エリゲロン・カルビンスキアヌスの育て方|白から桃色へ変わる小花を長く楽しむ方法
エリゲロン・カルビンスキアヌスの育て方|白から桃色へ変わる小花を長く楽しむ多年草
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、春から秋にかけて、白色から桃色へ変化する小さな花を次々に咲かせる多年草です。
株全体へ無数の花が広がる姿が美しく、花壇の縁取り、石垣、ロックガーデン、鉢植え、グランドカバーなどに利用できます。
枝が横へ広がり、石や鉢の縁からこぼれるように咲くため、ナチュラルな庭づくりに向いています。丈夫で育てやすく、日当たりと水はけのよい場所では長期間開花します。
一方で、こぼれ種によって広がりやすく、環境によっては想定以上に増えることがあります。花後の切り戻しや、不要な株を取り除く管理も大切です。
この記事では、エリゲロン・カルビンスキアヌスの特徴、植え付け、水やり、肥料、切り戻し、増やし方、夏越し、冬越し、広がりすぎた場合の対処、病害虫まで詳しく解説します。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの基本情報
和名:ペラペラヨメナ(ぺらぺら嫁菜)
流通名:エリゲロン、エリゲロン・カルビンスキアヌス、源平小菊
学名:Erigeron karvinskianus
科名:キク科
属名:ムカシヨモギ属
分類:多年草、宿根草
原産地:メキシコ、中南米周辺
草丈:10cm〜30cm程度
株幅:30cm〜60cm程度
開花期:4月〜11月頃
花色:白色、淡桃色、桃色
植え付け時期:3月〜5月頃、9月〜11月頃
植え替え時期:3月〜5月頃、9月〜11月頃
株分け時期:3月〜4月頃、9月〜10月頃
種まき時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
成長速度:早い
耐寒性:普通〜強い
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者向き。日当たり、水はけ、広がりすぎへの管理がポイント
エリゲロン・カルビンスキアヌスとは?
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、キク科ムカシヨモギ属に分類される多年草です。
細い茎を多数伸ばし、枝先へ小さなキクのような花を咲かせます。
咲き始めの花は白色ですが、咲き進むにつれて淡い桃色や濃い桃色へ変化します。一株の中に白色と桃色の花が混在し、やわらかな色合いを楽しめます。
白色と桃色の花が同時に咲く姿から、源平小菊の名前でも流通しています。
株は横へ広がり、茎が石垣や鉢の縁から垂れるように伸びます。種が周囲へこぼれて発芽しやすく、石の隙間や舗装の割れ目などから育つこともあります。
丈夫で栽培しやすい植物ですが、地域や環境によっては広がりすぎるため、植える場所を選ぶことが大切です。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの特徴
白色から桃色へ花色が変化する
エリゲロン・カルビンスキアヌスの大きな特徴は、花色の変化です。
咲き始めは白色で、時間がたつと淡い桃色、さらに濃い桃色へ変わります。
一株の中へ異なる色の花が混在し、自然なグラデーションが生まれます。
白色と桃色の花のコントラストは強すぎず、やわらかな庭の景観を作ります。
開花期間が長い
春から秋まで、長期間花を咲かせます。
暖地では冬の寒さが本格化するまで咲き続ける場合があります。
花がら摘みや切り戻しを行うと、新しい枝が伸び、再び花を咲かせやすくなります。
小さな花を多数咲かせる
一つひとつの花は小さいものの、枝先へ次々と咲くため、株全体が花で覆われます。
大輪花のような強い存在感ではなく、庭へ自然になじむ繊細な花姿です。
宿根草、低木、グラス類などの間へ植えても調和しやすくなります。
横へ広がる
細い茎が株元から多数伸び、地面を覆うように広がります。
茎が石垣や鉢の縁から垂れる姿も美しく、斜面や段差のある場所に向いています。
地面を完全に密閉するタイプではありませんが、低いグランドカバーとして利用できます。
こぼれ種で増えやすい
花後にできた種が周囲へ落ち、翌年に発芽します。
石垣、砂利の隙間、舗装の割れ目などでも育つ場合があります。
自然に広がる姿を楽しめますが、増やしたくない場所では花がらを早めに切り取りましょう。
乾燥に比較的強い
根付いた株は乾燥に比較的強く、頻繁な水やりを必要としません。
石垣、ロックガーデン、傾斜地など、土が乾きやすい場所でも育ちます。
過湿には弱いため、水を多く与えるより、やや乾燥気味に育てるほうが適しています。
暑さに強い
夏の暑さに強く、日当たりのよい場所で育てられます。
真夏も開花を続ける場合がありますが、強い乾燥や蒸れによって一時的に花数が減ることがあります。
切り戻して株を整えると、秋に再びよく咲きます。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの花
花は直径1cm〜2cm程度で、小さなキクのような姿をしています。
中心部は黄色く、周囲に細い花びらが並びます。
咲き始めは白色ですが、花の老化とともに桃色へ変化します。
株の中では開花時期の異なる花が同時に存在するため、白色、淡桃色、桃色が混ざります。
花は枝先へ咲き、風に揺れる軽やかな姿を楽しめます。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの葉
葉は小さく、細長い形をしています。
株元の葉はやや幅があり、茎につく葉は細くなります。
緑色の葉と細い茎が密に広がりますが、強い主張はありません。
花が少ない時期にも、低く広がる緑の株として庭の足元を彩ります。
寒冷地では冬に地上部が枯れる場合があります。温暖な地域では葉を残して越冬することもあります。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの育て方
日当たり
日当たりのよい場所を好みます。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所が理想です。
日照不足になると茎が細長く伸び、花数が少なくなります。
明るい半日陰でも育ちますが、花を多く咲かせたい場合は日なたへ植えましょう。
夏の西日が非常に強い地域では、午後に少し日陰になる場所でも育てられます。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
茎が密集すると、梅雨や夏に株元が蒸れやすくなります。
株が広がりすぎた場合は、切り戻して枝の量を減らしましょう。
枯れた葉や枝を株元へ残さないことも大切です。
用土
水はけのよい土を好みます。
庭植えでは、植え付け場所へ腐葉土や完熟堆肥を少量混ぜます。
粘土質で水がたまりやすい場所では、軽石、川砂、腐葉土などを加えて排水性を改善しましょう。
鉢植えでは、草花用培養土を利用できます。
保水性が高すぎる場合は、軽石やパーライトを混ぜると水はけがよくなります。
植え付け時期
植え付けは、3月〜5月頃または9月〜11月頃が適しています。
春に植えると、夏までに根を広げられます。
秋に植える場合は、寒さが来る前に根付く期間を確保しましょう。
真夏や土が凍る時期の植え付けは避けます。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの植え付け
苗の選び方
株元から複数の茎が伸び、葉色のよい苗を選びます。
次のような苗は避けましょう。
茎が極端に細く間延びしている
葉が広範囲に黄色くなっている
株元が黒く変色している
土が常に水浸しになっている
病斑や害虫が多く見られる
花が咲いている苗だけでなく、株元がしっかりしているか確認しましょう。
庭植えの方法
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
苗の根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や軽石を混ぜましょう。
根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え付けます。
深植えすると株元が蒸れやすくなるため注意しましょう。
土を戻して軽く押さえ、植え付け後はたっぷりと水を与えます。
複数植える場合は、30cm程度の間隔を確保しましょう。
鉢植えの方法
横へ広がる性質に合った、幅のある鉢を選びます。
苗よりひと回り大きな鉢が適しています。
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と草花用培養土を入れましょう。
根鉢を大きく崩さず、元と同じ深さで植え付けます。
植え付け後は鉢底から水が流れ出るまで与えます。
鉢の縁から枝を垂らすように育てると、自然な草姿を楽しめます。
水やり
基本の水やり
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、根付いた後は乾燥に比較的強い植物です。
庭植えでは、植え付け後に根付くまで水を与えます。
根付いた後は、長期間雨が降らない場合を除き、頻繁な水やりは必要ありません。
鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
春の水やり
春は新芽が伸び、花数が増える時期です。
鉢植えでは、土の表面が乾いてから水を与えます。
庭植えの若い株は、根付くまで乾燥させないように管理しましょう。
梅雨時期の水やり
梅雨は土が乾きにくくなります。
庭植えでは、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えは雨が当たり続けない場所へ移し、土が乾いてから水を与えましょう。
過湿が続くと、根腐れや株元の蒸れにつながります。
夏の水やり
庭植えで根付いた株は、通常の降雨だけでも育ちます。
強い乾燥が長期間続き、葉がしおれる場合は、朝か夕方に水を与えましょう。
鉢植えは土が乾きやすいため、朝に土の状態を確認します。
土が湿っている場合は、水を追加しません。
秋の水やり
秋は暑さが落ち着き、再び花数が増える時期です。
鉢土が乾いたら十分に水を与えましょう。
気温が下がるにつれて、土が乾くまでの日数が長くなります。
冬の水やり
冬は生育が緩やかになります。
庭植えでは、雨が長期間降らない場合を除き、水やりは必要ありません。
鉢植えでは、土が十分に乾いてから、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
低温時の過湿は根腐れの原因になります。
肥料
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、肥料が少ない環境でも育ちます。
庭植えでは、植え付け時に元肥を少量混ぜれば、多くの肥料を必要としません。
春と秋に、緩効性肥料を少量与えると花つきが安定します。
鉢植えでは、春から初夏と秋に緩効性肥料を施すか、薄めた液体肥料を月に1回〜2回程度与えましょう。
窒素肥料を与えすぎると、茎や葉ばかりが伸びます。
株が間延びし、花数が減る場合があるため、肥料は控えめにします。
花がら摘み
エリゲロン・カルビンスキアヌスは花数が多いため、一輪ずつ花がらを摘む必要はありません。
花が少なくなった時期に、花がらを含めて枝先をまとめて切り戻します。
種を作らせないことで、こぼれ種による広がりを抑えられます。
長期間花を楽しみたい場合も、咲き終わった枝を切ることで新しい枝と花の発生を促せます。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの切り戻し
切り戻しが必要な理由
枝を伸ばしたままにすると、株が広がりすぎ、中心部が蒸れやすくなります。
古い枝が増えると花数も減り、株姿が乱れます。
切り戻しによって脇芽の発生を促し、株をコンパクトに整えられます。
切り戻し時期
花が一度少なくなる初夏や、真夏前に行えます。
秋の開花が終わった後にも、伸びすぎた枝を整理できます。
梅雨前に軽く切り戻すと、株元の風通しがよくなります。
切り戻し方法
伸びた茎を、全体の2分の1から3分の1程度残して切り戻します。
株元へ緑色の葉や芽が残るように切りましょう。
枯れた枝、細く弱い枝、内側へ絡む枝も取り除きます。
丈夫な植物ですが、一度に株元まで深く切りすぎると回復が遅れる場合があります。
夏前の切り戻し
梅雨から夏は株が蒸れやすくなります。
枝葉が密集している場合は、開花中でも一部を切り戻しましょう。
花数は一時的に減りますが、新しい枝が伸びると秋に再び咲きます。
冬前の切り戻し
暖地では冬も葉や花を残す場合があります。
寒冷地では地上部が傷むため、枯れた枝を地際近くで整理しましょう。
強い寒さが来る直前に深く切ると株元が寒風へさらされるため、枯れた部分だけを取り除き、春に整える方法もあります。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、根が鉢全体へ広がり、根詰まりを起こします。
水切れが早い、水が染み込みにくい、新しい枝が伸びない場合は植え替えを検討しましょう。
庭植えでも、株が広がりすぎた場合や中心部が枯れ込んだ場合に植え直します。
植え替え時期
植え替えは、3月〜5月頃または9月〜11月頃が適しています。
開花最盛期、真夏、厳冬期は避けましょう。
鉢植えの植え替え方法
鉢から株を抜き、根の状態を確認します。
古い土を軽く落とし、黒く傷んだ根や枯れた根を取り除きましょう。
ひと回り大きな鉢へ植え替えるか、株分けして同じ大きさの鉢へ植え直します。
植え替え後は水を与え、数日間は強い直射日光を避けましょう。
植え替えの頻度
鉢植えは、1年〜2年に1回を目安に植え替えます。
生育が早いため、根詰まりの状態によっては毎年植え替える場合があります。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの増やし方
株分け
大きくなった株を分けて増やせます。
春または秋に株を掘り上げ、芽と根が残るように分けましょう。
古く枯れた中心部分を取り除き、外側の若い株を植え直します。
植え付け後はたっぷりと水を与え、根付くまで乾燥させないようにします。
挿し木
春から初夏または秋に、挿し木で増やせます。
元気な茎を5cm〜10cm程度切り、下部の葉を取り除きます。
清潔な挿し木用土へ挿し、明るい日陰で管理しましょう。
発根するまで用土を乾燥させないようにします。
種まき
春または秋に種をまいて増やせます。
種は細かいため、種まき用土の表面へまき、土を厚くかけないようにしましょう。
発芽までは用土を乾燥させないように管理します。
庭ではこぼれ種によって自然に増えることも多くあります。
こぼれ種で増える場合の管理
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、こぼれ種でよく増えます。
花壇の外、砂利の中、舗装の隙間などから芽を出すことがあります。
自然に広がる姿を楽しみたい場合は、そのまま育てられます。
広がりを抑えたい場合は、次の管理を行いましょう。
花が終わる前に切り戻す
種ができた花茎を取り除く
小さな芽のうちに抜き取る
鉢植えで育てる
花壇の範囲を見切り材で区切る
根付いた株は抜き取りにくくなるため、不要な場所の芽は早めに取り除きましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスが広がりすぎた場合の対処
株が広がりすぎた場合は、伸びた茎を切り戻します。
地面へ根付いた部分は、スコップや移植ごてで根ごと掘り取りましょう。
地上部だけを切っても、根が残っていると再び芽を出す場合があります。
ほかの植物の株元へ入り込んだ場合は、相手の根を傷つけないように少しずつ取り除きます。
広がりを完全に管理したい場合は、鉢やプランターで育てる方法が適しています。
エリゲロン・カルビンスキアヌスが咲かない原因
日照不足
日当たりが悪いと、茎葉は伸びても花数が少なくなります。
一日5時間以上日が当たる場所へ移動しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料を与えすぎると、葉と茎ばかりが伸びます。
葉色が濃く、株が大きいのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
株が古くなっている
長期間育てた株は、中心部が古くなり、花つきが悪くなる場合があります。
株分けや切り戻しによって若返らせましょう。
過湿で根が弱っている
水はけの悪い土や水の与えすぎによって根が傷むと、花芽を育てる力が低下します。
土の排水性と水やりを見直しましょう。
切り戻し直後
強く切り戻した直後は、枝葉の再生が優先されます。
新しい枝が十分に伸びると、再び花を咲かせます。
株が若い
小さな苗や挿し木苗は、根と枝が充実するまで花数が少ない場合があります。
日当たりのよい場所で育て、株の成長を待ちましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの茎が伸びすぎる原因
日照不足
光が不足すると、茎が細長く伸びます。
日当たりのよい場所へ移動しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料が多いと、茎葉の成長が強くなります。
肥料を控え、株を締めて育てましょう。
切り戻しをしていない
長期間切り戻さずに育てると、枝が伸び続けて株姿が乱れます。
花が少なくなった時期に全体を切り戻しましょう。
周囲の植物が混み合っている
ほかの植物の陰になると、光を求めて茎が伸びます。
周囲の枝葉を整理し、日光と風が入るようにしましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの葉が枯れる原因
水の与えすぎ
土が長期間湿っていると根が傷み、葉が黄色や茶色になります。
水やりを控え、土の排水性を確認しましょう。
水切れ
鉢植えや真夏に強く乾燥すると、葉先から枯れる場合があります。
土の表面が乾いていれば、たっぷりと水を与えましょう。
株元の蒸れ
茎葉が密集すると、株の中心部が蒸れて枯れ込むことがあります。
切り戻しや間引きによって風通しを改善しましょう。
冬の寒さ
寒冷地では、霜や凍結によって地上部が枯れます。
根が生きていれば、春に新芽を伸ばします。
病気
葉に斑点やカビがある場合は、病気が疑われます。
被害葉や枝を取り除き、株元を清潔に保ちましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの鉢植え管理
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、鉢植えでも育てやすい植物です。
枝が鉢の縁から垂れる姿を楽しめ、こぼれ種による広がりも管理しやすくなります。
鉢の選び方
横へ広がる性質に合った、幅のある鉢を選びます。
小さな苗には5号〜6号程度の鉢が適しています。
ハンギングバスケットや壁掛け鉢にも利用できます。
置き場所
春から秋は、屋外の日当たりと風通しのよい場所へ置きます。
梅雨は雨が当たり続けない場所へ移動すると、蒸れや根腐れを防ぎやすくなります。
夏も日当たりを好みますが、鉢土の極端な乾燥に注意しましょう。
鉢植えの水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
真夏は朝に土の状態を確認しましょう。
受け皿へ水をためると根腐れの原因になります。
鉢植えの肥料
春と秋に緩効性肥料を少量与えます。
液体肥料を使用する場合は、薄めたものを月に1回〜2回程度施しましょう。
肥料を与えすぎると茎ばかり伸びるため、控えめにします。
ハンギングでの育て方
枝が自然に垂れるため、ハンギングバスケットにも向いています。
日当たりと風通しのよい場所へ吊るしましょう。
壁際では、鉢の裏側にも風が通るように空間を確保します。
鉢が小さいと乾燥しやすいため、夏は水切れに注意しましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの夏越し
エリゲロン・カルビンスキアヌスは暑さに強く、屋外で夏越しできます。
梅雨から夏は、株元の蒸れと鉢植えの水切れに注意しましょう。
枝葉が密集している場合は、梅雨前に軽く切り戻します。
庭植えでは、水がたまらないように排水性を確保しましょう。
鉢植えは長雨の際に軒下へ移し、受け皿へ水をためないようにします。
夏に花数が減った場合は、全体を切り戻して株を休ませると、秋に再び開花しやすくなります。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの冬越し
エリゲロン・カルビンスキアヌスは耐寒性があり、多くの地域で屋外越冬できます。
温暖な地域では葉を残し、花を咲かせる場合もあります。
寒冷地では地上部が枯れますが、株元や根が生きていれば春に新芽を伸ばします。
庭植えでは、株元へ腐葉土や落ち葉を薄く敷くと、土の凍結と乾燥を抑えられます。
鉢植えは、寒風が強く当たらない軒下へ移動しましょう。
冬は生育が緩やかになるため、水やりを減らします。
エリゲロン・カルビンスキアヌスに発生しやすい病気
うどんこ病
うどんこ病は、葉や茎へ白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。
株が密集し、風通しが悪い環境で発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、株を切り戻して風通しを改善しましょう。
灰色かび病
灰色かび病は、花や葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生する病気です。
長雨、低温多湿、花がらの放置などによって発生しやすくなります。
傷んだ花や葉を早めに取り除きましょう。
根腐れ
水はけの悪い土や水の与えすぎによって、根腐れを起こすことがあります。
葉が黄色くなる、株がしおれる、新芽が伸びないなどの症状が現れます。
水やりを控え、土壌や鉢の排水性を改善しましょう。
斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れる場合があります。
被害葉を取り除き、葉が長時間ぬれないように株元へ水を与えましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスにつきやすい害虫
アブラムシ
アブラムシは、新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、花や新芽が変形する場合があります。
少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。
ハダニ
ハダニは、葉裏へ発生して汁を吸います。
被害を受けた葉は、白くかすれたようになります。
高温で乾燥した時期に増えやすいため、夏は葉裏を確認しましょう。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類の幼虫が、葉や花を食害する場合があります。
昼間は株元や土の中へ隠れ、夜に活動します。
葉が大きく食べられている場合は、株元を確認しましょう。
ナメクジ
ナメクジは、若い葉や花を食害することがあります。
鉢の下、落ち葉の下、湿った株元へ隠れます。
食害跡や粘液の跡がある場合は、夜間や雨上がりに確認しましょう。
農薬を使用する場合は、エリゲロンまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
エリゲロン・カルビンスキアヌスを育てるときの注意点
広がりすぎに注意する
こぼれ種によって、花壇の外や舗装の隙間へ広がる場合があります。
種を作らせたくない場合は、花後に早めに切り戻しましょう。
水を与えすぎない
根付いた株は乾燥に比較的強い植物です。
土が乾く前に水を与え続けると、根腐れを起こします。
肥料を与えすぎない
肥料が多いと茎葉ばかりが伸び、花つきが悪くなります。
庭植えでは肥料を控えめにしましょう。
株を混み合わせない
枝葉が密集すると、中心部が蒸れます。
梅雨前や夏前に切り戻し、株元へ光と風が入るようにしましょう。
深植えしない
株元を深く埋めると、茎の付け根へ湿気がたまります。
根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え付けましょう。
不要な場所の苗は早めに抜く
小さな実生苗は簡単に抜き取れます。
根が広がってからでは取り除きにくくなるため、不要な場所の芽は早めに管理しましょう。
エリゲロン・カルビンスキアヌスの育て方に関するよくある質問
エリゲロン・カルビンスキアヌスは毎年咲きますか?
多年草のため、適した環境では毎年花を咲かせます。
寒冷地では冬に地上部が枯れますが、春になると株元から新芽を伸ばします。
植えっぱなしでも育ちますか?
日当たりと水はけのよい場所であれば、植えっぱなしでも育ちます。
広がりすぎた場合や株の中心部が枯れた場合は、切り戻しや株分けを行いましょう。
鉢植えでも育てられますか?
鉢植えでも育てやすい植物です。
枝が鉢の縁から垂れる姿を楽しめ、こぼれ種による広がりも抑えられます。
花が白色から桃色になるのはなぜですか?
花が咲き進むにつれて花びらの色が変化するためです。
咲き始めの白い花と、時間がたった桃色の花が同時に咲きます。
花が咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料過多、過湿、株の老化、切り戻し直後などが考えられます。
日当たりと水はけを確認し、古い株は切り戻しや株分けを行いましょう。
花が終わったらどうしますか?
花がらを含めて枝先を切り戻します。
種を作らせないことで広がりを抑え、新しい枝と花の発生を促せます。
広がりすぎた場合はどうしますか?
伸びすぎた茎を切り、根付いた株を根ごと掘り取ります。
花がらを早めに切り取ると、こぼれ種による増加を抑えられます。
日陰でも育ちますか?
明るい半日陰でも育ちますが、日照不足では花数が減り、茎が間延びします。
花を多く咲かせたい場合は、日当たりのよい場所へ植えましょう。
冬に枯れたようになりますが大丈夫ですか?
寒冷地では地上部が枯れることがあります。
根が生きていれば春に新芽が出るため、株元を掘り返さずに待ちましょう。
エリゲロンと源平小菊は同じ植物ですか?
園芸で源平小菊と呼ばれる植物は、一般的にエリゲロン・カルビンスキアヌスを指します。
白色と桃色の花が同時に見られることから、源平の名前がついています。
まとめ
エリゲロン・カルビンスキアヌスは、春から秋まで白色から桃色へ変化する小花を咲かせる多年草です。
和名はペラペラヨメナで、源平小菊の名前でも流通しています。
細い茎を横へ広げ、石垣、花壇の縁、鉢の縁からこぼれるように咲きます。
日当たりと水はけのよい場所を好み、根付いた後は乾燥に比較的強くなります。
庭植えでは頻繁な水やりを必要とせず、肥料も控えめで育てられます。
開花期間が長く、花が少なくなった時期に切り戻すと、新しい枝が伸びて再び咲きます。
梅雨や夏は株元が蒸れやすいため、枝葉が密集した場合は軽く切り戻しましょう。
こぼれ種によってよく増え、石垣や舗装の隙間から発芽することがあります。
自然に広がる姿を楽しめますが、増やしたくない場合は花後に早めに切り戻し、不要な苗を小さいうちに抜き取りましょう。
暑さと寒さに比較的強く、手間をかけずに長期間花を楽しめるため、ナチュラルガーデンやロックガーデンの縁取りに向いています。