科を知ると、似た性質を持つ植物を探しやすくなります。

たとえば、日陰に強いウコギ科の庭木として、ヤツデ、アオキ、カクレミノ、キヅタなどを検討できます。酸性土壌を好む庭木として、ツツジ科のツツジ、アセビ、カルミア、ブルーベリーなどを選べます。

植物の科を理解すると、「見た目」だけでなく「性質」から植物を選べるようになります。

ただし科だけで育て方は決められない

植物の科は重要な情報ですが、科だけで育て方をすべて判断することはできません。

同じ科でも、日なたを好む植物と半日陰を好む植物があります。乾燥に強いものもあれば、湿り気を好むものもあります。草本と高木では剪定や管理も大きく違います。

たとえば、同じバラ科でも、イチゴとサクラでは育て方がまったく異なります。同じマメ科でも、エダマメとフジとアカシア類では管理方法が違います。

科はあくまで「大きな手がかり」です。実際の育て方は、科に加えて、その植物の属、種、品種、生育形、原産地、耐寒性、耐暑性、植える場所を合わせて考える必要があります。

植物を理解するための見方

植物を理解するときは、次の順番で見るとわかりやすくなります。

まず、その植物が草なのか木なのか、つる植物なのかを見ます。これは庭での使い方や管理方法に直結します。

次に、落葉性か常緑性かを確認します。冬に葉を落とすかどうかは、目隠しや景観づくりに大きく関係します。

さらに、科や属を確認します。科を知ることで、土の好みや病害虫の傾向、近い仲間との共通点が見えてきます。

最後に、原産地や生育環境を考えます。乾燥地の植物なのか、森林の植物なのか、湿地の植物なのかによって、適した場所や水やりの考え方が変わります。

庭づくりでは「分類」と「姿」の両方を見る

庭づくりでは、植物分類だけでなく、実際の姿も大切です。

同じ科でも、草、木、つる植物では庭での役割が違います。草花は季節の彩りや足元の演出に向き、低木は庭の中間層を作り、高木は木陰や骨格を作ります。つる植物はフェンス、アーチ、壁面、目隠しに利用できます。

一方で、科を知ることで、その植物の性質や管理上の注意点を理解しやすくなります。

つまり、庭づくりでは次の2つを合わせて考えることが大切です。

  • 見た目や形から、庭での使い方を考える

  • 科や分類から、性質や管理の傾向を考える

この両方を理解すると、植物選びや植栽計画がより的確になります。

まとめ|同じ科でも形が違うのは、環境に合わせて進化した結果

同じ科の植物でも、草、木、つる植物など、姿が大きく異なることがあります。これは、植物の科が「見た目の形」だけで決まるものではなく、花、果実、種子、葉、DNA情報、進化的な近縁性などをもとに決められているためです。

草、木、つる植物という違いは、植物の生育形を表すものです。光を得る方法、生きる期間、環境への適応、進化の過程によって、同じ科の中にも多様な形が生まれます。

バラ科にはイチゴ、バラ、サクラが含まれ、マメ科にはエダマメ、フジ、エニシダ、アカシア類が含まれます。見た目は大きく違っていても、花や果実、種子、遺伝的な近さから同じ科に分類されることがあります。

植物の科を知ることは、園芸や庭づくりにも役立ちます。土の好み、病害虫の傾向、近い仲間との共通点を理解しやすくなるからです。ただし、科だけで育て方が決まるわけではありません。実際には、草か木か、つる植物か、常緑か落葉か、原産地や生育環境も合わせて見ることが大切です。

植物を理解するには、「分類」と「姿」の両方を見ることが重要です。科を知ることで植物の仲間関係がわかり、形を見ることで庭での使い方がわかります。この2つを合わせて考えると、植物選びや庭づくりがより深く、楽しくなります。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

前へ
前へ

【書籍】時雨著『悪い気は植物が吸ってくれる』|庭師が読んで感じた植物の不思議な力

次へ
次へ

斑入り植物はなぜ白くなる?葉緑素・キメラ・先祖返りの仕組みをわかりやすく紹介