植物の名前はどう決まる?和名・学名・流通名の違いをわかりやすく紹介
植物の名前の付け方とは?和名・学名・園芸名・品種名の違いをわかりやすく解説
植物には、さまざまな名前があります。日本で一般的に呼ばれる「和名」、世界共通で使われる「学名」、園芸店で見かける「流通名」、品種を区別するための「品種名」など、ひとつの植物に複数の名前が付いていることも珍しくありません。
たとえば、同じ植物でも「ゲッケイジュ」「ローリエ」「ローレル」「ベイリーフ」「Laurus nobilis」のように、場面によって呼び方が変わることがあります。庭木や観葉植物を調べていると、名前が多すぎて混乱することもあるでしょう。
植物の名前は、見た目、色、香り、用途、産地、人名、神話、文化、分類上の特徴など、さまざまな理由から付けられています。名前の由来を知ると、植物の性質や歴史、人との関わりまで見えてきます。
この記事では、植物の名前の付け方について、和名・学名・別名・流通名・園芸品種名の違いをわかりやすく解説します。
植物の名前にはいくつもの種類がある
植物の名前といっても、ひとつだけではありません。使われる場面によって呼び方が変わります。
主な名前には、次のような種類があります。
和名
学名
英名
別名
流通名
園芸名
品種名
地方名
商品名
日常会話では和名や流通名が使われることが多く、植物分類や研究では学名が使われます。園芸店では、見た目の印象や販売しやすさを重視した名前で売られることもあります。
植物を調べるときは、ひとつの名前だけで判断せず、複数の呼び方があることを知っておくと理解しやすくなります。
和名とは?日本で使われる植物の名前
和名とは、日本語で使われる植物名です。
「サクラ」「アジサイ」「ツバキ」「ナンテン」「ゲッケイジュ」などが和名にあたります。日本で昔から親しまれてきた名前もあれば、海外から入ってきた植物に日本語名が付けられたものもあります。
和名は、植物の特徴や使われ方を表していることが多いです。
たとえば、次のような名前があります。
アオキ(青木):一年中枝や葉が青々としていることに由来
メグスリノキ(目薬の木):民間利用の歴史に由来
ブラシノキ(刷子の木):花の形がブラシに似ていることに由来
イチゴノキ(苺の木):実がイチゴのように見えることに由来
ゲッケイジュ(月桂樹):月桂冠に使われた植物に由来
和名は、植物の姿や性質を直感的に伝えやすい名前です。漢字表記を見ると、名前の意味がさらにわかりやすくなることもあります。
学名とは?世界共通で使われる植物の名前
学名とは、世界共通で使われる植物の正式な名前です。
植物は国や地域によって呼び名が違います。同じ植物でも、日本語、英語、中国語、地方名で名前が変わることがあります。世界中で同じ植物を正確に指せるように使われる名前が学名です。
学名は、基本的にラテン語風の表記で書かれます。
たとえば、次のような名前です。
ゲッケイジュ:Laurus nobilis
インドボダイジュ:Ficus religiosa
ケヤキ:Zelkova serrata
メグスリノキ:Acer maximowiczianum
イチゴノキ:Arbutus unedo
学名は「属名」と「種小名」を組み合わせて表します。この仕組みを二名法といいます。
たとえば、ゲッケイジュの学名は Laurus nobilis です。
Laurus:属名
nobilis:種小名
属名は名字、種小名は名前のような役割を持っています。学名を見ることで、その植物がどの仲間に属するのかを知ることができます。
学名が大切な理由
学名が大切な理由は、植物を正確に特定できるからです。
植物には、同じ名前で呼ばれる別の植物や、ひとつの植物に複数の呼び名があるケースがあります。和名だけでは混乱することがあります。
たとえば、「ボダイジュ」という名前は混同されやすい植物名です。
日本で庭木として扱われるボダイジュは、シナノキ属の落葉樹です。一方、仏教で釈迦が悟りを開いた木として知られる菩提樹は、一般にインドボダイジュを指します。インドボダイジュはクワ科イチジク属の常緑樹です。
名前は似ていますが、植物としては別物です。学名を確認すれば、違いをより正確に判断できます。
植物を購入するときや育て方を調べるときは、和名だけでなく学名や科名も確認すると、間違いを防ぎやすくなります。
別名とは?同じ植物にある別の呼び方
別名とは、同じ植物に対して使われる別の呼び方です。
植物には、見た目、利用方法、地域、文化、流通の都合によって複数の名前が付くことがあります。
たとえば、ゲッケイジュには次のような別名があります。
ローリエ
ローレル
ベイリーフ
料理で使うときは「ローリエ」、庭木として紹介されるときは「ゲッケイジュ」と呼ばれることが多いです。植物としては同じでも、使われる場面によって名前が変わります。
マンリョウは「万両」、センリョウは「千両」と書き、どちらも縁起木として親しまれています。名前の響きや漢字の印象が、植物の価値や使われ方に影響している例です。
流通名とは?園芸店や市場で使われる名前
流通名とは、園芸店、ホームセンター、花屋、植木市場などで使われる名前です。
正式な和名や学名とは異なる場合があります。販売しやすさ、覚えやすさ、印象のよさを重視して付けられることが多いです。
たとえば、観葉植物では流通名がよく使われます。
植物の正式な学名よりも、流通名のほうが広く知られていることがあります。
ただし、流通名は曖昧な場合もあります。同じ名前で複数の種類が販売されることもあるため、正確に知りたい場合は学名や科名も確認するとよいでしょう。
園芸名とは?観賞価値を伝えるための名前
園芸名とは、園芸の世界で使われる名前です。
植物の見た目や特徴を伝えるために、わかりやすく魅力的な名前が付けられることがあります。花色、葉色、草姿、香り、雰囲気などを表す名前が多く見られます。
たとえば、斑入りの植物には「シルバー」「ゴールド」「バリエガータ」などの言葉が使われることがあります。
シルバープリペットは、白斑の葉が明るい印象を与えるため、「シルバー」という名前が使われています。実際に銀色というより、白やクリーム色の斑が入ることで全体が明るく見えます。
園芸名は、植物の魅力を伝えやすい名前です。一方で、分類上の正確な名前とは異なることがあります。育て方を詳しく調べたい場合は、園芸名だけでなく学名や品種名も確認すると安心です。
品種名とは?同じ植物の中で特徴を分ける名前
品種名とは、同じ植物の中で、花色、葉色、樹形、草丈、耐病性などの違いを区別するための名前です。
たとえば、同じアジサイでも、花色や咲き方が異なる品種が多数あります。バラにも、花色、香り、樹形、開花性が異なる多くの品種があります。
品種名は、植物を選ぶときにとても重要です。
同じ植物名でも、品種によって管理方法や樹高、花つき、耐寒性、耐暑性が変わることがあります。植物を購入するときは、植物名だけでなく品種名も確認すると失敗しにくくなります。
品種には、次のような違いがあります。
コンパクトに育つ品種
大きく育つ品種
花色が違う品種
斑入り葉の品種
病気に強い品種
香りが強い品種
四季咲き性の品種
寒さに強い品種
庭や鉢のスペースに合った植物を選ぶには、品種ごとの特徴を知ることが大切です。
植物名はどのような理由で付けられるのか
植物の名前は、さまざまな理由から付けられます。名前の由来を知ると、植物の特徴を覚えやすくなります。
主な付け方には、次のようなものがあります。
見た目に由来する名前
色に由来する名前
香りに由来する名前
用途に由来する名前
産地に由来する名前
人名に由来する名前
動物や道具に例えた名前
季節に由来する名前
縁起や文化に由来する名前
神話や宗教に由来する名前
植物名には、人が植物を観察し、暮らしの中で親しんできた記録が残されています。
見た目に由来する植物名
植物の名前で多いのが、見た目に由来する名前です。
花の形、葉の形、実の形、樹形、枝ぶりなどをもとに名前が付けられます。
たとえば、ブラシノキは花の形がブラシに似ていることから名付けられました。イチゴノキは、赤く熟した実がイチゴのように見えることに由来します。
見た目に由来する名前は、植物の姿を想像しやすく、初心者にも覚えやすい名前です。
例としては、次のようなものがあります。
植物名には、人が植物を見たときの印象がそのまま表れていることがあります。
色に由来する植物名
植物名には、色を表す言葉が入ることがあります。
花色、葉色、実の色、枝の色などが名前の由来になります。
たとえば、アオキは「青木」と書きます。常緑で枝や葉が青々としていることに由来するとされます。クロモジは枝に黒っぽい模様が見えることから名付けられたといわれます。
色に由来する名前には、次のようなものがあります。
色を表す名前は、植物を見分ける手がかりにもなります。
香りに由来する植物名
香りが特徴的な植物には、香りに由来する名前が付くことがあります。
ニオイバンマツリは、花に芳香があることから「匂い」という言葉が入っています。キンモクセイは、秋に強い甘い香りを放つ花木として知られています。
香りに由来する植物名は、視覚だけでなく嗅覚の印象も伝えます。
例としては、次のようなものがあります。
名前に「匂い」「香り」「芳香」などを連想させる言葉が入る植物は、香りを楽しむ庭木や草花として注目されやすいです。
用途に由来する植物名
植物名には、昔からの使われ方が反映されることがあります。
メグスリノキは、民間利用の歴史から「目薬の木」と呼ばれるようになったとされます。ゲッケイジュは月桂冠に使われた植物として知られています。
用途に由来する名前には、植物と人間の関わりが表れています。
例としては、次のようなものがあります。
植物名は、単なる呼び名ではありません。人の暮らしと植物の関係を伝える言葉でもあります。
産地に由来する植物名
植物の名前には、原産地や発見地、分布地域が入ることがあります。
インドボダイジュは、インドと深い関わりを持つボダイジュという意味で呼ばれます。カナダトウヒ、アメリカハナミズキ、セイヨウイボタなども、地域名が入った植物名です。
産地に由来する名前には、次のようなものがあります。
ただし、名前に地名が入っていても、厳密な原産地や分類とは一致しない場合があります。印象を伝えるために地名が使われることもあります。
人名に由来する植物名
植物名には、人名に由来するものもあります。
植物を発見した人、研究した人、採集した人、献名された人物の名前が学名や品種名に入ることがあります。
学名では、人名に由来する種小名がよく見られます。たとえば、メグスリノキの学名 Acer maximowiczianum は、人名に由来する種小名を含みます。
園芸品種でも、人名が付けられることがあります。バラやクレマチス、アジサイなどでは、人名や記念名が品種名になっている例が多くあります。
人名に由来する名前は、植物分類や園芸の歴史を知る手がかりになります。
動物や道具に例えた植物名
植物の形を動物や道具に例えた名前も多くあります。
人は、植物の特徴を身近なものに例えることで名前を付けてきました。形がわかりやすいため、覚えやすい名前になります。
例としては、次のようなものがあります。
ネコノヒゲ
キツネノカミソリ
カラスウリ
ヘビイチゴ
ウサギゴケ
ブラシノキ
トックリラン
フウセンカズラ
動物や道具に例えた名前は、植物の姿を楽しく伝える表現でもあります。植物観察でも覚えやすい名前が多いです。
季節に由来する植物名
植物名には、咲く季節や行事に由来する名前もあります。
たとえば、ナツツバキは夏に咲くツバキのような花という意味で呼ばれます。ヒガンバナは秋の彼岸の頃に咲くことに由来します。
季節に由来する植物名には、次のようなものがあります。
ナツツバキ
ヒガンバナ
フユザクラ
ハルジオン
ナツズイセン
カンツバキ
サルスベリ
季節名が入る植物は、開花時期や観賞時期を知る手がかりになります。
縁起や文化に由来する植物名
日本の植物名には、縁起や文化に由来するものもあります。
マンリョウ、センリョウ、ナンテンなどは、縁起木として親しまれています。名前の響きや漢字の意味が、植物の価値に結びついています。
例としては、次のようなものがあります。
マンリョウ(万両)
センリョウ(千両)
ナンテン(難を転じる)
フクジュソウ(福寿草)
オモト(万年青)
マツ(松)
植物は、単なる観賞対象ではなく、暮らしの願いや祝いごととも結びついてきました。名前には、文化的な意味が込められていることがあります。
神話や宗教に由来する植物名
植物名には、神話や宗教と関わるものもあります。
インドボダイジュは、仏教と深い関わりのある植物です。ゲッケイジュは、古代ギリシャ・ローマの月桂冠と結びつき、勝利や栄誉の象徴とされてきました。
植物は、世界各地で信仰、儀式、物語の中に登場してきました。名前を調べると、植物そのものの特徴だけでなく、文化や歴史まで見えてくることがあります。
漢字表記からわかる植物の特徴
和名には漢字表記があるものも多くあります。
漢字を見ると、植物の特徴や由来がわかりやすくなります。
たとえば、次のような例があります。
アオキ(青木):青々とした木
マンリョウ(万両):縁起のよい実もの
ゲッケイジュ(月桂樹):月桂冠に関わる木
メグスリノキ(目薬の木):民間利用の歴史
ボダイジュ(菩提樹):宗教的な意味
ケヤキ(欅):大木としての存在感を持つ木
漢字表記には、植物の姿や人との関わりが込められていることがあります。カタカナだけでは見えにくい意味が、漢字を見ることで伝わりやすくなります。
名前が似ていても別の植物の場合がある
植物名では、名前が似ていても別の植物であることがあります。
たとえば、ボダイジュとインドボダイジュは別の植物です。ツバキとナツツバキも名前は似ていますが、分類は異なります。アジサイとノリウツギも同じアジサイ科ではありますが、見た目や管理方法が異なります。
名前が似ている植物を調べるときは、次の点を確認するとよいでしょう。
科名
属名
学名
葉の形
花の形
開花期
樹高
常緑か落葉か
原産地
管理方法
植物名だけで判断すると、育て方を間違えることがあります。特に庭木や観葉植物では、似た名前の植物の違いを確認することが大切です。
同じ植物でも名前が複数ある理由
同じ植物に複数の名前がある理由は、使われる場面が違うからです。
料理、園芸、植物分類、地域文化、商品販売、それぞれの場面で便利な名前が使われます。
たとえば、ゲッケイジュは庭木としての名前です。料理ではローリエやベイリーフと呼ばれることが多いです。学名では Laurus nobilis と表されます。
同じ植物でも、次のように名前が変わります。
庭木としての名前
ハーブとしての名前
英語圏での名前
学術的な名前
園芸店での名前
地方での名前
植物を調べるときは、複数の名前があることを前提にすると理解しやすくなります。
植物を調べるときはどの名前を見ればよい?
植物を調べるときは、まず一般的に使われている名前から調べるとわかりやすいです。
園芸店のラベルや身近な呼び名で検索し、次に学名、科名、属名を確認すると、より正確に理解できます。
たとえば、ゲッケイジュを調べる場合は、次の名前をあわせて見ると情報を整理しやすくなります。
ゲッケイジュ
ローリエ
ローレル
ベイリーフ
Laurus nobilis
ひとつの名前だけで調べるより、複数の呼び方を知っているほうが、育て方や特徴を見つけやすくなります。
植物名を調べるときの注意点
植物名を調べるときは、ひとつの名前だけで判断しないことが大切です。
園芸店のラベル、インターネットの記事、図鑑、学術資料では、名前の使い方が異なることがあります。特に海外原産の植物や観葉植物、園芸品種では、流通名と学名が一致しないこともあります。
調べるときは、次の点に注意しましょう。
和名だけでなく学名も確認する
科名・属名を確認する
写真だけで断定しない
園芸名と正式名を分けて考える
品種名がある場合は品種名まで確認する
地方名や商品名に注意する
似た名前の別植物に注意する
育て方は地域や品種で変わる
植物分類は、研究が進むことで変更されることがあります。以前の属名で流通している植物が、現在は別の属に分類されていることもあります。
園芸品種名と商品名の違い
園芸品種名と商品名は似ていますが、同じではありません。
園芸品種名は、品種を区別するための名前です。花色や葉色、草姿などの特徴が安定しているものに付けられます。
商品名は、販売するために付けられる名前です。覚えやすさや印象のよさを重視しているため、正式な品種名とは異なることがあります。
同じ植物でも、園芸店では魅力的な商品名で売られていることがあります。商品名だけでは正確な品種がわからない場合もあります。
植物を長く育てたい場合や、同じものを買い足したい場合は、商品名だけでなく品種名や学名も控えておくと安心です。
名前から植物の性質を読み取るコツ
植物名には、性質を読み取るヒントがあります。
たとえば、「斑入り」とあれば葉に模様が入る植物です。「常緑」とあれば冬も葉を保つ性質があります。「姫」とつく植物は小型のものに使われることが多く、「大」とつくものは大きさや花の大きさを示すことがあります。
名前に含まれる言葉から、次のような特徴を推測できる場合があります。
斑入り:葉に白や黄色の模様が入る
常緑:冬も葉を保つ
落葉:冬に葉を落とす
姫:小型・小ぶり
大:大きい
矮性:コンパクトに育つ
八重:花びらが多い
一重:花びらが少ない
紅:赤みがある
白花:白い花が咲く
黄花:黄色い花が咲く
匂い:香りがある
這性:地面を這うように伸びる
立性:立ち上がるように伸びる
名前を読む力がつくと、植物選びが楽になります。庭づくりや鉢植え選びでも役立ちます。
植物の名前は変わることがある
植物の名前は、固定されたものと思われがちですが、変わることがあります。
特に学名や分類は、研究が進むことで見直されます。DNA解析などによって、これまで同じ属とされていた植物が別の属に分けられたり、逆に統合されたりすることがあります。
園芸の世界では、古い学名や旧属名がそのまま流通名として使われることもあります。現在の分類と、園芸でよく使われる名前が違うケースもあります。
たとえば、ブラシノキはカリステモンの名前で流通することがありますが、分類上はメラレウカ属に扱われるものもあります。園芸では昔からの名前が残ることも多いため、名前の変化を理解しておくと混乱しにくくなります。
初心者が覚えやすい植物名の見方
初心者は、まず和名と特徴をセットで覚えるのがおすすめです。
いきなり学名から覚えようとすると難しく感じるかもしれません。最初は、植物の姿と名前の由来を結びつけると覚えやすくなります。
たとえば、次のように覚えます。
ブラシノキ:ブラシのような花
イチゴノキ:イチゴのような赤い実
メグスリノキ:目薬に関わる民間利用の歴史
ゲッケイジュ:ローリエとして料理に使う葉
マンリョウ:万両と書く縁起木
アオキ:青々とした常緑の葉
そのうえで、図鑑や植物ラベルを見るときに学名、科名、属名を確認すると、植物同士の関係が少しずつ理解できるようになります。
まとめ|植物の名前には特徴・文化・分類の情報が詰まっている
植物の名前には、見た目、色、香り、用途、産地、人名、文化、信仰、分類上の特徴など、さまざまな情報が込められています。和名は日本語で親しみやすく、学名は世界共通で植物を正確に示す名前です。流通名や園芸名は、園芸店や市場で使われる覚えやすい名前です。
同じ植物でも、和名、別名、英名、学名、商品名が異なることがあります。名前が複数ある植物を調べるときは、科名や属名、学名も確認すると混乱しにくくなります。
名前が似ていても、まったく別の植物であることもあります。ボダイジュとインドボダイジュのように、呼び名だけでは判断しにくい植物もあるため、植物を選ぶときや育て方を調べるときは注意が必要です。
植物の名前を知ることは、単に呼び名を覚えることではありません。名前の由来を知ることで、植物の姿、性質、人との関わり、文化的な背景まで見えてきます。庭木や草花を選ぶときも、名前の意味を知ると植物への愛着が深まります。