マタタビ(木天蓼)の育て方|特徴・剪定・実がならない原因・収穫まで解説
マタタビ(木天蓼)の育て方|特徴・剪定・実がならない原因・収穫まで解説
マタタビは、初夏に白く変化する葉と、秋に黄色から橙色に熟す果実が特徴の落葉つる性植物です。「猫にマタタビ」という言葉で知られていますが、庭では葉や花を観賞でき、果実は食用にも利用されます。
日本の山野にも自生し、適度な湿り気のある環境を好みます。庭植えでも鉢植えでも育てられますが、つるが伸びるため、丈夫な支柱や棚を用意することが大切です。
また、果実の収穫を目指す場合は、苗の雌雄性と受粉条件を確認する必要があります。この記事では、マタタビの特徴、育て方、水やり、肥料、剪定、収穫、実がならない原因、サルナシとの違いまで詳しく解説します。
マタタビの基本情報
和名:マタタビ(木天蓼)
別名:ナツウメ
学名:Actinidia polygama
科名:マタタビ科
属名:マタタビ属
分類:落葉つる性木本
原産地:日本、中国、朝鮮半島、ロシア東部など
つるの長さ:数m以上。栽培では剪定して管理する
開花期:6〜7月頃。暖地では5月下旬頃から
花の色:白
葉の観賞期:主に開花前後
果実の成熟期:9〜10月頃
実の色:未熟果は緑色、熟果は黄色〜橙色
植え付け時期:厳寒期を除く落葉期
植え替え時期:芽吹き前の春先など
成長速度:比較的速い
耐寒性:強い
耐暑性:比較的あるが、強い日差しと乾燥に注意
栽培難易度:初心者〜中級者向き。受粉とつるの管理がポイント
開花や収穫、作業の時期は、地域や株の性質、その年の気候によって変わります。
マタタビとは?
マタタビは、マタタビ科マタタビ属に分類される、つる性の落葉樹です。日本では北海道から九州まで分布し、山地の林縁などで見られます。
初夏には葉の一部が白くなり、葉の付け根に白い花を咲かせます。秋には先端がややとがった小さな果実が熟します。
キウイフルーツやサルナシと同じ仲間ですが、果実には独特の香りと辛みがあります。甘い果物として楽しむだけでなく、漬物などに加工されてきた植物です。
マタタビの特徴
開花前後に葉が白くなる
マタタビの大きな特徴は、初夏に葉の一部が白く変化することです。
白い部分は、葉の表面付近の構造が変化して光を反射することで生じます。正常な白化は病気ではなく、開花後には徐々に緑色へ戻ることがあります。
白い花に香りがある
初夏に、ウメに似た白い花を咲かせます。
葉の下に隠れるように咲くこともあるため、開花期には枝を下からのぞくと観察しやすくなります。
果実は黄色から橙色に熟す
正常な果実は長楕円形で、先端が少しとがります。
未熟なうちは緑色で硬く、成熟すると黄色から橙色を帯びて柔らかくなります。熟すと辛みが弱まりますが、風味には個体差があります。
つるを伸ばして育つ
周囲の支えを利用しながら、つるを伸ばします。
放任すると近くの庭木やフェンスへ絡むため、伸ばしてよい範囲を決めて誘引しましょう。
猫が反応する成分を含む
葉などには、猫の特徴的な反応を引き起こすネペタラクトールなどの成分が含まれています。
猫が葉をなめたり、体をこすりつけたりすることがあります。若い苗は枝を折られる場合もあるため、必要に応じて株を保護しましょう。
マタタビの名前の由来
「マタタビ」の名前には、疲れた旅人が実を食べて、再び旅を続けられたという言い伝えがあります。
ほかにもアイヌ語に由来する説などがあり、語源は一つに確定しているわけではありません。旅人の話は名前にまつわる伝承であり、果実の効能を保証するものではありません。
漢字では「木天蓼」と書き、「もくてんりょう」とも読みます。
マタタビの種類と似た植物
一般的なマタタビ
学名Actinidia polygamaの植物です。
白く変化する葉と、黄色から橙色に熟す先のとがった果実が特徴です。園芸店などでは、品種名のない苗として販売されることもあります。
実つきを重視して選ばれた系統
果実の大きさや結実量に着目して増やされた苗があります。
収穫を目的にするなら、実をつけた実績のある株から増やされた苗を選ぶと、性質を把握しやすくなります。雌雄性や受粉相手についても確認しましょう。
ミヤママタタビ
マタタビに近縁の別種です。
葉が白やピンク色に変化するものがあり、観賞用としても親しまれます。葉の色だけでマタタビと同じ植物だと判断せず、学名や苗の表示を確認します。
サルナシ
マタタビと同じ属に分類される別種です。
サルナシは一般に緑色系の果実をつけ、キウイフルーツに似た甘酸っぱさを楽しめます。マタタビは熟果が黄色から橙色になり、独特の辛みがある点で異なります。
マタタビの受粉|1本でも実がなる?
基本は雄株と雌株を確認する
マタタビは基本的に雌雄異株として扱われ、雄株が花粉を供給し、雌株に果実ができます。
葉を観賞するだけなら雄株でも楽しめますが、収穫を目的にする場合は、実をつける株を選ぶ必要があります。
花の見た目だけでは判断しにくい
雌花にも雄しべが見えることがありますが、それだけで自家受粉できるとは限りません。
中央の子房や雌しべの発達を確認し、できれば苗の販売元に雌雄性を確かめましょう。
1本での結実は苗の性質を確認する
マタタビには、両性花をつける株があるとも報告されています。
ただし、すべての苗が1本で結実するわけではありません。「1本で実る」として購入する場合も、その苗の結実実績を確認することが大切です。
開花期の重なる株を組み合わせる
雄株と雌株があっても、花の咲く時期が合わなければ受粉できません。
収穫を安定させたい場合は、開花期の合うマタタビの雄株を用意します。サルナシやキウイフルーツを、確認せず受粉相手として代用しないようにしましょう。
必要に応じて人工授粉する
花を訪れる昆虫が少ない場合は、雄花の花粉を柔らかい筆などで雌花の柱頭に付けます。
花が雨でぬれているときは避け、開花中の状態を見ながら行いましょう。
マタタビの育て方
日当たり
午前中に日が当たり、午後の強い日差しを避けられる場所が管理しやすくなります。
暗い日陰では育っても花や実が少なくなりがちです。収穫を目指すなら、半日程度の日照を確保しましょう。
風通し
枝葉の間を穏やかに風が通る環境が適しています。
ただし、強風が直接当たる場所では、葉や若いつるが傷みやすくなります。乾いた風が吹き続ける場所も避けましょう。
用土
水はけと水もちを兼ね備えた、腐植質のある土を好みます。
庭植えでは、土の状態に応じて完熟堆肥や腐葉土を混ぜます。鉢植えには市販の花木用培養土などが使えます。
適度な湿り気を好みますが、水がたまり続ける土は根腐れの原因になります。
植え付け時期
厳寒期を除く落葉期に植え付けます。
寒冷地では、土が凍る時期を避け、芽吹く前の春先に作業すると管理しやすくなります。
植え付け方法
根鉢より広い穴を用意し、元の鉢と同じ程度の深さに植えます。
植え付け後はたっぷり水を与え、つるを支柱へ緩く固定します。棚やトレリスは早めに設置し、根づくまでは乾燥を防ぎましょう。
水やり
地植えの水やり
根づいた株は降雨を利用できますが、乾燥が続く場合は補水します。
植え付け直後や夏の高温期は、土の状態をこまめに確認しましょう。株元のマルチングも乾燥対策になります。
鉢植えの水やり
土の表面が乾き始めたら、鉢底から流れ出るまで十分に与えます。
鉢の中まで乾き切らせないことが大切です。受け皿に残った水は捨て、根が水に浸かった状態を避けます。
夏の水やり
朝に土の乾き具合を確認し、暑く風の強い日は夕方にも確認します。
水やりの回数は固定せず、鉢の大きさや葉の量に合わせて調整しましょう。強い西日で鉢が熱くなる場合は、置き場所も見直します。
冬の水やり
落葉期は水の消費が減るため、頻度を下げます。
ただし、鉢植えを長期間完全に乾かしてはいけません。乾き具合を見ながら、凍結しにくい日中に与えましょう。
肥料
マタタビは、肥料を多く与えれば実つきがよくなる植物ではありません。
植え付け時には用土の肥料分を確認し、必要に応じて少量の元肥を施します。その後は春の生育開始前などに、株の大きさに応じた緩効性肥料を与える方法があります。
肥沃な庭土で十分につるが伸びている場合は、追加の肥料を控えられます。鉢植えでは生育状態を見て、製品の使用量に従って補いましょう。
窒素分が多すぎると、長いつるばかり伸びて枝葉が混み合います。花や実が少ない場合は、施肥量だけでなく日照や剪定方法も確認します。
マタタビの剪定
剪定が必要な理由
つるの絡み合いを防ぎ、花や実をつける枝に光を届けるためです。
放任すると、棚の内側が日陰になり、受粉や収穫の作業もしにくくなります。残す枝を選び、支柱や棚の大きさに合わせて整えましょう。
剪定時期
主な剪定は、葉が落ちた後の冬の休眠期に行います。
春に樹液が動き始めてから大きく切ると、切り口から樹液が流れることがあります。大きな枝の整理は、芽吹き直前まで延ばさないようにしましょう。
切る枝の見分け方
枯れ枝、傷んだ枝、細く弱い枝、重なってこすれる枝を優先して取り除きます。
株元から勢いよく出る枝も、幹の更新に使わないものは早めに整理すると管理しやすくなります。
実をつけるための枝を残す
収穫を目指す場合は、前年に伸びた充実した枝を残し、そこから出る新しい枝を育てます。
すべてのつるを毎年根元近くまで切ると、花や実が少なくなる原因になります。長く伸びた枝だけでなく、充実した短い枝も大切にしましょう。
夏のつるを整理する
生育期は、棚からはみ出すつるや過密な部分を軽く整理します。
一度に多くの葉を落とすと、残った葉や果実が急に強い日差しを受けます。必要な部分を少しずつ整え、翌年に使う枝も残しましょう。
雄株の花を切り落とさない
受粉用の雄株も、花を確保する管理が必要です。
開花前に強く切りすぎず、花が終わってから混み合う部分を整理します。
マタタビの仕立て方
棚仕立て
丈夫な柱と棚を使い、つるを上に広げます。
白くなる葉を観賞しやすく、果実の収穫にも向いています。枝葉が重なりすぎないように配置しましょう。
垣根仕立て
支柱とワイヤーやトレリスを使い、つるを横へ広げる方法です。
枝の位置が分かりやすく、剪定や人工授粉を行いやすくなります。
鉢植えの支柱仕立て
鉢に丈夫な支柱を設け、つるを誘引します。
成長すると小さな支柱だけでは支えきれないため、鉢の容量に合わせて枝数と長さを調整します。支柱ごと倒れないように固定しましょう。
マタタビの収穫
収穫時期
正常な果実が熟すのは、一般に9〜10月頃です。
漬物などに使う未熟果は、夏のまだ緑色で硬い時期に収穫することがあります。用途によって収穫時期が異なります。
熟した実の見分け方
果実が黄色から橙色を帯び、柔らかさと特有の香りが出てきたら熟してきた目安です。
色づき方や辛みには個体差があるため、数粒ずつ確認しながら収穫します。
収穫方法
果実を強く握らず、必要に応じてハサミで果柄を切ります。
柔らかい実はつぶれやすいため、浅い容器に入れ、何層にも重ねないようにしましょう。
収穫後の扱い
十分に成熟した果実は、収穫後に追熟して黄色く柔らかくなることがあります。
ただし、早く採りすぎた未熟果は、追熟だけで十分な風味になるとは限りません。熟した実は冷蔵し、早めに利用します。
マタタビの虫こぶとは?
普通の果実とは形が異なる
マタタビには、表面がでこぼこし、不規則に膨らんだ果実のようなものができることがあります。
これは、昆虫の産卵などによって植物の組織が変化した「虫こぶ」で、「虫えい」とも呼ばれます。
大きな実や品種の違いではない
虫こぶは、正常な果実が大きく育ったものではありません。
普通の果実のように柔らかく熟さず、硬いまま落ちることがあります。追熟させても、通常の熟果と同じにはなりません。
食用の熟果とは分けて扱う
虫こぶは、乾燥させたものが伝統的に利用されてきました。
家庭で生食や加工を楽しむ場合は、正常な果実を選び、虫こぶや腐敗した実を分けて扱いましょう。
マタタビの実がならない原因
雄株だけを育てている
雄株は花粉を供給する役割で、基本的に正常な果実を収穫できません。
葉や花は楽しめますが、収穫したい場合は実をつける株が必要です。
受粉相手がない
雌株があっても、開花期の合う雄株が近くになければ受粉が不十分になることがあります。
購入した苗の性質を確認し、必要に応じて雄株を用意しましょう。
木が若い
若い苗は、根やつるの成長が優先されます。
結実までの期間は苗の年齢や増やし方によって異なります。まずは支柱に誘引しながら、健康な枝を育てましょう。
日当たりが足りない
明るい半日陰を好みますが、ほとんど光が届かない場所では花や実が少なくなります。
周囲の木が成長して、以前より暗くなっていないかも確認します。
枝を切りすぎている
毎年つるを極端に短くしていると、花や実につながる枝が不足します。
剪定は不要枝の間引きを中心にし、充実した枝を残しましょう。
肥料が多すぎる
窒素分が多いと、強いつるばかり伸びて実つきが悪くなることがあります。
つるの勢いが十分なら、肥料を追加する前に枝の配置と光の入り方を見直します。
虫こぶになっている
花の後に実らしいものができても、正常な果実として熟さない場合は虫こぶを確認します。
結実しない問題と、虫こぶで正常果が少なくなる問題は、分けて考えましょう。
マタタビの鉢植え管理
鉢の選び方
根鉢より一回り大きく、排水穴のある鉢を選びます。
つるが伸びると上部が重くなるため、安定感のある鉢と支柱を組み合わせましょう。
置き場所
屋外の明るい半日陰が基本です。
夏の西日や照り返しを避け、風が穏やかに通る場所に置きます。室内での長期管理より、季節の変化がある屋外で育てるほうが適しています。
植え替え
2〜3年に1回程度を目安に、根の張り方を確認します。
水が染み込みにくい、すぐに水切れする、鉢底から根が多く出ている場合は根詰まりを疑います。根を整理する植え替えは、芽吹き前の春先などに行いましょう。
鉢植えで実をならせるコツ
鉢の容量に合った枝葉の量に整え、水切れを防ぎます。
雄株が必要な場合は、別鉢で育てて近くに置く方法もあります。1鉢だけで育てたい場合は、購入前に結実性を確認しましょう。
マタタビの増やし方
挿し木
休眠中の枝や、初夏の新しい枝を使って増やす方法があります。
健全で芽の充実した枝を選び、清潔な用土へ挿します。発根するまでは、強い日差しと乾燥を避けましょう。
取り木・伏せ込み
親株につながったつるの一部を発根させ、その後に切り離します。
地面近くのつるを土に伏せる方法もあります。十分に根が出たことを確認してから分けましょう。
種まき
熟した果実から取り出した種で育てることもできます。
ただし、親株と同じ果実になるとは限らず、雌雄も選べません。収穫を目的にする場合は、性質の分かる苗や挿し木苗のほうが計画を立てやすくなります。
苗木を購入する
観葉目的か、果実の収穫目的かを決めて選びます。
食用果を楽しみたい場合は、雌雄性、結実実績、正常な果実がつくかを確認するとよいでしょう。
マタタビの病害虫
虫こぶを作る昆虫
蕾や果実への産卵などによって虫こぶが生じることがあります。
正常果を収穫したい場合は、発生状況を記録し、異常果や落果をこまめに確認しましょう。虫こぶは一般的なかびの病気とは異なります。
葉を食べる虫
葉に穴が開いたり、葉の縁が欠けたりした場合は、葉裏や若いつるを確認します。
見つけた虫を何でも害虫と決めつけず、実際に食害しているものを取り除きましょう。
葉の斑点や枝枯れ
斑点が広がる、葉が枯れ込む、枝の一部が急に枯れる場合は、病気や根の傷みなどを確認します。
傷んだ部分を整理し、風通しと水管理を見直します。剪定道具は清潔に保ちましょう。
白い葉と病気を見分ける
開花前後に見られる正常な白化は、削り取ったり薬剤を散布したりする必要はありません。
白い粉が付着している、褐色に枯れ込む、葉が変形するなどの場合は、通常の白化とは分けて観察します。
薬剤を使う場合は、マタタビと対象の病害虫に使用できる登録を確認し、使用時期や回数を守ります。
マタタビが枯れる原因
水切れ
鉢植えや植え付け直後の苗で起こりやすい問題です。
土の中まで乾き切ると葉がしおれ、枝も傷むことがあります。繰り返す場合は鉢の大きさや置き場所を見直しましょう。
過湿・根腐れ
湿り気を好みますが、水がたまり続ける環境は適しません。
土が湿っているのにしおれる場合は、水を追加する前に排水を確認します。
強い日差しや乾いた風
夏の強い西日や乾いた風で、葉が傷むことがあります。
午前中の日照を確保しつつ、午後の強光を避けるなど、置き場所を調整しましょう。
つるの折損や締め付け
風や猫の接触でつるが折れたり、誘引ひもが食い込んだりすると、その先が枯れることがあります。
ひもは緩く結び、つるが太るにつれて調整します。若苗は必要に応じて囲いで保護しましょう。
マタタビを庭に植えるときの注意点
つるを伸ばす場所を決める
庭木や雨どい、隣地のフェンスへ自由に絡ませないようにします。
棚やトレリスに誘引し、はみ出したつるは早めに戻すか整理しましょう。
丈夫な支柱を用意する
小さな苗でも、成長すると枝葉の重さが増します。
支柱のぐらつきや棚の傷みを定期的に確認し、必要に応じて補強します。
猫から若苗を守る
猫が枝葉をかんだり、体をこすりつけたりして苗を傷めることがあります。
株の周囲に丈夫なメッシュの囲いを設けるなどして、根づくまで保護すると管理しやすくなります。
収穫と掃除の空間を残す
株元をほかの植物で埋め尽くすと、水やりや落果の掃除がしにくくなります。
棚の下にも人が入れる空間を確保し、熟した果実や虫こぶの落下を確認しましょう。
マタタビの食べ方
熟果の生食
黄色から橙色に熟して柔らかくなった正常果は、食用にできます。
甘みだけでなく、独特の香りや辛みがあります。サルナシやキウイフルーツと同じ味を想定せず、熟し具合を見ながら少量ずつ味わいましょう。
塩漬け・ぬか漬け
緑色で硬い未熟果は、塩漬けやぬか漬けなどに利用されてきました。
生食用とは収穫時期が異なります。漬物に適した正常果を選び、信頼できる食品用レシピに沿って下処理と保存を行います。
ジャムやソース
熟果を使って、ジャムやソースに加工することもできます。
独特の風味が残るため、最初は少量で試すと味を調整しやすくなります。傷んだ実やかびた実は使用しません。
若葉や新芽の利用
若葉や新芽は、天ぷらなどの山菜料理に利用されることがあります。
食用として育てた、確実にマタタビと分かる株から採ります。幼い株の葉を多く取ると生育を妨げるため、収穫は控えめにしましょう。
マタタビと猫の関係
香りに反応する
猫はマタタビに含まれる成分を嗅ぐと、顔や体をこすりつけたり、転がったりすることがあります。
反応には個体差があり、すべての猫が同じように反応するわけではありません。
栽培株を自由にかませない
若いつるや葉を自由にかませると、植物が傷むだけでなく、枝の破片を口にすることがあります。
栽培株は保護し、猫に使う場合は、用途に合った製品を表示どおりに利用すると管理しやすくなります。
食用・猫用・観賞用を区別する
観賞用として育てた株や、薬剤の使用履歴が分からない枝葉を、そのまま食用や猫用へ回さないようにします。
収穫物を何に使うかを決めておくと、苗選びや日々の管理もしやすくなります。
マタタビは初心者におすすめ?
マタタビは、白く変化する葉や花を楽しむ目的なら、初心者も取り組みやすい植物です。
果実を収穫するには、雌雄性や受粉、虫こぶの発生にも目を向ける必要があります。次のポイントを押さえましょう。
明るい半日陰で育てる
土を乾燥させすぎない
水がたまり続ける環境を避ける
つるを支える棚や支柱を用意する
肥料を与えすぎない
収穫目的なら苗の雌雄性を確認する
充実した枝を残して剪定する
正常果と虫こぶを見分ける
猫から若い苗を保護する
マタタビと相性のよい植物
明るい半日陰を生かした庭では、ギボウシやシダ類、ヤブランなどと組み合わせると、葉の形や色の違いを楽しめます。
マタタビをトレリスや棚へ誘引し、その周囲に低い植物を配置すると、立体感のある庭になります。
ただし、根元には水やりと収穫のための空間を残しましょう。ほかのつる植物は別の支柱で育てると、絡み合いを防ぎやすくなります。
これらは景観上の組み合わせであり、混植による増収や病害虫予防を保証するものではありません。
まとめ|マタタビは白い葉と独特の果実を楽しめるつる植物
マタタビは、初夏に白く変化する葉、香りのある花、秋の黄色から橙色の果実を楽しめる落葉つる性植物です。
育て方の基本は、明るい半日陰と適度な湿り気を確保し、つるを棚や支柱へ誘引することです。収穫を目指す場合は、苗の雌雄性と受粉条件を確認し、実につながる枝を残して剪定しましょう。
正常な果実と虫こぶの違いを知り、用途に合った時期に収穫することで、マタタビならではの魅力を楽しめます。