ベゴニアの育て方|半日陰で長く咲く花壇向き植物の植え付けと切り戻し
ベゴニアの育て方|春から秋まで花を楽しむ水やり・冬越しの管理方法
ベゴニアは、春から秋にかけて長く花を咲かせる植物です。赤色、桃色、白色、橙色、黄色など花色が豊富で、一重咲きや八重咲き、バラのような大輪花を咲かせる品種もあります。
種類によって草姿や性質が大きく異なり、花壇で育てやすいセンパフローレンス、華やかな花を咲かせる球根ベゴニア、垂れ下がる枝を楽しむ木立性ベゴニア、美しい葉を観賞するレックスベゴニアなどがあります。
強い直射日光と寒さを苦手とする種類が多く、明るい半日陰と風通しのよい環境を好みます。葉や茎に水分を蓄えるため、常に土が湿った状態では根腐れや茎腐れを起こしやすくなります。
この記事では、ベゴニアの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、切り戻し、植え替え、挿し木、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
ベゴニアの基本情報
和名:シュウカイドウ類(秋海棠類)
流通名:ベゴニア
学名:Begonia spp.
科名:シュウカイドウ科
属名:シュウカイドウ属
分類:多年草、一年草扱い、球根植物、低木状植物など
原産地:熱帯から亜熱帯地域
草丈:10cm〜150cm程度。種類により異なる
開花期:4月〜11月頃。種類や栽培環境により異なる
花色:赤色、桃色、白色、橙色、黄色、複色
植え付け時期:4月〜6月頃、9月頃
植え替え時期:4月〜6月頃
挿し木時期:5月〜7月頃、9月頃
成長速度:普通〜やや早い
耐寒性:弱い
耐暑性:普通。高温多湿と強い直射日光には注意
栽培難易度:初心者〜中級者向き。種類に合った日当たり、水やり、冬越しがポイント
ベゴニアとは?
ベゴニアは、シュウカイドウ科シュウカイドウ属に分類される植物の総称です。
熱帯から亜熱帯地域を中心に多くの原種があり、花、葉、草姿の異なる園芸品種が数多く作られています。
一般的な花壇用ベゴニアは、ベゴニア・センパフローレンスです。春から秋まで花を咲かせ、暑さにも比較的強いため、公園や花壇、プランターによく利用されます。
球根ベゴニアは、大きく華やかな花を咲かせます。木立性ベゴニアは竹のような茎を伸ばし、下向きに花房をつけます。レックスベゴニアは、赤色、銀色、緑色、紫色などが混じる美しい葉を楽しむ種類です。
種類によって栽培方法が異なるため、育てているベゴニアの系統を確認することが大切です。
ベゴニアの特徴
春から秋まで長く花を咲かせる
花壇用のベゴニアは、気温が安定する春から秋まで次々に開花します。
花がらを取り除き、適切に肥料を与えると、長期間花を楽しめます。
真夏に花数が減る場合がありますが、気温が下がる秋に再び咲きやすくなります。
花色と花形が豊富
ベゴニアには、赤色、桃色、白色、橙色、黄色などの花色があります。
一重咲き、半八重咲き、八重咲き、フリル咲き、大輪咲きなど、花形も豊富です。
球根ベゴニアやエラチオールベゴニアには、バラやボタンを思わせる豪華な花を咲かせる品種があります。
葉も観賞できる
ベゴニアは、左右非対称の葉を持つ種類が多い植物です。
緑葉、銅葉、銀葉、斑入り葉などがあり、花だけでなくカラーリーフとしても楽しめます。
レックスベゴニアは葉色と模様が特に豊富で、室内観葉植物として人気があります。
半日陰でも育てられる
強い直射日光を苦手とする種類が多く、明るい半日陰でよく育ちます。
午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所が適しています。
暗すぎる場所では花数が減り、茎が間延びするため、明るさは必要です。
茎や葉に水分を蓄える
ベゴニアの茎や葉はみずみずしく、内部に水分を蓄えています。
多少の乾燥には耐えますが、過湿には弱い傾向があります。
土が常に湿っていると、根腐れ、茎腐れ、葉の黄変が起こりやすくなります。
寒さに弱い
熱帯や亜熱帯を原産とする種類が多く、寒さを苦手とします。
花壇用ベゴニアは、日本では一年草として扱われることが多くあります。
冬越しさせる場合は、霜が降りる前に鉢上げし、室内の明るい場所へ移しましょう。
ベゴニアの主な種類
ベゴニア・センパフローレンス
センパフローレンスは、花壇用ベゴニアとして広く流通する種類です。
草丈が低くまとまり、春から秋まで赤色、桃色、白色などの花を咲かせます。
緑葉品種と銅葉品種があり、花壇、鉢植え、寄せ植えに向いています。
比較的丈夫で、初心者にも育てやすいベゴニアです。
球根ベゴニア
球根ベゴニアは、大きく華やかな花を咲かせる種類です。
一重咲き、八重咲き、フリル咲き、垂れ下がるタイプなどがあります。
強い暑さと直射日光を苦手とし、夏は涼しい半日陰で管理します。
冬は地上部が枯れ、球根を休眠させます。
エラチオールベゴニア
エラチオールベゴニアは、室内向けの鉢花として広く流通します。
花色が豊富で、八重咲きや大輪の華やかな品種が多くあります。
高温多湿と寒さを苦手とし、室内の明るく風通しのよい場所で管理します。
木立性ベゴニア
木立性ベゴニアは、茎を直立させて高く育つ種類です。
竹のような節のある茎を持つタイプもあり、葉の裏が赤くなる品種や斑点模様の葉を持つ品種があります。
下向きに花房を垂らして咲かせる姿が特徴です。
レックスベゴニア
レックスベゴニアは、花よりも美しい葉を楽しむ種類です。
銀色、赤色、紫色、緑色、黒色などが複雑に混じり、渦巻き模様や斑点模様が現れます。
直射日光を避け、室内の明るい場所で育てます。
根茎性ベゴニア
根茎性ベゴニアは、太い根茎を地表近くへ伸ばしながら育ちます。
個性的な葉を持つ種類が多く、観葉植物として利用されます。
過湿を避け、通気性のよい用土で育てましょう。
ベゴニア・マクラータ
ベゴニア・マクラータは、細長い葉に白い水玉模様が入る木立性ベゴニアです。
葉の裏側は赤褐色になり、花と葉の両方を楽しめます。
室内の明るい場所で管理し、寒さと強い直射日光を避けましょう。
シュウカイドウ
シュウカイドウ(秋海棠)は、日本の屋外でも育てられるベゴニアの仲間です。
夏から秋に淡い桃色の花を咲かせ、半日陰や湿り気のある場所を好みます。
一般的な園芸ベゴニアより耐寒性があり、冬は地上部が枯れて休眠します。
ベゴニアの育て方
日当たり
ベゴニアは、明るい半日陰を好みます。
春と秋は午前中の日光へ当てると、花つきと株のまとまりがよくなります。
真夏の強い直射日光や西日は、葉焼けの原因になります。
室内で育てる種類は、レースカーテン越しに光が入る窓辺が適しています。
日陰で育てられるか
明るい日陰であれば育てられます。
一日中暗い場所では茎が細長く伸び、花数が減ります。
花を楽しむ種類は、直射日光を避けながら十分な明るさを確保しましょう。
葉を観賞するレックスベゴニアも、暗すぎる場所では葉色がぼやける場合があります。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
葉や茎が密集して湿気がこもると、うどんこ病、灰色かび病、茎腐病などが発生しやすくなります。
鉢同士を密着させず、適度な間隔を空けましょう。
エアコンや扇風機の強い風が直接当たる場所は避けます。
用土
ベゴニアは、水はけと保水性のバランスがよい土を好みます。
鉢植えでは、草花用培養土や観葉植物用培養土を利用できます。
排水性を高めたい場合は、赤玉土、腐葉土、軽石、パーライトなどを混ぜましょう。
庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥を混ぜて土をやわらかくします。
雨後に水がたまる場所は避けましょう。
植え付け時期
植え付けは、4月〜6月頃が適しています。
霜の心配がなくなり、最低気温が安定してから植え付けましょう。
秋に植える場合は、冬までに十分な期間を確保し、寒くなる前に鉢へ取り込めるようにします。
庭植えの方法
明るい半日陰で、水はけと風通しのよい場所を選びます。
苗の根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や完熟堆肥を混ぜましょう。
根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え付けます。
深植えにすると茎の付け根が蒸れ、腐りやすくなります。
複数植える場合は、20cm〜30cm程度の間隔を確保しましょう。
鉢植えの方法
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
大きすぎる鉢では土が乾きにくくなり、根腐れの原因になります。
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と培養土を入れましょう。
根鉢を大きく崩さず、元と同じ深さで植え付けます。
植え付け後は鉢底から水が流れ出るまで与えます。
水やり
基本の水やり
ベゴニアは、土が常に湿った状態を苦手とします。
鉢植えでは、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
庭植えでは、植え付け後に根付くまで水を与えます。根付いた後は、土の乾燥が続く場合に水やりします。
葉や花へ水をかけない
水やりは、株元へ静かに行います。
花や葉へ水がかかり続けると、傷み、斑点、灰色かび病の原因になります。
葉がぬれた場合は、風通しのよい場所で早く乾かしましょう。
春の水やり
春は新しい葉や花が増える時期です。
鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
気温が低い日は土が乾きにくいため、毎日与える必要はありません。
梅雨時期の水やり
梅雨は空気と土の湿度が高くなります。
庭植えでは、基本的に水やりを控えましょう。
鉢植えは長雨の当たらない軒下へ移し、土の表面が乾いてから水を与えます。
受け皿へ水をためないことも大切です。
夏の水やり
夏は鉢土が乾きやすくなります。
朝に土の状態を確認し、乾いていればたっぷりと水を与えましょう。
真昼の高温時を避け、朝か夕方の涼しい時間帯に行います。
高温多湿の状態では根が傷みやすいため、土が湿っている場合は水を与えません。
秋の水やり
秋は気温が下がり、再び花つきがよくなる時期です。
春と同じように、土の表面が乾いてから水を与えましょう。
気温が低くなるにつれて、水やりの回数を減らします。
冬の水やり
室内で冬越しする場合は、生育が緩やかになります。
鉢土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
低温時の過湿は根腐れにつながります。
球根ベゴニアの休眠球根には、基本的に水を与えません。
肥料
ベゴニアは、長期間花を咲かせるために適度な肥料を必要とします。
植え付け時に、用土へ緩効性肥料を少量混ぜます。
春から秋の生育期には、緩効性肥料を定期的に施すか、薄めた液体肥料を7日〜14日に1回程度与えましょう。
真夏に株が弱っている場合は、施肥を控えます。
冬は生育が緩やかになるため、肥料を止めるか大幅に減らしましょう。
肥料を与えすぎると根を傷め、葉ばかりが茂る場合があります。
ベゴニアの花
ベゴニアの花には、同じ株に雄花と雌花が咲く特徴があります。
雄花は花びらが大きく華やかで、八重咲きになる場合があります。
雌花は花の後ろ側に翼のような子房があり、受粉すると種を作ります。
品種や種類によって花の大きさは大きく異なり、花壇用ベゴニアでは小さな花を次々に咲かせます。
球根ベゴニアやエラチオールベゴニアでは、大輪の花を楽しめます。
花がら摘み
花がしおれたら、花の付け根から摘み取ります。
花がらを残すと、灰色かび病や腐敗の原因になります。
雌花に種を作らせると株の養分が使われるため、採種しない場合は早めに取り除きましょう。
傷んだ花や落ちた花びらも株元へ放置しないことが大切です。
ベゴニアの切り戻し
切り戻しが必要な理由
茎が長く伸びると、株姿が乱れ、株元へ光と風が入りにくくなります。
切り戻すことで脇芽の発生を促し、こんもりとした草姿を保てます。
蒸れや病気の予防にもつながります。
切り戻し時期
春から秋の生育期に行えます。
梅雨前や、真夏前に軽く切り戻すと、風通しを確保しやすくなります。
真夏に株が弱っている場合や、冬の低温期の強い切り戻しは避けましょう。
切り戻し方法
伸びすぎた茎を、葉や芽が残る節の上で切ります。
全体の3分の1程度を目安に整えましょう。
黄色い葉、枯れた茎、細く弱い枝も取り除きます。
一度に地際まで切ると株が弱るため、緑色の葉を残しましょう。
摘芯
若い苗の先端を摘むと、脇芽が伸びて枝数が増えます。
花壇用ベゴニアや木立性ベゴニアの株姿を整える方法として利用できます。
花芽がついている時期に摘芯すると、開花が遅れる場合があります。
ベゴニアの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、根詰まりによって水や養分を吸収しにくくなります。
水切れが早い、水が染み込みにくい、新芽が小さい場合は植え替えを検討しましょう。
古い土では水はけが悪くなり、病害虫も発生しやすくなります。
植え替え時期
植え替えは、4月〜6月頃が適しています。
気温が十分に上がり、新しい根が伸びやすい時期に行いましょう。
開花最盛期、真夏、冬の植え替えは避けます。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根の状態を確認します。
古い土を軽く落とし、黒く傷んだ根や腐った根を取り除きましょう。
ひと回り大きな鉢へ植え替えます。
根腐れしている場合は、同じ大きさか小さめの鉢へ植え直すこともあります。
植え替え後は水を与え、数日間は直射日光を避けましょう。
植え替えの頻度
鉢植えは、1年〜2年に1回を目安に植え替えます。
成長の早い木立性ベゴニアは、根の状態に応じて毎年植え替える場合があります。
ベゴニアの増やし方
茎挿し
ベゴニアは茎挿しで増やせます。
5月〜7月頃または9月頃に、元気な茎を5cm〜10cm程度切ります。
下部の葉を取り除き、切り口を清潔な挿し木用土へ挿しましょう。
明るい日陰で管理し、用土を乾燥させないようにします。
水を与えすぎると切り口が腐るため、適度な湿り気を保ちます。
葉挿し
レックスベゴニアや根茎性ベゴニアは、葉挿しで増やせます。
元気な葉を葉柄ごと切り、葉柄を用土へ挿す方法があります。
葉脈へ切れ目を入れ、葉を土へ密着させる方法もあります。
湿度を保ちながら、直射日光の当たらない明るい場所で管理しましょう。
株分け
株元から複数の芽が出る種類は、植え替え時に株分けできます。
根と芽が残るように分け、清潔な用土へ植え付けましょう。
細かく分けすぎると株が弱るため、十分な根を残します。
種まき
ベゴニアの種は非常に細かく、種まきには丁寧な管理が必要です。
種は土へ埋めず、湿らせた種まき用土の表面へまきます。
発芽まで乾燥させず、明るい場所で管理しましょう。
家庭では、挿し木や葉挿しのほうが取り組みやすい方法です。
球根の分割
球根ベゴニアは、芽のある大きな球根を分割して増やせる場合があります。
それぞれの切片へ芽が残るように切り分け、切り口を十分に乾燥させます。
傷口が乾いてから植え付けましょう。
腐敗しやすいため、初心者には難しい方法です。
ベゴニアが咲かない原因
日照不足
暗い場所では、葉や茎は伸びても花芽がつきにくくなります。
直射日光を避けながら、明るい半日陰へ移動しましょう。
強い直射日光
強い日差しによって葉焼けし、株が弱ると花つきが悪くなります。
真夏は午前中だけ日が当たる場所や、明るい日陰で管理しましょう。
肥料不足
長期間花を咲かせるため、肥料切れになると花数が減ります。
生育期に緩効性肥料や薄めた液体肥料を適量与えましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料が多いと、葉や茎ばかりが伸びます。
葉色が濃く、株が大きいのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
水の与えすぎ
過湿によって根が傷むと、花芽を育てられなくなります。
土の表面が乾いてから水を与えましょう。
水切れ
開花中に強く水切れすると、つぼみが落ちたり花が小さくなったりします。
鉢土の乾燥状態をこまめに確認しましょう。
気温が高すぎる
高温期には株が弱り、花数が減る場合があります。
風通しのよい半日陰へ移し、肥料を控えて秋の回復を待ちましょう。
気温が低すぎる
寒さによって生育が止まると、花も咲かなくなります。
室内向け品種は最低気温を確認し、寒くなる前に暖かい場所へ移しましょう。
花がらを残している
花がらや種を多く残すと、株の養分が使われます。
終わった花をこまめに摘み、新しい花芽の成長を促しましょう。
ベゴニアのつぼみが落ちる原因
急激な環境変化
購入した開花株を急に暗い室内や強い日差しへ移すと、つぼみが落ちる場合があります。
数日かけて新しい環境へ慣らしましょう。
水切れ
つぼみができる時期に土を強く乾燥させると、落蕾することがあります。
土の表面が乾いたら、十分に水を与えましょう。
水の与えすぎ
根が傷むと、つぼみへ十分な水分と養分を送れなくなります。
土が湿っている場合は、水やりを控えます。
高温や低温
急な暑さや寒さによって、つぼみが落ちる場合があります。
エラチオールベゴニアや球根ベゴニアは、極端な高温を避けましょう。
風や乾燥
エアコンの風や乾燥した空気が直接当たると、つぼみが傷むことがあります。
風が直接当たらない明るい場所へ移しましょう。
ベゴニアの葉が枯れる原因
強い直射日光
葉が白く抜ける、茶色く乾く場合は、葉焼けが考えられます。
真夏の直射日光や西日を避けましょう。
水の与えすぎ
葉が黄色くなり、茎や株元がやわらかい場合は、根腐れや茎腐れが疑われます。
水やりを控え、土の排水性を確認しましょう。
水切れ
葉先が乾き、株全体がしおれる場合は水切れが考えられます。
土が乾いていれば、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
低温
寒さへ当たると、葉が透明になったり黒く枯れたりします。
霜が降りる前に室内へ取り込みましょう。
空気の乾燥
室内の空気が極端に乾燥すると、葉先が茶色くなる場合があります。
加湿する場合も、葉へ頻繁に霧をかけて湿らせ続けないようにしましょう。
病気
葉に白い粉、褐色の斑点、灰色のカビなどがある場合は、病気が疑われます。
被害葉を取り除き、風通しを改善しましょう。
ベゴニアの茎が伸びすぎる原因
日照不足
光が不足すると、茎が光を求めて細長く伸びます。
直射日光を避けながら、より明るい場所へ移動しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料が多いと、茎や葉の成長が強くなります。
施肥を控え、株の状態を見直しましょう。
摘芯をしていない
茎の先端だけが伸びる場合は、摘芯すると脇芽を増やせます。
葉が残る節の上で先端を切りましょう。
株が古くなっている
長く育てた木立性ベゴニアなどは、茎が伸びて下葉が落ちる場合があります。
切り戻しと挿し木によって、若い株へ更新しましょう。
ベゴニアの鉢植え管理
ベゴニアは鉢植えに向いています。
雨、日差し、寒さに合わせて移動できるため、種類に合った環境を整えやすくなります。
鉢の選び方
苗よりひと回り大きな鉢を選びます。
大きすぎる鉢では土が乾きにくくなります。
根が浅く広がる種類には、深すぎない鉢が向いています。
木立性ベゴニアには、倒れにくい安定感のある鉢を選びましょう。
置き場所
春と秋は、午前中に日が当たる明るい半日陰へ置きます。
夏は強い直射日光と西日を避け、風通しのよい場所へ移しましょう。
梅雨は長雨を避け、冬は寒さに弱い品種を室内へ取り込みます。
鉢植えの水やり
土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
鉢皿へ水をためないようにしましょう。
葉や花へ水をかけず、株元へ静かに与えます。
鉢植えの肥料
春から秋の生育期に、緩効性肥料や薄めた液体肥料を与えます。
真夏に株が弱っている場合と、冬の低温期は肥料を控えましょう。
寄せ植え
インパチェンス、トレニア、コリウス、ロベリア、ヒューケラなどと組み合わせられます。
同じように半日陰を好む植物を選びましょう。
ベゴニアの株元へ植物を密植しすぎると、蒸れやすくなるため注意します。
ベゴニアの夏越し
ベゴニアは種類によって暑さへの強さが異なります。
センパフローレンスは暑さに比較的強い一方、球根ベゴニアやエラチオールベゴニアは高温を苦手とします。
真夏は強い直射日光と西日を避け、風通しのよい明るい半日陰で管理しましょう。
鉢植えはコンクリートの照り返しを避け、鉢台やすのこを利用します。
梅雨から夏は、土が湿り続けないように注意します。
水やりは朝に行い、株元や葉が夜まで湿った状態にならないようにしましょう。
株が弱っている場合は、肥料を止めて秋の回復を待ちます。
ベゴニアの冬越し
花壇用ベゴニアの冬越し
センパフローレンスは寒さに弱く、霜へ当たると枯れます。
冬越しさせる場合は、秋に鉢上げし、室内の明るい場所へ取り込みましょう。
最低気温が10℃を下回る前に移動すると安全です。
室内での管理
レースカーテン越しに光が入る、明るい窓辺へ置きます。
夜間に窓辺が冷え込む場合は、部屋の中央へ移動しましょう。
暖房の風が直接当たる場所は避けます。
水やりは控えめにし、土が乾いてから与えましょう。
球根ベゴニアの冬越し
球根ベゴニアは、秋に葉や茎が枯れ始めたら水やりを減らします。
地上部が完全に枯れたら、球根を掘り上げるか、鉢のまま乾燥させましょう。
球根は涼しく乾燥した場所で保存し、春に植え付けます。
木立性・根茎性ベゴニアの冬越し
室内の明るく暖かな場所で管理します。
種類にもよりますが、最低気温を10℃前後以上に保つと安定します。
低温時は水やりを減らし、根腐れを防ぎましょう。
ベゴニアに発生しやすい病気
うどんこ病
うどんこ病は、葉や茎に白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。
風通しが悪く、昼夜の温度差が大きい環境で発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、株同士の間隔を確保しましょう。
灰色かび病
灰色かび病は、花や葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生する病気です。
長雨、低温多湿、花がらの放置によって発生しやすくなります。
傷んだ花や葉を早めに取り除きましょう。
茎腐病
茎の付け根や地際部分がやわらかくなり、株が倒れる場合があります。
過湿、深植え、風通しの悪さなどが原因になります。
被害部分を取り除き、水やりと植え付けの深さを見直しましょう。
根腐れ
土が長期間湿っていると根が腐ります。
葉が黄色くなる、株がしおれる、新芽が伸びないなどの症状が現れます。
水やりを控え、傷んだ根を取り除いて新しい用土へ植え替えましょう。
斑点細菌病
葉に水が染みたような斑点が現れ、症状が進むと褐色になります。
水はねやぬれた葉を通じて広がる場合があります。
被害葉を取り除き、葉へ水をかけないようにしましょう。
ベゴニアにつきやすい害虫
アブラムシ
アブラムシは、新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、葉や花が変形する場合があります。
少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。
ハダニ
ハダニは葉裏へ発生し、葉の汁を吸います。
被害を受けた葉は、白くかすれたようになります。
高温で乾燥した時期に増えやすいため、葉裏を定期的に確認しましょう。
アザミウマ
アザミウマは、つぼみや花、若い葉を食害します。
花にかすれたような傷がつき、つぼみが開かない場合があります。
被害花を取り除き、株全体を確認しましょう。
コナジラミ
コナジラミは葉裏へ寄生し、株へ触れると白い小さな虫が飛び立ちます。
排せつ物によってすす病が発生する場合があります。
数が少ないうちに葉裏を洗い流すか、被害葉を取り除きましょう。
ナメクジ
ナメクジは、若い葉、花、茎を食害します。
鉢の下、落ち葉の下、湿った株元へ隠れます。
粘液の跡や食害が見られる場合は、夜間や雨上がりに確認しましょう。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類の幼虫が、葉や花を食害する場合があります。
昼間は土の中や株元へ隠れ、夜に活動します。
葉が大きく食べられている場合は、株元を確認しましょう。
農薬を使用する場合は、ベゴニアまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
ベゴニアを育てるときの注意点
強い直射日光を避ける
ベゴニアは明るい場所を好みますが、真夏の直射日光では葉焼けする場合があります。
午前中に日が当たり、午後は日陰になる場所が適しています。
水を与えすぎない
茎や葉に水分を蓄えるため、過湿になると根や茎が腐りやすくなります。
土の表面が乾いてから水を与えましょう。
葉や花へ水をかけない
葉や花が長時間ぬれると、病気や腐敗が起こりやすくなります。
株元へ静かに水を与えましょう。
深植えしない
茎の付け根を土へ埋めると、蒸れや茎腐病の原因になります。
根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え付けましょう。
寒くなる前に室内へ取り込む
多くのベゴニアは霜に耐えられません。
冬越しさせる場合は、最低気温が10℃前後になる前に室内へ移しましょう。
花がらや枯れ葉を放置しない
傷んだ花や葉を株元へ残すと、灰色かび病の原因になります。
こまめに取り除き、株元を清潔に保ちましょう。
風を直接当てない
エアコン、暖房、扇風機の風が直接当たると、葉やつぼみが乾燥します。
空気が動く場所は必要ですが、強い風が株へ直接当たらないようにしましょう。
茎を折らないように扱う
ベゴニアの茎は水分が多く、やわらかいため折れやすい特徴があります。
植え替え、移動、花がら摘みの際は、茎を強く引っ張らないようにしましょう。
ベゴニアの育て方に関するよくある質問
ベゴニアは毎年咲きますか?
本来は多年草の種類が多く、適切に冬越しできれば翌年も花を咲かせます。
花壇用ベゴニアは寒さに弱いため、日本では一年草として扱われることが多くあります。
ベゴニアは日陰でも育ちますか?
明るい日陰や半日陰で育てられます。
暗すぎる場所では花数が減り、茎が間延びします。
直射日光を避けながら、十分な明るさを確保しましょう。
ベゴニアは鉢植えでも育てられますか?
水はけのよい用土と明るい半日陰を用意すれば、鉢植えで育てられます。
雨や寒さに合わせて移動できるため、管理しやすい方法です。
ベゴニアの花が咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料不足、肥料過多、過湿、水切れ、高温、低温などが考えられます。
置き場所、土の湿り方、肥料の量を確認しましょう。
ベゴニアの花が終わったらどうしますか?
しおれた花を付け根から摘み取ります。
伸びすぎた茎や傷んだ葉も整理すると、新しい花芽が育ちやすくなります。
ベゴニアの葉が茶色くなるのはなぜですか?
強い日差し、水切れ、空気の乾燥、低温、病気などが考えられます。
葉の傷み方と、発生した季節を確認しましょう。
ベゴニアの葉が黄色くなるのはなぜですか?
水の与えすぎ、根腐れ、肥料不足、低温などが主な原因です。
土が湿っている場合は、水やりを控えましょう。
ベゴニアは挿し木で増やせますか?
多くの種類は茎挿しで増やせます。
レックスベゴニアや根茎性ベゴニアは、葉挿しでも増やせます。
ベゴニアの冬越し温度は何度ですか?
種類によって異なりますが、多くの園芸ベゴニアは10℃前後以上を保つと安定します。
霜へ当てず、室内の明るい場所で管理しましょう。
ベゴニアは屋外で冬越しできますか?
温暖な地域でも、一般的な花壇用ベゴニアは霜で枯れる場合があります。
屋外での冬越しは難しいため、鉢へ移して室内へ取り込む方法が安全です。
まとめ
ベゴニアは、春から秋まで赤色、桃色、白色、橙色、黄色などの花を長く咲かせる植物です。
花壇用のセンパフローレンス、大輪の球根ベゴニア、華やかなエラチオールベゴニア、木立性ベゴニア、葉を楽しむレックスベゴニアなど、多くの種類があります。
種類によって草姿や栽培方法が異なるため、購入時に系統と耐寒性を確認することが大切です。
多くのベゴニアは、強い直射日光を避けた明るい半日陰を好みます。暗すぎる場所では花数が減り、茎が間延びします。
茎や葉に水分を蓄えているため、土が常に湿った状態では根腐れや茎腐れを起こしやすくなります。土の表面が乾いてから、株元へ水を与えましょう。
花がらや枯れ葉をこまめに取り除き、株元を清潔に保つと、病気を防ぎながら長期間開花を楽しめます。
茎が伸びすぎた場合は、葉のある節の上で切り戻します。脇芽が増え、こんもりとした株姿に整えられます。
多くの種類は寒さに弱いため、冬越しさせる場合は霜が降りる前に室内へ取り込みます。
明るさ、水やり、風通し、冬の温度を種類に合わせて管理すれば、花や美しい葉を長く楽しめます。