フィロデンドロンを枯らさないコツ|葉が黄色くなる原因・支柱仕立て・管理方法まで紹介
フィロデンドロンの育て方|美しい葉を楽しむ観葉植物の特徴・水やり・植え替えまで解説
フィロデンドロンは、個性的な葉姿を楽しむ人気の観葉植物です。ハート形の葉をつけるつる性タイプ、大きな切れ込み葉を広げるタイプ、赤や黒に近い葉色を楽しめるタイプなど、種類が非常に豊富です。室内のインテリアグリーンとして扱いやすく、初心者から観葉植物好きまで幅広く親しまれています。
フィロデンドロンは熱帯地域に多く分布する植物で、明るい日陰や高温多湿の環境を好みます。強い直射日光は苦手ですが、暗すぎる場所では葉色が悪くなったり、茎が間延びしたりします。室内ではレースカーテン越しの光が入る場所で育てるのが基本です。
育て方のポイントは、明るい場所で管理すること、土が乾いてから水を与えること、冬は寒さに当てないことです。種類によってつる性、直立性、半つる性など育ち方が異なるため、支柱や吊り鉢、剪定を使いながら株姿を整えると美しく育てられます。
この記事では、フィロデンドロンの特徴、主な種類、育て方、水やり、肥料、剪定、植え替え、増やし方、葉が黄色くなる原因、枯れる原因、室内で美しく育てるポイントまで詳しく解説します。
フィロデンドロンの基本情報
和名:フィロデンドロン
別名:ヒトデカズラ、オキシカルジウム、セロームなど。種類により異なる
流通名:フィロデンドロン、フィロデンドロン・バーキン、フィロデンドロン・セローム、フィロデンドロン・オキシカルジウムなど
学名:Philodendron spp.
科名:サトイモ科
属名:フィロデンドロン属
分類:常緑多年草、観葉植物、つる性植物または直立性植物
原産地:熱帯アメリカを中心とする熱帯地域
草丈・つるの長さ:30cm〜2m以上。種類により異なる
開花期:室内栽培ではまれ
花色:白、淡緑色、黄緑色など。仏炎苞をつける
観賞期:一年中
植え付け時期:5月〜9月頃
植え替え時期:5月〜9月頃
成長速度:普通〜やや早い
耐寒性:弱い
耐暑性:普通〜強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き
フィロデンドロンとは?葉の形や色を楽しむ熱帯性の観葉植物
フィロデンドロンは、サトイモ科フィロデンドロン属に分類される観葉植物です。熱帯アメリカを中心に多くの種類があり、葉の形、葉色、斑の入り方、育ち方が非常に多様です。
名前の「フィロデンドロン」は、ギリシャ語で「木を愛する」という意味に由来するとされます。多くの種類は、自然界では木に絡みついたり、木の幹に沿って登ったりしながら育ちます。そのため、つる性や半つる性の種類では支柱やヘゴ棒を使うと、自然な姿に近い形で育てられます。
室内観葉としては、葉の美しさを楽しむ植物です。花を楽しむことは少なく、ハート形の葉、大きな切れ込み葉、赤みを帯びた新芽、白や黄色の斑入り葉など、葉姿の違いを楽しみます。
フィロデンドロンの特徴
種類が非常に豊富
フィロデンドロンは種類が多く、見た目のバリエーションが豊富です。
ハート形の小さな葉をつけるオキシカルジウム、大きく切れ込んだ葉を広げるセローム、白い斑が美しいバーキン、赤黒い葉を楽しむブラックカーディナルなど、同じフィロデンドロンでも印象が大きく異なります。
室内で育てやすい
フィロデンドロンは、室内でも育てやすい観葉植物です。
強い直射日光を必要とせず、レースカーテン越しの光が入る明るい場所でよく育ちます。耐陰性もある程度ありますが、暗すぎる場所では葉色が悪くなったり、茎が間延びしたりするため、明るさは必要です。
つる性と直立性がある
フィロデンドロンには、つるを伸ばすタイプと、株元から葉を展開する直立性タイプがあります。
つる性タイプは吊り鉢や支柱仕立てに向いています。直立性タイプは鉢植えで葉を大きく広げ、シンボルグリーンのように楽しめます。種類に合わせた仕立て方を選ぶと、美しい株姿を保ちやすくなります。
葉の観賞価値が高い
フィロデンドロンは葉の美しさが魅力です。
葉の形、光沢、斑入り模様、葉脈、葉色の変化など、種類ごとに見どころがあります。新芽の色が赤みを帯びる種類や、成長するにつれて葉の切れ込みが深くなる種類もあります。
高温多湿を好む
フィロデンドロンは熱帯性の植物なので、暖かく湿度のある環境を好みます。
日本の夏はよく育ちますが、冬の寒さには注意が必要です。また、室内の乾燥が強いと葉先が枯れたり、ハダニが発生しやすくなったりします。葉水や加湿で湿度を補うとよいでしょう。
フィロデンドロンの主な種類
フィロデンドロン・オキシカルジウム
オキシカルジウムは、ハート形の葉をつけるつる性のフィロデンドロンです。
丈夫で育てやすく、初心者にも向いています。吊り鉢で垂らしたり、支柱に絡ませたりして楽しめます。緑葉のほか、ライムグリーンや斑入り品種もあります。
フィロデンドロン・セローム
セロームは、大きく切れ込んだ葉を広げる存在感のある種類です。
現在は分類が変更され、別属として扱われることもありますが、園芸ではフィロデンドロンとして流通することが多い植物です。大型になりやすく、リビングや店舗のシンボルグリーンに向いています。
フィロデンドロン・バーキン
バーキンは、濃い緑の葉に白い筋状の斑が入る美しい品種です。
葉脈に沿うような白い模様が特徴で、モダンなインテリアにもよく合います。強すぎる直射日光では葉焼けしやすく、暗すぎると斑がぼやけることがあります。
フィロデンドロン・ブラックカーディナル
ブラックカーディナルは、濃い赤紫色から黒に近い葉色を楽しめる種類です。
新芽は赤みを帯び、成長とともに深い色合いになります。シックな雰囲気があり、明るい鉢やモダンな空間によく合います。
フィロデンドロン・プリンスオブオレンジ
プリンスオブオレンジは、新芽がオレンジ色に展開する美しい品種です。
葉色が時間とともに変化し、オレンジ、黄緑、緑へと移り変わります。明るい場所で育てると葉色が美しく出やすくなります。
フィロデンドロン・インペリアルグリーン
インペリアルグリーンは、つやのある大きな緑葉を楽しむ直立性の種類です。
葉がまとまりやすく、鉢植えで育てやすいタイプです。シンプルな観葉植物を好む方や、リビングに存在感のあるグリーンを置きたい方に向いています。
フィロデンドロン・ピンクプリンセス
ピンクプリンセスは、濃い葉にピンク色の斑が入る人気品種です。
斑の入り方には個体差があり、葉ごとに模様が異なります。光が不足すると斑が出にくくなり、強すぎる光では葉焼けするため、明るい日陰で丁寧に管理します。
フィロデンドロン・ブラジル
ブラジルは、ハート形の葉に黄色やライムグリーンの斑が入るつる性品種です。
明るい葉色で、吊り鉢や支柱仕立てに向いています。比較的丈夫で育てやすく、室内のアクセントグリーンとして人気があります。
フィロデンドロンの育て方
日当たり
フィロデンドロンは明るい日陰を好みます。
室内では、レースカーテン越しの光が入る窓辺や、明るいリビングが向いています。ある程度の耐陰性はありますが、暗い場所に長く置くと葉色が悪くなり、茎が間延びしやすくなります。
斑入り品種や葉色を楽しむ品種は、明るさが不足すると模様がぼやけることがあります。美しい葉色を保つには、直射日光を避けつつ、明るい場所で管理しましょう。
真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になります。特に室内で育てていた株を急に屋外の日差しに当てると葉が傷みやすくなります。屋外へ出す場合は、明るい日陰から少しずつ慣らします。
温度
フィロデンドロンは暖かい環境を好みます。
生育に適した温度は20〜30℃前後です。春から秋によく成長し、暖かい時期は新しい葉を次々に展開します。
寒さには弱いため、冬は10℃以下を避けると安心です。できれば15℃前後を保てる室内で管理しましょう。寒い窓際や玄関では夜間に冷え込み、葉が傷むことがあります。
風通し
フィロデンドロンは風通しのよい環境を好みます。
湿度は好みますが、空気がこもると蒸れや病害虫の原因になります。室内では適度に換気し、株周りに空気が流れるようにしましょう。
ただし、エアコンの風が直接当たる場所は避けます。冷暖房の風が当たり続けると、葉先が枯れたり、葉が乾燥して傷んだりすることがあります。
用土
フィロデンドロンは、水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。
市販の観葉植物用培養土で育てられます。水はけをよくしたい場合は、赤玉土、軽石、パーライト、ベラボン、バークチップなどを混ぜるとよいでしょう。
過湿になると根腐れしやすいため、水はけの悪い土は避けます。一方で、乾きすぎる土では水切れしやすくなるため、適度に水分を保てる土が向いています。
植え付け時期
フィロデンドロンの植え付けや植え替えは、5月〜9月頃の暖かい時期に行います。
特に5月〜7月頃は、植え替え後の回復がしやすい時期です。冬に根を動かすと株が弱りやすいため、寒い時期の植え替えは避けましょう。
水やり
春から秋の水やり
春から秋はフィロデンドロンの生育期です。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷり水を与えます。水やり後に受け皿へ水がたまった場合は、必ず捨てましょう。
水切れすると葉が垂れたり、葉先が傷んだりすることがあります。一方で、土が常に湿った状態では根腐れしやすくなります。乾いたらたっぷり、余分な水はためないことが基本です。
夏の水やり
夏は土が乾きやすく、フィロデンドロンも水をよく使います。
土の表面が乾いたら水を与えます。大きな葉を持つ種類やつるがよく伸びている株は、水切れしやすくなることがあります。鉢の重さや土の状態を確認しながら管理しましょう。
水やりは朝か夕方の涼しい時間帯に行うと安心です。真夏の昼間に水を与えると、鉢内が蒸れやすくなることがあります。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになるため、水やりを控えめにします。
土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えます。低温期に土が湿った状態が続くと、根腐れしやすくなります。
冬はやや乾かし気味に管理しますが、完全に乾かしすぎると葉が傷むことがあります。室温と株の状態を見ながら調整しましょう。
葉水
フィロデンドロンには葉水が効果的です。
葉水は湿度を補い、葉先の枯れやハダニ予防にも役立ちます。特に冬の暖房時期やエアコンを使う時期は、空気が乾燥しやすいため葉水を取り入れるとよいでしょう。
葉水は朝から日中に行い、夜間に葉が濡れたままにならないようにします。葉にホコリがついた場合は、柔らかい布でやさしく拭くと光沢が戻りやすくなります。
水切れのサイン
フィロデンドロンが水切れすると、葉が垂れる、葉が丸まる、葉先が枯れる、下葉が落ちるなどの症状が出ます。
軽い水切れであれば、水を与えることで回復することがあります。ただし、水切れを繰り返すと葉が傷み、株全体の勢いが落ちます。
肥料
フィロデンドロンの肥料は、春から秋の生育期に与えます。
緩効性肥料を2か月に1回程度、または薄めた液体肥料を月に1〜2回程度与えるとよいでしょう。肥料を与えることで葉色がよくなり、新しい葉も出やすくなります。
ただし、肥料を与えすぎると根を傷めたり、茎が軟弱に伸びたりすることがあります。斑入り品種では、肥料が多すぎると緑色が強く出る場合もあります。肥料は控えめに与えるのが安心です。
冬は生育が鈍るため、肥料を与えません。植え替え直後や株が弱っているときも肥料は控えましょう。
フィロデンドロンの剪定
剪定が必要な理由
フィロデンドロンは、種類によって茎やつるがよく伸びます。
剪定することで高さや幅を調整し、株姿を整えられます。また、混み合った葉や古い葉を整理することで風通しがよくなり、病害虫の予防にもつながります。
剪定の時期
剪定は、5月〜9月頃の暖かい時期に行います。
特に5月〜7月頃は剪定後に新芽が出やすい時期です。冬に強く剪定すると株が弱ることがあるため、大きな剪定は避けましょう。
剪定の方法
伸びすぎた茎、傷んだ葉、黄色くなった葉、混み合った部分を清潔なハサミで切ります。
つる性の種類は、節の少し上で切ると脇芽が出やすくなります。直立性の種類は、古い葉や傷んだ葉を根元から整理し、株全体のバランスを整えます。
樹液に注意する
フィロデンドロンを切ると、切り口から樹液が出ることがあります。
サトイモ科の植物なので、樹液が肌につくとかぶれる場合があります。剪定や植え替えの際は手袋を使い、作業後は手を洗いましょう。
剪定した茎は挿し木に使える
つる性や茎がある種類では、剪定した茎を挿し木に利用できます。
節を含めて切り取ると発根しやすくなります。剪定と同時に増やせる点も、フィロデンドロンを育てる楽しみのひとつです。
フィロデンドロンの支柱仕立て
支柱が必要な種類
つる性や半つる性のフィロデンドロンは、支柱を使うと美しく育てられます。
オキシカルジウムやブラジル、ピンクプリンセスなどは、支柱に絡ませることで葉が大きくなりやすく、自然な姿に近くなります。垂らして育てることもできますが、登らせると印象が変わります。
ヘゴ棒やココスティックを使う
支柱には、ヘゴ棒、ココスティック、木製支柱、園芸用ポールなどを使います。
気根が出る種類では、湿り気のある支柱に気根が張りつきやすくなります。支柱に軽く固定しながら、上へ誘引しましょう。
吊り鉢で楽しむ方法
つる性のフィロデンドロンは、吊り鉢で垂らして育てることもできます。
オキシカルジウムやブラジルは、ハンギングで育てると葉が流れるように垂れ、やわらかい雰囲気になります。ただし、吊り鉢は乾きやすいため、水切れには注意しましょう。
フィロデンドロンの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えのフィロデンドロンは、数年育てると根詰まりしたり、土が古くなったりします。
根詰まりすると水を吸いにくくなり、葉が黄色くなったり、成長が鈍ったりします。また、古い土は水はけや通気性が悪くなり、根腐れの原因にもなります。
植え替え時期
植え替えは、5月〜9月頃の暖かい時期に行います。
特に5月〜7月頃は、植え替え後の回復がしやすい時期です。冬の植え替えは株に負担がかかるため避けましょう。
植え替えの目安
次のような状態が見られたら植え替えを検討します。
鉢底から根が出ている
水を与えてもすぐ乾く
水が土にしみ込みにくい
葉が黄色くなりやすい
成長が鈍くなった
2年以上植え替えていない
土が古く固まっている
鉢に対して株が大きくなった
根腐れが疑われる
植え替え方法
植え替え前に水やりを控え、土を少し乾かしておきます。
鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。黒く傷んだ根や腐った根があれば、清潔なハサミで取り除きます。一回り大きな鉢に新しい観葉植物用培養土を入れ、株を植え付けます。
大きすぎる鉢に植えると土が乾きにくくなり、根腐れしやすくなります。鉢は一回り大きい程度にしましょう。
植え替え後はたっぷり水を与え、数日間は直射日光を避けた明るい日陰で管理します。根が落ち着くまでは肥料を控えます。
フィロデンドロンの増やし方
挿し木で増やす
フィロデンドロンは挿し木で増やしやすい植物です。
5月〜8月頃の暖かい時期に、健康な茎を切り取ります。つる性の種類では、節を含めて切ることが大切です。節から根や芽が出るため、葉だけを挿しても増えにくい場合があります。
挿し木の方法
切り取った茎の下葉を少し取り除き、水はけのよい挿し木用土に挿します。
明るい日陰で管理し、発根するまでは乾かしすぎないようにします。ただし、過湿にすると腐りやすいため、土が常に水浸しにならないようにしましょう。
水挿しで増やす
フィロデンドロンは水挿しでも発根しやすい種類があります。
節を含めて切った茎を清潔な水に挿し、明るい日陰で管理します。水はこまめに交換しましょう。根が数cm伸びたら、観葉植物用の土に植え付けます。
株分けで増やす
直立性の種類や株元から子株が出る種類は、株分けで増やせることがあります。
植え替え時に株を分け、根がついた状態で別の鉢に植えます。小さすぎる株を分けると弱りやすいため、十分に育ってから分けましょう。
フィロデンドロンの花
どんな花が咲く?
フィロデンドロンは、サトイモ科らしい仏炎苞を持つ花を咲かせることがあります。
白や淡緑色、黄緑色の花が咲くことがありますが、室内栽培では開花はまれです。観賞の中心は花ではなく、葉です。
花が咲く時期
開花は環境や種類によって異なります。
十分に成熟した株で、温度や湿度、日照条件が合うと花が咲くことがあります。ただし、家庭の鉢植えでは花を期待するより、葉姿を楽しむ植物と考えるとよいでしょう。
花後の管理
花が咲いた場合は、花が終わった後に花がらを取り除きます。
花を咲かせると株が体力を使うことがあります。葉を楽しみたい場合は、花芽を早めに切って株の負担を減らしてもよいでしょう。
フィロデンドロンの夏越し
明るい日陰で管理する
フィロデンドロンは夏によく育ちますが、真夏の強い直射日光は避けます。
室内ではレースカーテン越しの光、屋外では明るい日陰や半日陰が向いています。強い日差しに当たると葉焼けし、葉が茶色く傷むことがあります。
水切れに注意する
夏は土が乾きやすい時期です。
大きな葉を持つ種類や吊り鉢は水切れしやすくなります。土の表面が乾いたら水を与えましょう。水切れすると葉が垂れやすくなります。
蒸れを防ぐ
高温多湿の時期は、蒸れにも注意が必要です。
葉が密に茂っている場合は、古い葉や傷んだ葉を整理し、風通しをよくします。水やり後に受け皿の水をためないことも大切です。
エアコンの風に注意する
室内管理では、エアコンの風が直接当たらない場所に置きます。
冷風や乾いた風が当たり続けると、葉先が枯れたり、葉が傷んだりします。空気の流れは大切ですが、直接強い風を当てないようにしましょう。
フィロデンドロンの冬越し
暖かい室内で管理する
フィロデンドロンは寒さに弱い観葉植物です。
冬は10℃以下を避け、できれば15℃前後を保てる室内で管理します。寒い窓際や玄関に置くと、葉が黄色くなったり落ちたりすることがあります。
明るい場所に置く
冬もできるだけ明るい場所で管理します。
暗い場所に置き続けると、葉色が悪くなったり、茎が間延びしたりします。寒さに注意しながら、日光が入る窓辺や明るい部屋で育てましょう。
水やりを控えめにする
冬は生育がゆるやかになるため、水やりを控えめにします。
土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えます。低温期に土が湿った状態が続くと根腐れしやすくなります。
乾燥対策をする
冬の室内は暖房で乾燥しやすくなります。
乾燥すると葉先が枯れたり、ハダニが発生しやすくなったりします。葉水や加湿器を使い、エアコンの風が直接当たらない場所で管理しましょう。
冬は肥料を与えない
冬は肥料を与えません。
生育が鈍っている時期に肥料を与えると根に負担がかかります。肥料は春になって新芽が動き始めてから再開しましょう。
フィロデンドロンの葉が黄色くなる原因
水の与えすぎ
フィロデンドロンの葉が黄色くなる原因のひとつが水の与えすぎです。
土が常に湿っていると根が傷み、葉が黄色くなることがあります。水やり後は受け皿の水を捨て、土が乾いてから次の水やりを行いましょう。
水切れ
水切れでも葉が黄色くなることがあります。
乾燥が続くと葉がしおれ、古い葉から黄色くなることがあります。土の状態を確認し、適切に水を与えましょう。
寒さ
冬の低温に当たると、葉が黄色くなることがあります。
寒い窓際や玄関に置いている場合は、暖かい場所へ移動します。10℃以下の環境は避けましょう。
古い葉の自然な入れ替わり
下葉や古い葉が少しずつ黄色くなる場合は、自然な葉の入れ替わりの可能性があります。
新芽が元気で株全体に問題がなければ、黄色くなった葉を切り取って様子を見ましょう。
根詰まり
根詰まりすると水や養分を吸いにくくなり、葉が黄色くなることがあります。
鉢底から根が出ている、水を与えてもすぐ乾く場合は、暖かい時期に植え替えましょう。
フィロデンドロンの葉が丸まる原因
水切れ
フィロデンドロンの葉が丸まる原因で多いのが水切れです。
土が乾きすぎると、葉が内側に丸まったり、垂れたりします。春から秋の生育期は、土の表面が乾いたら水を与えましょう。
空気の乾燥
空気が乾燥しすぎると、葉が丸まることがあります。
特に冬の暖房時期やエアコンの風が当たる場所では、乾燥による葉の傷みが出やすくなります。葉水や加湿で湿度を補いましょう。
根の不調
土が湿っているのに葉が丸まる場合は、根腐れや根詰まりの可能性があります。
根が水を吸えない状態になると、水切れのような症状が出ます。水やり頻度や鉢の状態を確認しましょう。
急な環境変化
購入直後や置き場所を変えた直後に、葉が丸まることがあります。
光、温度、湿度、風の変化に反応している可能性があります。直射日光や冷暖房の風を避け、明るい日陰で様子を見ましょう。
フィロデンドロンの葉先が枯れる原因
空気の乾燥
フィロデンドロンの葉先が枯れる原因で多いのが空気の乾燥です。
冬の暖房時期やエアコンの風が当たる場所では、葉先が茶色くなりやすくなります。葉水や加湿で乾燥を和らげましょう。
水切れ
土が乾きすぎると、葉先が枯れることがあります。
春から秋は土の表面が乾いたら水を与えます。水切れを繰り返すと葉先の枯れが目立ちやすくなります。
肥料の与えすぎ
肥料が濃すぎると根を傷め、葉先が枯れることがあります。
フィロデンドロンは強い肥料を必要としません。肥料は生育期に控えめに与え、冬や株が弱っているときは控えましょう。
根詰まり
根詰まりすると水を吸いにくくなり、葉先が枯れやすくなります。
鉢底から根が出ている、成長が鈍い場合は植え替えを検討しましょう。
直射日光
強い直射日光に当たると、葉先や葉の一部が茶色く焼けることがあります。
真夏の直射日光や西日は避け、明るい日陰で管理しましょう。
フィロデンドロンの葉が小さくなる原因
光不足
葉が小さくなる原因のひとつは光不足です。
暗い場所では新しい葉が小さくなり、茎も間延びしやすくなります。室内ではレースカーテン越しの光が入る場所に置きましょう。
栄養不足
生育期に肥料が不足すると、新しい葉が小さくなることがあります。
春から秋に薄めの肥料を控えめに与えると、葉の展開を助けます。ただし、肥料の与えすぎは根を傷めるため注意しましょう。
根詰まり
根詰まりすると水や養分を吸いにくくなり、葉が小さくなることがあります。
長く植え替えていない株や、鉢底から根が出ている株は、暖かい時期に植え替えましょう。
支柱不足
つる性のフィロデンドロンでは、支柱に登らせることで葉が大きくなる種類があります。
垂らして育てていると葉が小さくなる場合は、ヘゴ棒やココスティックに誘引してみるのもよいでしょう。
フィロデンドロンが枯れる原因
根腐れ
フィロデンドロンが枯れる原因で多いのが根腐れです。
水を与えすぎたり、受け皿に水をためっぱなしにしたりすると根が傷みます。土が湿っているのに葉が垂れる、黄色くなる場合は根腐れを疑いましょう。
寒さ
フィロデンドロンは寒さに弱い植物です。
冬に10℃以下の環境に置くと株が傷み、葉が落ちることがあります。冬越しする場合は暖かい室内で管理しましょう。
日照不足
暗い場所に長く置くと株が弱ります。
葉が小さくなり、茎が間延びし、葉色も悪くなります。直射日光は避けつつ、明るい場所で育てましょう。
水切れ
水切れが続くと、葉が垂れ、葉先が枯れ、株が弱ります。
特に夏や大きな葉を持つ種類では水切れに注意しましょう。土の状態を確認して水やりします。
蒸れ
葉が混み合い、風通しが悪い状態で過湿になると蒸れやすくなります。
古い葉を整理し、風通しを確保しましょう。水やり後に受け皿の水をためないことも大切です。
フィロデンドロンの病害虫
ハダニ
乾燥した環境ではハダニが発生しやすくなります。
葉が白っぽくかすれる、葉裏に小さな虫が見える場合は注意しましょう。葉水や葉拭きで予防しやすくなります。
カイガラムシ
茎や葉の付け根にカイガラムシがつくことがあります。
白っぽいものや茶色い殻のようなものが見える場合は、綿棒や柔らかい布で取り除きます。放置すると株が弱ることがあります。
アブラムシ
新芽にアブラムシがつくことがあります。
見つけたら水で洗い流すか、手で取り除きます。新芽が伸びる時期は特に確認しましょう。
コバエ
土が常に湿っていると、コバエが発生することがあります。
過湿や古い用土が原因になることがあるため、水やり頻度と用土を見直しましょう。
根腐れ
病害虫ではありませんが、フィロデンドロンで注意したいトラブルです。
過湿、水はけの悪い用土、冬の水やりすぎで起こりやすくなります。土が乾いてから水を与え、受け皿の水は捨てましょう。
フィロデンドロンを育てるときの注意点
暗すぎる場所に置かない
フィロデンドロンは耐陰性がありますが、暗すぎる場所では弱ります。
葉色が悪くなり、茎が間延びし、葉が小さくなることがあります。室内ではレースカーテン越しの光が入る場所で管理しましょう。
真夏の直射日光を避ける
明るさは必要ですが、強い直射日光は苦手です。
葉焼けすると傷んだ部分は元に戻りません。夏は明るい日陰で管理しましょう。
水を与えすぎない
フィロデンドロンは高湿度を好みますが、土が湿りっぱなしになるのは苦手です。
水やりは土が乾いてから行い、受け皿の水は必ず捨てます。冬は水やりを控えめにしましょう。
樹液と誤食に注意する
フィロデンドロンはサトイモ科の植物です。
剪定時に出る樹液が肌に触れるとかぶれることがあります。また、観賞用の植物で食用ではありません。子どもやペットが葉や茎を口にしないよう、置き場所に注意しましょう。
種類に合わせた仕立て方を選ぶ
つる性の種類は吊り鉢や支柱仕立て、直立性の種類は鉢植えで楽しむのが向いています。
種類ごとの育ち方に合わせて管理すると、株姿が乱れにくく、美しく育てられます。
フィロデンドロンは室内で育てられる?
フィロデンドロンは室内で育てやすい観葉植物です。
耐陰性があり、レースカーテン越しの光が入る場所でよく育ちます。葉の形や色が豊富なので、インテリアに合わせて種類を選びやすい植物です。
室内管理のポイントは次の通りです。
レースカーテン越しの光が入る場所に置く
暗すぎる場所に置かない
真夏の直射日光を避ける
土の表面が乾いたら水を与える
受け皿の水を捨てる
葉水で乾燥を防ぐ
エアコンの風を直接当てない
冬は10℃以下にしない
つる性の種類は支柱や吊り鉢で仕立てる
室内では、光不足、水の与えすぎ、冬の寒さに注意しましょう。
フィロデンドロンは屋外で育てられる?
フィロデンドロンは、暖かい時期であれば屋外でも育てられます。
春から秋は、明るい日陰や半日陰で管理できます。屋外は風通しがよく、株が丈夫に育ちやすいですが、直射日光と長雨には注意が必要です。
屋外管理のポイントは次の通りです。
真夏の直射日光を避ける
明るい日陰や半日陰で管理する
水切れに注意する
長雨で過湿にならないようにする
風通しを確保する
気温が下がる前に室内へ取り込む
ナメクジなどの害虫に注意する
最低気温が15℃を下回るようになったら、室内への移動を検討します。10℃以下になる前には暖かい室内へ取り込みましょう。
フィロデンドロンは地植えできる?
フィロデンドロンは寒さに弱いため、日本の多くの地域では地植えより鉢植え管理が安心です。
沖縄や南西諸島など、冬も暖かく霜が降りにくい地域であれば屋外で育てられる可能性があります。ただし、一般的には鉢植えで管理し、冬は室内へ取り込む方法が向いています。
地植えを考える場合は、次の点を確認しましょう。
冬の最低気温が低すぎないか
霜が降りないか
真夏の直射日光が強すぎないか
明るい半日陰の環境があるか
水はけのよい土か
乾燥風を避けられるか
大きく育つスペースがあるか
つる性の種類は支柱や樹木に誘引できるか
霜が降りる地域では、鉢植えで育てるのがおすすめです。
フィロデンドロンと相性のよい観葉植物
フィロデンドロンは、明るい日陰を好む観葉植物や熱帯性の植物と相性がよいです。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
ポトス
モンステラ
シンゴニウム
スパティフィルム
アンスリウム
クワズイモ
アロカシア
ディフェンバキア
カラテア
クテナンテ
ストロマンテ
ペペロミア
ピレア
ホヤ
ディスキディア
フィロデンドロンはサトイモ科の植物と相性がよく、モンステラやポトス、アンスリウムなどと並べると熱帯感のある空間になります。つる性の種類は吊り鉢に、直立性の種類は床置きの鉢にすると、空間に立体感が出ます。
フィロデンドロンは初心者におすすめ?
フィロデンドロンは、種類を選べば初心者にもおすすめしやすい観葉植物です。
特にオキシカルジウム、ブラジル、インペリアルグリーンなどは比較的丈夫で育てやすく、室内管理にも向いています。斑入り品種や希少品種は光量や湿度の管理が少し難しい場合があります。
初心者が育てる場合は、次の点を意識しましょう。
丈夫な種類から始める
レースカーテン越しの明るい場所で育てる
真夏の直射日光を避ける
土が乾いてから水を与える
受け皿の水を捨てる
冬は暖かい室内で管理する
葉水で乾燥を防ぐ
つる性の種類は支柱や吊り鉢で仕立てる
葉が黄色い場合は水やりと寒さを見直す
基本を守れば、長く楽しめる育てやすい観葉植物です。
フィロデンドロンはインテリアグリーンに向いている?
フィロデンドロンはインテリアグリーンにとても向いています。
葉の形や色が豊富なので、空間の雰囲気に合わせて選べます。ハート形の葉を垂らすとやわらかい印象になり、大きな葉を広げる種類はリビングのシンボルグリーンになります。黒や赤みのある葉を持つ種類は、モダンな空間にもよく合います。
白やベージュの鉢に植えるとナチュラルな雰囲気になり、黒やグレーの鉢に植えると葉色が引き立ちます。支柱仕立てにすると縦のラインが生まれ、吊り鉢にすると空間に動きが出ます。
ただし、暗すぎる場所やエアコンの風が直接当たる場所では葉が傷みやすくなります。インテリアとして飾る場合も、明るさ、温度、風通しを確保できる場所を選びましょう。
まとめ|フィロデンドロンは種類豊富で室内に取り入れやすい観葉植物
フィロデンドロンは、葉の形や色、斑入り模様を楽しむ観葉植物です。ハート形の葉を持つつる性タイプ、大きな葉を広げる直立性タイプ、赤や黒、ピンク斑を楽しめる品種など、種類が非常に豊富です。
育て方のポイントは、レースカーテン越しの明るい場所で管理すること、土が乾いてから水を与えること、冬は寒さに当てないことです。強い直射日光では葉焼けし、暗すぎる場所では葉が小さくなったり、茎が間延びしたりします。
フィロデンドロンは高温多湿を好みますが、土が湿りっぱなしになると根腐れしやすくなります。水やり後は受け皿の水を捨て、冬は控えめに管理しましょう。乾燥する室内では葉水も効果的です。
つる性の種類は支柱や吊り鉢で、直立性の種類は鉢植えで楽しめます。種類に合わせて仕立て方を選べば、室内を美しく彩るインテリアグリーンとして長く楽しめる植物です。