ラビッジの育て方|セロリに似た香りを楽しむハーブの特徴と収穫方法

ラビッジの育て方|セロリに似た香りを楽しむハーブの特徴と収穫方法

ラビッジ

画像:AI作成

ラビッジは、セロリに似た力強い香りを持つセリ科の多年草です。若い葉をスープや煮込み料理に加えると、少量でも豊かな風味を楽しめます。

株が充実すると大きく育ち、夏には黄緑色の小さな花を傘状に咲かせます。料理用のハーブとしてだけでなく、ハーブガーデンや宿根草花壇の背景にも利用できる植物です。

この記事では、ラビッジの基本情報から育て方、夏越し・冬越し、収穫と料理への取り入れ方まで解説します。

ラビッジの基本情報

  • 植物名:ラビッジ

  • 別名:ロベージ、ロベジ、ラブパセリ

  • 英名:Lovage

  • 学名:Levisticum officinale

  • 科名:セリ科

  • 属名:レビスティクム属

  • 原産地:西アジア周辺とされる。ヨーロッパでも古くから栽培される

  • 植物の分類:多年草・宿根草

  • 草丈:生育環境によって1〜2m程度

  • 株幅:成株では50cm〜1m程度になることがある

  • 開花時期:夏ごろ

  • 花の色:黄緑色〜淡黄色

  • 主な収穫部位:若い葉、若い茎、種子

  • 耐寒性:強い

  • 耐暑性:高温時の乾燥や蒸れに注意

  • 主な用途:料理用ハーブ、ハーブガーデン、宿根草花壇

一般的に定着した漢字名はなく、カタカナ名で扱われます。栽培の長い歴史があるため、原産地の表記は資料によって異なります。

ラビッジの特徴

セロリに似た香りを持つ大型のハーブ

ラビッジの葉は濃い緑色で、切れ込みのある小葉が集まっています。姿も香りもセロリを連想させますが、セロリとは別属の植物です。

風味はセロリよりも強く感じられることがあり、料理には少量ずつ加えると使いやすいでしょう。香り付けを目的とするなら、一株でも多くの葉を収穫できます。

冬に地上部が枯れ、春に芽吹く宿根草

ラビッジは、寒い季節に地上部が枯れ、地下の根や芽で冬を越す宿根草です。冬に葉がなくなっても、株全体が枯れたとは限りません。

環境が合えば、春になると再び芽吹きます。一年草のハーブのように毎年植え直す必要がなく、株を育てながら収穫を続けられます。

夏に傘状の花を咲かせる

成長した株は花茎を高く伸ばし、先端に小さな花を多数付けます。花が傘のように広がる姿は、セリ科の植物らしい特徴です。

花には昆虫が訪れ、ハーブガーデンに季節の変化をもたらします。ただし、葉の収穫を優先する場合は、花茎を早めに切る管理もできます。

品種について

一般に流通するラビッジ

通常は、基本種のLevisticum officinaleが種や苗で販売されます。品種名で選び分けることは比較的少なく、丈夫な苗や新しい種を選ぶことが大切です。名前の似た別の植物と混同しないよう、学名を確認しましょう。

ラビッジは、多数の園芸品種を比較するよりも、植える場所の広さや収穫の目的に合わせて育て方を決めるハーブです。

ラビッジの育て方

日当たり|日なたから明るい半日陰で育てる

日なたから明るい半日陰が適しています。春の生育期には十分な光を確保しましょう。

日本の暑い地域では、真夏の強い西日や照り返しを避け、午後に日陰になる場所を選ぶと管理しやすくなります。鉢植えは季節に合わせて移動できる点が利点です。

一方、終日暗い場所では茎が弱々しく伸びやすいため、暑さを避ける場合も明るさを保ちます。

用土|適度な湿り気と排水性が大切

肥沃で、適度に水分を保ちながら余分な水が抜ける土を好みます。

地植えでは、必要に応じて完熟堆肥などを混ぜ、根が伸びやすい土を準備します。雨の後に長時間水がたまる場所では、植える位置を高くするなど排水を改善しましょう。

鉢植えでは、野菜用培養土などが利用できます。ハーブだからといって、極端に乾燥する用土を選ぶ必要はありません。

水やり|乾燥させ過ぎない

ラビッジは、乾いた環境を好むローズマリーやタイムとは、水分の好みが異なります。

鉢植えでは、土の表面が乾き始めたら十分に水を与え、受け皿の水は捨てます。葉が大きく茂る時期は水をよく使うため、暑い日はこまめに土を確認してください。

地植えでも、植え付け直後や雨が少ない時期は水を補います。ただし、常に水浸しにすることは避けましょう。

肥料|生長を見ながら適量を与える

肥沃な場所に根付いた株は、多量の追肥をしなくても育ちます。

鉢植えや葉を繰り返し収穫する株では、生育期に緩効性肥料や液体肥料を適量与えます。量や頻度は製品の表示に従いましょう。

高温で弱っているときや冬の休眠期は、肥料で無理に生長させようとせず、まず環境を整えます。

植え付け・植え替えの方法

春か、暑さが落ち着いた秋に植える

植え付けは春が取り組みやすく、暖地では秋も候補になります。寒冷地で秋植えする場合は、厳しい寒さが来るまでに根付く時間を確保しましょう。

真夏の高温時には根を傷める作業を避けます。植え付け後は十分に水を与え、強い乾燥に注意してください。

成株の大きさを考えて場所を確保する

小苗のときはコンパクトでも、育つと葉を大きく広げます。地植えでは、隣の植物を覆わないよう余裕を持たせましょう。

花壇では後方に植えると、背の高さを生かせます。風が強い場所では、伸びた花茎を必要に応じて支柱で支えます。

鉢植えは深さのある鉢を使う

ラビッジを長く鉢で育てるなら、根が伸びる深さと十分な土量が必要です。

最初は苗の大きさに合う鉢を使い、生長に合わせて鉢増しします。ほかのハーブと寄せ植えにするより、一株で植える方が水やりや根の管理をしやすくなります。

夏越しと冬越しのポイント

夏は強い日差し・水切れ・蒸れを避ける

暑い時期に葉がしおれたら、まず土の状態を確認します。乾いていれば給水し、湿っている場合は、単純に水を足さず、高温や根の傷みを疑いましょう。

  • 鉢を熱くなるコンクリート面へ直置きしない。

  • 強い西日を避ける。

  • 枯れ葉を取り除き、株元の風通しを保つ。

  • 土を乾かし過ぎず、水も停滞させない。

弱った株では収穫を控え、回復を優先します。

冬は地上部が枯れても根を守る

地上部が枯れたら、枯れた茎葉を整理します。植えた位置が分からなくならないよう、ラベルを残しておくと便利です。

地植えでは、必要に応じて株元を薄くマルチングします。鉢植えは完全に乾かさず、休眠中も土の状態を見て水を与えましょう。

寒さに比較的強い植物ですが、冬の過湿は避けてください。

収穫と切り戻しの方法

若い葉を少しずつ収穫する

葉は、柔らかい若葉を中心に収穫します。清潔な鋏で必要な分だけ切り、株に十分な葉を残しましょう。

植え付けたばかりの小苗や、実生で育てている若い株では、収穫を急がず根を充実させます。元気な成株でも、一度に葉を取り尽くさないことが大切です。

葉を優先するなら花茎を切る

花茎が伸びると葉が硬くなり、苦味が強く感じられることがあります。

葉を長く収穫したい場合は、伸び始めた花茎を切り取ります。花や種子を楽しみたい場合は、一部の花茎を残す方法もあります。

種子は茶色く熟してから採る

種子を収穫する場合は、花後の実が茶色くなり始めたころに花序を切り、紙袋などに入れて乾燥させます。

十分に乾いたら種子を外し、湿気を避けて保存します。こぼれ種を増やしたくない場合も、種が落ちる前に花序を切っておきましょう。

ラビッジの料理での使い方

スープや煮込み料理に加える

刻んだ葉は、スープやシチュー、肉料理の香り付けに使えます。ジャガイモや豆、卵を使った料理にも合わせやすいハーブです。

セロリと同じ量を加えると香りが強過ぎることがあるため、少量から試しましょう。

若葉をサラダやソースに使う

柔らかい若葉は、細かく刻んでサラダやドレッシング、ソースに加えられます。

葉を大量に食べるというより、ほかの野菜や料理に香りを添える使い方が向いています。使う前によく洗い、硬い部分は取り除いてください。

種子はパンや料理の香り付けに

熟した種子も香味料として利用されます。パン生地や料理に少量加えると、葉とは違った香りを楽しめます。

食用にするのは、食用として管理した株から収穫したものです。種まき用に購入した種は、薬剤処理されている場合があるため、料理には使わないでください。

余った葉は乾燥や冷凍で保存する

収穫した葉は、生のまま使うほか、乾燥や冷凍で保存できます。

よく洗って水気を取り、小分けにすると使いやすくなります。保存後は香りや食感が変わるため、スープなどの加熱料理に利用するとよいでしょう。

ラビッジの増やし方

種まき

春、または暑さが落ち着く時期に種をまきます。地域の気候と種袋の表示に合わせて時期を選びましょう。

清潔な種まき用土にまき、発芽までは乾燥させ過ぎないようにします。苗が育ったら間引きや鉢上げを行い、十分に根が回ってから定植します。

株分け

大きく育った株は、春の芽出し前後などに株分けできます。

掘り上げた株を、芽と根がそれぞれに残るように分けて植え直します。細かく分け過ぎると回復に時間がかかるため、十分な根を残しましょう。

注意したい病害虫

ナメクジや葉を食べる害虫

芽出し直後の柔らかい葉は、ナメクジなどに食べられることがあります。葉に食害があれば、株元や鉢の下も確認しましょう。

葉の内部に潜る害虫によって、筋状や斑状の食害が現れることもあります。被害が少ないうちに葉を取り除くなどして対応します。

食用ハーブは薬剤の適用を確認する

薬剤を使う場合は、「野菜用」「ハーブにも使える」という印象だけで判断せず、ラビッジを含む適用作物と対象害虫、収穫前の使用制限を確認してください。

風通しを確保し、こまめに観察して早期に対処すると、被害を抑えやすくなります。

まとめ

ラビッジは、セロリに似た香りを持つ大型の宿根草です。若い葉を少量収穫して料理に使えるほか、夏の花姿も楽しめます。

栽培では、適度な湿り気と排水性を両立させ、夏の強い日差しや水切れを防ぐことが大切です。冬に地上部が枯れても、根が健全なら翌春の芽吹きが期待できます。

成長後の大きさを見込んで植え場所を選び、収穫し過ぎないように育てると、毎年香りを楽しめるハーブになります。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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