ドドナエア・ビスコサ(葉団扇木)の育て方|葉色の変化や剪定、冬越しのポイントを解説

ドドナエア・ビスコサの育て方|葉色の変化や剪定、冬越しのポイントを解説

ドドナエア・ビスコサ

画像:AI作成

ドドナエア・ビスコサは、細長い葉と軽やかな枝ぶりが魅力の常緑樹です。庭木や生垣、鉢植えに利用され、紫葉の品種は季節によって緑色から赤銅色、ワインレッドへと変化する葉を楽しめます。

日当たりと水はけのよい環境を好み、根付けば比較的乾燥にも耐えます。一方、強い霜や寒風、土の過湿には注意が必要です。

この記事では、ドドナエア・ビスコサの特徴や代表的な品種、植え付けから剪定、冬越しまでの育て方を紹介します。

ドドナエア・ビスコサの基本情報

  • 植物名:ドドナエア・ビスコサ

  • 学名:Dodonaea viscosa

  • 和名:ハウチワノキ

  • 漢字表記:葉団扇木など

  • 別名・流通名:ドドネア、ドドナエア・ビスコーサ、ポップブッシュ

  • 英名:Hopbush、Sticky hopbush

  • 科名:ムクロジ科

  • 属名:ハウチワノキ属〈ドドナエア属〉

  • 原産・分布:オーストラリアを含む世界の熱帯・亜熱帯を中心に広く分布

  • 分類:常緑低木〜小高木

  • 樹高:庭では剪定により1〜3m程度に管理されることが多く、条件がよければ5m以上になる

  • 開花時期:日本の栽培では主に春〜初夏

  • 花色:淡緑色など。花は小さく目立ちにくい

  • 観賞のポイント:葉色、枝ぶり、翼のある果実

  • 好む環境:日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所

  • 主な用途:庭木、シンボルツリー、生垣、目隠し、鉢植え

「ドドナエア・ビスコサ」は種の名前です。紫色の葉になる品種だけでなく、緑葉を楽しむタイプも含まれます。

ドドナエア・ビスコサの特徴

細長い葉と軽やかな樹形

葉は細長い楕円形などで、枝に互い違いに付きます。株によって葉の幅や形に違いがあり、光沢やわずかな粘りが見られます。

細い枝が伸びる姿は軽やかで、自然樹形を生かした庭にもよくなじみます。常緑樹ですが、古い葉は入れ替わるため、一年中まったく落葉しないわけではありません。

紫葉品種は季節によって色が変わる

日本でよく流通する「プルプレア」は、気温や日照に応じて葉色が変化する品種です。

暖かい時期には緑色が目立ち、秋から冬にかけて赤銅色や深い紫色になることがあります。葉色には個体差があり、日当たりや地域の気候でも変わります。

すべてのドドナエア・ビスコサが冬に濃い紫色になるわけではありません。葉色を目的に購入する場合は、品種名を確認しましょう。

花のように見えるものは翼のある果実

枝先にピンク色や赤みを帯びた、薄い紙のようなものが付くことがあります。これは花びらではなく、果実に発達した翼です。

果実は緑色から赤みを帯び、成熟すると褐色になるなど、段階によって表情が変わります。色や付き方には個体差があります。

雄花と雌花を別の株に付けるもののほか、両性花を付ける場合もあり、すべての株に同じように果実が付くわけではありません。果実を楽しみたい場合は、実際に果実の付いている株を選ぶと確実です。

ドドナエア・ビスコサの代表的な品種・タイプ

プルプレア〈パープレア〉

赤銅色から紫色の葉が魅力の代表的な園芸品種です。暖かい時期には緑色が増え、低温期には深い色合いを楽しめます。自然樹形の庭木にも生垣にも利用でき、葉色は日照や気温、個体によって変化します。

グリーンタイプ〈ビスコサ・グリーン〉

緑の葉を主体に楽しむタイプで、紫葉品種よりも明るく爽やかな印象になります。庭の背景や目隠しにも使いやすく、周囲の花色を引き立てます。「グリーン」は流通上の呼び名の場合もあり、株の特徴を確認して選びましょう。

ドドナエア・ビスコサの育て方

日当たり・置き場所

日当たりのよい屋外が基本です。日照が不足すると枝が間延びしたり、紫葉品種の色付きが弱くなったりすることがあります。

庭植えでは、冬の冷たい風が直接吹き付けにくい場所を選びます。風通しは必要ですが、常に強風が当たる場所では、枝葉や根に負担がかかります。

鉢植えを日陰から日なたへ移すときは、数日かけて日差しに慣らしましょう。急な環境の変化は葉焼けの原因になります。

用土

水はけのよい土が適しています。鉢植えでは、一般的な樹木用培養土を使い、必要に応じて軽石などで排水性を調整します。

庭植えでは、雨のあとに水が長くたまる場所を避けます。粘土質で排水の悪い庭では、土を少し盛って植えるなど、根の周囲に水が滞留しない工夫が必要です。

乾燥に耐える性質があっても、根が常に湿った状態には向きません。

水やり

鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から水が流れるまで十分に与えます。受け皿に残った水は捨てましょう。

庭植えは、根付いたあとは降雨を基本に管理できます。ただし、植え付け直後や、雨が少なく土が深くまで乾く時期には水やりが必要です。

特に小さな苗や鉢植えでは、乾燥に強いからと放置すると水切れを起こします。葉がしおれた場合は、水を与える前に土が乾いているか確認してください。

肥料

肥料は控えめにします。庭植えで枝葉が順調に育っている場合は、毎年多量に与える必要はありません。

鉢植えや生育の鈍い株には、春に緩効性肥料を少量施す方法があります。量は製品の表示に従い、根元に集中させないようにします。

葉色が悪いときも、すぐに肥料不足と判断せず、日照不足や過湿、根詰まりを確認しましょう。

植え付け・植え替えの方法

植え付けは春を中心に行う

寒さが緩み、遅霜の心配が少なくなった春が植え付けに適しています。冬までに根を張る期間を確保できるため、寒さが気になる地域では特に春植えが向いています。

植え付けの手順は次のとおりです。

  1. 日当たりと排水のよい場所を選ぶ。

  2. 根鉢より一回り広く植え穴を掘る。

  3. 根鉢を必要以上に崩さず、深植えにならない高さに据える。

  4. 周囲に土を戻し、十分に水を与える。

  5. 背の高い苗には、必要に応じて支柱を添える。

成長後の枝張りを考え、壁や通路、隣地との境界に近づけすぎないようにしましょう。

鉢植えは根詰まりを確認する

鉢底から根が多く出る、水がしみ込みにくい、水切れが極端に早いといった状態は、植え替えを考える目安です。

春に一回り大きな鉢へ植え替えます。大きすぎる鉢に急に移すと土が乾きにくくなるため、株に合ったサイズを選びましょう。

ドドナエア・ビスコサの剪定方法

剪定は春から初夏を中心に行う

樹形を整える剪定は、寒さが過ぎて生育が始まる春から初夏を中心に行います。真夏の乾燥期や厳冬期、冬を目前にした強い切り戻しは避けましょう。

果実を楽しむ場合は、花や果実の付いた枝を残すように調整します。剪定の時期や程度によっては、その年の観賞できる果実が減ります。

自然樹形では混み合った枝を間引く

自然な姿を楽しむ場合は、枝先を一律に切りそろえるより、不要な枝を選んで取り除きます。

  • 枯れた枝や傷んだ枝

  • 内側に向かって伸びる枝

  • 互いに交差してこすれる枝

  • 同じ場所に集中した枝

  • 樹形から大きく飛び出した枝

残す枝に光が届くように整理すると、葉のある部分を保ちやすくなります。

生垣は若いうちから少しずつ整える

生垣にする場合は、若い株のうちから軽く枝先を整え、枝数を増やします。大きく伸ばしてから一度に低くするより、希望する高さと幅を意識して管理するほうが扱いやすくなります。

表面の刈り込みだけで内部が過密になった場合は、枝を部分的に間引きます。古い太枝まで一度に切り込む強剪定は避け、葉の残る位置で段階的に整えましょう。

冬越しと寒さ対策

耐寒性は株の状態と環境で変わる

ドドナエアは軽い霜に耐える場合がありますが、強い凍結が続く場所では傷むことがあります。耐寒温度の数字だけで地植えの可否を決めず、次の条件も確認しましょう。

  • 霜が降りる頻度

  • 氷点下が続く時間

  • 冬の風の強さ

  • 土の湿り具合

  • 苗の大きさと根付きの状態

特に植え付けたばかりの小苗は、成木より慎重に管理します。

寒冷地では鉢植えが管理しやすい

冬の寒さが厳しい地域では、移動できる鉢植えが向いています。霜が避けられ、明るく低温を保てる場所で冬越しさせます。

暖房の風が直接当たる場所や、暗い室内に長期間置くことは避けましょう。冬も土を確認し、乾いたときは暖かい日の午前中に水を与えます。

庭植えでは、株元のマルチングや寒風を避ける工夫を行います。ただし、防寒だけで厳しい寒さを完全に防げるわけではありません。

ドドナエア・ビスコサの増やし方

挿し木

伸びた枝が少し硬くなったころに、健康な枝を使って挿し木します。下部の葉を取り除き、清潔な挿し木用土に挿して、明るい日陰で管理します。

発根までは乾燥を防ぎますが、用土を常に水浸しにしないように注意します。親株と同じ葉色などの特徴を残したい場合は、種まきより挿し木が適しています。

種まき

種子から育てることもできますが、発芽にはばらつきがあります。また、紫葉品種から採れた種子でも、親株と同じ葉色になるとは限りません。

特定の葉色や果実の付き方を楽しみたい場合は、特徴の確認できる苗を選ぶほうが確実です。

病害虫とよくあるトラブル

カイガラムシ

枝や葉にカイガラムシが付くことがあります。枝の分かれ目や葉裏を確認し、少数なら株を傷付けないように取り除きます。

枝葉が過密な場合は剪定で整理し、発生が続くときは害虫の種類を確認して対処します。

葉が茶色くなる・落ちる

水切れ、根の過湿、寒害、急な日照の変化など、複数の原因が考えられます。

  • 土が乾いている場合は、水切れを疑う。

  • 土が湿ったままなら、排水や根の状態を確認する。

  • 寒波のあとなら、寒さによる傷みを確認する。

  • 置き場所を変えた直後なら、葉焼けの可能性を考える。

原因を確認せず、水や肥料を増やすことは避けましょう。

紫色にならない

緑葉タイプである可能性のほか、暖かい時期や日照不足では、紫葉品種でも緑色が目立つことがあります。

まず品種名を確認し、季節に応じた変化かどうかを見ます。色付かせるために、無理に水を切ったり、強い寒さに当てたりする必要はありません。

ドドナエア・ビスコサの楽しみ方

シンボルツリーとして

一本の幹を見せるように仕立てると、軽やかな印象のシンボルツリーになります。成長に合わせて枝を整理し、庭の広さに収まる大きさを保ちましょう。

目隠しや生垣として

常緑の枝葉を生かして、視線をやわらかく遮る植栽に利用できます。紫葉品種は、周囲の緑との色の違いも楽しめます。

ただし、寒害で葉が傷む地域では、冬の目隠しとして十分に機能しない場合もあります。植える場所の気候に合うかを先に確認しましょう。

鉢植えや寄せ植えとして

小苗はカラーリーフとして寄せ植えに利用できます。成長すると根も枝も広がるため、長期間育てる場合は単独の鉢へ移します。

鉢植えは大きさを調整しやすく、寒さを避けて移動できる点も利点です。

まとめ

ドドナエア・ビスコサは、軽やかな枝ぶりと常緑の葉を楽しめる庭木です。紫葉品種のプルプレアでは、季節による葉色の変化が大きな魅力になります。

育てる際は、日当たりと排水を確保し、肥料を控えめにして、強い霜や寒風を避けることが大切です。剪定は春から初夏を中心に、葉を残しながら少しずつ行いましょう。

緑葉タイプと紫葉品種では観賞のポイントが異なるため、購入時に品種を確認し、庭木や生垣、鉢植えなど目的に合った姿に育ててください。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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