バーベナ(美女桜)が咲かない原因は?うどんこ病対策と育て方を解説
バーベナの育て方|花を長く咲かせる植え付け・切り戻し・夏越しの方法
バーベナは、春から秋にかけて小さな花をまとまって咲かせる草花です。赤色、桃色、紫色、白色、青紫色、複色など花色が豊富で、花壇、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケット、グラウンドカバーなどに利用されます。
株が横へ広がるほふく性タイプ、こんもりとまとまるタイプ、茎を立ち上げる高性タイプがあり、用途に合わせて選べます。花期が長く、花がら摘みと切り戻しを行えば、初夏から秋まで繰り返し開花します。
日当たりと風通しのよい場所を好みます。乾燥には比較的強い一方、日本の梅雨や真夏の高温多湿を苦手とします。長雨を避け、株元を蒸らさないことが栽培のポイントです。
この記事では、バーベナの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、花がら摘み、摘心、切り戻し、植え替え、挿し木、種まき、夏越し、冬越し、花が咲かない原因、病害虫まで詳しく解説します。
バーベナの基本情報
和名:バーベナ
別名:ビジョザクラ(美女桜)
学名:Verbena spp.、Glandularia spp.
科名:クマツヅラ科
属名:クマツヅラ属、ビジョザクラ属など
分類:一年草、多年草、宿根草
原産地:南北アメリカを中心とする地域
草丈:10cm〜150cm程度。種類や品種により異なる
株幅:20cm〜100cm程度。種類や品種により異なる
開花期:4月〜11月頃
花色:白色、桃色、赤色、紫色、青紫色、橙色、複色
植え付け時期:3月〜6月頃、9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
摘心時期:春から初夏
切り戻し時期:梅雨前、夏、花が一段落した頃
挿し木時期:5月〜6月頃、9月頃
種まき時期:3月〜5月頃、9月〜10月頃
成長速度:早い
耐寒性:弱い〜強い。種類により異なる
耐暑性:普通〜強い。高温多湿には注意
栽培難易度:初心者向き。日当たり、風通し、長雨、切り戻しがポイント
バーベナとは?
バーベナは、クマツヅラ科に分類される草花の総称です。
園芸で流通するバーベナには、一年草として扱われる園芸品種、多年草として育つ宿根バーベナ、背が高くなるヤナギハナガサなどがあります。
小さな花を円形や半球状にまとまって咲かせます。花の中心部が白くなる品種、花びらへ異なる色の縁取りが入る品種、複数の色が混じる品種もあります。
一輪ずつの花は小さいものの、花房としてまとまって咲くため、遠くからでも目立ちます。
バーベナの特徴
開花期間が長い
春から秋まで繰り返し花を咲かせます。
梅雨や猛暑で一時的に花数が減る場合がありますが、切り戻すと秋に再び開花します。
花色が豊富
白色、桃色、赤色、紫色、青紫色、橙色などがあります。
単色だけでなく、中心部の色が異なる複色品種も豊富です。
草姿の種類が多い
茎が横へ広がるほふく性、株がこんもりまとまるタイプ、茎を立ち上げる高性タイプがあります。
花壇の縁取り、鉢植え、吊り鉢、ボーダー花壇など、幅広い場所で利用できます。
暑さに比較的強い
日差しと暑さに強い品種が多く、夏花壇でも利用されます。
ただし、湿気がこもる環境では株元が傷みやすくなります。
乾燥に比較的強い
根付いた株は、多少の乾燥へ耐えます。
水の与えすぎより、土を乾かし気味に管理するほうが育てやすくなります。
うどんこ病に注意が必要
バーベナは、うどんこ病が発生しやすい植物です。
株を密集させず、風通しを確保しましょう。
バーベナの主な種類
一年草タイプ
園芸用のバーベナとして多く流通します。
花色が豊富で、春から秋まで長く咲きます。
寒さに弱く、冬に枯れる品種が多いため、一年草として扱われます。
宿根バーベナ
多年草として数年育てられるタイプです。
耐寒性や耐暑性は品種によって異なります。
冬に地上部が枯れて、春に再び芽を出すものもあります。
ほふく性バーベナ
茎が地面を這うように広がります。
花壇の縁、グラウンドカバー、ハンギングバスケットに向いています。
立性バーベナ
茎が上へ伸び、こんもりと株を作ります。
鉢植え、花壇、寄せ植えに利用しやすいタイプです。
ヤナギハナガサ
和名をヤナギハナガサ(柳花笠)といい、三尺バーベナとも呼ばれます。
細長い茎を伸ばし、高い位置へ紫色の花を咲かせます。
草丈は1mを超えることがあり、ナチュラルガーデンやボーダー花壇に向いています。
バーベナ・ボナリエンシス
ヤナギハナガサの学名として知られる種類です。
細い茎の間から向こう側が見えるため、花壇へ高さを出しても圧迫感が少なくなります。
バーベナ・リギダ
地下茎で広がる多年草です。
紫色の花を咲かせ、乾燥や暑さに比較的強い性質があります。
バーベナ・テネラ
細かく裂けた葉を持つほふく性の種類です。
横へ広がり、花壇の縁取りやグラウンドカバーに向いています。
バーベナと宿根バーベナの違い
一年草タイプのバーベナ
花色と品種が豊富
コンパクトにまとまるものが多い
春から秋まで長く咲く
寒さに弱い品種が多い
冬に枯れるため一年草として扱われる
宿根バーベナ
多年草として数年間育つ
冬に地上部が枯れる場合がある
株が大きく広がる種類がある
耐寒性と耐暑性は種類によって異なる
花壇やナチュラルガーデンに向く
購入時には、品種名と一年草・多年草の表記を確認しましょう。
バーベナの育て方
日当たり
日当たりのよい場所を好みます。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所が理想です。
日照不足になると、茎が細く間延びし、花数が減ります。
半日陰でも育ちますが、花つきと株姿が悪くなる場合があります。
風通し
風通しのよい場所で育てます。
葉や茎が密集すると、うどんこ病、灰色かび病、根腐れが発生しやすくなります。
鉢同士を密着させず、株間を確保しましょう。
雨を避ける
バーベナは長雨を苦手とします。
花や葉が雨へ当たり続けると、花が傷み、病気も発生しやすくなります。
鉢植えは梅雨や秋雨の時期に、明るい軒下へ移動しましょう。
用土
水はけと通気性のよい土を好みます。
市販の草花用培養土へ、軽石やパーライトを加えると管理しやすくなります。
用土を配合する場合は、次の割合が目安です。
赤玉土小粒:5
腐葉土:2
軽石またはパーライト:3
水もちのよすぎる土や、粒が崩れた古い土は避けましょう。
土壌の酸度
弱酸性から中性付近の土を好みます。
極端な酸性土では生育が悪くなる場合があります。
庭植えでは、必要に応じて植え付け前に苦土石灰を少量混ぜましょう。
バーベナの植え付け
植え付け時期
3月〜6月頃または9月〜10月頃が適しています。
春は霜の心配が少なくなってから植えましょう。
真夏、長雨の時期、厳冬期は避けます。
苗の選び方
株元から複数の茎が出て、節間が詰まった苗を選びます。
次のような苗は避けましょう。
茎が細く間延びしている
下葉が広範囲に黄色くなっている
葉へ白い粉がついている
株元が黒くやわらかい
鉢土が常に湿っている
花がらが大量に残っている
アブラムシやハダニが多数ついている
鉢の選び方
苗よりひと回りから二回り大きな鉢を選びます。
鉢が大きすぎると土が乾きにくくなります。
ほふく性品種には、横幅のある浅めの鉢やハンギングバスケットも向いています。
鉢植えの方法
鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石を入れます。
用土を少量入れ、根鉢の上面が鉢土と同じ高さになるように植え付けます。
深植えすると株元が蒸れやすくなります。
植え付け後は、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。
庭植えの方法
日当たりと水はけのよい場所を選びます。
根鉢よりひと回り大きな植え穴を掘り、腐葉土と軽石を混ぜましょう。
根鉢を大きく崩さず、元と同じ深さで植え付けます。
株間は20cm〜40cm程度が目安です。
大型の宿根タイプは、50cm以上空ける場合があります。
バーベナの水やり
基本の水やり
鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えます。
土が湿っている間は、水を追加しません。
毎日少量ずつ与える方法は、根腐れや浅根の原因になります。
春の水やり
春は茎葉が伸び、花も増える時期です。
土の表面が乾いたら、十分に水を与えましょう。
植え付け直後は、根付くまで強く乾燥させないようにします。
梅雨時期の水やり
梅雨は土が乾きにくくなります。
鉢植えは雨の当たらない軒下へ移し、土が乾くまで水を控えましょう。
庭植えでは、基本的に自然の雨だけで足ります。
夏の水やり
鉢植えでは、朝の涼しい時間帯に土の状態を確認します。
乾いていれば、たっぷりと水を与えましょう。
真夏の昼間の水やりは避けます。
庭植えでは、強い乾燥が続く場合だけ株元へ水を与えます。
秋の水やり
秋は再び開花が進みます。
水切れすると、つぼみが落ちたり花が小さくなったりします。
土が乾いたら十分に水を与えましょう。
冬の水やり
一年草タイプは、寒さで枯れた後に管理を終えます。
宿根タイプや鉢植えで冬越しする株は、土を乾燥気味に保ちます。
土が十分に乾いてから、暖かい日の午前中に水を与えましょう。
バーベナの肥料
バーベナは長期間花を咲かせるため、生育期には適度な肥料を必要とします。
植え付け時に、緩効性肥料を少量混ぜましょう。
春から初夏と秋に、緩効性肥料を追肥できます。
液体肥料を使う場合は、薄めたものを10日〜14日に1回程度与えましょう。
窒素肥料が多すぎると、葉や茎ばかりが伸び、花が少なくなります。
リン酸とカリウムを含む草花用肥料を適量使います。
梅雨、真夏、冬、株が弱っている時期は施肥を控えましょう。
バーベナの花
バーベナは、小さな花を円形や半球状にまとまって咲かせます。
花房の外側から咲き進むものや、中心部から広がるものがあります。
花色は白色、桃色、赤色、紫色、青紫色、橙色など豊富です。
花の中心が白色になる品種や、花びらへ縁取りが入る品種もあります。
花がら摘み
一輪ずつ花を摘む必要はありません。
花房全体の花が少なくなったら、花茎を下の葉や枝分かれ部分までたどって切り取ります。
花がらを残すと、種づくりへ養分が使われます。
傷んだ花へ雨が当たり続けると、灰色かび病の原因にもなります。
バーベナの摘心
摘心が必要な理由
苗の先端を摘むと、脇芽が増えて株がこんもりと育ちます。
枝数が増えるため、花房の数も増やせます。
摘心の時期
植え付け後に新しい茎が伸び、草丈が10cm〜15cm程度になった頃が適しています。
つぼみが多くつく前に行いましょう。
摘心の方法
茎の先端を1節〜2節程度摘み取ります。
葉の付け根から新しい脇芽が伸びます。
伸びた脇芽を再び軽く摘むと、より密な株へ育てられます。
摘心を繰り返しすぎると、開花が遅れるため注意しましょう。
バーベナの切り戻し
切り戻しが必要な理由
長期間育てると茎が伸び、株の中心が蒸れやすくなります。
切り戻すと新しい枝が伸び、秋の再開花を促せます。
梅雨と真夏の蒸れ対策にも有効です。
切り戻し時期
梅雨前、初夏の花が一段落した頃、真夏に花数が減った頃が適しています。
切り戻し方法
株全体を3分の1から2分の1程度切ります。
葉や芽が残る節の上で切りましょう。
枯れた枝、細い枝、内側へ伸びる枝も取り除きます。
強く切りすぎない
葉をまったく残さないほど切ると、株が回復できない場合があります。
株元に健康な葉と芽を残しましょう。
切り戻し後の管理
切り戻し後は、土が乾いてから水を与えます。
葉が減ると水の吸収量も減るため、過湿へ注意しましょう。
新芽が伸び始めたら、少量の肥料を与えます。
バーベナの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えでは、根詰まりと土の劣化によって生育が悪くなります。
水が染み込みにくい、土が乾きにくい、花数が減った場合は植え替えを検討しましょう。
植え替え時期
3月〜5月頃または9月〜10月頃が適しています。
真夏、梅雨、厳冬期は避けましょう。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根鉢の外側を軽くほぐします。
黒く腐った根、枯れた根、長く回った根を整理しましょう。
ひと回り大きな鉢へ、新しい水はけのよい土を使って植え付けます。
植え替えの頻度
多年草タイプの鉢植えは、1年〜2年に1回が目安です。
一年草タイプは、通常植え替えずに一季限りで楽しみます。
バーベナの増やし方
挿し木
バーベナは挿し木で増やせます。
5月〜6月頃または9月頃が適しています。
挿し穂の作り方
花のついていない健康な茎を選びます。
先端から7cm〜10cm程度で切りましょう。
下側の葉を取り除き、上部の葉を2枚〜3枚残します。
挿し木の方法
清潔な赤玉土小粒、バーミキュライト、挿し木用土などを使います。
茎を2cm〜3cm程度挿し、明るい日陰で管理しましょう。
発根するまで、用土を極端に乾燥させないようにします。
過湿では茎が腐るため、水浸しにしないことが大切です。
種まき
一年草タイプは種から育てられます。
春まきと秋まきが可能です。
寒冷地では春まき、暖地では秋まきも行えます。
種まき方法
育苗ポットやセルトレーへ種まき用土を入れます。
種をまき、種が隠れる程度に薄く覆土しましょう。
発芽するまで乾燥を避けます。
本葉が3枚〜5枚程度になったら、根鉢を崩さず植え付けます。
株分け
地下茎で広がる宿根タイプは、春か秋に株分けできます。
それぞれに芽と十分な根が残るように分けましょう。
バーベナが広がりすぎた場合の対処
伸びた茎を切る
ほふく性品種は、花壇や通路へ伸びた茎を切り戻します。
根を掘り取る
地下茎で広がる宿根タイプは、不要な部分を根ごと掘り取りましょう。
地上部だけを切ると、再び伸びる場合があります。
花がらを摘む
こぼれ種で増える種類は、種ができる前に花茎を切ります。
鉢植えで管理する
広がる範囲を制限したい場合は、鉢やプランターで育てましょう。
バーベナが咲かない原因
日照不足
最も多い原因の一つです。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所へ移しましょう。
肥料の与えすぎ
窒素肥料が多いと、葉や茎ばかりが伸びます。
葉色が濃く、株が大きいのに花が少ない場合は、肥料を控えましょう。
肥料不足
鉢植えや長期間植え替えていない株では、花を咲かせる養分が不足します。
生育期に適量の肥料を与えましょう。
水の与えすぎ
根が傷むと、花を咲かせる力が低下します。
土が湿っている間は、水を与えないようにします。
水切れ
つぼみが育つ時期に強く乾燥すると、花が咲かずにつぼみが落ちる場合があります。
高温
猛暑では花数が減る場合があります。
株が健康なら、切り戻して秋の開花を待ちましょう。
花がらを残している
種づくりへ養分が使われ、次の花が減ります。
根詰まり
鉢の中で根が詰まると、花数が減ります。
切り戻し直後
切り戻した後は、新しい枝を育ててから花をつけます。
バーベナのつぼみが咲かない原因
水切れ
つぼみが育つ時期の乾燥で、開かずに枯れる場合があります。
高温
真夏の猛暑で、つぼみの成長が止まる場合があります。
灰色かび病
つぼみが褐色になり、やわらかく腐る場合があります。
害虫
アブラムシやアザミウマ類が吸汁すると、つぼみが変形します。
日照不足
光が不足すると、つぼみを十分に育てられません。
バーベナの葉が黄色くなる原因
古い葉の更新
株元の古い葉が少しずつ黄色くなる場合は、自然な更新です。
水の与えすぎ
土が湿り続けると根が傷み、下葉から黄色くなります。
水切れ
強い乾燥でも葉が黄色くなり、株がしおれます。
株元の蒸れ
茎葉が密集すると、内側の葉から黄色くなります。
切り戻して風通しを改善しましょう。
日照不足
暗い場所では茎が間延びし、下葉が黄色くなります。
肥料不足
新しい葉まで色が薄く、生育が悪い場合は肥料不足が考えられます。
肥料焼け
濃い肥料で根が傷むと、葉先や葉縁から黄色くなります。
寒さ
寒さに弱い品種は、秋から冬に葉が黄色くなって枯れます。
バーベナの葉が白くなる原因
うどんこ病
葉や茎へ白い粉をまぶしたような症状が現れます。
バーベナで特に注意したい病気です。
被害葉を取り除き、風通しと日当たりを改善しましょう。
ハダニ
吸汁被害によって、葉が白くかすれたようになります。
葉裏を確認しましょう。
葉焼け
急に強い日差しへ当てると、葉の一部が白くなる場合があります。
バーベナの葉が枯れる原因
高温多湿
梅雨から夏に株元が蒸れると、内側の葉や下葉が枯れます。
根腐れ
土が湿っているのに葉が枯れる場合は、根腐れが考えられます。
水切れ
鉢植えでは、強い乾燥で葉先から枯れます。
うどんこ病
症状が広がると、葉が黄色くなり枯れ落ちます。
ハダニ
被害が進むと、葉が乾燥して枯れます。
自然な寿命
一年草タイプでは、寒くなると株全体が自然に枯れます。
バーベナが枯れる原因
根腐れ
水の与えすぎ、長雨、水はけの悪い土によって発生します。
株元の蒸れ
茎葉が密集し、湿気がこもると株元が腐ります。
梅雨の長雨
雨へ当たり続けると、根や茎が傷みます。
真夏の高温
蒸し暑い環境で株が急激に弱る場合があります。
強い水切れ
鉢植えや植え付け直後の株では、極端な乾燥によって枯れます。
うどんこ病
葉の大部分が被害を受けると、光合成できず株が弱ります。
冬の寒さ
耐寒性の弱い品種は、霜や凍結で枯れます。
株の寿命
一年草タイプや短命な多年草タイプでは、開花後に株が弱って枯れることがあります。
バーベナの鉢植え管理
バーベナは鉢植えで育てやすく、季節に合わせて置き場所を変えられます。
鉢の大きさ
一株なら5号〜7号鉢程度が目安です。
ほふく性品種は、横幅のある鉢や吊り鉢に向いています。
置き場所
春と秋は、日当たりと風通しのよい場所へ置きます。
梅雨は長雨の当たらない軒下へ移動しましょう。
真夏に株が弱る場合は、午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所へ移します。
水やり
土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るまで与えます。
受け皿へ水をためないようにしましょう。
肥料
春から初夏と秋に肥料を与えます。
真夏に株が弱っている場合は施肥を控えます。
切り戻し
茎が伸びて鉢の中心が見えにくくなったら、株全体を切り戻します。
バーベナの庭植え
庭植えでは、日当たりと水はけのよい花壇へ植えます。
ほふく性品種は、花壇の縁、石垣、斜面、グラウンドカバーに向いています。
立性品種は花壇の前方から中段、高性品種は後方へ配置しましょう。
水がたまりやすい場所では、周囲より少し高く植えます。
多年草タイプでも、寒さや高温多湿によって短命になる場合があります。
バーベナの寄せ植え
バーベナは花色が豊富で、寄せ植えに利用しやすい植物です。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ペチュニア
カリブラコア
ロベリア
アリッサム
サルビア
ガウラ
ヘリクリサム
シロタエギク
コリウス
グラス類
日当たりと水はけを好む植物を組み合わせましょう。
バーベナは横へ広がるため、株間を十分に確保します。
ハンギングバスケットで育てる方法
ほふく性バーベナは、ハンギングバスケットや吊り鉢に向いています。
鉢の縁から茎を垂らし、花を長く楽しめます。
吊り鉢は乾燥しやすいため、土の状態をこまめに確認しましょう。
長雨へ当たり続ける場所は避けます。
茎が長く伸びたら、軽く切り戻して株元から新しい枝を出させます。
グラウンドカバーとして育てる方法
ほふく性や宿根性のバーベナは、日当たりのよい場所のグラウンドカバーに利用できます。
向いている場所
花壇の縁
斜面
石垣の上
通路沿い
ロックガーデン
乾燥しやすい場所
注意点
踏みつけには強くありません。
人が頻繁に歩く場所は避けましょう。
地下茎や茎で広がる品種は、定期的に範囲を調整します。
バーベナの夏越し
バーベナは暑さに比較的強いものの、日本の高温多湿を苦手とします。
梅雨前に株を軽く切り戻し、混み合った枝や枯れ葉を取り除きましょう。
鉢植えは長雨の当たらない軒下へ移動します。
真夏は、午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が適しています。
水やりは朝に行い、土が湿っている場合は与えません。
真夏に花数が減っても、株が健康であれば秋に再び咲きます。
バーベナの冬越し
冬越し方法は種類によって異なります。
一年草タイプ
寒さで枯れるため、通常は冬越しさせません。
必要であれば、秋までに挿し木を行い、若い株を室内で管理できます。
耐寒性の弱い多年草タイプ
霜が降りる前に鉢を軒下や明るい室内へ移します。
最低気温5℃以上を目安に管理しましょう。
耐寒性のある宿根タイプ
庭植えで屋外越冬できます。
寒くなると地上部が枯れる場合があります。
枯れた茎を株元から5cm〜10cm程度残して切りましょう。
寒冷地では、株元へ腐葉土や落ち葉を薄く敷きます。
冬の水やり
鉢植えでは、土が十分に乾いてから暖かい日の午前中に水を与えます。
冬は肥料を与えません。
バーベナに発生しやすい病気
うどんこ病
バーベナで特に発生しやすい病気です。
葉や茎へ白い粉をまぶしたような症状が現れます。
株の密集、風通しの悪さ、日照不足、昼夜の温度差などで発生しやすくなります。
被害葉を取り除き、株を切り戻して風通しを改善しましょう。
灰色かび病
花、つぼみ、葉へ褐色の斑点が現れ、灰色のカビが発生します。
長雨、低温多湿、花がらの放置などが原因になります。
根腐れ
水の与えすぎや、水はけの悪い土によって発生します。
土が湿っているのに株がしおれる場合は注意しましょう。
茎腐病
株元や茎が黒くなり、やわらかく腐ります。
過湿と高温多湿で発生しやすくなります。
斑点病
葉へ褐色や黒褐色の斑点が現れます。
被害葉を取り除き、葉へ水をかけ続けないようにしましょう。
バーベナにつきやすい害虫
アブラムシ
新芽、つぼみ、花茎へ集まり、汁を吸います。
数が増えると、新芽や花が変形します。
ハダニ
高温で乾燥した時期に葉裏へ発生します。
被害葉は白くかすれたようになります。
アザミウマ類
花やつぼみへ入り込み、花びらを傷めます。
花の変色や開花不良が見られます。
ヨトウムシ類
幼虫が夜間に葉やつぼみを食害します。
昼間は株元や土の中へ隠れています。
ナメクジ
新芽、葉、花を食害します。
雨上がりや夜間に確認しましょう。
ハモグリバエ類
幼虫が葉の内部を食べ進み、白い筋状の跡を残します。
農薬を使用する場合は、バーベナ、花き類または観葉植物への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数を確認します。
バーベナを育てるときの注意点
日当たりを確保する
日照不足では花数が減り、茎が間延びします。
長雨を避ける
梅雨や秋雨で土が湿り続けると、根腐れや病気が発生します。
株を密集させない
風通しが悪くなると、うどんこ病が広がりやすくなります。
水を与えすぎない
土が湿っている間は、水を追加しません。
肥料を与えすぎない
葉や茎ばかりが伸び、花が少なくなります。
花がらをこまめに切る
次の花を咲かせ、病気を防ぐために花房ごと切り取りましょう。
梅雨前と夏に切り戻す
株元の蒸れを防ぎ、秋の再開花を促します。
品種の耐寒性を確認する
一年草タイプと宿根タイプでは、冬越し方法が異なります。
バーベナの育て方に関するよくある質問
バーベナは毎年咲きますか?
一年草タイプは一季限りですが、宿根タイプは適切に冬越しすれば毎年咲きます。
バーベナは植えっぱなしでも育ちますか?
耐寒性のある宿根タイプは、庭へ植えっぱなしでも育てられます。
株が広がりすぎた場合は、春か秋に整理しましょう。
バーベナが咲かないのはなぜですか?
日照不足、肥料過多、肥料不足、過湿、根詰まり、高温、花がらの放置などが考えられます。
水やりは毎日必要ですか?
毎日は必要ありません。
土の表面が乾いてから、たっぷりと与えましょう。
切り戻しはいつ行いますか?
梅雨前、初夏の花が一段落した頃、真夏に花数が減った頃が適しています。
どのくらい切り戻しますか?
株全体の3分の1から2分の1程度を目安に、健康な葉と芽を残して切ります。
うどんこ病はどう防ぎますか?
日当たりと風通しを確保し、密植と肥料の与えすぎを避けましょう。
被害葉は早めに取り除きます。
挿し木で増やせますか?
5月〜6月頃または9月頃に増やせます。
花のついていない健康な茎を使いましょう。
鉢植えでも育てられますか?
鉢植えに向いています。
ほふく性品種は、吊り鉢や横幅のある鉢でも楽しめます。
冬に枯れましたが大丈夫ですか?
一年草タイプは寿命による枯死です。
宿根タイプは地上部だけが枯れて休眠している場合があり、春に新芽を出すことがあります。
まとめ
バーベナは、小さな花をまとまって咲かせ、春から秋まで長く楽しめるクマツヅラ科の草花です。
白色、桃色、赤色、紫色、青紫色、橙色など花色が豊富で、鉢植え、花壇、寄せ植え、ハンギングバスケット、グラウンドカバーに利用できます。
日当たりと風通しのよい場所を好みます。
一日5時間〜6時間以上日が当たる場所で育てると、茎が締まり、花数も増えます。
鉢植えでは、土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るまで水を与えましょう。
乾燥には比較的強い一方、長雨と過湿を苦手とします。
梅雨は雨の当たらない場所へ移動し、株元を蒸らさないことが大切です。
花房の花が少なくなったら、花茎を下の葉や枝分かれ部分まで切ります。
梅雨前や真夏に株全体を3分の1から2分の1程度切り戻すと、風通しが改善され、秋に再び花を咲かせやすくなります。
肥料は春から初夏と秋に適量与えます。
窒素肥料を与えすぎると、葉や茎ばかりが伸びて花が少なくなります。
バーベナでは、うどんこ病への注意が必要です。
日当たりと風通しを確保し、株を密集させず、病気の葉を早めに取り除きましょう。
一年草タイプと宿根タイプでは、冬越し方法が異なります。
品種の耐寒性を確認し、寒さに弱いタイプは霜の当たらない場所で管理しましょう。
十分な日照、水はけ、花がら摘み、切り戻し、梅雨の雨よけを意識すれば、春から秋まで色鮮やかな花を長く楽しめます。