葉を揺らすと白い虫が飛ぶ原因は?コナジラミの見つけ方と予防策
コナジラミとは?葉裏につく白い小さな害虫の特徴・被害・駆除方法を解説
コナジラミは、植物の葉裏に発生する白い小さな害虫です。トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなどの野菜、ポインセチアやハイビスカスなどの草花、観葉植物にも発生します。葉を揺らすと白い小さな虫がふわっと飛び立つことがあり、家庭菜園や室内園芸でも見つかりやすい害虫です。
コナジラミは、植物の汁を吸う吸汁性害虫です。発生すると葉の色が悪くなり、生育が弱ります。さらに、甘い排泄物によって葉がベタつき、すす病が発生することもあります。野菜ではウイルス病を媒介することもあり、特にトマトやキュウリなどでは注意が必要です。
体が小さく、葉裏に隠れるため、発生初期は見逃しやすい害虫です。成虫が飛ぶため、一度発生すると周囲の植物へ広がることがあります。早期発見、葉裏の確認、防虫ネット、黄色粘着板、薬剤の適切な使用を組み合わせることが大切です。
この記事では、コナジラミの特徴、被害症状、発生しやすい植物、見つけ方、駆除方法、予防策、薬剤を使うときの注意点まで詳しく解説します。
コナジラミの基本情報
名前:コナジラミ
漢字表記:粉虱、粉白虱
分類:カメムシ目コナジラミ科の昆虫
体長:1mm〜2mmほど
体色:白色、淡黄色。成虫は白い粉をまとったように見える
発生時期:主に春〜秋。室内や温室では冬も発生することがある
被害部位:葉裏、新芽、茎、若い葉
被害内容:吸汁、葉の黄化、生育不良、すす病、ウイルス病の媒介
発生しやすい植物:トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、イチゴ、ポインセチア、ハイビスカス、観葉植物など
発生しやすい環境:高温、乾燥気味、風通しが悪い場所、温室、室内、鉢植えの密集
駆除の難易度:初期なら対処しやすい。多発すると繰り返し防除が必要
対策のポイント:葉裏の確認、防虫ネット、黄色粘着板、水で洗い流す、被害葉の除去、薬剤の適切な使用
コナジラミとは?
コナジラミは、葉裏に集まって植物の汁を吸う小さな害虫です。成虫は白い粉をまとったような姿をしており、葉を揺らすと小さな白い虫が飛び立ちます。名前に「シラミ」とありますが、人につくシラミとは異なり、植物に発生する害虫です。
コナジラミは成虫だけでなく、幼虫も葉裏で吸汁します。葉裏に卵を産み、幼虫が葉に張りつくようにして育ちます。発生が進むと、葉の裏に卵、幼虫、さなぎ、成虫が混在し、防除が難しくなります。
家庭菜園ではトマトやナス、キュウリなどで問題になります。室内や温室では、観葉植物や花鉢にも発生します。暖かく風通しが悪い環境では一年中発生することもあるため、室内管理の植物でも注意が必要です。
コナジラミの特徴
葉裏に発生しやすい
コナジラミは、主に葉裏に発生します。
葉の表面だけを見ていると気づきにくく、葉をめくると白い小さな虫や卵、幼虫が見つかることがあります。葉が黄色くなる、ベタつく、白い虫が飛ぶ場合は、葉裏を確認しましょう。
白い小さな虫が飛ぶ
コナジラミの成虫は、葉を揺らすと飛び立ちます。
白い粉のような虫がふわっと舞うため、発生に気づくきっかけになります。飛び立った成虫は、周囲の葉や別の株へ移動します。
植物の汁を吸う
コナジラミは、葉の汁を吸って植物を弱らせます。
少数なら大きな被害にならないこともありますが、多発すると葉の黄化、生育不良、落葉につながります。苗や若い株では被害が大きくなりやすいです。
すす病の原因になる
コナジラミは甘い排泄物を出します。
その排泄物に黒いカビのようなすす病が発生することがあります。葉が黒く汚れると見た目が悪くなるだけでなく、光合成も妨げられます。
ウイルス病を媒介することがある
コナジラミは、植物のウイルス病を媒介することがあります。
特にトマトやキュウリなどの野菜では注意が必要です。ウイルス病にかかると、葉が黄化する、萎縮する、果実の品質が落ちるなどの症状が出ることがあります。ウイルス病は発病後に治すことが難しいため、コナジラミを早めに防ぐことが大切です。
コナジラミの被害症状
葉が黄色くなる
コナジラミに吸汁されると、葉の色が悪くなります。
葉が黄色くなる、葉色が薄くなる、株全体の勢いが落ちるなどの症状が出ます。発生初期は一部の葉だけに症状が出ることがあります。
葉がベタつく
コナジラミは、甘い排泄物を出します。
葉や茎がベタベタする場合は、コナジラミ、アブラムシ、カイガラムシなどの吸汁性害虫が発生している可能性があります。ベタつきがある葉は、葉裏を確認しましょう。
すす病が出る
排泄物の上にすす病が発生すると、葉や茎が黒く汚れます。
黒いすすのような汚れが出る場合は、病気だけでなく、原因となる吸汁性害虫を確認することが大切です。コナジラミを減らさないと、すす病も繰り返し発生します。
生育が悪くなる
多発すると、植物の生育が悪くなります。
新芽の伸びが悪い、葉が小さい、花つきが悪い、実つきが悪いなどの症状が出ることがあります。家庭菜園では収穫量や品質にも影響します。
白い虫が飛び立つ
葉を触ったとき、白い小さな虫が飛び立つ場合はコナジラミの可能性があります。
発生が多い株では、葉を少し揺らしただけで多数の成虫が舞います。この段階では葉裏に卵や幼虫も多くいる可能性があります。
葉裏に白い粒や薄い殻が見える
葉裏に白っぽい粒、淡黄色の小さな点、薄い殻のようなものが見えることがあります。
卵、幼虫、さなぎの可能性があります。成虫だけを駆除しても、葉裏に残った幼虫から再び発生することがあります。
コナジラミが発生しやすい植物
コナジラミは、多くの野菜、草花、観葉植物に発生します。特に注意したい植物は次の通りです。
トマト
ミニトマト
ナス
キュウリ
ピーマン
パプリカ
イチゴ
メロン
スイカ
オクラ
インゲン
エダマメ
キャベツ
ブロッコリー
ポインセチア
ハイビスカス
ペチュニア
ゼラニウム
ベゴニア
ランタナ
マリーゴールド
シクラメン
パキラ
ポインセチア
ベンジャミン
ガジュマル
シェフレラ
観葉植物全般
家庭菜園では果菜類、室内では観葉植物や花鉢で発生しやすくなります。新しく購入した苗や鉢花に付着していることもあるため、持ち帰ったら葉裏を確認しましょう。
コナジラミが発生しやすい時期
春から秋に発生しやすい
コナジラミは、春から秋にかけて発生しやすい害虫です。
気温が上がると活動が活発になり、野菜や草花の生育期に増えます。家庭菜園では、苗の植え付け後から葉裏を確認しましょう。
夏に増えやすい
夏はコナジラミが増えやすい時期です。
高温で乾燥気味の環境、風通しの悪い場所、鉢が密集したベランダでは発生しやすくなります。トマトやナスなどの夏野菜では特に注意が必要です。
秋にも発生する
秋になっても暖かい日が続くと、コナジラミの発生が続きます。
秋野菜や鉢花、室内へ取り込む植物では、秋の発生にも注意しましょう。屋外でついたコナジラミを室内へ持ち込むことがあります。
室内や温室では冬も発生する
室内や温室では、冬でもコナジラミが発生することがあります。
暖房で暖かく、風通しが悪い環境では増えやすくなります。観葉植物や冬越し中の鉢花でも、葉裏を定期的に確認しましょう。
コナジラミが発生しやすい環境
風通しが悪い場所
風通しが悪い場所では、コナジラミが増えやすくなります。
葉が密集している株、鉢を詰めて置いたベランダ、温室、室内の窓辺などでは注意が必要です。風通しをよくすると、発生の予防につながります。
高温で乾燥気味の環境
コナジラミは、暖かく乾燥気味の環境で発生しやすくなります。
真夏のベランダ、雨の当たりにくい軒下、室内の鉢植えなどは発生しやすい場所です。水切れで植物が弱ると、被害も目立ちやすくなります。
鉢植えを密集させた場所
鉢植えを密集させると、虫が移動しやすくなります。
一鉢で発生したコナジラミが、隣の鉢へ広がることがあります。観葉植物や花鉢は、鉢同士の間隔を空け、葉が重なりすぎないようにしましょう。
新しい苗や鉢花を持ち込んだとき
購入した苗や鉢花に、コナジラミがついていることがあります。
特に葉裏に卵や幼虫が残っていると、持ち帰ったあとに増えることがあります。新しい植物は、植え付け前や室内に置く前に葉裏を確認しましょう。
雑草が多い場所
畑や庭の周辺に雑草が多いと、害虫の発生源になることがあります。
コナジラミは雑草から野菜や草花へ移ることがあります。家庭菜園では、畝の周囲の雑草も整理しましょう。
コナジラミと似た害虫
アブラムシ
アブラムシも植物の汁を吸う害虫です。
新芽や若葉、つぼみに群がり、葉の縮れやすす病を引き起こします。コナジラミは白い成虫が飛び立つ点が特徴です。
カイガラムシ
カイガラムシは枝や葉に張りついて吸汁します。
白い綿のように見える種類もありますが、コナジラミのように葉を揺らして飛び立つことはありません。こすって落ちる白い塊や殻状の虫は、カイガラムシの可能性があります。
ハダニ
ハダニは葉裏に発生し、葉を白くかすれさせます。
乾燥した場所で増えやすく、葉裏に細い糸が見えることがあります。コナジラミのように白い虫が飛ぶことはありません。
アザミウマ
アザミウマは、葉や花を傷める細長い小さな害虫です。
葉に銀白色の傷が出る、花びらが変色するなどの症状が出ます。コナジラミより細長く、花の中に隠れることがあります。
グンバイムシ
グンバイムシは葉裏に発生し、葉を白くかすれさせます。
ツツジ類やアセビなどでよく見られ、葉裏に黒い排泄物が目立ちます。コナジラミは白い小虫が飛ぶ点で見分けやすくなります。
コナジラミの見つけ方
葉を軽く揺らす
コナジラミは、葉を軽く揺らすと白い小さな虫が飛び立ちます。
葉の周りに白い虫が舞う場合は、コナジラミの可能性があります。特に葉が密集した部分を確認しましょう。
葉裏を見る
コナジラミは葉裏にいることが多い害虫です。
葉の表面だけでなく、葉裏を必ず確認します。成虫、卵、幼虫が葉裏に集まっていることがあります。
ベタつきを確認する
葉や茎がベタつく場合は、コナジラミの排泄物がついている可能性があります。
ベタつきの上に黒いすす病が出ることもあります。葉が黒く汚れている場合は、葉裏の害虫を確認しましょう。
黄色粘着板を設置する
コナジラミは黄色に誘引されることがあります。
黄色粘着板を設置すると、成虫の発生状況を確認しやすくなります。白い小さな虫が粘着板につく場合は、周囲の葉裏を確認しましょう。
新しい植物を確認する
購入した苗や鉢花は、持ち帰った時点で葉裏を確認します。
卵や幼虫は小さく見落としやすいため、しばらくはほかの植物と離して管理すると安心です。
コナジラミの駆除方法
水で洗い流す
発生初期なら、水で洗い流す方法が有効です。
ホースや霧吹き、シャワーで葉裏を重点的に洗います。成虫だけでなく、葉裏の幼虫や排泄物も落とすようにします。鉢植えや観葉植物では、浴室や屋外で洗い流すと作業しやすくなります。
被害葉を取り除く
コナジラミが多くついている葉は、取り除きます。
葉裏に卵や幼虫が多い場合、葉ごと処分することで発生数を減らせます。取り除いた葉は庭や鉢の周りに放置せず、袋に入れて処分しましょう。
黄色粘着板を使う
黄色粘着板は、成虫の捕獲と発生確認に役立ちます。
完全な駆除は難しいですが、成虫の数を減らし、発生の有無を確認する目安になります。家庭菜園、温室、室内の鉢植えで使いやすい方法です。
防虫ネットを使う
家庭菜園では、防虫ネットで飛来を防ぐことができます。
苗の植え付け直後からネットを使うと、コナジラミの侵入を抑えやすくなります。ネットの端に隙間があると入り込むため、しっかり固定しましょう。
発生株を隔離する
鉢植えや観葉植物では、発生した株をほかの植物から離します。
コナジラミは飛んで移動するため、隣の鉢へ広がることがあります。駆除が終わるまで隔離し、周囲の植物も確認しましょう。
薬剤を使う
多発している場合は、コナジラミに対応した園芸用薬剤を使います。
コナジラミは葉裏にいるため、葉裏まで薬剤がかかるように散布することが重要です。卵や幼虫、成虫が混在することが多いため、一度の散布で終わらず、発生状況を見ながら繰り返し防除が必要になる場合があります。
コナジラミに使える薬剤
コナジラミの防除には、コナジラミ類に対応した園芸用殺虫剤を使うことがあります。スプレータイプ、希釈して散布するタイプ、浸透移行性のあるタイプなどがあります。
薬剤を使うときのポイントは次の通りです。
対象植物に使える薬剤を選ぶ
「コナジラミ類」への効果が記載されているか確認する
野菜や果樹では収穫前日数を必ず守る
使用回数を守る
希釈倍率を守る
葉裏まで丁寧に散布する
高温時や強風時の散布を避ける
同じ薬剤ばかりを連用しない
花に散布する場合はミツバチなど訪花昆虫に注意する
子どもやペットが近づかない時間帯に作業する
散布後は手や道具を洗う
食用作物では、観賞用植物と同じ感覚で薬剤を使わないようにします。必ず作物名、害虫名、使用方法、収穫前日数を確認しましょう。
コナジラミの予防方法
葉裏をこまめに確認する
コナジラミ対策では、葉裏の確認が最も重要です。
発生初期は数が少なく、葉の表面からはわかりにくいことがあります。水やりや収穫のついでに、葉裏を確認しましょう。
風通しをよくする
風通しが悪いと、コナジラミが増えやすくなります。
野菜では株間を確保し、混み合った葉を整理します。観葉植物や鉢花では、鉢同士を密集させすぎないようにしましょう。
防虫ネットを早めに使う
家庭菜園では、苗の植え付け直後から防虫ネットを使うと予防になります。
コナジラミは飛んで移動するため、外からの侵入を防ぐことが大切です。ネットの隙間や破れを確認し、端をしっかり固定しましょう。
黄色粘着板を設置する
黄色粘着板は、発生の早期発見に役立ちます。
成虫が少ない段階で気づけるため、被害が広がる前に対処しやすくなります。温室やベランダ、家庭菜園で使いやすい予防方法です。
雑草を整理する
畑や庭の周囲の雑草は、コナジラミの発生源になることがあります。
野菜や草花だけでなく、周囲の雑草も管理しましょう。株元を清潔に保つことで、ほかの害虫の予防にもなります。
新しい苗を隔離して確認する
新しく購入した苗や鉢花は、すぐにほかの植物と密着させないようにします。
葉裏を確認し、しばらく様子を見ることで、コナジラミの持ち込みを防ぎやすくなります。
トマトに発生するコナジラミ対策
トマトはコナジラミが発生しやすい野菜です。
葉裏に発生し、吸汁によって株を弱らせます。ウイルス病を媒介することもあるため、家庭菜園でも注意が必要です。葉を揺らして白い虫が飛ぶ場合は、すぐに葉裏を確認しましょう。
トマトでの対策は次の通りです。
苗の植え付け直後から防虫ネットを使う
葉裏をこまめに確認する
黄色粘着板で発生を確認する
下葉や混み合った葉を整理する
水で葉裏を洗い流す
発生葉を早めに取り除く
多発時はトマトに登録のある薬剤を選ぶ
収穫前日数を必ず守る
トマトは収穫期間が長いため、薬剤使用時は収穫前日数の確認が特に重要です。
ナス・ピーマンに発生するコナジラミ対策
ナスやピーマンにもコナジラミが発生します。
葉裏に発生し、葉の黄化やすす病の原因になります。株が大きくなると葉が混み合いやすく、葉裏の確認が遅れることがあります。
ナス・ピーマンでの対策は次の通りです。
葉裏を確認する
混み合った葉を整理する
黄色粘着板を設置する
水で洗い流す
発生株を早めに防除する
周囲の雑草を整理する
薬剤を使う場合は作物名に登録のあるものを選ぶ
収穫前日数を守る
葉が密になると薬剤や水が葉裏へ届きにくくなります。風通しをよくすることが防除の基本です。
キュウリに発生するコナジラミ対策
キュウリでは、葉裏にコナジラミが発生することがあります。
葉が黄化したり、株の勢いが落ちたりすることがあります。キュウリは葉が大きく、葉裏に虫が隠れやすいため、定期的な確認が必要です。
キュウリでの対策は次の通りです。
葉裏を確認する
防虫ネットを活用する
黄色粘着板を設置する
古い葉や傷んだ葉を取り除く
水で葉裏を洗い流す
株元の雑草を整理する
薬剤を使う場合はキュウリに登録のあるものを選ぶ
収穫前日数を確認する
キュウリは収穫頻度が高いため、薬剤を使う場合は収穫スケジュールと合わせて確認しましょう。
観葉植物に発生するコナジラミ対策
観葉植物では、室内の暖かい環境でコナジラミが発生することがあります。
葉裏に白い小虫がつき、葉を揺らすと飛び立ちます。室内では天敵が少なく、風通しも不足しやすいため、発生すると増えやすい場合があります。
観葉植物での対策は次の通りです。
発生株をほかの鉢から離す
葉裏を確認する
浴室や屋外で葉裏を洗い流す
黄色粘着板を使う
風通しをよくする
葉にほこりをためない
室内で使える薬剤を選ぶ
薬剤使用後は換気する
観葉植物では、一鉢から周囲の鉢へ広がることがあります。早めに隔離し、周囲の植物も確認しましょう。
草花に発生するコナジラミ対策
コナジラミは草花にも発生します。
ポインセチア、ハイビスカス、ペチュニア、ゼラニウム、ベゴニアなどでは葉裏に発生し、葉の黄化やすす病の原因になります。鉢花を室内へ取り込むときは、葉裏の確認が大切です。
草花での対策は次の通りです。
葉裏を確認する
発生した葉を早めに取り除く
鉢を密集させない
風通しをよくする
黄色粘着板を使う
水で洗い流す
多発時は草花に使える薬剤を選ぶ
ポインセチアなど室内で楽しむ鉢花では、購入時から葉裏を確認すると安心です。
コナジラミ被害を放置するとどうなる?
数が急に増える
コナジラミは繁殖しやすい害虫です。
発生初期を見逃すと、葉裏で卵や幼虫が増え、短期間で多発することがあります。成虫が飛ぶため、周囲の植物へ広がることもあります。
葉が黄化する
吸汁が続くと、葉の色が悪くなります。
葉が黄色くなり、光合成の力が落ちます。苗や若い株では、生育が遅れることがあります。
すす病が発生する
排泄物によって葉がベタつき、その上にすす病が出ることがあります。
葉が黒く汚れると見た目が悪くなり、光合成も妨げられます。原因となるコナジラミを減らさないと、すす病も繰り返します。
ウイルス病が広がることがある
コナジラミはウイルス病を媒介することがあります。
野菜では特に注意が必要です。ウイルス病は発病後に治すことが難しいため、媒介する害虫を早めに防ぐことが重要です。
周囲の植物へ移る
コナジラミの成虫は飛んで移動します。
一株で発生している場合、近くの野菜、草花、観葉植物にも広がることがあります。発生株だけでなく、周囲の植物も確認しましょう。
コナジラミ対策でやってはいけないこと
葉の表面だけを見る
コナジラミは葉裏にいます。
葉の表面だけを見て「虫がいない」と判断しないようにしましょう。葉を揺らす、葉裏を見る、黄色粘着板で確認することが大切です。
白い成虫だけ駆除して終わる
成虫を減らしても、葉裏に卵や幼虫が残っていることがあります。
数日後に再び成虫が出る場合があります。葉裏の洗浄、被害葉の除去、継続的な確認が必要です。
鉢を密集させたままにする
鉢を密集させると、コナジラミが広がりやすくなります。
発生株は隔離し、鉢同士の間隔を空けましょう。風通しをよくすることも大切です。
同じ薬剤だけを使い続ける
同じ薬剤ばかり使うと、効果が落ちることがあります。
薬剤だけに頼らず、水で洗い流す、黄色粘着板、防虫ネット、葉の整理を組み合わせましょう。
食用作物に登録外の薬剤を使う
野菜では、使用できる薬剤が作物ごとに決まっています。
対象作物に登録のない薬剤を使うことは避けます。収穫前日数や使用回数も必ず確認しましょう。
コナジラミ対策の年間管理
春
春はコナジラミの活動が始まりやすい時期です。
野菜苗や草花の葉裏を確認します。家庭菜園では、苗の植え付け直後から防虫ネットを使うと予防になります。
初夏
初夏は植物がよく育ち、コナジラミも増えやすくなります。
葉裏をこまめに確認し、黄色粘着板で発生を確認します。早期に見つければ、水で洗い流す、被害葉を取るなどで対処しやすくなります。
夏
夏は高温で発生が増えやすい時期です。
トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなどの夏野菜、ベランダの鉢植え、室内の観葉植物を重点的に確認します。風通しをよくし、株を密集させないようにしましょう。
秋
秋も暖かい日が続くと発生します。
屋外の鉢花や観葉植物を室内へ取り込む前に、葉裏を確認します。コナジラミを室内へ持ち込まないことが大切です。
冬
屋外では発生が少なくなります。
室内や温室では冬も発生することがあります。暖房で乾燥し、空気がこもる場所では注意が必要です。観葉植物は葉裏を確認し、発生株は隔離しましょう。
まとめ|コナジラミは葉裏の確認と早期防除が大切
コナジラミは、葉裏に発生する白い小さな吸汁性害虫です。葉を揺らすと白い虫が飛び立つことがあり、トマト、ナス、キュウリ、ピーマンなどの野菜、草花、観葉植物に発生します。
被害を受けると、葉が黄色くなる、生育が悪くなる、葉がベタつく、すす病が出るなどの症状が現れます。野菜ではウイルス病を媒介することもあるため、早期発見と予防が重要です。
駆除では、葉裏を水で洗い流す、被害葉を取り除く、黄色粘着板を使う、防虫ネットで飛来を防ぐ、発生株を隔離するなどの方法があります。多発している場合は、対象植物に使える薬剤を選び、葉裏まで丁寧に散布します。
予防では、葉裏をこまめに確認すること、風通しをよくすること、鉢を密集させないこと、新しい苗を確認することが大切です。コナジラミは小さく見つけにくい害虫ですが、発生初期に対処すれば被害を抑えやすくなります。