家庭で楽しむグミ栽培|剪定・収穫・活用方法まで徹底解説
グミの基本情報と特徴
基本情報
和名:グミ(茱萸)
学名:Elaeagnus spp.
科名:グミ科(Elaeagnaceae)
属名:グミ属(Elaeagnus)
原産地:東アジア(日本・中国・朝鮮半島)
分類:落葉または常緑低木・果樹
成長速度:中程度(年間30〜50cm)
耐寒性:強い
耐暑性:強い
日照条件:日なた
用途:果樹・庭木・生垣・観賞・加工(果実酒・ジャム)
特徴
① 樹形と葉の特徴
グミは樹高2〜4m程度に育つ低木で、広がりのある自然樹形を形成します。葉は楕円形で銀白色の鱗片が裏面にあり、独特の輝きを放ちます。種類によって常緑性・落葉性があります。
② 花と果実の特徴
開花期は4月〜5月で、香りのある小さな黄色い花を咲かせます。6月〜7月に楕円形の赤く熟した果実をつけ、渋みのあるものから甘酸っぱいものまで品種により異なります。果実は生食や果実酒、ジャムにも利用されます。
③ 生育環境
日当たりと風通しの良い場所を好み、乾燥にも比較的強く、痩せ地でも育ちます。根に根粒菌を持ち、空気中の窒素を取り込む能力があるため、肥料が少なくても育ちます。
④ 病害虫
病害虫には比較的強く、特に注意すべき病害虫は少ないですが、まれにアブラムシやカイガラムシが発生します。基本的には無農薬栽培が可能な果樹です。
⑤ 剪定・管理のポイント
剪定は落葉期(1〜2月)に行い、混み合った枝や徒長枝を整理します。放任でも育ちますが、整枝により実付きや風通しが改善されます。毎年の更新剪定で樹形を維持すると美しく育ちます。
⑥ 用途
果実はジャム、果実酒、生食に使われるほか、赤く色づく果実と銀葉のコントラストが美しく、観賞用としても人気です。庭木や生垣、野鳥のエサ木としても使われます。
まとめ
グミは日本の風土に適した丈夫な果樹で、美しい葉と実、栄養価の高い果実が魅力です。病害虫に強く、管理も簡単なため、初心者でも安心して育てられます。庭木・果樹・観賞と多目的に楽しめるおすすめの植物です。