ベラドンナリリーの育て方|球根の植え方・花後の管理・冬越し
ベラドンナリリーの育て方|大輪の花を咲かせる植え付け・水やり・冬越し
ベラドンナリリーは、夏の終わりから秋にかけて、葉のない状態から太い花茎を伸ばし、桃色や白色の大きな花を咲かせる球根植物です。ユリに似た華やかな花姿を持ちますが、ユリ科ではなくヒガンバナ科に分類されます。
花茎だけが地上へ伸びて開花し、花後に葉を展開する独特の生育サイクルを持ちます。花の少ない時期に存在感のある花を咲かせるため、花壇、鉢植え、切り花などで楽しめます。
日当たりと水はけのよい場所を好みます。球根を深く埋めすぎないこと、休眠期に水を与えすぎないこと、植え替えを頻繁に行わないことが栽培のポイントです。
寒さにはやや弱く、強い霜や凍結で球根が傷む場合があります。暖地では庭植えで育てられますが、寒冷地では鉢植えにして冬の凍結を避けると安全です。
この記事では、ベラドンナリリーの特徴、植え付け、水やり、肥料、花後の管理、植え替え、分球、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
ベラドンナリリーの基本情報
和名:ベラドンナリリー
別名:ホンアマリリス(本アマリリス)、ネイキッドレディ
学名:Amaryllis belladonna
科名:ヒガンバナ科
属名:ホンアマリリス属
分類:多年草、球根植物
原産地:南アフリカ
草丈:50cm〜90cm程度
株幅:20cm〜40cm程度
開花期:8月〜10月頃
花色:桃色、淡桃色、白色
葉の展開時期:秋から春頃
休眠期:初夏から夏頃
植え付け時期:5月〜7月頃、または花後の秋
植え替え時期:休眠期
分球時期:休眠期
成長速度:普通
耐寒性:普通〜やや弱い
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き。浅植え、休眠期の水管理、冬の寒さ対策がポイント
ベラドンナリリーとは?
ベラドンナリリーは、ヒガンバナ科ホンアマリリス属に分類される球根植物です。
南アフリカを原産とし、夏に地上部がなくなった後、晩夏から秋に花茎だけを伸ばして開花します。
花茎が立ち上がる時期に葉がないため、英語ではネイキッドレディと呼ばれます。
花後には細長い葉を伸ばし、秋から春にかけて光合成を行います。初夏になると葉が枯れ、球根は休眠に入ります。
園芸でアマリリスと呼ばれる大輪の鉢花は、一般にヒッペアストルム属です。ベラドンナリリーは、分類上の本来のアマリリス属に属するため、ホンアマリリスとも呼ばれます。
ベラドンナリリーの特徴
葉のない状態で花を咲かせる
夏の終わりに、地面から太い花茎だけが伸びます。
花茎の先端へ複数の花をまとめて咲かせます。
葉がない状態で咲くため、花の華やかさが際立ちます。
ユリに似た大輪花
花は漏斗状で、ユリや大型のアマリリスに似ています。
一つの花茎へ6輪〜12輪程度咲く場合があります。
花には甘い香りが感じられることもあります。
花後に葉を伸ばす
開花後に細長い葉を伸ばします。
葉が緑色の間に光合成を行い、翌年の開花に必要な養分を球根へ蓄えます。
初夏から夏に休眠する
春の終わりから初夏に葉が黄色くなり、地上部が枯れます。
夏は球根だけの状態で休眠します。
植え替えを嫌う
頻繁に掘り上げたり植え替えたりすると、花が咲かなくなる場合があります。
一度植えた後は、数年間動かさず育てることが基本です。
水の与えすぎに弱い
休眠期に土が湿り続けると、球根が腐ります。
庭植えでは夏に雨水がたまらない場所を選びましょう。
ベラドンナリリーとアマリリスの違い
園芸店で一般的にアマリリスと呼ばれる植物は、多くがヒッペアストルム属です。
ベラドンナリリー
学名はAmaryllis belladonna
ホンアマリリス属
南アフリカ原産
晩夏から秋に開花する
葉のない状態で花を咲かせる
秋から春に葉を育てる
初夏から夏に休眠する
比較的細長い花茎を伸ばす
一般的なアマリリス
ヒッペアストルム属
南アメリカ原産
春から初夏に開花する品種が多い
葉と花茎が同時に伸びる場合が多い
鉢花として広く流通する
見た目が似ていますが、生育期と管理方法が異なります。
ベラドンナリリーとネリネの違い
ベラドンナリリーとネリネは、どちらも南アフリカ原産のヒガンバナ科植物です。
ベラドンナリリー
花が大きく、ユリに似た漏斗状
花びらの波打ちは比較的少ない
花茎は太く、花は大ぶり
葉は幅のある帯状
晩夏から秋に開花する
ネリネ
花びらが細長く反り返る
花びらの縁が波打つ
花びらに光沢がある
花姿が繊細
秋から初冬に開花する種類が多い
ベラドンナリリーの主な種類・品種
桃花タイプ
一般的なベラドンナリリーです。
淡桃色から濃桃色の花を咲かせます。
花の中心部が白っぽくなるものもあります。
白花タイプ
白色から淡い桃白色の花を咲かせます。
桃花タイプより流通量が少ない傾向があります。
濃桃色タイプ
赤みの強い濃桃色の花を咲かせます。
花壇で存在感があります。
交配系統
ベラドンナリリーと近縁の植物を交配した園芸系統があります。
花色、花形、耐寒性などが異なる場合があります。
購入時には品種名と生育サイクルを確認しましょう。
ベラドンナリリーの育て方
日当たり
日当たりのよい場所を好みます。
秋から春の葉が出ている時期に、一日5時間〜6時間以上日光へ当てることが理想です。
日照不足では球根が太らず、翌年の花つきが悪くなります。
暖地では、真夏の休眠期に強い西日が当たり続けても大きな問題になりにくいものの、鉢植えでは鉢内が高温になりすぎないように注意しましょう。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
葉が密集すると、灰色かび病や葉の斑点病が発生しやすくなります。
花茎も風で倒れる場合があるため、強風が直接当たり続ける場所は避けましょう。
雨
生育期の雨には比較的耐えます。
休眠期の夏に長雨へ当たり、土が湿り続けると球根が腐る場合があります。
鉢植えは休眠期に軒下へ移動できるため、管理しやすくなります。
用土
水はけと通気性のよい土を好みます。
庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥を少量混ぜ、水はけが悪い場合は軽石や川砂を加えましょう。
鉢植えでは、球根植物用培養土を利用できます。
用土を配合する場合は、次の割合が目安です。
赤玉土小粒:5
腐葉土:2
軽石またはパーライト:3
土壌の酸度
弱酸性から中性付近の土を好みます。
極端な酸性土では生育が悪くなる場合があります。
ベラドンナリリーの植え付け
植え付け時期
休眠期にあたる5月〜7月頃が適しています。
地域や流通時期によっては、花後の秋に植え付ける場合もあります。
植え付け後すぐに開花するとは限りません。
球根が根付くまで、1年〜2年かかる場合があります。
球根の選び方
硬く締まり、重量感のある球根を選びます。
次のような球根は避けましょう。
やわらかい
黒く変色している
異臭がする
底部が腐っている
広範囲にカビがある
首の部分が大きく傷んでいる
浅植えにする
球根の上部または首が土の上へ出る程度に植えます。
球根全体を深く埋めると、花つきが悪くなり、過湿で腐る場合があります。
寒冷地では、凍結防止のため暖地より少し深めに植える方法もあります。
庭植えの方法
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
植え穴を掘り、必要に応じて腐葉土、完熟堆肥、軽石を混ぜましょう。
球根の上部が地表へ見える程度に置き、根を広げます。
球根同士の間隔は20cm〜30cm程度が目安です。
植え付け後は、土が極端に乾いている場合だけ軽く水を与えます。
鉢植えの方法
一球なら6号〜7号鉢程度が目安です。
複数球を植える場合は、横幅と安定感のある鉢を使います。
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石を入れましょう。
用土を入れ、球根の首や上部が土から出るように植えます。
鉢が大きすぎると土が乾きにくくなります。
植え付け後の管理
休眠中の球根は、水をほとんど吸いません。
植え付け後に大量の水を与えると、球根が腐る場合があります。
花茎や葉が動き始めるまでは、乾燥気味に管理しましょう。
生育が始まった後は、通常の水やりへ移行します。
ベラドンナリリーの水やり
基本の水やり
鉢植えでは、生育期に土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
休眠期は水やりを大きく減らします。
庭植えでは、根付いた後は自然の雨を基本とします。
花茎が伸びる時期
花茎が見え始めたら、極端な乾燥を避けます。
土が乾いたら十分に水を与えましょう。
水切れすると、花茎が短くなったり、つぼみが傷んだりする場合があります。
花後から冬の水やり
花後に葉が伸び始めます。
葉が生育している間は、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
この時期の水切れは、球根の肥大を妨げます。
春の水やり
葉が緑色の間は、生育期です。
鉢植えでは、土が乾いてからたっぷりと水を与えます。
葉が黄色くなり始めたら、水やりを徐々に減らしましょう。
夏の水やり
葉が完全に枯れた後は、休眠期です。
庭植えでは、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えも、土を乾燥気味に保ちます。
球根が極端にしぼむほど乾燥する場合だけ、少量の水を与えましょう。
ベラドンナリリーの肥料
ベラドンナリリーは、多量の肥料を必要としません。
植え付け時に、緩効性肥料を少量混ぜます。
花後に葉が伸び始めてから、春に葉が黄色くなるまでが主な施肥時期です。
薄めた液体肥料を月に1回〜2回程度与えるか、緩効性肥料を少量施しましょう。
リン酸とカリウムを含む球根植物用肥料が適しています。
窒素肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂り、花が咲きにくくなる場合があります。
休眠期と植え付け直後は、肥料を与えません。
ベラドンナリリーの花
花茎は葉のない地面から伸びます。
先端へ複数のつぼみをつけ、順番に開花します。
花は漏斗状で、花びらは6枚です。
花径は8cm〜12cm程度になる場合があります。
桃色の花が一般的で、白色や濃桃色の系統もあります。
開花期間は環境によりますが、一つの花茎で1週間〜2週間程度楽しめます。
花がら摘み
咲き終わった花は、花の付け根から摘み取ります。
種を採らない場合は、早めに花がらを取り除きましょう。
すべての花が終わった花茎は、株元近くから切り取ります。
花後に伸びる葉は切らずに残します。
花後の管理
花後は、葉を十分に育てることが重要です。
日当たりのよい場所へ置き、土が乾いたら水を与えます。
少量の肥料を施し、球根へ養分を蓄えさせましょう。
葉が緑色の間は、見た目が悪くても切りません。
春から初夏に自然に黄色くなった後、枯れた葉を取り除きます。
ベラドンナリリーの植え替え
植え替えを嫌う理由
ベラドンナリリーは、植え替えや根の切断を嫌います。
掘り上げた後に花が咲かなくなり、再開花まで数年かかる場合があります。
植え替え時期
葉が枯れた休眠期に行います。
5月〜7月頃が目安です。
植え替えの頻度
庭植えでは、5年以上植えっぱなしにできます。
鉢植えも、鉢が極端に混み合うまでは植え替えを控えましょう。
4年〜5年に1回程度が一つの目安です。
植え替え方法
球根を傷つけないように掘り上げます。
古い土を軽く落とし、腐った根や球根を取り除きましょう。
必要に応じて子球を分けます。
新しい水はけのよい土へ浅植えします。
植え替え後は、休眠中であれば水を与えすぎないようにします。
ベラドンナリリーの増やし方
分球
親球の周囲にできた子球を分けて増やせます。
分球の時期
植え替えと同じ休眠期に行います。
分球方法
自然に外れる子球を、親球から丁寧に分けます。
無理に小さな子球を外すと、傷口から腐る場合があります。
それぞれを浅く植え付けましょう。
子球の開花
小さな子球は、開花まで3年〜5年程度かかることがあります。
葉を十分に育て、球根を太らせましょう。
種まき
種から増やすこともできます。
採取後にまくと、発芽しやすい傾向があります。
実生株は、開花まで長い年月がかかります。
親株と同じ花色にならない場合もあります。
一般家庭では、分球のほうが確実です。
ベラドンナリリーが咲かない原因
植え替えたばかり
最もよく見られる原因の一つです。
根が落ち着くまで、1年〜数年咲かない場合があります。
日照不足
葉が出ている秋から春に光が不足すると、球根へ十分な養分を蓄えられません。
球根が小さい
子球や小さな球根は、開花できる大きさになるまで数年かかります。
葉を早く切った
葉が緑色の間に切ると、翌年の花芽を育てる養分が不足します。
深植え
球根を深く埋めると、花つきが悪くなる場合があります。
肥料の与えすぎ
窒素肥料が多いと、葉ばかりが茂ります。
肥料不足
長期間養分が不足すると、球根が太りません。
水の与えすぎ
休眠期の過湿で球根や根が傷むと、花が咲きません。
株が混み合いすぎている
球根が増えすぎると、養分を奪い合って花数が減る場合があります。
ただし、少し混み合った状態のほうが咲きやすいこともあるため、頻繁な分球は避けましょう。
花茎が出ない原因
球根が充実していない
前年の葉が十分に育たなかった場合、花茎が出ないことがあります。
夏の過湿
休眠中に球根が傷むと、花芽が腐る場合があります。
日照不足
葉の生育期に十分な光がないと、花芽を作れません。
植え替えの負担
根を大きく切った後は、花茎より根と葉の生育が優先されます。
花茎だけ出て葉がないのは異常ですか?
異常ではありません。
ベラドンナリリーは、葉のない状態で花茎を伸ばす性質があります。
開花後に葉が出るのが一般的です。
花後に葉が伸び始めたら、日当たりのよい場所で管理しましょう。
葉が出ない原因
花後すぐである
開花後、少し時間がたってから葉が出る場合があります。
球根が弱っている
根腐れ、乾燥、植え替えの負担などで葉が出ないことがあります。
生育時期ではない
夏の休眠期に葉がないのは正常です。
球根が腐っている
適期になっても葉や花茎が出ない場合は、球根の硬さを確認しましょう。
葉ばかりで花が咲かない原因
日照不足
明るさが足りないと、葉だけが伸びます。
窒素肥料の与えすぎ
葉の成長が優先されます。
球根が若い
小さな球根は、まず葉を育てて養分を蓄えます。
植え替え後
根が安定するまで、葉の生育が優先されます。
葉の生育期間が短い
寒さや水切れで葉が早く枯れると、花芽を作れません。
ベラドンナリリーの葉が黄色くなる原因
自然な休眠
春から初夏に葉が黄色くなる場合は、休眠へ入る自然な変化です。
水の与えすぎ
生育期に土が湿り続けると、根が傷んで葉が黄色くなります。
水切れ
葉が出ている時期の強い乾燥でも、葉先から黄色くなる場合があります。
肥料不足
葉全体の色が薄く、生育が弱い場合は肥料不足が考えられます。
肥料焼け
濃い肥料で根が傷むと、葉先から黄色や褐色になります。
寒害
強い霜や寒風へ当たると、葉が黄色くなります。
ベラドンナリリーの葉が倒れる原因
日照不足
葉が細く長く伸び、倒れやすくなります。
水の与えすぎ
軟弱な葉が伸びる場合があります。
肥料過多
窒素肥料が多いと、葉が柔らかくなります。
自然な葉姿
ベラドンナリリーの葉は長く、外側へ弧を描いて倒れるように広がります。
葉色が健康であれば、自然な草姿の場合もあります。
ベラドンナリリーが枯れる原因
球根腐敗
夏の休眠期の過湿、水はけの悪い土、深植えなどが原因になります。
凍結
強い霜や土の凍結によって、球根が傷みます。
植え付け直後の過湿
根が動いていない時期に水を与えすぎると、腐敗します。
強い乾燥
葉が出ている生育期に長期間乾燥すると、株が弱ります。
植え替え時の傷
球根の底部や根を大きく傷つけると、腐りやすくなります。
病害虫
球根腐敗、灰色かび病、アブラムシなどの被害によって弱る場合があります。
自然な休眠
初夏に葉が枯れても、球根が硬く健康であれば休眠しているだけです。
ベラドンナリリーの鉢植え管理
ベラドンナリリーは、雨と寒さを避けやすい鉢植えでも育てられます。
鉢の大きさ
一球なら6号〜7号鉢程度が目安です。
球根を頻繁に植え替えなくて済むよう、数年間育てられる鉢を選びましょう。
ただし、大きすぎる鉢は過湿になりやすくなります。
置き場所
花後から春までは、日当たりと風通しのよい場所へ置きます。
夏の休眠期は、雨の当たらない軒下へ移動しましょう。
冬は霜と凍結を避けます。
水やり
葉がある時期は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
休眠期は乾燥気味に管理します。
肥料
葉が伸びている時期に少量与えます。
休眠期は施肥しません。
植え替え
鉢が混み合うまで、数年間植え替えないようにします。
ベラドンナリリーの庭植え
暖地から中間地の水はけがよい場所では、庭植えで育てられます。
南向きの軒下、石垣の近く、ロックガーデン、斜面などに向いています。
花壇では、葉のない時期に花茎が急に伸びるため、植え場所を忘れないように目印をつけておくと安心です。
夏に水がたまる場所は避けましょう。
寒冷地では、鉢植えで凍結を避ける方法が安全です。
ベラドンナリリーの寄せ植え
ベラドンナリリーは、植え替えを嫌い、季節によって地上部がなくなるため、頻繁に植え替える寄せ植えにはあまり向きません。
大型鉢へ単独または数球まとめて植える方法が適しています。
花のない時期に一年草を浅く植える場合は、球根や根を傷つけないようにしましょう。
水を多く必要とする植物との組み合わせは避けます。
ベラドンナリリーを切り花で楽しむ方法
切る時期
花が2輪〜3輪開いた頃に切ると、残りのつぼみも順番に開きやすくなります。
切る時間帯
朝の涼しい時間帯に、清潔なハサミで切りましょう。
水揚げ
花茎の切り口を新しく切り、水へ入れます。
花茎が中空の場合は、切り口を傷めないように扱いましょう。
花瓶での管理
清潔な花瓶と水を使います。
水をこまめに交換し、切り口が傷んだら少し切り戻しましょう。
直射日光、高温、冷暖房の風を避けます。
ベラドンナリリーの夏越し
夏は休眠期です。
葉が完全に枯れたら、枯れ葉を取り除きます。
庭植えでは、排水性がよければ自然の雨に任せられますが、長雨で水がたまる場所では腐敗に注意しましょう。
鉢植えは、雨の当たらない風通しのよい軒下へ移動します。
水やりは大きく減らし、肥料は与えません。
鉢を完全に密閉された高温の場所へ置かないようにしましょう。
ベラドンナリリーの冬越し
冬は葉が生育する時期です。
暖地での冬越し
霜の少ない暖地では、庭植えで冬越しできます。
強い寒波が予想される場合は、株元へ腐葉土や落ち葉を敷きましょう。
中間地での冬越し
南向きの軒下や建物の近くなど、霜が弱い場所が適しています。
葉へ強い霜が当たる場合は、不織布などで保護します。
寒冷地での冬越し
球根まで凍結する地域では、鉢植えにして凍結しない明るい場所へ移動しましょう。
葉が出ているため、暗い場所での冬越しは避けます。
冬の水やり
葉が生育しているため、完全な断水はできません。
土の表面が乾いてから、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
夜間まで土が湿っている状態は避けます。
ベラドンナリリーに発生しやすい病気
灰色かび病
花、つぼみ、葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生します。
長雨、低温多湿、花がらの放置などが原因になります。
被害部分を早めに取り除きましょう。
球根腐敗
水の与えすぎ、排水性の悪い土、深植え、傷口などによって球根が腐ります。
やわらかく黒くなった球根は回復が難しくなります。
葉の斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れます。
葉が長時間ぬれた状態を避け、風通しを改善しましょう。
根腐れ
土が湿り続けると根が傷み、葉が黄色くなります。
ベラドンナリリーにつきやすい害虫
アブラムシ
新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、花や新芽が変形します。
ハダニ
高温で乾燥した時期に葉裏へ発生する場合があります。
被害葉は白くかすれたようになります。
ナメクジ
新芽、花、柔らかな葉を食害します。
雨上がりや夜間に確認しましょう。
アザミウマ類
花やつぼみへ入り込み、花びらを傷めます。
球根を食害する害虫
土中の幼虫やナメクジ類が、球根や新芽を傷める場合があります。
農薬を使用する場合は、ベラドンナリリー、アマリリス類、球根花きまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
ベラドンナリリーを育てるときの注意点
球根を深く植えない
球根の上部や首を土から出して植えましょう。
植え替えを頻繁にしない
根が落ち着くまで花が咲かなくなる場合があります。
葉を早く切らない
緑色の葉は、翌年の開花に必要な養分を作ります。
夏の過湿を避ける
休眠期の球根は、水をほとんど吸いません。
冬の葉へ十分な光を当てる
葉が出ている時期の日照不足は、翌年の花つきへ影響します。
肥料を与えすぎない
葉ばかりが茂り、花が咲きにくくなります。
植え場所を忘れない
夏は地上部がなくなるため、掘り返して球根を傷つけないように目印をつけましょう。
誤食に注意する
ヒガンバナ科の植物で、球根や葉に有害成分を含む可能性があります。
人やペットが口にしないように管理しましょう。
植え替えや分球では、手袋を着用すると安心です。
ベラドンナリリーの育て方に関するよくある質問
ベラドンナリリーは毎年咲きますか?
球根を適切に管理すれば、毎年花を咲かせます。
植え替え後や小さな球根では、開花まで数年かかる場合があります。
いつ花が咲きますか?
主な開花期は8月〜10月頃です。
気候や地域によって前後します。
花のときに葉がないのは異常ですか?
異常ではありません。
葉のない状態で花茎を伸ばし、花後に葉を出す植物です。
球根はどのくらい深く植えますか?
球根の上部または首が、土の上へ出る程度に浅く植えます。
ベラドンナリリーが咲かないのはなぜですか?
植え替え直後、日照不足、球根が小さい、深植え、葉を早く切った、肥料過多、夏の過湿などが考えられます。
葉はいつ切りますか?
春から初夏に自然に黄色くなってから切ります。
緑色の葉は切らないようにしましょう。
植え替えは毎年必要ですか?
必要ありません。
数年間植えっぱなしにしたほうが、花つきが安定しやすくなります。
分球はいつ行いますか?
葉が枯れた休眠期に行います。
小さな子球は、無理に分けず親球につけたまま育ててもよいでしょう。
冬は屋外で越せますか?
暖地では屋外越冬できます。
寒冷地では、凍結しない明るい場所へ移動しましょう。
夏に何も出ていませんが枯れていますか?
夏は休眠期のため、地上部がない状態が正常です。
球根が硬く、腐敗していなければ生きている可能性があります。
まとめ
ベラドンナリリーは、夏の終わりから秋に、葉のない状態から太い花茎を伸ばし、桃色や白色の大きな花を咲かせるヒガンバナ科の球根植物です。
ユリに似た華やかな花を咲かせますが、ユリ科ではありません。
園芸で一般的にアマリリスと呼ばれるヒッペアストルム属とも異なり、本来のアマリリス属に分類されるため、ホンアマリリスとも呼ばれます。
日当たりと水はけのよい場所を好みます。
球根は深く埋めず、上部や首を土の上へ出して浅く植えましょう。
ベラドンナリリーは、植え替えを嫌います。
一度植えた後は、数年間動かさず育てることが大切です。
植え替え後は、再び花を咲かせるまで1年〜数年かかる場合があります。
花後に伸びる葉は、翌年の開花に必要な養分を作ります。
葉が緑色の間は切らず、日当たりのよい場所で育てましょう。
春から初夏に自然に黄色くなってから取り除きます。
夏は休眠期です。
鉢植えでは雨の当たらない軒下へ移し、水やりを大きく減らしましょう。
休眠期の過湿は、球根が腐る大きな原因です。
冬は葉が生育する時期です。
暖地では屋外で育てられますが、寒冷地では霜と凍結を避け、明るい場所で管理しましょう。
浅植え、十分な日照、花後の葉を残すこと、夏の乾燥管理、植え替えを控えることを意識すれば、晩夏から秋に豪華な花を毎年楽しめます。