【神奈川県】県の木：イチョウ（銀杏） 、県の花：ヤマユリ（山百合）

県の木：イチョウ（銀杏）

由来・特徴

イチョウは、神奈川県内の街路樹や公園、寺社などで広く見られ、秋には美しい黄金色に染まることで知られています。

• 街を彩る黄金の並木道
  神奈川県内には、イチョウ並木の名所が多く存在します。特に、横浜市の日本大通りや川崎市の等々力緑地、鎌倉の鶴岡八幡宮の大イチョウなどは、秋の紅葉の名所として多くの人々を魅了しています。

• 生命力の強さと歴史の象徴
  イチョウは、1,000年以上生きることができる長寿の木であり、神社仏閣にも多く植えられています。特に鎌倉の鶴岡八幡宮にあった「大銀杏」は樹齢1,000年を超えていましたが、2010年に倒木。その後も新たな芽が出るなど、強い生命力を持つ木として知られています。

• 火災や環境汚染に強い木
  イチョウは、耐火性・耐久性に優れた樹木としても知られており、江戸時代から都市の防火対策として植えられてきました。さらに、現在でも大気汚染に強いため、街路樹として広く活用されています。

選定の経緯

イチョウは、神奈川県の歴史や街並みに深く根付いていることから、昭和41年（1966年）に「県の木」として選ばれました。

県の花：ヤマユリ（山百合）

由来・特徴

ヤマユリは、日本に自生するユリの中でも最大級の花を咲かせる品種で、神奈川県の自然の美しさを象徴する花です。

• 神奈川県の自然環境に自生
  ヤマユリは、丹沢や箱根の山々をはじめ、県内の丘陵地帯や森林に自生しており、夏に大輪の花を咲かせます。特に、相模原市や秦野市などの山地ではヤマユリの群生が見られます。

• 甘く高貴な香り
  ヤマユリは、その豪華な見た目だけでなく、甘く芳醇な香りでも知られています。その優雅な香りから、「ユリの王様」とも称されることがあります。

• 神話や文化との結びつき
  ヤマユリは、日本の古来からの文化や神話にも登場し、美しさと気高さの象徴とされてきました。神奈川県内でも、ヤマユリを用いた文様や伝統工芸品が見られます。

選定の経緯

ヤマユリは、神奈川県の山々に広く自生し、地域の自然を象徴する存在であることから、昭和56年（1981年）に「県の花」として選定されました。