ハロウィンに登場する植物10選|カボチャの由来から秋の花・実ものまで解説
ハロウィンに登場する植物10選|カボチャの由来から秋の花・実ものまで解説
画像:AI作成
ハロウィンに登場する植物といえば、オレンジ色のカボチャが代表的です。しかし、昔からの風習に関わるカブやリンゴ、秋の飾りを彩る花や実ものなど、さまざまな植物がハロウィンの雰囲気をつくっています。
植物によって、ハロウィンとの関わり方は異なります。古くから行事に使われてきたものもあれば、色や形を生かして現代の装飾に取り入れられているものもあります。
ここでは、ハロウィンに関わる植物や飾りに使いやすい植物を10種類挙げ、それぞれの特徴と楽しみ方を紹介します。
ハロウィンに登場する主な植物一覧
カボチャ:ジャック・オー・ランタンをつくる代表的な植物。
カブの仲間:カボチャが広まる以前のランタンに使われた根菜。
リンゴ:伝統的な遊びや占いに登場する果物。
ヘーゼルナッツ:木の実を使った昔の占いや秋の食文化に関わる植物。
トウモロコシ:収穫の季節を表す穂や茎の飾りに使われる植物。
観賞用の小型カボチャ・ヒョウタン類:色や形を楽しむ実もの。
ホオズキ:オレンジ色の提灯のような姿が飾りに合う植物。
キク:秋の玄関や庭を彩る花。
観賞用トウガラシ:鮮やかな実や黒紫色の葉を楽しむ植物。
マリーゴールド:ハロウィンカラーの花。メキシコの「死者の日」とも深い関わりがある植物。
伝統や風習に関わる植物
1.カボチャ|ハロウィンを象徴する植物
カボチャは、ハロウィンの飾りを代表するウリ科の植物です。果実をくり抜いて顔を彫り、内側から照らしたものが「ジャック・オー・ランタン」です。
アイルランドなどにあった根菜のランタンの風習が、北アメリカでカボチャを使う形へ広まったとされています。大きな果実と内部の空間を持つカボチャは、顔を彫って明かりを入れる素材として使いやすい植物です。
オレンジ色のものだけでなく、白いものや平たいものなどもあり、彫らずに並べるだけでも季節感を演出できます。
楽しみ方:ランタン、玄関飾り、テーブル装飾。
選ぶポイント:ぐらつかず、傷や腐敗のない果実を選ぶ。
注意点:装飾用として販売されるものを、食用と決めつけない。
中に明かりを入れる場合は、LEDライトを使うと、火を扱わずに楽しめます。
2.カブの仲間|昔のランタンに使われた根菜
アイルランドなどでは、カボチャが広まる前から、カブ類をくり抜いて顔をつくる風習がありました。
ここでいう「カブ」には、日本で一般的な白いカブとは異なる、ルタバガなどの大型の根菜が含まれます。英語の「turnip」が指すものには地域差があるため、昔のランタンがすべて日本の小カブと同じものだったわけではありません。
凹凸のある表面や細長い輪郭を生かした顔は、カボチャとは違う独特の表情になります。
楽しみ方:昔のランタンの由来を学ぶ展示や飾り。
植物としての特徴:アブラナ科の根菜で、肥大した根や胚軸部分を利用する。
注意点:中身が硬く詰まっているため、くり抜く作業は容易ではない。
3.リンゴ|遊びや占いに登場する秋の果物
リンゴは、ハロウィンの伝統的な遊びに登場する果物です。水に浮かべたリンゴを、手を使わず口で取る「アップル・ボビング」や、つるしたリンゴにかじりつく遊びなどが知られています。
地域によっては、リンゴの皮などを使った恋愛や結婚に関する占いも行われてきました。
赤や黄色の果実は、収穫の季節を感じさせる飾りにもなります。小さなリンゴをかごに入れると、カボチャとは異なる落ち着いた秋の雰囲気を演出できます。
楽しみ方:果物かご、秋のお菓子、伝統行事の紹介。
植物としての特徴:バラ科の落葉果樹。
飾り方のポイント:傷んだ果実は取り除き、食用にするものは衛生的に扱う。
4.ヘーゼルナッツ|木の実を使った占いとの関わり
ヘーゼルナッツなどの木の実は、秋の食べ物であるとともに、ハロウィンの古い占いにも登場します。地域によっては、火に置いた木の実の燃え方やはじけ方から、恋人同士の相性などを占う風習がありました。
使われる木の実や方法は地域ごとに異なり、ハロウィン全体で共通する決まりではありません。
現代の飾りでは、殻付きの実を木の器に入れると、自然素材の温かみを加えられます。
楽しみ方:殻付きの実を使った卓上装飾、食用ナッツを使った焼き菓子。
植物としての特徴:カバノキ科ハシバミ属の落葉低木。
飾り方のポイント:カボチャや乾燥した葉と組み合わせ、収穫の雰囲気を楽しむ。
秋の収穫を表す装飾に使われる植物
5.トウモロコシ|穂と茎で収穫の風景をつくる
トウモロコシは、北米の秋の装飾でよく使われる植物です。粒が赤、紫、黄などに色づく観賞用の穂や、乾燥させた茎を束ねた飾りが、ハロウィンの玄関や庭を彩ります。
ハロウィン固有の象徴というより、秋の収穫風景を表す素材として使われています。
背の高い茎は装飾の背景に、小さな穂はリースやかごの飾りに向いています。
楽しみ方:穂の壁飾り、茎の束、カボチャの背景装飾。
植物としての特徴:イネ科の一年草。
注意点:乾いた茎や葉は燃えやすいため、火気から離して飾る。
6.観賞用の小型カボチャ・ヒョウタン類|形の違いを楽しむ実もの
手のひらサイズのカボチャや、細長いもの、いぼ状の凹凸があるものなどは、秋の装飾に適した実ものです。
英語で装飾用の「gourds」と呼ばれるものには、観賞用カボチャやヒョウタン類など、異なる植物が含まれます。すべてが同じ種類ではありません。
白、黄、緑、オレンジなどを組み合わせると、顔を描かなくても華やかな飾りになります。
楽しみ方:かご盛り、棚飾り、食卓の中央に置く装飾。
選ぶポイント:色だけでなく、大きさや表面の質感を組み合わせる。
注意点:観賞用には食用に適さないものがあるため、食べない前提で扱う。
色や形を生かして楽しむ花・実もの
7.ホオズキ|オレンジ色の小さなランタン
ホオズキは、果実を包む袋状の部分がオレンジ色に色づく植物です。この袋は果実そのものではなく、花の萼が発達したものです。
提灯のような形がハロウィンのランタンを連想させ、枝ものやドライ素材として使えます。日本ではお盆の飾りとして親しまれていますが、ハロウィンでは色と形を生かした装飾として楽しめます。
楽しみ方:花瓶に生ける、リースに添える、乾燥させて飾る。
植物としての特徴:ナス科の多年草。
注意点:観賞用ホオズキを食用ホオズキと混同しない。
袋が網目状になった透かしホオズキは、繊細で少し不思議な雰囲気の装飾にも向いています。
8.キク|秋の玄関を彩る花
キクは、北米などで秋の玄関飾りに広く使われる花です。英語では「マム」と呼ばれ、丸くまとまった鉢物がカボチャと一緒に飾られます。
ハロウィンなら、オレンジ、黄色、赤褐色、濃い赤などの花が合わせやすく、白花を加えると明暗の対比も楽しめます。
古くからハロウィンに特有の意味を持つ花というより、開花時期と豊富な花色を生かした秋の装飾です。
楽しみ方:玄関の鉢飾り、寄せ植え、切り花。
植物としての特徴:キク科の多年草。
管理のポイント:開花中の鉢は乾きやすいため、土の状態を確認して水を与える。
9.観賞用トウガラシ|鮮やかな実と黒紫色の葉
観賞用トウガラシは、小さな実の色や形を楽しむ植物です。品種によって、赤、オレンジ、黄、紫などの実をつけ、葉が黒紫色になるものもあります。
黒紫色の葉と明るい色の実を持つ株は、ハロウィンらしい配色の寄せ植えに取り入れやすくなります。
楽しみ方:鉢植え、寄せ植え、明るい場所の季節飾り。
植物としての特徴:ナス科の植物で、寒さに弱い。
管理のポイント:日当たりを確保し、冷え込みや霜を避ける。
注意点:観賞用として栽培・販売されたものは、食用として扱わない。
室内に置く場合も、暗い場所へ長期間飾り続けないようにします。
10.マリーゴールド|オレンジ色の花と「死者の日」の文化
マリーゴールドは、黄色やオレンジ色の花がハロウィンの配色に合う植物です。秋まで咲いている株は、玄関の鉢飾りや庭の演出に利用できます。
一方で、マリーゴールドが深い文化的な意味を持つのは、メキシコの「死者の日」です。花の色や香りが、亡くなった人の魂を導くとされ、祭壇や道を飾るために使われます。
ハロウィンと死者の日は、時期が近くても、それぞれ異なる行事です。 マリーゴールドを紹介する際には、この違いを押さえておきましょう。
楽しみ方:鉢植え、花壇、切り花を使った装飾。
植物としての特徴:キク科の草花で、日本では一年草として扱うものが一般的。
管理のポイント:日当たりを確保し、咲き終わった花を取り除く。
植物を使ったハロウィンの飾り方
オレンジ・黒紫・白を組み合わせる
ハロウィンらしい配色をつくるなら、オレンジ色のカボチャや花に、黒紫色の葉、白いカボチャや花を合わせます。
例えば、次のような組み合わせが楽しめます。
明るい雰囲気:オレンジ色のカボチャ+黄色のキク。
落ち着いた雰囲気:白いカボチャ+黒紫葉の観賞用トウガラシ。
自然な秋の雰囲気:リンゴ+殻付きナッツ+乾燥したトウモロコシ。
小さな卓上飾り:ミニカボチャ+ホオズキ。
使う色を絞ると、植物の種類が多くてもまとまりやすくなります。
長く飾るものと、直前に用意するものを分ける
傷のない丸ごとのカボチャや、よく乾燥した植物素材は、比較的長く楽しめます。一方、くり抜いたカボチャや切り花は傷みやすいため、飾る日程に合わせて用意します。
生の果実や茎を密閉せず、蒸れや結露を避けることも大切です。腐敗やカビが見られたものは取り除きましょう。
食用と観賞用を区別する
植物の実だからといって、すべて食べられるわけではありません。観賞用のカボチャ、トウガラシ、ホオズキなどは、食用として確認できない限り口にしないようにします。
また、食用品種であっても、塗装や接着をしたもの、屋外で長く飾ったものは、食べるための材料とは分けて扱いましょう。
まとめ
ハロウィンに登場する植物には、カボチャやカブ、リンゴのように風習と結びついたものと、キクやホオズキのように色や形を生かして飾られるものがあります。
植物の由来を知ると、見た目だけでなく、その背景にある暮らしや文化も楽しめます。食用と観賞用を区別しながら、花、実、葉、乾燥素材を組み合わせて、秋らしいハロウィンの飾りをつくってみましょう。