植物の科名一覧|50音順でわかる植物分類の基本
植物の科名一覧|50音順でわかる植物分類の基本
植物を調べていると、「バラ科」「キク科」「ナス科」などの科名を目にすることがあります。科名とは、植物を分類するときのグループ名のひとつです。同じ科に分類される植物は、花のつくりや実の形、葉の特徴などに共通点があることが多く、植物を理解するうえで大切な手がかりになります。
この記事では、園芸・庭木・野菜・草花・観葉植物の記事でよく登場する植物の科名を、50音順でわかりやすく紹介します。
植物の「科名」とは?
植物の分類は、大きなグループから細かいグループへと分けられています。
一般的には、以下のような順番で分類されます。
界 → 門 → 綱 → 目 → 科 → 属 → 種
たとえば、ミニトマトは「ナス科ナス属」の植物です。ピーマンやナス、ジャガイモも同じナス科に分類されます。
同じ科の植物は、育て方や性質に共通点があることもあります。たとえば、ナス科の野菜は連作障害が出やすいものが多く、家庭菜園では植え付け場所に注意が必要です。
植物の科名一覧【50音順】
あ行の科名
アオイ科:ハイビスカス、ムクゲ、オクラ
アカザ科:ホウレンソウ、シロザ
アカテツ科:アカテツ、サポジラ
アカネ科:クチナシ、コーヒーノキ、ヤエムグラ
アケビ科:アケビ、ミツバアケビ
アサ科:アサ、カラハナソウ
アジサイ科:アジサイ、ウツギ、ノリウツギ
アブラナ科:キャベツ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー
アマ科:アマ
アヤメ科:アヤメ、ハナショウブ、クロッカス
アリノトウグサ科:フサモ
アワブキ科:アワブキ
イグサ科:イグサ、スズメノヤリ
イソマツ科:イソマツ、スターチス
イチイ科:イチイ、カヤ
イチヤクソウ科:イチヤクソウ
イネ科:イネ、ムギ、トウモロコシ、ススキ、タケ
イラクサ科:イラクサ、カラムシ
ウコギ科:ヤツデ、タラノキ、アイビー
ウツボカズラ科:ウツボカズラ
ウマノスズクサ科:ウマノスズクサ、カンアオイ
ウリ科:キュウリ、カボチャ、ゴーヤ、スイカ
ウルシ科:ウルシ、ハゼノキ、マンゴー
エゴノキ科:エゴノキ、ハクウンボク
エビネ科:エビネ
オオバコ科:オオバコ、ジギタリス
オシダ科:オシダ、ベニシダ
オトギリソウ科:オトギリソウ、ビヨウヤナギ
か行の科名
カエデ科:カエデ、モミジ
カキノキ科:カキ、トキワガキ
カタバミ科:カタバミ、オキザリス
カバノキ科:シラカバ、ハンノキ、ヤシャブシ
カヤツリグサ科:カヤツリグサ、スゲ
カンナ科:カンナ
キキョウ科:キキョウ、ホタルブクロ、ロベリア
キク科:キク、ヒマワリ、タンポポ、レタス
キジカクシ科:アスパラガス、ギボウシ、ユッカ
キツネノマゴ科:キツネノマゴ、アカンサス
キブシ科:キブシ
キョウチクトウ科:キョウチクトウ、ニチニチソウ、テイカカズラ
キンポウゲ科:クリスマスローズ、クレマチス、ラナンキュラス
クスノキ科:クスノキ、ゲッケイジュ、アボカド
クマツヅラ科:ランタナ、ムラサキシキブ
クルミ科:クルミ、サワグルミ
クロウメモドキ科:ナツメ、ケンポナシ
ケシ科:ケシ、ポピー、ムラサキケマン
コショウ科:コショウ、ペペロミア
ゴマ科:ゴマ
ゴマノハグサ科:ゴマノハグサ
コミカンソウ科:コミカンソウ、ナンヨウアブラギリ
さ行の科名
サクラソウ科:サクラソウ、シクラメン、プリムラ
サトイモ科:サトイモ、ポトス、モンステラ、カラー
サボテン科:サボテン、シャコバサボテン
サルトリイバラ科:サルトリイバラ
ザクロ科:ザクロ
シキミ科:シキミ
シソ科:シソ、ミント、ラベンダー、ローズマリー、バジル
シナノキ科:シナノキ、ボダイジュ
シュウカイドウ科:ベゴニア、シュウカイドウ
ショウガ科:ショウガ、ミョウガ、ジンジャー
スイカズラ科:スイカズラ、ニワトコ、アベリア
スイレン科:スイレン
スギ科:スギ、メタセコイア
スベリヒユ科:スベリヒユ、ポーチュラカ
セリ科:ニンジン、セロリ、パセリ、ミツバ
ソテツ科:ソテツ
た行の科名
タデ科:ソバ、アイ、イタドリ
タヌキモ科:タヌキモ、ムシトリスミレ
ツゲ科:ツゲ、フッキソウ
ツツジ科:ツツジ、サツキ、ブルーベリー、シャクナゲ
ツバキ科:ツバキ、サザンカ、チャノキ
ツユクサ科:ツユクサ、ムラサキツユクサ
ツリフネソウ科:ホウセンカ、ツリフネソウ
トウダイグサ科:ポインセチア、トウダイグサ、キャッサバ
トクサ科:トクサ、スギナ
トチノキ科:トチノキ、セイヨウトチノキ
な行の科名
ナス科:ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ
ニシキギ科:ニシキギ、マユミ、マサキ
ニレ科:ニレ、ケヤキ
ニワトコ科:ニワトコ
ノウゼンカズラ科:ノウゼンカズラ、キササゲ
ノボタン科:ノボタン、シコンノボタン
は行の科名
バショウ科:バナナ、バショウ
ハス科:ハス
ハマウツボ科:ハマウツボ、ナンバンギセル
バラ科:サクラ、ウメ、モモ、リンゴ、バラ、イチゴ
ヒガンバナ科:ヒガンバナ、スイセン、アマリリス
ヒノキ科:ヒノキ、サワラ、コニファー類
ヒユ科:ケイトウ、アマランサス、ホウレンソウ
フウ科:フウ、モミジバフウ
フウロソウ科:ゼラニウム、ゲンノショウコ
フトモモ科:ユーカリ、ブラシノキ、フェイジョア
ブドウ科:ブドウ、ツタ、ヘンリーヅタ
ブナ科:ブナ、コナラ、クヌギ、シイ、カシ
ベンケイソウ科:セダム、カランコエ、エケベリア
ホルトノキ科:ホルトノキ
ま行の科名
マキ科:イヌマキ、ナギ
マタタビ科:キウイフルーツ、マタタビ
マツ科:マツ、モミ、トウヒ
マメ科:エダマメ、フジ、ハギ、クローバー
ミカン科:ミカン、レモン、サンショウ、カラタチ
ミズキ科:ハナミズキ、ヤマボウシ、ミズキ
ミソハギ科:サルスベリ、ミソハギ
ミツガシワ科:ミツガシワ
ムクロジ科:ムクロジ、トチノキ、カエデ類
ムラサキ科:ワスレナグサ、ヘリオトロープ
メギ科:ナンテン、メギ、イカリソウ
モクセイ科:オリーブ、キンモクセイ、ネズミモチ、ライラック
モクレン科:モクレン、コブシ、タイサンボク
モチノキ科:モチノキ、クロガネモチ、ソヨゴ
や行の科名
ヤシ科:ヤシ、シュロ、フェニックス
ヤナギ科:ヤナギ、ポプラ
ヤブコウジ科:ヤブコウジ、マンリョウ
ヤマゴボウ科:ヨウシュヤマゴボウ
ユキノシタ科:ユキノシタ、ヒューケラ
ユリ科:ユリ、チューリップ
ヨモギ科:ヨモギ ※分類上はキク科に含まれます
ら行の科名
ラン科:ラン、コチョウラン、シンビジウム、エビネ
リンドウ科:リンドウ、センブリ
リュウゼツラン科:アガベ、リュウゼツラン
リョウブ科:リョウブ
レンプクソウ科:レンプクソウ
ロウバイ科:ロウバイ、クロバナロウバイ
わ行の科名
ワスレグサ科:ワスレグサ、ニッコウキスゲ
園芸でよく使う代表的な科名
植物の科名は非常に多くありますが、家庭菜園やガーデニングで特によく登場するのは次のような科です。
アブラナ科
アブラナ科には、キャベツ、ダイコン、ハクサイ、ブロッコリー、コマツナなどがあります。野菜としてなじみ深い植物が多く、家庭菜園でもよく育てられます。
アオムシやコナガなどの害虫がつきやすいため、防虫ネットを使うと管理しやすくなります。
ナス科
ナス科には、トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなどがあります。夏野菜の代表的なグループです。
同じ場所で続けて育てると連作障害が出やすいため、家庭菜園では植える場所を数年ごとに変えることが大切です。
ウリ科
ウリ科には、キュウリ、カボチャ、ゴーヤ、スイカ、メロンなどがあります。つるを伸ばして育つものが多く、支柱やネットを使って栽培することもあります。
水切れに弱い種類が多いため、夏場は水やりの管理が重要です。
キク科
キク科には、キク、ヒマワリ、タンポポ、レタス、シュンギクなどがあります。草花から野菜まで幅広い植物が含まれる大きなグループです。
花びらのように見える部分が、実は小さな花の集まりであることもキク科の特徴です。
シソ科
シソ科には、シソ、ミント、バジル、ローズマリー、ラベンダーなどがあります。香りのよいハーブが多く含まれます。
比較的丈夫なものが多い一方で、ミントのように地下茎で広がりすぎる植物もあるため、植える場所には注意が必要です。
バラ科
バラ科には、バラ、サクラ、ウメ、モモ、リンゴ、イチゴなどがあります。花木や果樹として重要な植物が多い科です。
美しい花や実を楽しめる植物が多く、庭木や果樹、観賞用植物として広く利用されています。
ツツジ科
ツツジ科には、ツツジ、サツキ、シャクナゲ、ブルーベリーなどがあります。酸性土壌を好む植物が多いことが特徴です。
ブルーベリーを育てる場合は、一般的な培養土ではなく、酸性のピートモスや専用土を使うと育てやすくなります。
モクセイ科
モクセイ科には、キンモクセイ、オリーブ、ネズミモチ、ライラックなどがあります。庭木として利用される植物が多い科です。
キンモクセイは香りを楽しむ庭木、オリーブは観賞用や実を楽しむ木として人気があります。
マメ科
マメ科には、エダマメ、インゲン、ソラマメ、フジ、ハギ、クローバーなどがあります。根に根粒菌を持ち、空気中の窒素を土に取り込む働きをするものもあります。
庭や畑の土づくりにも関わりが深い植物群です。
科名を知ると植物の特徴が見えてくる
植物の科名を知ると、単に名前を覚えるだけでなく、その植物の性質や育て方を理解しやすくなります。
たとえば、同じナス科のトマト・ナス・ピーマンは、いずれも日当たりを好む夏野菜です。また、同じシソ科のミント・バジル・ローズマリーは香りが強く、ハーブとして利用されます。
もちろん、同じ科だからといってすべての性質が同じわけではありません。しかし、科名は植物を理解するための大きなヒントになります。
植物分類は変わることがある
植物の分類は、研究の進展によって変わることがあります。昔の図鑑ではユリ科とされていた植物が、現在ではキジカクシ科やヒガンバナ科などに分けられていることもあります。
そのため、古い本や資料と新しい情報で科名が違う場合があります。植物の記事を書くときは、できるだけ現在一般的に使われている分類を確認するとよいでしょう。
まとめ
植物の科名は、植物を分類するための大切なグループ名です。科名を知ることで、植物同士のつながりや、育て方の共通点が見えやすくなります。
園芸や家庭菜園では、特にアブラナ科、ナス科、ウリ科、キク科、シソ科、バラ科、ツツジ科、マメ科などがよく登場します。
植物を調べるときは、名前だけでなく「何科の植物なのか」にも注目してみましょう。科名を意識することで、植物の特徴や管理方法をより深く理解できるようになります。