ゲッキツ(シルクジャスミン)の育て方|香りのよい白い花と赤い実を楽しむ常緑樹
ゲッキツの育て方|白い花と香りを楽しむ常緑樹の特徴・水やり・剪定・冬越しまで解説
ゲッキツは、つやのある小さな葉と、甘い香りのある白い花を楽しめる常緑樹です。観葉植物や庭木、鉢植え、盆栽風の仕立てなどで楽しまれ、暖かい地域では庭植えにも向いています。
別名を「シルクジャスミン」と呼ばれることもあり、ジャスミンのような香りを楽しめる植物として人気があります。ただし、ジャスミンとは分類が異なり、ゲッキツはミカン科の植物です。花後には赤い実をつけることもあり、葉、花、香り、実を楽しめる点が魅力です。
ゲッキツは比較的丈夫な植物ですが、寒さにはやや弱く、冬の管理には注意が必要です。日当たりのよい場所を好み、水はけのよい土で育てると元気に育ちます。
この記事では、ゲッキツの特徴、育て方、水やり、肥料、剪定、植え替え、花が咲かない原因、枯れる原因、鉢植えや庭植えで育てるコツまで詳しく解説します。
ゲッキツの基本情報
和名:ゲッキツ、月橘
別名:シルクジャスミン、オレンジジャスミン
学名:Murraya paniculata
科名:ミカン科
属名:ゲッキツ属、またはムラヤ属
分類:常緑低木、常緑小高木
原産地:東南アジア、中国南部、台湾、インド、沖縄周辺など
樹高:鉢植えで30cm〜2mほど、地植えでは2〜4mほど
開花期:主に5月〜10月頃
花色:白
実の色:赤、橙赤色
植え付け時期:4月〜6月頃、9月頃
植え替え時期:4月〜6月頃、9月頃
耐寒性:やや弱い
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き
ゲッキツとは?香りのよい白い花を咲かせるミカン科の常緑樹
ゲッキツは、ミカン科ゲッキツ属の常緑低木です。小さくつやのある葉を密につけ、初夏から秋にかけて白い花を咲かせます。花には甘く上品な香りがあり、シルクジャスミンやオレンジジャスミンの名前でも流通しています。
名前にジャスミンとつきますが、モクセイ科のジャスミンではありません。ゲッキツはミカン科の植物で、花の香りに柑橘やジャスミンを思わせる雰囲気があります。花後には赤い実をつけることもあり、観賞価値の高い植物です。
日本では沖縄などの暖かい地域で庭木や生垣として使われることがあり、寒い地域では鉢植えの観葉植物として楽しむのが一般的です。
ゲッキツの特徴
香りのよい白い花を咲かせる
ゲッキツの大きな魅力は、香りのよい白い花です。
小さな白花を枝先や葉の間に咲かせ、甘く爽やかな香りを漂わせます。花は一輪ずつは小さいですが、まとまって咲くと上品で清楚な印象があります。
香りを楽しめる観葉植物や庭木を探している方に向いています。
つやのある小さな葉が美しい
ゲッキツは、葉も美しい植物です。
小さく光沢のある葉が密につき、常緑なので一年を通して緑を楽しめます。葉が細かいため、枝を剪定して形を整えやすく、盆栽風やトピアリー風に仕立てることもできます。
赤い実をつけることがある
花後に条件が合うと、赤い実をつけることがあります。
白い花の後に赤い実がつくと、緑の葉とのコントラストが美しくなります。実を楽しみたい場合は、花後すぐに花がらを取りすぎず、結実を待つとよいでしょう。
暖かい環境を好む
ゲッキツは温暖な地域に由来する植物です。
暑さには比較的強く、春から秋によく成長します。一方で、寒さにはやや弱いため、寒冷地では鉢植えにして冬は室内へ取り込むと安心です。
生垣や鉢植えにも使える
ゲッキツは枝葉が細かく、剪定にも比較的耐えるため、暖地では生垣や庭木として使われます。
鉢植えではコンパクトに仕立てられ、室内観葉やベランダガーデンにも向いています。小さな葉が整った印象を作るため、和風にも洋風にも合わせやすい植物です。
ゲッキツとジャスミンの違い
ゲッキツはミカン科の植物
ゲッキツは「シルクジャスミン」と呼ばれることがありますが、ジャスミンの仲間ではありません。
植物分類ではミカン科に属します。花の香りがジャスミンに似ていることや、白い花を咲かせることから、流通名としてジャスミンの名前が使われています。
一般的なジャスミンはモクセイ科
一般的にジャスミンと呼ばれる植物の多くは、モクセイ科ソケイ属の植物です。
つる性や半つる性のものが多く、ゲッキツとは樹形や育ち方が異なります。ゲッキツはつる植物ではなく、低木から小高木状に育ちます。
育て方も少し異なる
ゲッキツもジャスミンも日当たりを好みますが、ゲッキツはミカン科の常緑樹として、庭木や鉢植えで管理します。
剪定で樹形を整えやすく、香りのある花と赤い実を楽しめる点が特徴です。
ゲッキツの主な楽しみ方
鉢植えで楽しむ
ゲッキツは鉢植えで育てやすい植物です。
鉢植えなら寒い時期に室内へ移動できるため、寒冷地でも育てやすくなります。玄関、ベランダ、リビングの明るい窓辺などで楽しめます。
庭木として楽しむ
暖かい地域では、庭木として育てられます。
日当たりと水はけのよい場所に植えると、花や香りを楽しめます。剪定にも比較的耐えるため、樹形を整えながら育てられます。
生垣として楽しむ
ゲッキツは葉が細かく、枝も密に出るため、暖地では生垣にも使われます。
香りのある花が咲く生垣として楽しめる一方、寒さに弱いため、霜が多い地域では生垣利用は難しいことがあります。
盆栽風に楽しむ
葉が小さく、枝ぶりを整えやすいため、盆栽風に仕立てることもできます。
小鉢で育てる場合は水切れしやすいため、土の乾き具合をこまめに確認しましょう。花や実をつけると、観賞価値が高まります。
ゲッキツの育て方
日当たり
ゲッキツは日当たりのよい場所を好みます。
屋外では、よく日が当たる場所で育てると花つきがよくなります。半日陰でも育ちますが、日照不足になると花が咲きにくくなり、枝が間延びしやすくなります。
室内で育てる場合は、レースカーテン越しの光が入る窓辺や、できるだけ明るい場所に置きましょう。暗い場所に長く置くと、葉が落ちたり、花つきが悪くなったりします。
温度
ゲッキツは暖かい環境を好みます。
生育に適した温度は15〜30℃前後です。暑さには強いですが、寒さにはやや弱く、霜や冷たい風に当たると葉が傷みます。
冬は5℃以下にならないようにし、鉢植えでは10℃前後を保てる場所で管理すると安心です。寒冷地では屋外に置きっぱなしにせず、室内や軒下へ移動しましょう。
用土
ゲッキツは、水はけのよい土を好みます。
鉢植えでは、市販の観葉植物用培養土や花木用培養土を使えます。水はけをよくしたい場合は、赤玉土、軽石、パーライトなどを混ぜるとよいでしょう。
地植えでは、水はけの悪い粘土質の土を避けます。水がたまりやすい場所では根腐れしやすくなるため、腐葉土や堆肥を混ぜて土壌改良し、高植え気味にすると安心です。
植え付け時期
ゲッキツの植え付けは、4月〜6月頃、または9月頃が適しています。
寒さが残る時期や真冬の植え付けは避けましょう。暖かい時期に植えると根が動きやすく、植え付け後の回復も早くなります。
真夏の猛暑日は株に負担がかかるため、鉢植えの植え替えや庭植えは避けると安心です。
植え付け方
鉢植えでは、鉢底に鉢底石を入れ、水はけのよい土で植え付けます。
根鉢を軽くほぐし、黒く傷んだ根や腐った根があれば取り除きます。植え付け後はたっぷり水を与え、数日間は強い直射日光を避けた明るい場所で管理しましょう。
地植えでは、根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や堆肥を混ぜて植え付けます。植え付け後は支柱を立てると、風で根が揺れにくくなります。
水やり
鉢植えの水やり
鉢植えのゲッキツは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
春から秋の生育期は水をよく使うため、乾きすぎに注意しましょう。水やりするときは鉢底から水が流れるまで与え、受け皿の水は必ず捨てます。
ただし、土が乾く前に水を与え続けると根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから水やりしましょう。
地植えの水やり
地植えのゲッキツは、根付いた後は基本的に雨だけでも育ちます。
ただし、植え付け直後や真夏の乾燥が続く時期は水やりが必要です。葉がしおれる、土が極端に乾いている場合は、株元にたっぷり水を与えます。
夏の水やり
夏は土が乾きやすくなります。
鉢植えでは水切れに注意し、朝か夕方の涼しい時間帯に水を与えましょう。真夏の昼間に水やりすると鉢内が蒸れやすくなることがあります。
小さな鉢で育てている場合は特に乾きやすいため、鉢の重さや土の状態を確認します。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになるため、水やりを控えめにします。
鉢植えでは土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えます。寒い時期に土が湿った状態が続くと、根腐れや寒さによる傷みが起こりやすくなります。
地植えの場合は、冬の水やりは基本的に必要ありません。
葉水
室内で管理する場合は、葉水も有効です。
葉水は乾燥防止やハダニ予防に役立ちます。特に冬の暖房時期や、エアコンの風で乾燥しやすい場所では、日中に軽く葉水を行うとよいでしょう。
肥料
ゲッキツの肥料は、春から秋の生育期に与えます。
鉢植えでは、緩効性肥料を春と秋に少量与えるか、薄めた液体肥料を月に1〜2回程度与えます。地植えでは、春と秋に有機質肥料や緩効性肥料を株元に施すとよいでしょう。
肥料を与えることで枝葉が充実し、花つきもよくなりやすくなります。ただし、肥料を与えすぎると枝葉ばかり茂り、花が咲きにくくなることがあります。
冬は生育が鈍るため、肥料は与えません。植え替え直後や株が弱っているときも肥料は控えましょう。
ゲッキツの剪定
剪定が必要な理由
ゲッキツは枝葉がよく茂るため、剪定で樹形を整えます。
剪定を行うことで、風通しがよくなり、病害虫の予防にもつながります。また、枝を整えることで鉢植えでもコンパクトに育てやすくなります。
剪定の時期
ゲッキツの剪定は、花後から秋口までの暖かい時期に行います。
春から夏にかけて伸びた枝を軽く切り戻し、樹形を整えます。寒い時期の強剪定は株に負担がかかるため避けましょう。
花を楽しみたい場合は、つぼみや花芽を切り落としすぎないように注意します。
剪定の方法
伸びすぎた枝、混み合った枝、内向きに伸びる枝、枯れ枝を切ります。
全体の形を見ながら、少しずつ切り戻しましょう。葉が細かいため、刈り込みにも比較的向いていますが、強く切りすぎると一時的に花つきが悪くなることがあります。
生垣の刈り込み
暖地で生垣にする場合は、形を保つために定期的な刈り込みが必要です。
ただし、花を楽しみたい場合は、花芽を切りすぎないようにします。香りを楽しむ目的なら、開花後に形を整えるとよいでしょう。
ゲッキツの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えのゲッキツは、数年育てると根詰まりします。
根詰まりすると水を吸いにくくなり、葉が落ちたり、成長が悪くなったりします。また、古い土は水はけが悪くなり、根腐れの原因にもなります。
植え替え時期
植え替えは、4月〜6月頃、または9月頃が適しています。
寒い時期や真夏の猛暑日は避けましょう。暖かい時期に植え替えると、根の回復が早くなります。
植え替えの目安
次のような状態が見られたら植え替えを検討します。
鉢底から根が出ている
水を与えてもすぐ乾く
水が土にしみ込みにくい
葉が落ちやすい
花つきが悪くなった
新芽の伸びが悪い
2年以上植え替えていない
土が古く固まっている
植え替え方法
鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。
黒く傷んだ根や腐った根があれば取り除きます。一回り大きな鉢に、水はけのよい新しい土を入れて植え付けます。
植え替え後はたっぷり水を与え、数日間は直射日光を避けた明るい場所で管理します。根が落ち着くまでは肥料を控えましょう。
ゲッキツの増やし方
挿し木で増やす
ゲッキツは挿し木で増やせます。
5月〜8月頃の暖かい時期に、若く元気な枝を10cmほど切り取ります。下葉を取り除き、水はけのよい挿し木用土に挿します。
直射日光を避けた明るい日陰で管理し、乾燥させすぎないようにします。発根には時間がかかることがあるため、気長に管理しましょう。
種で増やす
ゲッキツは、実から種を採って増やすこともできます。
赤く熟した実から種を取り出し、果肉を洗い流してからまきます。種まきは暖かい時期に行い、乾燥させないように管理します。
ただし、種から育てると花が咲くまで時間がかかります。家庭で増やす場合は挿し木の方が実用的です。
取り木で増やす
大きく育った株では、取り木で増やす方法もあります。
枝の一部に傷をつけ、水苔で包んで発根させる方法です。挿し木より時間はかかりますが、ある程度大きな株を作りやすい方法です。
ゲッキツの花
花はいつ咲く?
ゲッキツは、主に初夏から秋にかけて白い花を咲かせます。
環境が合うと、年に何度か花を咲かせることもあります。花は小さいですが、甘い香りがあり、近くを通るとふわっと香ります。
花を咲かせる条件
ゲッキツの花を咲かせるには、日当たりと株の充実が大切です。
日照不足では花つきが悪くなります。また、剪定しすぎると花芽を切ってしまうことがあります。花を楽しみたい場合は、日当たりのよい場所で育て、剪定時期に注意しましょう。
花後の管理
花が終わった後、実を楽しみたい場合は花がらを残します。
実をつけると株の体力を使うため、株を大きく育てたい場合は、花後に軽く切り戻してもよいでしょう。目的に合わせて管理します。
ゲッキツの実
赤い実をつける
ゲッキツは、花後に赤い実をつけることがあります。
実は小さく、緑から赤へ色づいていきます。つやのある葉と赤い実の組み合わせは美しく、観賞価値があります。
実をつける条件
実をつけるには、花が咲いた後に受粉する必要があります。
屋外では虫が受粉を助けることがありますが、室内では実がつきにくい場合があります。室内で実を楽しみたい場合は、花の時期に筆などで軽く受粉を助ける方法もあります。
実は食べられる?
ゲッキツの実は観賞用として楽しむのが基本です。
食用として一般的に利用するものではありません。子どもやペットが誤って口にしないように注意しましょう。
ゲッキツの花が咲かない原因
日照不足
ゲッキツの花が咲かない原因で多いのが日照不足です。
明るい日陰でも育ちますが、花を咲かせるには日当たりが必要です。室内で花が咲かない場合は、より明るい窓辺や屋外の半日向へ移動してみましょう。
剪定のしすぎ
剪定で花芽を切ってしまうと、花が咲きにくくなります。
特に開花前に強く切り戻すと、つぼみを落としてしまうことがあります。花を楽しみたい場合は、花後に剪定するのがおすすめです。
肥料不足
株が弱っていると花が咲きにくくなります。
春から秋に適度な肥料を与え、枝葉を充実させましょう。ただし、肥料を与えすぎると枝葉ばかり茂ることもあるため、控えめに与えます。
株が若い
若い株や小さな株は、まだ花を咲かせる体力がないことがあります。
まずは日当たりのよい場所で株を充実させることが大切です。数年育てることで花が咲きやすくなる場合があります。
冬の寒さで株が弱っている
冬に寒さで株が傷むと、翌年の花つきが悪くなることがあります。
冬は寒さを避け、暖かい場所で管理しましょう。鉢植えの場合は、霜が降りる前に室内や軒下へ移動します。
ゲッキツの夏越し
日当たりと風通しを確保する
ゲッキツは暑さに強く、夏によく育ちます。
屋外では日当たりと風通しのよい場所で管理します。ただし、鉢植えで真夏の強い西日に当たると土が乾きすぎることがあるため、水切れに注意しましょう。
水切れに注意する
夏は土が乾きやすくなります。
鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。小さな鉢では乾きやすいため、鉢の重さや葉の状態を確認しましょう。
蒸れを防ぐ
枝葉が混み合っていると、夏に蒸れやすくなります。
込み合った枝を軽く剪定し、風通しをよくしましょう。風通しがよいと病害虫の予防にもつながります。
室内管理ではエアコン風に注意する
室内で育てる場合は、エアコンの風が直接当たらない場所に置きます。
乾いた冷風が当たり続けると、葉が傷んだり落葉したりすることがあります。明るく、風が直接当たらない場所で管理しましょう。
ゲッキツの冬越し
寒さを避ける
ゲッキツは寒さにやや弱い植物です。
暖地では屋外で冬越しできることもありますが、霜や寒風に当たると葉が傷みます。寒冷地では鉢植えにして、冬は室内や軒下で管理しましょう。
鉢植えは室内へ取り込む
鉢植えのゲッキツは、寒くなる前に室内へ移動します。
室内では日当たりのよい窓辺が向いています。ただし、冬の窓際は夜間に冷え込みやすいため、夜は部屋の内側へ移動すると安心です。
冬は水やりを控えめにする
冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめにします。
土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えます。寒い時期に土が湿ったままだと根腐れしやすくなります。
冬は肥料を与えない
冬は肥料を与えません。
肥料は春になり、新芽が動き始めてから再開します。寒い時期に肥料を与えると根に負担がかかることがあります。
落葉してもすぐに処分しない
寒さや環境変化で葉を落とすことがあります。
枝が生きていれば、春になって新芽が出る場合があります。葉が落ちても、枝の内部が緑色であれば様子を見ましょう。
ゲッキツが枯れる原因
寒さ
ゲッキツが枯れる原因で多いのが寒さです。
霜や冷たい風に当たると葉が傷み、強い寒さでは枝や根まで弱ることがあります。寒冷地では鉢植えで管理し、冬は室内へ取り込みましょう。
水の与えすぎ
水を与えすぎると根腐れを起こします。
土が常に湿っている、葉が黄色くなる、株元が弱る場合は過湿の可能性があります。水やりは土が乾いてから行い、受け皿の水は捨てましょう。
水切れ
鉢植えでは水切れにも注意が必要です。
特に夏は土が乾きやすく、水切れすると葉がしおれたり落葉したりします。土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
日照不足
暗い場所に置き続けると、株が弱って枯れやすくなります。
ゲッキツは日当たりを好む植物です。室内で育てる場合も、できるだけ明るい場所に置きましょう。
根詰まり
鉢植えで長く育てていると、根詰まりすることがあります。
根詰まりすると水や養分を吸いにくくなり、葉が落ちたり、成長が止まったりします。定期的に植え替えましょう。
急な環境変化
屋外から室内へ移動した直後や、購入後に環境が変わると葉を落とすことがあります。
完全に枯れたわけではない場合も多いため、明るく暖かい場所で安定して管理しましょう。
ゲッキツの病害虫
アブラムシ
新芽やつぼみにアブラムシがつくことがあります。
見つけたら水で洗い流すか、手で取り除きます。新芽の時期や花の時期は特に確認しましょう。
カイガラムシ
枝や葉の付け根にカイガラムシがつくことがあります。
白っぽいものや茶色い殻のようなものが見える場合は、綿棒や歯ブラシで取り除きます。放置するとすす病の原因になることがあります。
ハダニ
乾燥した環境ではハダニが発生しやすくなります。
葉が白っぽくかすれる場合は、葉裏を確認しましょう。葉水を行うと予防に役立ちます。
すす病
アブラムシやカイガラムシの排泄物が原因で、葉が黒く汚れるすす病が発生することがあります。
原因となる害虫を取り除き、葉を拭き取ります。風通しをよくすることも予防になります。
根腐れ
水の与えすぎや水はけの悪い土で根腐れが起こります。
葉が黄色くなる、土から嫌なにおいがする、株元がぐらつく場合は、根の状態を確認し、必要に応じて植え替えましょう。
ゲッキツを育てるときの注意点
寒さに注意する
ゲッキツは温暖な地域を好む植物です。
霜や寒風には弱いため、寒冷地では鉢植え管理が向いています。冬は室内や軒下へ移動し、冷え込みから守りましょう。
日照不足に注意する
花を楽しむには日当たりが重要です。
暗い室内では花が咲きにくく、葉も落ちやすくなります。できるだけ明るい場所で管理しましょう。
水を与えすぎない
水やりは大切ですが、過湿は根腐れの原因になります。
土が乾いてから水を与え、受け皿の水はためないようにしましょう。特に冬は乾かし気味に管理します。
剪定しすぎない
ゲッキツは剪定に耐えますが、強く切りすぎると花つきが悪くなることがあります。
花を楽しみたい場合は、開花前の強剪定を避け、花後に形を整えましょう。
実の誤食に注意する
ゲッキツは観賞用として楽しむ植物です。
実が赤く色づくと目立つため、子どもやペットが誤って口にしないように注意しましょう。
ゲッキツは鉢植えで育てられる?
ゲッキツは鉢植えで育てやすい植物です。
寒い地域では、鉢植えにすることで冬に室内へ移動できるため管理しやすくなります。コンパクトに剪定しながら育てれば、ベランダや室内の明るい窓辺でも楽しめます。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所に置く
水はけのよい土を使う
土が乾いたらたっぷり水を与える
受け皿の水を捨てる
春から秋に肥料を与える
花後に軽く剪定する
冬は寒さを避ける
根詰まりしたら植え替える
鉢植えでは、水切れと根詰まり、冬の寒さに注意しましょう。
ゲッキツは地植えできる?
ゲッキツは、暖かい地域であれば地植えできます。
日当たりと水はけのよい場所に植えると、花や香りを楽しめます。暖地では庭木や生垣としても使えます。
地植えのポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所に植える
水はけのよい土にする
霜が降りにくい場所を選ぶ
寒風を避ける
植え付け直後は水切れさせない
根付いた後は雨だけでも育ちやすい
花後に剪定して形を整える
霜が多い地域や寒冷地では、地植えより鉢植え管理の方が安心です。
ゲッキツは室内で育てられる?
ゲッキツは室内でも育てられます。
ただし、日当たりを好むため、暗い室内では花が咲きにくくなります。室内で育てる場合は、南向きや東向きの明るい窓辺が向いています。
室内管理のポイントは次の通りです。
できるだけ明るい窓辺に置く
暗い場所に置きっぱなしにしない
土が乾いたら水を与える
冬は暖かい場所で管理する
エアコンの風を直接当てない
葉水で乾燥を防ぐ
花を楽しみたい場合は日照を確保する
室内では光不足になりやすいため、花を咲かせたい場合は屋外管理やベランダ管理も検討しましょう。
ゲッキツと相性のよい植物
ゲッキツは、日当たりと水はけのよい環境を好む植物と相性がよいです。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ジャスミン類
レモン
キンカン
ミカン類
ローズマリー
ラベンダー
タイム
オリーブ
ローレル
ハイビスカス
ブーゲンビリア
ランタナ
アベリア
マートル
フェイジョア
香りのよい植物や常緑低木と組み合わせると、庭やベランダに落ち着いた雰囲気を作れます。
ゲッキツは初心者におすすめ?
ゲッキツは、暖かく日当たりのよい環境を用意できるなら、初心者にもおすすめできる植物です。
小さな葉が美しく、香りのよい白い花も楽しめます。鉢植えで育てれば、寒い時期に移動できるため管理しやすくなります。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
日当たりのよい場所で育てる
水はけのよい土を使う
土が乾いたら水を与える
冬は寒さを避ける
花後に軽く剪定する
根詰まりしたら植え替える
害虫を早めに見つける
特に大切なのは、日照を確保することと、冬の寒さから守ることです。
まとめ|ゲッキツは香りのよい花と赤い実を楽しめる常緑樹
ゲッキツは、つやのある小さな葉、香りのよい白い花、赤い実を楽しめるミカン科の常緑樹です。シルクジャスミンやオレンジジャスミンの名前でも流通し、観葉植物、鉢植え、庭木、生垣、盆栽風仕立てなど幅広く楽しめます。
育て方のポイントは、日当たりのよい場所で管理すること、水はけのよい土を使うこと、土が乾いたら水を与えることです。花を咲かせるには日照が重要で、暗い場所では花つきが悪くなります。
また、寒さにはやや弱いため、寒冷地では鉢植えにして冬は室内や軒下へ移動すると安心です。剪定は花後を中心に行い、樹形を整えながら育てましょう。
ゲッキツは、香りのある花木を楽しみたい方や、常緑で美しい鉢植えを育てたい方におすすめの植物です。