アンスリウム(大紅団扇)の育て方|室内で花を長く楽しむ水やり・冬越しのコツを解説
アンスリウムの育て方|赤やピンクの仏炎苞を楽しむ観葉植物の特徴・水やり・冬越しまで解説
アンスリウムは、赤やピンク、白などの色鮮やかな仏炎苞を楽しめる観葉植物です。ハート形のつややかな葉と、南国らしい花姿が魅力で、室内のインテリアグリーンや贈り物としても人気があります。
一般的に「花」として見られている色づいた部分は、正確には花びらではなく「仏炎苞」と呼ばれる葉が変化した部分です。本当の花は、中央に伸びる棒状の部分に小さく集まって咲きます。仏炎苞は長く観賞できるため、室内でも華やかさを保ちやすい植物です。
アンスリウムは熱帯性の植物なので、寒さや直射日光が苦手です。明るい日陰で管理し、冬は暖かい室内で育てることが大切です。また、空中湿度を好みますが、土が常に湿っていると根腐れを起こすため、水やりは季節に合わせて調整しましょう。
この記事では、アンスリウムの特徴、主な種類、育て方、水やり、肥料、植え替え、花を咲かせるコツ、枯れる原因、室内で美しく育てるポイントまで詳しく解説します。
アンスリウムの基本情報
和名:オオベニウチワ、大紅団扇
流通名:アンスリウム、アンスリューム
学名:Anthurium spp.
科名:サトイモ科
属名:アンスリウム属
分類:常緑多年草、観葉植物
原産地:熱帯アメリカ、西インド諸島など
草丈:30〜80cmほど
開花期:5月〜10月頃、環境がよければ周年開花することもある
花色・苞色:赤、ピンク、白、緑、紫、オレンジ、褐色など
植え付け時期:5月〜9月頃
植え替え時期:5月〜9月頃
耐寒性:弱い
耐暑性:普通〜強い
栽培難易度:初心者〜中級者向き
アンスリウムとは?南国らしい花姿を楽しむ観葉植物
アンスリウムは、サトイモ科アンスリウム属の常緑多年草です。熱帯地域を原産とする植物で、室内で楽しむ観葉植物として広く流通しています。
赤やピンクのハート形の花のように見える部分が特徴ですが、この色づいた部分は花びらではなく「仏炎苞」です。仏炎苞の中心から伸びる棒状の部分を「肉穂花序」といい、ここに小さな花が集まっています。
アンスリウムは花もちがよく、室内でも長く観賞できます。葉にも光沢があり、花がない時期でも観葉植物として楽しめます。華やかさと管理のしやすさを兼ね備えているため、リビング、玄関、オフィス、店舗装飾にも向いています。
アンスリウムの特徴
色鮮やかな仏炎苞が美しい
アンスリウムの最大の魅力は、色鮮やかな仏炎苞です。
赤、ピンク、白、グリーン、紫、オレンジ、チョコレート色など、品種によってさまざまな色があります。つやのある仏炎苞は存在感があり、1鉢でも室内を明るく見せてくれます。
一般的な草花の花びらとは違い、仏炎苞は長く残りやすいため、観賞期間が長いのも特徴です。
ハート形の葉も楽しめる
アンスリウムは花だけでなく、葉も美しい植物です。
つやのある濃い緑色の葉は、ハート形に近いものが多く、南国らしい雰囲気があります。花が咲いていない時期でも、観葉植物として楽しめます。
葉が美しく保たれていると、花姿もより引き立ちます。日照、水やり、湿度を整えて、葉のつやを保ちましょう。
室内で育てやすい
アンスリウムは、室内で育てやすい観葉植物です。
強い直射日光を必要とせず、レースカーテン越しの光や明るい日陰で育てられます。室内の明るい場所があれば、鉢植えで長く楽しめます。
ただし、暗すぎる場所では花つきが悪くなり、葉色も弱々しくなります。室内でも、ある程度の明るさは必要です。
寒さに弱い
アンスリウムは熱帯性の植物なので、寒さに弱いです。
冬に低温に当たると葉が黒ずんだり、株が弱ったりします。冬は10℃以下にならないようにし、できれば15℃前後を保てる場所で管理すると安心です。
空中湿度を好む
アンスリウムは空中湿度を好みます。
乾燥した室内では葉先が茶色くなったり、花が傷みやすくなったりします。葉水や加湿器を使って湿度を補うと、美しい葉と花を保ちやすくなります。
ただし、土が常に湿った状態は根腐れの原因になるため、湿度と水やりは分けて考えることが大切です。
アンスリウムの主な種類
アンスリウム・アンドレアナム
観賞用としてよく流通する代表的な種類です。
赤やピンク、白などの仏炎苞が美しく、鉢花や切り花としても人気があります。室内で華やかな花を楽しみたい方に向いています。
アンスリウム・シェルツェリアヌム
肉穂花序がくるりと曲がるような形になりやすい種類です。
個性的な花姿が魅力で、アンドレアナム系とは違った雰囲気を楽しめます。比較的コンパクトな鉢植えとして流通することがあります。
アンスリウム・クラリネルビウム
大きなハート形の葉に白い葉脈が入る、葉を楽しむタイプのアンスリウムです。
仏炎苞よりも観葉植物としての葉姿が魅力で、観葉植物愛好家にも人気があります。湿度を好むため、乾燥に注意して育てましょう。
アンスリウム・クリスタリナム
ビロードのような質感の葉に、白い葉脈が入る美しい種類です。
花よりも葉を観賞するタイプで、インテリアグリーンとして存在感があります。やや繊細なため、湿度や温度を安定させることが大切です。
ミニアンスリウム
コンパクトに楽しめる小型タイプです。
小さな鉢でも育てやすく、棚やテーブル、デスクの上にも置きやすいです。贈り物や室内のワンポイントグリーンにも向いています。
アンスリウムの育て方
日当たり
アンスリウムは、直射日光を避けた明るい場所を好みます。
室内では、レースカーテン越しの光が入る窓辺や、明るい日陰が向いています。強い直射日光に当てると葉焼けを起こし、葉や仏炎苞に茶色い傷みが出ることがあります。
暗すぎる場所では、花が咲きにくくなります。葉ばかり茂って花が少ない場合は、光が足りていない可能性があります。直射日光を避けながら、十分な明るさを確保しましょう。
温度
アンスリウムは暖かい環境を好みます。
生育に適した温度は20〜30℃前後です。冬は10℃以下にならないように管理し、できれば15℃以上を保つと安心です。
冬の窓際は夜間に冷え込みます。日中は明るい窓辺に置いても、夜は部屋の中央寄りに移動すると寒さ対策になります。
用土
アンスリウムは、水はけと通気性のよい土を好みます。
市販の観葉植物用培養土を使えますが、根腐れを防ぐために軽石、パーライト、バークチップ、赤玉土などを混ぜて通気性を高めるとよいでしょう。
アンスリウムの根は空気も好むため、重くて水が抜けにくい土は避けます。根が蒸れると生育不良や根腐れの原因になります。
植え付け時期
アンスリウムの植え付けや植え替えは、5月〜9月頃の暖かい時期に行います。
寒い時期に根を動かすと株が弱りやすくなります。春から夏の生育期に作業すると、植え替え後の回復が早くなります。
真夏の猛暑日は株に負担がかかるため、初夏や秋口の暖かい時期に行うと安心です。
植え付け方
鉢に植える場合は、鉢底に鉢底石を入れ、水はけのよい土で植え付けます。
根鉢を崩しすぎると株に負担がかかるため、古い土を軽く落とす程度にします。黒く傷んだ根や腐った根があれば、清潔なハサミで取り除きます。
植え付け後はたっぷり水を与え、数日間は直射日光を避けた明るい日陰で管理しましょう。
水やり
春から秋の水やり
春から秋はアンスリウムの生育期です。
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるまでたっぷり水を与えます。水を与えるときはしっかり与え、次の水やりまでに土を少し乾かすことが大切です。
毎日少しずつ水を与えると、土が常に湿った状態になり、根腐れの原因になります。土の乾き具合を確認してから水やりしましょう。
冬の水やり
冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめにします。
土の表面が乾いてから、さらに数日待って水を与える程度でよい場合があります。低温期に土が湿った状態が続くと、根腐れを起こしやすくなります。
冬の水やりは、暖かい日の午前中に行います。夕方以降に水を与えると、夜間の冷え込みで根が傷むことがあります。
葉水
アンスリウムは空中湿度を好みます。
室内が乾燥しやすい季節は、霧吹きで葉水を行うと葉先の枯れ込みを防ぎやすくなります。葉の表だけでなく、葉裏にも軽く霧をかけるとよいでしょう。
ただし、花や仏炎苞に水がたまり続けると傷むことがあります。葉水後は風通しを確保し、夜間に濡れたままにならないようにします。
肥料
アンスリウムの肥料は、春から秋の生育期に与えます。
緩効性肥料を2か月に1回程度、または薄めた液体肥料を月に1〜2回程度与えるとよいでしょう。肥料を与えることで葉の色つやがよくなり、花つきも安定しやすくなります。
ただし、肥料を与えすぎると根を傷めることがあります。特に冬や株が弱っている時期は肥料を与えません。
花が咲かないからといって肥料を増やしすぎるのは避けましょう。花つきには日照、温度、根詰まり、水やりも関係します。
アンスリウムの花
花に見える部分は仏炎苞
アンスリウムの赤やピンクの部分は、花びらではなく仏炎苞です。
仏炎苞の中心から伸びる棒状の部分が肉穂花序で、ここに小さな花が集まっています。サトイモ科の植物に見られる特徴的な花のつくりです。
開花時期
アンスリウムは、主に春から秋に花を咲かせます。
室内で温度や明るさが保てれば、季節を問わず花を咲かせることもあります。ただし、冬は気温が下がるため花つきが落ちやすくなります。
花を長く楽しむコツ
アンスリウムの仏炎苞を長く楽しむには、直射日光を避け、明るい場所で管理することが大切です。
強い日差しに当てると仏炎苞が傷みやすくなります。乾燥しすぎる環境や低温も花もちを悪くする原因になります。
花が終わったらどうする?
仏炎苞が色あせたり、茶色くなったりしたら、花茎を付け根から切り取ります。
古い花を残しておくと見た目が悪くなり、株の消耗にもつながります。清潔なハサミで切り取り、株元をすっきりさせましょう。
アンスリウムの花が咲かない原因
光不足
アンスリウムの花が咲かない原因で多いのが光不足です。
耐陰性はありますが、暗すぎる場所では花芽がつきにくくなります。直射日光を避けながら、レースカーテン越しの明るい場所に移動すると改善することがあります。
温度不足
アンスリウムは暖かい環境を好みます。
気温が低いと生育が止まり、花芽もつきにくくなります。冬だけでなく、春先や秋口の冷え込みにも注意しましょう。
根詰まり
鉢の中で根が詰まると、水や養分を吸いにくくなります。
根詰まりすると葉は出ても花が少なくなることがあります。2年以上植え替えていない場合や、鉢底から根が出ている場合は植え替えを検討しましょう。
肥料不足
生育期に肥料が不足すると、花つきが悪くなることがあります。
春から秋にかけて、薄めた液体肥料や緩効性肥料を控えめに与えましょう。ただし、肥料の与えすぎも根を傷めるため注意が必要です。
株が若い・弱っている
株が小さい場合や、環境変化で弱っている場合は花が咲きにくくなります。
まずは葉を元気に育て、株を充実させることが大切です。水やり、置き場所、温度、湿度を整えましょう。
アンスリウムの剪定・葉の整理
剪定が必要な理由
アンスリウムは、枝を切り戻すような剪定を頻繁に行う植物ではありません。
基本的には、古くなった葉、黄色くなった葉、傷んだ花茎を取り除く管理が中心です。葉や花を整理することで、見た目がよくなり、株元の風通しも改善されます。
葉を切る時期
傷んだ葉の整理は、気づいたときに行えます。
大きく葉を整理する場合は、春から秋の生育期に行うと株の回復が早くなります。冬に葉を切りすぎると株の体力が落ちやすいため、必要最低限にしましょう。
葉の切り方
黄色くなった葉や枯れた葉は、葉柄の付け根から切り取ります。
清潔なハサミを使い、株元を傷つけないようにします。切り口から樹液が出ることがあるため、肌が弱い方は手袋を使うと安心です。
花茎の切り方
色あせた仏炎苞や茶色くなった花は、花茎の付け根から切り取ります。
古い花を早めに取り除くことで、株の消耗を抑え、次の花を咲かせる準備につながります。
アンスリウムの植え替え
植え替えが必要な理由
鉢植えのアンスリウムは、数年育てると根詰まりを起こします。
根詰まりすると水を吸いにくくなり、葉が小さくなったり、花つきが悪くなったりします。また、古い土は水はけや通気性が悪くなり、根腐れの原因にもなります。
植え替え時期
植え替えは、5月〜9月頃の暖かい時期に行います。
春から夏の生育期に行うと、植え替え後の回復が早くなります。冬の植え替えは株に負担がかかるため避けましょう。
植え替えの目安
次のような状態が見られたら植え替えを検討します。
鉢底から根が出ている
水を与えてもすぐ乾く
水が土にしみ込みにくい
葉が小さくなってきた
花が咲きにくくなった
2年以上植え替えていない
土が古く、乾きにくい
植え替え方法
鉢から株を抜き、古い土を軽く落とします。
黒く傷んだ根や腐った根があれば、清潔なハサミで取り除きます。一回り大きな鉢に、水はけと通気性のよい新しい土を入れ、株を植え付けます。
植え替え後はたっぷり水を与え、数日間は明るい日陰で管理します。すぐに肥料を与えず、株が落ち着いてから再開しましょう。
アンスリウムの増やし方
株分けで増やす
アンスリウムは株分けで増やせます。
株が大きくなり、複数の芽が出ている場合は、植え替え時に株分けできます。根と芽がつくように分け、それぞれを新しい鉢に植え付けます。
株分けは、5月〜9月頃の暖かい時期に行います。作業後は直射日光を避け、明るい日陰で管理しましょう。
挿し木で増やす
茎が伸びているタイプのアンスリウムは、挿し木で増やせる場合があります。
節を含むように茎を切り、水苔や水はけのよい用土に挿します。高温多湿気味に管理し、直射日光を避けましょう。
ただし、初心者には株分けの方が簡単です。
種で増やす
アンスリウムは種で増やすこともできます。
ただし、家庭で種から育てるには時間がかかり、親株と同じ性質にならないこともあります。観賞用の品種を増やす場合は、株分けが一般的です。
アンスリウムの夏越し
直射日光を避ける
アンスリウムは暑さには比較的強いですが、真夏の直射日光は苦手です。
強い日差しに当たると葉焼けを起こし、葉や仏炎苞が傷みます。夏はレースカーテン越しの光や、明るい日陰で管理しましょう。
水切れに注意する
夏は生育が旺盛で、水をよく吸います。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。ただし、受け皿に水をためると根腐れの原因になるため、余分な水は捨てましょう。
湿度を保つ
夏の室内では、エアコンによって空気が乾燥することがあります。
アンスリウムは湿度を好むため、葉水や加湿器で湿度を補うと葉を美しく保ちやすくなります。葉裏も確認し、ハダニの予防にもつなげましょう。
エアコンの風を避ける
エアコンの風が直接当たる場所では、葉や仏炎苞が傷みやすくなります。
冷風や乾燥した風が当たり続けると、葉先が枯れたり、花もちが悪くなったりします。風が直接当たらない明るい場所に置きましょう。
アンスリウムの冬越し
暖かい場所で管理する
アンスリウムは寒さに弱い植物です。
冬は10℃以下にならないようにし、できれば15℃前後を保てる場所で管理します。低温に当たると葉が黒ずんだり、株が弱ったりします。
窓際の冷えに注意する
冬の窓際は、日中は明るくても夜間に冷え込みます。
夜は窓から離し、部屋の中央寄りに移動すると安心です。鉢を床に直接置くと冷えやすいため、鉢台や断熱マットを使うのもよいでしょう。
冬は水やりを控えめにする
冬は生育がゆるやかになるため、水やりは控えめにします。
土の表面が乾いてから数日待ち、暖かい日の午前中に水を与えます。低温期に土が湿った状態が続くと、根腐れしやすくなります。
空気の乾燥を防ぐ
冬は暖房で室内が乾燥しやすくなります。
葉水や加湿器を使って湿度を補うと、葉先の枯れ込みを防ぎやすくなります。ただし、夜間に葉が濡れたままだと冷えや病気の原因になるため、葉水は日中に行うのがおすすめです。
冬は肥料を与えない
冬は生育が鈍くなるため、基本的に肥料は与えません。
肥料は春になり、新しい葉や花芽が動き始めてから再開しましょう。
アンスリウムが枯れる原因
寒さ
アンスリウムが枯れる原因で多いのが寒さです。
冬に10℃以下の低温に当たると、葉が黒ずんだり、株全体が弱ったりします。玄関、窓際、廊下など、夜間に冷える場所には注意しましょう。
水の与えすぎ
土が常に湿った状態だと、根腐れを起こしやすくなります。
葉が黄色くなる、株元が弱る、土がいつまでも乾かない場合は過湿の可能性があります。水やりは土の乾き具合を確認してから行いましょう。
水切れ
春から秋の生育期に水切れすると、葉がしおれたり、花が傷んだりします。
特に夏は水をよく吸うため、土の状態をこまめに確認します。ただし、水を与えすぎないよう、受け皿の水は捨てましょう。
直射日光による葉焼け
強い直射日光に当たると葉焼けを起こします。
葉に茶色い斑点が出る、仏炎苞が色あせる、葉が白っぽく抜ける場合は、光が強すぎる可能性があります。明るい日陰へ移動しましょう。
空気の乾燥
アンスリウムは空中湿度を好むため、空気が乾燥すると葉先が枯れやすくなります。
エアコンの風や冬の暖房が直接当たる場所は避けましょう。葉水や加湿で湿度を補うことが大切です。
根詰まり
鉢植えで長く育てていると根詰まりを起こします。
水を与えてもすぐ乾く、葉が小さくなる、花が咲きにくい場合は、植え替えが必要です。暖かい時期に一回り大きな鉢へ植え替えましょう。
アンスリウムの病害虫
ハダニ
乾燥した環境ではハダニが発生することがあります。
葉が白っぽくかすれる、葉裏に小さな虫が見える場合は注意が必要です。葉水を行い、葉裏も確認しましょう。
カイガラムシ
室内で風通しが悪い場合、カイガラムシがつくことがあります。
葉柄や葉の付け根に白っぽいもの、茶色い殻のようなものが見えたら、綿棒や柔らかい布で取り除きます。
アブラムシ
新芽や花芽にアブラムシがつくことがあります。
見つけたら早めに水で洗い流すか、手で取り除きます。多発する前に対処しましょう。
コバエ
土が常に湿っていると、コバエが発生することがあります。
水の与えすぎを避け、土の表面が乾く時間を作ることが大切です。古い土や有機質の多い土を使っている場合は、植え替えも検討しましょう。
根腐れ
過湿によって根腐れが起こることがあります。
葉が黄色くなる、株元が弱る、土から嫌なにおいがする場合は根腐れの可能性があります。傷んだ根を取り除き、水はけのよい土に植え替えましょう。
アンスリウムを育てるときの注意点
直射日光に当てない
アンスリウムは明るい場所を好みますが、直射日光は苦手です。
特に夏の強い日差しでは葉焼けしやすくなります。レースカーテン越しの光や明るい日陰で育てましょう。
冬の寒さに注意する
アンスリウムは寒さに弱い植物です。
冬は10℃以下にならないように管理し、夜間の窓際や玄関など冷え込みやすい場所を避けましょう。できれば15℃前後を保てる場所が理想です。
水を与えすぎない
湿度を好む植物ですが、土の過湿は苦手です。
水やりは土の表面が乾いてから行い、冬は控えめにします。受け皿に水をためっぱなしにしないことも大切です。
葉水で湿度を補う
空気が乾燥すると、葉先が枯れやすくなります。
葉水や加湿器で湿度を補うと、美しい葉と花を保ちやすくなります。ただし、花や葉が濡れたまま夜を迎えないようにしましょう。
子どもやペットの誤食に注意する
アンスリウムは観葉植物として楽しむ植物で、食用ではありません。
サトイモ科の植物は、葉や茎に刺激となる成分を含むことがあります。子どもやペットが誤って口にしないよう、置き場所に注意しましょう。剪定や植え替えの際は、肌が弱い方は手袋を使うと安心です。
アンスリウムは室内で育てられる?
アンスリウムは室内栽培に向いている観葉植物です。
直射日光を避けた明るい場所で育てることができ、花もちもよいため、室内を華やかに彩る植物として人気があります。
室内管理のポイントは次の通りです。
レースカーテン越しの光が入る場所に置く
直射日光を避ける
冬は10℃以下にしない
できれば15℃前後を保つ
春から秋は土が乾いたら水を与える
冬は水やりを控えめにする
葉水で湿度を補う
エアコンの風を直接当てない
根詰まりしたら暖かい時期に植え替える
光、温度、水やり、湿度を整えることで、室内でも花と葉を長く楽しめます。
アンスリウムは屋外で育てられる?
アンスリウムは、暖かい時期であれば屋外でも育てられます。
ただし、直射日光や寒さには弱いため、屋外では明るい日陰や半日陰で管理します。春から秋にかけて、風通しのよい日陰に置くと元気に育ちやすくなります。
屋外管理のポイントは次の通りです。
直射日光を避ける
明るい日陰に置く
強風を避ける
雨ざらしにしすぎない
気温が下がる前に室内へ取り込む
害虫がついていないか確認する
秋になって最低気温が15℃を下回るようになったら、早めに室内へ移動すると安心です。
アンスリウムは浴室や洗面所に置ける?
アンスリウムは湿度を好むため、明るい浴室や洗面所に向く場合があります。
ただし、窓がなく暗い場所では光不足になります。浴室や洗面所に置く場合は、自然光が入る明るい環境が必要です。
湿度が高い場所は葉の乾燥を防ぎやすい一方で、風通しが悪いとカビや根腐れの原因になります。換気を行い、土が常に湿りすぎないように管理しましょう。
アンスリウムと相性のよい観葉植物
アンスリウムは、明るい日陰と湿度を好む観葉植物と相性がよいです。
相性のよい植物には、次のようなものがあります。
アグラオネマ
アロカシア
スパティフィラム
モンステラ
フィロデンドロン
ポトス
シンゴニウム
カラテア
マランタ
ディフェンバキア
アスプレニウム
アジアンタム
ペペロミア
フィットニア
テーブルヤシ
同じように直射日光を避け、湿度を好む植物とまとめて置くと、室内のグリーンコーナーを作りやすくなります。
アンスリウムはインテリアグリーンに向いている?
アンスリウムはインテリアグリーンにとても向いています。
赤やピンクの仏炎苞は華やかで、リビングや玄関、オフィス、店舗の装飾にもよく合います。白花やグリーン系の品種を選ぶと、落ち着いた印象の空間にも取り入れやすくなります。
鉢カバーとの相性もよく、シンプルな白い鉢、モダンな陶器鉢、ナチュラルなバスケットなど、空間の雰囲気に合わせて楽しめます。
ただし、見た目だけで置き場所を選ぶと、光不足や寒さで弱ることがあります。明るく暖かい場所に置くことが大切です。
アンスリウムは初心者におすすめ?
アンスリウムは、基本を押さえれば初心者にもおすすめできる観葉植物です。
花が長く楽しめ、葉も美しいため、室内で華やかな植物を育てたい方に向いています。ただし、寒さと水の与えすぎには注意が必要です。
初心者が育てる場合は、次のポイントを意識しましょう。
直射日光を避けた明るい場所に置く
冬は暖かい室内で管理する
土が乾いてから水を与える
冬は水やりを控えめにする
葉水で乾燥を防ぐ
花が終わったら花茎を切る
2年に1回程度は植え替える
この基本を守れば、アンスリウムの花と葉を長く楽しみやすくなります。
まとめ|アンスリウムは華やかな仏炎苞と美しい葉を楽しむ観葉植物
アンスリウムは、赤やピンク、白などの美しい仏炎苞を楽しめる観葉植物です。花のように見える部分は仏炎苞で、中央の棒状の部分に小さな花が集まっています。花もちがよく、室内を華やかに彩る植物として人気があります。
育て方のポイントは、直射日光を避けた明るい場所で管理すること、冬は暖かく保つこと、土が乾いてから水を与えることです。空中湿度を好むため、乾燥する季節は葉水や加湿で湿度を補うと、葉先の枯れ込みを防ぎやすくなります。
一方で、土の過湿や冬の低温には弱いため、水の与えすぎと寒さには注意が必要です。根詰まりすると花つきが悪くなることもあるため、暖かい時期に定期的な植え替えを行いましょう。
華やかな花姿とつややかな葉を楽しめるアンスリウムは、室内のインテリアグリーンや贈り物にもおすすめの観葉植物です。