ストック(アラセイトウ)の育て方|冬から春に香る花の種まき・水やり・花がら摘み
ストックの育て方|冬から春に香る花の種まき・水やり・花がら摘みを解説
ストックは、冬から春にかけて白、ピンク、紫、赤などの花を咲かせるアブラナ科の草花です。
花には甘くやさしい香りがあり、花壇、鉢植え、寄せ植え、切り花など幅広く利用できます。一本の花茎に多数の花を付けるため、少ない株数でも華やかな印象になります。
一重咲きと八重咲きがあり、園芸では花にボリュームのある八重咲き品種が人気です。草丈の低い矮性品種から、切り花に向く高性品種までさまざまな種類があります。
寒さには比較的強く、涼しい環境でよく育ちます。夏の高温多湿を苦手とするため、日本では秋から春まで育てる一年草として扱われることが一般的です。
この記事では、ストックの特徴、種類、種まき、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、切り戻し、増やし方、冬越し、病害虫、花が咲かない原因まで解説します。
ストックの基本情報
・和名:アラセイトウ
・流通名:ストック
・英名:Stock
・学名:Matthiola incana
・科名:アブラナ科
・属名:アラセイトウ属
・分類:多年草
・園芸上の扱い:一年草
・原産地:南ヨーロッパ、地中海沿岸地域
・草丈:20〜100cmほど
・開花期:11月〜5月頃
・花色:白、ピンク、赤、紫、黄色、クリーム色など
・種まき時期:8月〜10月頃
・植え付け時期:10月〜12月頃、2月〜3月頃
・耐寒性:普通〜強い
・耐暑性:弱い
・栽培難易度:初心者〜中級者向き
ストックとは?
ストックは、アブラナ科アラセイトウ属に分類される植物です。
南ヨーロッパから地中海沿岸地域を原産とし、古くから観賞用として栽培されてきました。
太めの花茎を立ち上げ、その周囲へ多数の花を咲かせます。
花には芳香があり、特に気温の低い季節でも香りを楽しめることが特徴です。
冬から春の花壇を彩る代表的な草花で、パンジー、ビオラ、アリッサムなどと組み合わせた寄せ植えにもよく利用されます。
ストックの特徴
花穂に多数の花を咲かせる
ストックは、茎の先端に多数の花をまとまって咲かせます。
下から上へ順番に花が開いていきます。
花穂が長くなる高性品種では、切り花としても存在感があります。
甘い香りがある
ストックの花には、甘くやさしい香りがあります。
気温や時間帯によって香りの強さが変わることがあります。
複数株をまとめて植えると、開花期に周囲で香りを楽しめます。
花色が豊富
ストックには、次のような花色があります。
・白
・ピンク
・濃いピンク
・赤
・紫
・ラベンダー色
・黄色
・クリーム色
淡色から濃色まで幅広く、冬から春の花壇の雰囲気に合わせて選べます。
一重咲きと八重咲きがある
ストックには、一重咲きと八重咲きがあります。
一重咲きは花弁が4枚程度で、中心部が見えるシンプルな花姿です。
八重咲きは花弁が重なり、ボリュームのある華やかな花になります。
園芸店では八重咲き品種が多く流通しています。
草丈が幅広い
矮性品種は20〜30cmほどにまとまります。
中性品種は30〜60cmほど、高性品種は60〜100cmほどになります。
花壇の前方から後方まで、品種によって使い分けられます。
寒さに比較的強い
ストックは涼しい環境を好み、ある程度の寒さに耐えます。
暖地では秋に植え付けた苗を屋外で冬越しできます。
強い霜や凍結が続く地域では防寒が必要です。
高温多湿を苦手とする
春の終わりから気温が高くなると、生育が衰えます。
梅雨から夏の高温多湿を苦手とするため、日本では一年草として育てることが一般的です。
ストックの名前の由来
ストックという名前は、英語の「Stock」に由来します。
Stockには茎や幹という意味があり、しっかりした花茎を伸ばす姿に関連するとされています。
和名はアラセイトウです。
園芸では、和名よりストックの名称が広く使われています。
ストックは一年草?多年草?
本来は多年草
ストックは、本来は多年草として生育する性質があります。
温暖で乾燥した原産地では、複数年生育することがあります。
日本では一年草扱いが一般的
日本では梅雨から夏の高温多湿を苦手とします。
秋に種をまき、冬から春に花を楽しみ、初夏に栽培を終了する育て方が一般的です。
夏越しは難しい
春の花後に株を残しても、高温と湿気によって弱りやすくなります。
無理に夏越しさせるより、秋に新しい種や苗から育てる方法が簡単です。
ストックの主な種類
矮性ストック
草丈20〜30cmほどにまとまります。
鉢植え、寄せ植え、花壇の前方に向いています。
風で倒れにくく、家庭でも扱いやすいタイプです。
中性ストック
草丈30〜60cmほどになります。
花壇の中央や大きな鉢植えに利用できます。
矮性品種より高さがあり、高性品種より扱いやすいタイプです。
高性ストック
草丈60〜100cmほどになります。
長い花茎を伸ばすため、切り花によく利用されます。
花壇では後方へ植えると高さを生かせます。
一本立ちタイプ
一本の太い花茎を中心に育てます。
切り花用として利用されることが多く、大きな花穂を作ります。
分枝タイプ
株元や茎の途中から複数の枝を伸ばします。
一株から複数の花穂を楽しめます。
花壇や鉢植えに向いています。
一重咲きと八重咲きの違い
一重咲き
花弁が少なく、アブラナ科らしいシンプルな花姿です。
花後には種を作れます。
八重咲き
多数の花弁を持ち、ボリュームのある花を咲かせます。
観賞価値が高く、園芸では八重咲きが特に人気です。
八重咲きの花は雄しべや雌しべが花弁化しているため、一般に結実しません。
種を採取する場合は、一重咲きの株を利用します。
ストックの苗の選び方
株元がしっかりした苗を選ぶ
茎が太く、株元がぐらつかない苗を選びます。
細く間延びした株は、日照不足によって徒長している可能性があります。
節間が詰まった苗を選ぶ
葉と葉の間隔が短く、株がコンパクトにまとまっている苗がおすすめです。
特に矮性品種では、低く締まった株を選びます。
葉色を確認する
葉が健康な緑色で、下葉まで残っている苗を選びます。
黄色い葉や褐色の斑点が多い苗は避けましょう。
つぼみが多い苗を選ぶ
満開の株より、開花した花とつぼみの両方がある苗がおすすめです。
購入後も長期間花を楽しめます。
病害虫を確認する
葉の裏、新芽、つぼみ、株元を確認します。
アブラムシ、アオムシ、白い粉などがない苗を選びましょう。
ストックの育て方
日当たり・置き場所
ストックは、日当たりと風通しのよい場所を好みます。
一日に半日以上日光が当たる場所で育てます。
十分に日光へ当てると、茎が丈夫になり、花付きもよくなります。
日照不足になると茎が細長く伸び、倒れやすくなります。
半日陰で育てられる?
午前中に数時間日光が当たる明るい半日陰であれば育てられます。
ただし、日当たりのよい場所より花数が少なくなる場合があります。
できるだけ日当たりを確保しましょう。
用土
水はけと通気性のよい土を好みます。
市販の草花用培養土で育てられます。
水持ちがよすぎる場合は、軽石小粒やパーライトを加えます。
土を配合する場合は、赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石小粒またはパーライト1が目安です。
地植えの土作り
植え付け前に土を20〜30cmほど耕します。
腐葉土や完熟堆肥を適量混ぜます。
水はけが悪い場合は、軽石などを加えて排水性を改善します。
ストックは酸性に傾きすぎた土を苦手とするため、必要に応じて植え付け前に土壌酸度を調整します。
水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたら十分に水を与えます。
鉢底から水が流れるまで与え、受け皿の水は捨てます。
土が湿っている間は水を追加しません。
冬は乾燥が遅いため、水の与えすぎに注意します。
地植えの水やり
植え付け直後から根付くまでは、土が乾いたら水を与えます。
根付いた後は基本的に降雨だけで育てられます。
長期間雨が降らず、葉がしおれる場合は水を与えましょう。
肥料
植え付け時に、緩効性肥料を元肥として施します。
鉢植えでは、開花期間中に薄い液体肥料を1〜2週間に1回程度与えます。
緩効性肥料を1〜2か月に1回程度与える方法もあります。
肥料を与えすぎると葉や茎ばかりが伸び、軟弱になることがあります。
ストックの種まき
種まきの時期
暖地では、8月下旬〜10月頃に種をまきます。
秋に苗を育て、冬から春に開花させます。
暑い時期に早くまきすぎると、発芽後の苗が高温で弱ることがあります。
地域の気温に合わせて種まき時期を調整しましょう。
種まき用土
清潔な種まき用培養土を使用します。
育苗箱や育苗ポットへ土を入れます。
古い土を使用すると、苗立枯病などが発生する場合があります。
種のまき方
種を重ならないようにまきます。
種が隠れる程度に薄く土をかぶせます。
細かなジョウロや霧吹きで水を与えます。
発芽までは土を極端に乾燥させないようにします。
発芽後の管理
発芽したら、日当たりと風通しのよい場所へ移します。
苗が密集している場合は早めに間引きます。
日照不足になると徒長するため、十分に光へ当てましょう。
ポット上げ
本葉が2〜4枚ほどになったら、育苗ポットへ移します。
根を傷めないように丁寧に扱います。
株が十分に育ったら花壇や鉢へ植え付けます。
ストックの八重鑑別
ストックを種から育てる場合、一重咲きと八重咲きの苗が混ざることがあります。
八重咲き品種の種は、一般に一重咲き株から採取されます。
苗の葉色や生育速度などから八重咲きになる可能性の高い苗を選別する方法があり、「八重鑑別」と呼ばれます。
ただし、苗の外見だけで家庭栽培者が完全に判別することは簡単ではありません。
確実に八重咲きを楽しみたい場合は、八重咲きとして販売されている苗を購入する方法が簡単です。
ストックの植え付け
植え付けは、10月〜12月頃または2月〜3月頃が適しています。
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
苗をポットから静かに抜きます。
根鉢を大きく崩さず、以前と同じ深さで植え付けます。
深植えすると株元が蒸れやすくなるため注意します。
植え付け後は十分に水を与えましょう。
ストックの株間
矮性品種は、株間を15〜20cmほど確保します。
中性品種は20〜30cmほどが目安です。
高性品種は25〜40cmほど空けます。
密植すると株元へ湿気がこもり、病気が発生しやすくなります。
成長後の株幅を考えて植え付けましょう。
ストックの鉢植え
矮性品種は、5〜6号鉢に一株が目安です。
中高性品種は、6〜8号以上の鉢を使用します。
高性品種は鉢が小さいと倒れやすくなるため、大きめの鉢が適しています。
鉢底へ鉢底ネットと鉢底石を入れ、草花用培養土を使用します。
日当たりと風通しのよい場所へ置きましょう。
ストックの摘心
分枝タイプでは摘心できる
分枝タイプのストックでは、若い株の先端を摘むと脇芽を増やせます。
一株から複数の花茎を伸ばしやすくなります。
一本立ちタイプは基本的に摘心しない
一本立ちタイプは、大きな花穂を一本育てることが目的です。
摘心すると本来の草姿にならないため、基本的に行いません。
品種を確認する
摘心の必要性は品種によって異なります。
購入した苗が一本立ちタイプか分枝タイプか確認してから行いましょう。
ストックの支柱
高性品種は、草丈60〜100cmほどになります。
花穂が大きくなると、風や雨で倒れることがあります。
草丈が伸び始めた段階で支柱を立てます。
茎を強く締め付けず、園芸用のひもなどで緩く固定します。
複数株をまとめて植えている場合は、周囲を支柱とひもで囲う方法もあります。
ストックの花がら摘み
咲き終わった花を取り除く
花穂は下の花から順番に終わります。
枯れた花をこまめに取り除くと、見た目を美しく保てます。
花穂全体が終わったら切る
花穂全体が咲き終わったら、花茎を付け根付近から切ります。
分枝タイプでは、脇から新しい花茎が伸びている場合があります。
新しい芽を残して切りましょう。
種を採る場合
一重咲きの花を残すと、種を作ることがあります。
採種したい花穂だけ残し、ほかの花がらは取り除きます。
ストックの切り戻し
強い切り戻しは基本的に必要ない
ストックは、秋から春に花を楽しむ一年草として育てることが多いため、強い切り戻しはあまり行いません。
咲き終わった花茎を整理する程度で十分です。
分枝タイプでは花後に切る
分枝タイプは、咲き終わった花茎を脇芽の上で切ります。
気温が涼しければ、残った枝から新しい花を咲かせる場合があります。
初夏の強剪定は不要
気温が高くなると株が自然に弱ります。
夏越しが難しいため、春の終わりに強く切り戻して再生させる必要はありません。
ストックの花を長く楽しむ方法
日当たりへ置く
十分に日光へ当てると、つぼみが育ちやすくなります。
涼しい場所で育てる
ストックは涼しい気候を好みます。
春に気温が上がりすぎると、花が早く終わります。
花がらを取る
咲き終わった花を取り除くと、株の消耗を抑えられます。
水切れを防ぐ
開花中に水切れすると、花やつぼみがしおれることがあります。
鉢植えは土の乾燥を定期的に確認します。
肥料を適量与える
長期間開花させる鉢植えでは、適量の追肥を行います。
多肥は避けましょう。
ストックの花が咲かない原因
日照不足
ストックは日光を好みます。
暗い場所では茎葉ばかりが伸び、花付きが悪くなります。
日当たりのよい場所へ移しましょう。
肥料の与えすぎ
窒素肥料を多く与えると、葉や茎ばかりが成長します。
株は大きいのに花が少ない場合は、肥料を控えます。
肥料不足
鉢植えで長期間育てていると、養分不足になることがあります。
葉色が薄く、生育が悪い場合は少量の肥料を与えます。
水切れ
つぼみの成長中に水切れすると、開花前に枯れる場合があります。
鉢植えは土が乾いたら水を与えましょう。
水の与えすぎ
過湿によって根が傷むと、花付きが悪くなります。
土が湿っているのに葉がしおれる場合は、根腐れの可能性があります。
高温
ストックは涼しい環境を好みます。
春の終わりに気温が高くなると、花数が減って生育も衰えます。
苗が小さい
株が十分に育っていない場合は、開花まで時間がかかることがあります。
日当たりのよい場所で適切に管理しましょう。
ストックの増やし方
種まき
ストックは、種まきで増やす方法が基本です。
夏の終わりから秋に種をまきます。
翌冬から春に花を咲かせます。
種の採取
一重咲き株の花後に実を残します。
実が茶色く乾燥したら採取します。
種を取り出し、風通しのよい日陰で十分に乾燥させます。
種の保存
乾燥した種は、紙袋や封筒へ入れます。
高温多湿を避け、涼しく乾燥した場所で保存します。
八重咲きからは採種しにくい
八重咲きの花は、生殖器官が花弁化しているため、通常は種を作りません。
種を採る場合は、一重咲きの株を残します。
ストックの夏越し
基本的に夏越しさせない
ストックは高温多湿を苦手とします。
日本では、春の花が終わった後に一年草として栽培を終了する方法が一般的です。
株が残っている場合
冷涼な地域では、初夏まで株が残ることがあります。
風通しのよい明るい場所で管理し、長雨を避けます。
夏の水やり
株を残す場合は、土が乾いてから水を与えます。
高温期に土が常に湿っていると根腐れしやすくなります。
夏の肥料
高温で弱っている株には肥料を与えません。
翌シーズンに新しい株を種や苗から育てる方法がおすすめです。
ストックの冬越し
暖地では屋外で冬越しできる
ストックは寒さに比較的強く、暖地では屋外で冬越しできます。
日当たりと風通しのよい場所へ植えます。
強い霜に注意する
強い霜が続くと、葉や花が傷む場合があります。
寒波が予想される場合は、不織布などで保護できます。
鉢植えは軒下へ移すと管理しやすくなります。
寒冷地の管理
強い凍結が続く地域では、苗の状態で屋外越冬することが難しい場合があります。
無加温の温室や霜の当たりにくい場所で管理します。
冬の水やり
鉢植えは、土の表面が乾いたら晴れた日の午前中に水を与えます。
低温期は土が乾きにくいため、水の与えすぎに注意しましょう。
冬の肥料
生育と開花が続いている株には、少量の肥料を与えられます。
厳寒期に生育が止まっている場合は、肥料を控えます。
ストックの病気
菌核病
茎や株元が傷み、株がしおれることがあります。
湿度が高く、風通しが悪い場所で発生しやすくなります。
密植と過湿を避けましょう。
灰色かび病
花、葉、茎に灰色のかびが発生します。
低温多湿、長雨、枯れた花の放置などで発生しやすくなります。
花がらや傷んだ葉を早めに取り除きます。
立枯病
苗の株元が傷み、倒れて枯れることがあります。
種まき時の過湿や、清潔でない用土などが原因になる場合があります。
種まきには清潔な培養土を使用しましょう。
根腐れ
水の与えすぎや、水はけの悪い土によって根が腐ります。
土が湿っているのに株がしおれている場合は、根腐れの可能性があります。
べと病
葉に黄色や褐色の斑点が現れ、葉裏にかびが発生することがあります。
低温で湿度の高い環境では注意します。
株間を確保し、葉を長時間濡らさないようにしましょう。
ストックの害虫
アブラムシ
新芽、つぼみ、花茎に発生します。
植物の汁を吸い、葉や花を変形させることがあります。
春に気温が上がると増えやすくなります。
アオムシ
ストックはアブラナ科植物のため、チョウ類の幼虫に葉を食害されることがあります。
葉に大きな穴が開いている場合は、葉の表裏を確認しましょう。
コナガ
幼虫が葉を食害します。
葉に小さな穴が多数見られる場合は、株を確認します。
ヨトウムシ
夜間に葉や新芽を食害します。
昼間は株元や土の中へ隠れていることがあります。
ナメクジ
若い苗や柔らかい葉、花を食害します。
秋や春の雨が多い時期に注意します。
ストックが枯れる原因
水の与えすぎ
土が常に湿っていると根腐れを起こします。
土の表面が乾いてから水を与えましょう。
水切れ
鉢植えでは、春の気温上昇とともに土が乾きやすくなります。
葉や花がしおれた場合は、土の状態を確認します。
高温多湿
春の終わりから初夏に株が弱る場合は、高温多湿が原因になることがあります。
ストックでは自然な生育サイクルでもあります。
日照不足
暗い場所では茎が細長く伸び、株が弱ります。
花付きも悪くなるため、日当たりのよい場所へ移します。
密植
株同士が密着すると風通しが悪くなります。
灰色かび病や株元の腐敗が発生しやすくなります。
肥料の与えすぎ
多肥になると茎が軟弱になります。
根を傷めることもあるため、肥料は適量を守りましょう。
根詰まり
鉢の中が根でいっぱいになると、水切れや生育不良を起こします。
水やり後すぐに土が乾く場合は、鉢の大きさを確認します。
病害虫
菌核病、根腐れ、アブラムシ、アオムシなどの被害によって株が弱る場合があります。
葉、花、茎、株元を定期的に確認しましょう。
ストックを切り花として楽しむ方法
花を切る時期
花穂の下部の花が数輪開いた頃に切ります。
上部につぼみが残った状態で切ると、室内でも順番に花を楽しめます。
朝の涼しい時間帯に切る
植物が十分に水分を含んでいる朝に切ります。
切った後はすぐに水へ入れましょう。
下葉を取り除く
花瓶の水へ浸かる葉は取り除きます。
葉が水中で腐ると、水が傷みやすくなります。
水をこまめに交換する
花瓶を清潔に保ち、水を定期的に交換します。
茎の切り口を少し切り戻すと、水を吸いやすくなる場合があります。
香りを楽しむ
ストックは切り花でも香りを楽しめます。
玄関やリビングなどに飾ると、花とともに甘い香りを楽しめます。
ストックを庭や鉢植えで楽しむ方法
冬から春の花壇へ植える
ストックは、冬から春の花壇に高さを加えられます。
矮性品種を前方、中高性品種を中央から後方へ配置すると立体感が生まれます。
鉢植えで育てる
矮性品種は鉢植えに向いています。
玄関、ベランダ、テラスなどの日当たりのよい場所へ置きます。
花の香りを身近に楽しめます。
寄せ植えに利用する
ストックは、秋から春の草花と組み合わせやすい植物です。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
・パンジー
・ビオラ
・スイートアリッサム
・カレンデュラ
・キンギョソウ
・ノースポール
・ネメシア
・プリムラ
・ガーデンシクラメン
・シロタエギク
・ハボタン
・アイビー
ストックを中央や後方へ配置し、低い植物を周囲へ植えるとバランスがよくなります。
同じ色をまとめて植える
白、ピンク、紫など、一色を複数株まとめて植えると統一感があります。
異なる色を組み合わせると、明るく華やかな印象になります。
ストックの花言葉
ストックの代表的な花言葉には、「永遠の美」「愛情の絆」「求愛」などがあります。
長い花穂に多数の花を咲かせ、芳香を持つ華やかな植物です。
花色によって異なる花言葉が紹介されることもあります。
花言葉の内容は、資料によって異なる場合があります。
まとめ
ストックは、冬から春に白、ピンク、紫、赤などの花を咲かせるアブラナ科の草花です。
甘い香りを持ち、花壇、鉢植え、寄せ植え、切り花など幅広く楽しめます。
一重咲きと八重咲きがあり、園芸では華やかな八重咲き品種が多く利用されています。
草丈は品種によって20〜100cmほどと幅があり、矮性品種は鉢植え、高性品種は花壇や切り花に向いています。
日当たりと風通しのよい場所を好み、水はけのよい土で育てます。
鉢植えは、土の表面が乾いてから十分に水を与えます。過湿は根腐れや病気の原因になります。
暖地では夏の終わりから秋に種をまき、冬から春に花を楽しむ育て方が基本です。
開花中は花がらをこまめに取り除きます。分枝タイプでは、咲き終わった花茎を切ることで次の花を楽しめる場合があります。
高温多湿を苦手とするため、日本では一年草として扱うことが一般的です。
春の終わりに株が弱ったら無理に夏越しさせず、秋に新しい種や苗から育てる方法が管理しやすくなります。