オキザリスの育て方|色鮮やかな花とクローバーのような葉を楽しむ方法
オキザリスの育て方|色鮮やかな花とクローバーのような葉を楽しむ球根植物
オキザリスは、クローバーに似た葉と、日光を受けて大きく開く花が特徴の植物です。桃色、白色、黄色、紫色、赤色など花色が豊富で、秋から春に咲く種類と、春から夏に咲く種類があります。
多くの種類は地下に球根や塊茎を持ち、休眠期になると地上部を枯らします。小型で育てやすく、鉢植え、花壇、ロックガーデン、寄せ植えなどに利用できます。
日当たりと水はけのよい場所を好み、乾燥には比較的強い植物です。過湿になると球根や根が腐りやすいため、土が乾いてから水を与えることが大切です。
種類によって生育期と休眠期が異なるため、育てているオキザリスが秋植えタイプか春植えタイプかを確認すると、管理しやすくなります。
この記事では、オキザリスの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、植え替え、球根の掘り上げ、増やし方、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
オキザリスの基本情報
和名:カタバミ類(片喰類)
流通名:オキザリス
学名:Oxalis spp.
科名:カタバミ科
属名:カタバミ属
分類:多年草、球根植物、塊茎植物
原産地:南アフリカ、中南米、ヨーロッパ、アジアなど
草丈:5cm〜40cm程度。種類により異なる
開花期:10月〜5月頃、または4月〜8月頃。種類により異なる
花色:桃色、白色、黄色、紫色、赤色、複色
植え付け時期:8月〜10月頃、または3月〜5月頃
植え替え時期:休眠期
球根の掘り上げ時期:地上部が枯れた後
成長速度:普通〜やや早い
耐寒性:種類により弱い〜強い
耐暑性:種類により異なる。高温多湿には注意
栽培難易度:初心者向き。種類に合った生育期、水やり、休眠管理がポイント
オキザリスとは?
オキザリスは、カタバミ科カタバミ属に分類される植物の総称です。
世界各地に多くの種類があり、園芸では美しい花や葉を楽しむ種類がオキザリスの名前で流通しています。
葉は3枚の小葉からなるものが多く、クローバーに似た形をしています。種類によっては4枚葉、細長い葉、ヤシの葉のような形を持つものもあります。
花は5枚の花びらを持ち、日光を受けると大きく開きます。曇りの日、雨の日、夕方になると閉じる性質があります。
多くの種類は地下に球根、鱗茎、塊茎、太い根茎などを持ちます。生育に適さない季節になると地上部を枯らし、地下部分だけで休眠します。
オキザリスの特徴
クローバーに似た葉を持つ
オキザリスの葉は、3枚の小葉が集まった形をしています。
緑色だけでなく、紫色、銅色、斑入りなど、葉色の異なる種類があります。
花が咲いていない時期にも、葉の形や色を観賞できます。
日光を受けると花が開く
オキザリスの花は、日光に反応して開閉します。
晴れた日の日中に大きく開き、曇天や雨天、夕方には閉じます。
つぼみのままに見えても、日照が不足しているだけの場合があります。
花色が豊富
桃色、白色、黄色、紫色、赤色など、多彩な花色があります。
花びらの中心部や裏側に異なる色が入る種類もあります。
小さな株に対して花が大きく見える品種もあり、鉢植えで目を引きます。
生育期が種類によって異なる
オキザリスには、秋から春に生育する秋植えタイプと、春から秋に生育する春植えタイプがあります。
秋植えタイプは、夏に地上部を枯らして休眠します。
春植えタイプは、冬に地上部を枯らして休眠する種類が多くあります。
生育期を間違えると、水やりのしすぎによって球根が腐ることがあります。
乾燥に比較的強い
地下に球根や塊茎を持つため、乾燥に比較的強い植物です。
水を頻繁に与えるより、土が乾いてからたっぷり与える管理が向いています。
休眠中は水やりを大幅に減らすか、完全に止めます。
増えやすい種類がある
球根や地下茎によって増える種類があります。
種でも増えるため、庭植えでは想定以上に広がる場合があります。
広がりを抑えたい場合は、鉢植えで管理する方法が適しています。
オキザリスの主な種類
オキザリス・バーシカラー
バーシカラーは、白い花びらの縁に赤色が入る種類です。
つぼみの状態では赤と白のらせん模様に見え、キャンディケインのような姿を楽しめます。
秋から春に生育し、夏は休眠します。
オキザリス・桃の輝き
桃の輝きは、鮮やかな桃色の花を株いっぱいに咲かせる品種です。
草丈が低く、鉢植えや花壇の縁取りに向いています。
日光を受けると花が大きく開き、晴れた日には株全体が桃色に見えます。
オキザリス・トリアングラリス
トリアングラリスは、大きな三角形の紫色の葉を持つ種類です。
白色から淡桃色の花を咲かせ、葉と花のコントラストを楽しめます。
紫の舞の名前でも流通します。
オキザリス・ボーウィー
ボーウィーは、濃い桃色の大きな花を咲かせる種類です。
秋から春に生育し、暖地では冬にも花を楽しめます。
比較的丈夫で、鉢植えや花壇に向いています。
オキザリス・プルプレア
プルプレアは、桃色、白色、紫色などの花を咲かせます。
葉が地面近くへ広がり、株の上へ大きな花をつけます。
乾燥気味の環境を好みます。
オキザリス・セルヌア
セルヌアは、鮮やかな黄色の花を咲かせる種類です。
オオキバナカタバミの名前でも知られています。
球根や地下茎で増えやすく、地域によっては広がりすぎる場合があります。
オキザリス・デッペイ
デッペイは、4枚の小葉を持つ種類です。
小葉の中心部に赤褐色の模様が入り、四つ葉のクローバーに似ています。
桃色から赤桃色の花を咲かせ、春から秋に生育します。
オキザリス・アデノフィラ
アデノフィラは、灰緑色の細かな葉と桃色の花を持つ小型種です。
耐寒性が比較的強く、ロックガーデンや山野草鉢に向いています。
高温多湿を避けて管理します。
オキザリス・パルマ
パルマは、細い葉が放射状に広がり、ヤシの葉のように見える種類です。
花よりも独特な葉姿を楽しむオキザリスです。
夏の高温多湿を避け、水はけのよい土で育てます。
秋植えタイプと春植えタイプの違い
秋植えタイプ
秋植えタイプは、秋に球根を植え、秋から春にかけて葉と花を育てます。
初夏になると葉が黄色くなり、夏は休眠します。
代表的な種類には、バーシカラー、ボーウィー、桃の輝きなどがあります。
休眠中に水を与えすぎると、球根が腐りやすくなります。
春植えタイプ
春植えタイプは、春に球根や塊茎を植え、春から秋に生育します。
寒くなると地上部が枯れ、冬は休眠します。
トリアングラリスやデッペイなどが代表的です。
寒冷地では、冬に球根を掘り上げて凍結しない場所で保存する方法があります。
オキザリスの育て方
日当たり
オキザリスは、日当たりのよい場所を好みます。
一日4時間〜6時間以上日が当たる場所が理想です。
日照不足になると花が開かず、花数も少なくなります。
鉢植えは、春と秋に屋外の日なたへ置きましょう。
真夏に生育する種類は、午後の強い西日を避けられる場所が適しています。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
葉が密集し、株元へ湿気がこもると、灰色かび病や球根腐敗が起こりやすくなります。
鉢同士を密着させず、風が通る間隔を空けましょう。
枯れた葉や花がらを株元へためないことも大切です。
用土
オキザリスは、水はけのよい土を好みます。
鉢植えでは、草花用培養土を利用できます。
保水性が高い場合は、軽石やパーライトを混ぜましょう。
用土を配合する場合は、次のような割合が目安です。
赤玉土小粒:5
腐葉土:3
軽石またはパーライト:2
庭植えでは、植え付け場所へ腐葉土や軽石を混ぜます。
雨後に水がたまる場所や、粘土質の土は避けましょう。
オキザリスの植え付け
球根の植え付け時期
秋植えタイプは、8月下旬〜10月頃に植え付けます。
春植えタイプは、3月〜5月頃に植え付けましょう。
種類によって適期が異なるため、購入時のラベルを確認します。
球根の選び方
硬く締まり、カビや腐敗のない球根を選びます。
やわらかい、異臭がする、黒く変色している球根は避けましょう。
オキザリスの球根は小さい種類が多いため、乾燥しすぎてしわになっていないかも確認します。
球根の上下
種類によって球根の形が異なります。
先端が尖っている側や、芽の痕跡がある側を上にします。
根の痕跡がある平らな面を下にしましょう。
上下が分かりにくい場合は、横向きに植えても芽は上方向へ伸びます。
植え付けの深さ
小さな球根は、球根の上へ1cm〜3cm程度の土がかかる深さへ植えます。
大きな塊茎を持つ種類は、塊茎の大きさに合わせてやや深く植えましょう。
深く植えすぎると、発芽まで時間がかかる場合があります。
庭植えの方法
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
土をよく耕し、腐葉土や軽石を混ぜましょう。
球根を5cm〜10cm程度の間隔で植えます。
増えやすい種類は、周囲へ広がることを考えて植え場所を選びましょう。
植え付け後は、土と球根をなじませる程度に水を与えます。
鉢植えの方法
4号〜5号鉢へ、複数の球根をまとめて植えられます。
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と培養土を入れます。
球根同士が触れないように並べ、上から土をかけましょう。
植え付け後は軽く水を与え、発芽まで過湿にならないように管理します。
苗の植え付け
苗は、根鉢を大きく崩さずに植え付けます。
苗よりひと回り大きな鉢や植え穴を用意しましょう。
根鉢の表面が周囲の土と同じ高さになるように植えます。
深植えすると株元が蒸れやすくなります。
植え付け後はたっぷりと水を与え、数日間は強風を避けましょう。
水やり
基本の水やり
鉢植えでは、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
庭植えでは、植え付け後に根付くまで水を与えます。
根付いた後は、長期間雨が降らない場合を除き、頻繁な水やりは必要ありません。
生育期の水やり
葉や花が出ている生育期は、土の表面が乾いたら水を与えます。
開花中に強く水切れすると、花や葉がしおれる場合があります。
土が湿っている場合は、水を追加しないようにしましょう。
植え付け直後の水やり
球根を植えた直後は、土を軽く湿らせます。
発根前に毎日水を与えると、球根が腐る場合があります。
芽が出た後は、土の乾燥状態に合わせて通常の水やりへ切り替えましょう。
休眠期の水やり
地上部が枯れた後は、球根が休眠します。
鉢植えでは、水やりを止めるか、球根が極端に乾燥しない程度に控えます。
秋植えタイプは夏、春植えタイプは冬が休眠期になる種類が多くあります。
休眠中の鉢へ水を与え続けると、球根が腐りやすくなります。
春の水やり
生育中の株は、土の表面が乾いてから水を与えます。
気温が上がると土が乾きやすくなるため、鉢植えはこまめに確認しましょう。
休眠へ入る秋植えタイプは、葉が黄色くなり始めたら水を減らします。
夏の水やり
春植えタイプは、夏も生育しています。
鉢土が乾いたら、朝か夕方にたっぷりと水を与えましょう。
秋植えタイプは夏に休眠するため、水やりを止めます。
秋の水やり
秋植えタイプは、発芽後から通常の水やりを始めます。
春植えタイプは気温の低下とともに生育が緩やかになるため、水やりを減らしましょう。
冬の水やり
秋植えタイプは冬も生育します。
鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えましょう。
春植えタイプで地上部が枯れている場合は、休眠管理を続けます。
肥料
オキザリスは、多くの肥料を必要としません。
植え付け時に、緩効性肥料を少量混ぜます。
生育期には、薄めた液体肥料を月に1回〜2回程度与えられます。
肥料を与えすぎると葉ばかりが茂り、花数が減る場合があります。
休眠期には肥料を与えません。
地上部が黄色くなり始めたら、施肥を止めましょう。
オキザリスの花
オキザリスの花は、5枚の花びらを持ちます。
晴れた日の日中に開き、曇りの日、雨の日、夕方には閉じます。
花が開かない場合でも、つぼみや花に異常があるとは限りません。
品種によっては、花びらの裏側に濃い色の筋が入り、閉じた状態でも美しい模様を楽しめます。
一つの花は長期間咲き続けませんが、新しい花茎が次々に伸びます。
花がら摘み
花がしおれたら、花茎の付け根から切り取ります。
花がらを残すと種を作り、球根の養分が使われます。
種を採取しない場合は、早めに取り除きましょう。
花がら摘みを続けると、株元の風通しも改善します。
茎を強く引っ張ると、球根や株元を傷める場合があります。ハサミを使って切り取りましょう。
葉が黄色くなった後の管理
生育期の終わりになると、葉が黄色くなります。
病気ではなく、休眠へ入る自然な変化である場合が多くあります。
葉が緑色の間は、光合成によって球根へ養分を蓄えています。
完全に黄色くなる前に葉を切ると、翌年の生育が弱くなる場合があります。
葉が自然に枯れるまで残し、水やりを徐々に減らしましょう。
地上部が完全に枯れたら、枯れ葉を取り除きます。
オキザリスの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、球根が増えて鉢の中が混み合います。
花が小さくなる、芽が細くなる、水が染み込みにくい場合は、植え替えを検討しましょう。
古い用土は粒が崩れ、水はけも悪くなります。
植え替え時期
植え替えは、地上部が枯れた休眠期に行います。
秋植えタイプは夏の終わりから秋、春植えタイプは冬の終わりから春が適しています。
生育中や開花中の植え替えは、株へ負担をかけます。
植え替え方法
鉢から球根や塊茎を取り出します。
古い土を落とし、腐った球根や傷んだ部分を取り除きましょう。
増えた球根を分け、新しい水はけのよい用土へ植え付けます。
鉢を大きくしたくない場合は、球根の数を減らして同じ鉢へ植え直します。
植え替えの頻度
鉢植えは、1年〜2年に1回を目安に植え替えます。
増えやすい種類では、毎年球根を整理すると花つきを保ちやすくなります。
オキザリスの球根の掘り上げ
掘り上げが必要な場合
水はけのよい鉢や庭では、球根を植えたまま休眠させられます。
梅雨や夏に土が湿り続ける場所、冬に土が凍結する地域では、球根を掘り上げると安全です。
増えすぎた球根を整理したい場合にも掘り上げます。
掘り上げ時期
地上部が完全に枯れた後に掘り上げます。
葉が緑色の間に掘ると、球根へ十分な養分が蓄えられません。
晴天が続き、土が乾いている日に作業しましょう。
保存方法
掘り上げた球根は、土を軽く落とします。
風通しのよい日陰で乾燥させ、ネット袋や紙袋へ入れましょう。
高温多湿と凍結を避け、涼しく乾燥した場所で保存します。
腐敗やカビがある球根は、ほかの球根から分けて処分しましょう。
植えっぱなしで育てる方法
水はけのよい場所では、数年間植えっぱなしでも育てられます。
休眠期は水やりを止め、土を乾燥気味に保ちましょう。
鉢植えでは、休眠中の鉢を雨の当たらない場所へ移します。
庭植えでは、休眠中に水を多く必要とする植物を近くへ植えると、球根が腐る場合があります。
数年たって花が少なくなった場合は、休眠期に掘り上げて球根を分けましょう。
オキザリスの増やし方
分球
オキザリスは、球根の周囲にできた子球を分けて増やせます。
休眠期に球根を掘り上げ、自然に分かれる子球を取り外しましょう。
小さな球根も、数年育てると花を咲かせます。
分けた球根は、種類に合った植え付け時期に植え直します。
株分け
トリアングラリスなど、塊茎や地下茎で増える種類は、植え替え時に株分けできます。
芽と根が残るように分け、新しい用土へ植え付けましょう。
細かく分けすぎると生育が弱くなるため、複数の芽を残します。
種まき
種を作る種類は、種まきでも増やせます。
種が成熟したら採取し、春または秋に種まき用土へまきましょう。
種から育てた株は、親株と異なる花色や葉色になる場合があります。
庭では、こぼれ種によって自然に増える種類もあります。
オキザリスが咲かない原因
日照不足
日光が不足すると、つぼみがつきにくくなります。
つぼみがあっても、曇りの日や暗い場所では花が開きません。
鉢植えは日当たりのよい場所へ移動しましょう。
休眠期である
種類によっては、夏や冬に地上部を枯らして休眠します。
休眠中は花が咲きません。
育てている種類の生育期を確認しましょう。
肥料が多すぎる
窒素肥料を多く与えると、葉ばかりが茂ります。
葉は元気なのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
球根が小さい
小さな子球は、花を咲かせるまで時間がかかる場合があります。
葉を十分に育て、球根が充実するのを待ちましょう。
球根が混み合っている
鉢の中で球根が増えすぎると、養分や場所を奪い合います。
花数が減った場合は、休眠期に植え替えて球根を分けましょう。
花後に葉を早く切った
花後の葉は、球根へ養分を蓄えるために必要です。
緑色の葉を早く切ると、翌年の花が少なくなる場合があります。
過湿で根や球根が弱っている
土が常に湿っていると、根や球根が傷みます。
水やりを控え、用土の排水性を確認しましょう。
オキザリスの花が開かない原因
日光が不足している
オキザリスの花は、日光を受けると開きます。
曇天、雨天、室内の暗い場所では閉じたままになります。
晴れた日に日当たりのよい場所へ置き、状態を確認しましょう。
気温が低い
気温が低い日は、日光があっても花が十分に開かない場合があります。
気温が上がる時間帯になると開くことがあります。
花が終わりかけている
咲き終わりに近い花は、開きにくくなります。
古い花を摘み、新しいつぼみの開花を待ちましょう。
株が弱っている
水切れ、根腐れ、日照不足などで株が弱ると、花が開きにくくなる場合があります。
葉や土の状態も確認しましょう。
オキザリスの葉が黄色くなる原因
自然な休眠
生育期の終わりに葉が黄色くなることは、自然な変化です。
水やりを徐々に減らし、地上部が完全に枯れたら休眠管理へ移りましょう。
水の与えすぎ
生育中に葉が黄色くなり、株元がやわらかい場合は、過湿や根腐れが考えられます。
水やりを控え、土の水はけを確認しましょう。
水切れ
鉢土が極端に乾燥すると、葉が黄色くなったり、しおれたりします。
土が乾いている場合は、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
肥料不足
生育期に葉全体の色が薄くなる場合は、肥料不足が考えられます。
薄めた液体肥料を少量与えましょう。
寒さや霜
耐寒性の弱い種類は、霜や冷たい風で葉が黄色や黒色になる場合があります。
鉢植えは霜の当たらない場所へ移動しましょう。
オキザリスが増えすぎた場合の対処
オキザリスは、球根や地下茎で増える種類があります。
庭植えで増えすぎた場合は、地上部がある時期に範囲を確認し、休眠期に球根ごと掘り取りましょう。
地上部だけを抜いても、地下へ球根が残ると再び芽を出します。
こぼれ種で増える種類は、花後に花がらを切り取り、種を作らせないようにします。
広がりを完全に管理したい場合は、鉢植えやプランターで育てましょう。
オキザリスの鉢植え管理
オキザリスは小型で、鉢植えに向いています。
複数の球根をまとめて植えると、開花時に見応えがあります。
鉢の選び方
4号〜6号程度の鉢や、浅めの鉢を利用できます。
球根が増えるため、適度な幅のある鉢が向いています。
鉢底穴が大きく、水が抜けやすい鉢を選びましょう。
置き場所
生育期は、日当たりと風通しのよい屋外へ置きます。
花を開かせるためには、十分な日光が必要です。
梅雨や長雨の時期は、雨の当たりすぎない軒下へ移動しましょう。
休眠期は、雨の当たらない場所で鉢土を乾燥気味に保ちます。
鉢植えの水やり
生育期は、土の表面が乾いてから水を与えます。
休眠期は水やりを止めるか、大幅に減らしましょう。
鉢皿へ水をためると、球根腐敗の原因になります。
鉢植えの肥料
生育開始後に緩効性肥料を少量与えます。
開花中は、薄めた液体肥料を月に1回〜2回程度施せます。
休眠期と株が弱っている時期は肥料を与えません。
寄せ植え
小型のビオラ、アリッサム、クロッカス、原種系チューリップなどと組み合わせられます。
同じように日当たりと水はけのよい環境を好む植物を選びましょう。
オキザリスの休眠期にほかの植物へ頻繁に水を与えると、球根が腐る場合があります。
生育時期が近い植物同士を組み合わせると管理しやすくなります。
オキザリスの夏越し
秋植えタイプの夏越し
秋植えタイプは、初夏に葉が黄色くなり、夏は休眠します。
葉が完全に枯れたら水やりを止めましょう。
鉢植えは、雨の当たらない風通しのよい日陰へ移動します。
庭植えでは、梅雨や夏に土が湿り続ける場合、球根を掘り上げると安全です。
春植えタイプの夏越し
春植えタイプは、夏も葉や花を育てます。
日当たりのよい場所を好みますが、鉢植えでは強い西日と照り返しを避けましょう。
土の表面が乾いたら、朝か夕方に水を与えます。
高温多湿で株元が蒸れないように、風通しを確保しましょう。
オキザリスの冬越し
秋植えタイプの冬越し
秋植えタイプは冬も生育し、花を咲かせる種類があります。
耐寒性の強い種類は屋外で越冬できます。
霜に弱い品種は、日当たりのよい軒下へ移動しましょう。
水やりは、土が乾いてから暖かい日の午前中に行います。
春植えタイプの冬越し
春植えタイプは、寒くなると地上部が枯れて休眠します。
暖地では鉢のまま乾燥させて越冬できます。
寒冷地では球根や塊茎を掘り上げ、凍結しない場所で保存しましょう。
休眠中は水やりを止めます。
オキザリスに発生しやすい病気
灰色かび病
灰色かび病は、花や葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生する病気です。
低温多湿、長雨、花がらの放置によって発生しやすくなります。
傷んだ花や葉を早めに取り除き、風通しを確保しましょう。
うどんこ病
うどんこ病は、葉へ白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。
株が密集し、風通しが悪い環境で発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、鉢同士の間隔を空けましょう。
根腐れ
水の与えすぎや排水性の悪い土によって、根腐れを起こします。
葉が黄色くなる、株がしおれる、新芽が伸びない場合は、土の湿り方を確認しましょう。
鉢植えでは傷んだ根を取り除き、新しい用土へ植え替えます。
球根腐敗
休眠中の水やり、長雨、水はけの悪い土によって球根が腐ることがあります。
球根がやわらかい、異臭がする、カビがある場合は処分しましょう。
オキザリスにつきやすい害虫
アブラムシ
アブラムシは、新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、花や葉が変形する場合があります。
少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。
ハダニ
ハダニは、葉裏へ発生して汁を吸います。
被害を受けた葉は、白くかすれたようになります。
高温で乾燥した時期に増えやすいため、春植えタイプでは夏に注意しましょう。
ナメクジ
ナメクジは、若い葉や花を食害します。
鉢の下、落ち葉の下、湿った株元へ隠れます。
粘液の跡や食害がある場合は、夜間や雨上がりに確認しましょう。
ヨトウムシ類
ヨトウムシ類の幼虫が、葉や花を食害する場合があります。
昼間は土の中や株元へ隠れ、夜に活動します。
葉が大きく食べられている場合は、株元を確認しましょう。
農薬を使用する場合は、オキザリスまたは花き類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
オキザリスを育てるときの注意点
種類の生育期を確認する
秋植えタイプと春植えタイプでは、生育期と休眠期が異なります。
休眠中に水を与え続けると、球根が腐る場合があります。
購入時のラベルや品種名を確認しましょう。
水を与えすぎない
オキザリスは、乾燥に比較的強く、過湿に弱い植物です。
土が乾く前に水を与え続けないようにしましょう。
花を咲かせるには日光が必要
日照不足では花数が減り、つぼみがあっても開きません。
生育期は日当たりのよい場所で管理しましょう。
休眠前の葉を早く切らない
緑色の葉は、球根へ養分を蓄えています。
自然に黄色くなるまで残しましょう。
増えすぎる種類に注意する
球根、地下茎、種で広がる種類があります。
庭植えでは植え場所を選び、不要な球根や実生苗を早めに取り除きましょう。
深植えしない
球根を深く植えすぎると、発芽が遅れる場合があります。
小さな球根の上へ1cm〜3cm程度の土をかける深さが目安です。
球根を傷つけない
植え替えや掘り上げの際に球根を傷つけると、傷口から腐る場合があります。
スコップは株元から少し離れた場所へ入れましょう。
誤食に注意する
オキザリスにはシュウ酸を含む種類があります。
観賞用の種類は食用にせず、子どもやペットが大量に口にしないように注意しましょう。
オキザリスの育て方に関するよくある質問
オキザリスは毎年咲きますか?
球根や塊茎が腐らず、休眠期を適切に管理できれば、毎年花を咲かせます。
花後の葉を自然に枯れるまで残し、球根へ養分を蓄えさせましょう。
オキザリスは植えっぱなしでも育ちますか?
水はけのよい場所であれば、植えっぱなしでも育てられます。
梅雨や休眠期に土が湿り続ける場所では、球根を掘り上げると安全です。
オキザリスは鉢植えでも育てられますか?
鉢植えに向いています。
休眠期に雨を避けて移動でき、増えすぎた球根も管理しやすくなります。
オキザリスの花が開かないのはなぜですか?
日照不足、曇天、雨天、低温、花の老化などが考えられます。
晴れた日の日中に、日当たりのよい場所で確認しましょう。
オキザリスの花が咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料過多、球根が小さい、球根の混み合い、過湿などが考えられます。
生育期と休眠期が合っているかも確認しましょう。
葉が黄色くなったのは枯れたからですか?
生育期の終わりに葉が黄色くなる場合は、休眠へ入る自然な変化です。
地上部が完全に枯れたら、水やりを減らすか止めましょう。
オキザリスは日陰でも育ちますか?
明るい半日陰でも葉は育ちますが、花数が減り、花が開きにくくなります。
花を楽しみたい場合は、日当たりのよい場所へ置きましょう。
オキザリスの球根はいつ植えますか?
秋植えタイプは8月下旬〜10月頃、春植えタイプは3月〜5月頃に植えます。
種類によって異なるため、購入時のラベルを確認しましょう。
オキザリスは増えすぎますか?
種類によっては、球根、地下茎、こぼれ種でよく増えます。
広がりを抑えたい場合は、鉢植えで育て、休眠期に球根を整理しましょう。
オキザリスとカタバミは同じですか?
オキザリスはカタバミ属の学名に由来する名前です。
園芸では、観賞価値の高い種類や品種をオキザリスと呼び、日本に自生する種類をカタバミと呼ぶことが多くあります。
まとめ
オキザリスは、クローバーに似た葉と、日光を受けて開く色鮮やかな花を楽しめる球根植物です。
桃色、白色、黄色、紫色、赤色など花色が豊富で、葉色や葉形にもさまざまな種類があります。
日当たりと水はけのよい場所を好み、根付いた株は乾燥に比較的強くなります。
鉢植えでは、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えましょう。
オキザリスには、秋から春に生育する秋植えタイプと、春から秋に生育する春植えタイプがあります。
種類によって休眠期が異なるため、地上部が枯れた時期には水やりを大幅に減らすか、完全に止めることが大切です。
花が開かない場合は、日照不足や天候が原因である可能性があります。晴れた日の日中に日当たりのよい場所へ置きましょう。
花後の葉は、球根へ養分を蓄える役割があります。緑色の葉を早く切らず、自然に黄色くなるまで残します。
球根や地下茎で増えやすい種類もあります。広がりを抑えたい場合は、鉢植えで管理し、休眠期に球根を整理しましょう。
種類に合った生育期と休眠期を理解し、過湿を避けて管理すれば、毎年かわいらしい花と個性的な葉を楽しめます。