カツラの基本情報と育て方｜紅葉と香りが魅力の庭木
カツラの基本情報と特徴
基本情報
和名：カツラ（桂）
学名：Cercidiphyllum japonicum
科名：カツラ科（Cercidiphyllaceae）
属名：カツラ属（Cercidiphyllum）
原産地：日本、中国、朝鮮半島
分類：落葉高木
成長速度：早い（年間50cm以上成長することも）
耐寒性：強い（寒冷地でも育つ）
耐暑性：普通（高温多湿にはやや注意）
日照条件：日なた～半日陰
用途：庭木・シンボルツリー・公園樹・街路樹
特徴
① 樹形と葉の特徴
カツラは樹高10～20m以上に成長する落葉高木で、円錐形または丸みを帯びた樹形を形成します。葉はハート型で、春から夏は明るい緑色、秋には黄色や赤へと鮮やかに紅葉します。
② 花の特徴と開花期
開花期は3～4月で、雌雄異株です。花は小さく目立たないですが、雄花は赤みを帯び、雌花は緑色っぽい特徴があります。
③ 紅葉の特徴
カツラは秋になると黄・橙・赤のグラデーションが美しい紅葉を見せます。落葉時には甘いキャラメルのような香りが漂うことでも知られています。
④ 生育環境
日当たりの良い場所を好むものの、半日陰でも育ちます。水はけが良く適度な湿度を保つ土壌が理想的ですが、湿気を好む一方で乾燥に弱いため、特に夏場の水やりには注意が必要です。
⑤ 病害虫
病害虫には比較的強いですが、乾燥が続くとハダニが発生することがあります。風通しの良い環境を保ち、適度な水やりを行うことで健康に育ちます。
⑥ 剪定・管理のポイント
適切な剪定の時期は12～2月の落葉期です。基本的には自然な樹形を楽しむため、大きな剪定は不要ですが、混み合った枝を間引くことで美しい姿を維持できます。
⑦ 用途
カツラは庭木やシンボルツリーとして人気があり、公園樹や街路樹としても利用されます。特に紅葉の美しさとキャラメルのような甘い香りが魅力で、日本の庭園や都市緑化に広く植栽されています。
まとめ
カツラは、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉と、四季折々の変化を楽しめる落葉高木です。耐寒性が強く、病害虫にも比較的強いため、管理がしやすい特性を持っています。適切な剪定を行うことで、美しい樹形を維持しやすく、初心者でも育てやすい魅力的な樹木です。特に秋の紅葉と甘い香りは、庭や公園の景観を一層引き立てる要素となります。
