コノテガシワ(児手柏)の育て方|平たい枝葉が特徴のコニファー
コノテガシワの育て方|生垣や庭木に使える常緑針葉樹の特徴・剪定・管理方法を解説
コノテガシワは、平たく広がる独特の枝葉が特徴の常緑針葉樹です。葉が手のひらを立てたように広がることから「児の手柏」と書かれ、生垣、目隠し、庭木、コニファー、鉢植え、洋風・和風どちらの庭にも利用されます。明るい緑の葉を一年中楽しめるため、庭の背景や境界植栽としても使いやすい樹木です。
コノテガシワは比較的丈夫で、日当たりのよい場所を好みます。刈り込みにもある程度耐えるため、生垣や円錐形の仕立てにもできます。成長が早すぎる木ではありませんが、放任すると樹高が出て枝葉も広がるため、住宅の庭では定期的な剪定が必要です。
一方で、コノテガシワを含むコニファー類は、古い枝や葉のない部分まで強く切り込むと、新芽が出にくいことがあります。大きくなりすぎてから一気に小さくするのではなく、若いうちから軽く整えながら管理することが大切です。
この記事では、コノテガシワの特徴、主な品種、育て方、水やり、肥料、剪定、生垣管理、鉢植え管理、枯れる原因、庭に植える際の注意点まで詳しく解説します。
コノテガシワの基本情報
和名:コノテガシワ(児の手柏)
別名:コノテヒバ、センジュ、オリエンタルアーバービタエ
学名:Platycladus orientalis
科名:ヒノキ科
属名:コノテガシワ属
分類:常緑針葉樹、常緑小高木
原産地:中国、朝鮮半島など
樹高:3m〜10mほど。庭木では1.5m〜4m程度に管理されることが多い
葉張り:1m〜4mほど。剪定管理により調整可能
開花期:春頃
花色:目立ちにくい
実の時期:秋頃
葉色:緑、黄緑、黄金色系など品種により異なる
植え付け時期:3月〜5月、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月、9月〜10月頃
成長速度:普通
耐寒性:普通〜強い
耐暑性:普通〜強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き
コノテガシワとは?平たい枝葉が特徴の常緑針葉樹
コノテガシワは、ヒノキ科コノテガシワ属に分類される常緑針葉樹です。枝葉が平たく立ち上がるように広がる独特の姿を持ち、庭木や生垣として古くから利用されてきました。
葉は鱗片状で、枝に密につきます。一般的な針のような葉ではなく、薄い板状の枝葉が重なるように見えるため、刈り込むと整った面を作りやすいのが特徴です。品種によっては明るい黄緑色や黄金色の葉を楽しめるものもあります。
コノテガシワは、和風庭園だけでなく、洋風の庭やシンプルな外構にも使いやすい常緑樹です。庭の背景、境界、目隠し、玄関まわりのアクセントとして利用できます。
コノテガシワの特徴
平たく広がる枝葉が特徴
コノテガシワの枝葉は、平たく扇状に広がります。
葉が細い針のように見えるマツ類とは異なり、鱗片状の葉が枝に密着してつくため、全体として面のある枝葉に見えます。この独特の姿が、コノテガシワらしい魅力です。
常緑で一年中緑を楽しめる
コノテガシワは常緑樹なので、冬でも葉を保ちます。
庭の目隠しや背景に使いやすく、落葉樹が葉を落とす季節にも緑を残してくれます。冬の庭を寂しく見せたくない場合に役立つ樹木です。
生垣や目隠しに使いやすい
枝葉が密につき、刈り込みにもある程度耐えるため、生垣や目隠しに利用できます。
高さをそろえて刈り込むと、整った印象の生垣になります。自然に育てると円錐形や卵形にまとまりやすく、単独の庭木としても使えます。
品種によって葉色が異なる
コノテガシワには、緑葉のものだけでなく、黄金色や黄緑色の葉を持つ園芸品種があります。
明るい葉色の品種は、庭のアクセントや洋風外構に向いています。ただし、強い日差しや乾燥で葉焼けする場合があるため、植え場所には注意が必要です。
比較的丈夫で育てやすい
コノテガシワは、日当たりと水はけのよい場所であれば比較的育てやすい樹木です。
寒さや暑さにもある程度耐え、庭木初心者にも扱いやすい種類です。ただし、過湿や蒸れ、強剪定には注意が必要です。
コノテガシワの主な種類・品種
コノテガシワ
一般的な緑葉のコノテガシワです。
常緑の生垣や庭木として利用しやすく、刈り込みにも向きます。落ち着いた緑色で、和風・洋風どちらの庭にも合わせやすい品種です。
オウゴンコノテガシワ
オウゴンコノテガシワは、黄金色から黄緑色の明るい葉を持つ品種です。
庭を明るく見せるカラーリーフとして利用できます。生垣にすると明るい印象になりますが、強い西日や乾燥で葉焼けすることがあるため、管理に注意します。
センジュ
センジュは、コノテガシワの園芸名として扱われることがあります。
庭木や生垣として流通し、比較的コンパクトに仕立てられることがあります。流通名は地域や販売店によって異なる場合があります。
エレガンテシマ
エレガンテシマは、黄金色系の葉色が美しいコニファーとして流通することがあります。
明るい葉色を楽しめるため、洋風ガーデンや玄関まわりの植栽に使いやすい品種です。日当たりがよいと葉色がきれいに出やすくなります。
コノテガシワの育て方
日当たり
コノテガシワは日当たりのよい場所を好みます。
日光がよく当たる場所では枝葉が密になり、樹形も整いやすくなります。半日陰でも育ちますが、日照不足になると枝が間延びし、葉がまばらになることがあります。
黄金葉の品種は、日当たりが不足すると葉色が鈍くなる場合があります。一方で、真夏の強い西日や乾燥が強い場所では葉焼けすることもあるため、暖地では午前中に日が当たる場所も向いています。
温度
コノテガシワは寒さにも暑さにもある程度耐える樹木です。
関東以西の平暖地では育てやすく、寒冷地でも地域によっては栽培できます。ただし、強い寒風や乾燥した冬風が当たる場所では葉が傷むことがあります。
夏は高温そのものより、蒸れや過湿に注意が必要です。風通しの悪い場所では内部が枯れ込みやすくなります。
用土
コノテガシワは水はけのよい土を好みます。
過湿を嫌うため、水がたまりやすい粘土質の場所では注意が必要です。植え付け時には、腐葉土や堆肥を少量混ぜ、根が張りやすい土にします。水はけが悪い場合は、軽石や砂質の資材を加えて排水性を改善しましょう。
乾燥にはある程度耐えますが、植え付け直後は水切れに弱いため、根付くまでは土の乾き具合を確認します。
植え付け時期
コノテガシワの植え付けは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春は根が動き始める時期で、植え付け後の回復がしやすくなります。秋は暑さが落ち着き、根付きやすい時期です。
真夏は暑さと乾燥で負担が大きく、真冬は根が動きにくいため避けたほうが安心です。
植え付け方法
植え穴は根鉢より一回り大きく掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ、水はけが悪い場合は軽石などを加えます。根鉢を崩しすぎないように植え付け、植え付け後はたっぷり水を与えます。
背の高い苗木を植える場合は、風で揺れて根付きが悪くならないよう支柱を立てます。生垣にする場合は、株間を50cm〜80cm程度を目安に植えるとよいでしょう。
水やり
地植えの水やり
地植えのコノテガシワは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。
ただし、植え付け直後の1年ほどは根が十分に張っていないため、乾燥が続く時期には水やりが必要です。特に夏の晴天が続く時期は、朝か夕方にたっぷり水を与えましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えのコノテガシワは、土の表面が乾いたら水を与えます。
鉢植えは地植えより乾きやすく、水切れしやすいです。鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てましょう。
夏の水やり
夏は水切れと蒸れの両方に注意します。
乾燥しすぎると葉先が茶色くなることがあります。一方で、鉢内が常に湿っていると根腐れを起こしやすくなります。鉢植えでは、朝の涼しい時間帯に水やりを行い、夕方以降に鉢内が蒸れないようにします。
冬の水やり
冬は水やりを控えめにします。
地植えでは基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えます。冬に土が湿り続けると根が傷むため、過湿に注意しましょう。
肥料
コノテガシワは肥料を多く必要としない樹木です。
地植えでは、2月頃に寒肥として緩効性肥料や完熟堆肥を少量与える程度で十分です。生育がよい場合は、毎年多くの肥料を与える必要はありません。
鉢植えでは、春と秋に緩効性肥料を少量与えます。肥料を与えすぎると枝が伸びすぎ、樹形が乱れやすくなります。生垣や仕立て木として管理する場合は、肥料は控えめにしましょう。
コノテガシワの剪定
剪定が必要な理由
コノテガシワは、放任すると枝葉が広がり、樹形が乱れることがあります。
庭木や生垣としてきれいに保つには、定期的な剪定が必要です。また、枝葉が密になりすぎると内部に光が入りにくくなり、内側の葉が枯れ込みやすくなります。風通しをよくするためにも剪定は大切です。
剪定時期
コノテガシワの剪定は、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春は新芽が動き出す時期で、樹形を整えやすい時期です。秋は夏に伸びた枝を軽く整えるのに向いています。真夏の強剪定や真冬の強剪定は避けましょう。
軽い刈り込みが基本
コノテガシワは刈り込みにある程度耐えます。
生垣や円錐形に整える場合は、表面から飛び出した枝を軽く刈り込みます。一度に深く切るのではなく、毎年少しずつ整えることで美しい姿を保ちやすくなります。
古枝まで切り込まない
コノテガシワを剪定するときは、葉のある部分を残すことが大切です。
コニファー類は、葉のない古い枝まで強く切り込むと、新芽が出にくいことがあります。茶色くなった内側や古枝まで切ると、穴が開いたようになり、元に戻りにくい場合があります。
透かし剪定も行う
表面を刈るだけでなく、内部の枯れ枝や混み合った枝を取り除きます。
枝葉が密になりすぎると、内側に光と風が入らず、枯れ込みやすくなります。内部を確認しながら、枯れ枝を取り除き、風通しを確保しましょう。
高さを抑える剪定
高さを抑えたい場合は、若いうちから少しずつ管理することが大切です。
大きくなってから頂点を強く切ると、樹形が乱れることがあります。高さを決めたら、毎年伸びた分を軽く整え、無理のない範囲で維持しましょう。
強剪定の注意点
コノテガシワは剪定に耐えますが、古枝まで一気に切り戻す強剪定は避けたほうが安全です。
大きくなりすぎた株を小さくしたい場合は、数年かけて段階的に整えます。弱っている株や古い株を一度に強く切ると、回復できずに枯れ込むことがあります。
コノテガシワを生垣にする方法
生垣に向いている理由
コノテガシワは常緑で葉が密につき、刈り込みで形を整えやすいため、生垣に向いています。
一年中目隠しになり、庭の境界や道路沿いの植栽として使えます。明るい葉色の品種を使うと、軽やかな印象の生垣になります。
植え付け間隔
生垣にする場合は、株間50cm〜80cm程度を目安に植えます。
早く密にしたい場合はやや狭めに、自然に育てたい場合は広めに植えます。苗木の大きさや目的の高さに合わせて調整しましょう。
生垣の高さ
住宅の庭では、1.5m〜2.5m程度の高さで管理しやすいです。
高くしすぎると剪定が大変になり、脚立作業が必要になります。目隠し目的でも、必要な高さを決めて管理することが大切です。
下枝を残す剪定
生垣では、下枝を残すことが重要です。
上部ばかりが茂ると、下部に光が当たらず、株元が透けやすくなります。剪定するときは、上部をやや狭く、下部を少し広めにする台形を意識すると、全体に光が入りやすくなります。
年1〜2回剪定する
きれいな生垣を保つには、年1〜2回の剪定が目安です。
春から初夏に形を整え、秋に伸びた枝を軽く整えます。伸びが強い場合は、軽い剪定を追加してもよいでしょう。
コノテガシワの葉色をきれいに保つコツ
日当たりを確保する
コノテガシワの葉色を美しく保つには、日当たりが大切です。
日光が不足すると葉色が鈍くなったり、枝が間延びしたりすることがあります。黄金葉の品種は、日当たりがよいほど明るい葉色を楽しみやすくなります。
水切れさせない
乾燥しすぎると、葉先が茶色くなることがあります。
特に植え付け直後や鉢植えでは、水切れに注意しましょう。夏は土の乾き具合を確認し、必要に応じて水を与えます。
過湿にしない
水切れを心配しすぎて水を与えすぎると、根腐れの原因になります。
コノテガシワは水はけのよい土を好むため、土が乾いてから水を与えることが基本です。鉢植えでは受け皿の水をためないようにします。
風通しをよくする
枝葉が密になりすぎると、内側が蒸れて枯れ込みやすくなります。
定期的に剪定し、内部の枯れ枝を取り除くことで、葉色を保ちやすくなります。
コノテガシワの実
小さな球果をつける
コノテガシワは、成熟すると小さな球果をつけることがあります。
若いうちはあまり目立たないこともありますが、秋頃に実のような球果が見られます。花や実を楽しむというより、葉色や樹形を楽しむ庭木として扱われることが多いです。
球果が多い年もある
株の状態や気候によっては、球果が多くつくことがあります。
球果がつくこと自体は自然な現象です。ただし、枝先に多くついて見た目が気になる場合は、剪定時に軽く整理してもよいでしょう。
コノテガシワの植え替え・移植
鉢植えは植え替えが必要
鉢植えのコノテガシワは、長く育てると根詰まりします。
根詰まりすると水切れしやすくなり、葉先が茶色くなったり、生育が悪くなったりします。鉢植えでは2〜3年に1回を目安に植え替えましょう。
植え替え時期
植え替えは3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
真夏や真冬は株への負担が大きいため避けます。植え替え後は根が落ち着くまで乾燥に注意します。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根鉢の外側を軽くほぐします。
古い土を少し落とし、傷んだ根があれば取り除きます。一回り大きな鉢に水はけのよい培養土を入れ、同じ深さで植え付けます。植え替え後はたっぷり水を与えましょう。
大きな木の移植は難しい
地植えで大きくなったコノテガシワの移植は難しくなります。
根を大きく切る必要があり、移植後に葉が茶色くなったり、枝枯れしたりすることがあります。植える前に、将来の大きさや管理スペースを考えて場所を選びましょう。
コノテガシワの増やし方
挿し木で増やす
コノテガシワは挿し木で増やすことができます。
品種の性質を引き継ぎたい場合は、種まきより挿し木が向いています。若く充実した枝を使うと発根しやすくなります。
挿し木の時期
挿し木は6月〜7月頃、または9月頃が向いています。
梅雨時期は湿度があり、挿し木に適しています。ただし、蒸れすぎると腐ることがあるため、明るい日陰で管理します。
挿し木の方法
枝を10cm〜15cmほどに切り、下の葉を取り除きます。
切り口を水にしばらく浸けてから、赤玉土や挿し木用土に挿します。挿した後は乾燥させないようにし、直射日光を避けて管理します。発根したら少しずつ日光に慣らし、鉢上げします。
種まきで増やす
コノテガシワは種から増やすこともできます。
ただし、園芸品種では親株と同じ葉色や性質にならない場合があります。庭木や生垣としてそろえたい場合は、苗木を購入するか、挿し木で増やすほうが確実です。
コノテガシワの病害虫
ハダニ
乾燥した環境ではハダニが発生することがあります。
葉が白っぽくかすれたり、葉色が悪くなったりする場合は注意します。乾燥しすぎる場所では、水切れ対策と風通しの改善を行います。
カイガラムシ
枝や葉の付け根にカイガラムシがつくことがあります。
見つけたら歯ブラシや布でこすり落とします。枝葉が密になりすぎている場合は、剪定して風通しをよくしましょう。
アブラムシ
新芽にアブラムシがつくことがあります。
発生が少ないうちに水で洗い流すか、被害枝を取り除きます。新芽の時期はこまめに観察しましょう。
すす病
カイガラムシやアブラムシの排泄物が原因で、葉や枝が黒く汚れることがあります。
すす病そのものよりも、原因となる害虫を取り除くことが大切です。黒い汚れが目立つ場合は、害虫を確認しましょう。
根腐れ
水はけの悪い場所では根腐れを起こすことがあります。
土が湿っているのに葉が茶色くなる、枝先が枯れる、全体の元気がなくなる場合は、根のトラブルを疑います。排水性の改善が重要です。
コノテガシワが枯れる原因
水切れ
植え付け直後や鉢植えでは、水切れで葉先が茶色くなることがあります。
乾燥しすぎると細根が傷み、枝枯れにつながります。夏の乾燥期は、土の乾き具合を確認して水やりしましょう。
根腐れ
水はけの悪い土では根腐れを起こすことがあります。
土が湿っているのに葉が茶色くなる場合は、根が傷んでいる可能性があります。植え付け時に排水性を確保することが大切です。
蒸れ
枝葉が密になりすぎると、内部が蒸れて枯れ込みやすくなります。
表面は緑でも、内側の葉が茶色く枯れていることがあります。定期的に枯れ枝を取り除き、風通しを確保しましょう。
強剪定
葉のない古枝まで強く切り込むと、新芽が出ずに枯れ込むことがあります。
コノテガシワは、葉が残る範囲で剪定することが重要です。大きくなりすぎた株を一気に小さくするのは避けましょう。
日照不足
日当たりが悪い場所では、枝葉がまばらになり、内側が枯れ込みやすくなります。
生垣や庭木として葉を密に保ちたい場合は、明るい場所に植えることが大切です。
移植による根傷み
大きくなったコノテガシワを移植すると、根を傷めて弱ることがあります。
移植後に葉が茶色くなったり、枝枯れが出たりする場合は、根のダメージが原因のことがあります。大きな株の移植は慎重に行いましょう。
コノテガシワの葉が茶色くなる原因
内側の自然な枯れ込み
コノテガシワは、外側の葉が茂ると内側に光が入りにくくなります。
そのため、内側の古い葉が茶色く枯れることがあります。外側が元気であれば、ある程度は自然な現象です。ただし、枯れ込みが広がる場合は蒸れや根の問題を疑います。
水切れ
乾燥が続くと、葉先や枝先が茶色くなることがあります。
鉢植えや植え付け直後の株では特に注意が必要です。土が乾きすぎている場合は、朝か夕方にたっぷり水を与えます。
根腐れ
土が湿っているのに葉が茶色くなる場合は、根腐れの可能性があります。
水はけが悪い土や、鉢の受け皿に水をためた状態では根が傷みます。排水性を見直しましょう。
強剪定後の枯れ込み
葉のない部分まで切り込むと、その部分が茶色く残ることがあります。
コニファー類は古枝から芽吹きにくいものが多いため、緑の葉を残して剪定することが大切です。
寒風や乾燥した冬風
冬の乾いた風が強く当たる場所では、葉が茶色く傷むことがあります。
植え付け直後の若木や鉢植えでは特に注意が必要です。寒風が強い場所では、風を避けられる位置に植えるとよいでしょう。
コノテガシワを庭に植えるときの注意点
大きくなることを考えて植える
コノテガシワは、庭木としては扱いやすい常緑樹ですが、放任すると大きくなります。
小さな苗のときはコンパクトでも、地植えにすると年々樹高と枝張りが出ます。建物や隣地境界の近くに植える場合は、将来の大きさを考えておきましょう。
剪定しやすい場所に植える
生垣や仕立て木として使う場合は、剪定作業がしやすい場所に植えることが大切です。
境界ぎりぎりに植えると、裏側の剪定が難しくなることがあります。管理スペースを確保して植えましょう。
水はけの悪い場所は避ける
コノテガシワは過湿を嫌います。
水がたまりやすい場所では根腐れを起こすことがあります。植え付け前に土壌を確認し、必要に応じて高植えや土壌改良を行います。
強く切りすぎない
コノテガシワは、葉のない部分まで強く切ると回復しにくいことがあります。
毎年軽く整えながら管理するほうが、美しい姿を保ちやすくなります。大きくなりすぎてから無理に小さくするのは避けましょう。
内側の枯れ込みを放置しない
枝葉が密になった株では、内側が枯れ込みやすくなります。
枯れ枝を放置すると見た目が悪くなるだけでなく、風通しも悪くなります。剪定時に内部も確認し、枯れ枝を取り除きましょう。
コノテガシワは鉢植えで育てられる?
コノテガシワは若木のうちは鉢植えでも育てられます。
玄関前やベランダ、テラス、洋風の寄せ植え風の植栽にも利用できます。ただし、長期間鉢植えで育てる場合は、水切れや根詰まりに注意し、剪定で大きさを抑える必要があります。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりと風通しのよい場所で育てる
水はけのよい培養土を使う
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿の水をためない
夏の水切れに注意する
冬の乾燥した風を避ける
春と秋に少量の肥料を与える
2〜3年に1回を目安に植え替える
葉のある範囲で軽く剪定する
大きくなりすぎたら地植えや更新を検討する
鉢植えでは、樹高1m〜1.5m程度で管理すると扱いやすくなります。
コノテガシワは地植えに向いている?
コノテガシワは地植えに向いている常緑樹です。
生垣、目隠し、境界植栽、庭木、コニファーのアクセントとして使えます。根付いた後は比較的丈夫で、日当たりと水はけが合えば管理しやすい樹木です。
地植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所に植える
水はけのよい土に植える
植え付け直後は水切れに注意する
生垣では株間を適切に取る
年1〜2回剪定する
葉のない部分まで強く切らない
内部の枯れ枝を整理する
建物や境界から距離を取る
大きくなりすぎる前に管理する
地植えでは、植える前に目的の高さや仕立て方を決めておくと管理しやすくなります。
コノテガシワと相性のよい庭木・草花
コノテガシワは、常緑の背景や縦のアクセントとして使いやすい樹木です。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
オリーブ
シマトネリコ
ソヨゴ
アベリア
ドドナエア
ローズマリー
ラベンダー
ニューサイラン
コルジリネ
ヒューケラ
セダム
エリゲロン
タイム
ヤブラン
タマリュウ
黄金葉のコノテガシワは、濃い緑の常緑樹や紫葉の植物と合わせるとよく映えます。洋風の庭では、ラベンダーやローズマリーなど乾燥気味を好む植物と組み合わせると明るい印象になります。
コノテガシワは初心者におすすめ?
コノテガシワは比較的丈夫で、初心者にも育てやすい常緑樹です。
ただし、剪定で小さく保つ場合は、コニファー類の性質を理解しておく必要があります。葉のない古枝まで強く切り込むと回復しにくいため、毎年軽く整える管理が向いています。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
日当たりのよい場所で育てる
水はけのよい土に植える
植え付け直後は水切れに注意する
年1〜2回軽く剪定する
葉のある部分を残して切る
内側の枯れ枝を整理する
水の与えすぎに注意する
大きくなりすぎる前に管理する
生垣では下枝を残すように整える
日当たりと水はけが合い、剪定を定期的に行える場所であれば、庭木や生垣として扱いやすい植物です。
まとめ|コノテガシワは生垣や庭木に使いやすい常緑針葉樹
コノテガシワは、平たく広がる枝葉が特徴の常緑針葉樹です。葉が一年中残り、刈り込みにもある程度耐えるため、生垣、目隠し、庭木、鉢植え、コニファーのアクセントとして利用できます。品種によっては黄金色や黄緑色の葉を楽しめるものもあり、庭を明るく見せるカラーリーフとしても魅力があります。
育て方のポイントは、日当たりのよい場所に植えること、水はけのよい土を用意すること、植え付け直後や鉢植えでは水切れに注意することです。根付いた後は比較的丈夫ですが、過湿や蒸れには注意が必要です。
剪定は3月〜5月頃、または9月〜10月頃に行います。生垣や庭木として形を整える場合は、毎年少しずつ軽く刈り込み、内部の枯れ枝も整理しましょう。葉のない古枝まで強く切ると新芽が出にくいため、緑の葉が残る範囲で剪定することが大切です。
コノテガシワは丈夫で使いやすい常緑樹ですが、放任すると大きくなります。住宅の庭では、将来の高さや枝張り、剪定スペースを考えて植えることが重要です。適切に管理すれば、一年中緑を楽しめる頼もしい庭木になります。