ダイアンサス(ナデシコ撫子)の育て方|ナデシコを長く咲かせる摘心・切り戻しを解説
ダイアンサスの育て方|ナデシコを長く咲かせる植え付け・摘心・切り戻しを解説
ダイアンサスは、ピンク、赤、白、紫など鮮やかな花を咲かせるナデシコ科の植物です。
「ナデシコ」の仲間として親しまれ、四季咲き性の園芸品種から日本のカワラナデシコまで、多くの種類があります。花壇や鉢植え、寄せ植え、グランドカバーなど幅広く利用され、春から秋まで長く花を楽しめる品種も人気です。
比較的寒さに強く、乾燥にもよく耐えるため育てやすい植物ですが、高温多湿による蒸れを苦手とします。日当たりと風通しのよい環境で管理することが、美しく育てるポイントです。
この記事では、ダイアンサスの特徴、種類、育て方、水やり、肥料、摘心、花がら摘み、切り戻し、増やし方、夏越し、冬越し、病害虫、枯れる原因まで解説します。
ダイアンサスの基本情報
・和名:ナデシコ(種類によって異なる)
・流通名:ダイアンサス
・英名:Pink、Dianthus
・学名:Dianthus spp.
・科名:ナデシコ科
・属名:ナデシコ属
・分類:一年草・多年草(種類による)
・原産地:ヨーロッパ、アジア
・草丈:10〜60cmほど
・開花期:4月〜7月頃(四季咲き品種は春〜秋)
・花色:赤、ピンク、白、紫、黄色、複色など
・植え付け時期:3月〜5月頃、9月〜11月頃
・種まき時期:3月〜4月頃、9月〜10月頃
・耐寒性:強い
・耐暑性:普通
・栽培難易度:初心者向き
ダイアンサスとは?
ダイアンサスは、ナデシコ科ナデシコ属に分類される植物の総称です。
カワラナデシコ、セキチク、ヒゲナデシコ、カーネーションなども同じダイアンサス属に含まれます。
現在園芸店で「ダイアンサス」として販売されているものは、四季咲き性が高く、花付きのよい園芸品種が中心です。
草丈が低くまとまるものから切り花向きの高性品種まで幅広く、初心者でも育てやすい植物として人気があります。
ダイアンサスの特徴
花色が豊富
ダイアンサスは花色が非常に豊富です。
赤、ピンク、白、紫、黄色、オレンジ、複色など、多彩な花色があります。
開花期間が長い
四季咲き品種では、春から秋まで繰り返し花を咲かせます。
花がら摘みを続けることで、さらに長く楽しめます。
寒さに強い
耐寒性が高く、多くの地域で屋外越冬できます。
冬も葉を残す常緑性の品種が多くあります。
乾燥に比較的強い
根付いた後は乾燥にも比較的強く、水の与えすぎより乾燥気味の管理が向いています。
高温多湿を苦手とする
梅雨から夏に株元が蒸れると生育が悪くなります。
風通しを確保することが重要です。
ダイアンサスとナデシコの違い
ダイアンサスはナデシコ属全体の学名です。
ナデシコは、その中に含まれる植物の総称や和名として使われます。
園芸では、西洋系園芸品種を「ダイアンサス」、日本在来種を「ナデシコ」と呼び分けることがあります。
ダイアンサスの主な種類・品種
四季咲きダイアンサス
もっとも流通量が多い園芸品種です。
春から秋まで繰り返し花を咲かせます。
カワラナデシコ
日本原産の多年草です。
細く裂けた花びらが特徴です。
セキチク
古くから親しまれる多年草です。
細かな花をたくさん咲かせます。
ヒゲナデシコ
小花が球状にまとまって咲きます。
切り花にも人気があります。
ダイアンサスの苗の選び方
茎が太い苗を選ぶ
徒長していない丈夫な株を選びます。
葉色が濃い苗を選ぶ
葉が濃い緑色で傷みの少ない苗がおすすめです。
つぼみが多い苗を選ぶ
花だけでなく、つぼみが多い株を選ぶと長く楽しめます。
病害虫を確認する
葉裏まで確認し、アブラムシなどが付いていない苗を選びましょう。
ダイアンサスの育て方
日当たり・置き場所
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
日照不足では花数が減り、茎が徒長しやすくなります。
用土
水はけのよい土を好みます。
市販の草花用培養土で育てられます。
自分で配合する場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石小粒1が目安です。
水やり
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
常に湿った状態は避けましょう。
地植えの水やり
根付いた後は降雨のみでも育ちます。
真夏に乾燥が続く場合のみ水を与えます。
肥料
植え付け時に緩効性肥料を施します。
開花中は液体肥料を2〜3週間に1回程度与えます。
肥料を与えすぎると葉ばかり茂るため注意しましょう。
ダイアンサスの植え付け
植え付けは春または秋が適期です。
根鉢を崩さず植え付けます。
植え付け後は十分に水を与えます。
ダイアンサスの株間
株間は20〜30cmほど空けます。
風通しを確保すると病害虫の予防にもつながります。
ダイアンサスの鉢植え
5〜6号鉢に一株が目安です。
大型品種は7号以上の鉢がおすすめです。
ダイアンサスの摘心
摘心すると枝数が増える
苗が15cmほど育ったら先端を摘みます。
脇芽が増え、花数も多くなります。
摘心の時期
春の生育初期が適しています。
開花直前の摘心は避けましょう。
ダイアンサスの花がら摘み
咲き終わった花は早めに摘み取ります。
種を作るための養分消費を抑え、新しい花が咲きやすくなります。
ダイアンサスの切り戻し
春の花が一段落したら、全体を3分の1程度切り戻します。
新しい枝が伸び、秋にも開花する品種があります。
ダイアンサスをこんもり育てる方法
・日当たりを確保する
・早めに摘心する
・花がら摘みを続ける
・肥料を与えすぎない
ダイアンサスの花が咲かない原因
日照不足
花芽が付きにくくなります。
肥料不足
長期間開花させる場合は追肥を行います。
肥料の与えすぎ
葉ばかり茂り花付きが悪くなります。
花がらを放置している
種を作ることで花数が減ります。
ダイアンサスの増やし方
挿し芽
春または秋に健康な枝を利用して増やせます。
株分け
多年草品種は数年に一度株分けできます。
種まき
春または秋に種から育てられます。
ダイアンサスの夏越し
梅雨前に軽く切り戻して風通しを確保します。
鉢植えは西日を避け、雨が当たり続けない場所で管理すると夏越ししやすくなります。
ダイアンサスの冬越し
耐寒性が高く、暖地では屋外で冬越しできます。
寒冷地では株元をマルチングすると安心です。
ダイアンサスの病気
灰色かび病
多湿で発生しやすくなります。
立枯病
排水不良や過湿で発生することがあります。
根腐れ
水の与えすぎが原因になります。
さび病
葉に褐色の斑点が現れることがあります。
風通しを改善して予防しましょう。
ダイアンサスの害虫
アブラムシ
新芽やつぼみに発生します。
ハダニ
乾燥すると発生しやすくなります。
ヨトウムシ
葉を食害します。
ナメクジ
若葉や花を食べることがあります。
ダイアンサスが枯れる原因
水の与えすぎ
根腐れを起こしやすくなります。
蒸れ
梅雨時に株元が蒸れると枯れる原因になります。
日照不足
花付きが悪くなり株も弱ります。
根詰まり
鉢植えでは植え替えが必要になる場合があります。
病害虫
病気や害虫を放置すると株全体が弱ります。
ダイアンサスを庭や鉢植えで楽しむ方法
花壇
春から初夏の花壇を華やかに彩ります。
寄せ植え
パンジー、ビオラ、アリッサム、ストック、ネメシア、シロタエギクなどと組み合わせると長期間楽しめます。
グランドカバー
矮性品種は花壇の縁取りにも適しています。
切り花
高性品種は切り花としても楽しめます。
ダイアンサスの花言葉
ダイアンサスの代表的な花言葉には、「純愛」「大胆」「才能」「無邪気」などがあります。
種類や花色によって異なる花言葉が付けられていることもあります。
まとめ
ダイアンサスは、鮮やかな花色と長い開花期間が魅力のナデシコ科の植物です。
寒さや乾燥に比較的強く、初心者でも育てやすい人気の草花です。
日当たりと風通しのよい場所で育て、水はけのよい土を使用することで元気に育ちます。
摘心や花がら摘み、春の切り戻しを行うことで花数が増え、長期間美しい花を楽しめます。
梅雨から夏は蒸れを防ぐことが栽培のポイントです。
花壇や鉢植え、寄せ植えなどさまざまな用途で楽しめるため、春のガーデニングにおすすめの植物です。