バナナの香りが魅力!カラタネオガタマ(バナナツリー)の育て方と管理のポイント
カラタネオガタマの育て方|甘い香りの花が魅力の常緑庭木を解説
カラタネオガタマは、春から初夏にかけて甘い香りの花を咲かせる常緑樹です。花は小ぶりですが、バナナや熟した果物を思わせるような芳香があり、香りを楽しめる庭木として人気があります。和風庭園、洋風ガーデン、玄関まわり、目隠し、シンボルツリー、香りの庭に向いています。
葉は厚みがあり、光沢のある濃い緑色をしています。常緑樹のため一年中葉を保ち、庭の背景や目隠しとしても利用できます。モクレンの仲間でありながら、落葉するモクレン類とは違い、比較的コンパクトに管理しやすい点も魅力です。
カラタネオガタマは比較的丈夫な庭木ですが、花を楽しむには日当たり、剪定時期、株の充実が大切です。強く剪定しすぎると花芽を落としてしまうことがあるため、剪定は花後に軽く整える程度が基本です。
この記事では、カラタネオガタマの特徴、オガタマノキとの違い、育て方、水やり、肥料、剪定、花が咲かない原因、枯れる原因、庭に植える際の注意点まで詳しく解説します。
カラタネオガタマの基本情報
和名:カラタネオガタマ(唐種招霊)
別名:トウオガタマ、バナナツリー、バナナブッシュ
学名:Magnolia figo
科名:モクレン科
属名:モクレン属
分類:常緑低木、常緑小高木
原産地:中国南部
樹高:2m〜5mほど。庭木では1.5m〜3m程度に管理されることが多い
葉張り:1.5m〜3mほど
開花期:4月〜6月頃
花色:黄白色、淡紫色、紫褐色を帯びるものなど
香り:バナナや熟した果物を思わせる甘い香り
実の時期:秋頃
植え付け時期:3月〜5月、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月、9月〜10月頃
成長速度:普通
耐寒性:普通
耐暑性:強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き
カラタネオガタマとは?甘い香りの花を咲かせる常緑樹
カラタネオガタマは、モクレン科モクレン属に分類される常緑樹です。中国南部原産の植物で、日本では庭木や生垣風の植栽、香りを楽しむ花木として利用されます。
花はモクレンやコブシのように大きく目立つものではありませんが、強い芳香があります。特に開花期には、近くを通るとふわっと甘い香りを感じることがあります。香りがバナナに似ることから「バナナツリー」「バナナブッシュ」と呼ばれることもあります。
カラタネオガタマは常緑樹のため、冬でも葉を落としません。花だけでなく、濃い緑の葉やまとまりやすい樹形を楽しめる庭木です。玄関近くや庭の通路沿いに植えると、花の香りを感じやすくなります。
カラタネオガタマの特徴
バナナのような甘い香りがある
カラタネオガタマの最大の魅力は、花の香りです。
花は小ぶりですが、バナナや熟した果物を思わせる甘い香りがあります。花の見た目以上に香りの存在感があり、香りを楽しむ庭木として価値があります。
常緑で一年中葉を楽しめる
カラタネオガタマは常緑樹です。
冬でも葉を保つため、目隠しや庭の背景樹として使いやすい植物です。濃い緑の葉は落ち着いた印象があり、和風・洋風どちらの庭にも合わせやすいです。
花は小さく上品
カラタネオガタマの花は、モクレンの仲間としては小さめです。
花色は黄白色や淡い紫褐色を帯びるものがあり、葉の間に控えめに咲きます。派手な花木というより、近くで香りや花の雰囲気を楽しむ庭木です。
比較的コンパクトに管理しやすい
カラタネオガタマは、モクレンの仲間の中では比較的コンパクトに管理しやすい樹木です。
庭木では1.5m〜3m程度に整えられることが多く、住宅の庭にも取り入れやすいです。ただし、地植えで長く育てると大きくなるため、植え場所には余裕を持たせましょう。
暖かい地域で育てやすい
カラタネオガタマは、やや暖地向きの常緑樹です。
暑さには比較的強いですが、強い寒さや寒風には注意が必要です。関東以西の平暖地では育てやすく、寒冷地では鉢植えにして冬に保護する方法が向いています。
カラタネオガタマとオガタマノキの違い
カラタネオガタマは中国原産の常緑樹
カラタネオガタマは、中国南部原産の常緑樹です。
庭木として流通することが多く、バナナのような甘い香りの花を咲かせます。比較的コンパクトで、住宅の庭でも扱いやすい植物です。
オガタマノキは日本にも自生する樹木
オガタマノキは、日本の暖地にも自生するモクレン科の常緑樹です。
神社などに植えられることもあり、神事との関わりが深い木として知られます。カラタネオガタマより大きく育つ傾向があります。
花の香りや利用目的が違う
カラタネオガタマは、香りの庭木として利用されることが多いです。
オガタマノキも香りのある花を咲かせますが、庭木としてはカラタネオガタマのほうが比較的コンパクトで、一般家庭に取り入れやすい場合があります。
名前は似ていてもサイズ感が異なる
どちらもモクレン科の常緑樹ですが、庭での使いやすさや成長後の大きさに違いがあります。
住宅の庭で香りを楽しみたい場合は、カラタネオガタマを選ぶと管理しやすいでしょう。
カラタネオガタマの主な種類・品種
カラタネオガタマ
一般的に流通する基本種です。
黄白色から淡い紫褐色を帯びた花を咲かせ、甘い香りがあります。常緑の庭木として、玄関まわりや庭の背景に使いやすい植物です。
ポートワイン
ポートワインは、紫紅色からワイン色を帯びた花を咲かせる品種として流通します。
花色が濃く、通常のカラタネオガタマよりシックな印象があります。甘い香りも楽しめ、洋風の庭にも合わせやすい品種です。
パープルクイーン
パープルクイーンは、紫色を帯びた花が特徴の品種として扱われることがあります。
花の色味を楽しみたい方に向いており、濃い緑の葉との コントラストが美しい品種です。
斑入りカラタネオガタマ
斑入り葉の品種が流通することもあります。
葉に明るい斑が入るため、花がない時期にも観賞価値があります。ただし、斑入り品種は強い日差しで葉焼けしやすい場合があるため、明るい半日陰で管理すると安心です。
カラタネオガタマの育て方
日当たり
カラタネオガタマは、日なたから明るい半日陰で育ちます。
花つきをよくしたい場合は、日当たりのよい場所が向いています。ただし、真夏の強い西日が当たる場所では葉焼けすることがあります。暖地では、午前中に日が当たり、午後はやや日陰になる場所も育てやすいです。
日陰が深い場所では枝が間延びし、花が少なくなることがあります。香りのある花を楽しみたい場合は、明るい場所に植えましょう。
温度
カラタネオガタマは、暖かい地域を好む常緑樹です。
耐寒性は普通程度で、強い霜や寒風には注意が必要です。関東以西の平暖地では育てやすいですが、寒冷地では冬に葉が傷むことがあります。
若木や鉢植えは寒さの影響を受けやすいため、冬は寒風を避けられる場所で管理すると安心です。
用土
カラタネオガタマは、水はけがよく、適度に保水性のある土を好みます。
極端な乾燥や、水がたまりやすい土は苦手です。植え付け時には、腐葉土や堆肥を混ぜて、根が張りやすい土に整えます。
水はけが悪い粘土質の土では、軽石や腐葉土を混ぜて排水性を改善しましょう。鉢植えでは、庭木用培養土や赤玉土、腐葉土、軽石を混ぜた土が向いています。
植え付け時期
カラタネオガタマの植え付けは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春は根が動き始める時期で、植え付け後の回復がしやすくなります。秋は暑さが落ち着き、根付きやすい時期です。
真夏は暑さと乾燥で負担が大きく、真冬は寒さで根が動きにくいため避けましょう。
植え付け方法
植え穴は根鉢より一回り大きく掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ、水はけと保水性を整えます。根鉢を崩しすぎないように植え付け、植え付け後はたっぷり水を与えます。
背の高い苗木を植える場合は、風で揺れて根付きが悪くならないよう支柱を立てると安心です。
水やり
地植えの水やり
地植えのカラタネオガタマは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。
ただし、植え付け直後の1年ほどは根が浅いため、乾燥が続く時期には水やりが必要です。春から夏の生育期は、土の乾き具合を確認しましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えのカラタネオガタマは、土の表面が乾いたら水を与えます。
鉢植えは地植えより乾きやすく、水切れすると葉がしおれたり、花つきが悪くなったりします。鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てましょう。
夏の水やり
夏は水切れに注意します。
カラタネオガタマは暑さには比較的強いですが、鉢植えや植え付け直後の株では乾燥で弱ることがあります。朝か夕方の涼しい時間に水やりをします。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめにします。
地植えでは基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えます。冬の過湿は根を傷める原因になるため注意しましょう。
肥料
カラタネオガタマは、肥料を多く必要としない庭木です。
地植えでは、2月〜3月頃に寒肥として完熟堆肥や緩効性肥料を少量与えます。花後に株の回復を助けたい場合は、5月〜6月頃にお礼肥を少量与えてもよいでしょう。
鉢植えでは、春と花後に緩効性肥料を少量与えます。肥料を与えすぎると枝葉ばかり伸び、花つきが悪くなることがあります。香りのある花を楽しむ場合は、肥料は控えめにしましょう。
カラタネオガタマの剪定
剪定が必要な理由
カラタネオガタマは自然にまとまりやすい樹木ですが、放任すると枝が混み合います。
剪定によって風通しをよくし、樹形を整え、花つきを保ちやすくします。常緑樹のため、剪定で葉を減らしすぎないことも大切です。
剪定時期
カラタネオガタマの剪定は、花後の5月〜6月頃が基本です。
花が終わった直後に剪定すると、翌年の花芽を落としにくくなります。秋から冬に強く剪定すると、翌年の花が少なくなることがあるため注意しましょう。
軽い透かし剪定が基本
カラタネオガタマは、強く刈り込むよりも軽く透かす剪定が向いています。
混み合った枝、内向きの枝、交差する枝、枯れ枝、下向きの枝を取り除きます。枝の付け根や分岐部分で切ると、自然な樹形を保ちやすくなります。
高さを抑える剪定
高さを抑えたい場合は、花後に伸びすぎた枝を分岐部分で切り戻します。
太い枝を途中でぶつ切りにすると樹形が乱れやすいため、枝の流れを見ながら自然に整えます。大きくなりすぎる前に毎年少しずつ管理すると扱いやすくなります。
強剪定の注意点
カラタネオガタマはある程度剪定に耐えますが、一度に強く切りすぎると花が少なくなったり、樹勢が落ちたりします。
特に寒い時期の強剪定は避けましょう。常緑樹は葉を大きく失うと回復に時間がかかることがあるため、剪定は軽めを基本にします。
カラタネオガタマの花と香り
花が咲く時期
カラタネオガタマは、4月〜6月頃に花を咲かせます。
地域や気候によって開花時期は多少前後します。春から初夏にかけて、葉の間に小さな花をつけます。
花の特徴
花は小さめで、黄白色や淡い紫褐色を帯びた色をしています。
モクレンやコブシのように大きく目立つ花ではありませんが、近くで見ると上品な雰囲気があります。花弁は厚みがあり、落ち着いた印象です。
バナナのような甘い香り
カラタネオガタマの花には、バナナのような甘い香りがあります。
香りは花の見た目以上に印象的で、開花期には庭や玄関まわりに甘い香りが漂うことがあります。香りを楽しみたい場合は、玄関、門まわり、通路沿い、窓の近くに植えるとよいでしょう。
香りがしないこともある
花が咲いていても、香りを感じにくいことがあります。
気温、湿度、時間帯、風向き、花の咲き具合によって香り方は変わります。暖かい日や、風が穏やかな日に香りを感じやすい場合があります。
カラタネオガタマの花が咲かない原因
日照不足
カラタネオガタマの花が咲かない原因として、日照不足が考えられます。
半日陰でも育ちますが、日陰が深い場所では枝葉ばかり伸びて花が少なくなります。花を楽しみたい場合は、明るい場所に植えましょう。
剪定時期が遅い
秋や冬に強く剪定すると、翌年の花芽を切ってしまうことがあります。
カラタネオガタマの剪定は、花後すぐに行うのが基本です。花を咲かせたい場合は、夏以降の強剪定は避けましょう。
株が若い
植え付けて間もない若い株は、まだ花が少ないことがあります。
株が充実するまで数年かかる場合もあります。最初のうちは、根を張らせて株を育てることを優先しましょう。
肥料の与えすぎ
肥料を与えすぎると、枝葉ばかり伸びて花つきが悪くなることがあります。
特に窒素分の多い肥料を多く与えると、花が少なくなる場合があります。肥料は控えめにしましょう。
寒さで花芽が傷んだ
寒風や強い霜によって花芽が傷むことがあります。
寒冷地や風の強い場所では、冬に葉や枝が傷み、翌年の開花に影響する場合があります。若木のうちは寒風を避けられる場所で育てると安心です。
根詰まり
鉢植えで長く育てていると根詰まりし、花つきが悪くなることがあります。
水を与えてもすぐ乾く、葉色が悪い、枝の伸びが弱い場合は、植え替えを検討しましょう。
カラタネオガタマの植え替え・移植
鉢植えは植え替えが必要
鉢植えのカラタネオガタマは、長く育てると根詰まりします。
根詰まりすると水切れしやすくなり、花つきが悪くなることがあります。鉢植えでは2〜3年に1回を目安に植え替えましょう。
植え替え時期
植え替えは3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
真夏や真冬は株への負担が大きいため避けます。花が咲いている時期の植え替えもできるだけ避けましょう。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根鉢の外側を軽くほぐします。
根を大きく崩しすぎると弱るため、古い土を落としすぎないようにします。傷んだ根を取り除き、一回り大きな鉢に植え替えます。
植え替え後はたっぷり水を与え、しばらく強い日差しや風を避けて管理します。
地植えの移植
地植えのカラタネオガタマを移植する場合も、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
大きくなった株は移植が難しくなるため、移植するなら若いうちに行いましょう。大株の場合は根を大きく切る必要があるため、専門業者に相談すると安心です。
カラタネオガタマの増やし方
挿し木で増やす
カラタネオガタマは挿し木で増やすことができます。
品種の性質を引き継ぎたい場合は、挿し木が向いています。ただし、発根に時間がかかることがあり、家庭ではやや難しい場合もあります。
挿し木の時期
挿し木は6月〜7月頃が向いています。
梅雨時期は湿度があり、挿し木に適しています。真夏の強い暑さや乾燥は避け、明るい日陰で管理しましょう。
挿し木の方法
枝を10cm〜15cmほどに切り、下の葉を取り除きます。
葉が大きい場合は、蒸散を抑えるために葉を半分ほどに切ります。切り口を水にしばらく浸けてから、赤玉土や挿し木用土に挿します。
挿した後は乾燥させないようにしながら、蒸れすぎにも注意します。
種まきで増やす
カラタネオガタマは種から増やすこともできます。
ただし、発芽や生育に時間がかかり、親株と同じ性質になるとは限りません。庭木として楽しむ場合は、苗木を購入するほうが早く確実です。
カラタネオガタマの病害虫
カイガラムシ
カラタネオガタマにはカイガラムシがつくことがあります。
枝や葉の付け根に白や茶色の小さな虫がついていたら注意しましょう。増えると樹勢が落ち、すす病の原因になります。見つけたら歯ブラシや布でこすり落とします。
アブラムシ
春の新芽にアブラムシがつくことがあります。
発生が少ないうちに水で洗い流すか、手で取り除きます。新芽が弱ったり、葉が縮れたりする場合は確認しましょう。
ハダニ
乾燥した環境ではハダニが発生することがあります。
葉が白っぽくかすれる、葉色が悪くなる場合は注意します。風通しをよくし、乾燥しすぎないように管理しましょう。
すす病
カイガラムシやアブラムシの排泄物が原因で、葉や枝が黒く汚れることがあります。
すす病そのものより、原因となる害虫を取り除くことが大切です。枝葉が混み合っている場合は、剪定して風通しを改善しましょう。
根腐れ
水はけの悪い場所では根腐れを起こすことがあります。
適度な湿り気は必要ですが、常に水がたまる場所は苦手です。植え付け時に排水性を整えておきましょう。
カラタネオガタマが枯れる原因
水切れ
植え付け直後や鉢植えでは、水切れで弱ることがあります。
葉がしおれる、葉先が茶色くなる、花が少なくなる場合は乾燥が原因のことがあります。特に夏の鉢植えや植え付け直後の株は注意が必要です。
根腐れ
水はけの悪い土では根腐れを起こします。
土が湿っているのに葉がしおれる、枝先が枯れる場合は、根が傷んでいる可能性があります。日陰で水はけが悪い場所や、受け皿に水をためた鉢植えでは注意しましょう。
寒風による葉傷み
カラタネオガタマは常緑樹のため、冬の寒風で葉が傷むことがあります。
寒さが強い地域では、葉が茶色くなったり枝先が枯れたりすることがあります。若木や鉢植えは寒風を避けられる場所で管理しましょう。
強い直射日光による葉焼け
真夏の強い西日が当たる場所では、葉焼けを起こすことがあります。
葉の縁や先端が茶色くなる場合は、強すぎる日差しや乾燥が関係している可能性があります。暖地では午後の日差しを避けられる場所が安心です。
強剪定による弱り
カラタネオガタマは剪定に耐える木ですが、一度に強く切りすぎると弱ることがあります。
特に寒い時期や真夏の強剪定は避け、花後に軽く整えるようにしましょう。
病害虫の発生
カイガラムシやアブラムシが増えると、株が弱ることがあります。
葉の裏、枝の付け根、幹を定期的に確認し、早めに対処しましょう。
カラタネオガタマの葉が黄色くなる原因
古葉の自然な入れ替わり
カラタネオガタマは常緑樹ですが、古い葉は少しずつ入れ替わります。
一部の葉が黄色くなって落ちる程度であれば、自然な新陳代謝の可能性があります。新芽が出て株全体が元気なら、大きな問題ではありません。
水切れ
乾燥が続くと葉が黄色くなることがあります。
鉢植えや植え付け直後の株では特に注意が必要です。土が乾きすぎている場合は、たっぷり水を与えましょう。
根腐れ
土が湿っているのに葉が黄色くなる場合は、根腐れの可能性があります。
水はけの悪い土や、受け皿に水をためた状態では根が傷みます。排水性を見直しましょう。
日照不足
暗すぎる場所では、枝が間延びし、葉色が悪くなることがあります。
半日陰でも育ちますが、花を楽しむには明るさが必要です。日陰が深すぎる場合は、植え場所を見直しましょう。
肥料不足
鉢植えで長く育てている場合、肥料不足で葉色が薄くなることがあります。
春と花後に少量の緩効性肥料を与えるとよいでしょう。ただし、肥料の与えすぎは花つき低下につながるため控えめにします。
カラタネオガタマを庭に植えるときの注意点
香りを楽しめる場所に植える
カラタネオガタマの魅力は、甘い香りの花です。
香りを楽しむなら、玄関まわり、門まわり、庭の通路沿い、窓の近く、ベンチの近くなど、人が通る場所に植えるのがおすすめです。庭の奥に植えると、香りに気づきにくいことがあります。
大きくなることを考えて植える
カラタネオガタマは比較的コンパクトに管理しやすい庭木ですが、地植えでは少しずつ大きくなります。
建物や隣地境界、通路の近くに植える場合は、将来の枝張りを考えておきましょう。
冬の寒風を避ける
常緑樹のため、冬の乾いた寒風で葉が傷むことがあります。
風が強い場所や寒冷地では、建物や塀で風を避けられる場所に植えると安心です。
強剪定しすぎない
カラタネオガタマは、強く切り詰めるより自然な樹形を活かす庭木です。
花後に軽く整え、混み合った枝を透かす程度にすると、花つきと樹形を保ちやすくなります。
花は目立ちにくいことを理解する
カラタネオガタマは、花の大きさや華やかさより香りを楽しむ花木です。
遠くから見て目立つ花を求める場合は、モクレンやハナミズキなどの花木のほうが向くこともあります。カラタネオガタマは、近くで香りと上品な花を楽しむ植物です。
カラタネオガタマは鉢植えで育てられる?
カラタネオガタマは鉢植えでも育てられます。
鉢植えにすると、玄関前やテラス、ベランダなどで香りを楽しみやすくなります。寒冷地では鉢植えにして、冬は寒風を避けられる場所に移動する方法も向いています。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
日なたから明るい半日陰で育てる
真夏の強い西日は避ける
水はけと保水性のある培養土を使う
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿の水をためない
夏の水切れに注意する
冬は寒風を避ける
春と花後に少量の肥料を与える
2〜3年に1回を目安に植え替える
剪定は花後に軽く行う
鉢植えでは、樹高1m〜2m程度で管理すると扱いやすくなります。
カラタネオガタマは地植えに向いている?
カラタネオガタマは、暖地では地植えに向いている常緑庭木です。
地植えにすると根がよく張り、花や香りも楽しみやすくなります。玄関まわり、庭の通路沿い、目隠し、常緑の背景樹、香りの庭に向いています。
地植え管理のポイントは次の通りです。
日なたから明るい半日陰に植える
冬の寒風を避ける
水はけと保水性のある土に植える
植え付け直後は水切れに注意する
香りを楽しめる場所に植える
花後に軽く剪定する
夏以降の強剪定を避ける
枝が広がるスペースを確保する
若木のうちは寒さに注意する
関東以西の平暖地では地植えしやすく、寒冷地では鉢植え管理も検討しましょう。
カラタネオガタマと相性のよい庭木・草花
カラタネオガタマは、常緑樹や香りのある植物、半日陰に合う下草と相性がよいです。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ソヨゴ
シマトネリコ
フェイジョア
オリーブ
ゲッケイジュ
キンモクセイ
ギンモクセイ
ジンチョウゲ
クチナシ
ツバキ
サザンカ
アオキ
ヤツデ
ヤブラン
フッキソウ
タマリュウ
ツワブキ
ギボウシ
クリスマスローズ
シダ類
カラタネオガタマの濃い緑の葉は、斑入り葉や明るい葉色の植物と合わせると引き立ちます。香りを楽しむ庭にするなら、ジンチョウゲ、キンモクセイ、クチナシなど、季節ごとに香る庭木を組み合わせるのもおすすめです。
カラタネオガタマは初心者におすすめ?
カラタネオガタマは、暖地であれば比較的育てやすい常緑庭木です。
ただし、寒風、強い霜、日照不足、剪定時期には注意が必要です。花を楽しみたい場合は、明るい場所に植え、花後に剪定することを意識しましょう。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
日なたから明るい半日陰に植える
冬の寒風を避ける
水はけと保水性のある土に植える
植え付け直後は水切れに注意する
花後に軽く剪定する
秋冬の強剪定を避ける
肥料を与えすぎない
香りを楽しめる場所に植える
鉢植えでは根詰まりに注意する
「香りのよい庭木を植えたい」「常緑で目隠しにもなる花木がほしい」という方におすすめです。
まとめ|カラタネオガタマは甘い香りを楽しめる常緑花木
カラタネオガタマは、春から初夏に甘い香りの花を咲かせる常緑樹です。花は小ぶりですが、バナナや熟した果物を思わせる芳香があり、香りを楽しむ庭木として魅力があります。常緑の濃い緑の葉を持ち、目隠しや庭の背景樹としても利用できます。
育て方のポイントは、日なたから明るい半日陰に植えること、水はけと保水性のある土を用意すること、冬の寒風を避けることです。暖地では比較的育てやすいですが、寒冷地や風の強い場所では冬の葉傷みに注意しましょう。
剪定は花後の5月〜6月頃に行います。秋や冬に強く剪定すると翌年の花が少なくなることがあるため、花後に軽く整えるのが基本です。混み合った枝を透かし、自然な樹形を保つように管理しましょう。
カラタネオガタマは、花の華やかさよりも香りを楽しむ庭木です。玄関まわりや通路沿い、窓の近くに植えると、開花期に甘い香りを感じやすくなります。香りのある常緑庭木を探している方におすすめの植物です。