ミント(薄荷)の育て方|香りを楽しみながら上手に管理するハーブ植物
ミントの育て方|香りを楽しむ定番ハーブの特徴・収穫・増えすぎ対策まで解説
ミントは、爽やかな香りを楽しめる多年草のハーブです。ハーブティー、モヒート風ドリンク、料理、デザート、ポプリ、入浴剤など幅広く利用でき、家庭でも人気があります。鉢植えやプランターで育てやすく、初心者にも扱いやすいハーブのひとつです。
一方で、ミントは非常に生育旺盛で、地植えにすると地下茎でどんどん広がることがあります。庭に植える場合は、増えすぎ対策をしないと、ほかの植物のスペースまで広がってしまうことがあるため注意が必要です。
ミントを上手に育てるポイントは、適度な日当たりと水分を保つこと、定期的に収穫や切り戻しを行うこと、鉢植えで管理する場合は根詰まりに注意することです。
この記事では、ミントの特徴、主な種類、育て方、水やり、肥料、剪定、収穫、増やし方、枯れる原因、鉢植えや地植えで育てるときの注意点まで詳しく解説します。
ミントの基本情報
和名:ハッカ、薄荷
流通名:ミント
学名:Mentha spp.
科名:シソ科
属名:ハッカ属
分類:多年草、ハーブ
原産地:ヨーロッパ、アジア、北アメリカなど
草丈:20〜80cmほど
開花期:6月〜9月頃
花色:白、淡紫、ピンクなど
植え付け時期:3月〜6月頃、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
収穫時期:春〜秋
耐寒性:強い
耐暑性:普通
栽培難易度:初心者向き
ミントとは?爽やかな香りを楽しむ定番ハーブ
ミントは、シソ科ハッカ属の多年草ハーブです。葉に爽やかな香りがあり、触れるだけでも清涼感のある香りが広がります。ハーブティーやドリンク、料理、デザートなどに使われ、家庭菜園でも人気があります。
ミントには多くの種類があり、香りや葉の形、草姿が少しずつ異なります。代表的なものには、スペアミント、ペパーミント、アップルミント、パイナップルミント、チョコレートミントなどがあります。
丈夫で育てやすい一方、地下茎を伸ばして広がる力が強いため、庭に植える場合は管理が必要です。初心者は鉢植えやプランターで育てると扱いやすいでしょう。
ミントの特徴
爽やかな香りがある
ミントの最大の魅力は、葉の爽やかな香りです。
葉を軽くこすると、清涼感のある香りが広がります。ハーブティーや冷たいドリンクに使うと、すっきりした風味を楽しめます。料理やデザートの仕上げに添えるだけでも、見た目と香りのアクセントになります。
香りの強さや印象は種類によって異なります。甘みのある香り、すっきりした香り、フルーティーな香りなど、用途に合わせて選べるのもミントの魅力です。
とても丈夫で育てやすい
ミントは生育旺盛で、初心者にも育てやすいハーブです。
多少日当たりが弱い場所でも育ち、鉢植えやプランターでもよく成長します。水切れや根詰まりに注意すれば、春から秋にかけて何度も収穫できます。
ただし、丈夫だからといって放置しすぎると、株が混み合って蒸れたり、葉が硬くなったりします。定期的に収穫や切り戻しを行うと、やわらかい葉を保ちやすくなります。
地下茎でよく広がる
ミントは地下茎を伸ばして広がります。
地植えにすると、地中で茎が伸び、離れた場所から芽を出すことがあります。広がり方が強いため、庭に直接植えるとほかの植物のスペースまで侵入することがあります。
地植えにする場合は、根域制限をする、鉢ごと埋める、区画を決めて管理するなどの対策が必要です。
春から秋まで収穫できる
ミントは、春から秋まで長く収穫できます。
新芽が伸び始めたら、必要な分だけ葉や茎を切り取って使えます。収穫を兼ねて切り戻すことで、わき芽が増え、株がこんもり育ちます。
夏に花が咲くと葉が硬くなりやすいため、やわらかい葉を楽しみたい場合は、花芽を早めに摘み取るとよいでしょう。
冬に地上部が枯れても春に芽吹く
ミントは耐寒性が強い多年草です。
冬になると地上部が枯れることがありますが、地下の根や地下茎が生きていれば春に再び芽を出します。寒冷地でも比較的育てやすく、毎年楽しめるハーブです。
鉢植えでは、冬の乾燥や凍結に注意しながら管理しましょう。
ミントの主な種類
スペアミント
スペアミントは、やさしく甘い香りがある代表的なミントです。
クセが比較的少なく、ハーブティー、ドリンク、料理、デザートに幅広く使えます。ミント初心者にも扱いやすい種類です。
ペパーミント
ペパーミントは、清涼感の強い香りが特徴です。
メントール感が強く、すっきりした香りを楽しめます。ハーブティーや香りを楽しむ用途に向いています。香りが強いため、料理に使うときは少量から試すとよいでしょう。
アップルミント
アップルミントは、丸みのある葉とやわらかい香りが特徴です。
リンゴを思わせる甘い香りがあり、ハーブティーやデザート、ポプリに向いています。葉に細かな毛があり、ふんわりした見た目も魅力です。
パイナップルミント
パイナップルミントは、斑入りの葉が美しいミントです。
白い斑が入る葉は観賞価値が高く、寄せ植えや鉢植えにも向いています。香りはややフルーティーで、ハーブティーやデザートの飾りにも使えます。
チョコレートミント
チョコレートミントは、甘さを感じるような香りがあるミントです。
名前の印象ほど明確にチョコレートの香りがするわけではありませんが、デザートやドリンクに合わせやすい雰囲気があります。葉色が濃く、観賞用としても楽しめます。
日本ハッカ
日本ハッカは、メントールを多く含む香りの強いミントの仲間です。
すっきりした清涼感があり、香りを楽しむ目的に向いています。生育旺盛なので、栽培する場合は広がりすぎに注意しましょう。
ミントの育て方
日当たり
ミントは、日当たりから半日陰で育てられます。
日当たりのよい場所では香りが出やすく、株もよく育ちます。ただし、真夏の強い直射日光や西日が当たりすぎると、葉が硬くなったり、水切れしやすくなったりします。
鉢植えでは、春と秋は日当たりのよい場所、夏は午前中に日が当たり午後は半日陰になる場所で管理すると育てやすいです。
用土
ミントは、水はけと水もちのよい土を好みます。
乾燥しすぎると葉が硬くなり、過湿になると根腐れや蒸れの原因になります。鉢植えやプランターでは、市販のハーブ用培養土や野菜用培養土を使うと管理しやすいです。
地植えでは、植え付け前に腐葉土や堆肥を混ぜ、ふかふかした土に整えましょう。水はけが悪い場所では、軽石や川砂を混ぜて排水性を改善します。
植え付け時期
ミントの植え付けは、3月〜6月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春に植えると、その年の春から秋まで収穫を楽しめます。秋に植える場合は、冬までに根を張らせると翌春からよく育ちます。
真夏や真冬の植え付けは株に負担がかかるため避けましょう。
植え付け方
ポット苗を植える場合は、根鉢を軽くほぐして植え付けます。
根鉢の表面が地面や鉢土の表面と同じ高さになるように植えます。深植えにすると株元が蒸れやすくなるため注意しましょう。
植え付け後はたっぷり水を与え、根と土をなじませます。根付くまでは乾燥させすぎないように管理します。
ミントの植え付け間隔
地植えの場合
地植えでは、株間を30〜40cmほどあけて植えます。
ミントは地下茎で横に広がるため、最初から余裕を持って植えることが大切です。ただし、地植えでは植え付け間隔以上に、広がりすぎを防ぐ管理が重要になります。
庭に直接植える場合は、周囲に根止めを入れるなど、根域を制限しましょう。
プランターの場合
標準的な65cmプランターでは、2〜3株ほどが目安です。
生育旺盛なので、最初からたくさん植えすぎるとすぐに混み合います。長く育てる場合は、株間に余裕を持たせ、必要に応じて株分けや植え替えを行いましょう。
鉢植えの場合
1株で育てる場合は、直径18〜24cmほどの鉢を使うとよいでしょう。
小さな鉢でも育ちますが、根詰まりしやすくなります。収穫量を増やしたい場合は、少し大きめの鉢やプランターで育てるのがおすすめです。
水やり
地植えの場合
地植えのミントは、根付いた後は基本的に雨に任せて育てられます。
ただし、乾燥が続くと葉が硬くなり、株が弱ることがあります。夏の乾燥期には、土の様子を見て水やりをしましょう。
ミントは乾燥しすぎよりも、適度な湿り気を好みます。
鉢植え・プランターの場合
鉢植えやプランターでは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
ミントは水を好む傾向があるため、春から秋の生育期は水切れに注意します。特に夏は土が乾きやすく、葉がしおれやすくなります。
ただし、受け皿に水をためっぱなしにすると根腐れの原因になります。水やり後は余分な水を捨てましょう。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになり、地上部が枯れることもあります。
鉢植えでは、土が完全に乾ききらない程度に控えめに水やりします。地上部がなくなっても根が生きていることがあるため、完全に乾燥させないようにしましょう。
肥料
ミントは肥料を多く必要としません。
植え付け時に、緩効性肥料や堆肥を少量混ぜておけば基本的には育ちます。肥料を与えすぎると葉が軟弱に伸びたり、香りが弱くなったりすることがあります。
鉢植えで収穫を続ける場合は、春から秋の生育期に薄めた液体肥料を月に1〜2回程度与えるとよいでしょう。ただし、香りよく育てるには肥料は控えめにするのがポイントです。
冬は肥料を与えません。
ミントの剪定・切り戻し
切り戻しが必要な理由
ミントはよく伸びるため、放置すると茎が間延びし、株元が蒸れやすくなります。
切り戻しを行うことで、わき芽が増え、株がこんもりと育ちます。また、古い葉を整理することで、やわらかい新芽を収穫しやすくなります。
切り戻しの時期
切り戻しは、春から秋の生育期に行えます。
特に梅雨前と夏の花前には、株を軽く切り戻して風通しをよくしておくと、蒸れや病気を防ぎやすくなります。
伸びすぎたら、収穫を兼ねてこまめに切るとよいでしょう。
切り戻しの方法
草丈が伸びたら、地際から5〜10cmほど残して切り戻します。
葉が少し残る位置で切ると、わき芽が伸びて再び茂ります。株が弱っているときや真夏の暑さが厳しい時期は、強く切りすぎず、軽く整える程度にしましょう。
ミントの収穫方法
収穫時期
ミントは、春から秋にかけて収穫できます。
新芽が伸びて葉が増えてきたら、必要な分だけ収穫します。若い葉は香りがよく、やわらかいため、ハーブティーや料理に使いやすいです。
収穫方法
葉だけを摘むこともできますが、茎ごと切り取る方法がおすすめです。
茎の先端を切ることで、わき芽が伸び、株がこんもり育ちます。収穫を兼ねて切り戻すことで、長く新しい葉を楽しめます。
長く収穫するコツ
長く収穫するには、花芽を早めに摘むことが大切です。
花が咲くと葉が硬くなり、香りも落ちやすくなります。葉を収穫したい場合は、花芽を見つけたら早めに切り取りましょう。
また、株が混み合ったら切り戻し、風通しをよくすると元気に育ちます。
ミントの花
花が咲く時期
ミントは、6月〜9月頃に白や淡紫、ピンク色の小さな花を咲かせます。
花は穂状に咲き、ハーブらしい素朴な雰囲気があります。花には小さな昆虫が集まることもあります。
花を咲かせてもよい?
観賞用として楽しむなら、花を咲かせても構いません。
ただし、葉を長く収穫したい場合は、花芽を早めに摘み取るのがおすすめです。花が咲くと株が種を作る方向に進み、葉が硬くなりやすくなります。
花後の管理
花が終わったら、花茎を切り取ります。
花がらを放置すると株姿が乱れます。花後に切り戻すと、再び新芽が伸びて葉を収穫しやすくなります。
ミントの使い方
ハーブティーにする
ミントはハーブティーに使いやすいハーブです。
生葉を数枚摘み取り、ポットに入れて熱湯を注ぐと、爽やかなミントティーになります。単独でも楽しめますが、レモンバーム、カモミール、レモングラスなどとブレンドしても飲みやすくなります。
冷たいドリンクに使う
ミントは冷たいドリンクにもよく合います。
炭酸水、レモネード、アイスティー、フルーツウォーターなどに添えると、見た目も香りも爽やかになります。夏の飲み物にぴったりのハーブです。
料理に使う
ミントは、サラダ、肉料理、魚料理、ヨーグルトソース、エスニック料理などに使えます。
香りが強いため、料理に使うときは少量から試すとよいでしょう。ラム肉、トマト、きゅうり、ヨーグルト、レモン、チーズなどと相性がよいです。
デザートに使う
ミントは、デザートの飾りにもよく使われます。
アイスクリーム、ゼリー、ケーキ、フルーツ、チョコレート菓子などに添えると、見た目が引き締まり、香りも加わります。
ポプリや入浴剤に使う
乾燥させたミントは、ポプリや入浴剤としても利用できます。
ただし、肌が敏感な方は刺激を感じることがあるため、入浴利用は少量から試すと安心です。香りを楽しむ目的なら、乾燥させて袋に入れて使う方法もあります。
ミントの保存方法
冷蔵保存
収穫したミントは、湿らせたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
生葉は傷みやすいため、できるだけ早めに使いましょう。香りを楽しむなら、収穫してすぐに使うのが理想です。
冷凍保存
ミントは冷凍保存もできます。
洗って水気をよく拭き取り、葉を保存袋に入れて冷凍します。凍った葉は食感が変わりますが、ハーブティーやドリンク、ソースに使いやすいです。
乾燥保存
ミントは乾燥保存できます。
茎ごと収穫し、風通しのよい日陰で乾燥させます。完全に乾いたら葉を外し、密閉容器に入れて保存します。直射日光や湿気を避け、香りがよいうちに使い切りましょう。
ミントシロップにする
たくさん収穫できた場合は、ミントシロップにする方法もあります。
砂糖と水で作ったシロップにミントを加えて香りを移すと、炭酸水やアイスティー、デザートに使いやすくなります。家庭でミントをたくさん育てている場合におすすめの使い方です。
ミントの増やし方
挿し芽で増やす
ミントは挿し芽で簡単に増やせます。
元気な茎を10cmほど切り取り、下葉を取り除いて水に挿すか、湿らせた土に挿します。水挿しでも発根しやすく、根が出たら鉢やプランターに植え付けられます。
初心者でも成功しやすい増やし方です。
株分けで増やす
ミントは株分けでも増やせます。
株が大きくなったら、春または秋に掘り上げ、根と芽がついた状態で分けます。それぞれを新しい鉢や場所に植え付ければ、株を増やせます。
株分けは、根詰まりや株の老化を防ぐ目的でも有効です。
地下茎で自然に増える
ミントは地下茎を伸ばして自然に増えます。
地植えでは、思わぬ場所から芽が出ることがあります。増やしたい場合には便利ですが、増えすぎを防ぎたい場合は注意が必要です。
ミントの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えのミントは、生育旺盛なため根詰まりしやすいです。
根詰まりすると水や肥料を吸いにくくなり、葉が小さくなったり、株の勢いが落ちたりします。長く育てるには、定期的な植え替えが必要です。
植え替え時期
植え替えの適期は、3月〜5月頃、または9月〜10月頃です。
春は新芽が動き始める時期で、植え替え後の回復が早くなります。秋は暑さが落ち着き、冬までに根を張りやすくなります。
真夏や真冬の植え替えは株に負担がかかるため避けましょう。
植え替え方法
鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。
根が鉢いっぱいに回っている場合は、株分けをして整理します。新しい土に植え替え、作業後はたっぷり水を与えます。
植え替え後は数日間、強い直射日光を避けて管理すると安心です。
ミントの冬越し
耐寒性は強い
ミントは耐寒性が強く、屋外で冬越ししやすいハーブです。
冬に地上部が枯れても、地下の根や地下茎が生きていれば、春に新芽が出ます。枯れたように見えても、すぐに処分せず春まで様子を見ましょう。
地植えの冬越し
地植えでは、基本的に特別な防寒は必要ありません。
寒冷地では、株元に腐葉土やバークチップを敷いておくと根の保護になります。冬は地上部を整理し、春の芽吹きに備えましょう。
鉢植えの冬越し
鉢植えでは、寒風や凍結で根が傷むことがあります。
寒冷地では、軒下や風の当たりにくい場所へ移動すると安心です。冬も土が完全に乾ききらないよう、控えめに水やりをします。
ミントが枯れる原因
水切れ
ミントは水を好むため、水切れすると葉がしおれやすくなります。
特に鉢植えやプランターでは、夏に土が乾きやすくなります。水切れを繰り返すと葉が硬くなり、株が弱ります。
過湿による根腐れ
ミントは水を好みますが、常に湿った状態は苦手です。
水はけの悪い土や、受け皿に水をためたままの状態では根腐れを起こします。葉が黄色くなる、株元から傷む、土がいつまでも乾かない場合は過湿の可能性があります。
蒸れ
株が混み合うと、梅雨や夏に蒸れて枯れ込むことがあります。
茎葉が密になりすぎたら、切り戻して風通しをよくしましょう。古い葉や枯れ葉を放置しないことも大切です。
根詰まり
鉢植えのミントは、根詰まりで弱ることがあります。
水を与えてもすぐ乾く、葉が小さくなる、株の勢いが落ちる場合は根詰まりの可能性があります。植え替えや株分けで根を整理しましょう。
日照不足
ミントは半日陰でも育ちますが、暗すぎる場所では茎が間延びし、葉が少なくなります。
香りも弱くなりやすいため、明るい場所で育てましょう。室内で育てる場合は、日当たりのよい窓辺が向いています。
ミントの病害虫
アブラムシ
ミントにはアブラムシがつくことがあります。
新芽や茎に集まり、汁を吸って株を弱らせます。見つけたら早めに水で洗い流すか、手で取り除きましょう。
ハダニ
高温乾燥期には、ハダニが発生することがあります。
葉が白っぽくかすれる場合は注意が必要です。乾燥しすぎを避け、葉裏も確認しましょう。
ヨトウムシ
ヨトウムシは夜間に葉を食べる害虫です。
葉に大きな穴がある場合は、株元や葉裏を確認します。見つけたら取り除きましょう。
バッタ類
ミントの葉はバッタに食べられることがあります。
葉に穴があく被害が出る場合は、周囲を確認しましょう。被害が大きい場合は防虫ネットを使う方法もあります。
うどんこ病
風通しが悪い場所では、うどんこ病が発生することがあります。
葉に白い粉をふいたような症状が出たら、病気の葉を取り除き、株を切り戻して風通しをよくします。
さび病
ミントには、さび病が出ることがあります。
葉にオレンジ色や褐色の斑点が出る場合があります。発生した葉は取り除き、株元を清潔に保ちましょう。蒸れを防ぐことが予防になります。
ミントを育てるときの注意点
地植えでは増えすぎに注意する
ミントは地下茎で強く広がります。
庭に直接植えると、思わぬ場所から芽を出し、ほかの植物の生育を妨げることがあります。庭植えにする場合は、根域制限をするか、鉢ごと地面に埋めて管理するとよいでしょう。
鉢植え管理がおすすめ
初心者には、ミントを鉢植えで育てる方法がおすすめです。
鉢植えなら広がりすぎを防ぎやすく、置き場所も調整できます。収穫もしやすく、ベランダでも育てられます。
株が混み合ったら切り戻す
ミントはよく茂るため、放置すると蒸れやすくなります。
茎が伸びすぎたり、株元が混み合ったりしたら、収穫を兼ねて切り戻しましょう。切り戻すことで新芽が出て、株が若返ります。
肥料を与えすぎない
肥料を多く与えると、葉はよく茂りますが、香りが弱くなることがあります。
香りのよい葉を楽しむためには、肥料は控えめにし、日当たりと水やりを整えることが大切です。
食用にする場合は薬剤に注意する
ミントをハーブティーや料理に使う場合は、薬剤の使用に注意が必要です。
食用ハーブとして利用する場合は、食用作物に使用できる薬剤を選び、使用方法を守りましょう。苗を購入する場合も、食用ハーブとして販売されているものを選ぶと安心です。
ミントは鉢植えでも育てられる?
ミントは鉢植えで育てやすいハーブです。
むしろ、増えすぎを防ぎたい場合は鉢植えが向いています。ベランダ、玄関先、キッチン近くなどで育てれば、必要な分だけすぐに収穫できます。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
直径18〜24cmほどの鉢を使う
水はけと水もちのよい土を使う
春と秋は日当たりのよい場所で育てる
夏は強い西日を避ける
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿に水をためない
伸びすぎたら切り戻す
根詰まりしたら植え替えや株分けをする
鉢植えでは水切れと根詰まりに注意しながら管理しましょう。
ミントはプランター栽培に向いている?
ミントはプランター栽培にも向いています。
標準的な65cmプランターなら、2〜3株ほど育てられます。広がるスペースがあるため、鉢よりも収穫量を増やしやすいです。
ただし、プランター内でも根がいっぱいになりやすいため、数年に一度は株分けや土の更新を行いましょう。種類の異なるミントを同じプランターに植えると混ざって管理しにくくなるため、基本的には1種類ずつ育てるのがおすすめです。
ミントは地植えできる?
ミントは地植えできますが、増えすぎに注意が必要です。
地下茎で広がるため、庭に直接植えると管理が大変になることがあります。地植えにする場合は、レンガや根止めシートで区画を作る、底を抜いた鉢や大きな容器を埋めて根域を制限するなどの対策を行いましょう。
広がってもよい場所や、収穫用のハーブ区画であれば地植えでも楽しめます。ただし、花壇の中に無計画に植えるのは避けた方が安心です。
ミントは室内でも育てられる?
ミントは室内でも育てられますが、日当たりと風通しが重要です。
室内で育てる場合は、日当たりのよい窓辺に置きます。光が不足すると茎が間延びし、香りも弱くなります。また、風通しが悪いと蒸れや病害虫が出やすくなります。
室内管理のポイントは次の通りです。
明るい窓辺に置く
エアコンの風を直接当てない
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿に水をためない
定期的に収穫して風通しをよくする
ときどき屋外の明るい日陰に出して株を締める
室内では屋外より徒長しやすいため、長く育てるなら春から秋は屋外管理の方が育てやすいです。
ミントと相性のよい植物
ミントは生育旺盛なので、寄せ植えでは相手を選ぶ必要があります。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
レモンバーム
チャイブ
イタリアンパセリ
パクチー
ディル
バジル
ワイルドストロベリー
ナスタチウム
カレンデュラ
ビオラ
エリゲロン
アジュガ
ただし、ミントは根が強く広がるため、寄せ植えではほかの植物を圧迫することがあります。長く育てる場合は、ミントだけを単独の鉢に植える方が管理しやすいです。
ミントは寄せ植えに向いている?
ミントは寄せ植えにも使えますが、長期的には単独植えがおすすめです。
葉色や香りがよく、寄せ植えのアクセントになりますが、地下茎で広がるため、ほかの植物の根域に侵入しやすいです。寄せ植えに使う場合は、小さなポットに入れたまま植え込むなど、根が広がりすぎない工夫をするとよいでしょう。
短期間楽しむ寄せ植えなら使いやすいですが、長く管理する寄せ植えでは注意が必要です。
ミントは家庭菜園初心者におすすめ?
ミントは、家庭菜園初心者におすすめのハーブです。
丈夫で育てやすく、鉢植えでもよく育ち、春から秋まで収穫できます。ハーブティーやドリンク、料理、デザートに使いやすく、育てる楽しみと使う楽しみの両方があります。
ただし、地植えでは増えすぎることがあるため、初心者は鉢植えやプランターで育てるのがおすすめです。こまめに収穫し、伸びすぎたら切り戻すことで、長くきれいな葉を楽しめます。
まとめ|ミントは鉢植えで育てると管理しやすい爽やかな香りのハーブ
ミントは、爽やかな香りを楽しめる定番の多年草ハーブです。ハーブティー、ドリンク、料理、デザート、ポプリなど幅広く利用でき、家庭菜園初心者にも育てやすい植物です。
育て方のポイントは、日当たりから半日陰で管理すること、水切れさせないこと、伸びすぎたら切り戻すことです。生育旺盛で地下茎により広がるため、地植えでは増えすぎ対策が必要です。
初心者には鉢植えやプランター栽培がおすすめです。鉢植えなら広がりすぎを防ぎやすく、必要な分だけ収穫できます。爽やかな香りのハーブを暮らしに取り入れたい方に、ミントはぴったりの植物です。