マンリョウ(万両)の育て方|冬に赤い実を楽しむ縁起木の管理方法を解説
マンリョウの育て方|赤い実を楽しむ縁起のよい常緑低木を解説
マンリョウは、冬に赤い実をつける常緑低木です。濃い緑色の葉の下に赤い実が垂れ下がるようにつき、冬の庭に上品な彩りを与えてくれます。名前に「万両」と書くことから縁起木としても親しまれ、正月飾り、和風庭園、日陰の植栽、庭木の足元、鉢植えなどに利用されます。
マンリョウは半日陰から日陰を好む植物です。強い直射日光や乾燥を苦手とするため、庭木の下、建物の東側、明るい日陰、落葉樹の足元などに向いています。常緑で一年中葉を楽しめるうえ、冬には赤い実が長く残るため、花が少ない季節の庭に季節感を加えられます。
一方で、マンリョウは乾燥、強い西日、水はけの悪さ、寒風によって弱ることがあります。また、赤い実は鳥に食べられることもあり、実を長く楽しみたい場合は植える場所や管理にも工夫が必要です。
この記事では、マンリョウの特徴、センリョウとの違い、育て方、水やり、肥料、剪定、実がならない原因、鉢植え管理、枯れる原因、庭に植える際の注意点まで詳しく解説します。
マンリョウの基本情報
和名:マンリョウ(万両)
別名:ヤブタチバナ
学名:Ardisia crenata
科名:サクラソウ科
属名:ヤブコウジ属
分類:常緑低木
原産地:日本、中国、台湾、朝鮮半島、東南アジアなど
樹高:30cm〜1mほど
葉張り:30cm〜80cmほど
開花期:6月〜7月頃
花色:白色、淡紅色
実の時期:秋〜冬頃。翌春まで残ることもある
実の色:赤色、白色、黄色など
植え付け時期:3月〜5月頃、または9月〜10月頃
植え替え時期:3月〜5月頃、または9月〜10月頃
成長速度:遅い〜普通
耐寒性:普通
耐暑性:普通。強い直射日光と乾燥に注意
栽培難易度:初心者向き
マンリョウとは?冬に赤い実を楽しむ縁起木
マンリョウは、サクラソウ科ヤブコウジ属に分類される常緑低木です。日本の暖地の林内にも自生し、日陰に強い低木として庭に植えられてきました。冬に赤い実をつける姿が美しく、古くから縁起のよい植物として親しまれています。
名前の「万両」は、豊かさや繁栄を連想させることから、正月の縁起木としても人気があります。センリョウ、ナンテン、ヤブコウジなどと並び、冬の実ものとして和風の庭や鉢植えに使われます。
マンリョウの実は、葉の下にまとまってつきます。赤い実が葉に隠れるように垂れ下がるため、落ち着いた雰囲気があります。派手さはありませんが、冬の庭に静かな華やかさを添える植物です。
マンリョウの特徴
冬に赤い実を楽しめる
マンリョウの最大の魅力は、冬に色づく赤い実です。
秋から冬にかけて実が赤くなり、葉の下にまとまってつきます。実は長く残ることがあり、花が少ない冬の庭に彩りを加えます。
縁起木として親しまれる
マンリョウは「万両」と書くことから、縁起のよい植物とされています。
正月の寄せ植えや庭木として利用され、センリョウやナンテンと一緒に植えられることもあります。名前の印象から、商売繁盛や金運、豊かさを願う植物として扱われることがあります。
日陰に強い
マンリョウは、半日陰から日陰で育てやすい植物です。
強い日差しが苦手なため、庭木の足元や建物の北側、明るい日陰に向いています。日なた向きの草花が育ちにくい場所でも使いやすい低木です。
常緑で一年中葉を楽しめる
マンリョウは常緑低木です。
冬でも葉を落とさず、一年を通して緑を保ちます。葉は光沢があり、縁にゆるやかな波状のギザギザがあります。実がない時期も、落ち着いた緑の下草として楽しめます。
成長がゆっくり
マンリョウは成長が比較的ゆっくりです。
大きくなりすぎにくく、狭い庭や鉢植えでも扱いやすい植物です。強い剪定を頻繁に行う必要はなく、自然な樹形を楽しめます。
こぼれ種で増えることがある
マンリョウは、実を鳥が食べたり、実が落ちたりすることで、こぼれ種から芽を出すことがあります。
庭の思わぬ場所に小さな苗が出ることもあります。増えすぎる場合は、不要な芽を早めに抜き取りましょう。
マンリョウとセンリョウの違い
マンリョウとセンリョウは、どちらも冬に赤い実を楽しむ縁起木です。名前も似ていますが、見た目や分類は異なります。
実のつき方が違う
マンリョウは、葉の下に実が垂れ下がるようにつきます。
センリョウは、葉の上に実が立ち上がるようにつきます。見分けるときは、実が葉の上にあるか、葉の下にあるかを見るとわかりやすいです。
葉の形が違う
マンリョウの葉はやや厚みがあり、光沢があり、縁が波打つようにギザギザしています。
センリョウの葉は対生し、マンリョウよりもすっきりした印象です。葉のつき方や質感にも違いがあります。
分類が違う
マンリョウはサクラソウ科ヤブコウジ属です。
センリョウはセンリョウ科センリョウ属です。名前は似ていますが、植物分類では別の仲間です。
庭での印象が違う
マンリョウは葉の下に実がつくため、控えめで落ち着いた印象があります。
センリョウは葉の上に実がつくため、より華やかで目立ちます。和風庭園では、両方を組み合わせると冬の実ものを長く楽しめます。
マンリョウの主な種類・品種
赤実マンリョウ
一般的にマンリョウとしてよく見られるタイプです。
冬に赤い実をつけ、濃い緑の葉との組み合わせが美しいです。庭木、鉢植え、正月の寄せ植えに向いています。
白実マンリョウ
白い実をつける品種です。
赤実よりも落ち着いた雰囲気があり、和風庭園や白を基調にした植栽に合います。珍しさもあり、上品な印象を作れます。
黄実マンリョウ
黄色い実をつける品種です。
赤実とは違った明るさがあり、日陰の庭にやわらかい彩りを加えます。個性的な実ものを楽しみたい場合に向いています。
斑入りマンリョウ
葉に白や黄色の斑が入る品種です。
実がない時期にも葉色を楽しめます。日陰を明るく見せるカラーリーフとして使いやすい一方、強い日差しでは葉焼けしやすいことがあります。
縮れ葉・変わり葉タイプ
葉が縮れたり、葉形に変化がある品種もあります。
古典園芸植物として楽しまれてきたものもあり、鉢植えで観賞するのに向いています。葉の形を楽しみたい方におすすめです。
マンリョウの育て方
日当たり
マンリョウは、半日陰から日陰を好みます。
強い直射日光に当たると葉焼けしやすく、葉が茶色く傷むことがあります。特に真夏の西日は苦手です。午前中に少し日が当たり、午後は明るい日陰になる場所が育てやすいです。
日陰に強い植物ですが、暗すぎる場所では花や実が少なくなることがあります。実を楽しみたい場合は、明るい日陰や半日陰に植えるとよいでしょう。
温度
マンリョウは比較的暖かい地域を好みます。
耐寒性はありますが、強い寒風や霜に当たると葉が傷むことがあります。寒冷地では地植えよりも鉢植えで冬に保護するほうが安心です。
暖地では地植えしやすく、日陰の庭木として長く育てられます。
用土
マンリョウは、水はけがよく、適度に湿り気のある土を好みます。
乾燥しすぎる土や、水がたまり続ける土は苦手です。腐葉土を含んだやわらかい土が向いています。地植えでは、植え付け時に腐葉土や堆肥を混ぜて土を整えましょう。
鉢植えでは、赤玉土、腐葉土、鹿沼土などを混ぜた土や、花木用培養土を使えます。水はけをよくするため、鉢底石を入れると安心です。
植え付け時期
マンリョウの植え付けは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春は新芽が動き始める時期で、植え付け後に根付きやすくなります。秋は暑さが落ち着き、根が張りやすい時期です。
真夏は高温と乾燥で株に負担がかかり、真冬は根が動きにくいため避けましょう。
植え付け方法
植え穴は根鉢より一回り大きく掘ります。
掘り上げた土に腐葉土や堆肥を混ぜ、根が張りやすい土に整えます。根鉢を崩しすぎないように植え付け、植え付け後はたっぷり水を与えます。
深植えしすぎると株元が蒸れやすくなるため、根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植えます。株元が乾燥しやすい場所では、腐葉土やバークチップでマルチングするとよいでしょう。
水やり
地植えの水やり
地植えのマンリョウは、根付いた後は基本的に雨水で育ちます。
ただし、乾燥にはあまり強くありません。植え付け直後や夏に雨が少ない時期は、水やりが必要です。建物の軒下など雨が当たりにくい場所では、地植えでも水切れに注意しましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えのマンリョウは、土の表面が乾いたら水を与えます。
鉢底から水が流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てます。過湿になると根腐れしやすくなるため、水をためたままにしないようにしましょう。
夏の水やり
夏は水切れに注意します。
マンリョウは強い乾燥を嫌います。鉢植えや植え付け直後の株では、土が乾きすぎると葉がしおれたり、葉先が傷んだりします。朝か夕方の涼しい時間に水やりを行いましょう。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめにします。
地植えでは基本的に水やりは不要です。鉢植えでは、土が乾いたら暖かい日の午前中に水を与えます。冬に水を与えすぎると、根を傷めることがあります。
肥料
マンリョウは、肥料を多く必要としない植物です。
地植えでは、2月〜3月頃に寒肥として完熟堆肥や緩効性肥料を少量与えます。生育がよい場合は、毎年多くの肥料を与える必要はありません。
鉢植えでは、春と秋に緩効性肥料を少量与えます。肥料を与えすぎると枝葉ばかり伸び、実つきが悪くなることがあります。マンリョウは控えめな施肥で、ゆっくり育てるのが向いています。
マンリョウの剪定
剪定が必要な理由
マンリョウは成長がゆっくりで、自然にまとまりやすい植物です。
強い剪定はあまり必要ありません。剪定の目的は、枯れ枝や古い枝を整理し、風通しをよくし、自然な樹形を保つことです。
剪定時期
マンリョウの剪定は、3月〜5月頃が適しています。
冬の実を楽しんだ後、春の新芽が動き出す前後に整えると管理しやすいです。実を残したい場合は、冬の間は強く剪定しないようにします。
剪定方法
枯れ枝、傷んだ枝、混み合った枝、古くなった枝を付け根から切ります。
枝先を細かく刈り込むより、不要な枝を抜くように剪定すると自然に仕上がります。マンリョウは葉の下に実がつくため、実を楽しむ場合は実のついた枝を切りすぎないようにしましょう。
強剪定の注意点
マンリョウは強い剪定を好む植物ではありません。
一度に多くの枝を切ると、回復に時間がかかることがあります。大きくなりすぎた場合は、数年かけて少しずつ枝を整理しましょう。
マンリョウの花
花が咲く時期
マンリョウの開花期は6月〜7月頃です。
花は小さく、葉の下に咲くためあまり目立ちません。観賞価値としては花よりも実のほうが高い植物です。
花の特徴
花色は白色から淡紅色で、小さな花がまとまって咲きます。
花が終わると実がつき、秋から冬にかけて色づきます。実を楽しむには、花が咲く時期に株が元気であることが大切です。
マンリョウの実
実が色づく時期
マンリョウの実は、秋から冬にかけて赤く色づきます。
地域や環境によっては、翌春まで実が残ることがあります。葉の下に実がまとまってつくため、控えめながら上品な雰囲気があります。
実のつき方
マンリョウの実は、葉の下に垂れ下がるようにつきます。
この点がセンリョウとの大きな違いです。センリョウは葉の上に実がつくため、より目立ちます。マンリョウは葉の陰に赤い実が見えるため、落ち着いた印象になります。
実を長く楽しむコツ
実を長く楽しむには、鳥に食べられにくい場所に植えることがポイントです。
人の出入りが多い玄関近くや、鉢植えで軒下に置くと、実が残りやすいことがあります。ただし、風通しや明るさも必要なため、暗すぎる場所は避けましょう。
マンリョウの実がならない原因
株が若い
植え付けて間もない若い株は、まだ実が少ないことがあります。
株が充実すると花が咲き、実がつきやすくなります。最初の数年は、実よりも株を育てることを優先しましょう。
日陰が深すぎる
マンリョウは日陰に強い植物ですが、暗すぎる場所では花や実が少なくなります。
実を楽しみたい場合は、明るい日陰や半日陰で育てましょう。建物の北側でも、空が見えるような明るさがある場所が向いています。
乾燥で株が弱っている
夏の乾燥で株が弱ると、花や実がつきにくくなります。
マンリョウは乾燥に弱いため、夏の水切れに注意しましょう。特に鉢植えや軒下の地植えでは水やりが必要です。
剪定で花芽や実を切った
剪定のタイミングや切り方によっては、花や実になる部分を切ってしまうことがあります。
マンリョウは強剪定を頻繁に行う植物ではありません。実を楽しみたい場合は、春に不要枝を軽く整理する程度にしましょう。
肥料の与えすぎ
肥料を与えすぎると、枝葉ばかり育ち、実つきが悪くなることがあります。
肥料は控えめにし、株を締まって育てることが大切です。
鳥に食べられている
実がならないと思っていても、実が色づいた後に鳥に食べられている場合があります。
鳥が多い庭では、赤くなる前後に実がなくなることがあります。鉢植えなら、人の近くや軒下に移動すると実を観賞しやすくなります。
マンリョウの鳥対策
マンリョウの赤い実は、鳥に食べられることがあります。
鳥にとっては冬の食料になるため、自然な庭では鳥が実を食べること自体は悪いことではありません。ただし、正月飾りや冬の観賞用として実を長く楽しみたい場合は、対策を考えるとよいでしょう。
鉢植えを人の近くに置く
鳥は人の気配が多い場所を避けることがあります。
鉢植えのマンリョウなら、玄関近く、軒下、ベランダなどに置くと実が残りやすい場合があります。
実が色づく時期だけ移動する
鉢植えの場合は、実が赤くなってきた時期だけ観賞しやすい場所へ移動できます。
日当たりが強すぎる場所や暖房の風が当たる場所は避け、明るい日陰で管理しましょう。
防鳥ネットを使う
どうしても実を守りたい場合は、防鳥ネットを使う方法もあります。
ただし、見た目が悪くなることがあるため、観賞用の庭では使い方を工夫しましょう。小さな鉢植えなら、実の周辺だけ軽く保護する方法もあります。
鳥と共存する考え方も大切
マンリョウの実は、庭に鳥を呼ぶ要素にもなります。
自然な庭づくりを目指す場合は、すべての実を守るよりも、一部を鳥に残す考え方もあります。実を観賞しつつ、庭の生き物との関係も楽しめます。
マンリョウの植え替え
鉢植えは植え替えが必要
鉢植えのマンリョウは、長く育てると根詰まりします。
根詰まりすると水切れしやすくなり、葉色が悪くなったり、実つきが悪くなったりします。鉢植えでは2〜3年に1回を目安に植え替えましょう。
植え替え時期
植え替えは、3月〜5月頃、または9月〜10月頃が適しています。
春は新芽が動き始める時期で、植え替え後の回復がしやすくなります。秋は暑さが落ち着き、根が張りやすい時期です。
植え替え方法
鉢から株を抜き、根鉢の外側を軽くほぐします。
傷んだ根や古い根を整理し、一回り大きな鉢に植え替えます。水はけと保水性のある培養土を使い、植え替え後はたっぷり水を与えます。
植え替え後は、数日間強い日差しを避けた明るい日陰で管理します。
マンリョウの増やし方
種まきで増やす
マンリョウは種まきで増やすことができます。
赤く熟した実から種を取り出し、果肉を洗い落としてまきます。発芽には時間がかかることがあり、苗が大きくなるまでにも時間がかかります。
こぼれ種で増える
庭では、こぼれ種から自然に芽を出すことがあります。
親株の近くや鳥が運んだ場所から小さな苗が出ることがあります。育てたい場所に移植する場合は、小さいうちに掘り上げると扱いやすいです。
挿し木で増やす
マンリョウは挿し木でも増やせます。
5月〜7月頃に若い枝を切り、挿し木用土に挿します。発根には時間がかかることがあります。家庭では、こぼれ種や実生苗を利用するほうが簡単な場合もあります。
マンリョウの病害虫
比較的病害虫は少ない
マンリョウは、比較的病害虫が少ない植物です。
環境が合えば大きな手間をかけずに育てられます。ただし、風通しが悪い場所や乾燥、過湿が続く環境では病害虫が発生することがあります。
カイガラムシ
枝や葉の付け根にカイガラムシがつくことがあります。
増えると樹勢が落ち、すす病の原因にもなります。見つけたら歯ブラシや布でこすり落としましょう。
アブラムシ
春の新芽にアブラムシがつくことがあります。
発生が少ないうちに水で洗い流すか、手で取り除きます。新芽が弱る場合があるため、春は葉の状態を確認しましょう。
ハダニ
乾燥した環境ではハダニが発生することがあります。
葉色が悪くなったり、葉がかすれたように見えたりする場合は注意します。極端な乾燥を避け、葉の裏も確認しましょう。
すす病
カイガラムシやアブラムシの排泄物が原因で、葉が黒く汚れることがあります。
すす病が出た場合は、原因となる害虫を取り除きます。葉を拭き取り、風通しをよくしましょう。
根腐れ
水はけの悪い土や過湿によって根腐れを起こすことがあります。
マンリョウは湿り気を好みますが、水がたまり続ける環境は苦手です。水はけと保水性のバランスが大切です。
マンリョウが枯れる原因
強い直射日光
マンリョウは強い直射日光を苦手とします。
真夏の直射日光や西日に当たると、葉焼けを起こして葉が茶色くなることがあります。特に斑入り品種は葉焼けしやすいため、半日陰から日陰で育てましょう。
乾燥
マンリョウは乾燥しすぎる環境が苦手です。
水切れすると葉がしおれたり、葉先が枯れたりします。鉢植えや軒下の地植えでは、土の乾き具合を確認しましょう。
根腐れ
過湿や水はけの悪い土で根腐れを起こすことがあります。
土が湿っているのに葉がしおれる場合は、根が傷んでいる可能性があります。鉢植えでは受け皿の水をためないようにしましょう。
寒風
マンリョウは強い寒風に当たると葉が傷むことがあります。
寒さが強い地域では、建物の近くや風を避けられる場所に植えると安心です。鉢植えなら冬だけ軒下や明るい室内に移動できます。
深植え
株元を深く埋めすぎると、蒸れて弱ることがあります。
植え付け時は、根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植えましょう。株元が土に埋まりすぎないよう注意します。
肥料の与えすぎ
肥料を与えすぎると根を傷めたり、枝葉が軟弱になったりすることがあります。
マンリョウは肥料を多く必要としません。控えめな施肥で育てるのが基本です。
マンリョウの葉が茶色くなる原因
葉焼け
マンリョウの葉が茶色くなる原因で多いのが葉焼けです。
真夏の直射日光や西日が当たると、葉が焼けたように茶色くなります。半日陰から日陰に移す、または周囲の植物で日差しをやわらげるとよいでしょう。
水切れ
土が乾きすぎると、葉先が茶色くなることがあります。
鉢植えや雨が当たりにくい場所では、水切れに注意します。特に夏は朝か夕方に水やりしましょう。
根腐れ
土が湿っているのに葉が茶色くなる場合は、根腐れの可能性があります。
水の与えすぎや排水不良を見直しましょう。鉢植えでは受け皿の水を捨てることが大切です。
寒風による傷み
冬の冷たい風で葉が傷み、茶色くなることがあります。
寒風が強い場所では、風よけになる場所で管理しましょう。春になってから傷んだ葉を整理します。
古葉の自然な入れ替わり
常緑樹でも古い葉は少しずつ入れ替わります。
一部の古葉が黄色や茶色になる程度であれば、自然な変化の可能性があります。株全体に症状が広がる場合は、日差し、水、根、病害虫を確認しましょう。
マンリョウを庭に植えるときの注意点
強い日差しを避ける
マンリョウは半日陰から日陰に向く植物です。
真夏の直射日光や西日が当たる場所では葉焼けしやすくなります。庭木の足元や建物の東側、明るい日陰に植えると育てやすくなります。
乾燥しすぎる場所を避ける
マンリョウは乾燥を苦手とします。
砂地や軒下、雨が当たりにくい場所では水切れに注意が必要です。植え付け時に腐葉土を混ぜ、株元をマルチングすると乾燥を防ぎやすくなります。
水はけも確保する
湿り気を好みますが、水がたまり続ける場所は苦手です。
低い場所や粘土質の土では、軽石や赤玉土を混ぜて排水性を改善しましょう。
実を楽しむなら明るい日陰に植える
暗すぎる日陰では、花や実が少なくなることがあります。
実を楽しみたい場合は、半日陰から明るい日陰を選びましょう。強い日差しは避けつつ、適度な明るさを確保することが大切です。
鳥に食べられることを考える
マンリョウの実は鳥に食べられることがあります。
実を長く楽しみたい場合は、玄関近くや人の気配がある場所、鉢植えで管理しやすい場所に置くとよいでしょう。
マンリョウは鉢植えで育てられる?
マンリョウは鉢植えでも育てられます。
鉢植えにすると、玄関前、ベランダ、正月の寄せ植え、和風の鉢植えとして楽しめます。実が赤く色づいた時期に、観賞しやすい場所へ移動できる点もメリットです。
鉢植え管理のポイントは次の通りです。
明るい日陰から半日陰で育てる
真夏の直射日光を避ける
水はけと保水性のある土を使う
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿の水をためない
春と秋に少量の肥料を与える
2〜3年に1回を目安に植え替える
冬は寒風を避ける
実を長く楽しむなら鳥に注意する
強剪定は避ける
鉢植えでは、草丈30cm〜80cmほどで管理すると扱いやすくなります。
マンリョウは地植えに向いている?
マンリョウは地植えに向いている常緑低木です。
半日陰から日陰の庭で育てやすく、庭木の足元、建物の北側、和風庭園、シェードガーデン、正月を意識した植栽に向いています。
地植え管理のポイントは次の通りです。
半日陰から日陰に植える
真夏の直射日光を避ける
腐葉土を含む土に植える
水はけと保水性を確保する
植え付け直後は水切れに注意する
軒下では乾燥に注意する
剪定は控えめにする
実を楽しむなら明るい日陰に植える
鳥に実を食べられることがある
寒風が強い場所を避ける
地植えでは根付くと丈夫に育ち、毎年冬の赤い実を楽しめます。
マンリョウと相性のよい庭木・下草
マンリョウは、半日陰から日陰を好む植物や、冬に実を楽しめる植物と相性がよいです。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
センリョウ
ナンテン
ヤブコウジ
アオキ
ヤツデ
カクレミノ
サカキ
ヒサカキ
ツバキ
サザンカ
アセビ
ヤマアジサイ
アジサイ
ツワブキ
ヤブラン
フッキソウ
タマリュウ
ギボウシ
シダ類
クリスマスローズ
ヒューケラ
アジュガ
マンリョウは、センリョウやナンテンと合わせると冬の実ものを楽しめます。足元にはヤブラン、フッキソウ、タマリュウ、シダ類を合わせると、和風で落ち着いた植栽になります。
マンリョウは初心者におすすめ?
マンリョウは、植え場所が合えば初心者にも育てやすい常緑低木です。
日陰に強く、成長がゆっくりで、強い剪定を必要としないため、管理しやすい植物です。冬に赤い実を楽しめるため、季節感のある庭づくりにも向いています。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
半日陰から日陰で育てる
真夏の直射日光を避ける
乾燥しすぎない土に植える
水はけも確保する
植え付け直後は水切れに注意する
肥料は控えめにする
剪定は最小限にする
実を楽しむなら明るい日陰に植える
鉢植えでは根詰まりに注意する
鳥に実を食べられることがある
和風の庭に合う低木を探している方、冬の赤い実を楽しみたい方、日陰に植えられる縁起木を探している方におすすめです。
まとめ|マンリョウは冬の赤い実が美しい日陰向きの縁起木
マンリョウは、冬に赤い実を楽しめる常緑低木です。「万両」という縁起のよい名前から、正月の寄せ植えや和風庭園の植栽として親しまれています。葉の下に赤い実が垂れ下がるようにつき、控えめで上品な冬の彩りを楽しめます。
育て方のポイントは、半日陰から日陰で育てること、強い直射日光を避けること、乾燥しすぎない土に植えることです。水はけと保水性のバランスがよい土を好み、腐葉土を含んだやわらかい土でよく育ちます。
マンリョウは成長がゆっくりで、剪定はあまり必要ありません。枯れ枝や混み合った枝を軽く整理する程度で十分です。実を楽しみたい場合は、明るい日陰で株を充実させ、乾燥や強剪定を避けましょう。
鉢植えでも地植えでも育てられます。鉢植えなら実が赤くなった時期に玄関まわりへ移動でき、正月の雰囲気づくりにも役立ちます。日陰の庭に季節感と縁起のよさを加えたいときに、ぜひ取り入れたい常緑低木です。