ノウゼンカズラ(凌霄花)の育て方|夏にオレンジ色の花を咲かせるつる性庭木の特徴・剪定・管理方法を解説
ノウゼンカズラの育て方|夏にオレンジ色の花を咲かせるつる性庭木の特徴・剪定・管理方法を解説
ノウゼンカズラは、夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるつる性の落葉植物です。フェンス、パーゴラ、アーチ、壁面、庭木の支柱などに絡ませて育てると、夏の庭を明るく彩ります。花つきがよく、つるが勢いよく伸びるため、広い庭や立体的な植栽に向いています。
古くから庭木として親しまれてきた植物で、和風庭園にも洋風の庭にも合わせられます。ラッパ状の花は遠くからでも目立ち、真夏の強い日差しの中でも存在感があります。丈夫で育てやすい一方、つるがよく伸び、吸着根で壁や樹木に付着するため、植える場所と管理方法をよく考えることが大切です。
ノウゼンカズラを美しく育てるには、日当たりのよい場所で育てること、支柱やフェンスに誘引すること、不要なつるを定期的に剪定することが重要です。放置すると広がりすぎたり、建物の外壁や雨どいに絡んだりする場合があります。
この記事では、ノウゼンカズラの特徴、育て方、水やり、肥料、誘引、剪定、花が咲かない原因、増えすぎ対策、枯れる原因、病害虫、庭に植えるときの注意点まで詳しく解説します。
ノウゼンカズラの基本情報
和名:ノウゼンカズラ(凌霄花)
別名:ノウゼン、ノウゼンカ
学名:Campsis grandiflora
科名:ノウゼンカズラ科
属名:ノウゼンカズラ属
分類:落葉つる性木本
原産地:中国
つるの長さ:3m〜10mほど。環境によりさらに伸びることがある
樹高:誘引する支柱や構造物により異なる
開花期:7月〜9月頃
花色:オレンジ色、橙赤色、赤橙色
花の形:ラッパ状、漏斗状
葉色:緑色
植え付け時期:3月〜5月頃、または9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃
成長速度:早い
耐寒性:普通〜強い
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き。誘引と剪定管理が重要
ノウゼンカズラとは?夏に鮮やかな花を咲かせるつる性植物
ノウゼンカズラは、ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属に分類される落葉つる性木本です。夏になると、オレンジ色から赤橙色のラッパ状の花を咲かせます。真夏の暑さに強く、日当たりのよい場所でよく育つため、夏の庭を華やかに見せたいときに向く植物です。
つるは長く伸び、吸着根を出して壁面や樹木、支柱などに付着します。フェンスやパーゴラに誘引すると、花のカーテンのように仕立てることができます。枝垂れるように花が咲く姿も美しく、庭の立体感を作る植物として活躍します。
一方で、成長が早く、つるが広がりやすい性質があります。植えっぱなしにすると、建物、雨どい、電線、隣地の植物などに絡むことがあります。庭で育てる場合は、誘引する場所を決め、定期的に剪定して管理範囲を保つことが大切です。
ノウゼンカズラの特徴
夏に鮮やかな花を咲かせる
ノウゼンカズラは、7月〜9月頃にオレンジ色の花を咲かせます。
花はラッパ状で、房状にまとまって咲きます。花色が明るく、真夏の庭でもよく目立ちます。開花期間が比較的長く、夏の主役になるつる植物です。
つるが勢いよく伸びる
ノウゼンカズラは成長が早く、つるを長く伸ばします。
フェンスや支柱に誘引すると、短期間で大きく広がります。広い面を覆いたい場合には便利ですが、狭い場所では管理が必要です。
吸着根で付着する
ノウゼンカズラは、つるから吸着根を出して壁や木に付着します。
支柱やフェンスには絡ませやすい反面、外壁や雨どいに直接付着すると、後からはがしにくくなることがあります。建物に近い場所では注意が必要です。
落葉性で冬は葉を落とす
ノウゼンカズラは落葉性のつる植物です。
冬には葉を落とし、枝だけの状態になります。春になると新芽を伸ばし、夏に花を咲かせます。冬の間に剪定しやすい点も特徴です。
丈夫で暑さに強い
ノウゼンカズラは暑さに強い植物です。
真夏の日差しにもよく耐え、日なたでよく花を咲かせます。乾燥にも比較的強く、根付いた後は管理しやすい植物です。
古くから庭木として親しまれる
ノウゼンカズラは、日本の庭でも古くから植えられてきました。
寺社や古い家の庭で見かけることもあり、和風の景色にもよくなじみます。洋風の庭では、アーチやパーゴラに絡ませて華やかに仕立てることもできます。
ノウゼンカズラの名前の由来
ノウゼンカズラは、漢字で「凌霄花」と書きます。
「凌霄」には、空高くのぼるという意味合いがあります。つるを伸ばして高い場所まで登り、夏に鮮やかな花を咲かせる姿に合った名前です。
「カズラ」は、つる性植物を指す言葉です。ノウゼンカズラは、つるを伸ばして周囲のものに絡みながら育つため、この名前がついています。
ノウゼンカズラの主な種類・近い仲間
ノウゼンカズラ
一般的にノウゼンカズラと呼ばれる種類です。
大きなオレンジ色の花を咲かせ、つるをよく伸ばします。庭植えではフェンスやパーゴラに誘引して育てます。
アメリカノウゼンカズラ
アメリカノウゼンカズラは、北アメリカ原産の近い仲間です。
花は筒状でやや細長く、赤橙色から赤色を帯びるものがあります。ノウゼンカズラより耐寒性が強い場合があります。
ハイブリッド系ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの交配系として流通するものがあります。
花色、花形、耐寒性、樹勢などに違いがあり、園芸品種として利用されます。庭の環境に合わせて選ぶとよいでしょう。
キササゲ
キササゲは、同じノウゼンカズラ科の落葉高木です。
ラッパ状の花を咲かせる点で近い仲間ですが、つる性ではなく高木になります。細長い実をつける点も特徴です。
ジャカランダ
ジャカランダもノウゼンカズラ科の樹木です。
紫色の花を咲かせる熱帯・亜熱帯性の花木で、ノウゼンカズラとは草姿が大きく異なります。寒さに弱いため、日本では地域を選びます。
ノウゼンカズラの育て方
日当たり
ノウゼンカズラは、日当たりのよい場所を好みます。
花をたくさん咲かせるには、十分な日光が必要です。日照不足ではつるは伸びても花が少なくなることがあります。半日陰でも育つことはありますが、開花を重視するなら日なたに植えましょう。
風通し
ノウゼンカズラは、風通しのよい場所で育てます。
つるが混み合うと、内側が蒸れたり、病害虫が出やすくなったりします。剪定で不要なつるを整理し、風が通るようにしましょう。
温度
ノウゼンカズラは暑さに強い植物です。
夏の高温にもよく耐え、日なたで元気に育ちます。寒さにもある程度耐えますが、寒冷地では冬に枝先が傷むことがあります。寒い地域では、北風を避けた日当たりのよい場所に植えると安心です。
用土
ノウゼンカズラは、水はけのよい土を好みます。
丈夫で土質をあまり選びませんが、水がたまり続ける場所では根が傷むことがあります。庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥を混ぜて、根が張りやすい土に整えます。
鉢植えでは、市販の草花用培養土や庭木用培養土を使えます。水はけをよくするため、鉢底石を入れましょう。
植え付け時期
ノウゼンカズラの植え付けは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春に植えると、その年の生育期に根を張りやすくなります。秋に植える場合は、寒くなる前に根がなじむよう早めに植え付けます。
真夏や真冬の植え付けは避けましょう。
植え付け方法
植え穴は、根鉢より一回り大きく掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥を混ぜ、根鉢を崩しすぎないように植え付けます。深植えにせず、株元が地面と同じ高さになるようにします。
植え付け後はたっぷり水を与えます。つるを伸ばす方向を決め、フェンスや支柱に軽く誘引しておきましょう。
水やり
地植えの水やり
地植えのノウゼンカズラは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。
丈夫で乾燥にも比較的耐えますが、植え付け直後や真夏に乾燥が続く場合は水やりを行います。葉がしおれる場合は、土の乾き具合を確認しましょう。
植え付け直後の水やり
植え付け後しばらくは、乾燥させすぎないようにします。
土の表面が乾いたら、根の周囲まで水が届くようにたっぷり与えます。根付くまでは水切れに注意しましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えのノウゼンカズラは、土の表面が乾いたら水を与えます。
鉢底から水が流れるまでしっかり与え、受け皿の水は捨てます。水をためたままにすると根腐れの原因になります。
夏の水やり
夏はつるや葉がよく伸び、水分を使います。
地植えでは基本的に雨水で足りますが、乾燥が続く場合は朝か夕方に水を与えます。鉢植えでは水切れしやすいため、土の乾き具合をこまめに確認しましょう。
冬の水やり
冬は落葉して休眠します。
地植えでは水やりはほとんど不要です。鉢植えでは、土が完全に乾ききらない程度に、暖かい日の午前中に軽く水を与えます。
肥料
ノウゼンカズラは、肥料を多く必要としない植物です。
地植えでは、2月頃に寒肥として完熟堆肥や緩効性肥料を少量与えます。花つきをよくしたい場合は、春に少量の緩効性肥料を与えてもよいでしょう。
肥料を与えすぎると、つるや葉ばかり伸びて花が少なくなることがあります。特に窒素分が多い肥料を多用すると、枝葉の成長が優先されやすくなります。
鉢植えでは、春から初夏に緩効性肥料を少量与えます。花を咲かせたい場合でも、多肥にしすぎないことが大切です。
ノウゼンカズラの誘引
支柱やフェンスに誘引する
ノウゼンカズラは、つるを伸ばして育つ植物です。
フェンス、パーゴラ、アーチ、トレリス、支柱などに誘引すると、美しく仕立てられます。植え付け後は、伸ばしたい方向へつるを軽く結び、無理のない角度で固定します。
建物の外壁に直接這わせない
ノウゼンカズラは吸着根で壁に付着します。
外壁に直接這わせると、はがした跡が残ったり、隙間に入り込んだりすることがあります。雨どいや屋根まわりに伸びると管理しにくくなるため、建物に直接絡ませるのは避けたほうが安心です。
つるを広げすぎない
つるは勢いよく伸びるため、伸ばす範囲を決めて誘引します。
不要な方向へ伸びたつるは早めに切り取ります。若いうちに管理すると、後から大きく切る必要が少なくなります。
花を見せたい位置に枝を誘導する
花は枝先に咲くため、花を見せたい高さや向きに枝を誘引します。
フェンスの上部やパーゴラの外側に枝を広げると、花がよく見えます。内側に込み入る枝は剪定して、風通しも確保しましょう。
ノウゼンカズラの剪定
剪定は落葉期と花後が基本
ノウゼンカズラの剪定は、落葉期の12月〜2月頃と、花後から秋にかけて行います。
落葉期は大きく整える剪定に向きます。花後は伸びすぎたつるを整理し、管理範囲を保ちます。
落葉期の剪定
冬は葉が落ちて枝の状態が見やすくなります。
古い枝、混み合った枝、不要なつるを整理します。枝を残す位置を決め、フェンスや支柱に誘引し直すと、春からの生育が管理しやすくなります。
花後の剪定
花後には、伸びすぎたつるや不要な枝を切ります。
管理範囲を超えた枝を早めに切ることで、建物や隣地への侵入を防げます。花後に軽く整える程度なら、株への負担も少なく済みます。
切る枝
剪定では、次のような枝を整理します。
枯れ枝
細く弱い枝
古くなった枝
混み合った枝
絡み合ったつる
建物へ伸びるつる
雨どいへ向かうつる
隣地へ伸びるつる
地面を這う不要なつる
根元から出る不要なひこばえ
枝の流れを見ながら、必要なつるだけを残しましょう。
強剪定にも比較的耐える
ノウゼンカズラは丈夫で、強めの剪定にも比較的耐えます。
大きくなりすぎた株を整理したい場合は、落葉期に切り戻します。ただし、一度に極端に切ると翌年の花が少なくなる場合があります。花を楽しみたい場合は、毎年少しずつ整える管理が向いています。
ノウゼンカズラの花
花が咲く時期
ノウゼンカズラの開花期は、7月〜9月頃です。
真夏の暑い時期に、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。夏の庭で花を楽しめる貴重なつる植物です。
花の特徴
花はラッパ状で、枝先に房状につきます。
オレンジ色から赤橙色の花は非常に目立ちます。青空や白い壁、濃い緑の葉とのコントラストが美しく、夏らしい雰囲気を作ります。
花後の管理
花後は、落ちた花を必要に応じて掃除します。
花はぽとりと落ちるため、玄関や駐車場の近くでは汚れに見えることがあります。伸びすぎたつるは花後に剪定して整えます。
ノウゼンカズラの花が咲かない原因
日照不足
ノウゼンカズラは日当たりを好む植物です。
日陰ではつるや葉は伸びても、花が少なくなることがあります。花をたくさん咲かせたい場合は、日なたに植えましょう。
株が若い
植え付けて間もない若い株は、花が少ないことがあります。
根がしっかり張り、つるが充実すると花が咲きやすくなります。数年は株を育てることを優先しましょう。
肥料過多
肥料を与えすぎると、葉やつるばかり伸びて花が咲きにくくなることがあります。
特に窒素分の多い肥料を多く与えると、花つきが悪くなる場合があります。肥料は控えめにしましょう。
剪定で花芽を減らしている
開花期の前に枝先を切りすぎると、花が少なくなることがあります。
花を楽しみたい場合は、春から初夏に強く切りすぎないようにします。大きな剪定は落葉期に行いましょう。
つるが未成熟
ノウゼンカズラは、伸びたばかりの若いつるより、充実した枝に花をつけやすいことがあります。
毎年つるをすべて強く切り戻すと、花が少なくなる場合があります。花をつける枝を残しながら管理しましょう。
ノウゼンカズラは鉢植えで育てられる?
ノウゼンカズラは鉢植えでも育てられます。
ただし、つるがよく伸び、根も張るため、大きめの鉢としっかりした支柱が必要です。ベランダや小さな庭で育てる場合は、鉢植えにすることで広がりを抑えやすくなります。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所で育てる
大きめの鉢を使う
水はけのよい土を使う
支柱やトレリスを設置する
土の表面が乾いたら水を与える
夏は水切れに注意する
肥料は控えめにする
伸びすぎたつるを剪定する
2〜3年に1回を目安に植え替える
根詰まりに注意する
鉢植えでは、地植えより水切れしやすくなります。夏に葉がしおれる場合は、鉢の乾燥を確認しましょう。
ノウゼンカズラは地植えに向いている?
ノウゼンカズラは地植えに向いている植物です。
根がよく張り、つるも力強く伸びます。フェンス、パーゴラ、アーチなど、つるを誘引できる場所がある庭に向いています。
地植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所に植える
水はけのよい土に植える
つるを誘引する支柱や構造物を用意する
建物の外壁に直接這わせない
雨どいや屋根へ伸びる枝を早めに切る
植え付け直後は水やりを丁寧にする
肥料は控えめにする
落葉期に剪定する
花後に伸びすぎたつるを整理する
管理範囲を決めて育てる
地植えでは非常に丈夫に育ちますが、広がりすぎないよう誘引と剪定を続けることが重要です。
ノウゼンカズラを庭に植えるときの注意点
建物の外壁に直接絡ませない
ノウゼンカズラは吸着根で壁面に付着します。
外壁に直接這わせると、はがした跡が残ることがあります。隙間やひびに入り込むと管理しにくくなるため、建物から離して植え、独立した支柱やフェンスに誘引するのが安心です。
雨どいや屋根に伸ばさない
つるが雨どいや屋根へ伸びると、絡んで取りにくくなります。
建物まわりでは、伸びたつるを早めに剪定しましょう。高い場所まで伸びると作業が危険になるため、低いうちに管理することが大切です。
隣地へ伸びないようにする
つるは勢いよく伸びます。
フェンス越しに隣地へ入るとトラブルになることがあります。境界付近に植える場合は、剪定しやすい位置に植え、定期的に管理しましょう。
花が落ちる
ノウゼンカズラの花は、咲き終わると落ちます。
玄関、駐車場、ベランダ、通路の上に咲かせると、落花の掃除が必要になることがあります。落ちた花が濡れると滑りやすくなる場合もあります。
つるが太くなる
長年育てると、つるが木質化して太くなります。
後から移動したり、外したりするのが難しくなります。最初に誘引する場所をしっかり決めましょう。
ノウゼンカズラが増えすぎる理由
つるの成長が早い
ノウゼンカズラは成長が早く、つるを長く伸ばします。
放置すると管理範囲を超えて広がります。建物や隣地へ伸びる前に剪定しましょう。
ひこばえが出ることがある
株元や離れた場所から芽が出ることがあります。
根から出る芽が増えると、思わぬ場所に広がる場合があります。不要なひこばえは小さいうちに切り取ります。
吸着根で広がる
壁や支柱に付着しながら上へ伸びます。
一度広がると外しにくくなるため、伸ばす場所を限定して管理することが大切です。
剪定不足
剪定をしないと、つるが絡み合い、花は咲いても管理しにくくなります。
毎年落葉期に整理し、花後にも伸びすぎたつるを切ると扱いやすくなります。
ノウゼンカズラの増えすぎ対策
伸ばす範囲を決める
まず、つるを伸ばす範囲を決めます。
フェンスの一部、パーゴラ、アーチなど、管理できる範囲に限定しましょう。範囲外へ伸びたつるは早めに切ります。
ひこばえを切る
株元から出る不要な芽やひこばえは、早めに切ります。
大きくなる前に処理すると作業が楽です。根元から切り、何度も出る場合は繰り返し取り除きます。
花後に軽く剪定する
花後に伸びすぎたつるを切ると、広がりを抑えられます。
落葉期だけでなく、夏から秋にかけての軽い剪定も管理に役立ちます。
落葉期に整理する
冬は葉が落ち、枝の状態が見えやすくなります。
絡み合った枝や古い枝を整理し、必要な枝だけを残します。誘引し直すと、翌年の管理がしやすくなります。
ノウゼンカズラが枯れる原因
日照不足
ノウゼンカズラは日当たりを好みます。
暗い場所では株が弱り、花つきも悪くなります。長期間日陰になる場所では生育不良になることがあります。
水切れ
植え付け直後や鉢植えでは、水切れで弱ることがあります。
葉がしおれる、花がすぐ落ちる場合は、土の乾き具合を確認しましょう。根付くまでは水やりを丁寧に行います。
根腐れ
水はけの悪い場所では、根腐れを起こすことがあります。
土が常に湿っているのに葉が元気をなくす場合は、根が傷んでいる可能性があります。水はけの改善を検討しましょう。
寒さによる枝枯れ
寒冷地では、冬の寒さで枝先が枯れることがあります。
株元が生きていれば春に芽を出すこともあります。枯れた枝は春以降に切り戻します。
強剪定のしすぎ
丈夫な植物ですが、毎年極端に切り戻すと花が減り、株も弱ることがあります。
大きく整理する場合は落葉期に行い、必要な枝を残しましょう。
害虫被害
カイガラムシやアブラムシなどが発生すると、株が弱ることがあります。
葉や枝の状態を確認し、早めに対処しましょう。
ノウゼンカズラの病害虫
比較的丈夫な植物
ノウゼンカズラは丈夫で、病害虫は比較的少なめです。
ただし、枝が混み合ったり、風通しが悪かったりすると害虫が発生しやすくなります。
アブラムシ
新芽や若い枝にアブラムシがつくことがあります。
発生が少ないうちに水で洗い流すか、手で取り除きます。多発すると葉がべたつくことがあります。
カイガラムシ
枝やつるにカイガラムシがつくことがあります。
吸汁によって株が弱り、すす病の原因にもなります。見つけたらブラシや布でこすり落とします。
ハダニ
乾燥した時期にはハダニが発生することがあります。
葉がかすれたように見える場合は注意します。乾燥しすぎを避け、葉裏も確認しましょう。
すす病
アブラムシやカイガラムシの排泄物をもとに、葉が黒く汚れることがあります。
原因となる害虫を防除し、風通しをよくすることが大切です。
うどんこ病
風通しが悪い場所では、葉に白い粉をふいたような症状が出ることがあります。
混み合ったつるを整理し、株全体に風が通るようにしましょう。
ノウゼンカズラと相性のよい植物
ノウゼンカズラは夏に鮮やかな花を咲かせるため、足元には落ち着いた葉色の植物や、乾燥に強い宿根草を合わせるとまとまりやすくなります。つるを上部に誘引し、足元を下草で整えると、庭全体の景色が美しくなります。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ヤブラン
タマリュウ
フッキソウ
ツワブキ
ギボウシ
ヒューケラ
アジュガ
カレックス
エリゲロン
ガウラ
エキナセア
ルドベキア
サルビア
ローズマリー
ラベンダー
アベリア
セイヨウニンジンボク
ソヨゴ
ナンテン
アオキ
イロハモミジ
アオダモ
ヤマボウシ
エゴノキ
オレンジ色の花を引き立てたい場合は、足元に濃い緑や銅葉の植物を合わせると花色が映えます。洋風の庭ではラベンダーやローズマリー、カレックスと合わせると明るい雰囲気になります。
ノウゼンカズラは初心者におすすめ?
ノウゼンカズラは丈夫で育てやすい植物ですが、つるの管理が必要です。
日当たりのよい場所に植え、支柱やフェンスに誘引できる環境があれば、初心者でも育てられます。一方で、建物の外壁や雨どいに絡ませると管理が大変になるため、植える場所には注意が必要です。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
日当たりのよい場所に植える
つるを誘引する支柱やフェンスを用意する
建物の外壁に直接這わせない
雨どいや屋根へ伸びた枝は早めに切る
肥料は控えめにする
落葉期に剪定する
花後に伸びすぎたつるを整理する
ひこばえを放置しない
隣地へ伸びないよう管理する
落花の掃除がしやすい場所に植える
育てやすさと花の華やかさは大きな魅力です。管理範囲を決めて育てれば、夏の庭を明るく彩るつる植物として長く楽しめます。
まとめ|ノウゼンカズラは夏の庭を彩る丈夫なつる性花木
ノウゼンカズラは、夏にオレンジ色のラッパ状の花を咲かせる落葉つる性植物です。暑さに強く、日当たりのよい場所でよく育ちます。フェンス、パーゴラ、アーチなどに誘引すると、夏らしい華やかな景色を作れます。
育て方のポイントは、日当たりのよい場所に植えること、水はけのよい土で育てること、つるを誘引する支柱や構造物を用意することです。肥料を与えすぎると枝葉ばかり伸びて花が少なくなるため、肥料は控えめにします。
剪定は落葉期と花後に行います。落葉期には古い枝や絡み合ったつるを整理し、花後には伸びすぎたつるを切って管理範囲を保ちます。建物の外壁や雨どいに絡むと取りにくくなるため、早めの管理が大切です。
ノウゼンカズラは丈夫で花つきもよい魅力的な植物です。植える場所と誘引先をよく考え、定期的に剪定すれば、夏の庭を明るく彩るつる性花木として長く楽しめます。