オリーブの育て方|庭木・鉢植えの管理と実がならない原因を解説
オリーブの育て方|庭木・鉢植えで楽しむコツと剪定・実がならない原因を解説
オリーブは、銀緑色の細い葉と軽やかな樹形が美しい常緑樹です。地中海沿岸の植物として知られ、乾燥に強く、洋風の庭、ナチュラルガーデン、玄関前のシンボルツリー、鉢植えの観葉樹として人気があります。
葉の表は緑色、裏は白っぽい銀色を帯び、風で揺れると明るく涼しげな印象になります。樹形も自然に柔らかく広がり、庭に植えるだけで南欧風の雰囲気をつくれる庭木です。
一方で、オリーブは日当たりと水はけを好む反面、過湿や日照不足を嫌います。日本の梅雨や粘土質の土では根腐れを起こすことがあり、鉢植えでは水切れや根詰まりにも注意が必要です。また、実を楽しむには品種選びや受粉環境も大切です。
この記事では、オリーブの特徴、主な品種、育て方、水やり、肥料、剪定、実がならない原因、枯れる原因、鉢植え・地植え管理、庭に植える際の注意点まで詳しく解説します。
オリーブの基本情報
和名:オリーブ
別名:オリーブノキ、橄欖と表記されることもあるが、本来の橄欖とは別植物
学名:Olea europaea
科名:モクセイ科
属名:オリーブ属
分類:常緑高木、常緑小高木
原産地:地中海沿岸、西アジアなど
樹高:2m〜10m以上。庭木では2m〜4m程度に管理されることが多い
葉張り:1.5m〜5mほど
開花期:5月〜6月頃
花色:白、黄白色
実の時期:9月〜11月頃
実の色:緑色から黒紫色
植え付け時期:3月〜5月、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃
成長速度:普通〜やや早い
耐寒性:普通。強い霜や寒風には注意
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き
オリーブとは?銀葉が美しい地中海原産の常緑樹
オリーブは、モクセイ科オリーブ属に分類される常緑樹です。地中海沿岸を代表する植物で、乾燥した日当たりのよい環境を好みます。日本でも庭木や鉢植えとして人気が高く、洋風の外構やナチュラルな庭によく使われます。
オリーブの魅力は、細長い銀緑色の葉と、軽やかに広がる枝ぶりです。濃い緑の常緑樹とは違い、葉色が明るく、庭を爽やかに見せてくれます。風に揺れる葉の質感も美しく、シンボルツリーとして存在感があります。
また、品種や環境が合えば実を収穫することもできます。実はそのままでは強い渋みがありますが、塩漬けやオイル用として利用されます。家庭で実を楽しむ場合は、受粉しやすい品種を選び、複数品種を植えると実つきがよくなります。
オリーブの特徴
銀緑色の葉が美しい
オリーブの葉は細長く、表は緑色、裏は白っぽい銀色を帯びています。
風で葉が揺れると銀色の葉裏が見え、庭に明るく涼しげな印象を与えます。花が咲いていない時期でも、葉だけで観賞価値があります。
常緑で一年中楽しめる
オリーブは常緑樹です。
冬でも葉を保つため、庭のシンボルツリーや玄関前の植栽に向いています。落葉樹と組み合わせると、冬の庭にも緑を残せます。
乾燥に強い
オリーブは乾燥に比較的強い植物です。
地中海沿岸のような乾いた気候を好むため、水はけのよい土で育てることが大切です。過湿を嫌うため、水の与えすぎや排水不良には注意が必要です。
日当たりを好む
オリーブは日光を好む木です。
日当たりがよいほど枝葉がしっかり育ち、花つきや実つきもよくなります。日照不足になると枝が間延びし、葉が少なくなり、実もつきにくくなります。
実を楽しめる
オリーブは、初夏に小さな花を咲かせ、秋に実をつけます。
ただし、実をつけるには受粉が必要です。品種によっては1本でも実がつきやすいものもありますが、多くの場合は異なる品種を近くに植えたほうが実つきが安定します。
樹形を楽しめる
オリーブは枝が伸びやすく、自然に軽やかな樹形になります。
剪定によって幹を見せると、よりシンボルツリーらしい姿になります。鉢植えではコンパクトに、地植えでは伸びやかに育てることができます。
オリーブの主な品種
ルッカ
ルッカは、比較的育てやすく、家庭栽培でも人気のある品種です。
樹勢が強く、鉢植えや庭植えにも向いています。1本でも実がつきやすいとされることがありますが、実を安定して楽しむなら別品種と組み合わせるとよいでしょう。
ミッション
ミッションは、細長い実をつける品種です。
樹形がまとまりやすく、庭木としても人気があります。葉色も美しく、シンボルツリーとして使いやすい品種です。
ネバディロ・ブランコ
ネバディロ・ブランコは、花粉が多く、受粉樹として利用されることが多い品種です。
実をつけたい場合、他品種と組み合わせることで受粉を助けます。樹勢も強く、庭木として使いやすい品種です。
マンザニロ
マンザニロは、実が大きめで、塩漬け用として知られる品種です。
実を楽しみたい方に人気があります。ただし、実つきをよくするためには受粉環境を整えることが大切です。
シプレッシーノ
シプレッシーノは、比較的直立した樹形になりやすい品種です。
狭い場所でも扱いやすく、スリムなシンボルツリーとして使えます。風にも比較的強いとされ、庭植えにも向いています。
フラントイオ
フラントイオは、オイル用として知られる品種です。
葉や樹形も美しく、観賞用としても楽しめます。実を収穫したい場合は、受粉樹を一緒に植えるとよいでしょう。
オリーブの育て方
日当たり
オリーブは日当たりのよい場所を好みます。
日光が不足すると、枝が間延びし、葉が少なくなり、花や実もつきにくくなります。庭に植える場合は、できるだけ一日を通して日が当たる場所を選びましょう。
鉢植えの場合も、室内より屋外の日当たりのよい場所が向いています。室内で長期間育てると日照不足になりやすいため、基本的には屋外管理がおすすめです。
温度
オリーブは暑さに強い一方で、強い寒さや霜には注意が必要です。
関東以西の平暖地では地植えしやすいですが、寒冷地では鉢植えにして冬は軒下や室内に取り込むと安心です。寒風が強い場所では葉が傷むことがあります。
霜が降りる地域では、若木のうちは株元をマルチングしたり、寒風を避けられる場所に植えたりするとよいでしょう。
用土
オリーブは水はけのよい土を好みます。
乾燥に強い反面、過湿には弱く、水がたまりやすい土では根腐れを起こすことがあります。地植えでは、粘土質の土に植える場合、腐葉土、軽石、砂質の資材を混ぜて排水性を高めます。
鉢植えでは、オリーブ用の培養土や、果樹用培養土に軽石を混ぜたものが向いています。水持ちがよすぎる重い土は避けましょう。
植え付け時期
オリーブの植え付けは、3月〜5月頃が特に適しています。
春に植えると、冬までにしっかり根を張りやすくなります。秋の9月〜10月頃にも植え付けできますが、寒冷地では春植えのほうが安全です。
真夏は高温と乾燥で負担が大きく、真冬は根が動きにくいため避けましょう。
植え付け方法
植え穴は根鉢より一回り大きく掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や軽石を混ぜ、水はけをよくします。水がたまりやすい場所では、高植えにして根元が湿りすぎないようにします。
植え付け後はたっぷり水を与え、風で株が揺れないように支柱を立てます。オリーブは風で根が動くと根付きが悪くなるため、植え付け直後の支柱は大切です。
水やり
地植えの水やり
地植えのオリーブは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。
ただし、植え付け直後の1年ほどは根が浅いため、乾燥が続く時期には水やりが必要です。夏の晴天が続く時期は、朝か夕方にたっぷり水を与えます。
乾燥に強い植物ですが、若木や植え付け直後の株は水切れに注意しましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えのオリーブは、土の表面がしっかり乾いたら水を与えます。
鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は必ず捨てます。常に湿った状態にすると根腐れしやすくなります。
春から秋は水をよく使いますが、冬は生育がゆるやかになるため控えめにします。
夏の水やり
夏は水切れに注意します。
オリーブは乾燥に強いといっても、鉢植えでは真夏に水切れしやすくなります。鉢の中が高温になり、根が傷むこともあるため、朝の涼しい時間に水やりをしましょう。
鉢植えでは、真夏だけ鉢を直射の強すぎる場所から少し移動したり、鉢の側面に強い西日が当たらないようにしたりすると安心です。
冬の水やり
冬は水やりを控えめにします。
地植えでは基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えます。冬に水を与えすぎると根が傷みやすくなるため、乾燥気味に管理します。
肥料
オリーブは肥料を多く必要としない植物ですが、適度な肥料を与えると枝葉や花つきがよくなります。
地植えでは、2月〜3月頃に寒肥として緩効性肥料や完熟堆肥を少量与えます。花後や実が育つ時期に少量の追肥を行ってもよいでしょう。
鉢植えでは、春と秋に緩効性肥料を与えます。肥料を与えすぎると枝ばかり伸びて樹形が乱れたり、根を傷めたりすることがあります。実を楽しむ場合も、肥料は多ければよいわけではなく、日当たりと受粉環境が大切です。
オリーブの剪定
剪定が必要な理由
オリーブは枝がよく伸びるため、剪定しないと枝が混み合います。
枝が混み合うと風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。また、内側に光が入らなくなり、葉が少なくなったり、実つきが悪くなったりします。
剪定によって幹や枝の骨格を整えると、オリーブらしい軽やかな樹形を保ちやすくなります。
剪定時期
オリーブの剪定は、3月〜4月頃が基本です。
寒さが落ち着き、新芽が動き出す前後に剪定すると、株への負担が少なくなります。暖地では2月下旬頃から行うこともありますが、強い寒さが残る時期は避けたほうが安心です。
軽い剪定であれば、伸びすぎた枝を夏から秋に整えることもできます。ただし、真夏の強剪定は避けましょう。
透かし剪定が基本
オリーブは、枝を刈り込むよりも透かす剪定が向いています。
混み合った枝、内向きの枝、交差する枝、枯れ枝、下向きの枝、株元から出るひこばえを取り除きます。内側に光と風が入るようにすると、健康に育ちやすくなります。
幹を見せる剪定
オリーブをシンボルツリーとして美しく見せるには、幹を見せる剪定が効果的です。
下枝を整理し、幹の立ち上がりを見せると、すっきりした印象になります。ただし、下枝を一度に切りすぎると不自然になるため、若いうちから少しずつ整えましょう。
実を楽しむ場合の剪定
オリーブの実は、その年に伸びた枝ではなく、前年に伸びた枝につくことが多いです。
強く切りすぎると花芽を減らし、実つきが悪くなることがあります。実を楽しみたい場合は、枝をすべて切り詰めるのではなく、混み合った枝を抜くように剪定します。
強剪定の注意点
オリーブは比較的剪定に耐えますが、弱っている株を一度に強く切ると回復が遅れることがあります。
大きくなりすぎた株を小さくしたい場合は、数年かけて段階的に切り戻すと安全です。太枝を切る場合は、切り口が乾きやすい春に行うとよいでしょう。
オリーブの花と実
花が咲く時期
オリーブは5月〜6月頃に小さな白い花を咲かせます。
花は目立つものではありませんが、枝にたくさんつきます。花が咲いた後、受粉がうまくいくと秋に実がつきます。
実がなる時期
オリーブの実は、9月〜11月頃にかけて成熟します。
最初は緑色で、熟すにつれて黒紫色に変化します。収穫時期は、塩漬けにするのか、オイル用にするのかによって変わります。
オリーブは1本でも実がなる?
品種によっては1本でも実がつきやすいものがあります。
ただし、基本的には異なる品種を近くに植えたほうが受粉しやすく、実つきが安定します。家庭で実を楽しみたい場合は、2品種以上を近くに植えるのがおすすめです。
実はそのまま食べられない
オリーブの実は、そのまま食べると強い渋みがあります。
食用にする場合は、渋抜きや塩漬けなどの加工が必要です。観賞用として楽しむ場合は、実の色づきや収穫の雰囲気を楽しむだけでも十分魅力があります。
オリーブの実がならない原因
品種が1本では受粉しにくい
オリーブの実がならない原因で多いのが、受粉不足です。
1本でも実がつく品種もありますが、異なる品種を近くに植えたほうが実つきは安定します。実を目的にするなら、受粉樹としてネバディロ・ブランコなどを組み合わせる方法もあります。
日照不足
オリーブは日当たりが悪いと花つきが悪くなります。
花が少なければ、当然実も少なくなります。実を楽しみたい場合は、一日を通して日がよく当たる場所で育てましょう。
剪定で花芽を切っている
オリーブは、前年枝に花をつけることが多いため、剪定で枝を切りすぎると花や実が減ります。
実を楽しむ場合は、枝を一律に切り詰めるのではなく、混み合った枝を抜く剪定を意識しましょう。
木が若い
若いオリーブは、まだ花や実が少ないことがあります。
植え付けてすぐに実がならなくても、数年かけて株が充実すると実つきがよくなる場合があります。
雨や風で受粉しにくい
オリーブの開花期に長雨が続くと、花粉が飛びにくくなります。
また、強風で花が傷むこともあります。毎年同じように実がなるとは限らず、天候の影響を受けることもあります。
肥料の与えすぎ
肥料を与えすぎると、枝葉ばかり伸びて花や実がつきにくくなることがあります。
特に窒素分の多い肥料を多く与えると、実つきが悪くなる場合があります。肥料は控えめにしましょう。
オリーブの植え替え・移植
鉢植えは植え替えが必要
鉢植えのオリーブは、長く育てると根詰まりします。
根詰まりすると水切れしやすくなり、葉が落ちたり、枝が伸びにくくなったりします。鉢植えでは2〜3年に1回を目安に植え替えましょう。
植え替え時期
植え替えは3月〜5月頃が適しています。
寒さが落ち着き、根が動き始める時期に行うと回復しやすくなります。真夏や真冬の植え替えは避けましょう。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根鉢の外側を軽くほぐします。
古い土を少し落とし、傷んだ根や黒く腐った根があれば取り除きます。一回り大きな鉢に水はけのよい培養土を入れ、同じ深さで植え付けます。植え替え後はたっぷり水を与え、しばらく強風を避けて管理します。
地植えの移植
地植えのオリーブを移植する場合も、3月〜5月頃が適しています。
大きくなった木は根を大きく切る必要があるため、移植後に枝を少し整理し、根と枝葉のバランスを取ります。大株の移植は負担が大きいため、専門業者に相談すると安心です。
オリーブの増やし方
挿し木で増やす
オリーブは挿し木で増やすことができます。
品種の性質を引き継ぎたい場合は、種まきより挿し木が向いています。ただし、発根には時間がかかることがあり、家庭ではやや難しい場合もあります。
挿し木の時期
挿し木は6月〜7月頃、または9月頃が向いています。
その年に伸びた若い枝や、やや固まった枝を使います。梅雨時期は湿度があり、挿し木に適していますが、蒸れには注意します。
挿し木の方法
枝を10cm〜15cmほどに切り、下の葉を取り除きます。
葉が多い場合は、蒸散を抑えるために数枚だけ残します。切り口を水にしばらく浸けてから、赤玉土や挿し木用土に挿します。
挿した後は直射日光を避け、明るい日陰で管理します。乾燥させないようにしながら、過湿にも注意しましょう。
種まきで増やす
オリーブは種から増やすこともできますが、発芽まで時間がかかり、親株と同じ性質になるとは限りません。
庭木や実つきを目的にする場合は、品種がはっきりした苗木を購入するほうが確実です。
オリーブの病害虫
ハマキムシ
オリーブにはハマキムシが発生することがあります。
葉が巻かれていたり、食害されていたりする場合は確認しましょう。巻いた葉の中に幼虫がいることがあるため、見つけたら葉ごと取り除きます。
カイガラムシ
枝や葉の付け根にカイガラムシがつくことがあります。
増えるとすす病の原因になります。見つけたら歯ブラシや布でこすり落としましょう。枝が混み合っている場合は、剪定して風通しをよくします。
すす病
カイガラムシなどの排泄物が原因で、葉が黒く汚れることがあります。
すす病そのものよりも、原因となる害虫を取り除くことが重要です。葉や枝が黒くなっている場合は、害虫の有無を確認します。
オリーブアナアキゾウムシ
オリーブで特に注意したい害虫がオリーブアナアキゾウムシです。
幼虫が幹や株元に入り、内部を食害することがあります。株元に木くずのようなものが出ている、幹に穴がある、急に樹勢が落ちる場合は注意が必要です。
被害が進むと枯れることがあるため、株元の確認を定期的に行いましょう。
炭疽病
実や枝葉に病気が出ることがあります。
湿度が高く、風通しが悪い環境では病気が出やすくなります。枝を透かして風通しをよくし、傷んだ実や葉を早めに取り除きましょう。
根腐れ
水はけの悪い土では根腐れを起こすことがあります。
オリーブは乾燥に強い反面、過湿に弱い植物です。土が湿っているのに葉が落ちる場合は、根のトラブルを疑いましょう。
オリーブが枯れる原因
水の与えすぎ
オリーブが枯れる原因で多いのが、水の与えすぎです。
常に土が湿っていると根腐れを起こし、葉が落ちたり枝が枯れたりします。鉢植えでは、土が乾いてから水を与え、受け皿の水は必ず捨てましょう。
水切れ
乾燥に強いとはいえ、鉢植えや植え付け直後は水切れで弱ることがあります。
葉が丸まる、葉先が茶色くなる、葉が落ちる場合は水不足の可能性があります。特に夏の鉢植えは水切れに注意しましょう。
日照不足
日当たりが悪い場所では、枝が間延びし、葉が少なくなり、樹勢が落ちます。
室内や日陰で長く管理すると弱りやすくなります。オリーブは基本的に屋外の日当たりのよい場所で育てましょう。
寒さや霜
オリーブはある程度寒さに耐えますが、強い霜や寒風で葉や枝が傷むことがあります。
若木や鉢植えは特に寒さの影響を受けやすいです。寒冷地では鉢植えにして冬は保護すると安心です。
根詰まり
鉢植えで長く育てていると根詰まりします。
水を与えてもすぐ乾く、葉が落ちる、枝が伸びない場合は根詰まりの可能性があります。2〜3年に1回を目安に植え替えましょう。
害虫被害
オリーブアナアキゾウムシやカイガラムシの被害が進むと、株が弱ります。
特に幹や株元に木くずのようなものが出ている場合は注意が必要です。早めに確認し、被害部分を見つけましょう。
オリーブの葉が落ちる原因
環境の変化
購入後や植え替え後、置き場所を変えた後に葉が落ちることがあります。
環境の変化による一時的な落葉であれば、新芽が出て回復することもあります。急に日陰から強い日差しへ移すと葉焼けすることがあるため、少しずつ慣らしましょう。
水の与えすぎ
鉢土が湿り続けている場合、根腐れによって葉が落ちることがあります。
葉が落ちるからといってさらに水を与えると悪化する場合があります。土の乾き具合を確認し、乾いていない場合は水やりを控えましょう。
水切れ
鉢植えでは、水切れによって葉が落ちることもあります。
土がカラカラに乾き、葉がしおれている場合は、鉢底から水が流れるまでたっぷり水を与えます。
日照不足
日照不足でも葉が落ちることがあります。
特に室内管理では光が足りず、葉が少なくなりやすいです。屋外の日当たりのよい場所に移して管理しましょう。
寒さ
冬の寒風や霜で葉が傷み、落葉することがあります。
オリーブは常緑樹ですが、寒さや乾燥風で葉を落とすことがあります。春に新芽が出れば回復することもあります。
オリーブを庭に植えるときの注意点
日当たりのよい場所に植える
オリーブを庭に植えるなら、日当たりが最も重要です。
日光が不足すると樹形が乱れ、実もつきにくくなります。建物の北側や深い日陰は避け、明るく風通しのよい場所に植えましょう。
水はけをよくする
オリーブは過湿を嫌います。
粘土質や水がたまる場所では根腐れを起こしやすくなります。植え付け前に土壌改良を行い、水はけのよい環境を作りましょう。
大きくなることを考える
オリーブは鉢植えではコンパクトに見えても、地植えにすると大きく育ちます。
建物や隣地境界、通路、駐車場の近くに植える場合は、将来の枝張りを考えてスペースを確保しましょう。
実を楽しむなら複数品種を植える
実を収穫したい場合は、1本だけでなく複数品種を植えると実つきが安定しやすくなります。
スペースがない場合は、鉢植えで別品種を近くに置く方法もあります。
寒冷地では冬越しに注意する
寒冷地では地植えが難しい場合があります。
鉢植えにして冬は軒下や室内の明るい場所に移動すると管理しやすくなります。若木のうちは特に寒さに注意しましょう。
オリーブは鉢植えで育てられる?
オリーブは鉢植えでも育てられます。
玄関前、ベランダ、テラス、店舗前の植栽にも人気があります。鉢植えにすると大きさを管理しやすく、寒冷地では冬に移動できる利点もあります。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい屋外で育てる
水はけのよい土を使う
土が乾いてから水を与える
受け皿の水をためない
春と秋に少量の肥料を与える
2〜3年に1回を目安に植え替える
風で倒れない重めの鉢を使う
混み合った枝を剪定する
実を楽しむなら別品種を近くに置く
冬は強い霜や寒風を避ける
鉢植えでは、樹高1m〜2m程度で管理すると扱いやすくなります。
オリーブは地植えに向いている?
オリーブは、日当たりと水はけがよい場所であれば地植えに向いています。
地植えにすると根がよく張り、樹形も伸びやかになります。洋風の庭、ナチュラルガーデン、ドライガーデン、玄関前のシンボルツリーとして使いやすい庭木です。
地植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所に植える
水はけのよい土に植える
植え付け直後は水切れに注意する
風で揺れないよう支柱を立てる
枝が広がるスペースを確保する
3月〜4月頃に剪定する
実を楽しむなら複数品種を植える
寒風や霜が強い地域では防寒する
株元に木くずが出ていないか確認する
関東以西の平暖地では地植えしやすいですが、寒冷地では鉢植え管理も検討しましょう。
オリーブと相性のよい庭木・草花
オリーブは、乾燥気味で日当たりのよい場所を好む植物と相性がよいです。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ローズマリー
ラベンダー
タイム
セージ
オレガノ
クリーピングタイム
エリゲロン
ガウラ
アベリア
ユーカリ
ドドナエア
ニューサイラン
コルジリネ
セダム
アガベ
ユッカ
オリーブの銀葉は、ラベンダーやローズマリーなどのハーブ、ドライガーデン向きの植物とよく合います。シルバーリーフや紫色の花を組み合わせると、地中海風の明るい庭を作りやすくなります。
オリーブは初心者におすすめ?
オリーブは、日当たりと水はけが確保できる場所であれば初心者にもおすすめできる庭木です。
ただし、水の与えすぎ、日照不足、寒さ、根詰まりには注意が必要です。特に鉢植えでは、乾燥に強いというイメージだけで放置すると水切れし、逆に心配して水を与えすぎると根腐れすることがあります。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
日当たりのよい屋外で育てる
水はけのよい土を使う
土が乾いてから水を与える
受け皿の水をためない
3月〜4月頃に剪定する
枝を透かして風通しをよくする
鉢植えでは定期的に植え替える
実を楽しむなら複数品種を用意する
冬の寒風や霜に注意する
株元の害虫被害を定期的に確認する
庭を明るく洋風に見せたい方、鉢植えでシンボルツリーを楽しみたい方に向いています。
まとめ|オリーブは日当たりと水はけが大切な人気の常緑庭木
オリーブは、銀緑色の葉と軽やかな樹形が美しい常緑樹です。洋風の庭、ナチュラルガーデン、玄関前のシンボルツリー、鉢植えの観賞樹として人気があります。日当たりのよい場所で育てると葉色が美しく、品種や環境が合えば秋に実も楽しめます。
育て方のポイントは、日当たりのよい場所で育てること、水はけのよい土を使うこと、過湿を避けることです。乾燥には比較的強いですが、植え付け直後や鉢植えでは水切れに注意が必要です。鉢植えでは、土が乾いてからたっぷり水を与え、受け皿の水は捨てましょう。
剪定は3月〜4月頃に行います。混み合った枝、内向きの枝、交差する枝、枯れ枝を整理し、幹や枝の流れを見せるように整えると、オリーブらしい軽やかな樹形になります。実を楽しむ場合は、枝を切りすぎず、受粉しやすいように複数品種を近くに置くとよいでしょう。
オリーブは丈夫で育てやすい一方、過湿、日照不足、寒さ、害虫被害には注意が必要です。環境が合えば、庭や鉢植えで長く楽しめる魅力的な常緑樹です。