玉造り・生垣に最適!マメツゲの特徴と年間管理ガイド
マメツゲの基本情報と特徴
基本情報
和名:マメツゲ(豆柘植)
学名:Buxus microphylla var. japonica
科名:ツゲ科(Buxaceae)
属名:ツゲ属(Buxus)
原産地:日本、朝鮮半島
分類:常緑低木
成長速度:遅い(年間5〜15cm)
耐寒性:強い
耐暑性:強い
日照条件:日なた〜半日陰
用途:庭木・生垣・玉造り・盆栽・和風庭園・刈り込み
特徴
① 樹形と葉の特徴
マメツゲは丸みのあるコンパクトな樹形が特徴の常緑低木です。葉は小さく、濃い緑色で光沢があり、密に茂ります。成長が非常にゆっくりで、刈り込みによる形作りがしやすく、美しい球形や玉仕立てに整えるのに最適です。
② 花と実の特徴
春(4〜5月頃)に小さな黄緑色の花を咲かせますが、鑑賞価値は高くありません。花の後にごく小さな実をつけることがありますが、目立ちにくく、葉の美しさが主役となる植物です。
③ 生育環境
日当たりの良い場所を好みますが、半日陰にも耐えるため、和風庭園や建物の陰などにも適しています。土質は特に選ばず、適度な水はけがあれば元気に育ちます。乾燥や風にも強く、都市部でも問題なく育てられます。
④ 病害虫
病害虫には比較的強いですが、まれにカイガラムシやツゲノメイガが発生することがあります。葉が食害される前に早期発見・駆除を行うと安心です。
⑤ 剪定・管理のポイント
剪定は年2回(春〜初夏と秋)がおすすめです。成長が遅いため、頻繁な剪定は不要ですが、形を維持したい場合は軽く整枝します。玉仕立てや刈り込みによって、意匠性の高い造形を作ることができます。
⑥ 用途
マメツゲは庭の縁取りや和風庭園の玉造り、生垣や盆栽にも利用されます。コンパクトで整った姿から、限られたスペースでも活躍し、和の空間を引き立てる名脇役的存在です。
まとめ
マメツゲは、小さな葉と整った樹形が魅力の常緑低木で、和風の庭や建築と相性抜群です。成長が遅く管理しやすいため、初心者にもおすすめです。刈り込みや玉造りで自分好みの形に整えられる、扱いやすく美しい庭木です。