冬剪定のススメ｜落葉樹を健康に育てるための剪定テクニックとは？
落葉樹の剪定は冬がベスト！その理由と正しい方法を解説
落葉樹の剪定をいつ行うべきか迷っていませんか？実は、落葉樹の剪定に最適な時期は「冬」です。なぜ冬剪定が良いのか、その理由や正しい剪定方法について詳しく解説します。
落葉樹の剪定を冬に行うべき3つの理由
1. 落葉樹が休眠期に入るため、ダメージが少ない
冬になると落葉樹は葉を落とし、成長が一時的に止まる「休眠期」に入ります。この時期に剪定を行うことで、樹木への負担を最小限に抑えることができます。一方、生育が活発な春や夏に剪定を行うと、切り口から樹液が過剰に流れ出し、木が弱ってしまうことがあります。
2. 枝の構造が見えやすく、バランスよく剪定できる
葉が茂っている時期はどの枝を切るべきか判断しにくいものですが、冬は葉が落ちて全体の枝の構造が見えやすくなります。無駄な枝や絡み合った枝を見極めやすくなり、特に樹形を整えたい場合や古い枝を取り除いて新しい芽を育てたい場合には最適な時期です。
3. 病害虫のリスクを減らせる
剪定後の切り口から病害虫が侵入することがありますが、冬は多くの害虫が活動を停止しているため、病害虫の影響を受けにくいです。また、剪定によって風通しが良くなることで、春以降のカビや病気の発生を防ぐ効果も期待できます。
冬剪定の正しい方法｜基本の3ステップ
冬剪定は適切な方法で行わないと樹木を傷める原因になります。以下の手順を参考にしてください。
枯れ枝・不要な枝を取り除く
枯れた枝や病気の枝を剪定し、健康な枝だけを残します。
交差している枝や下向きに伸びた枝も取り除くと、風通しがよくなります。
主幹を整え、不要な枝を間引く
木の中心となる幹（主幹）を基準にして、伸びすぎた枝をバランスよくカットします。
樹形を整えながら、太陽の光が均等に当たるようにすることがポイントです。
剪定後の切り口をケアする
大きな枝を切った場合、切り口から病原菌が入るのを防ぐために、癒合剤（剪定用の保護剤）を塗るのがおすすめです。
切り口はなるべく斜めにカットすると、水が溜まりにくくなります。
冬剪定に適した落葉樹の種類
冬に剪定するとよい代表的な落葉樹は以下の通りです。
サクラ（桜）
カエデ（モミジ）
ケヤキ
ハナミズキ
イチョウ
ブドウ・柿などの果樹
これらの樹木は、休眠期の冬に剪定することで健康的に育ち、春の新芽や花を美しく咲かせることができます。
冬剪定の注意点：やってはいけないNG剪定
冬剪定を行う際には、以下の点に注意しましょう。
×剪定しすぎない
一度に多くの枝を切ると、木が弱る原因になります。剪定は全体の3割以内に留めましょう。
×春に花を咲かせる樹木を剪定しすぎない
ツツジやウメ、アジサイなどは、冬剪定を行うと花芽を落とすことがあります。これらの樹木は開花後の剪定が最適です。
まとめ｜冬剪定で落葉樹を健康に育てよう！
落葉樹の剪定は、休眠期である冬に行うのが最適です。
樹木へのダメージが少ない
枝の構造が見えやすく、バランスよく剪定できる
病害虫のリスクを減らせる
正しい剪定方法を守ることで、春には健康で美しい新芽が芽吹き、庭の景観も向上します。「剪定が難しい」「プロに任せたい」と考える方は、庭木の剪定業者に依頼するのもおすすめです。専門業者に頼めば、適切な剪定で樹木を健康に育てることができます。
あなたの大切な庭木を、冬剪定でしっかりケアしていきましょう！
