ヒペリカムの育て方|黄色い花と赤い実が美しい低木の特徴・剪定・管理方法を解説
ヒペリカムの育て方|黄色い花と赤い実が美しい低木の特徴・剪定・管理方法を解説
ヒペリカムは、初夏から夏にかけて黄色い花を咲かせ、品種によっては赤やピンク、白、黒紫色の実を楽しめる低木です。庭木、花壇の低木、グランドカバー、切り花、寄せ植えの素材として人気があります。明るい黄色の花は庭を華やかに見せ、花後の実は秋の装飾にも使いやすい植物です。
ヒペリカムには多くの種類があり、低木として育つもの、地面を覆うように広がるもの、切り花用に実を楽しむものがあります。代表的なものには、ヒペリカム・カリシナム、ヒペリカム・ヒドコート、実ものとして流通するヒペリカム・アンドロサエマム系などがあります。
丈夫で育てやすい植物ですが、日照不足では花つきが悪くなり、過湿や蒸れが続くと株が弱ることがあります。枝が混み合うと風通しが悪くなるため、花後や春に剪定して株を整えることが大切です。
この記事では、ヒペリカムの特徴、育て方、水やり、肥料、剪定、花が咲かない原因、実の楽しみ方、枯れる原因、病害虫、庭に植えるときの注意点まで詳しく解説します。
ヒペリカムの基本情報
和名:ヒペリカム
別名:セイヨウキンシバイ、ビヨウヤナギ類、コボウズオトギリなど種類により異なる
学名:Hypericum spp.
科名:オトギリソウ科
属名:オトギリソウ属
分類:常緑低木、半常緑低木、落葉低木、多年草状に育つものもある
原産地:ヨーロッパ、アジア、北アフリカなど種類により異なる
樹高:20cm〜1.5mほど。種類により異なる
葉張り:50cm〜1.5mほど
開花期:5月〜8月頃
花色:黄色
実の時期:7月〜11月頃。実を楽しむ種類の場合
実の色:赤、ピンク、白、緑、黒紫色など
葉色:緑色
植え付け時期:3月〜5月頃、または9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃
成長速度:普通〜早い
耐寒性:普通〜強い。種類により異なる
耐暑性:普通〜強い。高温多湿と蒸れに注意
栽培難易度:初心者向き。日当たり、風通し、剪定管理がポイント
ヒペリカムとは?黄色い花と実を楽しめるオトギリソウの仲間
ヒペリカムは、オトギリソウ科オトギリソウ属に分類される植物の総称です。園芸では、黄色い花を咲かせる低木や、花後に色鮮やかな実をつける切り花向きの品種がヒペリカムとして流通しています。
花は黄色で、中心にたくさんの雄しべが目立つものが多くあります。花形は種類によって異なり、キンシバイのように落ち着いた印象のもの、ビヨウヤナギのように長い雄しべが目立つもの、実を主に楽しむものなどがあります。
庭では、花壇の縁取り、低木の植栽、グランドカバー、斜面の緑化、自然風の庭に利用できます。実を楽しむタイプは、切り花やフラワーアレンジメントにもよく使われます。丈夫で育てやすく、初心者にも取り入れやすい植物です。
ヒペリカムの特徴
黄色い花を咲かせる
ヒペリカムは、5月〜8月頃に黄色い花を咲かせます。
花は明るく、庭を華やかに見せます。種類によって花の大きさや形は異なりますが、黄色い花弁と目立つ雄しべが共通した魅力です。
雄しべが美しい
ヒペリカムの花は、雄しべがよく目立ちます。
特にビヨウヤナギの仲間では、細長い雄しべがふんわり広がり、繊細で華やかな印象になります。キンシバイ系では、丸みのある黄色い花が落ち着いた雰囲気を作ります。
実を楽しめる種類がある
ヒペリカムには、花後の実を観賞するタイプがあります。
実は赤、ピンク、白、緑、黒紫色などがあり、切り花や花壇のアクセントに使われます。花だけでなく実まで楽しめる点が大きな魅力です。
低木として管理しやすい
ヒペリカムは、庭木としては比較的低くまとまる種類が多くあります。
高木のように大きくなりすぎにくく、花壇や庭の手前にも使いやすい植物です。種類によっては地面を覆うように広がり、グランドカバーとしても利用できます。
丈夫で育てやすい
ヒペリカムは丈夫な植物です。
日当たりと水はけのよい場所ならよく育ちます。根付いた後は比較的手間が少なく、毎年花を楽しめます。
剪定で株姿を整えやすい
ヒペリカムは枝がよく伸びるため、剪定で形を整えます。
花後や春に伸びすぎた枝、古い枝、混み合った枝を整理すると、風通しがよくなり、翌年も花を楽しみやすくなります。
ヒペリカムの名前の由来
ヒペリカムは、学名の Hypericum に由来する呼び名です。
日本では、オトギリソウ属の園芸植物をまとめてヒペリカムと呼ぶことが多くあります。種類によって、キンシバイ、ビヨウヤナギ、セイヨウキンシバイ、コボウズオトギリなど、別の名前で呼ばれるものもあります。
オトギリソウの仲間は古くから薬草として知られる種類もありますが、庭で栽培するヒペリカムは基本的に観賞用として扱います。花や実を楽しむ低木として考えるとよいでしょう。
ヒペリカムの主な種類
ヒペリカム・カリシナム
ヒペリカム・カリシナムは、地面を覆うように広がるタイプです。
セイヨウキンシバイとも呼ばれ、グランドカバーとして利用されます。黄色い花を咲かせ、斜面や花壇の縁取りにも向いています。
ヒペリカム・ヒドコート
ヒペリカム・ヒドコートは、低木としてまとまりやすい品種です。
大きめの黄色い花を咲かせ、庭木や花壇の低木として使いやすい植物です。明るい花色で、初夏の庭を華やかにします。
ヒペリカム・アンドロサエマム
ヒペリカム・アンドロサエマムは、花後の実を楽しむ種類として知られます。
コボウズオトギリと呼ばれることもあり、赤やピンク、白、黒紫色などの実をつける園芸品種が流通しています。切り花やアレンジメントにも使われます。
キンシバイ
キンシバイは、日本の庭でもよく植えられる黄色い花の低木です。
丸みのある花を咲かせ、落ち着いた雰囲気があります。和風庭園にも自然風の庭にも合わせやすい植物です。
ビヨウヤナギ
ビヨウヤナギは、長い雄しべが美しいヒペリカムの仲間です。
黄色い花から細い雄しべが多数伸び、華やかで繊細な印象になります。庭木として古くから親しまれています。
ヒペリカムの育て方
日当たり
ヒペリカムは日当たりのよい場所を好みます。
日光がよく当たる場所では花つきがよくなり、株も締まって育ちます。半日陰でも育つことはありますが、花数が少なくなったり、枝が間延びしたりする場合があります。
花をたくさん楽しみたい場合は、日なたに植えましょう。
風通し
ヒペリカムは風通しのよい場所で育てます。
枝が混み合うと、株の内側が蒸れ、葉が傷んだり病害虫が出やすくなったりします。花後や春に剪定して、枝の密度を調整しましょう。
温度
ヒペリカムは暑さにも寒さにも比較的強い植物です。
ただし、種類によって耐寒性には差があります。寒冷地では冬に地上部が傷むことがありますが、根が生きていれば春に芽吹く場合があります。暖地では高温多湿による蒸れに注意します。
用土
ヒペリカムは、水はけのよい土を好みます。
水がたまり続ける場所では根腐れしやすくなります。庭植えでは、腐葉土や完熟堆肥を混ぜて、根が張りやすい土に整えます。
鉢植えでは、市販の草花用培養土や庭木用培養土を使えます。水はけをよくするため、鉢底石を入れましょう。
植え付け時期
ヒペリカムの植え付けは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春に植えると、その後の生育期に根が張りやすくなります。秋に植える場合は、寒くなる前に根がなじむよう早めに作業します。真夏や真冬の植え付けは避けましょう。
植え付け方法
植え穴は、根鉢より一回り大きく掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥を混ぜ、根鉢を軽くほぐして植え付けます。深植えにせず、株元が地面と同じ高さになるようにします。
植え付け後はたっぷり水を与えます。グランドカバーとして使う場合は、最終的に広がる範囲を考えて株間を決めましょう。
水やり
地植えの水やり
地植えのヒペリカムは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。
ただし、植え付け直後や夏に乾燥が続く時期は水やりが必要です。葉がしおれる場合は、土の乾き具合を確認しましょう。
植え付け直後の水やり
植え付け後しばらくは、乾燥させすぎないようにします。
土の表面が乾いたら、根の周囲まで水が届くようにたっぷり与えます。根付くまでは水切れに注意しましょう。
夏の水やり
夏に雨が少ない場合は、朝か夕方に水を与えます。
鉢植えや植え付けて間もない株は水切れしやすくなります。日中の高温時に水を与えるより、涼しい時間帯に行うと株への負担が少なくなります。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになります。
地植えでは基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、土が完全に乾ききらない程度に、暖かい日の午前中に軽く水を与えます。
鉢植えの水やり
鉢植えでは、土の表面が乾いたら水を与えます。
鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。水をためたままにすると根腐れの原因になります。
肥料
ヒペリカムは、肥料を多く必要としない植物です。
地植えでは、植え付け時に腐葉土や完熟堆肥を混ぜておけば、基本的に少ない肥料でも育ちます。生育が弱い場合は、春に緩効性肥料を少量与えます。
肥料を与えすぎると枝葉ばかり伸び、株姿が乱れることがあります。花つきをよくしたい場合でも、多肥にしすぎないことが大切です。
鉢植えでは、春と秋に緩効性肥料を少量与えます。実を楽しむタイプでは、株を弱らせない程度に肥料を切らさないようにしますが、濃い肥料は避けましょう。
ヒペリカムの剪定
剪定は花後または春に行う
ヒペリカムの剪定は、花後または春に行います。
花後に伸びすぎた枝を整理すると、株姿を整えやすくなります。春には冬に傷んだ枝や古い枝を切り戻し、新しい枝を出させます。
剪定時期
剪定時期は、3月〜4月頃、または花後の7月〜9月頃が目安です。
寒冷地では、冬に傷んだ枝を春に切り戻します。暖地では、花後に軽く整え、春に古枝を整理する管理が向いています。
切る枝
剪定では、次のような枝を整理します。
枯れ枝
細く弱い枝
古くなった枝
混み合った枝
内向きに伸びる枝
地面に倒れ込む枝
伸びすぎた枝
病害虫の被害がある枝
株姿を乱す枝
ほかの植物を覆う枝
枝先を細かく切るより、古い枝や不要な枝を付け根から整理すると自然に仕上がります。
強めに切り戻して更新できる
ヒペリカムは、種類によっては強めの切り戻しにも耐えます。
古くなって花つきが悪くなった株は、春に地際近くまで切り戻して更新できる場合があります。ただし、株が弱っているときや真夏、真冬の強剪定は避けます。
実を楽しむタイプの剪定
実を楽しむタイプは、花後すぐに枝を切りすぎると実を減らしてしまいます。
実を観賞したい場合は、実が色づくまで剪定を控えめにします。株姿を整える剪定は、実を楽しんだ後や春に行うとよいでしょう。
ヒペリカムの花
花が咲く時期
ヒペリカムの開花期は、5月〜8月頃です。
種類によって開花時期は異なります。初夏に咲くものが多く、梅雨時期から夏の庭を明るく彩ります。
花の特徴
花は黄色で、5枚の花弁を持つものが多くあります。
中心には多数の雄しべがあり、花の印象を華やかにしています。ビヨウヤナギのように雄しべが長く伸びる種類では、花全体がふんわり見えます。
花後の管理
花後は、実を楽しむか、株姿を整えるかで管理を変えます。
実を楽しむタイプは、花後すぐに枝を切りすぎないようにします。花を中心に楽しむタイプやグランドカバータイプでは、花後に軽く刈り戻すと株姿が整います。
ヒペリカムの花が咲かない原因
日照不足
ヒペリカムは日当たりを好みます。
日陰では枝葉は伸びても花が少なくなることがあります。花をたくさん咲かせたい場合は、日なたに植えましょう。
剪定時期が悪い
花芽がつく枝を開花前に切ってしまうと、花が少なくなることがあります。
春に強く切りすぎると、その年の花が減る場合があります。剪定は花後や早春に、株の状態を見ながら行いましょう。
肥料過多
肥料を与えすぎると、枝葉ばかり伸びて花が少なくなることがあります。
特に窒素分の多い肥料は控えめにします。花を咲かせたい場合は、肥料よりも日当たりと風通しを整えることが大切です。
株が若い
植え付けて間もない株は、花が少ないことがあります。
根が張り、枝が充実すると花が増えやすくなります。数年は株づくりを優先しましょう。
枝が古くなっている
古い枝ばかりになると、花つきが悪くなることがあります。
春に古枝を整理し、新しい枝を出させると花つきが改善しやすくなります。
ヒペリカムの実
実がなる時期
ヒペリカムの実は、花後の夏から秋にかけて楽しめます。
実を観賞するタイプでは、花後に丸い実がつき、赤やピンク、白、黒紫色などに色づきます。切り花では、実もの花材としてよく使われます。
実の特徴
実は丸く、つやのあるものが多くあります。
花とは違う色彩を楽しめるため、庭やフラワーアレンジメントのアクセントになります。品種によって実の色や大きさに違いがあります。
実は食べられる?
ヒペリカムの実は観賞用として扱うのが基本です。
切り花や庭木として流通するヒペリカムの実を、自己判断で食べるのは避けましょう。子どもやペットがいる庭では、誤食しないよう注意します。
ヒペリカムの実がならない原因
実をつけにくい種類である
ヒペリカムには、花を楽しむ種類と実を楽しむ種類があります。
キンシバイやビヨウヤナギのように花を主に楽しむものでは、実が目立たない場合があります。実を楽しみたい場合は、実ものとして流通する品種を選びましょう。
花後に剪定している
実は花後につくため、花後すぐに枝を切ると実がつきません。
実を楽しむ場合は、花が終わった枝を残します。剪定は実を楽しんだ後に行いましょう。
花が咲いていない
実は花後につくため、花が咲かないと実もできません。
日照不足、肥料過多、剪定時期、株の若さなどを確認しましょう。
受粉環境が少ない
花が咲いても、受粉がうまくいかないと実が少なくなることがあります。
昆虫が訪れやすい庭では、実つきが安定しやすくなります。周囲に花の咲く植物を植えることも役立ちます。
ヒペリカムはグランドカバーに使える?
ヒペリカムは種類によってグランドカバーに使えます。
特にヒペリカム・カリシナムのような低く広がるタイプは、地面を覆う植栽に向いています。斜面、花壇の縁、植栽帯の足元に使うと、黄色い花と緑の葉を楽しめます。
グランドカバーとしてのメリット
黄色い花を楽しめる
低く広がるタイプがある
丈夫で育てやすい
斜面や花壇の縁に使いやすい
根付いた後は管理が比較的楽
雑草を抑えやすい
常緑または半常緑で葉を楽しめる種類がある
自然風の庭に合う
グランドカバーとしての注意点
踏みつけには強くない
種類によって樹高が異なる
広がりすぎる場合がある
蒸れやすい場所では傷む
日陰では花が少なくなる
花後に軽く刈り戻すと整いやすい
ほかの下草を覆うことがある
湿りすぎる場所には向かない
歩く場所ではなく、観賞用の地被植物として使うのが基本です。
ヒペリカムは鉢植えで育てられる?
ヒペリカムは鉢植えでも育てられます。
低木タイプや実ものタイプは、鉢植えで花や実を楽しめます。コンパクトに管理したい場合は、剪定で形を整えながら育てます。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所で育てる
水はけのよい土を使う
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿に水をためない
肥料は控えめにする
花後または春に剪定する
実を楽しむ場合は花後剪定を控える
2〜3年に1回を目安に植え替える
根詰まりに注意する
夏の蒸れに注意する
鉢植えでは水切れと根詰まりに注意します。枝が混み合う場合は、内側の枝を整理して風通しをよくしましょう。
ヒペリカムは地植えに向いている?
ヒペリカムは地植えに向いている植物です。
低木の植栽、花壇、グランドカバー、法面、庭の縁取り、自然風の庭に利用できます。地植えにすると根が張り、鉢植えより管理が楽になります。
地植え管理のポイントは次の通りです。
日当たりのよい場所に植える
水はけのよい土に植える
植え付け直後は水やりを丁寧にする
肥料は控えめにする
花後または春に剪定する
枝が混み合ったら間引く
実を楽しむ場合は花後剪定を控える
広がる範囲を考えて植える
蒸れに注意する
ほかの植物を覆わないよう管理する
地植えでは丈夫に育ちますが、種類によって広がり方が異なります。植える前に最終的な大きさを確認しましょう。
ヒペリカムを庭に植えるときの注意点
種類によって大きさが違う
ヒペリカムは種類が多く、樹高や広がり方が異なります。
低く広がるものもあれば、1m以上の低木になるものもあります。植える前に、品種名と最終的な大きさを確認しましょう。
日陰では花が少なくなる
ヒペリカムは日当たりを好みます。
半日陰でも育つことはありますが、花数は少なくなりやすいです。黄色い花をたくさん楽しみたい場合は、日なたに植えます。
蒸れに注意する
枝葉が密になりすぎると、株の内側が蒸れます。
梅雨や夏の高温多湿期に傷みやすくなるため、剪定で風通しを確保しましょう。
広がりすぎることがある
グランドカバータイプは、横に広がることがあります。
ほかの下草や小さな植物を覆う場合があります。不要な方向へ伸びた枝は、早めに切り戻しましょう。
実は観賞用として扱う
実ものヒペリカムは、見た目がかわいらしい実をつけます。
ただし、食用ではなく観賞用です。子どもやペットがいる庭では、誤食しないよう注意しましょう。
ヒペリカムが枯れる原因
水切れ
植え付け直後や鉢植えでは、水切れで弱ることがあります。
葉がしおれる、枝先が枯れる場合は、土の乾き具合を確認しましょう。根付くまでは乾燥させすぎないことが大切です。
根腐れ
水はけの悪い場所では根腐れを起こすことがあります。
土が常に湿っているのに葉が元気をなくす場合は、根が傷んでいる可能性があります。過湿を避け、排水性を改善しましょう。
蒸れ
枝葉が密になりすぎると、内側が蒸れて枯れ込むことがあります。
特に梅雨や夏の高温多湿期は注意が必要です。混み合った枝を整理し、風通しをよくします。
日照不足
暗い場所では株が弱り、花つきも悪くなります。
枝が間延びして倒れやすくなることもあります。できるだけ明るい場所で育てましょう。
寒さによる傷み
種類や地域によっては、冬の寒さで枝先が傷むことがあります。
地上部が傷んでも、根が生きていれば春に芽吹く場合があります。春に枯れた枝を切り戻しましょう。
強剪定の時期が悪い
真夏や真冬に強く切り戻すと、株が弱ることがあります。
強めの剪定は、春の生育前に行うのが安全です。
ヒペリカムの病害虫
比較的丈夫な植物
ヒペリカムは比較的丈夫で、病害虫は少なめです。
ただし、風通しが悪い場所や過湿の環境では、病気や害虫が発生しやすくなります。
アブラムシ
春の新芽や花芽にアブラムシがつくことがあります。
発生が少ないうちに水で洗い流すか、手で取り除きます。多発すると新芽が変形することがあります。
カイガラムシ
枝にカイガラムシがつくことがあります。
吸汁によって株が弱り、すす病の原因にもなります。見つけたらブラシや布でこすり落としましょう。
ハダニ
乾燥した時期にはハダニが発生することがあります。
葉がかすれたように見える場合は注意します。乾燥が続く時期は葉裏も確認しましょう。
さび病
葉にオレンジ色や褐色の斑点が出ることがあります。
風通しが悪い場所や湿気が多い環境で発生しやすくなります。傷んだ葉を取り除き、株の周囲を清潔に保ちましょう。
根腐れ
水はけの悪い土では根腐れが起こります。
病害虫よりも、まず土の排水性と水やりの頻度を見直すことが大切です。
ヒペリカムと相性のよい植物
ヒペリカムは、黄色い花と緑の葉、品種によっては色鮮やかな実を楽しめる植物です。明るい花色を活かすには、青紫系の草花、シルバーリーフ、落ち着いた常緑低木と合わせるときれいにまとまります。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ラベンダー
ローズマリー
サルビア
ネペタ
エリゲロン
ガウラ
エキナセア
ルドベキア
アガパンサス
カレックス
フェスツカ
ヒューケラ
アジュガ
ヤブラン
タマリュウ
フッキソウ
ツワブキ
ギボウシ
アベリア
ドウダンツツジ
ユキヤナギ
コデマリ
シモツケ
ローズマリー
オリーブ
ソヨゴ
アオダモ
ヤマボウシ
黄色い花を引き立てるには、紫や青系の花を合わせるとコントラストが出ます。自然風の庭では、グラス類やシルバーリーフと組み合わせると軽やかな印象になります。
ヒペリカムは初心者におすすめ?
ヒペリカムは初心者にも育てやすい植物です。
日当たりと水はけのよい場所に植えれば、比較的少ない手間で育ちます。黄色い花を楽しめるだけでなく、種類によっては実も観賞できるため、庭のアクセントとして使いやすい植物です。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
日当たりのよい場所に植える
水はけのよい土に植える
植え付け直後は水切れに注意する
肥料は控えめにする
花後または春に剪定する
実を楽しむ場合は花後剪定を控える
枝が混み合ったら間引く
蒸れに注意する
種類ごとの大きさを確認する
実は観賞用として扱う
花壇、低木植栽、グランドカバー、鉢植えまで使いやすく、庭に明るさを加えたい方におすすめです。
まとめ|ヒペリカムは黄色い花と実を楽しめる育てやすい低木
ヒペリカムは、初夏から夏に黄色い花を咲かせるオトギリソウ属の植物です。種類によっては赤やピンク、白、黒紫色の実をつけ、切り花や庭のアクセントとして楽しめます。低木として育つもの、グランドカバーとして広がるものなど、用途の幅が広い植物です。
育て方のポイントは、日当たりのよい場所に植えること、水はけのよい土で育てること、枝が混み合わないように剪定することです。丈夫で育てやすい一方、過湿や蒸れには注意が必要です。
剪定は花後または春に行います。花を中心に楽しむタイプは花後に軽く整え、実を楽しむタイプは実が色づくまで剪定を控えます。古い枝を整理すると新しい枝が出やすくなり、株姿も整います。
ヒペリカムは、明るい黄色い花とかわいらしい実を楽しめる魅力的な植物です。庭木、低木植栽、グランドカバー、鉢植えまで使いやすく、初心者にもおすすめできる育てやすい植物です。