【庭用語】冬囲いとは?庭木を雪や寒風から守る方法と、設置・取り外しの時期を解説

冬囲いとは?庭木を雪や寒風から守る方法と、設置・取り外しの時期を解説

冬囲い

冬囲いは、庭木を雪の重みや冷たい風から守るために行う冬支度です。竹や支柱で枝を支えたり、縄で枝をまとめたり、むしろなどで風を遮ったりします。

大切なのは、植物を一律に包むのではなく、その場所で起こりやすい被害に合わせて方法を選ぶことです。雪折れを防ぐ囲いと、寒風や霜を防ぐ覆いでは、必要な構造や資材が異なります。

この記事では、冬囲いの役割や種類、家庭でできる設置方法、春に外す際の注意点を解説します。

冬囲いとは?雪囲い・雪吊りとの違い

冬囲いは、冬の環境から植物を守る対策の総称です。地域によって呼び方や施工方法に違いがあります。

  • 冬囲い:雪、寒風、低温などによる被害を防ぐための囲いや保護

  • 雪囲い:主に積雪による枝折れや株の押しつぶれを防ぐ囲い

  • 雪吊り:高い支柱などから縄を張り、枝を上から支える方法

  • 防寒カバー:不織布などで植物を覆い、寒風や霜の影響を和らげる資材

薄い防寒カバーには、重い雪を支える強度はありません。積雪対策が必要な場所では、覆うだけでなく、雪の重さを受け止める骨組みが必要です。

冬囲いが必要な理由

雪の重みで枝が折れるのを防ぐ

枝葉に雪が積もると、枝が曲がったり、付け根から裂けたりします。とくに水分を多く含む雪は重く、枝の広がる低木や、整えた樹形に被害が出ることがあります。

また、積もった雪が沈む際に、埋まった枝を下へ引っ張ることもあります。降雪直後だけでなく、積雪中から雪解け時期まで注意が必要です。

寒風による乾燥を和らげる

冬は土が冷えたり凍ったりして、根が水を吸いにくくなります。その状態で乾いた風に当たると、葉や枝から水分が失われ、葉焼けや枝枯れにつながります。

冬も葉をつける常緑樹や、植え付けて間もない株では、風を和らげる対策が役立ちます。

霜や低温の影響を軽減する

不織布などの覆いは、霜が直接当たるのを防ぎ、急な冷え込みを和らげる助けになります。

ただし、冬囲いには暖房のような働きはありません。その地域の最低気温に耐えられない植物は、鉢上げや室内への移動など、別の対策が必要です。

冬囲いを検討したい庭木

必要性は樹種だけでなく、積雪量、風当たり、樹形、株の状態で変わります。

枝が横へ広がる低木

ツツジ類など、枝が広がって雪を受けやすい低木では、支柱を組んだ囲いが役立ちます。

同じ樹種でも、雪に埋まる高さや枝の柔軟さによって被害の出方は異なります。前年に枝折れがあった株は、早めに対策を考えましょう。

枝が開きやすいコニファー

細長い樹形のコニファーでも、雪が内部に入り込むと枝が外へ開き、樹形が崩れることがあります。

柔らかい枝を軽くまとめる方法がありますが、太い枝や硬い枝を無理に引き寄せないようにします。

植え付け直後の木や寒さに弱い常緑樹

根が十分に張っていない木は、乾燥や強風の影響を受けやすくなります。必要に応じて支柱を点検し、防風や株元の保護を組み合わせます。

地域の気候に適応し、過去に被害のない丈夫な木まで、必ず冬囲いする必要はありません。

冬囲いの主な種類

縄で枝をまとめる方法

枝を内側へ軽く寄せ、縄などでまとめて、雪による開きや垂れ下がりを抑えます。

比較的柔軟な枝をもつ小さな株に向きます。強く締め込むと樹皮や芽を傷めるため、枝が自然に動く範囲で行います。

竹や支柱を円すい形に組む方法

株の周囲に複数の支柱を立て、上部をまとめて円すい形の骨組みを作ります。

雪の重さを枝ではなく支柱へ逃がすことが目的です。必要に応じて横材を加えますが、支柱の太さや本数は、株の大きさと積雪量に合わせて選びます。

細い園芸支柱を数本立てただけでは、重い雪に耐えられない場合があります。

むしろ・こも・防風ネットで囲う方法

株の周囲に支柱を立て、むしろや防風ネットなどを取り付けます。主な目的は、冷たく乾いた風を弱めることです。

風が来る側を中心に囲い、葉へ資材が強く擦れないようにします。常緑樹を長期間暗く覆うのは避け、光と通気も確保しましょう。

不織布で覆う方法

小さな株や鉢植えの霜よけに使いやすい方法です。必要に応じて支柱で空間をつくり、風で外れないよう固定します。

不織布の上へ雪が積もると、その重さが株にかかります。積雪地では、雪囲いの骨組みと役割を分けて考えてください。

雪吊り

樹木の近くに高い支柱を立て、そこから縄を張って枝を支えます。庭園のマツなどで見られる方法です。

支柱の設置や枝への荷重のかけ方に技術が必要なため、大木や高所の作業は造園業者へ依頼しましょう。

冬囲いを設置する時期

本格的な積雪と地面の凍結より前に行う

積雪対策の支柱は、地面が凍って立てられなくなる前に設置します。

寒冷地・積雪地では晩秋から初冬に行うことが多いものの、全国共通の適期はありません。地域の初雪や根雪の時期、天気予報を参考にしてください。

防寒の覆いは早すぎないようにする

まだ暖かい時期から厚く覆うと、内部の温度や湿度が上がり、蒸れにつながる場合があります。

その地域で越冬できる庭木は、秋の気温低下に合わせて寒さへの備えを進めます。骨組みは先に設置し、むしろなどの覆いは冷え込みが強まってから取り付ける方法もあります。

ただし、霜に弱い植物は、被害が出る前に保護してください。

家庭でできる小さな庭木の冬囲い

ここでは、地上から安全に作業できる低木を、支柱で囲う基本的な流れを紹介します。

1.株と周囲の状態を確認する

枯れ枝、折れかけた枝、既存の支柱の緩みなどを確認します。

囲いを小さくするために、健康な枝を大量に切る必要はありません。春咲きの花木では、冬の剪定で花芽を失うこともあります。

2.必要な場合だけ枝を軽くまとめる

枝が大きく広がっている株は、無理のない範囲で軽くまとめます。

縄が枝や幹に直接擦れる箇所には、保護材を挟みます。枝を力任せに曲げたり、一本の細枝へ荷重を集中させたりしないようにしましょう。

3.株の周囲に支柱を立てる

太い根を傷めない位置を選び、支柱を安定する深さまで立てます。地中の配管などがある場所は、事前に位置を確認してください。

株と骨組みの間には余裕を持たせ、支柱が枝へ食い込まないようにします。

4.支柱同士を確実に固定する

上部をまとめ、必要に応じて横材を取り付けます。骨組みがぐらつかず、雪の荷重を地面へ伝えられる状態にします。

積雪量に対して必要な強度が分からない場合は、地域の造園業者へ相談しましょう。

5.目的に合わせて覆いを付ける

寒風対策が必要なら、むしろや防風ネットを取り付けます。雪対策だけでよい株は、必ずしも全体を包む必要はありません。

覆いを付けると風を受ける面積が増えるため、資材だけでなく、骨組みや固定部分の強度も確認します。

設置後の管理と注意点

降雪や強風の後に点検する

冬囲いは、設置したら春まで放置するものではありません。

  • 支柱が傾いていないか

  • 結び目が緩んでいないか

  • 縄が樹皮へ食い込んでいないか

  • 覆いが枝葉に擦れていないか

  • 雪の重みで骨組みが変形していないか

安全に近づける範囲で、状態を確認しましょう。

枝の雪を強くたたき落とさない

雪や氷がついた枝を強く揺さぶると、枝を折るおそれがあります。

手の届く柔らかい新雪は、枝に無理な力をかけないよう少しずつ除きます。凍りついた雪や、すでに大きく曲がった枝を無理に動かすのは避けてください。

屋根からの落雪や除雪した雪を当てない

一般的な冬囲いは、屋根から落ちる大量の雪や氷、除雪機で飛ばした雪を受け止める設備ではありません。

落雪する場所は、植栽位置の変更や専門的な対策を検討します。庭木の上を雪置き場にしないことも重要です。

鉢植えは根の保護も行う

鉢は地植えより根鉢が冷えやすいため、葉や枝を覆うだけでは不十分な場合があります。

風の弱い場所への移動や、鉢側面の断熱、株元のマルチングなどを組み合わせます。排水穴をふさがず、冬も土の乾きに応じた水やりを続けましょう。

冬囲いを外す時期と方法

雪害と寒風のリスクが下がってから外す

積雪を支える骨組みは、重い雪が降る可能性が低くなり、周囲の雪が解けてから撤去します。

防風・防寒の覆いは、強い冷え込みや寒風の見込みも確認して判断します。同じ庭でも、骨組みと覆いを同じ日に外す必要はありません。

枝が雪に埋まったまま縄を引かない

残雪に枝や資材が埋まっているときは、無理に引き抜かず、状態を確認してから作業します。

結び目を外しながら枝を少しずつ戻し、絡まりや折れがないか確認してください。

新芽が伸びる前に片付ける

暖かくなっても覆いを残し続けると、蒸れや日照不足、縄の食い込みにつながります。

強く遮光していた株は、曇りの日に外すなど、急な強光にさらさない工夫も有効です。撤去後は資材を乾燥させ、傷みを確認して保管します。

まとめ

冬囲いは、庭木を雪の荷重、寒風、霜などから守るための管理です。雪を支える骨組みと、風や冷え込みを和らげる覆いを、目的に合わせて使い分けましょう。

設置は本格的な冬が来る前に行い、冬の間も固定部分を点検します。春には気候と芽吹きを見ながら外し、植物が無理なく生育を再開できる状態へ戻すことが大切です。

botanny

「BOTANICA」の編集者です。本記事はAIを活用した記事です。内容に誤りがある場合には、コメント欄、あるいはお問合せよりお知らせください。

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