ジャムやデザートに最適!ラズベリーの果実を家庭で収穫しよう

ラズベリーの育て方|剪定・誘引・収穫方法と実をつけるコツを解説

ラズベリー

ラズベリーは、小さな粒が集まった赤色や黄色、黒色の果実をつける落葉性の果樹です。甘味と酸味のバランスがよく、生食のほか、ジャム、ソース、菓子、ジュースなど幅広く利用できます。

比較的寒さに強く、庭植えだけでなく鉢植えでも育てられます。品種によっては枝にトゲがあり、地下茎から新しい芽を伸ばして広がるため、剪定と株の範囲を管理することが大切です。

ラズベリーには、年に一度収穫する一季なり性と、夏から秋に再び収穫できる二季なり性があります。性質によって剪定方法が異なるため、品種を確認してから管理しましょう。

この記事では、ラズベリーの特徴、種類、植え付け、水やり、肥料、剪定、誘引、収穫、実がならない原因、鉢植え管理、病害虫、増やし方まで詳しく解説します。

ラズベリーの基本情報

  • 和名:ラズベリー

  • 別名:ヨーロッパキイチゴ、西洋木苺

  • 学名:Rubus idaeusなど

  • 科名:バラ科

  • 属名:キイチゴ属

  • 分類:落葉低木、果樹

  • 原産地:ヨーロッパ、アジア、北アメリカなど

  • 樹高・枝の長さ:1m〜2m程度。品種により異なる

  • 開花期:4月〜6月頃、二季なり性は夏以降にも開花する場合がある

  • 花色:白色、淡い桃色

  • 収穫期:6月〜7月頃、二季なり性は9月〜11月頃にも収穫可能

  • 実の色:赤色、黄色、黒紫色など

  • 植え付け時期:11月〜3月頃

  • 植え替え時期:11月〜3月頃

  • 剪定時期:収穫後、12月〜2月頃

  • 成長速度:早い

  • 耐寒性:強い

  • 耐暑性:やや弱い〜普通

  • 栽培難易度:初心者向き。品種に合った剪定と夏の暑さ対策がポイント

ラズベリーとは?

ラズベリーは、バラ科キイチゴ属に分類される落葉性の果樹です。

春に株元から新しい枝を伸ばし、白色や淡い桃色の花を咲かせます。受粉後は小さな粒が集まった果実をつけ、赤色や黄色、黒紫色などに成熟します。

完熟した果実はやわらかく、軽く引くと花托から外れます。収穫した果実の中心が空洞になる点が、ブラックベリーとの大きな違いです。

ラズベリーには、前年に伸びた枝へ翌年実をつける一季なり性と、その年に伸びた枝の先端にも実をつける二季なり性があります。

枝の更新が早く、実をつけ終えた枝は徐々に枯れていきます。古い枝を取り除き、新しい枝を残すことが毎年収穫するための基本です。

ラズベリーの特徴

甘酸っぱい果実をつける

ラズベリーの果実は、やわらかく、甘味と酸味を楽しめます。

完熟すると香りが強くなり、軽く触れるだけで外れるようになります。

未熟な果実は硬く酸味が強いため、品種本来の色になり、簡単に収穫できるまで待ちましょう。

一株でも実をつけやすい

多くのラズベリーは自家結実性があり、一株でも実をつけます。

受粉樹を別に植える必要はありません。開花期にハチなどの昆虫が訪れると、果粒がそろいやすくなります。

開花期の低温、長雨、日照不足などによって実つきが悪くなる場合があります。

寒さに強い

ラズベリーは寒さに強く、冬に落葉して休眠します。

冷涼な気候を好む品種が多く、北海道や東北地方などでも栽培できます。

暖地では、夏の高温と強い西日によって株が弱る場合があります。風通しを確保し、午後の強い日差しを避ける工夫が必要です。

地下茎で広がる

ラズベリーは地下茎を伸ばし、親株から離れた場所に新しい芽を出すことがあります。

庭植えでは、想定していない場所まで広がる場合があります。

不要な芽は早めに掘り取り、広がりを抑えたい場合は鉢植えや根域制限を利用しましょう。

枝は数年で更新される

ラズベリーの株自体は多年生ですが、一本ごとの枝の寿命は長くありません。

一般的な一季なり性では、1年目に伸びた枝が翌年実をつけ、収穫後に枯れます。

古い枝を株元から切り、新しい枝へ更新することが必要です。

ラズベリーとブラックベリーの違い

ラズベリーとブラックベリーは、どちらもバラ科キイチゴ属の果樹です。

見た目は似ていますが、収穫した果実の中心部分に違いがあります。

ラズベリーは、収穫すると花托が枝側に残り、果実の中心が空洞になります。

ブラックベリーは、花托が果実側に残るため、収穫後も中心が詰まっています。

ラズベリーは赤色の果実が一般的ですが、黄色や黒色の品種もあります。ブラックベリーは、成熟すると黒紫色になる品種が多く見られます。

ラズベリーは冷涼な気候を好み、ブラックベリーよりも夏の暑さに弱い傾向があります。

ラズベリーの主な種類・品種

インディアンサマー

インディアンサマーは、赤い果実をつける二季なり性の代表的な品種です。

初夏と秋に収穫でき、家庭栽培でも人気があります。

樹勢が強く、地下茎から新しい枝をよく出します。広がりすぎないように管理しましょう。

サマーフェスティバル

サマーフェスティバルは、赤い果実をつける一季なり性の品種です。

比較的大きな果実をつけ、甘味と酸味のバランスがあります。

前年に伸びた枝へ翌年実をつけるため、収穫後の剪定が重要です。

マリージェーン

マリージェーンは、赤色の果実をつける二季なり性の品種です。

樹勢が比較的強く、初夏と秋の収穫を楽しめます。

秋果を中心に収穫する場合は、冬に枝を株元から切る方法もあります。

ファールゴールド

ファールゴールドは、黄色から黄金色の果実をつける品種です。

赤いラズベリーより酸味が穏やかで、甘味を感じやすい特徴があります。

果実はやわらかいため、完熟したら早めに収穫しましょう。

ゴールデンクイーン

ゴールデンクイーンは、黄色い果実をつけるラズベリーです。

甘味が強く、見た目も美しいため、生食や菓子の飾りに向いています。

赤い品種と組み合わせて植えると、収穫時の色合いも楽しめます。

ブラックラズベリー

ブラックラズベリーは、成熟すると黒紫色になるラズベリーの仲間です。

一般的な赤いラズベリーとは生育特性が異なり、枝先が地面へ触れると発根することがあります。

果実は香りが強く、ジャムや加工にも向いています。

ラズベリーの育て方

日当たり

ラズベリーは、日当たりのよい場所を好みます。

日照不足になると花つきや実つきが悪くなり、果実の甘味も弱くなります。

冷涼な地域では、一日を通して日が当たる場所が適しています。

関東以西の暖地では、夏の強い西日によって葉焼けや乾燥が起こる場合があります。午前中に日が当たり、午後は明るい日陰になる場所も向いています。

風通し

風通しのよい場所で育てます。

枝葉が密集すると湿気がこもり、灰色かび病、うどんこ病、枝枯病などが発生しやすくなります。

古い枝や細い枝を取り除き、新しい枝を支柱やワイヤーへ広げて誘引しましょう。

用土

ラズベリーは、水はけと保水性のバランスがよい土を好みます。

乾燥しすぎる土では果実が小さくなり、水がたまる土では根腐れを起こしやすくなります。

庭植えでは、植え付け場所をよく耕し、腐葉土や完熟堆肥を混ぜます。

鉢植えでは、果樹用培養土や野菜用培養土を利用できます。赤玉土、腐葉土、軽石などを配合した用土も適しています。

植え付け時期

ラズベリーの植え付けは、落葉期の11月〜3月頃が適しています。

寒さの厳しい地域では、厳寒期を避けて春先に植え付けます。

ポット苗は真夏や厳冬期を避ければ植え付けられますが、根への負担が少ない休眠期が適しています。

植え付け場所の選び方

日当たり、水はけ、風通しのよい場所を選びます。

地下茎で広がるため、花壇の中央や狭い植え込みでは、周囲の植物へ影響する場合があります。

通路や隣地から距離を確保し、広がる範囲を管理できる場所へ植えましょう。

高温になりやすいコンクリート壁の近くや、西日が強く当たる場所は避けます。

庭植えの方法

苗木の根鉢よりもひと回り大きな植え穴を掘ります。

掘り上げた土へ腐葉土や完熟堆肥を混ぜます。

苗木を植え穴へ置き、根鉢の表面が地面と同じ高さになるように植え付けます。

土を戻して軽く押さえ、たっぷりと水を与えましょう。

枝が倒れないように、支柱やフェンスを準備します。

複数の株を植える場合は、60cm〜1m程度の間隔を確保すると管理しやすくなります。

鉢植えの方法

ラズベリーを鉢植えにする場合は、8号〜10号程度の深鉢から育て始めます。

地下茎と根がよく伸びるため、幅と深さのある鉢を選びましょう。

鉢底穴を鉢底ネットで覆い、鉢底石と培養土を入れます。

苗木を植え付けた後は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。

植え付けと同時に支柱やトレリスを設置しましょう。

水やり

基本の水やり

庭植えでは、植え付け後に根付くまで土を乾燥させないように水を与えます。

根付いた後は通常の降雨だけでも育ちますが、開花期、果実肥大期、夏の乾燥期は水切れに注意します。

鉢植えでは、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。

春の水やり

春は新しい枝が伸び、花が咲く時期です。

開花期に水切れすると、花や幼い実が落ちる場合があります。

鉢植えは土の乾燥状態をこまめに確認しましょう。

夏の水やり

夏は果実の収穫と新しい枝の成長が重なるため、水を多く必要とします。

鉢植えでは、朝に土の状態を確認します。真夏は夕方にも確認が必要になる場合があります。

高温の日中を避け、朝か夕方の涼しい時間帯に水を与えましょう。

株元へ敷きわらやバークチップを敷くと、乾燥と地温上昇を抑えられます。

秋の水やり

二季なり性の品種では、秋にも果実が成熟します。

果実が大きくなる時期に水切れすると、実が小さくなったり、落果したりすることがあります。

気温が下がるにつれて、水やりの回数を減らしましょう。

冬の水やり

冬は落葉して休眠期に入ります。

庭植えでは、雨が長期間降らず土が乾燥している場合を除き、水やりは必要ありません。

鉢植えでは、土が乾いてから暖かい日の午前中に水を与えます。

肥料

ラズベリーは丈夫ですが、毎年果実を収穫するには適度な肥料が必要です。

庭植えでは、冬から早春に寒肥として完熟堆肥や緩効性肥料を与えます。

春の芽出し前と収穫後に追肥する方法もあります。

二季なり性では、秋の収穫へ向けて夏に少量の追肥を行う場合があります。

鉢植えでは、春から初夏に緩効性肥料を与え、収穫後にも少量施しましょう。

窒素肥料を与えすぎると、枝葉ばかりが伸び、花つきが悪くなることがあります。

葉色と枝の伸び方を確認しながら調整しましょう。

ラズベリーの支柱・誘引

支柱が必要な理由

ラズベリーの枝は細長く伸び、果実の重みや風で倒れることがあります。

枝が地面へ倒れると、果実が汚れ、病気や害虫の被害を受けやすくなります。

支柱、ワイヤー、フェンス、トレリスなどへ誘引し、枝を立てて管理しましょう。

ワイヤー仕立て

支柱の間にワイヤーを2段〜3段張り、枝を扇状に広げて固定します。

前年枝と新しい枝を分けて誘引すると、収穫後の剪定がしやすくなります。

枝同士の間隔を確保し、葉や果実へ日光が当たるようにしましょう。

フェンス仕立て

庭のフェンスやトレリスへ枝を誘引する方法です。

枝を左右へ広げると、通路へ飛び出すのを防ぎ、収穫もしやすくなります。

地下茎から出た新しい枝も、管理する範囲へ誘引しましょう。

鉢植えの誘引

鉢植えでは、あんどん支柱や小型のトレリスを利用します。

枝を数本に整理し、支柱へゆるく固定します。

鉢の内側で枝が絡まないようにし、日当たりと風通しを確保しましょう。

誘引の方法

若くやわらかい枝を、園芸用のひもや誘引テープで固定します。

枝が太くなる余裕を残し、きつく縛らないようにしましょう。

品種によっては枝が折れやすいため、一度に強く曲げず、少しずつ向きを調整します。

ラズベリーの剪定

剪定が必要な理由

ラズベリーは、古い枝と新しい枝を毎年入れ替えながら育てます。

収穫を終えた枝を残すと、枝が混み合い、日当たりと風通しが悪くなります。

病害虫の発生を防ぎ、翌年の収穫枝を育てるため、品種の性質に合わせて剪定しましょう。

一季なり性の剪定

一季なり性は、前年に伸びた枝へ翌年果実をつけます。

初夏に収穫を終えた枝は、その後枯れていきます。収穫後に株元から切り取りましょう。

同じ年に株元から伸びた新しい枝は、翌年の収穫枝になるため残します。

冬は、新しい枝の中から太く充実したものを数本残し、細い枝や混み合う枝を取り除きます。

二季なり性の剪定

二季なり性は、その年に伸びた枝の先端へ秋に果実をつけます。

翌年は、秋に実をつけた部分より下の枝から初夏にも収穫できます。

初夏と秋の両方を収穫する場合は、秋に実をつけた枝先だけを冬に切り戻します。

秋果だけを収穫する場合は、冬にすべての枝を株元から切る方法もあります。春に伸びた新しい枝へ秋果をつけるため、剪定が簡単になります。

収穫後の剪定

実をつけ終わり、葉色が悪くなった古い枝は株元から切り取ります。

緑色で勢いよく伸びている新しい枝と間違えないように確認しましょう。

古い枝を早めに取り除くと、新しい枝へ日光と養分が届きやすくなります。

冬の剪定

落葉後の12月〜2月頃に、枝数を整理します。

太く充実した枝を残し、細い枝、枯れた枝、傷んだ枝、内側へ伸びる枝を取り除きます。

枝を残しすぎると、小さな果実が増え、風通しも悪くなります。

剪定で取り除く枝

剪定では、次のような枝を取り除きます。

  • 収穫を終えた古い枝

  • 枯れた枝

  • 病害虫の被害を受けた枝

  • 細く弱い枝

  • 内側へ向かって伸びる枝

  • ほかの枝と交差する枝

  • 地面へ倒れている枝

  • 通路や隣地へ伸びる枝

  • 株元から増えすぎた枝

トゲのある品種では、厚手の手袋と長袖を着用しましょう。

ラズベリーの花

ラズベリーは、4月〜6月頃に白色や淡い桃色の花を咲かせます。

花には多数の雄しべと雌しべがあり、一つひとつの雌しべが小さな果粒になります。

多くの品種は一株でも結実します。

開花期に雨や低温が続くと、受粉が不十分になり、果実の一部が大きくならない場合があります。

二季なり性では、夏から秋にかけて再び花を咲かせます。

ラズベリーの実

ラズベリーの果実は、小さな粒が集まって一つの実になります。

受粉後は緑色の果実ができ、成熟すると赤色、黄色、黒紫色などに変化します。

受粉が不十分な場合は、一部の粒が育たず、形が崩れることがあります。

果実は非常にやわらかく、雨に当たると傷みやすくなります。収穫期に長雨が続く場合は、簡易的な雨よけを設置する方法もあります。

ラズベリーの収穫

収穫時期

一季なり性の収穫時期は、6月〜7月頃です。

二季なり性では、初夏のほか、9月〜11月頃にも収穫できます。

果実は一度に熟さないため、数日おきに確認しましょう。

収穫の目安

果実全体が品種本来の色になり、軽く引くだけで花托から外れる状態が収穫の目安です。

強く引っ張らないと外れない果実は、まだ十分に熟していません。

完熟すると甘味と香りが強くなります。

収穫方法

果実を指先でやさしくつまみ、横へ倒すようにして収穫します。

完熟果は非常にやわらかいため、強く握るとつぶれます。

気温の低い朝に収穫すると、果実が傷みにくくなります。

雨でぬれた状態では傷みやすいため、果実が乾いてから収穫しましょう。

収穫後の保存

ラズベリーは傷みやすく、日持ちしない果実です。

収穫後はすぐに冷蔵庫へ入れ、1日〜2日程度を目安に食べましょう。

洗ってから保存すると傷みやすくなります。食べる直前にやさしく洗います。

長期保存には冷凍が向いています。果実を洗って水分を拭き取り、重ならないように冷凍した後、保存袋へ入れましょう。

ラズベリーの利用方法

収穫したラズベリーは、さまざまな方法で利用できます。

  • 生食

  • ジャム

  • ソース

  • シロップ

  • ジュース

  • スムージー

  • ゼリー

  • ムース

  • アイスクリーム

  • シャーベット

  • ヨーグルトのトッピング

  • ケーキ

  • タルト

  • パフェ

  • 果実酒

酸味の強い果実は、砂糖を加えて加工すると食べやすくなります。

ラズベリーが実をつけない原因

樹が若い

植え付けたばかりの株は、根と枝を育てることを優先します。

一季なり性では、植え付けた年に伸びた枝へ翌年実をつけることがあります。

最初の年に実がならなくても、枝を充実させて翌年の収穫を待ちましょう。

剪定方法が品種に合っていない

一季なり性の枝を冬にすべて株元から切ると、翌年の収穫枝がなくなります。

二季なり性は、秋果だけを収穫する場合に限り、冬にすべて切る方法があります。

品種が一季なり性か二季なり性かを確認しましょう。

前年枝を切っている

一季なり性は、前年に伸びた枝へ実をつけます。

新しい枝と収穫後の古い枝を見分けて剪定することが大切です。

日当たりが悪い

日照不足になると、花つきや実つきが悪くなります。

枝葉は茂っているのに花が少ない場合は、周囲の建物や樹木による日陰を確認しましょう。

枝が密集している場合は剪定と誘引を行います。

肥料が多すぎる

窒素肥料を与えすぎると、枝葉ばかりが伸び、花が少なくなることがあります。

新しい枝が長く伸び、葉色が濃い場合は、肥料を控えましょう。

夏の暑さで株が弱っている

ラズベリーは冷涼な気候を好みます。

暖地では、高温と強い西日により葉が傷み、翌年の花芽形成に影響する場合があります。

株元をマルチングし、午後の強い日差しを避けましょう。

開花期の天候が悪い

開花期に低温や長雨が続くと、受粉がうまく進まない場合があります。

枝葉を整理し、花が乾きやすい環境を作りましょう。

水切れしている

開花期や果実肥大期に水切れすると、花や幼い実が落ちることがあります。

鉢植えでは特に乾燥しやすいため、土の状態をこまめに確認しましょう。

ラズベリーの実が小さい原因

枝を残しすぎている

枝が多すぎると養分が分散し、果実が小さくなることがあります。

冬に細い枝や混み合う枝を整理し、太く充実した枝を残しましょう。

日照不足

葉へ十分な日光が当たらないと、果実を育てる養分が不足します。

枝を広げて誘引し、株の内部まで光を入れましょう。

水切れ

果実が大きくなる時期に水切れすると、肥大が止まる場合があります。

鉢植えや夏の乾燥期は、土の状態をこまめに確認します。

肥料不足

肥料不足では、新しい枝の伸びが弱くなり、果実も小さくなる場合があります。

春と収穫後に適量の肥料を与えましょう。

株が混み合っている

株元から多くの枝が出ると、風通しと日当たりが悪くなります。

不要な枝を株元から切り、残す枝数を調整しましょう。

ラズベリーの鉢植え管理

ラズベリーは鉢植えでも育てられます。

地下茎による広がりを防ぎやすく、庭のスペースが限られている場合にも適しています。

鉢の選び方

幅と深さのある鉢を選びます。

小さな苗木には8号〜10号程度の鉢を使い、成長に合わせて大型鉢へ植え替えましょう。

地下茎が広がるため、細長い鉢よりも横幅のある鉢が向いています。

置き場所

春から初夏は、日当たりと風通しのよい場所へ置きます。

暖地の夏は、午後の強い西日を避けましょう。

コンクリートの上へ直接置くと鉢土が高温になりやすいため、鉢台やすのこを利用します。

植え替え

鉢植えは、2年〜3年に1回を目安に植え替えます。

根詰まりすると、水切れが早くなり、新しい枝の伸びが悪くなります。

植え替えは、落葉期の11月〜3月頃に行いましょう。

株が大きくなりすぎた場合は、株分けを兼ねて整理できます。

鉢植えで実をならせるコツ

品種に合った剪定を行い、収穫枝を残します。

枝を支柱へ広げて誘引し、葉へ十分な日光を当てましょう。

春から収穫期まで水切れさせず、収穫後は新しい枝を充実させます。

株元から枝が増えすぎた場合は、太い枝を残して整理しましょう。

ラズベリーの夏越し

ラズベリーは冷涼な気候を好むため、暖地では夏の高温対策が重要です。

強い西日を避け、風通しのよい場所で育てましょう。

株元へ敷きわら、バークチップ、腐葉土などを敷くと、土の乾燥と地温上昇を抑えられます。

鉢植えは、コンクリートの照り返しを避け、鉢の側面へ直射日光が当たり続けない場所へ移します。

葉焼けした場合でも、株元や枝が生きていれば秋や翌春に新芽が出る可能性があります。

ラズベリーの冬越し

ラズベリーは耐寒性が強く、多くの地域で屋外越冬できます。

冬は葉を落として休眠します。

庭植えの成木は、特別な防寒をしなくても冬越しできます。

植え付けたばかりの若株や寒さの厳しい地域では、株元へ腐葉土やわらを敷きましょう。

鉢植えでは、鉢土が凍結し続けないように、風の当たりにくい場所へ移動します。

冬は水やりを減らしますが、鉢土を完全に乾燥させないように注意しましょう。

ラズベリーの増やし方

株分け

ラズベリーは、株元や地下茎から新しい芽を出します。

親株から少し離れた場所に出た苗を、根がついた状態で掘り上げ、別の場所へ植え付けます。

株分けは、落葉期の11月〜3月頃が適しています。

根伏せ

根の一部を切り分け、土へ埋めて新しい芽を出させる方法です。

ラズベリーは根から芽を出しやすいため、比較的増やしやすい方法です。

庭を掘り返した後、残った根から芽が出る場合もあります。

挿し木

春から初夏に伸びた枝や、冬に剪定した枝を使って挿し木できます。

枝を数節残して切り、清潔な挿し木用土へ挿します。

発根するまで乾燥させないように管理しましょう。

取り木

長く伸びた枝の一部を地面へ接触させ、土をかぶせて発根させます。

発根後に親株から切り離し、別の場所へ植え付けましょう。

ブラックラズベリーでは、枝先を土へ埋める先端取り木も利用できます。

ラズベリーに発生しやすい病気

灰色かび病

灰色かび病は、花や果実に灰色のカビが発生する病気です。

長雨や多湿な環境で発生しやすく、完熟果や傷んだ果実から広がることがあります。

傷んだ果実を早めに取り除き、枝葉の風通しを確保しましょう。

うどんこ病

うどんこ病は、葉や枝に白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。

枝葉が密集し、風通しが悪い場所で発生しやすくなります。

被害葉を取り除き、剪定と誘引で枝の間隔を確保しましょう。

さび病

さび病は、葉に黄色や褐色の斑点が現れる病気です。

葉裏に黄色や橙色の粉状の胞子が発生することがあります。

被害葉や落ち葉を放置せず、取り除いて処分しましょう。

枝枯病

枝枯病は、枝の一部が褐色になり、先端から枯れ込む病気です。

傷口や弱った枝から発生する場合があります。

枯れた枝は健康な部分まで切り戻し、剪定ばさみを清潔に保ちましょう。

根腐れ

水はけの悪い土や水の与えすぎによって、根腐れを起こすことがあります。

新芽がしおれる、葉が黄色くなる、枝が枯れるなどの症状が現れます。

水がたまる場所を避け、鉢植えでは受け皿の水を捨てましょう。

ラズベリーにつきやすい害虫

アブラムシ

アブラムシは、新芽や若い葉へ集まり、樹液を吸います。

数が増えると新芽が縮れ、生育が悪くなることがあります。

少数であれば、水で洗い流すか手で取り除きましょう。

ハダニ

ハダニは葉裏に発生し、葉の汁を吸います。

被害を受けた葉は、白くかすれたようになります。

高温で乾燥した時期に増えやすいため、夏は葉裏を確認しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは、枝へ付着して樹液を吸います。

排せつ物によってすす病が発生する場合があります。

少数であれば、ブラシや布でこすり落としましょう。

コガネムシ類

コガネムシ類の成虫は葉を食べ、幼虫は土の中で根を食害します。

成虫は見つけ次第捕殺します。

鉢植えでは、植え替え時に幼虫がいないか確認しましょう。

カメムシ類

カメムシ類は果実へ口を刺し、汁を吸います。

被害を受けた果実は、変色や変形が起こる場合があります。

見つけたら捕殺し、ほかの果実も確認しましょう。

熟したラズベリーは、鳥に食べられることがあります。

果実が色づき始めたら、防鳥ネットを設置すると被害を減らせます。

ネットに鳥が絡まないように、隙間なく固定しましょう。

農薬を使用する場合は、ラズベリーや小粒核果類への登録、対象病害虫、希釈倍率、使用時期、使用回数、収穫前日数を確認します。

ラズベリーを育てるときの注意点

一季なり性と二季なり性を確認する

ラズベリーは、性質によって剪定方法が異なります。

一季なり性の枝を冬にすべて切ると、翌年の収穫ができません。

苗木の品種名と結実特性を確認してから剪定しましょう。

地下茎による広がりに注意する

ラズベリーは、親株から離れた場所へ新しい芽を出すことがあります。

不要な芽は早めに掘り取りましょう。

広がりを抑えたい場合は、鉢植えや根域制限が適しています。

収穫後の枝を残さない

一季なり性の収穫済みの枝は、翌年再び実をつけません。

株元から切り、新しい枝へ日光と養分を集中させましょう。

古い枝を残すと、病害虫の発生源になる場合があります。

夏の高温に注意する

暖地では、夏の強い日差しと高温で株が弱ることがあります。

午後の西日を避け、株元をマルチングしましょう。

鉢植えは、風通しのよい半日陰へ移動できます。

完熟果を放置しない

完熟した果実はやわらかく、短期間で傷みます。

傷んだ果実を放置すると、灰色かび病や害虫の原因になります。

収穫期は毎日から数日おきに確認しましょう。

トゲに注意する

品種によっては、枝に細かなトゲがあります。

剪定や収穫では、手袋と長袖を着用しましょう。

子どもやペットが通る場所では、トゲの少ない品種を選ぶ方法もあります。

ラズベリーの育て方に関するよくある質問

ラズベリーは一本だけでも実がなりますか?

多くの品種は自家結実性があり、一株だけでも実をつけます。

開花期の天候や日照条件によっては、実つきが悪くなる場合があります。

ラズベリーは鉢植えでも育てられますか?

幅と深さのある鉢と支柱を用意すれば、鉢植えでも育てられます。

水切れ、根詰まり、枝の混み合いに注意しましょう。

ラズベリーは植えてから何年で実がなりますか?

一季なり性では、植え付けた年に伸びた枝へ翌年実をつける場合があります。

二季なり性では、春に伸びた枝へ秋から実をつける場合もあります。

ラズベリーの剪定はいつ行いますか?

一季なり性は、収穫を終えた枝を収穫後に株元から切ります。

二季なり性は、収穫方法に応じて枝先だけを切る方法と、冬にすべて株元から切る方法があります。

ラズベリーの実が酸っぱいのはなぜですか?

果実が十分に熟していない可能性があります。

品種本来の色になり、軽く引くだけで外れるまで待ちましょう。

日照不足や水の与えすぎでも、甘味が弱くなる場合があります。

ラズベリーの実が小さいのはなぜですか?

枝の残しすぎ、日照不足、水切れ、肥料不足などが考えられます。

冬に枝数を整理し、残した枝へ十分な日光を当てましょう。

ラズベリーが増えすぎた場合はどうしますか?

株元や周囲から出る不要な芽を、根ごと掘り取ります。

地上部だけを切ると再び伸びる場合があります。

鉢植えや根域制限へ切り替える方法もあります。

一季なり性と二季なり性はどちらが育てやすいですか?

剪定を簡単にしたい場合は、二季なり性を秋果専用として育てる方法が向いています。

冬にすべての枝を株元から切れるため、新旧の枝を見分ける必要がありません。

初夏と秋の両方を収穫したい場合は、枝の一部を残す管理が必要です。

まとめ

ラズベリーは、甘酸っぱく香りのよい果実を楽しめる落葉性の果樹です。

比較的寒さに強く、一株でも実をつけやすいため、家庭果樹として初心者にも向いています。

日当たりと水はけのよい場所を選び、長く伸びる枝を支柱やワイヤーへ誘引しましょう。暖地では、夏の強い西日と高温を避けることも大切です。

一季なり性は、前年に伸びた枝へ翌年実をつけます。二季なり性は、その年に伸びた枝へ秋果をつけ、翌年の初夏にも収穫できる場合があります。

品種によって剪定方法が異なるため、苗木の品種名と結実特性を確認しましょう。

収穫を終えた古い枝は株元から切り、新しい枝を残します。枝数を適度に減らすと、日当たりと風通しがよくなり、果実も大きくなりやすくなります。

果実は品種本来の色になり、軽く引くだけで外れる状態まで完熟させましょう。収穫後は傷みやすいため、早めに食べるか冷凍保存します。

地下茎で広がりやすい性質があるため、庭植えでは栽培範囲を管理しましょう。広がりを抑えたい場合は鉢植えが適しています。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

前へ
前へ

ハナズオウ(花蘇芳)の育て方|春に紫紅色の花を咲かせる落葉庭木の特徴・剪定・管理方法を解説

次へ
次へ

タケ(竹)の育て方|庭に植える注意点・地下茎対策・管理方法を解説