セロリの育て方|種まきから収穫、水やり・軟白栽培のコツまで解説

セロリの育て方|種まきから収穫、水やり・軟白栽培のコツまで解説

セロリ

セロリは、爽やかな香りとシャキッとした食感が魅力の野菜です。サラダや浅漬けのほか、スープや煮込み料理にも使え、葉まで料理に利用できます。

家庭菜園では、乾燥と真夏の暑さに注意し、株をじっくり育てることが大切です。種からの育苗には時間がかかるため、初めてなら苗を購入して始める方法もあります。

この記事では、セロリの代表品種、種まきと植え付け、水やり、追肥、軟白栽培、収穫と保存方法まで紹介します。

セロリの基本情報

  • 和名・流通名:セロリ、セルリー

  • 学名:Apium graveolens var. dulce

  • 科名:セリ科

  • 属名:オランダミツバ属

  • 分類:二年草。野菜としては通常、開花前に収穫する

  • 主な利用部位:葉柄、葉

  • 主な種まき時期:春〜初夏。地域や品種によって異なる

  • 主な植え付け時期:晩春〜初秋

  • 主な収穫時期:夏〜冬。作型によって異なる

  • 好む環境:涼しく、適度な水分を保てる場所

  • 増やし方:種まき

セロリは育苗期間が長く、種まき時期と収穫時期が地域によって大きく変わります。購入した品種の栽培暦を確認しましょう。

セロリの特徴と魅力

主に食べる部分は葉柄

一般に「セロリの茎」と呼ばれる部分は、葉を支える葉柄です。株元から何本もの葉柄が伸び、その先に切れ込みのある葉をつけます。

太い葉柄だけでなく、香りの強い葉もスープや炒め物などに利用できます。

緑色や淡緑色のタイプがある

セロリには、葉柄の色が濃いグリーンタイプと、淡緑色のイエロータイプなどがあります。

色が淡いから必ずしも軟白栽培されたものとは限りません。品種本来の色や香り、食感を確認して選びましょう。

スープセロリやセロリアックとは用途が異なる

同じ仲間でも、利用する部分や育て方には違いがあります。

  • セロリ:太い葉柄と葉を利用する

  • スープセロリ:細い葉柄と葉を香味野菜として使う

  • セロリアック:株元の肥大部を利用する

太い葉柄を収穫したい場合は、一般的なセロリ向けの種や苗を選びます。

セロリの代表的な品種

新コーネル619号

「コーネル619号」より株のそろいがよく、生育が旺盛な品種です。しっかりした株を育て、葉柄をサラダや加熱料理に利用できます。育苗から収穫までの期間を確保し、乾燥や肥料切れを防ぎながら育てましょう。

トップセラー

淡緑色の葉柄をもつ交配品種で、作りやすさが特徴です。大株どりだけでなく、小株で収穫する栽培にも利用できます。養分を吸収する力が強いため、ほかの品種と同じ感覚で肥料を多く与えすぎないようにしましょう。

グリーンムカイ

葉と葉柄が緑色のタイプで、わき芽が少なく管理しやすい品種です。比較的短い栽培期間と、穏やかな香りや味が特徴です。暑い時期にも比較的育てやすい性質がありますが、乾燥や極端な高温への対策は必要です。

コーネリアス

淡緑色の葉柄をもつイエロータイプです。わき芽が少なく、発根力がよいことが特徴で、食感もよく、サラダや加熱料理に使えます。大株を目指す場合は十分な株間を取り、水分と養分を安定して供給しましょう。

品種によっては大袋の種子が中心で、家庭菜園向けの小袋や苗を入手しにくい場合があります。栽培時期とともに、販売形態も確認してください。

セロリに適した栽培時期と環境

涼しい時期に株を太らせる

セロリは冷涼な気候を好みます。暖地・中間地では、春から初夏に種をまき、秋から冬に収穫する作型などがあります。

高冷地や寒冷地では、涼しい夏を利用する栽培も行われます。全国共通の月だけで判断せず、地域に合った作型を選びましょう。

初めてなら植え付け適期の苗を利用する

セロリは初期生育がゆっくりで、種から大きな苗になるまで手間がかかります。

家庭菜園で数株だけ育てるなら、地域の植え付け適期に販売される苗を利用すると取り組みやすくなります。

日当たりを確保し、強い暑さを和らげる

日照不足では株が弱くなりますが、真夏の強い日差しと乾燥が重なると生育が悪くなることがあります。

暑い時期は遮光ネットなどで日差しを和らげ、風通しを確保します。涼しくなったら、十分に光を受けられるように調整しましょう。

低温によるとう立ちにも注意する

ある程度育った苗が低温にさらされると、花芽ができ、その後に花茎が伸びることがあります。

春の早植えでは特に注意し、品種に合った時期を守ります。とう立ちが進むと、葉柄の食感や品質が落ちやすくなります。

セロリの土づくり

保水性と排水性を整える

セロリは乾燥に弱いため、水もちのよい土が適しています。ただし、根が常に水につかる環境は避けましょう。

植え付け前に土を耕し、完熟堆肥を適量混ぜます。排水の悪い畑では、畝を高くして余分な水を逃がします。

元肥を均一に混ぜる

元肥は使用する肥料の表示量を参考に、土へ均一に混ぜます。肥料を植え穴へ集中させないようにしましょう。

セロリは長期間育てる野菜ですが、一度に大量の肥料を与えるのではなく、品種と生育に合わせて追肥で補います。

同じ場所での連作を避ける

セロリを同じ場所で続けて育てることは避け、ほかの科の野菜と組み合わせて輪作します。

病気が出た場合は残さを片付け、育苗用土や容器も清潔なものを使いましょう。

セロリの種まきと育苗

種を厚く覆土しない

セロリの種は小さく、発芽には光が関係します。細かな育苗用土にまき、厚く土をかぶせないようにしましょう。

覆土の方法は種袋の案内を優先します。ペレット種子など、加工された種子は水分管理にも指定がある場合があります。

発芽まで乾燥させすぎない

種まき後に表土が乾くと、発芽がそろいにくくなります。細かな水流でやさしく水を与え、種を流さないようにします。

一方、水をためるほどの過湿も避けます。高温では発芽しにくくなることがあるため、種まき場所の温度にも注意しましょう。

丈夫な苗をじっくり育てる

発芽後は光を当て、混み合う苗を間引きます。必要に応じてポットへ移し、根と葉を育てましょう。

育苗には二〜三か月程度かかることもありますが、日数は品種や気温で変わります。小さな苗を急いで畑へ出すより、十分に育った苗を植えることが大切です。

セロリの植え付け

本葉が十分に育った苗を選ぶ

植え付ける苗は、次の点を確認します。

  • 葉色がよく、病斑がない

  • 株元がしっかりしている

  • 葉裏に害虫がいない

  • 極端に間延びしていない

  • 根鉢が乾ききっていない

一般的な大株どりでは、本葉7〜10枚程度の苗を植える方法があります。品種や購入苗の案内に合わせて判断してください。

生長点を埋めない

根鉢を崩さずに植え、中心の新しい葉が出る部分を土で覆わないようにします。

深植えすると株元が傷みやすくなります。植え付け後は十分に水を与え、根づくまで乾燥を防ぎましょう。

株間に余裕を持たせる

大株どりでは、株間30〜40cm程度を一つの目安にします。大きく育つ品種では、さらに広めに取ります。

ミニサイズでの収穫や専用品種は間隔が異なるため、一律に密植しないようにしてください。

セロリの水やりと追肥

土を強く乾かさない

セロリは、生育が進むほど多くの水分を使います。土が乾燥すると、葉柄の伸びが悪くなり、硬さや品質にも影響します。

晴天が続く場合は土の状態を確認し、株元へ十分に水を与えましょう。敷きわらなどを使うと、乾燥や泥はねを抑えられます。

追肥は少量ずつ行う

植え付け後に根づき、新しい葉が育ち始めたら、株の状態に合わせて追肥します。

肥料は株元へ直接触れない位置に施し、根を傷めないよう表土へ浅くなじませます。量と間隔は肥料の表示を基準にしましょう。

葉色だけで肥料不足と決めつけない

葉の黄変や生育不良は、乾燥、過湿、根傷みなどでも起こります。

水分管理が不安定なまま肥料を追加すると、改善しないことがあります。土と根元の状態も合わせて確認してください。

セロリのわき芽かきと葉の管理

大株に育てる場合はわき芽を整理する

株元から小さなわき芽が出る場合があります。主株を大きく育てる栽培では、不要なわき芽を小さいうちに整理します。

品種によってわき芽の出やすさが異なるため、すべての株で同じ回数の作業が必要なわけではありません。

傷んだ外葉を取り除く

黄変した古い葉や、地面に触れて腐りかけた葉は整理します。

中心の若い葉や健康な葉を大量に取ると、株の生育が弱くなります。葉柄の付け根を無理に引き裂かず、丁寧に作業しましょう。

セロリの軟白栽培

軟白は必須ではない

軟白栽培は、葉柄への光を遮り、色や風味を穏やかにする方法です。

ただし、そのままで食べやすい品種も多く、家庭菜園で必ず行う必要はありません。まず品種本来の色と食味を確認しましょう。

十分に育ってから葉柄を覆う

軟白する場合は、収穫が近づいた株の葉柄部分を紙などで覆い、葉の部分は外へ出します。

株全体を暗くするのではなく、葉が光を受ける状態を保ちます。早くから長期間覆うと生育や品質を損なう場合があるため、品種の案内に従いましょう。

蒸れと腐敗を防ぐ

雨水が入り込んだり、資材の内側がぬれ続けたりすると、葉柄が傷みやすくなります。

締め付けすぎず、内部の状態を確認します。株の中心に土を詰めるような土寄せは避けましょう。

セロリのプランター栽培

土量に余裕のある容器を使う

  • 容器:深さ25〜30cm程度以上のプランター

  • 用土:保水性と排水性を備えた野菜用培養土

  • 株間:大株どりでは30cm程度以上を目安にする

  • 株数:容器の幅と土量に合わせ、密植を避ける

  • 置き場所:明るく、夏の強い西日を避けやすい場所

小さな容器では水切れしやすいため、大株に育てる場合は特に土量を確保します。

必要な分だけ収穫する育て方もできる

家庭では、育った外側の葉柄から少しずつ収穫する方法もあります。

中心の葉を残し、一度に多く採りすぎないようにします。大きな一株として収穫したい場合は、途中の摘み取りを控えましょう。

セロリの病害虫と生育トラブル

葉の斑点や枯れ込みを確認する

葉に斑点が広がる、葉先から枯れるなどの症状がある場合は、病気や生理障害が考えられます。

風通しを確保し、症状のある葉を観察します。水やりで泥を跳ね上げないことも大切です。

新芽や葉裏の害虫を見つける

アブラムシ、ハモグリバエ類、葉を食べる幼虫などに注意します。

葉裏や中心部を定期的に確認し、少ないうちに対処しましょう。薬剤を使う場合は、セロリへの適用と収穫前の使用条件を確認します。

中心の葉が黒くなる場合

中心部の若い葉が黒く傷む症状には、カルシウムがうまく供給されない生理障害などが関係する場合があります。

土にカルシウムが少ないとは限らず、乾燥や根傷み、肥料の偏りも原因になります。石灰を追加する前に、水分と施肥の状態を見直しましょう。

葉柄が細い・硬い原因

  • 株間が狭い

  • 日照が不足している

  • 乾燥が続いている

  • 肥料不足や根傷みがある

  • 品種本来の収穫時期に達していない

  • 収穫が遅れ、とう立ちが進んでいる

細い葉柄の品種を、大株用セロリと同じ太さに育てようとしていないかも確認してください。

セロリの収穫時期と方法

品種に合った大きさで収穫する

種まきから収穫までは長く、一般的な大株用では数か月以上かかります。定植後の日数だけでなく、葉柄の太さや株の充実を確認しましょう。

生育期間は品種差が大きいため、種袋や苗ラベルの案内を優先します。

株どりは根元から切る

株全体を収穫する場合は、外側の傷んだ葉を整理し、清潔な刃物で根元を切ります。

土を落とし、収穫後は乾燥させないよう早めに涼しい場所へ移しましょう。

とう立ちや強い寒さの前に収穫する

花茎が伸びると、葉柄が硬くなり、品質が落ちやすくなります。

冬の栽培では必要に応じて保温し、強い凍結で傷む前に収穫します。葉柄の中がすかすかになるほど採り遅れないことも大切です。

セロリの保存方法と食べ方

葉と葉柄を分けて冷蔵する

収穫後は葉と葉柄を分けると扱いやすくなります。乾燥しないよう紙などで包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

ぬれたまま密閉して蒸らさず、葉は特に早めに使います。

筋は必要に応じて取り除く

太い葉柄で筋が気になる場合は、表面の硬い筋を取り除きます。

若い葉柄や筋の少ない品種では、取り除かずに食べられることもあります。料理に合わせて切り方を変えましょう。

葉まで香りを生かして使う

  • サラダ:薄切りにして歯ごたえを楽しむ

  • 浅漬け・ピクルス:葉柄を食べやすく切って漬ける

  • 炒め物:肉やきのこなどと短時間で炒める

  • スープ:葉柄と葉を刻んで加える

  • 煮込み料理:玉ねぎやニンジンと合わせて香味の土台にする

  • 葉のふりかけ:刻んだ葉を炒めて調味する

使い切れない分は刻んで冷凍し、スープや煮込み料理に利用できます。

まとめ

セロリは、乾燥を防ぎ、時間をかけて株を育てることが大切な野菜です。

  • 地域と栽培時期に合った品種を選ぶ

  • 初めてなら苗から始める方法も検討する

  • 生長点を埋めず、十分な株間を取る

  • 夏の暑さと水切れを防ぐ

  • 追肥は品種と生育に合わせて行う

  • 軟白は必要に応じて、収穫前に行う

  • 葉柄が充実したら、とう立ち前に収穫する

プランターでも、土量と水分を確保すれば育てられます。採れたての葉柄の食感と、葉の豊かな香りを料理に生かして楽しみましょう。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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