日本全国の県花・県木一覧|旅行や植物観察が楽しくなる地域のシンボル
日本47都道府県の県木と県花一覧|地域を象徴する植物を知ろう
日本の47都道府県には、それぞれの地域を象徴する「県木」と「県花」が定められています。県木や県花には、その土地の自然環境、歴史、産業、文化、県民に親しまれてきた植物などが反映されています。
たとえば、北海道の県花はハマナス、県木はエゾマツです。青森県の県花はリンゴの花、県木はヒバで、地域の気候や産業とのつながりを感じられます。
この記事では、日本全国47都道府県の県木と県花を一覧で紹介しながら、地域ごとの植物の特徴や見どころをわかりやすく解説します。
県木・県花とは?
県木とは、その都道府県を象徴する木のことです。地域に自生している樹木、古くから親しまれている樹木、林業や景観と関わりの深い樹木などが選ばれています。
県花とは、その都道府県を象徴する花のことです。自然に咲く花だけでなく、農産物として重要な花、観光資源として親しまれている花、県民に広く愛されてきた花などが選ばれています。
県木や県花を知ると、その地域の自然や文化、暮らしとの関係が見えてきます。旅行先で見かける植物にも、少し違った意味を感じられるようになるでしょう。
日本47都道府県の県木と県花一覧
都道府県:県花|県木
北海道・東北地方
北海道:ハマナス|エゾマツ
青森県:リンゴの花|ヒバ
岩手県:キリ|ナンブアカマツ
宮城県:ミヤギノハギ|ケヤキ
秋田県:ふきのとう|秋田杉
山形県:べにばな|さくらんぼ
福島県:ネモトシャクナゲ|ケヤキ
関東地方
茨城県:バラ|ウメ
栃木県:やしおつつじ|トチノキ
群馬県:れんげつつじ|くろまつ
埼玉県:サクラソウ|ケヤキ
千葉県:なのはな|マキ
東京都:ソメイヨシノ|イチョウ
神奈川県:ヤマユリ|イチョウ
中部地方
新潟県:チューリップ|ユキツバキ
富山県:チューリップ|立山杉
石川県:クロユリ|あて
福井県:スイセン|マツ
山梨県:ふじざくら|かえで
長野県:りんどう|しらかば
岐阜県:れんげ草|イチイ
静岡県:つつじ|もくせい
愛知県:カキツバタ|ハナノキ
近畿地方
三重県:ハナショウブ|神宮スギ
滋賀県:石楠花|紅葉
京都府:しだれ桜・嵯峨ぎく・なでしこ|北山杉
大阪府:さくらそう・うめ|いちょう
兵庫県:ノジギク|クスノキ
奈良県:奈良八重桜|すぎ
和歌山県:ウメ|ウバメガシ
中国・四国地方
鳥取県:二十世紀梨の花|ダイセンキャラボク
島根県:ボタン|クロマツ
岡山県:ももの花|あかまつ
広島県:モミジ|モミジ
山口県:夏みかんの花|アカマツ
徳島県:すだちの花|やまもも
香川県:オリーブ|オリーブ
愛媛県:みかんの花|まつ
高知県:ヤマモモ|ヤナセスギ
九州・沖縄地方
福岡県:うめ|つつじ
佐賀県:クスの花|クス
長崎県:雲仙ツツジ|ヒノキ・ツバキ
熊本県:リンドウ|クスノキ
大分県:豊後梅|豊後梅
宮崎県:はまゆう|フェニックス
鹿児島県:ミヤマキリシマ|クスノキ・カイコウズ
沖縄県:デイゴ|リュウキュウマツ
全国知事会の一覧では、都道府県の花・木・鳥・魚・獣などがまとめられており、上記の県花・県木もその情報をもとに整理しています。
北海道・東北地方の県木と県花
北海道県花・ハマナス
北海道県木・エゾマツ
北海道・東北地方では、寒冷地の自然や地域の林業、農産物と関係の深い植物が多く選ばれています。
北海道の県花はハマナス、県木はエゾマツです。ハマナスは海岸沿いに咲く花として知られ、エゾマツは北海道らしい針葉樹の景観を象徴する木です。青森県はリンゴの花とヒバ、秋田県はふきのとうと秋田杉、山形県はべにばなとさくらんぼが選ばれています。これらは地域の農業や林業、自然風土と深く結びついた植物です。
東北地方は、山林資源が豊かな地域でもあります。岩手県のナンブアカマツ、秋田県の秋田杉、宮城県や福島県のケヤキなど、地域の景観や木材文化と関わりの深い樹木が県木になっています。
関東地方の県木と県花
関東地方では、都市景観や身近な自然に関係する植物が多く見られます。
茨城県の県花はバラ、県木はウメです。栃木県はやしおつつじとトチノキ、群馬県はれんげつつじとくろまつ、埼玉県はサクラソウとケヤキ、千葉県はなのはなとマキです。東京都はソメイヨシノとイチョウ、神奈川県はヤマユリとイチョウが選ばれています。
関東の県木には、ケヤキやイチョウのように街路樹や公園樹として親しまれている木が目立ちます。都市部でも目にする機会が多いため、県木と聞くと身近に感じやすい植物が多い地域といえるでしょう。
中部地方の県木と県花
中部地方は、日本海側、内陸の山岳地帯、太平洋側で気候が大きく異なるため、県木・県花にも地域性が表れています。
新潟県と富山県はともに県花がチューリップです。富山県の県木は立山杉、新潟県の県木はユキツバキです。石川県はクロユリとあて、福井県はスイセンとマツ、山梨県はふじざくらとかえで、長野県はりんどうとしらかばが選ばれています。
特に長野県のしらかばや、富山県の立山杉、石川県のクロユリなどは、山岳や高冷地の自然を思わせる植物です。一方で、静岡県のつつじともくせい、愛知県のカキツバタとハナノキなど、温暖な地域らしい花木も見られます。
近畿地方の県木と県花
近畿地方では、歴史や寺社文化、庭園文化と関係の深い植物が多く見られます。
三重県はハナショウブと神宮スギ、滋賀県は石楠花と紅葉、京都府はしだれ桜・嵯峨ぎく・なでしこと北山杉、大阪府はさくらそう・うめといちょう、兵庫県はノジギクとクスノキ、奈良県は奈良八重桜とすぎ、和歌山県はウメとウバメガシです。
京都府の県花は複数あり、しだれ桜、嵯峨ぎく、なでしこが挙げられています。大阪府も、さくらそうとうめの2つが府の花として扱われています。こうした複数の花が選ばれている地域では、歴史や文化の多層性を感じられます。
中国・四国地方の県木と県花
中国・四国地方では、果樹、花木、温暖な気候を象徴する植物が目立ちます。
鳥取県は二十世紀梨の花とダイセンキャラボク、島根県はボタンとクロマツ、岡山県はももの花とあかまつ、広島県は県花・県木ともにモミジ、山口県は夏みかんの花とアカマツです。
四国では、徳島県がすだちの花とやまもも、香川県が県花・県木ともにオリーブ、愛媛県がみかんの花とまつ、高知県がヤマモモとヤナセスギです。香川県のオリーブや愛媛県のみかんの花などは、地域の産業や気候を強く感じさせます。
九州・沖縄地方の県木と県花
沖縄県県花・デイゴ
沖縄県県木・リュウキュウマツ
九州・沖縄地方では、温暖な地域ならではの植物が多く選ばれています。
福岡県はうめとつつじ、佐賀県はクスの花とクス、長崎県は雲仙ツツジとヒノキ・ツバキ、熊本県はリンドウとクスノキ、大分県は豊後梅が県花・県木の両方に選ばれています。宮崎県ははまゆうとフェニックス、鹿児島県はミヤマキリシマとクスノキ・カイコウズ、沖縄県はデイゴとリュウキュウマツです。
宮崎県のフェニックスや沖縄県のデイゴ、リュウキュウマツは、南国らしい景観を感じさせる植物です。一方、熊本県や佐賀県のクスノキ、クスは、神社や公園などでも見られる大木として、地域の暮らしに根づいています。
県木・県花から見える地域の特徴
県木や県花を見ていくと、いくつかの傾向があります。
まず、地域の特産品に関係する植物が選ばれている例があります。青森県のリンゴの花、山形県のさくらんぼ、鳥取県の二十世紀梨の花、岡山県のももの花、愛媛県のみかんの花などが代表的です。
次に、地域の自然景観を象徴する植物が選ばれている例があります。北海道のエゾマツ、秋田県の秋田杉、富山県の立山杉、長野県のしらかば、高知県のヤナセスギなどは、その地域の山林や風土を感じさせます。
また、都市景観や街路樹として親しまれている植物もあります。東京都や神奈川県のイチョウ、埼玉県や宮城県のケヤキ、大阪府のいちょうなどは、街中でも見かける機会の多い木です。
県木・県花を知ると植物の見方が変わる
県木や県花は、単なるシンボルではありません。その地域の歴史、自然、産業、文化を映し出す植物です。
旅行先で県木や県花を知っていると、街路樹や公園の花、神社の大木、観光地の植栽などがより面白く見えてきます。たとえば、香川県を訪れたときにオリーブを見ると、単なる樹木ではなく、地域を象徴する存在として感じられます。広島県のモミジも、紅葉の名所としてのイメージだけでなく、県花・県木の両方に選ばれている植物として見ると、より地域性が伝わってきます。
また、ガーデニングや庭づくりの視点でも、県木・県花は参考になります。地域の気候に合った植物が選ばれていることが多いため、自分の住む地域の県木や県花を知ることは、庭木や草花選びのヒントにもなります。
まとめ
日本47都道府県には、それぞれの土地を象徴する県木と県花があります。県木や県花には、地域の自然環境、特産品、歴史、文化、県民に親しまれてきた植物などが反映されています。
北海道のハマナスとエゾマツ、青森県のリンゴの花とヒバ、東京都のソメイヨシノとイチョウ、香川県のオリーブ、沖縄県のデイゴとリュウキュウマツなど、一覧で見ていくと日本各地の個性がよくわかります。
県木や県花を知ることは、植物を通して地域を知ることでもあります。旅行や散策、庭づくり、植物観察の際には、その土地を象徴する花や木にも目を向けてみてはいかがでしょうか。