【書籍】時雨著『悪い気は植物が吸ってくれる』|庭師が読んで感じた植物の不思議な力

『悪い気は植物が吸ってくれる』感想レビュー|庭師の視点で読む、植物と暮らしを整える一冊

植物を育てていると、不思議に感じる瞬間があります。

同じように水をあげ、同じような場所に置いているのに、ある植物は元気に育ち、ある植物は急に弱ってしまう。庭木の手入れをしていても、「気持ちのよい庭」と感じる場所もあれば、どこか空気が重く、滞っているように感じる場所もあります。

庭師として日々植物に触れていると、植物は単なるインテリアでも、庭を飾るための材料でもないと感じます。植物は空間の空気を変え、人の気持ちを落ち着かせ、暮らしのリズムを整えてくれる存在です。

時雨さんの著書『悪い気は植物が吸ってくれる』は、「植物が持つ見えない力」に焦点を当てた一冊です。

科学的な園芸書というより、植物と人、家、気配、運気の関係をやさしく教えてくれる本です。スピリチュアルな要素も含まれています。庭師の立場から読んでも、植物との向き合い方を見直すきっかけになる内容です。

植物を暮らしに取り入れたい人、部屋の空気を整えたい人、最近なんとなく気分が重いと感じている人には、手に取ってみる価値のある一冊です。

『悪い気は植物が吸ってくれる』はどんな本?

『悪い気は植物が吸ってくれる』は、植物セラピストである時雨さんが、植物による浄化や開運、空間の整え方について解説した本です。

本書の中心にある考え方は、植物はただ置かれているだけの存在ではないというものです。植物は人の感情や空間の状態に影響を受け、時には悪い気を吸ってくれる存在として語られています。

特に印象的なのは、榊、百合、神棚、部屋の浄化、植物からのメッセージといった、日本人の暮らしや信仰にも深く関わる植物の話が多く出てくる点です。

観葉植物を「おしゃれだから置く」という考え方から一歩進んで、「植物と一緒に暮らすことで、心や空間がどう変わるのか」という視点を持たせてくれます。

庭づくりも室内の植物選びも、見た目を整えるだけではありません。植物のある場所で人が気持ちよく過ごせるかどうかが、本来いちばん大切です。

書籍の要約|植物は空間と心を整える存在

本書を一言でまとめるなら、「植物を通して、家・心・運気を整えるための入門書」です。

植物には、悪い気や負の感情を吸収し、空間を浄化する力があるとされています。榊は神事にも使われる植物として紹介され、家の中に置くことで空間の気を整える存在として扱われています。

植物が枯れることについても、本書では管理不足だけではない見方が示されています。植物が悪い気を受け止めてくれた結果として枯れることがある、という考え方です。

庭師の立場から言えば、植物が枯れる原因には水不足、根詰まり、日照不足、病害虫、土壌環境など、現実的な要因が多くあります。目に見える原因を確認することは大切です。目に見える原因だけで片づけられない感覚も、植物と長く接している人ほど理解しやすい部分ではないでしょうか。

本書では、植物を使った心身の浄化、空間の浄化、物の浄化なども紹介されています。単なる園芸ノウハウではなく、植物との関係性を深めるための考え方が中心です。

『悪い気は植物が吸ってくれる』は、「植物をどう育てるか」だけでなく、「植物とどう暮らすか」を教えてくれる本だと言えます。

庭師の視点で感じる、本書の面白さ

庭師の視点で本書を読むと、植物を単なる物質として見ていない点に面白さがあります。

現場で庭木の剪定や植栽をしていると、植物にはそれぞれの性格があるように感じます。日当たりを好む木、半日陰で落ち着く木、剪定に強い木、強く切ると弱る木。人間と同じように、植物にも向き不向きがあります。

庭全体にも雰囲気があります。

風が抜ける庭は気持ちがよく、枝葉が混みすぎて光が入らない庭は、どこか湿っぽく重たく感じます。庭の重さはスピリチュアルな話だけではありません。風通し、日照、湿度、落ち葉の堆積、害虫の発生にも関係します。

本書の面白さは、物理的な環境だけでなく、「気配」や「空気感」にも目を向けているところです。

庭づくりや植物管理では、見た目の美しさだけでなく、庭に立ったときに人がどう感じるかが重要です。落ち着く庭、深呼吸したくなる庭、なぜか長くいたくなる庭。感覚的な心地よさを言葉にしてくれるところに、本書の魅力があります。

「植物が枯れる=悪いこと」ではないという考え方

植物が枯れると、多くの人は「育て方が悪かった」と落ち込みます。

水やりや置き場所、土、鉢のサイズなど、見直すべき点はあります。庭師としても、植物が弱ったときには、まず現実的な原因を確認することが大切です。

本書では、植物が枯れることを悪いこととしてだけ捉えていません。植物が人や空間の悪い気を受け止めてくれた結果として枯れることがある、という見方が紹介されています。

植物が悪い気を受け止めるという考え方には、植物に対する感謝が含まれています。

枯れた植物を「失敗」として捨てるのではなく、「今までありがとう」と受け止める。感謝を持って植物と向き合う姿勢は、植物と暮らすうえでとても大切です。

庭の仕事でも、枯れ木や弱った枝をただ邪魔なものとして扱うのではなく、植物が場所で生きてきた時間を感じながら手入れをする場面があります。植物に対する敬意があるかどうかで、庭の扱い方は大きく変わります。

本書は、植物を大切に扱う心を思い出させてくれます。

榊(サカキ)という植物を見直したくなる

本書で特に重要な植物として登場するのが、榊です。

榊は神棚や神社で使われる植物として知られています。日常生活の中で榊を意識している人は、それほど多くないかもしれません。

庭師の視点で見ても、榊は日本の暮らしと深く結びついた植物です。名前にも「神」と「木」が入るように、昔から神聖な木として扱われてきました。常緑で葉に艶があり、凛とした雰囲気を持つ植物です。

本書を読むと、榊を神棚用の枝葉としてだけでなく、家の空気を整える存在として見直したくなります。

観葉植物としてモンステラやパキラ、サンスベリアを置くのも良い選択です。日本人の暮らしに合う植物として榊を取り入れる発想も、とても興味深いものです。

「最近、部屋の空気が重い」
「気持ちを切り替えたい」
「家の中に清らかな雰囲気を作りたい」

空間を整えたい人にとって、榊は試してみる価値のある植物かもしれません。

スピリチュアルが苦手な人でも読める?

本書には、運気、邪気、浄化、神様といった言葉が出てきます。スピリチュアルな話が苦手な人は、少し身構えるかもしれません。

本書は「信じるか信じないか」で読むよりも、「植物との向き合い方を変える本」として読むと受け取りやすくなります。

植物を部屋に置くことで気分が落ち着く。水やりをすることで生活にリズムが生まれる。枯れた葉を取り除くことで空間が整う。植物のある暮らしには、スピリチュアル以前に現実的な効果があります。

庭木の剪定でも同じです。

混み合った枝を整理すると、庭が明るくなり、風が抜け、見た目も気持ちもすっきりします。枝葉の整理は物理的な変化です。人が感じる印象としては「気が整った」と表現してもよいのではないでしょうか。

本書は、植物のある暮らしが持つ感覚をやわらかい言葉で伝えてくれる本です。

内容をすべてそのまま信じる必要はありません。暮らしに取り入れられる部分だけを受け取れば十分です。

本書をおすすめしたい人

『悪い気は植物が吸ってくれる』は、次のような人におすすめです。

・観葉植物や庭木が好きな人
・部屋の空気を整えたい人
・最近、気分が重いと感じている人
・植物をもっと大切に育てたい人
・榊や神棚、日本の植物文化に興味がある人
・植物をインテリア以上の存在として感じたい人
・スピリチュアルな視点から植物を知りたい人

植物を育てているのに、どこか義務感になってしまっている人には、良い気づきがあるはずです。

水をあげる、葉を拭く、枯れ葉を取る、鉢の位置を変える。小さな作業が、単なる管理ではなく、自分の暮らしを整える行為に変わっていきます。

植物との関係が少し変わるだけで、日々の暮らしの感じ方も変わります。

庭師としての感想

庭師として正直に言えば、植物が枯れる原因をすべて「悪い気を吸ったから」と考えるのは危険です。

水切れ、根腐れ、日照不足、肥料不足、病害虫、植え替え不足など、植物にはきちんとした生理的な原因があります。生理的な原因を見ずに精神論だけで片づけてしまうと、植物を長く育てることは難しくなります。

それでも、本書には読む価値があります。

植物を単なる管理対象としてではなく、暮らしを共にする存在として見直させてくれるからです。

植物の状態を観察することは、自分の暮らしを観察することにもつながります。部屋が散らかっていると植物の手入れも後回しになり、気持ちに余裕がないと葉の変化にも気づきにくくなります。

植物が弱っているとき、自分の生活も少し乱れていることがあります。

植物は暮らしの状態を映す鏡のような存在でもあります。

本書は、園芸の技術書ではありません。植物と人の関係を見つめ直す本として、とても魅力があります。

まとめ|植物のある暮らしを、少し丁寧にしたくなる本

『悪い気は植物が吸ってくれる』は、植物の不思議な力を通して、家や心、暮らしを整えるヒントを与えてくれる一冊です。

庭師の視点から見ると、科学的な園芸管理とは異なる部分もあります。植物を敬い、感謝し、暮らしの中で大切に扱うという考え方には、深く共感できるものがあります。

植物は、ただ飾るものではありません。

植物は部屋の空気をやわらげ、庭に落ち着きを与え、人の心に余白を作ってくれます。忙しい毎日の中で、植物に水をあげる時間、葉を眺める時間、枯れた葉をそっと取り除く時間は、自分自身を整える時間でもあります。

「最近、家の空気を変えたい」
「植物との暮らしをもっと楽しみたい」
「ただの観葉植物ではなく、意味を持って植物を置きたい」

空間と心を整えたい人には、ぜひ読んでほしい本です。

読み終えたあと、きっと部屋の植物を見る目が少し変わります。新しく一鉢迎えたくなるかもしれません。

植物のある暮らしを、もう一段深く味わいたい方におすすめの一冊です。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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