イヌツゲ(犬黄楊)の育て方|生垣や玉仕立てに使える常緑低木の剪定管理を解説

イヌツゲの育て方|生垣や玉仕立てに使いやすい常緑低木の特徴・剪定・庭木管理まで解説

イヌツゲ

イヌツゲは、細かい葉が密につき、生垣や玉仕立て、刈り込み仕立てに使いやすい常緑低木です。庭木として古くから親しまれ、和風庭園、玄関まわり、境界植栽、低い目隠し、道路沿いの植栽などに幅広く利用されています。

名前に「ツゲ」とつきますが、植物分類上は本来のツゲとは別の仲間です。ツゲがツゲ科であるのに対し、イヌツゲはモチノキ科に分類されます。葉が小さく、刈り込みに強く、細かい形を作りやすいことから、ツゲに似た庭木として扱われてきました。

イヌツゲは比較的丈夫で育てやすい木ですが、枝葉が密になりやすいため、風通しが悪くなると内側が枯れ込んだり、カイガラムシなどの害虫が発生したりすることがあります。美しい樹形を保つには、年に数回の軽い剪定と、古枝や混み合った枝を整理する管理が大切です。

この記事では、イヌツゲの特徴、ツゲとの違い、主な品種、育て方、水やり、肥料、剪定、生垣や玉仕立てにする方法、枯れる原因、庭に植える際の注意点まで詳しく解説します。

イヌツゲの基本情報

  • 和名:イヌツゲ(犬黄楊)

  • 別名:マメツゲ、ニセツゲ、ツゲモドキ

  • 学名:Ilex crenata

  • 科名:モチノキ科

  • 属名:モチノキ属

  • 分類:常緑低木、常緑小高木

  • 原産地:日本、朝鮮半島、中国など

  • 樹高:0.5m〜5mほど。庭木では0.5m〜2m程度に管理されることが多い

  • 葉張り:0.5m〜3mほど。剪定管理により調整可能

  • 開花期:5月〜6月頃

  • 花色:白、淡黄白色。花は小さく目立ちにくい

  • 実の時期:秋〜冬頃

  • 実の色:黒色

  • 植え付け時期:3月〜5月、9月〜10月頃

  • 植え替え時期:3月〜5月、9月〜10月頃

  • 成長速度:普通

  • 耐寒性:普通〜強い

  • 耐暑性:強い

  • 栽培難易度:初心者向き

イヌツゲとは?刈り込みに強い常緑低木

イヌツゲは、モチノキ科モチノキ属に分類される常緑低木です。日本にも自生し、庭木や生垣として広く利用されています。小さな葉が密につき、枝も細かく分かれるため、刈り込みによって形を作りやすいのが特徴です。

庭木としては、生垣、玉仕立て、丸刈り、低い縁取り、トピアリー、和風庭園の刈り込みものなどに使われます。成長が極端に早すぎるわけではないため、形を維持しやすく、管理しやすい常緑樹です。

また、イヌツゲはモチノキの仲間なので、秋から冬に黒い小さな実をつけることがあります。花や実は目立つものではありませんが、葉の細かさと刈り込みのしやすさが魅力です。

イヌツゲの特徴

小さな葉が密につく

イヌツゲは、小さく丸みのある葉を密につけます。

葉が細かいため、剪定で形を整えやすく、生垣や玉仕立てに向いています。大きな葉の庭木と違い、刈り込んでも仕上がりがきれいに見えやすいです。

刈り込みに強い

イヌツゲは刈り込みに強い庭木です。

定期的に剪定しても芽吹きやすく、丸く整えたり、四角い生垣にしたり、低い縁取りにしたりできます。和風庭園でよく見られる「玉もの」の庭木としても使われます。

常緑で一年中緑を楽しめる

イヌツゲは常緑樹なので、一年中葉をつけています。

冬でも緑を保つため、庭の骨格づくりや目隠しに役立ちます。落葉樹の足元や庭の境界に植えると、年間を通して安定した景色を作れます。

黒い小さな実をつける

イヌツゲは、秋から冬に黒い小さな実をつけることがあります。

実は目立つものではありませんが、よく見るとモチノキの仲間らしい特徴があります。雌雄異株のため、実をつけるのは雌株です。

丈夫で育てやすい

イヌツゲは比較的丈夫で、庭木初心者にも扱いやすい木です。

日なたから半日陰まで育ち、暑さや寒さにも比較的耐えます。ただし、風通しが悪くなると内側が枯れ込んだり、害虫が出たりするため、剪定管理は必要です。

イヌツゲとツゲの違い

イヌツゲはモチノキ科

イヌツゲは、名前に「ツゲ」とつきますが、モチノキ科の植物です。

学名は Ilex crenata で、モチノキやソヨゴなどと同じモチノキ属に分類されます。黒い実をつける点も、モチノキ科らしい特徴です。

ツゲはツゲ科

本来のツゲは、ツゲ科ツゲ属の植物です。

ツゲ材は木材としても知られ、将棋の駒や櫛などに使われることがあります。イヌツゲとは分類が異なりますが、葉が小さく刈り込みに向くため、庭木として似た用途で使われます。

イヌツゲの葉は互生する

イヌツゲの葉は、枝に互い違いにつきます。

一方、ツゲの葉は対生で向かい合ってつきます。見分けるときは、葉のつき方を見るとわかりやすいです。

イヌツゲは庭木・生垣に使いやすい

イヌツゲは刈り込みに強く、比較的育てやすいため、庭木や生垣に多く使われます。

ツゲよりも流通量が多く、住宅の庭や公共植栽でもよく見られます。庭木として「ツゲ」と呼ばれていても、実際にはイヌツゲであることもあります。

イヌツゲの主な種類・品種

マメツゲ

マメツゲは、葉が小さく、細かい刈り込みに向くタイプです。

玉仕立てや低い生垣、和風庭園の刈り込みものとしてよく使われます。小さな葉が密につくため、丸く仕立てるときれいにまとまります。

キンメツゲ

キンメツゲは、新芽が明るい黄緑色から黄金色に見える品種です。

春の芽吹きが美しく、庭を明るく見せてくれます。生垣や玉仕立てに使いやすく、緑葉のイヌツゲよりも軽やかな印象になります。

ヒメイヌツゲ

ヒメイヌツゲは、コンパクトに育ちやすいタイプとして扱われることがあります。

小さな庭や鉢植え、低い縁取りに向いています。成長が穏やかで、細かい形を維持しやすいのが魅力です。

斑入りイヌツゲ

斑入りイヌツゲは、葉に白や黄色の斑が入るタイプです。

葉色に変化があり、カラーリーフとして楽しめます。強い日差しで葉焼けすることがあるため、明るい半日陰で管理すると葉色を保ちやすくなります。

スカイペンシル

スカイペンシルは、細く直立して育つイヌツゲの園芸品種です。

縦に伸びる樹形が特徴で、狭い場所のアクセントや玄関脇、洋風の植栽にも使われます。通常の玉仕立て向きのイヌツゲとは違い、スリムなシンボルツリーのように利用できます。

イヌツゲの育て方

日当たり

イヌツゲは日なたから半日陰で育ちます。

日当たりのよい場所では枝葉が密になり、刈り込み仕立てにしやすくなります。半日陰でも育ちますが、日陰が深すぎると枝が間延びしたり、葉が少なくなったりすることがあります。

生垣や玉仕立てで密な葉を保ちたい場合は、できるだけ明るい場所に植えるのがおすすめです。

温度

イヌツゲは日本にも自生する常緑樹で、暑さや寒さに比較的強い植物です。

関東以西だけでなく、地域によっては寒冷地でも育てられます。ただし、寒風が強く当たる場所では葉が傷むことがあります。乾いた寒風が当たる場所では、植え付け直後の若木に注意しましょう。

夏の暑さには強いですが、蒸れや過湿には注意が必要です。特に枝葉が密になった株では、風通しをよくする管理が大切です。

用土

イヌツゲは土質をあまり選ばない丈夫な木です。

ただし、水はけがよく、適度に保水性のある土を好みます。植え付け時には、掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜると根付きやすくなります。

水がたまりやすい粘土質の場所では、根腐れを防ぐために高植えにします。乾燥しやすい場所では、株元に腐葉土やバークチップを敷いて乾燥を防ぎましょう。

植え付け時期

イヌツゲの植え付けは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。

春は根が動き始める時期で、植え付け後の回復がしやすくなります。秋も暑さが落ち着き、根付きやすい時期です。

真夏は乾燥と暑さで負担が大きく、真冬は根が動きにくいため避けたほうが安心です。

植え付け方法

植え穴は根鉢より一回り大きく掘ります。

掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ、根が張りやすい土にします。根鉢を崩しすぎないように植え付け、植え付け後はたっぷり水を与えます。

生垣にする場合は、株間30cm〜60cm程度を目安に植えます。低い生垣では狭めに、高さを出す生垣ではやや広めに植えると管理しやすくなります。

水やり

地植えの水やり

地植えのイヌツゲは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。

ただし、植え付け直後の1年ほどは根が十分に張っていないため、乾燥が続く時期には水やりが必要です。特に夏の晴天が続く時期は、朝か夕方にたっぷり水を与えましょう。

鉢植えの水やり

鉢植えのイヌツゲは、土の表面が乾いたら水を与えます。

鉢植えは地植えより乾きやすく、水切れしやすいです。水やりは鉢底から水が流れるまでたっぷり行い、受け皿の水は捨てます。

夏の水やり

夏は水切れに注意します。

イヌツゲは丈夫な木ですが、鉢植えや植え付け直後の株では、乾燥が続くと葉が傷んだり、枝先が弱ったりすることがあります。株元をマルチングすると、乾燥を防ぎやすくなります。

冬の水やり

冬は水やりを控えめにします。

地植えでは基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えます。冬に過湿になると根が傷むため、土が湿り続けないようにしましょう。

肥料

イヌツゲは肥料を多く必要とする木ではありません。

地植えでは、2月頃に寒肥として緩効性肥料や完熟堆肥を少量与えます。生垣や玉仕立てで剪定回数が多い場合は、剪定後に少量の追肥を行うと新芽の回復を助けます。

鉢植えでは、春と秋に緩効性肥料を少量与えます。肥料を与えすぎると枝が伸びすぎ、形が乱れやすくなるため、控えめで十分です。

イヌツゲの剪定

剪定が必要な理由

イヌツゲは枝葉が密になりやすい木です。

剪定をしないと、枝が混み合って風通しが悪くなり、内側が枯れ込んだり、害虫が発生しやすくなったりします。美しい樹形を保つためには、定期的な剪定が必要です。

剪定時期

イヌツゲの剪定は、5月〜7月頃、または9月〜10月頃が適しています。

春から初夏は新芽が伸びた後で、形を整えやすい時期です。秋は夏に伸びた枝を軽く整えるのに向いています。真夏の強剪定や真冬の強剪定は避けると安心です。

刈り込み剪定

イヌツゲは刈り込みに強いため、表面をそろえて形を作れます。

生垣では四角く、玉仕立てでは丸く、縁取りでは低く平らに整えます。刈り込みバサミやヘッジトリマーを使うと、均一な仕上がりにしやすいです。

ただし、表面だけを刈り続けると内部に光が入らず、内側が枯れ込むことがあります。ときどき枝を間引き、内側に風と光を入れましょう。

透かし剪定

透かし剪定では、混み合った枝を付け根から取り除きます。

内向きの枝、交差する枝、枯れ枝、弱い枝を整理すると、風通しがよくなります。玉仕立てや生垣でも、表面を刈るだけでなく、内部の不要枝を整理することが長持ちのポイントです。

強剪定

イヌツゲは強剪定にも比較的耐えます。

大きくなりすぎた株や、形が崩れた株は、春から初夏に強めに切り戻して仕立て直すことができます。ただし、古い株や弱った株では一度に切りすぎると回復が遅れることがあります。

強剪定する場合は、葉を少し残しながら段階的に小さくすると安全です。

剪定後の管理

剪定後は、株が乾燥しすぎないように注意します。

強めに剪定した後は、新芽を出すために体力を使います。乾燥が続く場合は水やりをし、必要に応じて少量の肥料を与えると回復しやすくなります。

イヌツゲを生垣にする方法

生垣に向いている理由

イヌツゲは葉が細かく密につき、刈り込みに強いため、生垣に向いています。

低い生垣、境界植栽、玄関まわりの目隠し、和風庭園の縁取りなどに使いやすい庭木です。葉が小さいため、細かく整った生垣を作りやすいです。

植え付け間隔

生垣にする場合は、株間30cm〜60cm程度を目安にします。

早く密にしたい場合は30cm〜40cm程度、ゆっくり自然に育てたい場合は50cm〜60cm程度にするとよいでしょう。低い生垣ではやや狭めに植えると仕上がりが早くなります。

生垣の高さ

イヌツゲの生垣は、50cm〜1.5m程度で管理しやすいです。

高くしすぎると内部が蒸れやすくなり、剪定の手間も増えます。住宅の境界や庭の仕切りでは、低めから中程度の高さで使うと扱いやすくなります。

下枝を残す剪定

生垣では下枝を残すことが大切です。

上部ばかりが茂ると、下部に光が当たらず、株元が透けやすくなります。剪定するときは、上部をやや狭く、下部を少し広めにする台形を意識すると、全体に光が入りやすくなります。

年2回程度剪定する

きれいな生垣を保つには、年2回程度の剪定が目安です。

初夏に形を整え、秋に伸びた枝を軽く整えます。成長が旺盛な場所では、軽い剪定を追加してもよいでしょう。

イヌツゲを玉仕立てにする方法

玉仕立てに向いている理由

イヌツゲは葉が細かく、刈り込みに強いため、玉仕立てに向いています。

丸く仕立てると和風庭園らしい落ち着いた雰囲気になります。マメツゲやキンメツゲは玉仕立てに使われることが多い品種です。

若いうちから形を作る

玉仕立てにする場合は、若いうちから形を整えるときれいに仕上がります。

最初から大きな球体にしようとせず、枝の伸び方を見ながら少しずつ丸く整えます。

表面だけでなく内部も確認する

玉仕立てでは、表面を丸く刈ることに意識が向きがちです。

しかし、内部が混み合うと蒸れて枯れ込みやすくなります。ときどき内部の枯れ枝や混み合った枝を取り除き、風通しを確保しましょう。

年に数回軽く整える

玉仕立ては、伸びすぎてから大きく切るより、年に数回軽く整えるほうが形を保ちやすいです。

初夏と秋を基本に、伸びが目立つ場合は軽く刈り込みます。強く刈り込みすぎると表面が硬くなり、自然な丸みが失われることがあるため注意します。

イヌツゲの花と実

小さな花を咲かせる

イヌツゲは5月〜6月頃に小さな花を咲かせます。

花色は白から淡黄白色で、目立つ花ではありません。庭木としては花を楽しむというより、葉や樹形を楽しむ植物です。

黒い実をつける

花の後、雌株には秋から冬に黒い小さな実がつくことがあります。

実は控えめですが、よく見るとかわいらしい印象があります。鳥が食べることもあり、自然な庭づくりにも役立ちます。

実を楽しみたい場合

イヌツゲは雌雄異株です。

実を楽しみたい場合は雌株が必要で、近くに雄株があると実つきがよくなる場合があります。ただし、生垣や玉仕立てで頻繁に剪定すると、花や実が少なくなることがあります。

イヌツゲの植え替え・移植

鉢植えは植え替えが必要

鉢植えのイヌツゲは、長く育てると根詰まりします。

根詰まりすると水切れしやすくなり、葉が黄色くなったり、枝枯れしたりすることがあります。鉢植えでは2年に1回を目安に植え替えましょう。

植え替え時期

植え替えは3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。

真夏や真冬は株への負担が大きいため避けます。植え替え後は根が落ち着くまで乾燥に注意しましょう。

植え替え方法

鉢から株を抜き、根鉢の外側を軽くほぐします。

古い土を少し落とし、傷んだ根があれば取り除きます。一回り大きな鉢に新しい培養土を入れ、同じ深さで植え付けます。植え替え後はたっぷり水を与え、しばらく明るい日陰で管理します。

地植えの移植

地植えのイヌツゲを移植する場合も、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。

大きくなった株は根を大きく切る必要があり、移植後に弱ることがあります。できるだけ根鉢を大きく取り、移植後は水切れに注意します。

イヌツゲの増やし方

挿し木で増やす

イヌツゲは挿し木で増やすことができます。

比較的挿し木しやすい庭木で、家庭でも増やせます。品種の特徴を引き継ぎたい場合は、種まきより挿し木が向いています。

挿し木の時期

挿し木は6月〜7月頃、または9月頃が向いています。

梅雨時期は湿度があり、挿し木に適しています。真夏の強い暑さや乾燥は避け、明るい日陰で管理します。

挿し木の方法

枝を10cmほどに切り、下の葉を取り除きます。

切り口を水にしばらく浸けてから、赤玉土や挿し木用土に挿します。挿した後は乾燥させないようにし、直射日光を避けます。発根したら少しずつ日光に慣らし、鉢上げします。

種まきで増やす

イヌツゲは種から増やすこともできます。

ただし、品種の特徴をそのまま引き継がない場合があります。庭木として同じ性質の株を増やしたい場合は、挿し木が一般的です。

イヌツゲの病害虫

カイガラムシ

イヌツゲで特に注意したい害虫がカイガラムシです。

枝や葉の付け根に白っぽいものや茶色い粒がつくことがあります。増えるとすす病の原因にもなります。見つけたら歯ブラシや布でこすり落としましょう。

ハマキムシ

葉が巻かれている場合は、ハマキムシがいることがあります。

巻いた葉の中で幼虫が葉を食べるため、見つけたら葉ごと取り除きます。枝葉が密な株では発見が遅れることがあるため、定期的に観察しましょう。

ハダニ

乾燥した環境ではハダニが発生することがあります。

葉が白っぽくかすれたり、葉色が悪くなったりする場合は注意します。風通しをよくし、乾燥しすぎないように管理します。

すす病

カイガラムシやアブラムシの排泄物が原因で、葉に黒いすすのような汚れが出ることがあります。

すす病そのものより、原因となる害虫の対策が重要です。葉が黒く汚れている場合は、カイガラムシなどを確認しましょう。

根腐れ

水はけの悪い場所では根腐れを起こすことがあります。

葉が黄色くなる、枝先から枯れる、土が湿っているのに元気がない場合は、根のトラブルを疑います。排水性の改善が必要です。

イヌツゲが枯れる原因

水切れ

植え付け直後や鉢植えでは、水切れで弱ることがあります。

葉が黄色くなる、枝先が枯れる、葉が落ちる場合は乾燥が原因のことがあります。夏の晴天が続く時期は注意しましょう。

根腐れ

水はけの悪い土では根腐れを起こすことがあります。

土が湿っているのに葉が黄色くなる、枝が枯れる場合は、根が傷んでいる可能性があります。粘土質の土では高植えにし、土壌改良を行いましょう。

風通し不足

枝葉が密になりすぎると、内側が蒸れて枯れ込みやすくなります。

表面は緑でも、内側の枝が茶色く枯れていることがあります。定期的に透かし剪定を行い、内部にも風と光を入れましょう。

害虫の発生

カイガラムシやハダニが増えると、葉色が悪くなり、株が弱ることがあります。

特にカイガラムシは枝の内側に隠れやすいため、刈り込み仕立ての株では注意が必要です。

強剪定後の乾燥

強剪定した後に乾燥が続くと、株が弱ることがあります。

特に夏の強剪定は負担が大きいため避けましょう。大きく切る場合は春から初夏に行い、剪定後は水切れに注意します。

イヌツゲの葉が黄色くなる原因

古い葉の入れ替わり

イヌツゲは常緑樹ですが、古い葉は少しずつ黄色くなって落ちます。

一部の葉だけが黄色くなり、新芽や全体の状態がよければ自然な入れ替わりの可能性があります。

水切れ

夏の乾燥や鉢植えの水不足で、葉が黄色くなることがあります。

土が乾きすぎている場合は、たっぷり水を与えましょう。植え付け直後の株は特に水切れしやすいです。

根腐れ

土が湿っているのに葉が黄色くなる場合は、根腐れの可能性があります。

水はけの悪い土や、鉢の受け皿に水をためた状態では根が傷みます。排水性を見直しましょう。

日照不足

暗い場所に植えていると、葉色が悪くなり、枝がまばらになることがあります。

半日陰には耐えますが、生垣や玉仕立てで葉を密にしたい場合は、明るい場所で育てることが大切です。

カイガラムシの被害

カイガラムシがつくと、葉が黄色くなったり、すす病で黒く汚れたりすることがあります。

葉や枝の付け根に虫がいないか確認しましょう。

イヌツゲを庭に植えるときの注意点

剪定しやすい場所に植える

イヌツゲは刈り込みで美しく保つ庭木です。

生垣や玉仕立てにする場合は、剪定作業がしやすいスペースを確保して植えましょう。壁際や境界ぎりぎりに植えると、裏側の剪定が難しくなることがあります。

風通しを確保する

枝葉が密になるため、風通しの悪い場所では内側が枯れ込みやすくなります。

密植しすぎないようにし、定期的に透かし剪定を行いましょう。

水はけの悪い場所は避ける

丈夫な木ですが、常に水がたまる場所は苦手です。

粘土質の土や排水の悪い場所では、植え付け前に土壌改良を行います。高植えにするのも有効です。

生垣では下枝を大切にする

イヌツゲの生垣では、下枝がなくなると目隠し効果が落ちます。

上部を強く茂らせすぎると下部が暗くなり、枝が少なくなります。台形気味に刈り込むことで下部にも光が当たりやすくなります。

大きくなりすぎる前に管理する

イヌツゲは強剪定にも耐えますが、古く大きくなった株を一気に小さくすると回復に時間がかかります。

毎年少しずつ剪定し、目的の大きさを維持するほうが美しく保てます。

イヌツゲは鉢植えで育てられる?

イヌツゲは鉢植えでも育てられます。

特にマメツゲやキンメツゲ、スカイペンシルなどは鉢植えにも向いています。玄関まわり、ベランダ、和風の鉢植え、低いトピアリーとして楽しめます。

鉢植え管理のポイントは次の通りです。

  • 日なたから明るい半日陰で育てる

  • 水はけのよい培養土を使う

  • 土の表面が乾いたら水を与える

  • 夏の水切れに注意する

  • 受け皿の水をためない

  • 春と秋に少量の肥料を与える

  • 2年に1回を目安に植え替える

  • 定期的に剪定して形を整える

  • 風通しをよくする

鉢植えでは、根詰まりすると水切れしやすくなるため、植え替えを忘れないようにしましょう。

イヌツゲは地植えに向いている?

イヌツゲは地植えに向いています。

生垣、庭木、玉仕立て、玄関まわりの植栽、低い目隠しなど、さまざまな用途に使えます。根付いた後は比較的丈夫で、剪定によって形を維持しやすい木です。

地植え管理のポイントは次の通りです。

  • 日なたから半日陰に植える

  • 水はけのよい土に植える

  • 植え付け直後は水切れに注意する

  • 年1〜2回以上剪定する

  • 生垣では下枝を残すように刈る

  • 玉仕立てでは内部の枯れ枝も整理する

  • 風通しをよくする

  • カイガラムシに注意する

  • 大きくなりすぎる前に管理する

地植えでは、目的の高さや形を決めてから植えると管理しやすくなります。

イヌツゲと相性のよい庭木・下草

イヌツゲは、和風庭園や整形式の庭、低い生垣に合う植物と相性がよいです。

相性のよい庭木や下草には、次のようなものがあります。

  • キャラボク

  • イチイ

  • マキ

  • モッコク

  • ソヨゴ

  • ナンテン

  • ドウダンツジ

  • ツツジ

  • サツキ

  • アオキ

  • ヤブラン

  • タマリュウ

  • フッキソウ

  • ツワブキ

  • シダ類

イヌツゲは細かい葉と整った樹形が魅力なので、足元にタマリュウやヤブランを合わせると、和風で落ち着いた植栽になります。洋風の庭では、スカイペンシルを縦のアクセントとして使うこともできます。

イヌツゲは初心者におすすめ?

イヌツゲは初心者にもおすすめの庭木です。

丈夫で育てやすく、剪定にも強いため、生垣や刈り込み仕立てに向いています。小さな葉が密につくため、形を整えやすく、庭の境界や玄関まわりにも使いやすい木です。

初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。

  • 日なたから明るい半日陰に植える

  • 水はけのよい土に植える

  • 植え付け直後は水切れに注意する

  • 年に1〜2回以上剪定する

  • 表面だけでなく内部も透かす

  • 風通しをよくする

  • カイガラムシを早めに見つける

  • 生垣では下枝を残す

  • 大きくなりすぎる前に整える

剪定の手間は必要ですが、形を作りやすい庭木として扱いやすい植物です。

まとめ|イヌツゲは生垣や玉仕立てに使いやすい丈夫な常緑低木

イヌツゲは、小さな葉が密につく常緑低木です。名前にツゲとつきますが、分類上はモチノキ科の植物で、本来のツゲとは別の仲間です。刈り込みに強く、生垣、玉仕立て、低い縁取り、和風庭園の庭木として広く利用されています。

育て方のポイントは、日なたから明るい半日陰に植えること、水はけのよい土を用意すること、植え付け直後は水切れに注意することです。根付いた後は比較的丈夫で、庭木初心者にも扱いやすい植物です。

剪定は5月〜7月頃、または9月〜10月頃に行います。表面を刈り込んで形を整えるだけでなく、ときどき内部の混み合った枝や枯れ枝を整理し、風通しを確保することが大切です。枝葉が密になりすぎると、内側が枯れ込んだり、カイガラムシが発生したりすることがあります。

生垣では下枝を残すように台形気味に刈り込み、玉仕立てでは若いうちから少しずつ形を整えると美しく仕上がります。丈夫で形を作りやすく、庭の骨格を整えるのに役立つ常緑低木です。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

前へ
前へ

剪定が簡単で長く美しい!ツゲの特性と庭木としての活用法

次へ
次へ

イチイ(一位)の育て方|赤い実をつける常緑針葉樹の剪定・生垣管理を解説