スイートピー(麝香豌豆)の育て方|種まきと摘心、誘引のコツや代表的な品種を紹介

スイートピーの育て方|種まきと摘心、誘引のコツや代表的な品種を紹介

スイートピー

スイートピーは、ひらひらとした花びらと甘い香りが魅力のつる性植物です。ピンクや白、紫など花色が豊富で、春の庭を彩るほか、切り花としても親しまれています。

家庭で育てる際は、涼しい気候を好む性質に合わせて種をまき、伸びるつるを支柱に誘引することがポイントです。咲き終わった花をこまめに摘むと、長く花を楽しめます。

この記事では、スイートピーの特徴や代表的な品種、種まきから開花中の管理までを解説します。

スイートピーの基本情報

  • 植物名:スイートピー

  • 和名:ジャコウエンドウ

  • 漢字名:麝香豌豆

  • 学名:Lathyrus odoratus

  • 科・属:マメ科レンリソウ属

  • 分類:つる性一年草

  • 原産地:イタリアのシチリア島などの地中海沿岸

  • 草丈・つるの長さ:一般的な高性品種で1~2m程度。矮性品種もある

  • 開花期:一般的な露地栽培では4~6月ごろ

  • 花色:白、ピンク、赤、紫、青紫、複色など

  • 種まき適期:温暖地では主に10~11月、寒冷地では春

  • 日照:日なた

  • 用途:花壇、フェンスへの誘引、鉢植え、切り花

開花時期は地域や品種、種まき時期によって異なります。花店に冬から並ぶ切り花には、施設栽培や開花調節によって生産されたものも含まれます。

スイートピーの特徴

蝶のような花と甘い香り

スイートピーは、マメ科らしい蝶形の花を咲かせます。花びらの縁が波打つものや、異なる色が組み合わさるものなど、品種によって表情が変わります。

名前の「スイート」は甘い香りに由来します。ただし、香りの強さには品種差があるため、香りを重視する場合は品種の説明も確認しましょう。

巻きひげで支柱につかまる

スイートピーは巻きひげを使って周囲のものにつかまり、つるを伸ばします。高性品種にはネットやトレリスなどを用意すると、立体的に花を楽しめます。

一方、つるが短く育つ矮性品種は鉢やプランターにも向いています。育てる場所の高さや広さに合わせて選ぶと管理しやすくなります。

一般的なスイートピーは一年草

通常、スイートピーとして栽培されるLathyrus odoratusは一年草で、開花後、暑くなるにつれて生育を終えます。

「宿根スイートピー」として販売される植物は、Lathyrus latifoliusなどの別種です。毎年育つ性質や香りの有無が異なるため、購入時に学名や性質を確認してください。

スイートピーの代表的な品種・系統

ロイヤル系・ロイヤル ミックス

切り花にも向く大輪系で、ロイヤル ミックスは複数の花色を楽しめる混合種です。つるは約2mまで伸びるため、しっかりした支柱が必要です。庭で咲かせながら、室内に飾る花も収穫したい方に向いています。

クパニ(Cupani)

濃い紫青色と暗い赤紫色が組み合わさる、複色の花が特徴です。香りが強く、落ち着いた花色とともに楽しめます。つるが長く伸びるので、トレリスなどに誘引し、花を近くで眺められる場所に育てるとよいでしょう。

マツカナ(Matucana)

紫と深い紅色の花を咲かせ、強い芳香を楽しめる品種です。淡い色のスイートピーとは異なる、深みのある色合いが魅力です。つるは約2mに達するため、花壇の背景や高さのある支柱への誘引に向いています。

スペンサー系

大きく波打つ花びらが特徴の系統です。さまざまな花色の品種があり、華やかな切り花を楽しみたい場合に適しています。香りや花茎の長さには品種差があるので、色に加えて用途に合う性質も確認しましょう。

スイートピーの育て方

日当たりと置き場所

日当たりと風通しのよい場所で育てます。日照不足ではつるが間延びし、花つきも悪くなりがちです。

涼しい気候を好みますが、若い苗が強い霜や寒風にさらされると傷むことがあります。冬は必要に応じて不織布などで保護し、鉢植えは日当たりのよい軒下などで管理します。

暖かい室内で過保護に育てると軟弱になりやすいため、地域の気候に合わせて、屋外の光を十分に受けられる環境を整えましょう。

用土と土づくり

適度な保水性があり、水はけのよい土を使います。

庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥などを土の状態に応じて混ぜます。強い酸性の土では石灰資材で調整しますが、土の酸度を確認せずに多量に入れることは避けてください。

鉢植えには、草花用培養土が利用できます。根を伸ばす場所が必要なため、小さな浅鉢よりも、深さと土量のある鉢やプランターが適しています。

同じ場所での連作を避ける

スイートピーを同じ土で繰り返し育てると、生育不良や土壌病害が起きやすくなる場合があります。

庭では植える場所を替え、鉢植えでは前年の土をそのまま使い続けないようにします。エンドウなど、ほかのマメ科植物を育てた場所も考慮して植え場所を選びましょう。

種まきの時期と方法

温暖地は秋まき、寒冷地は春まきが基本

温暖地では、暑さが落ち着いた10~11月ごろが種まきの目安です。発芽に適した地温は、おおむね15~20℃です。

早くまきすぎると冬までに苗が大きくなりすぎることがあるため、地域に合った時期を選びます。寒冷地では春まきが基本ですが、品種によって適期が異なるので種袋の表示を優先してください。

種の吸水処理は商品説明に合わせる

スイートピーには種皮が硬く、吸水しにくい種があります。ただし、販売される種の状態によって必要な処理は異なります。

一律に長時間水へ浸したり、深く傷を付けたりせず、種袋に記載された方法に従いましょう。過度な吸水や傷付けは、腐敗や発芽不良につながることがあります。

直まきか、深めのポットで育てる

根を傷める移植を嫌うため、植える場所へ直接まくか、深さのあるポットで育苗します。

  • 清潔で水はけのよい用土を用意する

  • 種を1~2cmほどの深さにまく

  • 発芽までは土を乾かしきらず、過湿にも注意する

  • 発芽後は十分に日に当てる

  • 混み合った苗は、残す苗の根を傷めないよう地際で切って間引く

ポット苗は根が回りすぎる前に、根鉢を崩さず植え付けます。高性品種の株間は20~30cm程度を目安とし、品種の推奨間隔に合わせてください。

摘心と支柱への誘引

摘心でわき芽を伸ばす

株を枝分かれさせたい場合は、本葉が3~4枚ほど展開したころを目安に、先端の芽を摘みます。これにより、わき芽が伸びやすくなります。

ただし、苗が弱っているときは無理に行いません。矮性品種など、もともと分枝しやすいものでは、摘心が不要な場合もあります。

支柱はつるが絡み合う前に設置する

高性品種には、早めにネットや支柱を用意します。つるが長く伸びてから設置すると、茎や根を傷めやすくなります。

巻きひげだけでは支えきれない部分は、柔らかいひもで緩く固定してください。つる同士が密集した場合は、無理に引っ張らず、少しずつ向きを整えます。

家庭では花と枝葉のバランスを見て整える

切り花生産では枝や巻きひげを細かく整理することがありますが、家庭で花を楽しむ場合、同じ管理をすべて行う必要はありません。

混み合う部分を適度に整理し、葉に光が当たり、風が通る状態を保ちましょう。

水やりと肥料

乾燥と過湿の両方を避ける

鉢植えは、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るまで水を与えます。つるが伸びて葉が増える春は、水切れに注意してください。

庭植えは降雨を基本に管理しますが、植え付け直後や、乾燥が続く時期には水やりします。

冬は土が乾くまでの時間が長くなるため、毎日決まった量を与えるのではなく、土の状態を確かめましょう。

肥料は控えすぎず、与えすぎず

植え付け時に元肥を施し、生育に合わせて追肥します。肥料の種類や量は製品表示に従い、元肥入り培養土では重ねて与えすぎないようにします。

マメ科だから肥料がまったく不要というわけではありません。一方、窒素分が多すぎると枝葉ばかり茂ることがあるため、花つきと株の状態を見ながら調整してください。

花を長く楽しむ管理方法

花がらを摘み、さやを付けすぎない

花が終わった後にさやを残すと、種を育てることに養分が使われます。長く花を楽しみたい場合は、咲き終わった花を花茎ごと摘み取りましょう。

種を採る場合は、開花期の後半に必要な分だけ残すと、花の観賞との両立がしやすくなります。

切り花としてこまめに楽しむ

花を切って飾ることも、結実を抑える管理につながります。数輪が開いた花茎を選び、清潔なハサミで切り取ります。

花瓶はよく洗い、水に浸かる葉を取り除いて飾りましょう。直射日光や暖房の風が当たる場所を避け、水を清潔に保つと花を楽しみやすくなります。

暑さで生育を終える性質を理解する

春から初夏に気温が上がると、花が小さくなったり、葉が黄ばんだりして生育を終えます。

一年草のスイートピーを、真夏まで無理に咲かせ続けようとする必要はありません。株全体が衰えたら整理し、次の栽培に向けて土や支柱を整えます。

病害虫とよくあるトラブル

アブラムシ

新芽やつぼみに発生しやすい害虫です。生育期は枝先を観察し、少ないうちに取り除きます。

薬剤を使う場合は、対象植物と害虫に適用のある製品を選び、使用方法を守ってください。

うどんこ病

葉に白い粉をまぶしたような症状が現れます。株が混み合わないようにし、風通しを確保します。

症状が広がる場合は傷んだ葉を整理し、必要に応じて適用のある薬剤で対応しましょう。

つぼみが落ちる・花が咲かない

日照不足、水切れ、過湿、気温の変化、肥料の偏りなどを確認します。また、冬咲き・春咲き・夏咲きなどの系統によって、開花に必要な条件が異なります。

花が咲かないからといって、肥料だけを増やさないことが大切です。

スイートピーの種やさやは食べられない

スイートピーは、食用のエンドウとは異なる観賞用植物です。種やさやには毒性があり、食べてはいけません。

「スイート」という名前は香りを表しており、甘い豆として食べられるという意味ではありません。家庭菜園のエンドウとは場所を分け、採種した種には植物名を記して管理しましょう。

まとめ

スイートピーは、軽やかな花姿と香りを庭でも室内でも楽しめる一年草です。地域と品種に合った時期に種をまき、日当たりのよい場所で根を傷めずに育てましょう。

つるが伸びる前に支柱を用意し、開花中は花がらや不要なさやをこまめに取り除くことが、長く花を楽しむポイントです。花色、香り、つるの長さから品種を選ぶと、育てる場所に合った春の景色を作れます。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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