シクラメン(カガリビバナ)の育て方|水やり・花がら摘み・夏越しのコツを解説

シクラメンの育て方|冬の鉢花の特徴・水やり・夏越し・花が咲かない原因まで解説

シクラメン

シクラメンは、冬から春にかけて花を咲かせる人気の鉢花です。赤、ピンク、白、紫、複色など花色が豊富で、室内や玄関まわりを華やかに彩ります。花の少ない冬に長く楽しめるため、贈答用や年末年始の花としても親しまれています。

一方で、シクラメンは暑さや蒸れを苦手とする植物です。水やりの方法、置き場所、花がら摘み、夏越しの管理によって、花もちや翌年の開花に差が出ます。

この記事では、シクラメンの特徴、育て方、水やり、花後管理、夏越し、花が咲かない原因、枯れる原因まで詳しく解説します。

シクラメンの基本情報

  • 和名:シクラメン

  • 別名:カガリビバナ、ブタノマンジュウ

  • 学名:Cyclamen persicum

  • 科名:サクラソウ科

  • 属名:シクラメン属

  • 分類:球根植物、多年草

  • 原産地:地中海沿岸、小アジアなど

  • 草丈:10〜30cmほど

  • 開花期:10月〜4月頃

  • 花色:赤、ピンク、白、紫、複色など

  • 植え付け時期:9月〜10月頃

  • 耐寒性:やや弱い

  • 耐暑性:弱い

  • 栽培難易度:初心者〜中級者向き

シクラメンとは?冬を彩る代表的な鉢花

シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属の球根植物です。丸い球根から葉と花茎を伸ばし、冬から春にかけて美しい花を咲かせます。

日本では冬の鉢花として広く流通しており、室内用の大輪シクラメン、屋外でも育てやすいガーデンシクラメン、香りを楽しめる品種など、さまざまなタイプがあります。

シクラメンは寒い時期に咲く植物ですが、強い寒さや霜には弱い面があります。また、暖房の効きすぎた室内や蒸れにも弱いため、「涼しく明るい場所」で管理することが大切です。

シクラメンの特徴

冬から春まで長く花を楽しめる

シクラメンの魅力は、開花期間の長さです。

管理がよければ、冬から春まで次々と花を咲かせます。花の少ない時期に鮮やかな色を楽しめるため、室内のインテリアや玄関まわりの鉢花として人気があります。

花を長く楽しむには、咲き終わった花をこまめに取り除き、株を清潔に保つことが大切です。

花色と花形が豊富

シクラメンは、花色や花形のバリエーションが豊富です。

赤、濃いピンク、淡いピンク、白、紫、ワインレッド、複色などがあり、花弁にフリルが入るものや、八重咲きに近い華やかな品種もあります。

部屋の雰囲気や寄せ植えの色合わせに合わせて選びやすい植物です。

球根から育つ

シクラメンは球根植物です。土の表面付近に丸い球根があり、そこから葉や花茎が出ます。

球根部分が過湿になると腐りやすいため、水やりでは球根の中心に水をかけないよう注意します。底面給水鉢で流通することが多いのも、球根や葉の中心を濡らしすぎないためです。

暑さに弱い

シクラメンは涼しい気候を好み、暑さを苦手とします。

冬は元気に咲きますが、夏になると休眠するか、生育が弱くなります。翌年も楽しみたい場合は、夏越しの方法を理解しておくことが重要です。

シクラメンの主な種類

大輪シクラメン

一般的に室内用として多く流通するタイプです。花が大きく、華やかな印象があります。

寒さにはあまり強くないため、冬は室内の明るく涼しい場所で管理します。贈答用や室内観賞に向いています。

ミニシクラメン

大輪シクラメンよりも小型のタイプです。コンパクトで扱いやすく、窓辺やテーブル、玄関の小さなスペースでも楽しめます。

品種によっては比較的丈夫なものもあり、寄せ植えにも使われます。

ガーデンシクラメン

屋外でも育てやすいように改良された小型のシクラメンです。

寒さに比較的強く、冬の花壇や寄せ植えに使われます。ただし、霜や凍結には弱ることがあるため、寒冷地では軒下や日当たりのよい場所で管理すると安心です。

香りシクラメン

花に香りがある品種です。

一般的なシクラメンは香りが弱いものが多いですが、香りシクラメンは花の香りも楽しめるため、室内で育てる楽しみが増えます。

シクラメンの育て方

日当たり

シクラメンは、明るい場所を好みます。

室内で育てる場合は、レースカーテン越しの光が入る窓辺や、明るい室内に置きます。暗い場所では花茎が伸びすぎたり、花数が減ったりします。

ただし、冬の直射日光が強すぎる場所や、暖房で高温になる窓辺では株が傷むことがあります。日光は必要ですが、暑くなりすぎない場所を選びましょう。

ガーデンシクラメンを屋外で育てる場合は、日当たりと風通しのよい場所が向いています。冬は日が当たる場所、雨や霜を避けられる軒下などが管理しやすいです。

温度

シクラメンは涼しい環境を好みます。

室内用のシクラメンは、10〜18℃前後の涼しい場所でよく育ちます。暖房の効いた部屋で20℃を超える状態が続くと、花が早く終わったり、葉が黄色くなったりすることがあります。

夜間に冷えすぎる窓辺や、暖房の風が直接当たる場所も避けましょう。

用土

シクラメンは、水はけのよい土を好みます。

鉢植えでは、市販のシクラメン用培養土や草花用培養土を使うと管理しやすいです。過湿を嫌うため、水もちがよすぎる重い土は避けます。

ガーデンシクラメンを花壇に植える場合も、水はけのよい場所を選びます。粘土質で水がたまりやすい場所では、腐葉土や軽石を混ぜて土壌改良しましょう。

植え付け時期

シクラメンの植え付けや植え替えは、9月〜10月頃が適期です。

夏越しした株は、涼しくなり始めた頃に植え替えると、秋から再び生育しやすくなります。購入した開花株は、基本的にはすぐに植え替えず、そのまま楽しむ方が安心です。

花壇や寄せ植えに使うガーデンシクラメンは、秋から冬の初めに植え付けます。

水やり

普通鉢の場合

普通の鉢で育てる場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷり与えます。

このとき、球根の中心や葉の付け根に水をかけないようにします。株の中心が濡れたままになると、腐敗や病気の原因になることがあります。

水やりは、鉢の縁から静かに与えるのが基本です。

底面給水鉢の場合

シクラメンは底面給水鉢で販売されていることが多いです。

底面給水鉢では、鉢底の受け皿部分に水を入れ、下から吸水させます。水がなくなったら補給しますが、常に水を満タンにし続けると過湿になることもあります。

水が汚れている場合は入れ替え、受け皿部分を清潔に保ちましょう。

水やりの注意点

シクラメンは、水切れにも過湿にも弱い植物です。

水切れすると花や葉がぐったり倒れ、過湿になると球根が腐ることがあります。土の乾き具合や鉢の重さを確認しながら、水やりのタイミングを調整しましょう。

暖房の効いた室内では乾きやすくなりますが、気温が低い場所では乾きにくくなります。置き場所に合わせて水やりの頻度を変えることが大切です。

肥料

シクラメンは開花期間が長いため、肥料切れに注意が必要です。

開花中は、緩効性肥料を置き肥するか、薄めた液体肥料を定期的に与えます。肥料が不足すると花数が減り、葉色も悪くなります。

ただし、肥料を与えすぎると根を傷めることがあります。液体肥料は規定よりやや薄めにして与えると安心です。

夏に休眠させる場合は、休眠中に肥料は与えません。夏越し後、新しい葉が動き始めたら肥料を再開します。

シクラメンの花がら摘み

花がら摘みが必要な理由

シクラメンは、咲き終わった花を放置すると種をつけようとして株の体力を使います。

また、しおれた花が株元に残ると、蒸れや病気の原因になります。花を長く楽しむには、花がら摘みが欠かせません。

花がら摘みの方法

咲き終わった花は、花茎の根元から取り除きます。

ハサミで途中を切るより、花茎を根元から軽くひねるようにして抜き取ると、腐りにくくなります。葉も黄色くなったものは、同じように根元から取り除きます。

株元に花がらや枯れ葉を残さないようにすると、風通しがよくなり、病気の予防にもなります。

シクラメンの葉組み

葉組みとは?

葉組みとは、葉を外側に整え、中心の花芽に光が当たりやすくする作業です。

シクラメンは葉が混み合うと、花芽が葉に隠れてしまい、花茎が上がりにくくなることがあります。葉を外側へ軽く広げることで、中心部に光と風が入りやすくなります。

葉組みの方法

株の中心に集まっている葉を、外側へやさしく広げます。

無理に引っ張ると葉柄が折れるため、少しずつ整えます。葉が外側に広がると、花が中央にまとまり、見た目も美しくなります。

葉組みは、花をきれいに咲かせるための大切な管理作業です。

シクラメンを長く咲かせるコツ

涼しい場所に置く

シクラメンは暖かすぎる場所が苦手です。

暖房の効いた部屋では花もちが悪くなるため、明るく涼しい場所に置きましょう。玄関や廊下、窓辺など、日中は明るく夜間に冷えすぎない場所が向いています。

水切れさせない

開花中は水をよく吸います。

水切れすると花や葉が倒れやすくなります。土の乾き具合を確認し、乾いたらしっかり水を与えましょう。

株元を清潔に保つ

花がらや枯れ葉を放置すると、カビや腐敗の原因になります。

咲き終わった花、黄色くなった葉、傷んだ葉は早めに取り除きましょう。

肥料切れさせない

シクラメンは長期間花を咲かせるため、肥料切れすると花数が減ります。

開花中は、薄めた液体肥料や緩効性肥料を適量与えましょう。

シクラメンの花後管理

花が終わったらどうする?

シクラメンは花が終わった後も、球根を生かしておけば翌年も楽しめることがあります。

花が終わったら、咲き終わった花茎や黄色くなった葉を取り除き、株を清潔に保ちます。その後、夏越しに向けて管理を切り替えます。

休眠させる方法

休眠させる方法では、春以降に葉が黄色くなり始めたら、少しずつ水やりを減らします。

葉が枯れてきたら水やりを止め、球根を乾かし気味にして夏を越します。夏の間は、雨の当たらない涼しい日陰で管理します。

秋になって涼しくなったら植え替え、水やりを再開します。

休眠させない方法

葉を残して夏越しする方法もあります。

この場合は、夏も完全には水を切らさず、明るい日陰で涼しく管理します。葉が残るため株の体力を保ちやすい一方、高温多湿で球根が腐りやすい点に注意が必要です。

初心者には、株の状態に合わせて無理なく管理することが大切です。暑さで葉が自然に枯れてきたら休眠、葉が元気に残るなら非休眠で管理するとよいでしょう。

シクラメンの夏越し

夏越しが難しい理由

シクラメンは暑さに弱く、日本の高温多湿の夏を苦手とします。

特に室内用の大輪シクラメンは、夏に球根が腐りやすく、翌年まで維持するのが難しいことがあります。

夏越しの置き場所

夏は、風通しのよい涼しい日陰で管理します。

直射日光、雨ざらし、高温になる室内は避けます。鉢植えの場合は、北側の軒下や明るい日陰などが向いています。

夏越し中の水やり

休眠させる場合は、水やりをほぼ止め、乾燥気味に管理します。

葉を残して夏越しする場合は、土が乾いたら少量の水を与えます。ただし、過湿になると球根が腐るため、水の与えすぎには注意しましょう。

シクラメンが咲かない原因

日照不足

シクラメンは明るい場所を好みます。

暗い場所では花芽が育ちにくく、葉ばかり茂って花が少なくなることがあります。室内では、明るい窓辺やレースカーテン越しの光が入る場所に置きましょう。

温度が高すぎる

暖房の効いた部屋で高温が続くと、花が上がりにくくなることがあります。

シクラメンは涼しい環境を好むため、20℃を超えるような暖かい場所では花もちも悪くなります。

肥料不足

開花中に肥料が不足すると、花数が減ります。

長く咲かせたい場合は、定期的に薄めた液体肥料や緩効性肥料を与えましょう。

水切れ

水切れすると花芽が傷み、花が咲きにくくなることがあります。

開花期は水をよく吸うため、土の乾き具合をこまめに確認します。

夏越しで株が弱った

夏越しに失敗して球根が弱ると、翌年の花つきが悪くなります。

夏の高温多湿を避け、球根を腐らせないように管理することが大切です。

シクラメンが枯れる原因

水のやりすぎ

シクラメンが枯れる原因で多いのが、水のやりすぎです。

球根や株の中心が常に湿っていると、腐敗しやすくなります。土が乾いてから水を与え、株の中心には水をかけないようにしましょう。

水切れ

水のやりすぎだけでなく、水切れでも花や葉が倒れます。

水切れした場合は、すぐにたっぷり水を与え、涼しい場所で回復を待ちます。ただし、何度も水切れを繰り返すと株が弱ります。

暖房の風

暖房の風が直接当たると、葉や花が乾燥して傷みます。

エアコンやヒーターの風が当たる場所には置かないようにしましょう。

高温

シクラメンは高温に弱く、暖かすぎる場所では株が弱ります。

冬でも室温が高い場所では花が早く終わったり、葉が黄色くなったりします。

球根の腐敗

球根がブヨブヨしている、悪臭がする、株元が黒く傷んでいる場合は、球根が腐っている可能性があります。

過湿や蒸れが主な原因です。腐敗が進んだ株は回復が難しいこともあります。

シクラメンの病害虫

灰色かび病

湿気が多く、花がらや枯れ葉が株元に残っていると発生しやすい病気です。

花や葉に灰色のカビが出ることがあります。花がら摘みをこまめに行い、株元を清潔に保ちましょう。

軟腐病

球根や株元が腐る病気です。

過湿や高温多湿で発生しやすく、進行すると株が急にしおれます。水の与えすぎを避け、風通しよく管理します。

アブラムシ

新芽や花茎にアブラムシがつくことがあります。

多発すると花が傷んだり、株が弱ったりします。見つけたら早めに取り除きましょう。

ハダニ

乾燥した室内ではハダニが発生することがあります。

葉が白っぽくかすれたり、元気がなくなったりする場合は注意します。暖房の風を避け、乾燥しすぎない環境で管理しましょう。

ホコリダニ

新芽や花が縮れたり、変形したりする場合は、ホコリダニの被害が疑われます。

被害が出た部分は取り除き、株を清潔に保ちます。多発した場合は早めに対処しましょう。

シクラメンを育てるときの注意点

暖かすぎる室内に置かない

シクラメンは冬の花ですが、暖房の効いた暖かい部屋が得意なわけではありません。

長く咲かせるには、明るく涼しい場所に置くことが大切です。

株の中心に水をかけない

球根の中心や葉の付け根に水がたまると、腐りやすくなります。

水は鉢の縁から与えるか、底面給水で管理しましょう。

花がらを放置しない

咲き終わった花や黄色くなった葉を放置すると、カビや腐敗の原因になります。

花がらや枯れ葉は、根元からこまめに取り除きます。

ペットや子どもの誤食に注意する

シクラメンは観賞用の植物です。

球根を含む植物体を口にしないよう注意しましょう。小さな子どもやペットがいる家庭では、手の届かない場所に置くと安心です。

シクラメンは屋外で育てられる?

シクラメンは種類によって屋外管理の向き不向きがあります。

大輪シクラメンは、基本的に室内向きです。寒さや霜に弱いため、冬の屋外管理には向きません。

一方、ガーデンシクラメンは屋外の花壇や寄せ植えでも育てやすいタイプです。ただし、霜や凍結、冷たい雨が続く環境では傷むことがあります。

屋外で育てる場合は、日当たりがよく、雨や霜を避けられる軒下が安心です。

シクラメンは寄せ植えに向いている?

シクラメンは寄せ植えにも向いています。

特にガーデンシクラメンは、冬の寄せ植え素材として人気があります。ビオラ、アリッサム、ハボタン、カルーナ、ヘデラなどと組み合わせると、冬らしい華やかな鉢になります。

ただし、シクラメンは過湿を嫌うため、水を多く必要とする植物との組み合わせには注意が必要です。水はけのよい土を使い、株元が蒸れないように植えましょう。

シクラメンと相性のよい植物

シクラメンは、冬の寄せ植えや花壇でほかの草花と組み合わせると華やかになります。

相性のよい植物には、次のようなものがあります。

  • ビオラ

  • パンジー

  • スイートアリッサム

  • ハボタン

  • カルーナ

  • ヘデラ

  • ワイヤープランツ

  • シロタエギク

  • プリムラ

  • ノースポール

  • アジュガ

  • ヒューケラ

  • ヤブラン

  • ムスカリ

  • スノードロップ

寄せ植えでは、シクラメンの株元が蒸れないよう、詰め込みすぎに注意しましょう。

まとめ|シクラメンは涼しく明るい場所で長く楽しむ冬の鉢花

シクラメンは、冬から春にかけて花を咲かせる人気の鉢花です。花色や花形が豊富で、室内や玄関まわり、冬の寄せ植えを華やかに彩ります。

育て方のポイントは、明るく涼しい場所に置くこと、株の中心に水をかけないこと、咲き終わった花や黄色い葉をこまめに取り除くことです。暖房の効きすぎた部屋や過湿の環境では株が弱りやすいため注意しましょう。

シクラメンは夏の暑さが苦手ですが、うまく夏越しできれば翌年も花を楽しめます。室内用の大輪シクラメンは涼しい室内で、ガーデンシクラメンは屋外の寄せ植えや花壇で、それぞれの性質に合わせて管理しましょう。

冬の庭や室内を明るく彩りたい方に、シクラメンはおすすめの植物です。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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