ナチュラルガーデンに映える！ツリバナの育て方ガイド
ツリバナの基本情報と特徴
基本情報
和名：ツリバナ（吊花）
学名：Euonymus oxyphyllus
科名：ニシキギ科（Celastraceae）
属名：ニシキギ属（Euonymus）
原産地：日本、朝鮮半島、中国
分類：落葉低木〜小高木
成長速度：中程度（年間20〜40cm）
耐寒性：強い
耐暑性：やや強い
日照条件：日なた〜半日陰
用途：庭木・雑木風植栽・自然風ガーデン・紅葉観賞・実もの樹木
特徴
① 樹形と葉の特徴
ツリバナは高さ2〜5m程度に育つ落葉樹で、自然な枝ぶりとすらりとした幹が特徴です。葉は楕円形で先端が尖り、縁に鋸歯があります。初夏の新緑や秋の紅葉など、季節によって異なる表情を楽しむことができます。
② 花と実の特徴
開花期は5〜6月で、枝先にぶら下がるように小さな暗紫色〜赤紫色の花を咲かせます。秋にはピンク色の果皮がはじけ、赤い仮種皮に包まれた種子が現れ、吊り下がっている姿が非常にユニークです。花と実の両方を楽しめる点も魅力です。
③ 生育環境
日当たりの良い場所から半日陰まで幅広く適応します。水はけが良く、適度な湿り気を保った土壌が理想的です。自然樹形が美しく、雑木のような風景づくりに適した樹種です。
④ 病害虫
病害虫の被害は比較的少なく、管理が容易な樹種です。まれにアブラムシが発生することもありますが、大きな被害にはなりにくいです。
⑤ 剪定・管理のポイント
剪定は落葉期（冬）または花後に行います。自然樹形を活かすことを重視し、込み合った枝や枯れ枝を間引く程度にとどめます。強剪定は避け、風通しを良く保つようにしましょう。
⑥ 用途
雑木風の庭や自然風ガーデンに最適で、紅葉や実を楽しむ庭木として人気があります。和風・洋風を問わず景観に調和し、四季の移ろいを演出してくれます。
まとめ
ツリバナは、可憐な吊り下がる花とユニークな実、さらに紅葉を楽しめる落葉樹です。丈夫で育てやすく、剪定も最小限で済むため、ナチュラルな庭づくりにぴったりです。季節の変化を感じられる美しいアクセントツリーとしておすすめです。
